JP3759327B2 - シート給送装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート給送装置に関し、さらに詳しくは、インクジェットプリンタなどのようにシート状用紙を間欠的に送り制御する場合のシート給送構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置の一つに、インクジェットプリンタがある。
インクジェットプリンタは、シート状用紙(以下、用紙という)の幅方向と平行する主走査方向に往復動可能なキャリッジ上に微小なノズルを備えて印字ヘッドを搭載し、その印字ヘッドから微細粒子のインクを噴射することでシートに画像を形成する構成を備えている。
【0003】
用紙は、主走査方向と直角な方向である副走査方向において1走査ライン分の量を以て間欠的に繰り出され、繰り出された位置で印字ヘッドが主走査方向に移動しながら微細粒子のインクを必要箇所にて噴射することで画像を形成されるようになっている。
従来、間欠的な繰り出しを行うためのシート給送装置の構成としては、特開平9−234920号公報に示されたものがある。
上記公報には、印字ヘッドと対向するプラテンに多数の吸引孔を形成すると共に、そのプラテン上を移動する用紙の一部を挟持して搬送可能な搬送ローラおよび従動ローラを備え、プラテンによる吸引作用と各ローラ同士による挟持搬送とで用紙を吸引搬送し、かつ、その搬送過程で用紙の表面を押さえることで用紙が印字ヘッドに接触して擦られてしまうのを防止する構成が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に開示されている構成においては、吸引搬送される用紙が浮き上がるのを防止して印字ヘッドとの間での擦れによる画像品質の低下を抑制できる。
しかし、この種、インクジェットプリンタにおいては、上述したように、副走査方向への正確な送り制御が必要とされる関係上、用紙の表面を押圧する構成を用いた場合には、その摺擦抵抗によって微妙に繰り出し量が変化してしまう虞がある。つまり、用紙押さえ部材の圧接力を小さくしても摩擦抵抗を解消することはできず、これによって、吸引搬送の際の繰り出し量に変化が生じてしまう虞がある。
【0005】
大量のインク噴射により用紙が高吸湿状態になると、用紙の腰の強さ、いわゆる曲げ剛性が低下して座屈を起こしたり移動量が不均一となりやすく、副走査方向での移動量がばらつき、結果として、画像上に白スジや濃淡ムラが発生する原因となる。上記高吸湿状態とは、微粒子のインクそのものが用紙面に付着した状態を意味し、高速印字動作時には乾燥前に大量のインクが付着する結果生じる現象である。
上記公報には、吸湿による用紙表裏面での膨張差が原因する用紙の浮き上がりを防止する点に関する技術が開示されているだけで、上述した副走査方向での移動量のバラツキ防止に関する構成に関してまでは言及されていない。
【0006】
吸引搬送に関しては、内部を負圧化したエアチャンバにおける用紙搬送面側に吸引孔を形成した平ベルトを移動させる構成もある。しかし、平ベルトはあくまでも吸引力に依存して用紙の搬送が行えるだけのものであるために、エアチャンバの吸引部および平ベルトの吸引孔という複数の吸引経路を必要とする構成では吸気経路での空気の流動抵抗が大きくなり、平ベルトによる搬送駆動力を用紙に付与しにくい。これによって、間欠的な繰り出し動作を精密に、例えば、10μm以下の繰り出し量を以て正確な間欠繰り出しを保証することができなくなる虞がある。この結果、副走査方向での移動量のバラツキを防止されなければならない高精度の繰り出し動作には向かないのが現状である。
【0007】
平ベルトに吸引孔を設けた構成においては、印字ヘッドから噴射されるインク滴の付着によって摩擦係数が変化するとその表面に載置された状態で移動させられる用紙に対する移動力の付与状態が不適正となり、精密な微小送りを行う際に移動量のズレが発生する。このため、平ベルトの吸着面の清掃や交換などが必要となる場合には、一々各部材を取り外すことが必要となる。従って、再度の組み付け時には、各部材の位置決め精度が正確でないと平ベルトの繰り出しに適正なベルトの展張力などを始めとする位置関係が得られず、これによって、上述したように、微小な繰り出し量で用紙を間欠的に移動させることができなくなる。
【0008】
