JP2779462B2 - 自己粘着性塩化ビニル系樹脂シート - Google Patents

自己粘着性塩化ビニル系樹脂シート

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JP2779462B2
JP2779462B2 JP4264355A JP26435592A JP2779462B2 JP 2779462 B2 JP2779462 B2 JP 2779462B2 JP 4264355 A JP4264355 A JP 4264355A JP 26435592 A JP26435592 A JP 26435592A JP 2779462 B2 JP2779462 B2 JP 2779462B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス板、金属板、光
沢面を有するプラスチック板などの平滑な表面に対し
シートの自己粘着力により貼り付けることができ、
接着剤や粘着剤を使用しない自己粘着性塩化ビニル系樹
脂シートに関し、特に水性インクやアルコール性インク
などの印刷適性に優れる自己粘着性塩化ビニル系樹脂シ
ートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より使用されている自己粘着性塩化
ビニル系樹脂シートとしてはDOP,C,C
11混合フタル酸エステル等の可塑剤を単独または併
用して塩化ビニル系樹脂に多量に配合し、カレンダー法
又は押出法でシート化したものが知られている。しかし
ながら、この種の自己粘着性塩化ビニル系樹脂シート
は、該シート表面に水性インクやアルコール性インクを
用いて印刷して自己粘着性ラベルとする場合、印刷イン
キののりが悪く、印刷の鮮明さに欠け、印刷層と自己粘
着性塩化ビニル系樹脂シートとの接着性が劣るという問
題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の自己
粘着性塩化ビニル系樹脂シートの問題点を改善するため
に、上記の自己粘着性塩化ビニル系樹脂シートの印刷を
施す前に、紫外線キュアータイプの透明アンカー層を形
成したものが開発されたが、印刷適性は良くなるもの
の、アンカー層が硬く、割れが生じることがあり、印刷
インクが滲んだり、印刷面が割れてしまうなどの問題が
新たに生じた。加えて、アンカー層が硬、塩化ビニル
系樹脂シートが収縮しても表面のアンカー層が収縮しな
いため、塩化ビニル系樹脂シート全体がアンカー層を形
成していない側に湾曲してしまう等の問題が生じた。
【0004】本発明は、これら従来の自己粘着性塩化ビ
ニル系樹脂シートの欠点を改善するものであって、透明
アンカー層を形成しなくても水性やアルコール性の印刷
インクののりおよび印刷層と自己粘着性塩化ビニル系樹
脂シートとの接着性がよく、また透明アンカー層を形
成した自己粘着性塩化ビニル系樹脂シートのように、透
明アンカー層の割れによる印刷インクの滲みや、印刷面
の割れ等の問題のない自己粘着性塩化ビニル系樹脂シー
トを提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、塩化
ビニル系樹脂100重量部に対して、可塑剤40〜90
重量部を含有する塩化ビニル系樹脂シートであって、
塑剤が、ブチルベンジ ルフタレート、ビス−2−メトキ
シエチルフタレート、トリキシレニルホスフェート、ク
レジルジフェニルホスフェート、クレジルジキシレニル
ホスフェート、トリスジクロロプロピルホスフェートの
群から選ばれる一種以上、もしくは、ブチルベンジルフ
タレート、ビス−2−メトキシエチルフタレート、トリ
キシレニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェ
ート、クレジルジキシレニルホスフェート、トリスジク
ロロプロピルホスフェートの群から選ばれる一種以上と
一般的可塑剤の一種以上との併用であり、かつ、該塩化
ビニル系樹脂シートの表面張力が35dyn/cm以
、更に好ましくは、表面張力が37dyn/cm以上
とした自己粘着性塩化ビニル系樹脂シートに関するもの
である
【0006】本発明で使用する塩化ビニル系樹脂として
は、塩化ビニルの単独重合体や塩化ビニルと他のモノマ
ーとの共重合体のほか、これらの塩化ビニル樹脂と他の
樹脂とのブレンド物も使用できる。塩化ビニルと共重合
させるモノマーとしては、酢酸ビニル、エチレン、プロ
ピレン、マレイン酸エステル、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エステル、アクリル酸エステル、高級ビニル
