JP2782163B2 - 覆工板を受桁に据付ける方法及び装置 - Google Patents

覆工板を受桁に据付ける方法及び装置

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JP2782163B2
JP2782163B2 JP6142168A JP14216894A JP2782163B2 JP 2782163 B2 JP2782163 B2 JP 2782163B2 JP 6142168 A JP6142168 A JP 6142168A JP 14216894 A JP14216894 A JP 14216894A JP 2782163 B2 JP2782163 B2 JP 2782163B2
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靖三 麻原
正喜 藤原
丈二 真下
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Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、覆工板を受桁に据付け
る方法及び装置に関する。詳しくは、クリップと一体化
した締結ボルトを締結ナットにより締め付け、覆工板を
受桁に固定、据付ける方法及び装置である。
【0002】
【従来の技術】従来、クリップにより、覆工板を受桁に
固定する技術として、図9に示す、スプリングとボルト
を用いる方式がある。この方式において、覆工板1を受
桁2に据え付けるに先立ち、クリップ28を覆工板1に
取り付けておく。覆工板1へのクリップ28の取付け
は、スプリング29内に挿入したボルト30を、覆工板
1の端部の下フランジ32に設けた開孔に上方から挿入
し、さらに下フランジ32の下面下に位置するクリップ
28の開孔に挿入し、ボルト30の頭部のネジにナット
31を螺合させることにより行う。この際、クリップ2
8は覆工板1を受桁2に載置するのに支障のないよう位
置させる(例えば、図9の紙面に対して90°の位
置)。覆工板1を受桁2に載置して後、ボックススパナ
で、上からスプリング29の反発力に抗してボルト30
を押し下げ、クリップ28を回転させて受桁2の上フラ
ンジ33の下面下に位置させ、次いでボックススパナを
取り外しスプリング29の反発力によりクリップ28を
受桁2の上フランジ33の下面と、覆工板1の下フラン
ジ32の下面に接触させ、覆工板1を受桁2に固定、据
え付ける。覆工板1と受桁2間にゴムパット34を介在
させ、覆工板1にはストッパー35を設けてある。この
方式は、覆工板1を受桁2に載置して後には、ナット3
1を回動させて、締め付け力の調整は行わない。覆工板
1の受桁2への固定を解除するときには、上述と逆の動
作を行えばよい。
【0003】次に、別の方式として、図10に示すボル
トとナットにより、クリップを覆工板を受桁に固定、据
え付けるものがある。この方式は、覆工板1を受桁2に
載置し、覆工板1の端部の下フランジ32に設けた開孔
に上方からボルト36を挿入し、ボルト36にナット3
7を螺合、締め付けて覆工板1を受桁2に固定、据え付
ける。クリップ38は2枚の板を重ねたダブルクリップ
である。ナット37の締め付けのために、覆工板1の下
方に締付け作業のための専用足場を組む必要がある。図
10においても、ストッパー35、ゴムパット34が示
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の図9の方式は、
スプリング29の反発力によりクリップ28を押圧する
もであるため、車輛走行時の衝撃によってスプリング2
9が伸張、収縮して覆工板1がバタつきを起こし、覆工
板1を受桁2に固定することができない事態が生ずる。
この結果、覆工板1を受桁2に固定的に据付けることが
できない。このバタつきの発生を防止するため、強力な
スプリング29を用いたり、或いはクリップ28の最終
的な取付け、固定後に、据付け現場でさらにナット31
を締め付けることが考えられる。しかし、強力なスプリ
ング29を用いると、上述したボックススパナによるボ
ルト30の押し下げを人力で行うことが困難となる。ま
た、クリップ28の固定後に、さらにナット31を締め
