JP2779616B1 - 食物繊維含有組成物 - Google Patents

食物繊維含有組成物

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義浩 中山
秀隆 大島
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Abstract

【要約】 【課題】摂取したときに顕著に便通を改善し、腹持ちを
よくすることができる組成物を提供すること。 【解決手段】(1)平均分子量10万以下のアルギン
酸、アルギン酸塩またはアルギン酸エステル、および、
(2)ポリデキストロース、難消化性デキストリン、大
豆繊維およびセルロースからなる群から選択される1以
上の食物繊維を含有し、成分(1)と成分(2)の重量
比が0.5〜30:100であることを特徴とする食物
繊維含有組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルギン酸、アル
ギン酸塩またはアルギン酸エステル(以下「アルギン酸
類」という)とポリデキストロースなどの食物繊維を特
定の重量比で含有する組成物、飲料および便通改善薬に
関する。また、本発明は、アルギン類およびポリデキス
トロースなどの食物繊維が、キットを構成する複数の組
成物のいずれかに含まれている便通改善用キットにも関
する。
【0002】
【従来の技術】食物繊維は、血圧低下作用、コレステロ
ール低下作用および腸内細菌調整作用などを有すること
が知られており、近年大きな注目を集めている。食物繊
維は、胆汁酸とコレステロールの分泌に影響を与え、大
腸における発癌性物質の発生機構にも関与していると考
えられている。また、適当な粒径、形、密度および保水
力を有する食物繊維を摂取すると、消化管通過速度が変
化し、便の量や様相に影響を与えることも知られてい
る。このため、他の食物とともに食物繊維を摂取すれ
ば、便通の改善を期待することができ、このことが市場
における食物繊維製品の需要を急速に拡大する一因にな
っている。
【0003】今日では、食物繊維を含有する様々な飲料
が提供されている。これらの飲料は便通を改善する作用
を有するものとして提供されているが、その効果は必ず
しも良好とはいえない。これは、飲料に含まれる食物繊
維の便通改善作用が効果的に発揮されていなか、食物繊
維の便通改善作用そのものが不十分であることに起因し
ているものと考えられる。
【0004】この問題に対処するために、飲料中の食物
繊維濃度を高くして濃厚な食物繊維を体内に摂取する方
策が考えられる。しかしながら、飲料中の食物繊維濃度
を上げても、飲んだ食物繊維がすべて効率よく便通改善
作用を示すとは限らない。それどころか却って下痢や軽
い腹痛を引き起こすこともある。このため、濃度を上げ
た分に比例した良好な便通改善効果を得ることはできな
い。
【0005】一方、飲料に含まれる食物繊維の濃度を変
化させる代わりに、飲料そのものの摂取量を増やすこと
によって便通を改善する方策も考えられる。しかしなが
ら、単に摂取量を増やしても、やはり摂取量に比例した
便通改善効果を得ることはできない。また、摂取絶対量
が増えることによる不快感を伴うことも多い。このよう
に、摂取する食物繊維量を多くすることによって、便通
改善効果を増強することには限界があった。このため、
摂取した食物繊維の便通改善作用をより効果的に発現さ
せ、一段と優れた便通改善効果を発揮させることができ
る組成物を開発することが求められていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来技術の問
題点を考慮して、本発明は、より優れた便通改善作用を
発揮することができる食物繊維含有組成物を提供するこ
とを目的とした。また、本発明は、優れた便通改善効果
を有するとともに、摂取後の腹持ちが非常に良い組成物
を提供することをも目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに鋭意検討を重ねた結果、本発明者らは、低分子のア
ルギン酸類を他の食物繊維と一定の重量比で組み合わせ
