JP2782277B2 - カラー現像剤 - Google Patents

カラー現像剤

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JP2782277B2 JP2302676A JP30267690A JP2782277B2 JP 2782277 B2 JP2782277 B2 JP 2782277B2 JP 2302676 A JP2302676 A JP 2302676A JP 30267690 A JP30267690 A JP 30267690A JP 2782277 B2 JP2782277 B2 JP 2782277B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電子写真法、あるいは静電印刷法などにおい
て電気的潜像または磁気的潜像を現像するのに用いられ
る現像剤に関しとりわけカラー画像の画質を著しく改良
したカラー現像剤に関する。
[従来の技術] 従来電子写真法において静電潜像をトナーを用いて現
像する方法としては大別してトナーをキャリアと呼ばれ
る媒体に少量分散させたいわゆる二成分系現像剤を用い
る方法と、キャリアを用いる事なくトナー単独使用のい
わゆる一成分系現像剤を用いる方法とがある。本発明は
上記現像剤のうちトナーとキャリアからなる二成分系現
像剤に関する。該二成分系現像剤を構成するキャリアは
導電性キャリアと絶縁性キャリアに大別され導電性キャ
リアとしては通常酸化又は未酸化の鉄粉が用いられる
が、この鉄粉キャリアを成分とする現像剤においては、
トナーに対する摩擦帯電性が不安定であり又現像剤によ
り形成される可視像にカブリが発生する欠点がある。即
ち現像剤の使用に伴ない、鉄粉キャリア粒子の表面にト
ナー粒子が付着、蓄積(スペント・トナー)する為、キ
ャリア粒子の電気抵抗が増大して、バイアス電流が低下
し、しかも摩擦帯電性が不安定となり、この結果形成さ
れる可視像の画像濃度が低下しカブリが増大する。従っ
て鉄粉キャリアを含有する現像剤を用いて電子複写装置
により連続的に複写を行なうと、少数回で現像剤が劣化
する為、現像剤を早期に交換する事が必要となり、結局
コストが高いものとなる。
また絶縁性キャリアとしては一般に鉄、ニッケル、フ
ェライト等の強磁性体より成るキャリア芯材の表面を絶
縁性樹脂により均一に被覆したキャリアが代表的なもの
である。このキャリアを用いた現像剤においてはキャリ
ア表面にトナー粒子が融着する事が導電性キャリアの場
合に比べて著しく少なく、同時にトナーとキャリアとの
摩擦帯電性を制御する事が容易であり耐久性に優れ使用
寿命が長い点で特に高速の電子複写機に好適であるとい
う利点がある。
しかしながら、この絶縁性キャリアにおいては、キャ
リア自身がトナー粒子とは逆極性に強く帯電してしま
い、背景部へのキャリア付着の問題が生じてしまうばか
りでなく、キャリア表面へのトナースペントも増長され
てしまう。
この傾向は、トナー自身にリークサイトを持たない非
磁性カラートナーに顕著であり、とりわけ帯電能の高い
ポリエステル系バインダーを使用した着色剤含有樹脂粒
子をトナーとして使用したとき、より増長され、特に低
湿下において問題となる。
その対策としてキャリアサイドとしては、キャリア自
身が強く帯電するがために生じるキャリア付着を解消す
る目的で、被覆樹脂中に例えば導電性のカーボンブラッ
クなどを分散させてキャリアに被覆することが提案され
ているが、これまでのところ必ずしも安定な被覆状態が
達成されているとはいえず、長期使用によるカーボンブ
ラックなどの遊離によるカブリなどの新たな問題が生じ
ている。
さらには表面エネルギーの小さいフッ素樹脂あるいは
シリコーン樹脂などを被覆する例も提案されているが、
これらの表面エネルギーの小さい樹脂を被覆したキャリ
アはトナーの帯電の立ち上がりが遅く、特に高湿下での
トナー飛散などが生じやすく、未だ満足のいくキャリア
がないのが現状である。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、上記の如き欠点のない現像剤を提供するも
のであり、摩擦帯電特性が安定で、かつキャリア付着防
止に優れたカラー現像剤を提供するものである。
また別の目的は、トナー飛散の少ないカラー現像剤を
提供することにある。
また別の目的は、キャリア粒子表面へのトナースペン