エーテルなどが挙げられる。上記のモノマーは塩化ビニ
ル100重量部に対して、10重量部以下であることが
望ましい。 また、塩化ビニル樹脂にブレンドする他の樹
脂としては、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、アクリ
ロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂、アクリ
ロニトリル−ブタジエン共重合樹脂、ポリウレタン樹
脂、塩素化ポリウレタン樹脂、ポリメチルメタクリレー
ト樹脂などが挙げられる。上記の他の樹脂は、塩化ビニ
ル系樹脂100重量部に対して、10重量部以下である
ことが望ましい。
【0007】塩化ビニル系樹脂の平均重合度は650
〜2500のものが使用でき、好ましは700〜200
0であり、更に好ましくは800〜1500である
た、ASTM D−1243号に準拠する固有粘度は、
0.6〜1.2のものが使用できる。塩化ビニル系樹脂
種以上ブレンドして使用する場合には、ブレンドし
たものの平均重合度および固有粘度が上記範囲であるこ
とが好ましい。
【0008】本発明で使用する可塑剤としては、ブチル
ベンジルフタレート(BBP)、ビス−2−メトキシエ
チルフタレート(BMEP)、トリキシレニルホスフェ
ート(TXP)、クレジルジフェニルホスフェート(C
DPP)、クレジルジキシレニルホスフェート(CDX
P)、トリスジクロロプロピルホスフェート(DP
P)の群から選ばれる一種以上を単独で、もしくは併用
して使用できる。上記した可塑剤の添加量は、塩化ビニ
ル系樹脂100重量部に対して40〜90重量部、好
ましくは45〜73重量部、更に好ましくは49〜61
重量部である。
【0009】上記の可塑剤は、一般的な可塑剤と併用し
て使用することできるが、一般的な可塑剤と併用して
使用する場合における一般的可塑剤の配合割合は得ら
れる自己粘着性塩化ビニル系樹脂シートの表面張力が3
5dyn/cm未満にならない量でなければならず、
ましくは、全可塑剤量の50重量%以下である。
【0010】 併用できる一般的可塑剤としては、例え
ば、ジ−n−オクチルフタレート、ジ−2−エチルヘキ
シルフタレート、ジブチルフタレート、ジイソノニルフ
タレート、ジイソブチルフタレート、ジドデシルフタレ
ート、ジベンジルフタレート、ジシクロヘキシルフタレ
ート、ジノニルフタレート、オクチルカプリルフタレー
ト、トリブチルホスフェート、トリエチルホスフェー
ト、トリクロエチルホスフェート、トリオクチルホス
フェート、トリス(イソプロピルフェニル)ホスフェー
ト、ジブチルセバケート、ジオクチルセバケート、トリ
アセチルグリセリン、グリセロールセバケート、ジイソ
デシルサクシネート、ジイソデシルアジペート、ジ−n
−ブチルマレエート トリ−n−ブチルシトレート、メ
チルアセチルリシノレート、ブチルオレエート、グリセ
リンモノリシノレート、ポリプロピレングリコールアジ
ペート、ポリブチレングリコールアジペート、トリメリ
ット酸エステル系可塑剤、塩素化パラフィンなどの一般
的可塑剤が使用できる。
【0011】本発明においては、上記の可塑剤以外に
一般に塩化ビニル系樹脂に使用される各種添加剤、例え
ば、安定剤、非イオン系界面活性剤、紫外線吸収剤、抗
酸化剤、光安定剤などを添加することもできる。
【0012】安定剤としては、金属石鹸、エポキシ化合
物、有機ホスファイト系安定剤等の通常使用される安定
剤が使用でき、金属石鹸としては、ステアリン酸亜鉛、
ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ステ
アリン酸カドミウム、リシノール酸バリウム、オレイン
酸カルシウム、ラウリン酸カルシウム、オクトイン酸亜
鉛等が挙げられ、エポキシ化合物としては、エポキシ化
大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化ポリブタジエ
ン、エポキシステアリン酸メチル、エポキシ化ステアリ
ン酸、エポキシステアリン酸エチルヘキシル、エポキシ
ステアリン酸ステアリル、トリス(エポキシプロピル)
イソシアヌレート、3−(2−キセノキシ)−1,2−
エポキシプロパン、エポキシビスフェノールAジグリシ
ジルエーテル、ビニルジシクロヘキセンジエポキサイ
ド、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
とエピクロルヒドリンの重縮合物等が挙げられ、有機ホ
スファイト系安定剤としては、ジフェニルデシルホスフ
ァイト、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフ
ェニル)ホスファイト、トリステアリルホスファイト、
オクチルジフェニルホスファイト等が挙げられる。ま
た、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫マレエート、
有機錫メルカプチド、有機錫スルホンアミド等の錫系安
定剤も用いることができる。これらの安定剤は単独
でまたは種以上を併用して使用でき、特にバリウム−
亜鉛系、カルシウム−亜鉛系、バリウム−カドミウム系
等の複合安定剤とエポキシ化合物を使用するのが好まし
い。安定剤の添加量は、塩化ビニル系樹脂100重量部
に対して、0.1〜10重量部、好ましくは1〜7重量
部、更に好ましくは2〜5重量部である。
【0013】非イオン系界面活性剤としてはソルビタ
ン脂肪酸エステル、ソルビトール脂肪酸エステル、グリ
セリン脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル、
ジグリセリン脂肪酸・二塩基酸エステル、グリセリン脂
肪酸・二塩基酸エステル等の多価アルコールと脂肪酸と
のエステル、多価アルコールと脂肪酸及び二塩基酸との
エステル、或いはこれらにエチレンオキサイド、プロピ
レンオキサイド、ブチレンオキサイド等のアルキレンオ
キサイドが付加された化合物等が挙げられ、具体的に
は、ソルビタンパルミテート、ソルビタンステアレー
ト、ソルヒタンステアレート・エチレンオキサイド2モ
ル付加物、ソルビタンステアレート・プロピレンオキサ
イド3モル付加物、ソルビトールステアレート、ソルビ
トールステアレート・プロピレンオキサイド3モル付加
物、ジグリセリンパルミテート、ジグリセリンステアレ
ート、グリセリンステアレート、グリセリンパルミテー
ト・エチレンオキサイド2モル付加物、ソルビタンステ
アレートアジペート・エチレンオキサイド3モル付加
物、ソルビトールステアレートアジペート・エチレンオ
キサイド2モル付加物、ジグリセリンパルミテートセバ
ケート・プロピレンオキサイド3モル付加物、ソルビト
ールパルミテートアジペートエチレンオキサイド3モ
ル付加物等が挙げられる れらの非イオン系界面活性
剤は、単独または種以上を組み合わせて使用すること
できる。
【0014】紫外線吸収剤としては、ハイドロキノンジ
サリチレート等のハイドロキノン系紫外線吸収剤、フェ
ニルサリチレート、p−オクチルフェニルサリチレート
等のサリチリ酸系紫外線吸収剤、2,2’−ヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ヒドロキシ
4,4’−ジメトキシベンゾフェノン等のベンゾフェ
ノン系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ−5’−
メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒ
ドロキシ−5’−メチルフェニル)−5,6−ジクロロ
ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系紫外線吸
収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤が挙げられ、
これらの種又は種以上を用いることができる。
【0015】抗酸化剤としては、フェノール系、チオジ
プロピオン酸エステル系、脂肪酸サルファイト系等の抗
酸化剤が挙げられ、これらの一種又は二種以上を用いる
ことができる。
【0016】光安定剤としては、4−(フェニルアセト
キシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ト
リス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)トリアジン−2,4,6−トリカルボキシレート等
のような、化1の一般式で示されるヒンダードアミン等
の一般に使用されている光安定剤が挙げられ、これらの
種又は種以上を用いることができる。
【化1】 (式中、Rは1〜4価のカルボン酸から誘導されるモノ
〜テトラアルシル基、R〜Rは炭素数1〜4のアル
キル基、nは1〜4の整数を示す。)
【0017】本発明の自己粘着性塩化ビニル系樹脂シー
トは、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、可塑剤
40〜90重量部および必要に応じ他の添加剤を適当量
配合した配合物をヘンシェルミキサー、バンバリーミ
キサーなどによって混合し、カレンダー法あるいは押出
法により、厚0.05〜0.5mm、好ましくは0.