ることによって、便通改善作用と腹持ち作用が飛躍的に
増強することを見出して本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は、(1)平均分子量1
0万以下のアルギン酸、アルギン酸塩またはアルギン酸
エステル、および、(2)ポリデキストロース、難消化
性デキストリン、大豆繊維およびセルロースからなる群
から選択される1以上の食物繊維を含有し、成分(1)
と成分(2)の重量比が0.5〜30:100であるこ
とを特徴とする食物繊維含有組成物を提供するものであ
る。
【0009】本発明のように食物繊維の組み合わせと重
量比を厳密に特定することによって、従来の食物繊維含
有組成物にはみられない顕著な便通改善効果と腹持ち効
果を達成することができる。すなわち、本発明にしたが
って食物繊維を組み合わせれば、各々の有する便通改善
効果と腹持ち効果を相乗的に高めることができる。これ
は、本発明の組成物における単位食物繊維量あたりの便
通改善作用と腹持ち作用が、従来の食物繊維含有組成物
よりも飛躍的に高まっていることを意味している。ま
た、本発明の組成物は、下痢や不快感を伴うことがない
ため、安心して摂取することができる。
【0010】本発明の組成物に使用するアルギン酸類
は、平均分子量10万以下のものであれば、その種類、
原料および製法は特に制限されない。したがって、本発
明で使用するアルギン酸類は、天然物由来ものであって
もよいし、合成によって得られたものであってもよい。
【0011】また、アルギン酸類を構成するβ−D−マ
ンヌロン酸とα−L−グルロン酸の割合や配列順序は特
に制限されない。したがって、β−D−マンヌロン酸の
みからなるブロック、α−L−グルロン酸のみからなる
ブロック、両者が混合しているブロックのすべてを有す
るアルギン酸類を使用してもよいし、そのいずれか1種
または2種からなるアルギン酸類を使用してもよい。
【0012】本発明で使用するアルギン酸類の平均分子
量は10万以下である。平均分子量が10万を超えるア
ルギン酸類は、ポリデキストロースなどと組み合わせて
も所期の相乗効果を有効に発揮させることはできない。
本発明で使用するアルギン酸類は、1%水溶液にした場
合の粘度が1.5〜30cp(20℃)の範囲内にある
ものが好ましく、1.5〜10cpの範囲内にあるもの
がより好ましい。また、1〜5cpの範囲内にあるも
の、さらには1〜3cpの範囲内にあるものも有効に用
いることができる。
【0013】本発明で使用する低分子のアルギン酸類
は、例えば高分子のアルギン酸を取得した後、これを低
分子化することによって容易に調製することができる。
高分子のアルギン酸は、褐藻類の細胞間に豊富に含まれ
ている。したがって、褐藻類を例えば希硫酸で洗浄した
後、炭酸ナトリウム溶液で抽出して、硫酸で沈殿させる
方法を用いることによって、高分子のアルギン酸を取得
することができる。こうして得られた高分子のアルギン
酸は、公知の方法のいずれかを用いることによって容易
に低分子化することができる。例えば、高分子のアルギ
ン酸に酵素を作用させる方法、次亜塩素酸ナトリウムや
過酸化水素などを反応させる方法、熱分解する方法、加
圧分解する方法などを用いて低分子アルギン酸を調製す
ることができる。
【0014】低分子アルギン酸塩は、このようにして調
製した低分子アルギン酸に塩基を作用させることによっ
て得ることができる。本発明で使用するアルギン酸塩
は、ナトリウム塩またはカリウム塩であるのが好ましい
が、これら以外の塩であっても使用することができる。
【0015】低分子アルギン酸エステルは、低分子アル
ギン酸をエステル化することによって調製してもよい
し、高分子アルギン酸をエステル化してから低分子化し
てもよい。本発明で使用するアルギン酸エステルとし
て、アルギン酸プロピレングリコールを例示することが
できる。
【0016】本発明では、アルギン酸、アルギン酸塩お
よびアルギン酸エステルのうち、いずれか1種のみを使
用してもよいし、2種を組み合わせて使用してもよい。
また、3種すべてを使用しても構わない。さらに、塩、
