JPH0638981Y2 - 板材固定具 - Google Patents

板材固定具

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JPH0638981Y2
JPH0638981Y2 JP1989087485U JP8748589U JPH0638981Y2 JP H0638981 Y2 JPH0638981 Y2 JP H0638981Y2 JP 1989087485 U JP1989087485 U JP 1989087485U JP 8748589 U JP8748589 U JP 8748589U JP H0638981 Y2 JPH0638981 Y2 JP H0638981Y2
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nut
drum
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cap
fixing
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JP1989087485U
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JPH0328250U (ja
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憲明 重永
功 柴田
敬一 西村
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、固定部材表面に板材を固着するための固定
具、特に片側からの操作のみによって、容易に板材の取
付け、取外しを行うことのできるボルト・ナット形式の
板材固定具に関する。
「従来の技術」 ダム排砂水路には、流水およびこれに随伴する砂礫等に
よる損傷,摩耗等を防止するための板材のライニング材
が取付けられる。これらのライニング材は所要期間経過
後新たなライニング材に取替える必要がある。このライ
ニング材の固着はボルト・ナットで行われるのが通常で
あるが、従来のボルト・ナットでは周知の通りボルトお
よびナットの両方を操作しないと共回りが生じ、ボルト
・ナットの離合は困難で、一方のみの操作ではライニン
グ材の取付け,取外しは容易ではなく、また離合ができ
たとしてもそれに長時間を要するのが通常である。
これを解決する従来技術としては、実公昭60-30351号が
ある。実公昭60-30351号においては第9図に示すよう
に、鋼板17,コンクリート壁16からなる固定部材の表面
にライニング材22等の板材を張設するため、固定部材の
内部に画成された区画におかれたナット体11を、その頭
部で板材を固定部材に押し付けるようにされたボルト8
の下端に螺合させ、ナット11を固定部材に固着した座金
1に突設された切割りのある筒状体2に嵌入させ、筒状
体2の先端部を拡開変位させて、該変位部で固定部材を
押圧し、板材を固定部材に固着するようにしたものであ
る。そして、ナット体11の外周面に突起を設け、該突起
を筒状体2の一体に設けた係合孔に係合させ、ナット体
11の共回りを防止している。
「考案が解決しようとする課題」 従来の板材固定具では部材を固定部材に取り付けるボル
ト8のねじ部10の先端がナット体11のねじ孔にうまく螺
合させることが難しく、また螺合がうまく行われたとし
てもナット体外周面の突起が係合孔にうまく係合せず、
係合したとしてもボルト・ナットの回動時に係合孔から
外れ、ボルト・ナットの共回りが生じ、板材の取付け取
外しに時間を要する不具合があった。
本考案は、このような不具合の解消をはかろうとするも
ので、固定部材内に配設されキャップの中央下部にナッ
ト位置決めストッパを配設して、ボルトを取外した状態
でのナットの位置を一定箇所に保持してボルト・ナット
の螺合を容易にするとともに、ナット側面を削成して平
行面を形成し、ナットの回動時必ず当接するスットパを
キャップ内に設け、ボルト・ナットの共回りを確実に回
避できる板材固定具を提供することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 このため、本考案の板材固定具は、固定部材の表面に張
設される板材を固定する板材固定具において、内側中央
下部にナット位置決めストッパを備え固定部材内に配設
されたキャップ,円柱の両側を削成し平行面を形成しキ
ャップ内に回動自在に収容される鼓状ナット,キャップ
内に配設され鼓状ナットの平行面と当接し鼓状ナットの
回動を規制するストッパ,先端部で鼓状ナットと螺合す
ると共に後端部で板材を固定部材に押圧するボルトとか
らなることを特徴としている。
「作用」 本考案の板材固定具によれば、キャップ内に配設された
ナット位置決めストッパによりボルトに螺合されるナッ