トが起こりにくく、かつキャリア被覆樹脂が強固に付着
することにより、安定な現像能力を有する長寿命のカラ
ー現像剤を提供することにある。
また別の目的は、環境の変動に対して、帯電の立ち上
がりが良好で、帯電特性の変動が小さく、極めて安定し
た画像を与えるカラー現像剤を提供することにある。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明は、(i)少なくとも着色剤含有樹脂粒子と流
動向上剤を含む絶縁性非磁性負帯電性カラートナーと、
(ii)キャリア芯材を該キャリア芯材重量に対して0.1
〜5.0重量%の電気絶縁性樹脂を有する被覆材で被覆し
た重量平均粒径が10〜100μmであるキャリアとを含む
カラー現像剤において、 前記キャリアが、フッ素化アルキルアクリル系共重合
体からなる有機樹脂中に、チッ素1原子に対して炭素原
子3〜30個含有する含チッ素化合物を全被覆樹脂に対し
て0.3〜15重量%含有させた被覆材を、キャリア芯材に
被覆したキャリアであり、 前記流動向上剤が、キャリアに対して30μc/g以下の
摩擦帯電量の絶対値を有する低トリボの無機酸化物を有
していることを特徴とするカラー現像剤に関する。
これまでに、チッ素原子を含有する化合物をキャリア
の被覆材として用いる例としては、例えば、特開昭59−
124345号公報等に、アミン構造を有する化合物として、
第3級アミンを荷電制御剤として含有する例が提案され
ている。
しかしながら、上記のキャリア構成では、本発明にお
ける非磁性カラートナー特に磁性粉やカーボンブラック
等の導電部材を有しない絶縁性非磁性カラートナーと組
み合せた場合、確かに初期特性は良好であるものの、長
期にわたる連続複写に必ずしも初期のレベルが維持でき
ず、画像濃度低下、カブリの劣化などの問題があること
が判明した。
また、特開昭59−124346号公報等に、N−ビニルカル
バゾール類を含有させる例が提案されているが、上記例
は、あくまで正帯電性トナー用のキャリアであり、本発
明とはまったく異なるものである。
また、アンモニウム塩構造を有する化合物として4級
アンモニウム塩をキャリア表面に付着させることは例え
ば特開昭62−229256号公報等で開示されているが、上記
提案は樹脂中に含有させるものではなく本発明とまった
く異なるものである。
また、キャリアのコーティング材として、フッ素化ア
ルキルアクリル系重合体を用いることは特開昭61−8016
3号公報、特開昭62−39881号公報等で開示されている
が、これらフッ素化アルキルアクリル系重合体において
はコア材との密着性などの有意点はある。しかし、環境
の違い、特に湿度の変動による帯電量変化が相当大き
く、高湿下では画像面積比率の高いオリジナル原稿を連
続複写した場合など帯電付与が十分なされずに、トナー
飛散を生じ、満足のいくものではない。
フッ素化アルキルアクリル系重合体にトナーと逆極性
に帯電するチッ素原子を含有する化合物を含有させた被
覆材をコートしたキャリアが帯電の安定化に極めて効果
的である理由としては、表面エネルギーの小さいフッ素
樹脂のトナーに対する帯電付与の遅さを上述の化合物が
補う構成になっているからである。しかも特にアンモニ
ウム塩を含有させたキャリアは、低湿下でのトリボ絶対
値を下げる役割も果たしていることを見出した。
この理由は未だ定かではないが、トナーがチャージア
ップする現象に対して本発明で含有させたチッ素化合物
がリークサイトをつくっているからと推察される。
本発明において、上述の帯電立上がり機能とリーク機
能を十分に効果的にするためには、含チッ素化合物とし
てはチッ素1原子に対して、炭素原子3〜30個、好まし
くは6〜24個含有することが必要である。
炭素原子が3個より少ないと、特に高温高湿下での耐
湿特性が低下し、トリボ低下によるトナー飛散等の問題
が発生してしまう。
また、炭素原子が30個より多いと、高温高湿下での特
性は向上し、帯電立上がりも良好となるが、リーク機能
が減少し、結果として低温低湿下でトリボ増加による画
像濃度低下等の問題が発生してしまう。
本発明に使用される含チッ素の化合物としては、アミ
ン構造を有する化合物、ピリジン環構造を有する化合物
等一般的な化合物が使用できる。本発明に特に好ましい
化合物としては、アミン構造を有する化合物であり、下
記一般式Iで示される。
本発明に用いることのできるチッ素含有化合物の具体
例を以下に示す。