エステルの種類や分子量が異なる複数のアルギン酸塩や
アルギン酸エステルを組み合わせて使用してもよい。
【0017】本発明の組成物に使用する第2の成分であ
るポリデキストロース、難消化性デキストリン、大豆繊
維およびセルロースは、食用として供することができる
ものであればその種類、原料および製法は特に制限され
ない。したがって、植物由来の食物繊維であっても、合
成によって製造した食物繊維であっても構わない。
【0018】ポリデキストロースは、少量のソルビトー
ルを含むグルコース重合体であり、水溶性食物繊維であ
る。例えば、ブドウ糖を主原料としてソルビトールおよ
びクエン酸を適当な割合で混合し、高温真空下で重合さ
せることなどによって製造することができる。商業的に
入手しうるポリデキストロースとして、ライテス(カル
ターフードサイエンス製)を例示することができる。
【0019】難消化性デキストリンは、デンプンやデン
プンの部分分解物中に含まれていて、アミラーゼによる
分解を受けにくい成分である。レジスタントスターチと
呼ばれるものも含まれる。難消化性デキストリンは、例
えば、デンプンに微量の塩酸を添加して加熱分解し、得
られたデキストリンを水に溶解してアミラーゼで加水分
解した後、精製することによって得ることができる。商
業的に入手しうる難消化性デキストリンとしてパインフ
ァイバー、パインファイバーC(松谷化学工業製)を例
示することができる。
【0020】大豆繊維は、大豆中に含まれている食物繊
維である。大豆繊維には、水溶性大豆繊維と非水溶性大
豆繊維があるが、いずれを使用してもよい。したがっ
て、大豆から油や蛋白質を搾った後に得られる非水溶性
大豆繊維を用いてもよいし、その非水溶性大豆繊維の中
から水溶性成分のみを抽出して用いてもよい。商業的に
入手しうる水溶性大豆繊維として、ソヤファイブ(不二
精油製)を例示することができる。また、商業的に入手
しうる非水溶性大豆繊維として、ニュープロプラス(不
二精油製)を例示することができる。
【0021】セルロースは、D−グルコピラノースがβ
1→4グルコシド結合で直鎖状に連なったホモ多糖であ
る。セルロースは、大部分の植物と一部の細菌や動物に
含まれており、主として植物から大量に抽出することが
できる。商業的に入手しうるセルロースとして、ソルカ
フロック(カルターフードサイエンス製)、セリッシュ
(ダイセル化学工業製)、フィブロセル(研光通商
製)、KCフロック(日本製紙製)、ビタセル(三木産
業製)、アビセル(旭化成製)を例示することができ
る。
【0022】ポリデキストロース、難消化性デキストリ
ン、大豆繊維、セルロースは、いずれか1種のみを用い
てもよいし、複数種を組み合わせて使用してもよい。ま
た、いずれか1種のみを使用する場合であっても、分子
量や粘度などが異なるものを組み合わせて使用すること
もできる。これら4種の中では、ポリデキストロース、
難消化性デキストリンを使用するのがもっとも好まし
く、次いで大豆繊維を使用するのが好ましい。これら4
種以外の繊維は、アルギン酸類と組み合わせても、相乗
的な便通改善効果を期待することはできない。
【0023】本発明の組成物中における低分子アルギン
酸類とポリデキストロースなどのその他の食物繊維の重
量比は、0.5〜30:100の範囲内に設定する。低
分子アルギン酸類の含有量が0.5よりも少ないか、3
0よりも多い場合には、ポリデキストロースなどの他の
食物繊維と組み合わせた場合の相乗的な便通改善効果が
期待できない。より優れた効果を発揮させるためには、
重量比は5〜30:100であるものがより好ましく、
10〜30:100であるものがさらに好ましい。
【0024】低分子アルギン酸類とポリデキストロース
などのその他の食物繊維をあわせた食物繊維の総含有量
は、組成物を飲料として使用する場合には、2〜40重
量%の範囲内に設定するのが好ましく、3〜30重量%
の範囲内に設定するのがより好ましい。さらに、4〜2
0重量%の範囲内に設定するのがより好ましく、5〜1
0重量%の範囲内に設定するのが最も好ましい。また、
組成物を便通改善薬として使用する場合には、たとえば
錠剤にする場合は食物繊維の総含有量は10〜100重