トが勝手に移動せず、螺合位置を保持すると共に、キャ
ップ内に設けた別のストッパが一定角度回動したナット
側面の平行面に当接し、それ以上の回動を規制するた
め、ボルト・ナットの共回りが解消する作用をなす。
「実施例」 以下、図面により本考案の実施例としての板材定具につ
いて説明すると、第1図ないし第5図は本考案の第1実
施例を示す板材固定具であって、第1図は板材を固定部
材に固着した状態における断面図、第2図は第1図のII
−II矢視図、第3図はスリーブの正面図、第4図は鼓状
ナットの平面図、第5図は第4図のV−V断面図であ
る。
これらの図において、40は排砂水路を構成するコンクリ
ート、41はコンクリート40の表面に補強のため固着され
た鋼板で、コンクリート40とともに固定部材を構成す
る。42は鋼板41にあけられた孔、43は鋼板41の表面に固
定部材を保護するため張設されたライニング材等の板
材、44はボルト39の取付けのために設けられたボルト取
付孔、45は板材43を固定部材に張着する接着剤、46,47,
48は板材43のボルト取付孔周辺に固着されたワッシャ、
49は板材43の上面に設けられた凹部に沈められたボルト
39の頭部を保護する充填剤である。
鋼板41にあけられた孔42の内面には後述する鼓状ナット
の平面形よりやや大きい開口33を有するスリーブ31が嵌
入されている。スリーブ31の下端に鍔状のフランジ32が
設けられ、該フランジ32の上面は固定部材としての鋼板
41にあけられた孔42の周縁に密着している。またフラン
ジ32の下面にはストッパ34が延設されている。35は固定
部材としてコンクリート40の表面近傍に凹設された区画
に配設されたキャップ、36はキャップ35の中央下部に突
設されたナット位置決めストッパで、鼓状ナット37のね
じ穴より小径、すなわちボルト39の雄ねじ部より小径の
円柱で構成されている。37は鼓状ナット、円柱部材の両
側を消成し平行面38を形成し、平面形がほぼ鼓状をなし
ている。39は鼓状ナット37と協同して板状43を固定部材
に固着するボルトである。
板材43を固定部材に固着する場合、鼓状ナット37の平行
面38をスリーブ31の開口33に対向して設けられている平
行面に沿わせて鼓状ナット37をキャップ35内に挿入す
る。そして鼓状ナット37のねじ孔をキャップ35の中央に
設けられたナット位置決めストッパ36に導き、鼓状ナッ
ト37の位置決めを行う。
次いで、固定部材としての鋼板41の表面に接着剤を塗付
した板材43を張り合わせる。この場合双方にあけられた
孔42,44の中心が合うように微調整した後、板材43の表
面に設けられた凹部からボルト39を挿入し、キャップ35
内に位置決めされた鼓状ナット37と螺合させ、ボルト39
を締付け方向に回転させると、鼓状ナット37はその側面
に設けられた平行図38がキャップ35内に設けられたスト
ッパ36と当接して共回りがなくなり、スリーブ31のフラ
ンジ32の方向に移動し、遂には締付け状態となり、板材
43が固着部材としての鋼板41に固着される。
また板材43を取外す場合、ボルト39を緩め方向に回転さ
せると、鼓状ナット37はスリーブ31から離れる方向に移
動し、一時的にはボルト・ナットの共回りが生ずるが、
鼓状ナット37の側部に設けたもう一方の平行面38がスト
ッパ34に当接し、それ以上の共回りが阻止される。
ボルト39に過大な荷重が作用し、ボルト39及び鼓状ナッ
ト37のネジ部が損傷した場合、ボルト39はもとより鼓状
ナット37をキャップ35から取り出して新たな鼓状ナット
37に交換することができる。
第6図ないし第8図は本考案の第2実施例を示す図で、
第6図は板材を固定部材に固着した状態における断面
図、第7図は第6図のVII−VII矢視図、第8図は鼓状ナ
ット37の回動を規制している状態での第7図の対応図で
ある。
50は鋼板41にあけられた孔に嵌入された円筒形のスリー
ブ、51はスリーブ50の下端に固着され、鼓状ナット37の
平面形よりやや大きい開口52を有するカラー、53はカラ
ー51の下端に固着されたエンドキャップで、その側壁に
は鼓状ナット37の回動を規制するストッパ54が一体的に
作成されているほかは第1実施例と同じである。
また第2実施例における板材43の固定部材への固着,取
外しも第1実施例とほぼ同様である。
なお、上記実施例の説明では板材43の取付けにあたり、
鼓状ナット37をその都度キャップ35,54内に挿入するよ
うにしたが、現地工事をやり易くするため、工場におい
て、予め鼓状ナット37をキャップ35,54の中へ配置して
おくようにしても良い。
「考案の効果」 以上、詳述したように、本考案の板材固定具によれば、
固体部材内に配設したキャップの中央にナット位置決め
ストッパを配設してそれにより鼓状ナットの位置決めを
行うようにしたので、挿入ボルトと鼓状ナットの螺合が
容易にできるようになり、また、ナットを円柱形状にし