07〜0.25mm、更に好ましくは0.1〜0.2m
mのシートに分出しすることにより得られる。
【0018】上記のようにして形成された自己粘着性塩
化ビニル系樹脂シートは、一方の面に印刷を施し、非印
刷面には剥離性を有する離型シートを貼着してラベルや
広告シートとするものである。
【0019】自己粘着性塩化ビニル系樹脂シートへの印
刷は、通常塩化ビニル系樹脂シートの印刷に使用されて
いる油性インク、水性インク、アルコール性インクなど
の印刷インクが使用できるが、環境汚染、作業者の健康
などの点から水性またはアルコール性のインクが好まし
く、特に水性インクが好ましい。印刷方法も通常採用
れている印刷方法が採用でき、フレキソ印刷法、オフセ
ット印刷法、スクリーン印刷法、グラビア印刷法などが
採用できる。
【0020】自己粘着性塩化ビニル系樹脂シートの非印
刷面に貼着する離型シートとしては、自己粘着性塩化ビ
ニル系樹脂シートをガラス板等に貼着させるときに、容
易に剥離できるものであれば、いれのものでも使用で
き、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフ
ィルム、ポリエステルフィルム、シリコン処理もしくは
テフロン処理した離型紙などが挙げられる。
【0021】
【実施例】以下に、具体的な実施例を、更に詳細に
本発明を説明する。
【0022】 実施例1 表1に示す組成の配合物をヘンシェルミキサーで7分
間攪拌混合し、引続きバンバリーミキサーで4分間混練
する。次に140℃〜170℃に加熱された第混練ロ
ールで混練し、次いで900℃〜160℃に加熱された
ストレーナーを通してスクリーニングし、スクリーニン
グされた混練物は140℃〜170℃に加熱された第
混練ロールで混練され、この混練物を160℃〜190
℃に加熱されたカレンダーに投入し圧延して厚0.
2mmの自己粘着性塩化ビニル樹脂シートを形成し、印
刷インクとして塩化ビニル系樹脂のエマルジョンインク
を使用し、フレキソ印刷を行い、印刷適正を下記基準で
評価した。
【0023】
【表1】 塩化ビニル樹脂(平均重合度950) 100重量部 Ba−Zn系複合安定剤 2重量部 エポキシ化大豆油 2重量部 ブチルベンジルフタレート 55重量部 顔料 0.07重量部
【0024】 〔評価基準〕 ◎・・・インクの乗りが極めてよい。 △・・・インクの乗りにムラがある。 ×・・・インクの乗りが極めて悪い。
【0025】また、得られたシートの表面張力をAS
TM D−2578−84に準じた標準試薬により、製
造直後及び室温(約24℃)、湿度50%以上の条件下
週間保管した後測定した。その結果を印刷適性の評
価と併せて表2に示す。
【0026】実施例2 実施例1の配合中ブチルベンジルフタレートに代え
ビス2−メトキシエチルフタレートを使用する以外
実施例1と同様にして自己粘着性塩化ビニル樹脂シ
ートを得た のシートについて実施例1と同様の評価
を行った。結果は表に示す。
【0027】実施例3 実施例1の配合中ブチルベンジルフタレートに代え
ブチルベンジルフタレート30重量部とジ−2−エ
チルヘキシルフタレート(DOP)25重量部との混合
可塑剤を使用する以外は実施例1と同様にして自己粘
着性塩化ビニル樹脂シートを得た のシートについて
実施例1と同様の評価を行った。結果は表に示す。
【0028】実施例4 実施例1の配合中ブチルベンジルフタレートに代え
トリキシレニルホスフェートを使用する以外は
施例1と同様にして自己粘着性塩化ビニル樹脂シートを
得た のシートについて実施例1と同様の評価を行
った。結果は表に示す。
【0029】実施例5 実施例1の配合中ブチルベンジルフタレートに代え
クレジルジフェニルホスフェートを使用する以外