付けるためには、現場において特にそのための作業足場
を構築する必要がある。図9に示すスプリングとボルト
を用いる方式には、このような問題点がある。
【0005】また、上記の図10の方式は、図9におけ
るスプリング支承による固定に伴う難点はない。しかし
ながら、ナット37を締め付けるために、覆工板1の下
方に専用足場を組む必要があり、そのための工費、工期
がかかるというだけでなく、専用足場により作業空間が
制約され、他の作業に支障を来すこともおこりうる。図
10に示すボルトとナットによる方式の問題点である
【0006】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、クリップの取付け、固定が容易かつ強固であ
り、またナットの締付け量が管理でき、またナットの締
付けの解除と再締付け、再使用が容易かつ迅速である覆
工板を受桁に据付ける方法及び装置を提供とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の受桁に据付ける方法は、覆工板を受桁上の
据付け位置に載置させるとともに、受桁の上フランジ下
面への当接部Aと覆工板の下フランジ下面への当接部B
とを有し、上方に突出した締結ボルトと結合し一体的に
構成したクリップを、覆工板の端部の下フランジに設け
た開孔に前記締結ボルトを下方から嵌入し、前記開孔に
対向する上フランジの部位に設けた締結レンチ挿入口を
介して挿入した締結レンチにより前記締結ボルトに係合
する摩擦抵抗の高い戻り止め締結ナットを回動させ、
記締結ボルト及びクリップは前記締結ナットの回動に同
期して回動させ、前記クリップの一側を覆工板の下フラ
ンジ下面に設けたストッパーに当接させて前記当接部A
を受桁の上フランジト面のクリップの取付け位置に、ま
た当接部Bを覆工板の下フランジ下面のクリップの取付
け位置に対面して停止させ、さらに前記締結レンチによ
り前記締結ナットを締め付けて前記クリップの当接部
A、Bをそれぞれ覆工板と受桁に接触させ、覆工板を受
桁に固定することにより構成される。本発明において、
クリップと締結ボルトとは結合し、一体的に構成する。
これにより、クリップは締結ボルトの回動に同期して回
動でき、容易にクリップの当接部Aを受桁の上フランジ
下面のクリップの取付け位置に回動させ、また当接部B
を覆工板の下フランジ下面のクリップの取付け位置に回
動させ、覆工板の下フランジ下面のストッパーによりク
リップの所定の取付け位置においてクリップの回動を停
止させることができる。また、締結ボルト上部の締結ナ
ットの締付けは、覆工板の端部の上フランジに設けた締
結レンチ挿入口に挿入した締結レンチにより行う。した
がって、覆工板上からの締結ナットの締付けが容易に可
能であり、ナット締付け力のための特別の専用足場は必
要でなくなる。ここで、締結レンチは電動、或いは人力
を問わず、締結ナットを締め付けるものすべてを含む。
【0008】本発明の覆工板を受桁に据付ける方法は、
覆工板を受桁上の据付け位置に載置するに先立って、該
覆工板の端部の下フランジに設けた開孔にクリップの締
結ボルトを嵌入し、該クリップを該覆工板に仮取付けし
ておくことができ、そのようにすることが好ましい。こ
こで、仮取付けは、クリップの初期の取付け位置を設定
する変形体を用いることによって容易に可能となる。こ
の変形体については後述する。
【0009】次に、本発明の覆工板を受桁に据付ける装
置は、覆工板を受桁に据付ける装置であって、該受桁の
上フランジ下面への当接部Aと該覆工板の下フランジ下
面への当接部Bとを有し、上方に突出した締結ボルトと
結合し一体的に構成したクリップと、該覆工板の端部の
下フランジに設けた開孔に下方から嵌入して下フランジ
の上方に臨む前記締結ボルトに螺合する摩擦抵抗の高い
戻り止め締結ナットと、受桁へ覆工板を載置して後、
締結ナットの回動によって同期して回動するクリップ
を、前記当接部Aを受桁の上フランジト面のクリップの
取付け位置に、また当接部Bを覆工板の下フランジ下面
のクリップの取付け位置に対面して停止させるストッパ
ーとを具備することにより構成される。本発明のストッ
パーは、従来の技術において設置のストッパーと全く異
なる。本発明のストッパーは、クリップの取付け位置で
