JP2959259B2 - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JP2959259B2
JP2959259B2 JP4021299A JP2129992A JP2959259B2 JP 2959259 B2 JP2959259 B2 JP 2959259B2 JP 4021299 A JP4021299 A JP 4021299A JP 2129992 A JP2129992 A JP 2129992A JP 2959259 B2 JP2959259 B2 JP 2959259B2
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J13/00Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets
    • B41J13/0009Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets control of the transport of the copy material
    • B41J13/0045Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets control of the transport of the copy material concerning sheet refeed sections of automatic paper handling systems, e.g. intermediate stackers

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  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)
  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印字装置に関するもの
である。更に詳しくはその紙送り装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】印字装置には、用紙を印字ヘッドに向け
て精度よく位置決めしながら搬送する手段として、プラ
テンの紙送り方向下手側に位置する紙排出ローラの周速
をプラテンの周速よりも大きくすることによって用紙を
引張りながら排出するようにしたもが、特開昭64−8
072号公報等に示されている。
【0003】ところが、ビットイメージによるグラフィ
ック印字や大きな拡大文字が混在する印字を安価なプリ
ンタにより行わせる場合には、印字装置に内蔵した記憶
装置の容量やコントロールソフトに限りがあるため、通
常は、複数桁の印字を行った後に用紙をもとの位置へ逆
送りし、ついで別の種類の印字等を行うようにしてい
る。
【0004】ところが、このような用紙の逆送りを上述
した装置により行なうようにすると、図10に示したよ
うに、用紙をD1だけ正方向に搬送する場合は、図の第
1象現に示すように駆動モータをd1だけ正送り方向に
回転させればよいが、紙排出手段の紙搬送速度が紙搬送
手段のそれよりも速く設定されている関係上、紙排出手
段は破線で示す変位量だけ用紙を搬送しようとするた
め、紙排出手段と用紙との間にS1だけ滑リを生じて、
引っ張り力を加えながら実線上を原点からP1まで用紙
をD1だけ変位させる。
【0005】一方、特開昭63−82772号公報は、
紙排出手段と用紙との間で滑リを生じさせることなく用
紙を逆送させるようにした紙送り装置に関するもので、
このものは、紙排出手段の駆動力伝達系にワンウェイク
ラッチを設けることにより、用紙を逆送させる際にはこ
の紙排出手段をブレーキとして働かせ、用紙をたるませ
ることなく逆送りさせるようにしたものであるが、この
装置においても、駆動モータから紙搬送手段や紙排出手
段に至る輪列間にバックラッシ等のガタを有しているた
め、正確な位置決めをする上で問題を有していた。
【0006】すなわち、順方向に送られていた状態から
用紙を原点OよりD1だけ逆方向に紙送りすべくd1だ
け駆動モータを逆転させると、駆動モータから紙搬送手
段及び紙排出手段に至る間の輪列のバックラッシに相当
するガタbの分だけ駆動モータが逆転しても用紙は動か
ず、ガタbが吸収されたあとで紙排出手段は紙搬送手段
よりも速い速度で用紙を逆方向に変位させる。この結
果、紙搬送手段はD2だけ用紙を逆方向変位させて原点