本発明のキャリア被覆用樹脂であるフッ素化アルキル
アクリル重合体用モノマーとしては、以下のものがあげ
られる。
即ち、アクリル酸又はメタクリル酸の、1,1−ジヒド
ロパーフロロエチル、1,1−ジヒドロパーフロロプロピ
ル、1,1−ジヒドロパーフロロヘキシル、1,1−ジヒドロ
パーフロロオクチル、1,1−ジヒドロパーフロロデシ
ル、1,1−ジヒドロパーフロロラウリル、1,1,2,2−テト
ラヒドロパーフロロブチル、1,1,2,2−テトラヒドロパ
ーフロロヘキシル、1,1,2,2−テトラヒドロパーフロロ
オクチル、1,1,2,2−テトラヒドロパーフロロデシル、
1,1,2,2−テトラヒドロパーフロロラウリル、1,1,2,2−
テトラヒドロパーフロロステアリル、2,2,3,3−テトラ
フロロプロピル、2,2,3,3,4,4−ヘキサフロロブチル、
1,1,ω−トリヒドロパーフロロヘキシル、1,1,ω−トリ
ヒドロパーフロロオクチル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフロ
ロ−2−フロロピル、3−パーフロロノニル−2−アセ
チルプロピル、3−パーフロロラウリル−2−アセチル
プロピル、等の各エステル化合物が挙げられる。
また上記フッ素化アルキルアクリル系モノマーと共重
合する他の適当な樹脂成分のモノマーとしては以下のよ
うなものがあげられる。即ち、スチレン、メチルスチレ
ン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、エチルス
チレン、ジエチルスチレン、トリエチルスチレン、プロ
ピルスチレン、ブチルスチレン、ヘキシルスチレン、ヘ
プチルスチレン、オクチルスチレンなどのアルキルスチ
レン、フロロスチレン、クロロスチレン、ブロモスチレ
ン、ジブロモスチレン、ヨードスチレンなどのハロゲン
化スチレン、更にニトロスチレン、アセチルスチレン、
メトキシスチレンなどのスチレン系モノマー;アクリル
酸、メタクリル酸、α−エチルアクリル酸、クロトン
酸、α−メチルクロトン酸、α−エチルクロトン酸、イ
ソクロトン酸、チグリン酸、ウンゲリカ酸などの付加重
合性不飽和脂肪族モノカルボン酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸、グルタコ
ン酸、ジヒドロムコン酸などの付加重合性不飽和脂肪族
ジカルボン酸を例示することができる。
キャリア被覆重合体は、フッ素化アルキルアクリル重
合体を含んでいればよい。
本発明ではキャリア芯材としては、鉄粉、フェライト
粉等一般のもの全てを用いることができる。
本発明による被覆樹脂のキャリア芯材に対する塗布量
は、樹脂固型分が0.1wt%〜5.0wt%、好ましくは0.2w%
〜5.0wt%である。0.1wt%未満では、キャリア芯材の樹
脂による被覆効果が十分でなく、5.0wt%を越える塗布
量は無意味であり、また製造上からも過剰な樹脂が単独
で存在する場合もあり、好ましくない。
本発明においては、キャリア芯材として鉄粉、フェラ
イト粉等の一般のものがすべて使用できるが、これも樹
脂を用いることによるひとつの大きな特徴である。ま
た、用いるキャリア芯材の粒径は10〜100μm、好まし
くは20〜60μmである。
特に、本発明に用いられる磁性粒子の材質としては、
98%以上のCu−Zn−Fe(金属組成比(5〜20):(5〜
20):(30〜80))の組成からなるフェライト粒子が、
表面均一化が容易で帯電能が安定するためには好まし
い。
本発明に使用される流動向上剤としては、前述の帯電
性を満足する無機酸化物を有する。例えば、シリカ、ア
ルミナ、酸化チタン、酸化ジルコニウム、チッ化ホウ
素、炭化ケイ素などの無機酸化物を所望の帯電量となる
ようにそのまま、あるいは表面処理をすればよい。
本発明に好適なのは、比較的容易にシャープな粒度分
布の得られる酸化チタン、アルミナであり、特に好適な
のは、トナーと同極性を有する酸化チタンである。
その製造法、結晶構造には特に制約はないが、チタン
アルコキシドから600℃以下の気相法によって製造され
る酸化チタンが、特に粒度分布がシャープで、球状性が
高いので好適である。
チタンアルコキシドとしては、具体的には、例えばチ
タンテトラメトキシド、チタンテトラエトキシド、チタ
ンテトラプロポキシド、チタンテトラブトキシド、ジエ
トキシチタンオキシドなどが挙げられる。