クリップの回動を停止させることを主目的とし、その目
的はクリップの停止により果たさる。したがって、クリ
ップを一度固定すると、その後クリップの移動を防止す
る機能はあまり期待していない。これに対して、従来の
技術において設置のストッパーは、クリップの設置後、
専ら覆工板の長手方向のクリップの移動を防止するため
のものである。しかしながら、本発明の装置において、
従来方式のストッパーを設置すること特に排除しない。
【0010】本発明の覆工板を受桁に据付ける装置にお
いて、覆工板の下フランジ下面に対するクリップの初期
の取付け位置を設定し、締結ナットの回転する締付け力
に追随して変形する変形体とを具備することができる。
この変形体は、クリップの覆工板への取付けの際に、覆
工板の下フランジの下方でのクリップの上下の取付け位
置を規制し、締結ボルトの回動とともにクリップを回動
した場合にそのクリップが受桁に衝突しないようにクリ
ップと覆工板の間隔を調整するものである。変形体はク
リップの取付け姿勢の維持に役立つ。したがって、変形
体の構造は締結ボルトを内挿する筒体のものが好まし
い。変形体は、締結ナットの締付けを解除し、本装置の
再使用を図るためには、締付けを解除後に原形状に復帰
する材質のものを使用することが好ましい。例えば、発
泡ポリエチレン、発泡ウレタン、ゴム、バネ等の弾性体
を使用することができる。この変形体の存在により、図
9の従来の技術におけるように、ボルト30をスプリン
グ29の反発力に抗して押し下げて、クリップ28を受
桁2の上フランジ33の下面より低位にし、クリップの
回動時にクリップ28が受桁2に衝突することを回避す
ることが、必要ではなくなる。
【0011】本発明の装置は覆工板の下フランジ上面と
締結ナットとの間に締結ナットの締付け量調整機構とを
具備することができる。締結ナットの締付け量調整機構
は、図4での例示により説明すると、覆工板の下フラン
ジ上面と締結ナットとの間で、スキマfを設けて介在す
る例えば鋼製等の筒体とスプリングからなる。初期スキ
マfは筒体の露出して臨むスプリングにより確保され
る。締結ナットの締付けにより、スプリングの反発力に
抗してスキマfは減少し、締結ナットは筒体に固定的に
接触し、必要な一定以上の締付け力を確保できる。車輛
が走行しても、覆工板はバタつきを起こさない程の締付
け力を確保できる。この点、図9の専らスプリングに依
存する方式が使用中に弾性変位を生じ易いのとは異な
り、優れている。また、図9の場合にはクリップの回動
に先立ち受桁へのクリップの衝突を回避するためにボル
ト(すなわち、スプリング)を人力により押し下げる必
要であり、あまり強力なスプリングを使用することはで
きないが、本発明でのスプリングは締付ナットの回動を
介して押し下げればよいので、強力なスプリングを使用
し、大きい締付け力を容易に確保できる。
【0012】本発明装置は、締結ボルトのネジ部の上部
にネジ無し部を設けるとともに該ネジ無し部に遊嵌する
締結ナットを前記ネジ部へ係合させるネジ掛り機構を設
けることができる。ここで、ネジ掛り機構は、締結ナッ
トを逆回転させて、締結ナットの締結ボルトへの螺合状
態を解除し、ネジ無し部の区域に退去した締結ナットを
締結ボルトのネジ部の方に押し付けて、締結ナットを正
回転させ、再度締結ボルトとの螺合状態を回復すること
を確実に可能とする。図1において例示するように、ス
プリングからなる。
【0013】本発明装置において、締結レンチを嵌入す
るための覆工板の端部の下フランジに設けた開孔に対向
する上フランジの部位に締結レンチ挿入口を設けたこと
が好ましい。覆工板上からの締結ナットの締付け作業を
容易にするためである。
【0014】
【作用】本発明は、締結ボルトを上方に突出して結合し
たクリップを、覆工板の端部の下フランジに設けた開孔
に前記締結ボルトを下方から嵌入し、上方から締結レン
チにより前記締結ボルトに係合する摩擦抵抗の高い戻り
止め締結ナットを回動させ、前記クリップの一側を覆工
板の下フランジ下面に設けたストッパーに当接させて前
記当接部Aを受桁の上フランジ下面のクリップの取付け
位置に、また当接部Bを覆工板の下フランジ下面のクリ
ップの取付け位置に対面して停止させ、さらに前記締結
レンチにより前記締結ナットを締め付けて前記クリップ