からP2を経てP3へ,紙排出手段はD3だけ用紙を逆
方向変位させて原点からP2を経てP4へ至るため、D
2とD3の差の分S2だけ紙排出手段と紙搬送手段の間
の用紙はたるみ、D1,D2,D3の関係はD1>D3
>D2となって同じ駆動モータの回転量d1をもってし
ても用紙の変位量は各々異なってしまって、その後、d
1だけ駆動モータを正転させるとガタbが先ほどと反対
側に吸収されて原点に戻ることになる。
【0007】すなわち、紙搬送手段による紙変位の軌跡
はP3からP5を経て原点へ、紙排出手段による紙変位
の軌跡はP4からP6を経て原点へ戻る。この様に上述
した印字装置で逆方向紙送りを行った場合でも用紙がた
るんで、印字位置ずれや印字汚れあるいは紙ジャム等が
発生し易くなる。
【0008】特に、印字ヘッドがワイヤインパクト式の
場合には、ジャムした用紙が、リボンマスクを介してイ
ンクリボンを印字ヘッドに押しつけ、ワイヤーがインク
リボンに引っかかりやすくなって、印字ワイヤー折れが
発生し、また、プラテンから浮き上がった用紙を印字ワ
イヤが打撃するため印字騒音が大きくなるといった問題
も発生する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところ
は、紙を逆送りする場合の紙たるみによる紙浮きをなく
すことにより印字位置ずれや印字汚れ,あるいは紙ジャ
ム,印字ヘッドのワイヤー折れ、印字汚れを未然に防止
する新たな印字装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はかか
る課題を解決するために、駆動力伝達系を介して印字位
置の給紙方向上手側と下手側に配設した紙搬送手段及び
紙排出手段を駆動する共通の駆動手段を備えた印字装置
において、駆動手段から紙搬送手段に至る駆動力伝達系
のガタを、駆動手段から紙排出手段に至る駆動力伝達系
のガタよりも小さく設定するようにしたものである。
【0011】また、紙搬送手段に至る駆動力伝達系のガ
タと、ガタがない場合における紙搬送手段が用紙を最大
所望量搬送するのに要する駆動モータの回転量と、付加
的な回転量の総和よりも、紙排出手段に至る駆動力伝達
系のガタを大きく設定するようにしたものである。
【0012】またさらに、紙搬送手段に至る駆動力伝達
系のガタを、駆動力伝達系を構成する歯車の正の転位歯
形として形成し、紙排出手段に至る駆動力伝達系を構成
する歯車を負の転位歯形として形成するようにし、さら
には、駆動力伝達系を構成する少くとも1つの歯車とこ
の歯車軸との間の回転伝達遊びにより形成するようにし
たものである。
【0013】
【作用】このように構成したことにより、所望の量だけ
紙を逆送りするときには、紙搬送手段に至る駆動力伝達
系のガタと、ガタがない場合における紙搬送手段が用紙
を搬送するのに要する回転量と、付加的な回転量の総和
だけ駆動モータを逆方向に回転させ、その後、紙搬送手
段に至る駆動力伝達系のガタと付加的回転量の和だけ駆
動モータを正方向に回転させることにより、用紙の逆送
りの期間中紙排出手段への駆動力を絶つことによって、
紙搬送手段と紙排出手段との間に紙浮きや印字位置ずれ
等を防ぎつつ、用紙をもとの位置へ正しく戻すことがで
きるようにしたものである。
【0014】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明をする。
【0015】図2は本発明の実施例である印字装置の外
観斜視図である。この印字装置は紙を挿入する経路とし
て後方上部からの経路Aと前方下部からの経路Bとを備
えている。
【0016】図1は本発明の第1実施例の紙送り部断面
図である。図1に示すように、ゴムなどでできた円筒形
のプラテン101の法線上に印字ヘッド102の印字中
心が位置し(印字位置a)、印字ヘッド102の先端と
プラテン101の表面間には小さなギャップが存在する
ように印字ヘッド102とプラテン101が設置されて
いる。紙の給送側で印字位置aより上流の紙経路Aに
は、第1紙送りローラ103と第2紙送りローラ104
がプラテン101に付勢されて設けられている。同じく
紙の給送側で印字位置aより上流の紙経路Bには、紙送
り駆動ローラ105と第3紙送りローラ106が設けて
ある。これらの紙送り駆動ローラ105と第3紙送りロ
ーラ106は互いに圧接するように付勢されている。紙
経路Aにはトラクター109が設けてあり連続用紙の搬
送もできるようになっている。以後、プラテン101と
第1紙送りローラ103、第2紙送りローラ104で構
