JP2778363B2 - 用紙排出機構 - Google Patents

用紙排出機構

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JP2778363B2
JP2778363B2 JP4216693A JP21669392A JP2778363B2 JP 2778363 B2 JP2778363 B2 JP 2778363B2 JP 4216693 A JP4216693 A JP 4216693A JP 21669392 A JP21669392 A JP 21669392A JP 2778363 B2 JP2778363 B2 JP 2778363B2
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浩平 村上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は用紙排出機構に関し、特
にシリアルプリンタの用紙排出機構に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来の用紙排出機構の一例を
示す断面図である。図10を参照すると、この用紙排出
機構は、用紙21裏面に位置し印字ヘッド20で印字さ
れた用紙21の排出を行なう排出ローラ6と、用紙21
表面の排出ローラ6との対向位置に外周に存する突起を
用紙21表面に接して回転自在に支持される第2拍車2
3と、第2拍車23と印字ヘッド20との間に位置し外
周に存する突起を用紙21表面に接して回転自在に支持
される第1拍車22とから構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の用紙排出機
構は、図10に示す第1拍車22と第2拍車23との間
の用紙走行路が不連続であるため用紙21先端の第2拍
車23と排出ローラ6との間隙への進入が確実には行わ
れない。すなわち、図11に示すように、用紙21先端
が第2拍車23の突起の根元に突き当った後第2拍車2
3と排出ローラ6との間隙へ進入すると、一時的に用紙
送り速度が変化するので改行ピッチ詰りが発生し良好な
印字が得られない。
【0004】また、第1拍車22および第2拍車23の
突起先端に付着するインクの用紙21への再転写による
汚れや、第1拍車22および第2拍車23の周速と用紙
送り速度との相対速度差により生じる突起先端による引
ずり汚れが発生する。これらの汚れはインクジェットプ
リンタの用紙排出機構で特に発生する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の用紙排出機構
は、被印字媒体搬送方向に関して印字ヘッドの後方で前
被印字媒体の裏側に位置し前記被印字媒体を排出する
排出手段と、前記被印字媒体の表側に位置し前記排出手
段の対向位置に配置され表面に突起を有するベルト状の
搬送手段と、前記搬送手段に従動しかつ前記搬送手段の
前記突起先端が前記被印字媒体の走行面と平行に配置さ
れる一対の回転手段とを備える。
【0006】また、本発明の用紙排出機構は、前記突起
に僅かに食い込むように配置され前記突起の付着物を除
去する手段を備える。
【0007】さらに、本発明の用紙排出機構は、前記回
転手段はボールベアリングであることを特徴とする。
【0008】さらに、本発明の用紙排出機構は、前記回
転手段は前記排出手段の駆動手段に連動することを特徴
とする。
【0009】さらに、本発明の用紙排出機構は、前記回
転手段はその外周に高摩擦材を備える。
【0010】さらに、本発明の用紙排出機構は、前記回
転手段の外周に第1の歯部が形成され前記搬送手段の内
周に前記第1の歯部と噛合する第2の歯部が形成されて
いることを特徴とする。
【0011】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の第1の実施例を示す断面図であり、
図2はこの実施例の排出機構部の斜視図である。図1お
よび図2を参照すると、この実施例の用紙排出機構は、
用紙挿入ガイド1、紙送りローラ2、用紙案内板3、用
紙支持板4、排出機構部30およびスタッカ部5から構
成される。排出機構部30は、用紙21の裏側に位置し
用紙排出を行う排出ローラ6と、排出ローラ駆動軸61
端部に固定され図示省略の紙送りモータからの動力を排
出ローラ6に伝達する排出ローラギヤ7と、用紙の表側
に位置し排出ローラ6の対向位置に配置され表面に突起
9を有するベルト8と、このベルト8に従動しかつベル
ト8の突起9先端が用紙21の走行面と平行に配置され
る一対の第1ベルトローラ10および第2ベルトローラ
11と、排出ローラ6へ用紙21を案内する排出進入ガ
イド12とから構成される。排出ローラ6、ベルト8、
第1ベルトローラ10および第2ベルトローラ11は図
2においては左右2箇所に設置されているが、さらに数
箇所に設置しても良い。このことは以下に示す他の実施
例においても同様である。
【0012】次に、図1および図2を参照して、この実
施例の動作について説明する。用紙挿入ガイド1から吸
入された用紙21は紙送りローラ2により用紙案内板3
に沿って走行し、用紙支持板4上で印字ヘッド20によ
り印字される。その後、用紙21はベルト8の突起9と
排出進入ガイド12とにより排出ローラ6へ導かれ、ス
タック部5に送出される。ベルト8の突起9は用紙21
の印字面のインクによる汚れを極力少なくするために用
紙21との接触面積を小さくする目的で設けられてい
る。
【0013】図3は本発明の第2の実施例の排出機構部
の断面図であり、図4は図3の斜視図である。図3およ
び図4を参照すると、この実施例の用紙排出機構の排出
機構部31は、図1に示す第1の実施例の排出機構部3
0に対して、ベルト8の突起9のインク等の付着物を除
去するために突起9に僅かに食い込むように配置され回
転自在に支持されているクリーナローラ13が増設され
ている。
【0014】図5は本発明の第3の実施例の排出機構部
の断面図である。この実施例の用紙排出機構の排出機構
部32は、図1および図3に示す第1および第2の実施
例の排出機構部30および31の第1および第2ベルト
ローラ10および11がボールベアリング14aおよび
14bで構成されている。これにより、ベルト8の回転
負荷が軽減される。
【0015】図6は本発明の第4の実施例の排出機構部
の断面図であり、図7は図6の斜視図である。図6およ
び図7を参照すると、この実施例の用紙排出機構の排出
機構部33において、排出ローラギヤ7は排出ローラ駆
動軸61端部に固定され図示省略の紙送りモータからの
動力を排出ローラ6に伝達する。排出ローラ駆動軸61
他端部には第2排出ローラギヤ15が固定されている。
ドライブシャフト17端部には第2排出ローラギヤ15
と係合するドライブギヤ16が固定され、ドライブロー
ラ24はドライブシャフト17に固定されている。この
ときのベルト8の送り速度は図示省略の紙送りローラ2
の送り速度すなわち用紙21の送り速度に設定されてい
る。図示省略の駆動モータからの動力は、排出ローラギ
ヤ7、排出ローラ駆動軸61、第2排出ローラギヤ1
5、ドライブギヤ16およびドライブシャフト17を介
してドライブローラ24に伝達され、ベルト8は用紙2
1の送り速度で強制駆動される。
【0016】図8は本発明の第5の実施例の排出機構部
の断面図である。この実施例の用紙排出機構の排出機構
部34において、図6に示す第4の実施例のドライブロ
ーラ24と第2ベルトローラ11の代りに外周にゴムな
どの高摩擦材18を有するフリクションドライブローラ
25およびフリクションローラ26が配される。これに
より、ベルト8とフリクションドライブローラ25およ
びフリクションローラ26との間の摩擦力が強化される
ので、ベルト8はスリップすることなく確実に回転す
る。
【0017】図9は本発明の第6の実施例の排出機構部
の断面図である。この実施例の用紙排出機構の排出機構
部35において、図6に示す第4の実施例のドライブロ
ーラ24、第2ベルトローラ11およびベルト8の代り
に、外周に歯部19aおよび19bが形成されているド
ライブプーリ27およびドリブンプーリ28が、また、
内周に歯部19aおよび19bと噛合する歯部19cを
有する歯付ベルト29が配される。これにより、歯付ベ
ルト29はスリップすることなく確実に回転する。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被印字媒体搬送方向に関して印字ヘッドの後方で被印字
媒体の裏側に位置しこの被印字媒体を排出する排出手段
と、被印字媒体の表側に位置しこの排出手段の対向位置
に配置され表面に突起を有するベルト状の搬送手段と、
この搬送手段に従動しかつこの搬送手段の突起先端が被
印字媒体の走行面と平行に配置される一対の回転手段
と、搬送手段の突起に僅かに食い込むように配置されこ
の突起の付着物を除去する手段とを備えることにより、
一時的に用紙送り速度が変化することなく改行ピッチ詰
りが発生せずに良好な印字が得られる。また、インクジ
ェットプリンタの用紙排出機構で特に発生するインクの
用紙への再転写による汚れや、引ずり汚れが発生しな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す断面図である。
【図2】図1の排出機構部の斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施例の排出機構部の断面図で
ある。
【図4】図3の排出機構部の斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施例の排出機構部の断面図で
ある。
【図6】本発明の第4の実施例の排出機構部の断面図で
ある。
【図7】図6の排出機構部の斜視図である。
【図8】本発明の第5の実施例の排出機構部の断面図で
ある。
【図9】本発明の第6の実施例の排出機構部の断面図で
ある。
【図10】従来の用紙排出機構の一例を示す断面図であ
る。
【図11】従来の用紙排出機構の用紙排出状態を説明す
る図である。
【符号の説明】
1 用紙挿入ガイド 2 紙送りローラ 3 用紙案内板 4 用紙支持板 5 スタック部 6 排出ローラ 7 排出ローラギヤ 8 ベルト 9 突起 10 第1ベルトローラ 11 第2ベルトローラ 12 排出進入ガイド 13 クリーナローラ 14a,14b ボールベアリング 15 第2排出ローラギヤ 16 ドライブギヤ 17 ドライブシャフト 18 高摩擦材 19a,19b,19c 歯部 20 印字ヘッド 21 用紙 22 第1拍車 23 第2拍車 24 ドライブローラ 25 フリクションドライブローラ 26 フリクションローラ 27 ドライブプーリ 28 ドリブンプーリ 29 歯付ベルト 30,31,32,33,34,35 排出機構部 61 排出ローラ駆動軸