の当接部A、Bをそれぞれ覆工板と受桁に接触させ、覆
工板を受桁に固定する。
【0015】また、覆工板の下フランジ下面に対するク
リップの初期の取付け位置を設定する変形体はクリップ
の仮取付けの際において事前にクリップ回動時の受桁へ
の衝突を回避できる。変形体の材質として弾性材料を用
いると、締結ナットの逆回転により形状が復原し、変形
体の再使用ができる。また、覆工板の下フランジ上面と
締結ナットとの間に、締結ナットの締付け量調整機構と
を設けて覆工板を受桁に確実に固定するに必要な締結ナ
ットの締付け力を確保し、車輛走行の際の覆工板の移動
を有効に防止する。また、締結ボルトのネジ部の上部に
ネジ無し部を設けるとともに該ネジ無し部に遊嵌する締
結ナットを前記ネジ部へ係合させるネジ掛り機構を設け
たことにより、締結ナットがネジ無し部の領域にあると
き、締結ナットを絶えずネジ部に押し当て、締結レンチ
の作動により締結ナットを円滑、容易にネジ部に移行さ
せ、締結ナットと締結ボルトとを螺合状態に復帰させる
ことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 (実施例1)図1において、覆工板1を受桁2上の据付
け位置に載置した状態を示す。図1(イ)は受桁2の長
手方向から、また図1(ロ)は覆工板1の長手方向から
見た図である。覆工板1と受桁2とは、相互に直交する
位置関係にある。覆工板1の載置に先立って、覆工板1
の端部の下フランジ5に設けた開孔7にクリップ3の締
結ボルト6を下方から嵌入し、締結ナット10によりク
リップ3を覆工板1に仮取付けしておく。この状態で
は、クリップ3は、覆工板1を受桁2に載置するのに支
障のないように、受桁2の上フランジ4を避ける位置に
セットしてある。ここで、クリップ3は、受桁2の上フ
ランジ4下面への当接部Aと覆工板1の下フランジ5下
面への当接部Bとを有し、締結ボルト6を上方に突出し
て結合する。締結ボルト6の結合は、本例では2枚の鋼
製の板3a、3bからなるクリップ3の板3bと締結ボ
ルト6の端部のナット15を溶接することにより行う。
覆工板1とクリップ3との間には、間隔を確保するため
の変形体12を設け、変形体12内に締結ボルト6を挿
入している。変形体12によりクリップ3の初期の取付
け位置を設定する。クリップ3の受桁2の上フランジ4
に対する距離eを確保する。変形体12は締結ナット1
0の回転による締付け力によって変形し、締付けの解除
により原形状に復帰させるため発泡ポリエチレン、バネ
等を使用する。締結ボルト6は締結ナット10により仮
締めしてある。座金16、17は変形体12を保護し、
座金18は締結ナット10を保護する。ストッパー11
を覆工板1の下フランジ5に設けてある。図1(ハ)は
図1(イ)の締結ボルト6のA視の図であり、締結ボル
ト6の回転の位置を示す目印、本例ではスリット24を
示している。
【0017】図2は図1のクリップ3を90°回動させ
た状態を示す。クリップ3の、この状態への移行は、締
結レンチ挿入口9を介して挿入した締結レンチ(図示せ
ず)により締結ボルト6に係合する締結ナット10を回
動させ、クリップ3の一側を覆工板1の下フランジ5下
面に設けたストッパー11に当接させて、当接部Aを受
桁2の上フランジ4下面のクリップ3の取付け位置に、
また当接部Bを覆工板1の下フランジ5下面のクリップ
3の取付け位置に対面して停止させ、さらに締結レンチ
により締結ナット10を締め付けてクリップ3の当接部
A、Bをそれぞれ覆工板1と受桁2に接触させることに
より行う。ここで、変形体12は締結ナット10の締め
付けに伴って変形し、距離eはゼロとなる。本例での締
結ナット10は、摩擦抵抗の高い戻り止め締結ナットを
用いた。締結ナットと締結ボルト間には摩擦抵抗が働く
ので、締結ボルト(クリップ)は締結ナットの回動に同
期して回動するが、締結ナットの回動によるクリップの
回動をより確かにするためである。
【0018】図3は図2の状態の締結ナット10を逆回
転し、締結ナット10の締結ボルト6への螺合を解除し
た状態を示す。この状態で、締結ナット10は締結ボル
ト6のネジ部19からネジ無し部20へ移行し、変形体
12は原形状に復原する。ネジ無し部20に遊嵌する締
結ナット10は、締結ナット10の正回転によりネジ部
