JP2779890B2 - 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム - Google Patents

農業用塩化ビニル系樹脂フィルム

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JP2779890B2 JP5277395A JP27739593A JP2779890B2 JP 2779890 B2 JP2779890 B2 JP 2779890B2 JP 5277395 A JP5277395 A JP 5277395A JP 27739593 A JP27739593 A JP 27739593A JP 2779890 B2 JP2779890 B2 JP 2779890B2
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農業用塩化ビニル系樹
脂フィルムに関し、さらに詳しくは光や熱による劣化を
低減できる農業用塩化ビニル系樹脂フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばビニルハウスは、所定形状
に屈曲された鉄製あるいはステンレス製パイプを連結し
て骨組を造り、所定箇所に天窓や出入り口を設けて、そ
の表面を透明な塩化ビニル系樹脂フィルムにより被って
いる。夏期の暑い日には、強い日差しによりハウス内の
温度が高くなるとともに、吸熱し易い前記パイプの骨組
が高温化する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のビニ
ルハウスを被っているフィルムには、このように前記パ
イプからなる骨組が高温化するので、骨組に張り付けら
れたフィルムのパイプ(桟部)との接触部分がパイプの
熱により劣化してしまい、比較的短期間でフィルムを張
替えなければならないという問題点があった。
【0004】本発明は、このような従来技術の課題を背
景になされたもので、光や熱による劣化を低減できる耐
候性の良好な農業用塩化ビニル系樹脂フィルムを提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、エチレン含有
量が0.1〜7.0重量%のエチレン−塩化ビニル共重
合体5〜100重量部および他の塩化ビニル重合体が
95〜0重量部からなり、かつ塩化ビニル系樹脂中の全
エチレン含有量が0.1〜7.0重量%である塩化ビニ
ル系樹脂を主成分とするフィルムであって、少なくとも
フィルム片面に、アクリル酸アルキルエステルおよび/
またはメタクリル酸アルキルエステル50〜95重量%
および他の共重合可能なモノマー50〜5重量%からな
る共重合体層が形成されていることを特徴とする農業用
塩化ビニル系樹脂フィルムを提供するものである。
【0006】本発明において使用するエチレン−塩化ビ
ニル共重合体は、エチレン含有量が0.1〜7.0重量
%でなければならず、エチレン含有量が0.1重量%未
満のエチレン−塩化ビニル共重合体を使用した場合に
は、耐候性が比較的小さくてビニルハウスの外装用フィ
ルムのパイプとの接触部分の劣化が大きく、一方エチレ
ン含有量が7.0重量%を超えたエチレン−塩化ビニル
共重合体を使用した場合には、カレンダー加工によりフ
ィルムを製造する際にロールに粘着し易い。エチレン含
有量のさらに好ましい範囲は、0.5〜7.0重量%で
ある。
【0007】エチレン−塩化ビニル共重合体は、単独で
使用しても、他の塩化ビニル系重合体と混合使用しても
よい。他の塩化ビニル系重合体と混合使用する場合に
は、混合重合体100重量部中、5重量部以上がエチレ
ン−塩化ビニル共重合体で、かつ塩化ビニル系樹脂中の
全エチレン含有量が0.1〜7.0重量%、好ましくは
0.3〜3.0重量%となるようにしなくてはならな
い。エチレン−塩化ビニル共重合体の混合割合が混合重
合体100重量部中5重量部未満、または塩化ビニル系
樹脂中の全エチレン含有量が0.1重量%未満では、耐
候性が小さくてビニルハウスの外装用フィルムとパイプ
の接触部分の劣化が大きくなる。
【0008】エチレン−塩化ビニル共重合体と混合する
他の塩化ビニル系重合体としては、塩化ビニル単独重合
体および塩化ビニルと他のモノマーとの共重合体があ
り、塩化ビニルと共重合可能な他のモノマーとしては、
例えばプロピレン、酢酸ビニル、塩化ビニリデン、アク
リル酸、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸、
メタクリル酸アルキルエステル、マレイン酸、フマル
酸、アクリロニトリル、アルキルビニルエーテルなどが
挙げられる。
【0009】この塩化ビニル系樹脂100重量部あた
り、0.5〜6重量部の防滴剤を添加することができ
る。0.5重量部未満では防滴性が悪く、一方6重量部
を超えるとフィルム表面へのふき出しが多くなり好まし
くない。