本発明は、上記従来のシート給送装置における問題に鑑み、間欠的な繰り出し動作の際に移動量のバラツキを抑えて画像不良の発生を未然に防止することが可能な構成を備えたシート給送装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、挟持部材を介して搬送される用紙等のシート材をその幅方向と直角な方向に沿って間欠的に繰り出すシート給送装置であって、上記シート材の移動方向に平行して並列されたローラにかけ回されて該ローラの軸方向に複数設けられ、上記シートを載置可能なベルトと、上記ベルトの下方に位置して、上記シートを上記ベルトの表面に向けて吸引する吸引部とを備え、上記ベルトは、上記シートが狭持されて該ベルトに向け繰り出される際の繰り出し速度よりも速い移動速度が設定されていることを特徴としている。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のシート給送装置において、上記ベルトの移動速度の設定は、上記シートの入り口側のローラとは別に設けられて該入り口側のローラよりも上記ベルトの増速比率を高められた駆動部材が用いられ、該駆動部材は、伝達手段を介して上記シートの出口側のローラに駆動力を伝達可能であることを特徴としている。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1記載のシート給送装置において、上記ベルトの移動速度の設定は、上記シートの入り口側のローラと同軸上に設けられて該入り口側のローラよりも上記ベルトの増速比率を高められた駆動部材が用いられ、該駆動部材は、伝達手段を介して上記シートの出口側のローラに駆動力を伝達可能であることを特徴としている。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のうちの一つに記載のシート給送装置において、上記ベルトは、上記シートとの間の摩擦係数が該ベルトの下方に位置する吸引部表面と上記シートとの間の摩擦係数よりも大きく設定されていることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図示実施例により本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施の形態を説明するための実施例を示す斜視図であり、同図には、シート給送装置におけるシート材の移動駆動部1とシート材の吸引部2との配置関係が示されている。
シート状用紙(以下、符号Sで示し、シートと呼称する)の移動駆動部1は、一対のローラ3、4と、これらローラ3、4に掛け回されたベルト体5とで構成され、シート材Sの吸引部2はエアチャンバ6と、エアチャンバ6の内部空間に連通可能な負圧源である排気ファン7とで構成されている。
【0016】
シート材Sの移動駆動部1に設けられているローラ3、4は、図1中、符号Fで示すシートSの繰り出し方向に平行して並列されている。
上記ローラのうち、シートSの移動方向後方側に位置するローラ3は、同軸上にシート繰り出し用としての駆動ローラ3Aが設けられて連動するようになっている。図1中、符号LはシートSの幅を示しており、後述する印字ヘッド13の主走査方向に平行している。
図1においてローラ3の回転軸には、ローラ駆動用ギヤ9が一体化されており、このローラ駆動用ギヤ9は、駆動モータ10の出力軸に取り付けられた駆動ギヤ11が噛み合うことによりシートSを繰り出す方向に回転できるようになっている。このため、ローラ駆動用ギヤ9を介してローラ3および駆動ローラ3Aに駆動モータ10の回転が伝達されることにより、駆動ローラ3Aに対峙されているピンチローラ12と協働してシートSの先端を吸引部2に向け繰り出すと共に、後述するベルト体5をシートSの繰り出し方向に移動させる。
【0017】
上記ローラ3、4には、その軸方向に複数の平ベルトを用いたベルト体5が掛け回されており、このベルト体5は、シートSとの間で後述する吸引部2とシートSとの間の摩擦係数よりも大きい摩擦係数を有する柔軟性のあるゴムあるいはプラスチックス製ベルト基体の表面にゴムをコーティングしたもの、さらには図3に示すように、丸形ゴム輪などが用いられている。
【0018】
ベルト体5は、後述する印字ヘッド13とこれに対向するシートSの表面との間の隙間が1〜2mm程度の微小間隙に設定されていることを考慮してエアチャンバ6の表面からシートSの吸着される面までの間隙が0.5mmあるいはそれ以下の寸法に規定できる厚さに設定されている。
【0019】