成された部分を第1の紙搬送手段、紙送り駆動ローラ1
05と第3紙送りローラ106で構成された部分を第2
の紙搬送手段、トラクター109を第3の紙搬送手段と
呼ぶ。
【0017】印字位置aより下流の紙経路に設けられた
排紙ローラ107は、排紙カバー108との間に所定の
ギャップを持ち所定の排紙力が得られる様用紙100を
押圧している。以後、排紙ローラ107と排紙カバー1
08で構成された部分を紙排出手段と呼ぶ。なお紙排出
手段は紙搬送手段より紙終端が送り出された後、紙排出
手段より下流に紙を排出する機能を備えたものである。
紙搬送手段と紙排出手段の間で紙がたるまないように、
紙排出手段の紙送り速度は、第1の紙搬送手段,第2の
紙搬送手段,第3の紙搬送手段、何れの紙送り速度より
速く設定されている。また紙排出手段と用紙100を滑
らせることにより紙搬送手段で紙の送り量を制御するた
め、紙排出手段の紙送り力は、第1の紙搬送手段,第2
の紙搬送手段,第3の紙搬送手段、何れの紙送り力より
小さく設定されている。紙案内110は紙経路Aと紙経
路Bより紙を印字位置aへ導くように設置されている。
【0018】なお第1の紙搬送手段である第1紙送りロ
ーラ103および第2紙送りローラ104はプラテン1
01より、また第2の紙搬送手段である第3紙送りロー
ラ106は紙送り駆動ローラ105より選択的に圧接状
態から離脱する機構をそれぞれ備えている。連続用紙を
給紙する際には、この機構を用いて第1紙送りローラ1
03および第2紙送りローラ104をプラテン101よ
り離した状態でトラクター109を駆動する。
【0019】図3は本発明の第1の実施例の紙送り機構
の輪列を示す図である。本実施例に於いては紙搬送手段
と駆動モータ間の動力伝達系と、紙排出手段と駆動モー
タ間の動力伝達系に輪列を用いている。紙搬送手段と紙
排出手段を駆動するための駆動モータ201にはモータ
ピニオン202が固着されている。モータピニオン20
2は減速歯車203の大歯車と噛合している。減速歯車
203の小歯車はプラテン歯車204と第4伝達歯車2
10に噛合している。プラテン歯車204は第1伝達歯
車205と第3伝達歯車208と噛合している。プラテ
ン歯車204はプラテン101に固定されている。紙送
り駆動ローラ歯車207は第2伝達歯車206を介して
第1伝達歯車205と噛合している。紙送り駆動ローラ
歯車207と紙送り駆動ローラ105は同一の軸にそれ
ぞれ固定されている。トラクター歯車211は第4伝達
歯車210に噛合しておりトラクター109を駆動する
軸に固定されている。印字位置aより下流に設けられた
紙排出手段の排紙ローラ歯車209は第3伝達歯車20
8と噛合しており、排紙ローラ歯車209と排紙ローラ
107は同一の軸にそれぞれ固定されている。
【0020】モータピニオン202,減速歯車203,
プラテン歯車204,第1伝達歯車205,第2伝達歯
車206,第4伝達歯車210さらに紙送り駆動ローラ
歯車207,トラクター歯車211は正転位された歯形
をもち各係合する歯車とのバックラッシは標準歯車より
低減されている。このため、第1の紙搬送手段,第2の
紙搬送手段,第3の紙搬送手段と駆動モータ201間の
動力伝達系のバックラッシによるガタb1は、図10を
用いて説明した従来技術の駆動モータから紙搬送手段及
び紙排出手段間輪列のバックラッシ等のガタbと同様
に、小さな量となっている。なお、正の転位歯車のため
係合し合う歯車の軸間距離は各歯車のピッチ円径の和よ
り大きく設定してある。
【0021】一方、紙排出手段と駆動モータ間のガタに
ついては、例えば、プラテン歯車204,第3伝達歯車
208,排紙ローラ歯車209の軸間距離を延ばすか、
または、第3伝達歯車208,排紙ローラ歯車209の
歯形を負の転位歯形としてバックラッシを大きくとるか
して、紙搬送手段と駆動モータ201間の動力伝達系の
ガタb1よりもはるかに大きなガタb2となるように設
定してあり、このガタb2の具体的な設定方法について
は、図4を用いて後述する。
【0022】第1の紙搬送手段において、紙送り時駆動
モータ201の紙送り方向に対して正方向の回転を正回
転駆動と称し図面上では時計回りの回転と呼び、逆方向
の回転を逆回転駆動と称し図面上では反時計回りの回転
と呼ぶ。
【0023】図1,図3,図4および図5を用いて駆動
モータ201の回転量と用紙100の変位の関係を説明
する。駆動モータ201が時計回りにd1回転し発生し
た回転トルクは、モータピニオン202、減速歯車20