【0010】この防滴剤としては、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、ソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪
酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン
脂肪酸・二塩基酸エステル、ソルビトール脂肪酸・二塩
基酸エステル、ジグリセリン脂肪酸・二塩基酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸・二塩基酸エステルなどの多価ア
ルコールと脂肪酸とのエステル、多価アルコールと脂肪
酸および二塩基酸とのエステル、あるいはこれらにエチ
レンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキ
サイドなどのアルキレンオキサイドが付加された化合物
などが挙げられ、具体的にはソルビタンパルミテート、
ソルビタンステアレート、ソルビタンステアレート・エ
チレンオキサイド2モル付加物、ソルビタンステアレー
ト・プロピレンオキサイド3モル付加物、ソルビトール
ステアレート、ソルビトールステアレート・エチレンオ
キサイド3モル付加物、ジグリセリンパルミテート、ジ
グリセリンステアレート、グリセリンステアレート、グ
リセリンパルミテート・エチレンオキサイド2モル付加
物、ソルビタンステアレートアジペート・エチレンオキ
サイド3モル付加物、ソルビトールステアレートアジペ
ート・エチレンオキサイド2モル付加物、ジグリセリン
パルミテートセバケート・プロピレンオキサイド3モル
付加物、ソルビトールパルミテートアジペート・エチレ
ンオキサイド3モル付加物などが挙げられる。これらの
防滴剤は、単独または2種以上を組み合わせて使用する
ことができる。
【0011】本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
には、この防滴剤とともに、塩化ビニル系樹脂100重
量部あたり0.01〜1.0重量部、好ましくは0.0
5〜0.5重量部の含フッ素系化合物を添加することが
できる。
【0012】含フッ素系化合物としては、1分子中に含
フッ素基と水酸基またはアルキレンオキサイド基の少な
くとも1種を有する含フッ素系化合物であり、含フッ素
基としては、パーフルオロアルキル基(Cn
2n+1基)、パーフルオロアルコキシ基(Cn 2n+1
基)、ポリフルオロアルキル基(Hm n
2n+1-m基)、パーフルオロアルケニル基(Cn
2n-1基)、ポリフルオロアルケニル基(Hm n
2n-1-m基)、パーフルオロアルキレン基(Cn 2n基)
などがあり、式中m=1〜3、n=3〜20の整数であ
る。アルキレンオキサイド基としては、(C2H4O)n
(C3H4O)n などがあり、式中n=1〜30である。
【0013】含フッ素系化合物の具体例としては、C8F
17C2H4O(C2H4O)8CH3 、C8F17CH2CH2OHCH2O(C2H4O)10CH
3 、C14F21CH2CH(OCH3)CH2O(C2H4O)10CH3 、C14F21CH2C
H(OH)CH2O(C2H6O)10H 、C8F17CH2CH(OCOH3)CH2O(C3H6O)
8CH3、C8F17SO2N(C2H5)(C2H4O)12、C6F13CON(C2H5)(C2H
4O)8H 、C8F17SO2N[CH2CH(OH)CH2CH]2、HCF2C5F10CH2O
(C2H4O)10H 、C3F7OC3F6CH2CH2SCH(COOH)CH2COO(C2H4O)
10H、C3F7OC3F10CH2CH2SCH(CH2COOH)CH2COO(C2H4O)
15H、 などが挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。
【0014】また、本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フ
ィルムには、必要に応じて可塑剤、安定剤、滑剤または
粘着防止剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、光安定剤、無機
質充填剤などを添加することができる。塩化ビニル系樹
脂に添加される可塑剤としては、一般可塑剤、リン酸エ
ステル系可塑剤、エポキシ系可塑剤が使用できる。
【0015】一般可塑剤としては、ジ−n−オクチルフ
タレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジイソ
ノニルフタレート、ジブチルフタレート、ブチルベンジ
ルフタレート、ジラウリルフタレート、ジデシルフタレ
ート、ジウンデシルフタレート、ジトリデシルフタレー
トなどのフタル酸エステル系可塑剤、ジオクチルアジペ
ート、ジトリノニルアジペート、ジイソデシルアジペー
トなどのアジピン酸エステル系可塑剤のほか、ポリエス
テル系可塑剤、セバチン酸エステル系可塑剤、トリメリ
ット酸エステル系可塑剤なども使用できる。
【0016】リン酸エステル系可塑剤としては、トリク