吸引部2における排気ファン7とエアチャンバ6とはジョイント部材8により連結されるが、ジョイント部材8に対して排気ファン7は、捩じ込み構造によって着脱可能に設けられている。
【0020】
エアチャンバ6には、図1および図2に示すように、シートの搬送面を構成する上壁6Aに複数の吸引孔6Bが形成されており、この吸引孔6Bは、排紙ファン7に連通するエアチャンバ6の内部空間に開口している。このため、エアチャンバ6の内部空間が負圧化されることにより吸引孔6Bから外気が取り込まれ、エアチャンバ6の吸着面に対してシートSが吸引される。
【0021】
上記ローラ3、4のうち、シートSの移動方向前方側に位置するローラ4にはこれに倦装されているベルト体5と当接可能な拍車14(図2参照)が設けられている。
拍車14は、ベルト体5と協働して駆動ローラ3Aとピンチローラ11とによる挟持位置を通過したシートSを挟持搬送して排出する排紙部として設けられている。
【0022】
図1において、シート移動駆動部1および吸引部2の近傍には、印字ヘッド13が設けられている。
印字ヘッド13は、牽引ロッド15に連結されると共にガイドレール16上を転動可能なコロ13Aを備えており、牽引ロッド15の牽引方向に応じて、主走査方向に沿って往復動しながら印字位置にてインク滴(図1中、破線で示す)をシートSに噴射することができるようになっている。
【0023】
本実施例では、上記シート移動駆動部1、吸引部2、拍車14とベルト体5の当接位置とで構成される排紙部が纏められてユニット(図1中、一点鎖線Uで示す領域)として構成されている。
ユニットUとしての構成は、上記動駆動部1、吸引部2および排紙部がそれぞれ共通する筐体によって支持され、この筐体を例えばインクジェットプリンタに対して着脱可能に支持できるようにすることで得られる。なお、このユニット内には、駆動モータ10を含む場合もある。
【0024】
本実施例は以上のような構成であるから、ユニット化された移動駆動部1、吸引部2および排紙部は、筐体内での位置関係を適正化されてインクジェットプリンタ内に装着される。
インクジェットプリンタ内には印字ヘッド13が上記筐体とは別に組み込まれており、筐体が組み込まれることにより印字ヘッド13との位置決めが行われる。印字ヘッド13に対するシートSの移動駆動部1、吸引部2および排紙部の位置関係は筐体内で規定され、さらに、この筐体をインクジェットプリンタ内に装着されるだけで適正化される。
ベルト体5は、排気ファン7が稼働することでエアチャンバ6内が負圧化されると、その吸着面に向け吸引されるシートSと圧接した状態とされる。このとき、シートSと吸着面との間の摩擦係数よりもシートSに対するベルト体5の摩擦係数が高いので、シートSに対する摩擦力が吸着面との間のそれよりも強くなり、シートSを移動させることができる。この結果、シートSは、ベルト体5の移動に連動して繰り出し方向に移動することができ、その移動の際の駆動力、つまり、ベルト体5との間に生起される摩擦駆動力によって移動ムラを生じることなく繰り出される。
仮にシートSがインクの付着により膨潤して曲げ剛性が低下し、いわゆる、座屈変形しやすい状態にあるときでも、エアチャンバ6により吸着している面上でベルト体5の移動による摩擦力を作用させることができるので、繰り出されたシートSに変形を生じさせることなく移動させることができる。これにより、ベルト体5によるシートSの繰り出しがベルト体5の移動量に応じた量を以て正確に行えるので、副走査方向への行送りが正確に行われることになり、移動量のばらつきが原因する画像上での白スジや濃淡ムラの発生が防止される。
ベルト体5とシートSとの吸着は、エアチャンバ6による吸引力のみであるので、従来のように、ベルト体に吸引孔を形成した場合に比べて移動体であるベルト体との間で吸引力の低下を招くことがなく、これによってベルト体5によるシートSの移動を良好に司ることができる。
【0025】
一方、ローラ3とピンチローラ12とで挟持されて繰り出されるシートSは、その移動方向後端が上記両部材から外れるとローラ4と拍車14とによる挟持搬送が継続されているので移動量を変化させることない。これにより、後端を吸引部2により吸引されながらも移動量を上記ローラ4と拍車14とで規定されながら移動することができる。この結果、シートSは、吸引部2を通過する間、移動方向前端から後端までを移動駆動部1により移動量を変化させることなく移動するので、移動量の変化が原因する画像上での白スジや濃淡ムラが確実に防止される。
【0026】