3、プラテン歯車204へと伝達されプラテン101は
時計方向に駆動される。また、この回転トルクはさらに
第3伝達歯車208,排紙ローラ歯車209へと伝達さ
れ排紙ローラ107も時計回りに駆動される。このと
き、紙経路Aより挿入されている単票紙は、プラテン1
01と第1紙送りローラ103,第2紙送りローラ10
4よりなる第1の紙搬送手段からD1だけ正方向変位を
与えられ、紙案内110に沿って給紙され、プラテン1
01と圧接している第1紙送りローラ103、第2紙送
りローラ104を通過し、印字ヘッド102とプラテン
101,排紙ローラ107と排紙カバー108間のギャ
ップを通過し紙経路Cの方向に排出される。単票紙が紙
搬送手段と紙排出手段の両方に掛かっている時、紙排出
手段の紙搬送速度は紙搬送手段の紙搬送速度より速く設
定されているため、紙排出手段は図4の第1象現の破線
で示す変位量だけ単票紙を搬送しようとするが、紙排出
手段の紙搬送力は紙搬送手段の紙搬送力より小さく設定
されているため紙排出手段と単票紙はS1だけ滑り、単
票紙は張られた状態で実線上を原点からP1まで進み、
D1だけ変位する。単票紙を搬送する方向がこのように
正方向の場合は駆動モータから紙搬送手段及び紙排出手
段間で輪列のバックラッシ等のガタが有っても図5
(a)に示すように一方向に吸収されているため駆動モ
ータ回転量と用紙100の変位量は比例関係にある。
【0024】単票紙が第1の紙搬送手段と紙排出手段の
両方に接している時に駆動モータ201へ紙逆送信号が
入力された場合、駆動モータ201は反時計回りに回転
し始める。駆動モータ201で発生された回転トルクは
モータピニオン202,減速歯車203,プラテン歯車
204に伝達され、プラテン101は反時計回りに回転
する。また、この回転トルクはさらに第3伝達歯車20
8,排紙ローラ歯車209へと伝達され排紙ローラ10
7も反時計回りに駆動される。単票紙を所望の逆紙送り
量D4だけ逆方向変位させたいときは、まず駆動モータ
201を、[第1の紙搬送手段と駆動モータ201間の
動力伝達系のバックラッシ等のガタb1]+[ガタがな
い場合に紙搬送手段が紙に所望の逆紙送り量D4だけ変
位を与える駆動モータ201の回転量d2]+[微少な
付加的回転量γ]だけ逆回転させる。この操作により単
票紙は図4における原点からP7を経てP8に至る。原
点からP7への過程で駆動モータ201と第1の紙搬送
手段間の輪列のバックラッシの状態は図5(a)から図
5(b)の状態へ移行する。このとき、[b1]+[ガ
タがない場合に紙搬送手段が紙に最大の所望の逆紙送り
量Max(D4)だけ変位を与える駆動モータの回転量
Max(d2)]+[γ]より[紙排出手段と駆動モー
タ間の動力伝達系のガタb2]が大となるようにb2を
設定しておけば、この動作中紙排出手段は駆動されない
ため第1の紙搬送手段と紙排出手段間の単票紙がたるむ
ことはない。即ち紙排出手段と駆動モータ間の動力伝達
系のガタb2が吸収されて紙排出手段が駆動し始める点
であるP11がP8より図4において左側にあれば逆方
向紙送り中に紙たるみは生じない。
【0025】本実施例に於いては所望する逆紙紙送り量
の最大値Max(D4)は、ビットイメージによるグラ
フィック印字と32ポイントの拡大文字の混在する印字
をする場合に対応させて、1/2インチとしている。さ
らに大きな拡大文字に対応するには、それに応じてb2
を大きくしてやればよいことは言うまでもない。
【0026】この後駆動モータ201を[b1+γ]だ
け正方向回転させると単票紙はP8からP9を経てP1
0に至り、所望の逆紙送り量D4が得られる。さらに、
駆動モータ201をd2だけ正方向回転させると単票紙
はP10から原点に至り初期状態に戻る。このプロセス
に於てP9→P10→原点の区間では紙搬送手段は正方
向に駆動され、紙排出手段は駆動されない状態となる
が、先に述べたように、紙排出手段の紙送り力を紙搬送
手段の紙送り力より小さく設定するために、紙排出手段
と紙の接触力は小さくしてありかつ排紙ローラ107は
空転できる状態にある。このため、紙搬送手段により正
方向に送り出される単票紙は自身の腰の強さ(座屈に抗
する強さ)によりプラテン101と紙排出手段の間でた
るむことなく排紙ローラ107と排紙カバー108のあ
いだを通過して排出される。
【0027】なお、エアーメール便箋のように非常に薄
く腰の弱い単票紙を搬送するときは排紙ローラ107を
排紙カバー108に対して選択的に退避できる機構を備
え、P9→P10→原点の区間では排紙ローラ107を