特に、本発明においては、流動向上剤として、平均粒
径20〜200μmの正帯電性有機樹脂粒子、好ましくは20
〜150mμと300〜800mμに2つのピークを有する比電気
抵抗106〜1014Ωmである正帯電性有機樹脂粒子を上述
した低トリボの無機酸化物と共に外添添加するとより一
層効果的である。
その理由としては、結着樹脂と本発明で用いるキャリ
アとの過度の摺擦によるチャージアップが前述の有機樹
脂粒子によって一層中和されるからである。
さらに、この有機樹脂粒子を添加することにより、ト
ナーの帯電の立ち上がりが一層促進され、初期から非常
に安定した帯電特性が達成される。
本発明に使用する着色剤含有樹脂粒子に使用する結着
物質としては、ポリスチレン、ポリ−p−クロルスチレ
ン、ポリビニルトルエン、スチレン−p−クロルスチレ
ン共重合体、スチレンビニルトルエン共重合体、等のス
チレン及びその置換体の単独重合体及びそれらの共重合
体;スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−
アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸−n
−ブチル共重合体等のスチレンとアクリル酸エステルと
の共重合体;スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、
スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メ
タクリル酸−n−ブチル共重合体等のスチレンとメタク
リルエステルとの共重合体;スチレンとアクリル酸エス
テル及びメタクリル酸エステルとの多元共重合体;その
他スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビ
ニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ブタジエン共
重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチ
レン−アクリロニトリルインデン共重合体、スチレン−
マレイン酸エステル共重合体、等のスチレンと他のビニ
ル系モノマーとのスチレン系共重合体;ポリメチルメタ
クリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリエステル、ポリアミド、エポキシ樹脂、ポリビ
ニルブチラール、ポリアクリル酸、フェノール樹脂、脂
肪族又は脂環族炭化水素樹脂、石油樹脂、塩素化パラフ
ィン、等が単独または混合して使用できる。特に圧力定
着方式に供せられるトナー用の結着樹脂として低分子ポ
リエチレン、低分子量ポリプロピレン、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合
体、高級脂肪酸、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂等
が単独または混合して使用できる。
本発明の実施上特に好ましい樹脂としては、スチレン
−アクリル酸エステル系樹脂、ポリエステル樹脂があ
る。
特に、次式 (式中Rはエチレンまたはプロピレン基であり、x、y
はそれぞれ1以上の整数であり、かつx+yの平均値は
2〜10である。)で代表されるビスフェノール誘導体も
しくは置換体をジオール成分とし、2価以上のカルボン
酸又はその酸無水物又はその低級アルキルエステルとか
らなるカルボン酸成分(例えばフマル酸、マレイン酸、
無水マレイン酸、フタル酸、テレフタル酸、トリメリッ
ト酸、ピロメリット酸など)とを少なくとも共縮重合し
たポリエステル樹脂がシャープな溶融特性を有するので
より好ましい。
特に、トラペンでの透過性の点で、90℃における見掛
粘度が5×104〜5×106ポイズ、好ましくは25×104
2×106ポイズ、より好ましくは105〜106ポイズであ
り、100℃における見掛粘度は104〜5×105ポイズ、好
ましくは104〜3.0×105ポイズ、より好ましくは104〜2
×105ポイズであることにより、透過性良好なカラーOHP
が得られフルカラートナーとしても定着性、混色性、及
び耐高温オフセット性良好な結果が得られる。
特に90℃における見掛粘度P1と100℃における見掛粘
度P2との差の絶対値が2×105<|P1−P2|<4×106の範
囲にあるのが好ましい。