量%の範囲内に設定するのが好ましく、30〜70重量
%の範囲内に設定するのがより好ましい。
【0025】本発明の組成物は、具体的には飲料や便通
改善薬として用いることができる。飲料として用いる場
合には、水や果汁などの液体成分を比較的多量に用いて
流動性を持たせる必要がある。このとき、さらさらとし
た液状にすることは必ずしも必要でなく、粘性の高い流
動体にしてもよい。粘性の高い流動体にするために、ゲ
ル化剤を使用することも可能である。本発明の組成物
は、腹持ちが良くて満腹感を与える作用があることか
ら、ダイエット飲料として有用である。また、現代人は
食物繊維の摂取量が不足する傾向にあることから、食物
繊維不足を補うための調整飲料としても有用である。
【0026】本発明の組成物を便通改善薬として使用す
る場合には、適当な賦形剤を使用して所望の形態にする
ことができる。便通改善薬は経口投与するのが一般的で
あることから、錠剤、カプセル剤、散剤、細粒剤、顆粒
剤、液剤、シロップ剤などにすることができる。また、
便通改善薬には、薬理学的および製剤学的に許容しうる
添加物を使用することもできる。例えば、上記賦形剤の
他に、崩壊剤または崩壊補助剤、結合剤、滑沢剤、コー
ティング剤、色素、希釈剤、基剤、溶解剤または溶解補
助剤、等張化剤、pH調節剤、安定化剤などを使用する
ことができる。
【0027】本発明には、アルギン酸類とポリデキスト
ロースなどのその他の食物繊維を一緒に含む一組成物
(便通改善薬)のみならず、複数の組成物から構成され
る便通改善用キットも含まれる。このキットにおいて、
アルギン酸類とその他の食物繊維は、キットを構成する
複数の組成物のいずれかに含まれていればよい。例え
ば、アルギン酸類を含む第1組成物とその他の食物繊維
を含む第2組成物からなるキットであってもよいし、ア
ルギン酸類とその他の食物繊維の存在比が異なる複数の
組成物からなるキットであってもよい。使用する際に
は、これらの組成物を適宜組み合わせて投与する。複数
の組成物は同時に投与してもよいし、一定の間隔をおい
て投与してもよい。便通改善薬の投与量は、食物繊維の
量にして5〜40g/日の範囲内にするのが好ましい。
【0028】本発明の組成物には、食物繊維の他に種々
の成分を適宜添加することができる。例えば、甘味料、
果汁、香料、ゲル化剤、酸味料、栄養強化剤、苦味料、
光沢剤、殺菌剤、酸化防止剤、色調調整剤、安定剤、着
色料、調味料、保存料、賦形剤などを添加することがで
きる。また、アルギン酸類、ポリデキストロース、難消
化性デキストリン、大豆繊維、セルロース以外の食物繊
維を添加してもよい。代表的な添加剤の具体例として、
以下に記載するものを例示することができる。
【0029】本発明の組成物に添加することができる甘
味料として、砂糖、果糖、ぶどう糖、キシロース、乳
糖、水あめ、異性化糖、グリチルリチン、アスパルテー
ム、ステビア、ソルビット、マツリトール、グリシン、
タウマチン(ソーマチン)、サッカリン、ラカンカ、ラ
ムノース、カンゾウを例示することができる。
【0030】本発明の組成物に添加することができる香
料として、シトラス系香料、スパイス系香料、ミルク系
香料、フルーツ系香料などを幅広く例示することができ
る。本発明の組成物に添加することができる酸味料とし
て、アジピン酸、クエン酸、クエン酸一カリウム、クエ
ン酸三カリウム、クエン酸三ナトリウム、グルコノデル
タラクトン、グルコン酸、氷酢酸、酢酸ナトリウム、酒
石酸、酒石酸ナトリウム、乳酸、フマル酸、リンゴ酸、
リン酸、炭酸ガスを例示することができる。
【0031】本発明の組成物に添加することができる着
色料として、食用赤色2号、40号、106号、食用黄
色4号、5号、食用青色1号などのタール系色素や、ベ
ニバナ色素、コチニール色素、ブドウ果皮色素などを例
示することができる。本発明の組成物に添加することが
できる保存料として、安息香酸、安息香酸ナトリウム、
ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸ナトリ
ウム、パラオキシ安息香酸エステルなどを例示すること