レジルホスフェート、トリキシリルホスフェート、トリ
ス(イソプロピルフェニル)ホスフェート、トリブチル
ホスフェート、トリエチルホスフェート、トリフェニル
ホスフェート、トリエチルフェニルホスフェートなどが
使用できる。
【0017】エポキシ系可塑剤としては、植物油のエポ
キシ化物、エポキシ樹脂が使用できる。植物油のエポキ
シ化物としては、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ
油などが使用できる。
【0018】エポキシ樹脂としては、エポキシ化ポリブ
タジエン、エポキシステアリン酸メチル、エポキシステ
アリン酸ブチル、エポキシステアリン酸エチルヘキシ
ル、トリス(エポキシプロピル)イソシアヌレート、3
−(2−キセノキシ)−1,2−エポキシプロパン、ビ
スフェノールA、ジグリシジルエーテル、ビニルジシク
ロヘキセンジエポキシサイド、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパンとエピクロルヒドリンの重縮
合物が挙げられる。前記可塑剤は、1種または2種以上
混合して用いられるが、好ましい添加量は、塩化ビニル
系樹脂100重量部当たり、フタル酸エステル系可塑剤
30〜70重量部、リン酸エステル系可塑剤1〜7重量
部、エポキシ系可塑剤0.5〜7重量部である。
【0019】安定剤としては、金属セッケン、有機ホス
ファイト系安定剤などの通常使用される安定剤が使用で
きる。金属セッケンとしては、ステアリン酸亜鉛、ステ
アリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、リシノー
ル酸バリウム、ラウリン酸カルシウム、オレイン酸カル
シウム、オクトイン酸亜鉛などが挙げられる。
【0020】有機ホスファイト系安定剤としては、ジフ
ェニルデシルホスファイト、トリフェニルホスファイ
ト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリデシ
ルホスファイト、トリス(2−エチルヘキシル)ホスフ
ァイト、トリステアリルホスファイト、オクチルジフェ
ニルホスファイトなどが挙げられる。これらの安定剤
は、1種または2種以上を用いることができる。
【0021】滑剤または粘着防止剤としては、ステアリ
ン酸、イソステアリン酸、パルミチン酸などの脂肪酸系
滑剤、ステアリン酸アミド、メチレンビスステアロアミ
ド、エチレンビスステアロアミドなどの脂肪酸アミド系
滑剤、ブチルパルミテート、ブチルステアレートなどの
エステル系滑剤、バリウムイソデシルホスフェート、カ
ルシウムオクタデシルホスフェートなどの有機リン酸金
属塩系滑剤、ポリエチレンワックス、流動パラフィンな
どが挙げられ、これらの1種または2種以上を用いるこ
とができる。
【0022】紫外線吸収剤としては、一般に使用されて
いるベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、サリチ
ル酸エステル系、シアノアクリレート系などの紫外線吸
収剤が挙げられ、これらの1種または2種以上を用いる
ことができる。
【0023】抗酸化剤としては、フェノール系、チオジ
プロピオン酸エステル系、脂肪族サルファイド系などの
抗酸化剤を1種または2種以上を用いることができる。
光安定剤としては、ヒンダードアミンなどの一般に使用
されている光安定剤を1種または2種以上を用いること
ができる。
【0024】無機質微粉末は、フィルム表面のベタツキ
防止や保温性を向上させる目的で使用することができ
る。このような無機質微粉末としては、炭酸マグネシウ
ム、マグネシウムケイ酸塩、酸化ケイ素、酸化アルミニ
ウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ハイ
ドロタルサイト類の少なくとも1種以上を用いることが
でき、微粉末の粒径は20μm以下が好ましい。
【0025】本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
の少なくとも片面に形成される共重合体層は、前述した
ようにアクリル酸アルキルエステルおよび/またはメタ
クリル酸アルキルエステル、および他の共重合可能なモ
ノマーを構成成分とする。
【0026】アクリル酸アルキルエステルとしては、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル
酸オクチルなどが挙げられる。
【0027】また、メタクリル酸アルキルエステルとし
ては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸
ヘキシル、メタクリル酸オクチルなどが挙げられる。こ
れらの共重合体層を構成する共重合体は、溶剤溶液タイ
プのものでも、エマルジョンタイプのものであってもよ
い。
【0028】共重合体層を形成するアクリル酸アルキル
エステルおよび/またはメタクリル酸アルキルエステル
