JP3376710B2 - 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム - Google Patents

農業用塩化ビニル系樹脂フィルム

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、農業用塩化ビニル系樹
脂フィルムに関し、さらに詳しくは多量の紫外線吸収剤
を使用することなく耐用年数を向上でき、しかも作物選
択性の少ない農業用塩化ビニル系樹脂フィルムに関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来、例えばビニルハウスは、所定形状
に屈曲された鉄製あるいはステンレス製パイプを連結し
て骨組を造り、所定箇所に天窓や出入り口を設けて、そ
の表面を透明な塩化ビニル系樹脂フィルムにより被って
いる。近年、ビニルハウスを被っているフィルムは、耐
用年数を向上させる傾向がみられる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うにビニルハウス用のフィルムとして、耐用年数を向上
させたものがあるが、塩化ビニル系樹脂フィルムは、本
来、可塑剤の添加により表面にベタ付きがあって塵が付
着し易く、汚れがひどくなるため使用できずに使用年数
が短くなるという問題点があった。そこで、長期にわた
り、防塵性を有する農業用塩化ビニル系樹脂フィルムの
開発が切望されていた。また、従来の塩化ビニル系樹脂
フィルムには、メチルメタクリレートを主成分とする共
重合体を表面塗布用の塗料として使用していたが、この
塗料では、フィルムベースが劣化するので、紫外線吸収
剤を多量に添加して、紫外線をカットする必要があっ
た。しかしながら、フィルム中に紫外線吸収剤を混入し
て使用するので、フィルムベースへの紫外線の影響は免
れず、フィルムベースを紫外線から保護するのには不充
分であった。 【0004】本発明は、このような従来技術の課題を背
景になされたもので、防塵性に優れるとともに、多量の
紫外線吸収剤を使用することなく耐用年数を向上でき、
しかも作物選択性の少ない農業用塩化ビニル系樹脂フィ
ルムを提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、塩化ビニル系
樹脂を主成分とするフィルムの少なくとも片面に、紫外
線吸収能を有する2−(2′−ヒドロキシ−5′−メタ
クリロキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾー
を共重合したアクリル樹脂系塗料を塗布したことを特
徴とする農業用塩化ビニル系樹脂フィルムを提供するも
のである。 【0006】本発明において使用される塩化ビニル系樹
脂としては、ポリ塩化ビニルのほか、塩化ビニルと他の
ビニルモノマー、例えばエチレン、プロピレン、酢酸ビ
ニル、塩化ビニリデン、アクリル酸、アクリル酸アルキ
ルエステル、メタクリル酸、メタクリル酸アルキルエス
テル、マレイン酸、フマル酸、アクリロニトリル、アル
キルビニルエーテルなどとの共重合体、もしくはこれら
のブレンド物が挙げられる。 【0007】また、本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フ
ィルムには、必要に応じて可塑剤、安定剤、滑剤または
粘着防止剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、光安定剤、無機
質充填剤などを添加することができる。塩化ビニル系樹
脂に添加される可塑剤としては、一般可塑剤、リン酸エ
ステル系可塑剤、エポキシ系可塑剤が使用できる。 【0008】一般可塑剤としては、ジ−n−オクチルフ
タレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジイソ
ノニルフタレート、ジブチルフタレート、ブチルベンジ
ルフタレート、ジラウリルフタレート、ジデシルフタレ
ート、ジウンデシルフタレート、ジトリデシルフタレー
トなどのフタル酸エステル系可塑剤、ジオクチルアジペ
ート、ジトリノニルアジペート、ジイソデシルアジペー
トなどのアジピン酸エステル系可塑剤のほか、ポリエス
テル系可塑剤、セバチン酸エステル系可塑剤、トリメリ
ット酸エステル系可塑剤なども使用できる。 【0009】リン酸エステル系可塑剤としては、トリク
レジルホスフェート、トリキシリルホスフェート、トリ
ス(イソプロピルフェニル)ホスフェート、トリブチル
ホスフェート、トリエチルホスフェート、トリフェニル
ホスフェート、トリエチルフェニルホスフェートなどが
使用できる。 【0010】エポキシ系可塑剤としては、植物油のエポ
キシ化物、エポキシ樹脂が使用できる。植物油のエポキ
シ化物としては、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ
油などが使用できる。 【0011】エポキシ樹脂としては、エポキシ化ポリブ
タジエン、エポキシステアリン酸メチル、エポキシステ
アリン酸ブチル、エポキシステアリン酸エチルヘキシ
ル、トリス(エポキシプロピル)イソシアヌレート、3
−(2−キセノキシ)−1,2−エポキシプロパン、ビ
スフェノールA、ジグリシジルエーテル、ビニルジシク
ロヘキセンジエポキシサイド、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパンとエピクロルヒドリンの重縮
合物が挙げられる。前記可塑剤は、1種または2種以上
混合して用いられるが、好ましい添加量は、塩化ビニル
系樹脂100重量部あたり、フタル酸エステル系可塑剤
30〜70重量部、リン酸エステル系可塑剤1〜7重量
部、エポキシ系可塑剤0.5〜7重量部である。 【0012】安定剤としては、金属セッケン、有機ホス
ファイト系安定剤などの通常使用される安定剤が使用で
きる。金属セッケンとしては、ステアリン酸亜鉛、ステ
アリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、リシノー
ル酸バリウム、ラウリン酸カルシウム、オレイン酸カル
シウム、オクトイン酸亜鉛などが挙げられる。 【0013】有機ホスファイト系安定剤としては、ジフ
ェニルデシルホスファイト、トリフェニルホスファイ
ト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリデシ
ルホスファイト、トリス(2−エチルヘキシル)ホスフ
ァイト、トリステアリルホスファイト、オクチルジフェ
ニルホスファイトなどが挙げられる。これらの安定剤
は、1種または2種以上を用いることができる。 【0014】滑剤または粘着防止剤としては、ステアリ
ン酸、イソステアリン酸、パルミチン酸などの脂肪酸系
滑剤、ステアリン酸アミド、メチレンビスステアロアミ
ド、エチレンビスステアロアミドなどの脂肪酸アミド系
滑剤、ブチルパルミテート、ブチルステアレートなどの
エステル系滑剤、バリウムイソデシルホスフェート、カ
ルシウムオクタデシルホスフェートなどの有機リン酸金
属塩系滑剤、ポリエチレンワックス、流動パラフィンな
どが挙げられ、これらの1種または2種以上を用いるこ
とができる。 【0015】紫外線吸収剤としては、一般に使用されて
いるベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、サリチ
ル酸エステル系、シアノアクリレート系などの紫外線吸
収剤が挙げられ、これらの1種または2種以上を用いる
ことができる。なお、紫外線吸収剤は、塩化ビニル系樹
脂100重量部あたり、通常、0.04〜1.0重量部
程度使用される。 【0016】抗酸化剤としては、フェノール系、チオジ
プロピオン酸エステル系、脂肪族サルファイド系などの
抗酸化剤を1種または2種以上を用いることができる。
光安定剤としては、ヒンダードアミンなどの一般に使用
されている光安定剤を1種または2種以上を用いること
ができる。 【0017】無機質微粉末は、フィルム表面のベタツキ
防止や保温性を向上させる目的で使用することができ
る。このような無機質微粉末としては、炭酸マグネシウ
ム、マグネシウムケイ酸塩、酸化ケイ素、酸化アルミニ
ウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ハイ
ドロタルサイト類の少なくとも1種以上を用いることが
でき、微粉末の粒径は20μm以下が好ましい。 【0018】この塩化ビニル系樹脂100重量部あた
り、0.5〜6重量部の防滴剤を添加することができ
る。0.5重量部未満では防滴性が悪く、一方6重量部
を超えるとフィルム表面へのふき出しが多くなり好まし
くない。 【0019】この防滴剤としては、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、ソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪
酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン
脂肪酸・二塩基酸エステル、ソルビトール脂肪酸・二塩
基酸エステル、ジグリセリン脂肪酸・二塩基酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸・二塩基酸エステルなどの多価ア
ルコールと脂肪酸とのエステル、多価アルコールと脂肪
酸および二塩基酸とのエステル、あるいはこれらにエチ
レンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキ
サイドなどのアルキレンオキサイドが付加された化合物
などが挙げられ、具体的にはソルビタンパルミテート、
ソルビタンステアレート、ソルビタンステアレート・エ