排紙カバー108に対して退避させれば通常の厚さの紙
と同様にたるませることなく排出することができる。
【0028】なお紙経路Bに設置されている第2の紙搬
送手段においては、構成要素が紙送り駆動ローラ105
と第3紙送りローラ106よりなる点と用紙100の挿
入方向と駆動モータ201に対し駆動ローラ105の回
転方向は異なるが(駆動モータ201が時計回りに正回
転すると紙送り駆動ローラ105は反時計回りに回転す
る。)、駆動モータ201が正回転すると紙が紙経路の
下流方向(図1に於て上向き)に送り出されており、機
能や制御方法は第1の紙搬送手段と同じである。
【0029】また紙経路Aに設置されている第3の紙搬
送手段においては 第1の紙搬送手段のプラテン10
1,第1紙送りローラ103と第2紙送りローラ104
の役割がトラクター109に置き変り、搬送される用紙
100が単票紙からトラクター109に適合する連続紙
に変わっただけである。駆動モータ201に対しトラク
ター109の回転方向は異なるが(駆動モータ201が
時計回りにせい回転するとトラクター歯車211は反時
計回りに回転する。)、駆動モータ201が正回転する
と紙が紙経路の下流方向に送り出されており、その他の
機能や制御方法は第1の紙搬送手段と同じである。なお
この第3の紙搬送手段を使用するときは第1紙送りロー
ラ103、第2紙送りローラ104はプラテン101か
ら離脱されるようにしている。
【0030】なお本実施例では3つの紙搬送手段と2つ
の給紙経路を備えているが、紙搬送手段,給紙経路の数
は一つ以上あれば良く、位置は紙経路に於いて印字位置
aより上流ならどこに設けてあっても良い。
【0031】図6は本発明による第2の実施例の紙送り
の機構を示す図である。この実施例は第1の実施例と比
べ第1伝達歯車205,第2伝達歯車206,第4伝達
歯車210を第1ベルト402,第2ベルト404に置
き換えただけで機能や制御方法は第1実施例と同じであ
る。なおベルトを用いることにより第2,第3の紙搬送
手段と駆動モータ間の動力伝達系のガタb1は非常に小
さく設定することが可能となりガタb1のバラツキも低
減できる。
【0032】図7,図8は本発明における第3の実施例
の動作を示す図である。紙排出手段の構成部品である排
紙ローラ歯車209には扇型の穴が設けてある。この扇
型の片方の端辺を延長したD字型断面形状をした排紙ロ
ーラ軸501は排紙ローラ歯車209の扇型の穴に係合
している。排紙ローラ軸501の断面は前述のD字型形
状のため排紙ローラ歯車209の扇型の穴とは回転角β
だけ隙間が開いている。第1の実施例が紙搬送手段と駆
動モータ201間の動力伝達系のガタb1を小とし、一
方、紙排出手段と駆動モータ201間の輪列のバックラ
ッシを大きくすることにより [b1]+[Max(d2)]+[γ]<[b2] の
関係を持たせたのに対し、この実施例は、角度βを排紙
ローラ歯車209の扇型の穴形状と排紙ローラ軸501
のD字型断面形状により [b1]+[Max(d2)]+[γ]<[b2] の
関係が満たせるように設定したものである。排紙ローラ
歯車209の穴形状と排紙ローラ軸501の断面形状
は、必要な回転角βを確保し、排紙ローラ歯車209に
伝達された回転トルクを排紙ローラ軸501に伝達でき
れば他の形状でも構わない。
【0033】駆動モータ201が時計回りに正回転して
いるときは排紙ローラ歯車209も時計回りに回転する
ため排紙ローラ歯車209と排紙ローラ軸501は図7
に示す状態で係合している。紙逆送信号が入力されると
駆動モータ201が反時計回りに回転し紙搬送手段のロ
ーラはすぐにガタb1が吸収され回転し始める。この
時、図8のような排紙ローラ歯車209と排紙ローラ軸
501の係合状態に移行する。このように、第3の実施
例に於いてもガタの発生手段が異なるのみで、機能や制
御方法は第1実施例と同じである。この実施例において
は歯車類の転位量等の複雑な部品管理をせずに紙排出手
段と駆動モータ間の動力伝達系のガタb2を確保でき
る。
【0034】図9は本発明における第4の実施例の紙送
り部の断面図である。この実施例は紙送り駆動ローラ7
01および紙送りローラ702よりなる第1紙搬送手
段,トラクター109よりなる第2紙搬送手段と排紙駆
動ローラ703および排紙ローラ704よりなる紙排出
手段を直線的に配置し用紙100の搬送性を向上させた
もので、機能や制御方法は第1実施例と同じである。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、駆動