本発明に係るトナーには荷電特性を安定化するために
荷電制御剤を配合しても良い。その際トナーの色調に影
響を与えない無色または淡色の荷電制御剤が好ましい。
本発明においては負荷電性現像剤を使用したとき、本発
明は一層効果的になり、その際の負荷電制御剤としては
例えばアルキル置換サリチル酸の金属錯体(例えばジ−
tert−ブチルサリチル酸のクロム錯体または亜鉛錯体)
の如き有機金属錯体が挙げられる。負荷電制御剤をトナ
ーに配合する場合には結着樹脂100重量部に対して0.1〜
10重量部、好ましくは0.5〜8重量部添加するのが良
い。
本発明に係るトナーと混合して二成分現像剤を調製す
る場合、その混合比率は現像剤中のトナー濃度として、
2.0重量%〜12重量%、好ましくは3重量%〜9重量%
にすると通常良好な結果が得られる。トナー濃度が2.0
重量%未満では画像濃度が低く実用不可となり、12重量
%を超える場合ではカブリや機内飛散を増加せしめ、現
像剤の耐用寿命を短める。
本発明に使用される着色剤としては公知の染顔料、例
えばフタロシアニンブルー、インダスレンブルー、ピー
コックブルー、パーマネントレッド、レーキレッド、ロ
ーダミンレーキ、ハンザイエロー、パーマネントイエロ
ー、ベンジジンイエロー等広く使用することができる。
その含有量としては0.5〜9重量部が望ましい。
以下に本発明における摩擦帯電量の測定方法について
述べる。
測定法を図面を用いて詳述する。
第1図はトナーのトリボ電荷量を測定する装置の説明
図である。先ず、底に500メッシュのスクリーン23のあ
る金属製の測定容器22に摩擦帯電量を測定しようとする
トナーとキャリアの重量比1:19の混合物50gを50〜1000m
l容量のポリエチレン製のビンに入れ、30回および500回
手で振盪し、該混合物(現像剤)約0.5〜0.9gを入れ金
属製のフタ24をする。このときの測定容器22全体の重量
を秤りW1(g)とする。次に、吸引機21(測定容器22と
接する部分は少なくとも絶縁体)において、吸引口27か
ら吸引し風量調節弁26を調整して真空計25の圧力を250m
mAqとする。この状態で充分、好ましくは約2分間吸引
を行いトナーを吸引除去する。このときの電位計29の電
位をV(ボルト)とする。ここで28はコンデンサーであ
り容量をC(μF)とする。また、吸引後の測定容器全
体の重量を秤りW2(g)とする。このトナーの摩擦帯電
量(μc/g)は下式の如く計算される。
[実施例] 以下、部は重量部を意味する。
実施例1 1,1−ジヒドロパーフロロオクチルメタアクリレート
共重合体20wt%トルエン溶液100部と例示化合物(III)
に示したN原子含有化合物5.0wt%メタノール溶液20部
とを撹拌機にて十分混合するまで撹拌しキャリア被覆溶
液を作製した。
この被覆溶液を塗布機(岡田精工社製:スピラコー
タ)により平均粒径45μmのCu−Zn組成の球形フェライ
ト粒子に塗布した。
得られた塗布後のキャリアを60℃1時間乾燥して溶剤
を除去後、さらに140℃、1時間加熱して樹脂コーティ
ングキャリアを得た。
得られたキャリアの樹脂被覆量は0.61wt%であり、電
子顕微鏡による観察によればフェライトの芯材が樹脂で
均一に被覆されていることが確認された。
一方、 をヘンシェルミキサーにより十分予備混合を行い、2軸
押出式混練機により溶融混練し、冷却後ハンマーミルを
用いて約1〜2mm程度に粗粉砕し、次いでエアージェッ
ト方式による微粉砕機で微粉砕した。さらに得られた微
粉砕物を分級して、本発明の粒度分布となるように2〜
10μmを選択し、着色剤含有樹脂粒子を得た。
上記樹脂粒子に、帯電量が−3.6μc/gであるチタンテ
トライソプロポキシドを350℃で気相分解させたBET120m
2/gの酸化チタン0.7部、平均粒径55mμ、帯電量+90μc
/gのスチレン/メタクリル酸メチル樹脂粒子0.3部とを
合せてシアントナーとした。
またこのキャリアとシアントナーとを、トナー濃度5
%で混合し、現像剤を作製し、現像コントラストを300V
に固定したカラー複写機CLC−500(キヤノン製)を用い
画像面積比率50%のオリジナル原稿を用いて前述の20℃
/10%下、23℃/60%下、30℃/80%で2万枚の画出しを
した結果を表1に示した。表1より上述の現像剤は、環
境変動に対する変動が小さく、非常に良好であることが
わかる。
なお、以下の比較例及び実施例も同様に表1に示し