チレンオキサイド2モル付加物、ソルビタンステアレー
ト・プロピレンオキサイド3モル付加物、ソルビトール
ステアレート、ソルビトールステアレート・エチレンオ
キサイド3モル付加物、ジグリセリンパルミテート、ジ
グリセリンステアレート、グリセリンステアレート、グ
リセリンパルミテート・エチレンオキサイド2モル付加
物、ソルビタンステアレートアジペート・エチレンオキ
サイド3モル付加物、ソルビトールステアレートアジペ
ート・エチレンオキサイド2モル付加物、ジグリセリン
パルミテートセバケート・プロピレンオキサイド3モル
付加物、ソルビトールパルミテートアジペート・エチレ
ンオキサイド3モル付加物などが挙げられる。これらの
防滴剤は、単独または2種以上を組み合わせて使用する
ことができる。 【0020】本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
には、この防滴剤とともに、塩化ビニル系樹脂100重
量部あたり0.01〜1.0重量部、好ましくは0.0
5〜0.5重量部の含フッ素系化合物を添加することが
できる。 【0021】含フッ素系化合物としては、1分子中に含
フッ素基と水酸基またはアルキレンオキサイド基の少な
くとも1種を有する含フッ素系化合物であり、含フッ素
基としては、パーフルオロアルキル基(Cn
2n+1基)、パーフルオロアルコキシ基(Cn 2n+1
基)、ポリフルオロアルキル基(Hm n
2n+1-m基)、パーフルオロアルケニル基(Cn
2n-1基)、ポリフルオロアルケニル基(Hm n
2n-1-m基)、パーフルオロアルキレン基(Cn 2n基)
などがあり、式中m=1〜3、n=3〜20の整数であ
る。アルキレンオキサイド基としては、(C2H4O)n
(C3H4O)n などがあり、式中n=1〜30である。 【0022】含フッ素系化合物の具体例としては、 C8F17C2H4O(C2H4O)8CH3 、 C8F17CH2CH2OHCH2O(C2H4O)10CH3 、 C14F21CH2CH(OCH3)CH2O(C2H4O)10CH3 、 C14F21CH2CH(OH)CH2O(C2H6O)10H 、 C8F17CH2CH(OCOH3)CH2O(C3H6O)8CH3、 C8F17SO2N(C2H5)(C2H4O)12、 C6F13CON(C2H5)(C2H4O)8H 、 C8F17SO2N[CH2CH(OH)CH2CH]2、 HCF2C5F10CH2O(C2H4O)10H 、 C3F7OC3F6CH2CH2SCH(COOH)CH2COO(C2H4O)10H、 C3F7OC3F10CH2CH2SCH(CH2COOH)CH2COO(C2H4O)15H、 などが挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。 【0023】本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
の少なくとも片面に塗布される塗料は、前述したように
紫外線吸収能を有するモノマーを共重合したアクリル樹
脂系塗料である。 【0024】紫外線吸収モノマーとしては、2−(2′
−ヒドロキシ−5′−メタクリロキシエチルフェニル)
−2H−ベンゾトリアゾールが用いられる。 【0025】また、前記アクリル樹脂系塗料は、アクリ
ル酸アルキルエステルおよび/またはメタクリル酸アル
キルエステル、および他の共重合可能なモノマーを単量
体成分を主成分とする。 【0026】アクリル酸アルキルエステルとしては、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル
酸オクチルなどが挙げられる。 【0027】また、メタクリル酸アルキルエステルとし
ては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸
ヘキシル、メタクリル酸オクチルなどが挙げられる。 【0028】他の共重合可能なモノマーとしては、スチ
レン、マレイン酸などが挙げられる。そのほか、他の共
重合可能なモノマーとしては、末端基に官能基を有す
る、アクリル酸、メタクリル酸、ヒドロキシメタクリレ
ート、グリシジルメタクリレート、ヒドロキシアクリレ
ート、グリシジルアクリレートなどを使用することがで
き、このような官能基含有モノマーを使用すると、イソ
シネート化合物、エポキシ系化合物、メラミン系化合物
などで架橋することもできる。 【0029】なお、本発明のアクリル樹脂系塗料は、従
来の重合方法と同一の方法によって容易に製造すること
ができる。また、本発明のアクリル樹脂系塗料は、溶剤
溶液タイプのものでも、エマルジョンタイプのものであ
ってもよい。 【0030】この農業用塩化ビニル系樹脂フィルムへの
アクリル樹脂系塗料の塗布方法としては、例えばロール
コーター、ディッピング、刷毛塗り、グラビアコーティ
ング、ナイフコーティング、リバースコーティングなど
の塗布方法が採用でき、また共重合体層はフィルム片面