本実施例によれば、移動駆動部1および吸引部2さらには排紙部がユニット化されて纏められているので、交換時などの保守時にはインクジェットプリンタからの挿脱をきわめて簡単に行うことができ、しかも、この際には、ジョイント部材8を介して排気ファン7とエアチャンバ6とを係脱させることができるので、一々各部材を個別に着脱する場合に比べて組み立て作業性を向上させることができる。
【0027】
上記実施例においては、ベルト体として平ベルトを用いたが、本発明ではこの構成に限らない。
図3乃至図5は、ベルト体5を丸形輪ゴム(便宜上、符号5Aで示す)で構成した場合を示しており、この場合には、エアチャンバ6の表面に凹状溝6Cが形成され、その凹状溝6C内にベルト体5Aが挿嵌されている。
図4において凹状溝6Cの深さ(図4中、符号Hで示す)は、図1に示した場合と同様に、印字ヘッド13とシートSの表面との間の隙間が1〜2mm程度の微小間隙に設定されていることを考慮してエアチャンバ6の表面からシートSの吸着される面までの間の間隙が0.5mmあるいはそれ以下の寸法となるようにベルト体5Aが突出できる深さに設定されている。
【0028】
このような構成においては、図5に示すように、吸引部2のエアチャンバ6からの吸引負圧によりシートSがエアチャンバ6の吸引孔6Bに向けて吸着されるが、ベルト体5Aに対向する部分がベルト体5Aに圧接するので、ベルト体5Aが移動するのに連動して繰り出し方向に引き動かされる。このとき、ベルト体5Aはエアチャンバ6の吸着面とシートSとの間の摩擦係数よりも高い摩擦係数とされているので、移動する際の摩擦力がエアチャンバ6の吸着面を移動する場合よりも強くなり、正確に移動量を設定することができる。
【0029】
このような構成によれば、エアチャンバ6によりシートSが吸着面に引き付けられる反面、ベルト体5あるいは5Aによって僅かながら吸着面から浮き上がらせているので、ベルト体5あるいは5Aの移動の際の引き擦り抵抗が低減されて移動量の変化を抑制できる。
【0030】
次に本発明の実施の形態に関する別実施例について説明する。
図6および図7は、ローラ3とニップローラ12とで挟持されるシートの繰り出し速度に対してベルト体5あるいは5Aの移動速度を速くするための構成である駆動経路を説明するための模式図である。
図5に示す駆動経路では、図1に示した例と違って、ベルト体5が掛け回されているローラ3、4のうちでシートSの移動方向後方側に位置するローラ3と同軸上に位置する駆動ローラ3Aに対して駆動モータ10からの回転を直接伝達するのでなく、駆動モータ3Aをローラ3と別軸にて支持し、この駆動ローラ3Aにピンチローラ12を対峙させている。
上記駆動ローラ3Aには、駆動モータ10側に位置する駆動ギヤ11に噛み合うローラ駆動用ギヤ9が同軸上に支持されており、このローラ駆動用ギヤ9に対しては、伝達用ギヤ群20を介してシートSの移動方向前方側に位置するローラ4と同軸上に支持されている従動ギヤ21が連動する関係とされている。
ローラ駆動用ギヤ9の歯数(Z1)と従動ギヤ21の歯数(Z2)との関係は、Z1>Z2とされており、ローラ4の線速が駆動ローラ3Aの線速よりも速く回転するようになっている。なお、ローラ駆動用ギヤ9と従動ギヤ21との歯数の関係だけでなく、これらギヤ間での伝達部として機能するギヤ群20での増速比率を設定することでローラ駆動用ギヤ9と従動ギヤ21との歯数を同じとして、両ギヤ9、21の占有するスペースを小さくするようにしてもよい。
【0031】
上記速度関係の設定には、図7に示す構成を用いることも可能である。
図7においては、図1に示した構成、つまり、ベルト体5が掛け回されているローラ3、4のうちで、シートSの移動方向後方側に位置するローラ3と同軸上に駆動ローラ3Aが支持されており、この軸上にはローラ駆動用ギヤ9が支持されている。ローラ3、4のうちでシートSの移動方向前方側に位置するローラ4の軸上には、従動ギヤ21が支持されている。
駆動ギヤ11からローラ駆動用ギヤ9への回転はアイドルギヤ23によって伝達され、駆動ギヤ11から従動ギヤ21への回転はアイドルギヤ23と同軸上およびローラ4と同軸上にそれぞれ支持されているプーリ24、25に掛けられたタイミングベルト26とプーリ25と同軸支持されて従動ギヤ21と噛み合うアイドルギヤ27とによって伝達される。この場合においては、ローラ駆動用ギヤ9の歯数(Z1)と従動ギヤ21の歯数(Z2)との関係が、上記したZ1>Z2の関係とされ、駆動ローラ3Aの回転に対してローラ4の回転速度が速められている。このような回転速度の関係を設定するにあたり、駆動ローラ3Aの軸上でローラ3がベアリング28を介して支持されており、駆動ローラ3Aの回転と独立してベルト体5の移動が行えるようになっている。これにより、ベルト体5の線速度を駆動ローラ3Aの線速度よりも速める場合に相互での回転干渉が起きないようにされる。