実施例1と同様にして自己粘着性塩化ビニル樹脂シ
ートを得た のシートについて実施例1と同様の評価
を行った。結果は表に示す。
【0030】実施例 実施例1の配合中Ba−Zn系複合安定剤に代えて
Ca−Zn系複合安定剤を使用する以外は実施例1と
同様にして自己粘着性塩化ビニル樹脂シートを得た
のシートについて実施例1と同様の評価を行った。結
果は表に示す。
【0031】実施例 実施例1の配合中Ba−Zn系複合安定剤に代えて
Ba−Cd系複合安定剤を使用する以外は実施例1と
同様にして自己粘着性塩化ビニル樹脂シートを得た
のシートについて実施例1と同様の評価を行った。結
果は表に示す。
【0032】実施例 実施例1の配合中ブチルベンジルフタレートに代え
ブチルベンジルフタレート30重量部とビス−2−
メトキシエチルフタレート25重量部との混合可塑剤を
使用する以外は実施例1と同様にして自己粘着性塩化
ビニル樹脂シートを得た のシートについて実施例1
と同様の評価を行った。結果は表に示す。
【0033】実施例 実施例1の配合中ブチルベンジルフタレートに代え
ブチルベンジルフタレート30重量部とトリキシレ
ニルホスフェート25重量部とからなる混合可塑剤を使
用する以外は実施例1と同様にして自己粘着性塩化ビ
ニル樹脂シートを得た のシートについて実施例1と
同様の評価を行った。結果は表に示す。
【0034】実施例10 実施例1の配合中ブチルベンジルフタレートに代え
ブチルベンジルフタレート30重量部とポリプロピ
レングリコールアジペート25重量部との混合可塑剤を
使用する以外は実施例1と同様にして自己粘着性塩化
ビニル樹脂シートを得た のシートについて実施例1
と同様の評価を行った。結果は表に示す。
【0035】実施例11 実施例1の配合中ブチルベンジルフタレートに代え
ブチルベンジルフタレート20重量部とトリキシレ
ニルホスフェート20重量部、ポリプロピレングリコー
ルアジペート15重量部との混合可塑剤を使用する以外
実施例1と同様にして自己粘着性塩化ビニル樹脂シ
ートを得た のシートについて実施例1と同様の評価
を行った。結果は表に示す。
【0036】比較例1 実施例1の配合中ブチルベンジルフタレートに代え
ジ−2−エチルヘキシルフタレートを使用する以外
実施例1と同様にして自己粘着性塩化ビニル樹脂シ
ートを得た のシートについて実施例1と同様の評価
を行った。結果は表に示す。
【0037】比較例2 実施例1の配合中ブチルベンジルフタレートに代え
ジブチルフタレートを使用する以外は実施例1と
同様にして自己粘着性塩化ビニル樹脂シートを得た
のシートについて実施例1と同様の評価を行った。結
果は表に示す。
【0038】比較例3 実施例1の配合中ブチルベンジルフタレートに代え
ジ−2−エチルヘキシルフタレート41重量部とブ
チルベンジルフタレート14重量部とからなる混合可塑
剤を使用する以外は実施例1と同様にして自己粘着性
塩化ビニル樹脂シートを得た のシートについて実施
例1と同様の評価を行った。結果は表に示す。
【0039】
【表2】
【0040】実施例1で得られたシート2枚を自己粘着
させたものから、21cm×23cmの小片を得た。得
られた小片を、室温(約24℃)、湿度50%以下の条
件下で24時間保管した後、小片の2枚のシートを剥が
すときの張力を、張力試験機で測定した。その結果を表
に示す。
【0041】実施例3、7および比較例1で得られた
ートについても、実施例1のシートと同様にして、フィ
ルムを剥がすときの張力を、張力試験機で測定した。そ
の結果を表に示す。
【0042】
【表3】
【0043】
【発明の効果】表1からも明らかなように、室温時にお
ける表面張力が35dyn/cm以上を示す本発明の自
己粘着性塩化ビニル系樹脂シートは印刷適正が良好