ができる。これらの添加剤の使用量は、飲料や便通改善
薬などの使用目的に応じて適宜決定することができる。
【0032】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。以下の実施例に示す成分、割合、操作順序
等は、本発明の精神から逸脱しない限り適宜変更するこ
とができる。したがって、本発明の範囲は以下の実施例
に示す具体例に制限されるものではない。
【0033】(実施例1)以下の表に記載される成分を
表に記載される量で混合し、滅菌することによって本発
明の組成物を製造した。
【0034】
【表1】成分 重量% アルギン酸 2.0 ポリデキストロース 8.0 果糖ブドウ糖液糖 10.0 クエン酸 0.2 クエン酸ナトリウム 0.1 リンゴ果汁 3.0 リンゴフレーバー 0.2 水 76.5
【0035】(実施例2)以下の表に記載される成分を
表に記載される量で混合し、滅菌することによって本発
明の組成物を製造した。
【0036】
【表2】成分 重量% アルギン酸ナトリウム 0.5 難消化性デキストリン 4.5 果糖ブドウ糖液糖 5.0 クエン酸 0.2 レモン果汁 8.0 レモンフレーバー 0.2 水 81.6
【0037】(実施例3)以下の表に記載される成分を
表に記載される量で混合し、滅菌することによって本発
明の組成物を製造した。
【0038】
【表3】成分 重量% アルギン酸 1.0 大豆繊維 5.0 果糖ブドウ糖液糖 10.0 クエン酸 0.2 クエン酸ナトリウム 0.1 オレンジ果汁 5.0 オレンジフレーバー 0.2 水 78.5
【0039】(実施例4)以下の表に記載される成分を
表に記載される量で混合し、打錠することによって本発
明の錠剤を製造した。
【0040】
【表4】成分 重量% アルギン酸 15.0 難消化性デキストリン 35.0 乳糖 36.8 ヨーグルトパウダー 10.0 グリセリン脂肪酸エステル 3.0 ミルクフレーバー 0.2
【0041】(実施例5)以下の表に記載される成分を
表に記載される量で混合し、打錠することによって本発
明の錠剤を製造した。
【0042】
【表5】成分 重量% アルギン酸 3.0 セルロース 27.0 還元麦芽糖水飴 22.0 乳糖 34.8 クエン酸 2.0 グレープフルーツ粉末果汁 8.0 グリセリン脂肪酸エステル 3.0 グレープフルーツフレーバー 0.2
【0043】(比較例)以下の表に記載される成分を表
に記載される量で混合し、さらに滅菌することによって
比較用の組成物を製造した。
【0044】
【表6】成分 重量% ポリデキストロース 10.0 果糖ブドウ糖液糖 10.0 クエン酸 0.2 クエン酸ナトリウム 0.1 リンゴ果汁 3.0 リンゴフレーバー 0.2 水 76.5
【0045】(試験例)実施例1で調製した本発明の組
成物と比較例で調製した比較用の組成物を用いて、便通
効果の比較検討を行った。成人男女計10人が試料を毎
朝200mlずつ一週間摂取したときの排便回数、排便
量および便通状況を調査し、10人の平均排便回数と平
均排便量を算出した。
【0046】その結果、実施例1の組成物と比較例の組
成物には、いずれもプラセボ群に対して平均排便回数の
改善効果が認められ、便通状況も改善されていることが
確認された。また、実施例1と比較例の間で平均排便回
数と便通状況の改善効果に有意差は認められなかった。
ただし、比較例の組成物を摂取した群の中で3割の者が
消化器系の軽微な異常を訴えたが、実施例1の組成物を
摂取した群の中にはそれに対応する異常を訴えた者はな
く、逆に腹持ちの良さを指摘した者が目立った。また、
平均排便量については、比較例を基準にしたときの実施
例1の平均排便量が50%以上多かった。このことは、
アルギン酸類をポリデキストロースに重量比20:80
(25:100に相当)で混合して摂取することによっ
て、排便量が顕著に増加することを示している。
【0047】アルギン酸類とポリデキストロースを組み
合わせることによる排便量の増加は、アルギン酸類とポ
リデキストロースを重量比で0.5〜30:100の範
囲内で含有する組成物を摂取した場合に同様に認めら