に形成させるだけでなく、フィルム両面に形成させても
よい。アクリル樹脂系塗料層の膜厚は、乾燥膜厚で、通
常、0.1〜5μm、好ましくは0.5〜2μmであ
り、0.1μm未満では耐候性を向上させ、光や熱によ
る劣化を低減させる効果が充分に得られず、一方5μm
を超えるとフィルムの柔軟性を損なう恐れや屈曲などに
より塗膜にクラックが生じやすくなり、汚れの原因とな
る。 【0031】本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
の使用にあっては、図外のビニルハウスの骨組を外方か
ら被うように、例えばアクリル樹脂系塗料面を外側にし
て取り付ける。例えば、夏期の日差しが強い日に、アク
リル樹脂系塗料層側の面を外側にしてビニルハウスの骨
組を被うと、少なくともフィルム片面に形成されたアク
リル樹脂系塗料により、フィルムの寿命の延長が図れ
る。しかも、この紫外線吸収能を有するモノマーを共重
合したアクリル樹脂系塗料をベースのフィルムに塗布す
ることにより、紫外線のフィルム透過量を調節すること
ができるので、これにより必要量の紫外線がビニルハウ
ス内に照射されるので、受粉にマルハナバチなどの昆虫
を使っている茄子、苺、トマトなどの作物の場合でも、
昆虫が飛ばなくなって受粉が良好に行われないという問
題もない。 【0032】 【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。 実施例1〜2、比較例1 表1に示す配合処方の塩化ビニル系樹脂組成物をヘンシ
ェルミキサーに仕込み、10分間攪拌混合したのち、1
75℃に加熱溶融してロール混練りし、次いでカレンダ
ー装置により厚さ0.1mmのフィルムを形成した。 【0033】 【表1】【0034】これらのフィルムに、表2に示す配合処方
のアクリル樹脂系塗料を合成し、組成物(A)から得ら
れたフィルムには塗料(I)をグラビアロールにて約1
0g/m2 になるように塗布し、フィルム表面に約1μ
mの塗膜層を形成させた(比較例1の試験体)。同様に
して、組成物(B)から得られたフィルムに塗料(II)
を塗布し(実施例1の試験体)、また組成物(B)から
得られたフィルムに塗料(III)を塗布し(実施例2の試
験体)、各試験体のフィルムを得た。 【0035】 【表2】【0036】 *1)紫外線吸収剤モノマーとして、2−(2′−ヒド
ロキシ−5′−メタクリロキシエチルフェニル)−2H
−ベンゾトリアゾールを使用 *2)溶剤として、イソプロピルアルコール/酢酸エチ
ル/トルエン(重量比)=100/15/10の混合溶
剤を使用 作成したフィルムの280nm〜600nmにおける分
光光線透過率は、図1に示すとおりであり、吸収曲線は
実施例1〜2の方が比較例1よりも光線透過がよいこと
が分かる。 【0037】次に、これらのフィルムを千葉県海浜地区
のテストハウス(本願出願人の所有する実験棟)におい
て、平成4年4月〜平成6年4月の約2年間、展張し、
汚れと残存伸びの評価を行った。結果を表3に示す。な
お、汚れは、555nmの透過率にて評価し、残存伸び
は下記式にて求めた。 残存伸び(%)=(暴露後の伸び/暴露前の伸び)×100 【0038】 【表3】 【0039】実施例1〜2では、残存伸びは約80%残
っており、実用上、安全使用範囲であるが、比較例1で
は、残存伸びは50%であり、強風時に破れる恐れがあ
る。 【0040】 【発明の効果】本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィル
ムにおいて、塩化ビニル系樹脂を主成分とするフィルム
の少なくとも片面に、紫外線吸収能を有するモノマーを
共重合したアクリル樹脂系塗料を塗布することにより、
耐用年数を向上でき、しかも作物選択性の少ない農業用
塩化ビニル系樹脂フィルムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルムおよ
び従来フィルムの波長と透過率との関係を示すグラフで
ある。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂を主成分とするフィル
    ムの少なくとも片面に、紫外線吸収能を有する2−
    (2′−ヒドロキシ−5′−メタクリロキシエチルフェ
    ニル)−2H−ベンゾトリアゾールを共重合したアクリ
    ル樹脂系塗料を塗布したことを特徴とする農業用塩化ビ
    ニル系樹脂フィルム。
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CN107266821B (zh) * 2017-07-21 2020-07-10 云南正邦科技有限公司 一种丙烯酸基乳液共聚物表面改性的聚氯乙烯树脂及其表面改性方法

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