てその両側を削成し平行面を形成するとともに、キャッ
プ内部にストッパを設け、平行面とストッパの当接によ
り螺合したボルト・ナットの共回りを規制できるように
したので、ボルト・ナットの締付け,取外しがきわめて
容易にできようになった。
またボルトに過大な荷重が作用し、ボルト及びナットの
ネジ部が損傷した場合、ボルトはもとよりナットをキャ
ップから取り出して新たなナットに交換することができ
るように配慮したものである。
さらに本考案の板材固定具は、構成要件に示す簡素な構
成により、固定部材の表面に板材を貼着することがボル
トの頭部のみを操作することにより容易にできるので、
天井板,壁板等の反対側からの操作が困難なものにも容
易に適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は、本考案の板材固定具の第1実施
例を示す図であって、第1図は断面図、第2図は第1図
のII−II矢視図、第3図はスリーブの正面図、第4図は
鼓状ナットの平面図、第5図は第4図のV−V断面図で
ある。第6図ないし第8図は本考案の第2実施例を示す
図であって、第6図は断面図、第7図は第6図のVII−V
II矢視図、第8図は第7図の対応図で、鼓状ナットの回
動を規制している状態を示す図である。第9図は従来の
板材固定具の断面図である。 31,50:スリーブ 32:スリーブのフランジ 33:スリーブの平行面 34,54:ストッパ、35,53:キャップ 36:ナット位置決めストッパ 37:鼓状ナット 38:鼓状ナットの平行面 39:ボルト 40:固定部材としてのコンクリート 41:固定部材としての鋼板 42:鋼板の孔、43:板材 44:ボルト取付孔、45:接着剤 46,47,48:ワッシャ 49:充填剤、51:カラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 柴田 功 東京都港区麻布台2丁目4番5号 財団法 人ダム技術センター内 (72)考案者 西村 敬一 東京都江東区毛利1丁目19番10号 石川島 播磨重工業株式会社江東事務所内 (56)参考文献 実開 昭51−72673(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定部材の表面に張設される板材を固定す
    る板材固定具において、内側中央下部にナット位置決め
    ストッパを備え前記固定部材内に配設されたキャップ,
    円柱の両側を削成し平行面を形成し前記キャップ内に回
    動自在に収容される鼓状ナット,前記キャップ内に配設
    され前記鼓状ナットの平行面と当接し前記鼓状ナットの
    回動を規制するストッパ,先端部で前記鼓状ナットと螺
    合すると共に後端部で前記板材を前記固定部材に押圧す
    るボルトとからなることを特徴とする板材固定具。
JP1989087485U 1989-07-27 1989-07-27 板材固定具 Expired - Lifetime JPH0638981Y2 (ja)

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JP1989087485U JPH0638981Y2 (ja) 1989-07-27 1989-07-27 板材固定具

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JP1989087485U JPH0638981Y2 (ja) 1989-07-27 1989-07-27 板材固定具

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JPH0328250U JPH0328250U (ja) 1991-03-20
JPH0638981Y2 true JPH0638981Y2 (ja) 1994-10-12

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ID=31637131

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JP1989087485U Expired - Lifetime JPH0638981Y2 (ja) 1989-07-27 1989-07-27 板材固定具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5172673U (ja) * 1974-12-06 1976-06-08

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JPH0328250U (ja) 1991-03-20

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