れ、この重量比の範囲外では有意差は認められなかっ
た。これは、ポリデキストロースの代わりに難消化性デ
キストリンを用いた場合も同じであった。また、ポリデ
キストロースの代わりに大豆繊維を用いた場合にも、同
様に重量比0.5〜30:100の範囲内で排便量の有
意な増加が認められたが、その増加の程度はポリデキス
トロースの場合よりも小さかった。さらに、セルロース
を用いた場合にも同様の傾向が認められたが、排便量の
増加の程度は大豆繊維の場合よりもさらに小さかった。
【0048】アルギン酸類とその他の食物繊維を組み合
わせて摂取した場合、および、アルギン酸類以外の食物
繊維を組み合わせて摂取した場合については、組み合わ
せによる排便量の有意な増加は認められなかった。
【0049】
【発明の効果】
(1)平均分子量10万以下のアルギン酸、アルギン酸
塩またはアルギン酸エステルと、(2)ポリデキストロ
ース、難消化性デキストリン、大豆繊維およびセルロー
スからなる群から選択される1以上の食物繊維を、成分
(1)と成分(2)の重量比を0.5〜30:100で
組み合わせて摂取することによって、排便量を顕著に増
加させ、腹持ちを良くすることができる。このため、本
発明の組成物はダイエット飲料などの機能性食品、便通
改善薬として極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/308 A61K 31/715 A61K 31/725

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)平均分子量10万以下のアルギン
    酸、アルギン酸塩またはアルギン酸エステル、および、 (2)ポリデキストロース、難消化性デキストリン、大
    豆繊維およびセルロースからなる群から選択される1以
    上の食物繊維を含有し、 成分(1)と成分(2)の重量比が0.5〜30:10
    0であることを特徴とする食物繊維含有組成物。
  2. 【請求項2】成分(2)がポリデキストロースまたは難
    消化性デキストリンであることを特徴とする請求項1の
    食物繊維含有組成物。
  3. 【請求項3】成分(1)と成分(2)の重量比が10〜
    30:100であることを特徴とする請求項1の食物繊
    維含有組成物。
  4. 【請求項4】成分(1)がアルギン酸ナトリウムまたは
    アルギン酸カリウムであることを特徴とする請求項1の
    食物繊維含有組成物。
  5. 【請求項5】(1)平均分子量10万以下のアルギン
    酸、アルギン酸塩またはアルギン酸エステル、および、 (2)ポリデキストロース、難消化性デキストリン、大
    豆繊維およびセルロースからなる群から選択される1以
    上の食物繊維を含有し、 成分(1)と成分(2)の重量比が0.5〜30:10
    0であることを特徴とする飲料。
  6. 【請求項6】(1)平均分子量10万以下のアルギン
    酸、アルギン酸塩またはアルギン酸エステル、および、 (2)ポリデキストロース、難消化性デキストリン、大
    豆繊維およびセルロースからなる群から選択される1以
    上の食物繊維を含有し、 成分(1)と成分(2)の重量比が0.5〜30:10
    0であることを特徴とする便通改善薬。
  7. 【請求項7】(1)平均分子量10万以下のアルギン
    酸、アルギン酸塩またはアルギン酸エステル、および、
    (2)ポリデキストロース、難消化性デキストリン、大
    豆繊維およびセルロースからなる群から選択される1以
    上の食物繊維が、キットを構成する複数の組成物のいず
    れかに含まれており、 成分(1)と成分(2)の含有重量比が0.5〜30:
    100であることを特徴とする便通改善用キット。
JP9245492A 1997-09-10 1997-09-10 食物繊維含有組成物 Expired - Lifetime JP2779616B1 (ja)

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