19へ係合できるように、本例ではスプリングからなる
ネジ掛り機構14によりネジ部19の方に押し付けられ
ている。ネジ掛り機構14であるスプリングの両端に
は、座金21ガ設けてあり、スプリングと座金21とは
結合してもよいが、それぞれ別体であってもよい。締結
ナット10は正回転させ、再度締結ボルトとの螺合状態
を回復することを確実に可能とする。金輪22は、この
状態における締結ボルト6の下方への脱落を防止するも
のである。金輪22はその周長の一部に切欠きがあり、
締結ボルト6の周囲に設けた溝に落とし込み、セットす
る。
【0019】(実施例2)図4〜図6は締結ナット10
の締付け量調整機構13を具備した場合を示す。ここ
で、締付け量調整機構13は覆工板1の下フランジ5上
面と締結ナット10(本例では正確には座金18)との
間にスキマfを設けて介在する例えば鋼製等の筒体25
とスプリング26からなる。スキマfは覆工板1を受桁
2に固定するに必要する力から設計上定まる寸法であ
り、スプリング26のバネ特性とスキマfにより定まる
反発力を確実に付与することができる。スプリング26
はスプリング保護用カラーリング27により保護され
る。図4、図5、図6はそれぞれ実施例1における図
1、図2、図3に対応し、その他の説明はほぼ重複する
ので、省略する。
【0020】図7は変形体12がスプリングである例を
示す。図8は4本のH型鋼からなる覆工板1を受桁2に
載置し、4隅にクランプ3を取り付けた状態を示す。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、覆工板上から締結レン
チを用いて締結ナットを回動させ、摩擦抵抗の高い戻り
止め締結ナットの回動とともに締結ボルトど一体となっ
たクリップをストッパーに当接させて正確かつ迅速に位
置決めするので、クリップの固定が容易かつ強固であ
る。また、大きい締付け力を負荷することができ、さら
にナットの締付け量を管理でき、車輛走行のバタつきを
解消することができる。また、機構的にナットの締付け
の解除と再締付けが容易かつ迅速であるので、クリップ
の再使用を容易にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の説明図である。(イ)は受桁
方向から、(ロ)は覆工板方向から見た図てあり、以下
図2〜図6において同じである。
【図2】図1のクリップを90゜回動した状態を示す。
【図3】図2のクリップを90゜逆回動した状態を示
す。
【図4】本発明の別の実施例の説明図である。
【図5】図4のクリップを90゜回動した状態を示す。
【図6】図5のクリップを90゜逆回動した状態を示
す。
【図7】本発明の変形体の別の態様を示す図である。
【図8】本発明の実施例のクリップの配置状況を示す図
である。(イ)は平面図、(ロ)は受桁の長手方向から
見た側面図、(ハ)は覆工板の長手方向から見た側面図
である。
【図9】従来の技術を説明する図である。
【図10】別の従来の技術を説明する図である。
【符号の説明】
1 覆工板 2 受桁 3 クリップ 4 上フランジ 5 下フランジ 6 締結ボルト 7 開孔 8 上フランジ 9 締結レンチ挿入口 10 摩擦抵抗の高い戻り止め締結ナット 11 ストッパー 12 変形体 13 締付け量調整機構 14 ネジ掛り機構 15 ナット 16 座金 17 座金 18 座金 19 ネジ部 20 ネジ無し部 21 座金 22 金輪 23 切欠き 24 スリット 25 筒体 26 スプリング 27 スプリング保持用カラーリング 28 クリップ 29 スプリング 30 ボルト 31 ナット 32 下フランジ 33 上フランジ 34 ゴムパット 35 ストッパー 36 ボルト 37 ナット 38 クリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 宏 東京都千代田区大手町2−6−3 新日 本製鐵株式会社内 (72)発明者 麻原 靖三 千葉県市川市千鳥町5番地11 産業振興 株式会社加工製品センター内 (72)発明者 藤原 正喜 東京都葛飾区白鳥三丁目26番4号 株式 会社タカシマ内 (72)発明者 真下 丈二 東京都葛飾区白鳥三丁目26番4号 株式 会社タカシマ内 (72)発明者 森 龍三 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株式会社フジタ内 (56)参考文献 特開 平2−282504(JP,A) 実公 昭41−7091(JP,Y1) 実公 昭41−18280(JP,Y1) 特公 昭41−15351(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 10/04 F16B 5/02 E01C 9/08