で、水性インクやアルコール性インクを使用して印刷し
た場合においても印刷インクののりが良く、印刷が鮮明
にできるものであることがわかる。一方、室温時におけ
る表面張力が35dyn/cmに満たない比較例の自己
粘着性塩化ビニル系樹脂シートは、印刷適正が悪く、印
刷が鮮明にできないものであった。
【0044】上記したように、本発明の自己粘着性塩化
ビニル系樹脂シートは、塩化ビニル系樹脂100重量部
に対して、特定の可塑剤40〜90重量部を配合してな
表面張力35dyn/cm以上のものであるから、
環境汚染のおそれのない水性インクやアルコール性イン
クを使用しても印刷インクののりがよく、印刷が鮮明に
でき、商品価値の高い自己粘着性ラベルが、作業環境や
作業者の健康を害することなく製造できるという効果を
奏するものである。
【0045】また、表2からも明らかなように、特定の
可塑剤を使用した本発明の自己粘着性塩化ビニル樹脂
シートでは、比較例1のような、ジ−2−エチルヘキシ
ルフタレートを可塑剤として使用した場合に較べて、良
好な自己粘着性を示す。更に実施例3のフィルムからも
明らかなように、特定の可塑剤を通常使用される可塑剤
と混合して使用しても、通常使用される可塑剤のみを使
用した場合よりも良好な自己粘着性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09J 7/00 C09J 7/00 127/06 127/06 // C08J 5/12 C08J 5/12 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 27/06 C09J 127/06 C09J 7/00 C08J 5/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂100重量部に対し
    て、可塑剤40〜90重量部を含有する塩化ビニル系樹
    脂シートであって、可塑剤が、ブチルベンジルフタレー
    ト、ビス−2−メトキシエチルフタレート、トリキシレ
    ニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、
    クレジルジキシレニルホスフェート、トリスジクロロプ
    ロピルホスフェートの群から選ばれる一種以上であり、
    かつ、該塩化ビニル系樹脂シートの表面張力が35dy
    n/cm以上である自己粘着性塩化ビニル系樹脂シー
    ト。
  2. 【請求項2】 塩化ビニル系樹脂100重量部に対し
    て、可塑剤40〜90重量部を含有する塩化ビニル系樹
    脂シートであって、可塑剤が、ブチルベンジルフタレー
    ト、ビス−2−メトキシエチルフタレート、トリキシレ
    ニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、
    クレジルジキシレニルホスフェート、トリスジクロロプ
    ロピルホスフェートの群から選ばれる一種以上と一般的
    可塑剤の一種以上との併用であり、かつ、該塩化ビニル
    系樹脂シートの表面張力が35dyn/cm以上である
    自己粘着性塩化ビニル系樹脂シート。
  3. 【請求項3】 一般的可塑剤の配合割合が、全可塑剤量
    の50重量%以下である請求項記載の自己粘着性塩化
    ビニル系樹脂シート。
JP4264355A 1992-09-07 1992-09-07 自己粘着性塩化ビニル系樹脂シート Expired - Fee Related JP2779462B2 (ja)

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