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被印字媒体搬送方向に関して印字ヘッド
    の後方で前記被印字媒体の裏側に位置し前記被印字媒体
    を排出する排出手段と、前記被印字媒体の表側に位置し
    前記排出手段の対向位置に配置され表面に突起を有する
    ベルト状の搬送手段と、前記搬送手段に従動しかつ前記
    搬送手段の前記突起先端が前記被印字媒体の走行面と平
    行に配置される一対の回転手段とを備えることを特徴と
    する用紙排出機構。
  2. 【請求項2】 前記突起に僅かに食い込むように配置さ
    れ前記突起の付着物を除去する手段を備えることを特徴
    とする請求項1記載の用紙排出機構。
  3. 【請求項3】 前記回転手段はボールベアリングである
    ことを特徴とする請求項1および2記載の用紙排出機
    構。
  4. 【請求項4】 前記回転手段は前記排出手段の駆動手段
    に連動することを特徴とする請求項1および2記載の用
    紙排出機構。
  5. 【請求項5】 前記回転手段はその外周に高摩擦材を備
    えることを特徴とする請求項1,2および4記載の用紙
    排出機構。
  6. 【請求項6】 前記回転手段の外周に第1の歯部が形成
    され前記搬送手段の内周に前記第1の歯部と噛合する第
    2の歯部が形成されていることを特徴とする請求項1,
    2および4記載の用紙排出機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6262782A (ja) * 1985-09-12 1987-03-19 Ricoh Co Ltd プリンタの用紙搬送装置
JP2750753B2 (ja) * 1989-10-27 1998-05-13 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置

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