た。
比較例1 実施例1においてN原子含有化合物を使用しない以外
は実施例1と同様に画出しを行ったところ、20℃/10%
下で画像濃度が1.20と低下した。
比較例2 実施例1において、酸化チタンを使用するかわりにジ
メチルジクロロシランで疎水化処理を施したケイ酸微粉
体(BET170m2/g、帯電量−75μc/g)を使用する以外は
実施例1と同様に画出しを行ったところ、20℃/10%下
で画像濃度が1.14と低下した。
比較例3 実施例1において、酸化チタンを使用しない以外は実
施例1と同様に画出しを行ったところ、初期は良好であ
ったが、500枚位でトナー飛散が激しく評価を中止し
た。
実施例2 実施例1において、トナーと逆極性の樹脂粒子を使用
しない以外は実施例1と同様に画出しを行ったところ、
実施例1に比べて、全体に画像濃度が低く、特に20℃/1
0%下では0.1〜0.2低かったが良好な結果が得られた。
実施例3 実施例1において、酸化チタンをチタンカップリング
剤で疎水化処理した酸化チタン(BET90m2/g、帯電量−1
2μc/g)を使用する以外は実施例1と同様に画出しを行
ったところ、良好な結果が得られた。
実施例4 1,1,2,2−テトラヒドロパーフロロブチルプロピルス
チレン共重合体20wt%トルエン溶液100部と例示化合物
(I)に示したN原子含有化合物5.0wt%メタノール溶
液20部とを使用する以外は実施例1と同様にキャリアを
製造し画出しを行ったところ、30℃/80%下の耐久特性
が若干低下したものの良好な結果が得られた。
[発明の効果] 本発明は、特定の外添剤を有するカラートナーと特定
の添加成分をコート樹脂中に有するキャリアを含むカラ
ー現像剤によって、種々の環境での帯電性の安定化が図
れ、高品質の画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はトナーの摩擦帯電量を測定する装置の説明図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−229158(JP,A) 特開 平2−108065(JP,A) 特開 昭59−124345(JP,A) 特開 昭61−201604(JP,A) 特開 昭62−28772(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 9/08 G03G 9/113

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(i)少なくとも着色剤含有樹脂粒子と流
    動向上剤を含む絶縁性非磁性負帯電性カラートナーと、
    (ii)キャリア芯材を該キャリア芯材重量に対して0.1
    〜5.0重量%の電気絶縁性樹脂を有する被覆材で被覆し
    た重量平均粒径が10〜100μmであるキャリアとを含む
    カラー現像剤において、 前記キャリアが、フッ素化アルキルアクリル系共重合
    体からなる有機樹脂中に、チッ素1原子に対して炭素原
    子3〜30個含有する含チッ素化合物を全被覆樹脂に対し
    て0.3〜15重量%含有させた被覆材を、キャリア芯材に
    被覆したキャリアであり、 前記流動向上剤が、キャリアに対して30μc/g以下の
    摩擦帯電量の絶対値を有する低トリボの無機酸化物を有
    していることを特徴とするカラー現像剤。
  2. 【請求項2】前記無機酸化物が、酸化チタン又はアルミ
    ナであることを特徴とする請求項1に記載のカラー現像
    剤。
  3. 【請求項3】前記無機酸化物が、前記カラートナーと同
    極性に帯電する酸化チタンであることを特徴とする請求
    項1に記載のカラー現像剤。
  4. 【請求項4】前記無機酸化物が、チタンアルコキシドか
    ら600℃以下の温度で気相熱分解反応によって得られ
    た、前記カラートナーと同極性に帯電するアモルファス
    の球状酸化チタンであることを特徴とする請求項1に記
    載のカラー現像剤。
  5. 【請求項5】前記流動向上剤が、前記無機酸化物に加え
    て、平均粒径が20〜200mμの正帯電性有機樹脂粒子をさ
    らに有していることを特徴とする請求項1に記載のカラ
    ー現像剤。
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