【0032】
【発明の効果】
請求項1乃至3記載の発明によれば、繰り出されたシートがベルトに載置されて吸引される際には繰り出し時での移動速度よりも速い速度で移動することにより、シートがベルトとの間で滑りを伴いながら移動し続けることができるので、シートがベルトに吸引搬送される時、特に、本発明が属する技術分野であるインクジェットプリンタなどで印字されるまでにシートが展張されやすくなり、これによってシートの弛みを防止して座屈変形の発生あるいは移動量が不均一となるのを確実に防止して画像不良を抑止することができる
【0033】
請求項4記載の発明によれば、ベルトの摩擦係数がベルト下方に位置する吸引部の表面での摩擦係数よりも高く設定されていることにより、吸引力と吸引部表面での摩擦係数とで決まるベルトの移動抵抗が生じていても、ベルトとの間で滑りを伴いながら移動するシートがベルトとの間の摩擦係数を利用してベルトに追随しながら移動するようにでき、シートを展張させやすくできる。この結果,シートの弛みが原因する画像不良の発生をより効果的に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明するための一実施例の斜視図である。
【図2】図1に示した実施例の要部を示す部分的な断面図である。
【図3】図1に示した実施例に用いられるベルト体の変形例を説明するための斜視図である。
【図4】図3に示した変形例の一部を示す断面図である。
【図5】図3に示した変形例の他の一部を示す断面図である。
【図6】図1に示した実施例に用いられる駆動経路の変形例を説明するための模式図である。
【図7】図1に示した実施例に用いられる駆動経路の別の変形例を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 移動駆動部
2 吸引部
3、4 ローラ
3A 駆動ローラ
5、5A ベルト体
6 エアチャンバ
6B 吸引孔
6C 凹状溝
7 吸引源となる排気ファン
8 ジョイント部
9 ローラ駆動用ギヤ
10 駆動モータ
11 駆動ギヤ
12 ピンチローラ
13 印字ヘッド
14 排紙部の一構成部品である拍車
20 伝達ギヤ群
21 従動ギヤ
23、27 アイドルギヤ
24、25 プーリ
26 タイミングベルト
U ユニット領域

Claims (4)

  1. 挟持部材を介して搬送される用紙等のシート材をその幅方向と直角な方向に沿って間欠的に繰り出すシート給送装置であって、
    上記シート材の移動方向に平行して並列されたローラにかけ回されて該ローラの軸方向に複数設けられ、上記シートを載置可能なベルトと、
    上記ベルトの下方に位置して、上記シートを上記ベルトの表面に向けて吸引する吸引部とを備え、
    上記ベルトは、上記シートが狭持されて該ベルトに向け繰り出される際の繰り出し速度よりも速い移動速度が設定されていることを特徴とするシート給送装置。
  2. 請求項1記載のシート給送装置において、
    上記ベルトの移動速度の設定は、上記シートの入り口側のローラとは別に設けられて該入り口側のローラよりも上記ベルトの増速比率を高められた駆動部材が用いられ、該駆動部材は、伝達手段を介して上記シートの出口側のローラに駆動力を伝達可能であることを特徴とするシート給送装置。
  3. 請求項1記載のシート給送装置において、
    上記ベルトの移動速度の設定は、上記シートの入り口側のローラと同軸上に設けられて該入り口側のローラよりも上記ベルトの増速比率を高められた駆動部材が用いられ、該駆動部材は、伝達手段を介して上記シートの出口側のローラに駆動力を伝達可能であることを特徴とするシート給送装置。
  4. 請求項1乃至3のうちの一つに記載のシート給送装置において、
    上記ベルトは、上記シートとの間の摩擦係数が該ベルトの下方に位置する吸引部表面と上記シートとの間の摩擦係数よりも大きく設定されていることを特徴とするシート給送装置。
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