の使用量は、50〜95重量%であり、50重量%未満
ではビニルハウス外装用フィルムのパイプとの接触部分
の劣化抑制効果が少なく、一方95重量%を超えるとフ
ィルムがブロッキングし易くなる。
【0029】他の共重合可能なモノマーとしては、スチ
レン、マレイン酸などが挙げられる。そのほか、他の共
重合可能なモノマーとしては、末端基に官能基を有す
る、アクリル酸、メタクリル酸、ヒドロキシメタクリレ
ート、グリシジルメタクリレート、ヒドロキシアクリレ
ート、グリシジルアクリレートなどを使用することがで
き、このような官能基含有モノマーを使用すると、イソ
シネート化合物、エポキシ系化合物、メラミン系化合物
などで架橋することもできる。
【0030】この農業用塩化ビニル系樹脂フィルムへの
共重合体層の形成方法としては、例えばロールコータ
ー、ディッピング、刷毛塗り、グラビアコーティング、
ナイフコーティング、リバースコーティングなどの塗布
方法が採用でき、また共重合体層はフィルム片面に形成
させるだけでなく、フィルム両面に形成させてもよい。
共重合体層の膜厚は、乾燥膜厚で、通常、0.1〜5μ
m、好ましくは0.5〜2μmであり、0.1μm未満
では耐候性を向上させ、光や熱による劣化を低減させる
効果が充分に得られず、一方5μmを超えるとフィルム
の柔軟性を損なう恐れや屈曲などにより塗膜にクラック
が生じやすくなる。
【0031】本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
の使用にあっては、図外のビニルハウスの骨組を外方か
ら被うように、例えば共重合体層側の面を外側にして取
り付ける。例えば、夏期の日差しが強い日に、共重合体
層側の面を外側にしてビニルハウスの骨組を被うと、耐
候性の良好なエチレン−塩化ビニル共重合体を含む塩化
ビニル系樹脂と、少なくともフィルム片面に形成された
共重合体層とにより、フィルムの骨組との接触部分の劣
化を低減できてフィルムの寿命の延長を図ることができ
る。
【0032】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。 実施例1〜5、比較例1〜4 表1に示す配合処方の塩化ビニル系樹脂組成物をヘンシ
ェルミキサーに仕込み、10分間攪拌混合したのち、1
75℃に加熱溶融してロール混練りし、次いでカレンダ
ー装置により厚さ0.1mmのフィルムを形成した。そ
ののち、このフィルムに、表2に示す配合処方のアクリ
ル樹脂をグラビアロールにより10g/m2 になるよう
に塗布し、70℃で1分間加熱することにより、乾燥膜
厚で約1μmの共重合体層を形成させた。
【0033】
【表1】
【0034】*1)エチレン−塩化ビニル共重合体の重
量比は、いずれも塩化ビニル/エチレン重量比である。
【0035】
【表2】
【0036】*2)IPAはイソプロパノールを示し、
水はエマルジョン状態である。 このフィルムのアクリル塗布面を上面として静岡県韭山
地区の試験研究所内のビニルハウスにおいて、秋期から
夏期の間、約9か月半展張し、ビニルハウスの桟部の劣
化状況を判定した。結果を表3に示す。
【0037】
【表3】
【0038】*3)桟部の劣化の判定 〇;劣化なし。 □;劣化傾向がみられる。 △;わずかに劣化がみられる。 ×;明らかに劣化あり。
【0039】
【発明の効果】本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィル
ムにおいて、例えば共重合体層側の面を外側にしてビニ
ルハウスの骨組を被うと、エチレン含有量0.1〜7.
0重量%のエチレン−塩化ビニル共重合体を含み、かつ
塩化ビニル系樹脂中の全エチレン含有量が0.1〜7.
0重量%の塩化ビニル系樹脂フィルムにより、またこの
フィルムの少なくとも片面に形成されたアクリル酸アル
キルエステルおよび/またはメタクリル酸アルキルエス
テル50〜95重量%を含む共重合体層により、フィル
ムの耐候性が向上して、ビニルハウスの骨組となる金属
パイプが高温化しても、フィルムのパイプとの接触部分
の劣化を低減できてフィルムの寿命の延長を図ることが
できる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン含有量が0.1〜7.0重量%
    のエチレン−塩化ビニル共重合体5〜100重量部およ
    び他の塩化ビニル重合体が95〜0重量部からなり、
    かつ塩化ビニル系樹脂中の全エチレン含有量が0.1〜
    7.0重量%である塩化ビニル系樹脂を主成分とするフ
    ィルムであって、少なくともフィルム片面に、アクリル
    酸アルキルエステルおよび/またはメタクリル酸アルキ
    ルエステル50〜95重量%および他の共重合可能なモ
    ノマー50〜5重量%からなる共重合体層が形成されて
    いることを特徴とする農業用塩化ビニル系樹脂フィル
    ム。
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