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 覆工板を受桁上の据付け位置に載置させ
    るとともに、受桁の上フランジ下面への当接部Aと覆工
    板の下フランジ下面への当接部Bとを有し、上方に突出
    した締結ボルトと結合し一体的に構成したクリップを、
    覆工板の端部の下フランジに設けた開孔に前記締結ボル
    トを下方から嵌入し、前記開孔に対向する上フランジの
    部位に設けた締結レンチ挿入口を介して挿入した締結レ
    ンチにより前記締結ボルトに係合する摩擦抵抗の高い戻
    り止め締結ナットを回動させ、前記締結ボルト及びクリ
    ップは前記締結ナットの回動に同期して回動させ、前記
    クリップの一側を覆工板の下フランジ下面に設けたスト
    ッパーに当接させて前記当接部Aを受桁の上フランジ下
    面のクリップの取付け位置に、また当接部Bを覆工板の
    下フランジ下面のクリップの取付け位置に対面して停止
    させ、さらに前記締結レンチにより前記締結ナットを締
    め付けて前記クリップの当接部A、Bをそれぞれ覆工板
    と受桁に接触させ、覆工板を受桁に固定することを特徴
    とする覆工板を受桁に据付ける方法。
  2. 【請求項2】 覆工板を受桁上の据付け位置に載置する
    に先立って、該覆工板の端部の下フランジに設けた開孔
    にクリップの締結ボルトを嵌入し、該クリップを該覆工
    板に仮取付けしておくことを特徴とする請求項1記載の
    覆工板を受桁に据付ける方法。
  3. 【請求項3】 覆工板を受桁に据付ける装置であって、
    該受桁の上フランジ下面への当接部Aと該覆工板の下フ
    ランジ下面への当接部Bとを有し、上方に突出した締結
    ボルトと結合し一体的に構成したクリップと、該覆工板
    の端部の下フランジに設けた開孔に下方から嵌入して下
    フランジの上方に臨む前記締結ボルトに螺合する摩擦抵
    抗の高い戻り止め締結ナットと、受桁へ覆工板を載置し
    て後、前記締結ナットの回動によって同期して回動する
    クリップを、前記当接部Aを受桁の上フランジ下面のク
    リップの取付け位置に、また当接部Bを覆工板の下フラ
    ンジ下面のクリップの取付け位置に対面して停止させる
    ストッパーとを具備することを特徴とする覆工板を受桁
    に据付ける装置。
  4. 【請求項4】 覆工板の下フランジ下面に対するクリッ
    プの初期の取付け位置を設定し、締結ナットの回転する
    締付け力に追随して変形する変形体とを具備することを
    特徴とする請求項3記載の覆工板を受桁に据付ける装
    置。
  5. 【請求項5】 覆工板の下フランジ上面と締結ナットと
    の間に締結ナットの締付け量調整機構を具備することを
    特徴とする請求項3、又は請求項4記載の覆工板を受桁
    に据付ける装置。
  6. 【請求項6】 締結ボルトのネジ部の上部にネジ無し部
    を設けるとともに該ネジ無し部に遊嵌する締結ナットを
    前記ネジ部へ係合させるネジ掛り機構を設けたことを特
    徴とする請求項3、請求項4、又は請求項5記載の覆工
    板を受桁に据付ける装置。
  7. 【請求項7】 締結レンチを嵌入するため覆工板の端部
    の下フランジに設けた開孔に対向する上フランジの部位
    に締結レンチ挿入口を設けたことを特徴とする請求項
    3、請求項4、請求項5、又は請求項6記載の覆工板を
    受桁に据付ける装置。
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