手段から紙搬送手段に至る駆動力伝達系のガタを、駆動
手段から紙排出手段に至る駆動力伝達系のガタよりも小
さく設定したので、紙排出手段の紙搬送速度をプラテン
の紙搬送速度より大きく設定して紙搬送時のたるみを抑
えるように構成した場合でも、用紙を逆送すべく駆動手
段を正転から逆転に切換えたときに、ガタの差に相当す
る回転量だけ紙排出手段への駆動力伝達を断って用紙の
正確な逆送りを可能にし、記憶容量やコントロールソフ
トの限られた安価なプリンタにおいても、ビットイメー
ジによるグラフィック印字や拡大文字の混在する印字を
正確に書込ませることができる。しかも、紙搬送手段に
至る駆動力伝達系のガタと、ガタがない場合における紙
搬送手段が最大所望量の用紙を搬送するのに要する駆動
モータの回転量と、付加的な回転量の総和を、紙排出手
段に至る駆動力伝達系のガタよりも小さく設定したこと
により、用紙を所望量逆送する期間中、紙排出手段を不
作動となして、紙搬送手段と紙排出手段との間の紙浮き
を抑えるとともに、印字位置ずれや印字汚れあるいは紙
ジャム等を防ぐことができ、さらには、印字ヘッドがイ
ンパクトドット式の場合には、印字ヘッドのワイヤーが
インクリボンに引掛って切損するといった事故の発生を
未然に抑えるとともに、加振に伴う騒音をも低下させる
こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す紙送り機構の断面
図である。
【図2】同上実施例を適用したプリンターの外観を示す
斜視図である。
【図3】同上実施例における紙送り機構の輪列を示した
図である。
【図4】同上実施例における紙変位量と駆動モータ回転
量の関係を示した図である。
【図5】同上実施例における紙送り機構の輪列のバック
ラッシを示した図である。
【図6】本発明の第2の実施例の紙送り機構を示した
である。
【図7】本発明の第3の実施例におけるガタの形成機構
を示した図である。
【図8】同上実施例についての図である。
【図9】本発明の第4の実施例における紙送り機構の
要構成図である。
【図10】従来技術における紙変位量と駆動モータ回転
量の関係を示した図である。
【符号の説明】
100 用紙 101 プラテン 102 印字ヘッド 103 第1紙送りローラ 104 第2紙送りローラ 105 紙送り駆動ローラ 106 第3紙送りローラ 107 排紙ローラ 108 排紙カバー 109 トラクター 110 紙案内 201 駆動モータ b1 紙搬送手段と駆動モータ間の動力伝達系のガタ D4 所望の逆紙送り量 d2 ガタがない場合に紙搬送手段が紙にD4だけ変位
を与える駆動モータの回転量 γ 付加的回転量 b2 紙排出手段と駆動モータ間の動力伝達系のガタ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動力伝達系を介して印字位置の給紙方
    向上手側と下手側に配設した紙搬送手段及び紙排出手段
    を駆動する共通の駆動手段を備えた印字装置において、上記駆動手段から上記紙搬送手段に至る駆動力伝達系の
    ガタを、上記駆動手段から上記紙排出手段に至る駆動力
    伝達系のガタよりも小さく設定した ことを特徴とする印
    字装置。
  2. 【請求項2】 上記紙搬送手段に至る上記駆動力伝達系
    のガタと、ガタがない場合における上記紙搬送手段が用
    紙を最大所望量搬送するのに要する上記駆動モータの回
    転量と、付加的な回転量の総和よりも、上記紙排出手段
    に至る上記駆動力伝達系のガタを大きく設定したことを
    特徴とする請求項1記載の印字装置。
  3. 【請求項3】 上記紙搬送手段に至る上記駆動力伝達系
    のガタを、該駆動力伝達系を構成する歯車の正の転位歯
    形として形成したことを特徴とする請求項1記載の印字
    装置。
  4. 【請求項4】 上記紙排出手段に至る上記駆動力伝達系
    のガタを、該駆動力伝達系を構成する歯車の負の転位歯
    形として形成したことを特徴とする請求項1記載の印字
    装置。
  5. 【請求項5】 上記紙排出手段に至る上記駆動力伝達系
    のガタを、該駆動力伝達系を構成する少くとも1つの歯
    車と該歯車軸との間の回転伝達遊びにより形成したこと
    を特徴とする請求項1記載の印字装置。
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