JP2778039B2 - 手駆動型転写装置 - Google Patents

手駆動型転写装置

Info

Publication number
JP2778039B2
JP2778039B2 JP63148303A JP14830388A JP2778039B2 JP 2778039 B2 JP2778039 B2 JP 2778039B2 JP 63148303 A JP63148303 A JP 63148303A JP 14830388 A JP14830388 A JP 14830388A JP 2778039 B2 JP2778039 B2 JP 2778039B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
idf
recording
reading
thermal head
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63148303A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH023359A (ja
Inventor
詔彦 絹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP63148303A priority Critical patent/JP2778039B2/ja
Publication of JPH023359A publication Critical patent/JPH023359A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2778039B2 publication Critical patent/JP2778039B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printers Characterized By Their Purpose (AREA)
  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は手駆動によって記録体上を移動される手駆動
型転写装置に関し、特に、サーマルヘッドとインクドナ
ーフィルムによって転写される画像の画質の向上を可能
とした手駆動型転写装置に関する。
〔従来の技術〕
手駆動型転写装置は記録体上で移動されることにより
記録体に画像を転写する複写装置である。転写を行うた
め手駆動型転写装置は、画像信号に応じて発熱するサー
マルヘッドと、このサーマルヘッドに接触しながら供給
されるインクドナーフィルムを備えている。サーマルヘ
ッドはその長手方向が主走査方向と一致するように支持
されており、一方、インクドナーフィルムは一対のロー
ルに掛け渡され、一方のロールから他方のロールに巻き
取りながらサーマルヘッド下面に接触する。転写に際し
てはサーマルヘッドが適圧で記録体上に接触するように
圧力を加えながら記録体上を副走査方向にスライド移動
させることにより行う。この移動に伴ってサーマルヘッ
ドの発熱体が画像信号に応じて発熱し、この熱によりイ
ンクドナーフィルムが溶融して記録体上に画像を印刷す
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
従って、転写時には、サーマルヘッドには圧力が加わ
って記録体との間で摩擦力が作用しており、サーマルヘ
ッドががたつき易い。また、インクドナーフィルムはサ
ーマルヘッドに接触しながら供給されるため、サーマル
ヘッドとの接触部分で捩れが生じたり、しわが発生する
ことがあり、巻き取りも円滑に行われなくなる。そし
て、これらが原因となって、転写される画像が不安定と
なり、画質の低下を招くことがある。
そこで、本発明の目的は転写される画像の画質を向上
させるため、インクドナーフィルムをサーマルヘッドに
円滑に供給することが可能な手駆動型転写装置を提供す
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記の目的を実現するため、手駆動によっ
て記録体上を移動され、画像信号に応じて発熱するサー
マルヘッドにインクドナーフィルムが接触するように供
給され、かつ、巻き取られながら画像を転写する手駆動
型転写装置において、 前記インクドナーフィルムの供給側に設けられ、イン
クドナーフィルムを所定の緊張状態で前記サーマルヘッ
ドに案内する第1のガイド手段と、 前記インクドナーフィルムの供給側に設けられ、前記
記録体への転写後のインクドナーフィルムを前記記録体
から剥離させるための引き上げ力を付与する第2のガイ
ド手段を備え、 前記第1のガイド手段は、前記サーマルヘッドが前記
記録体に記録を行うとき、前記記録体と所定の距離αの
間隔を有するとともに前記インクドナーフィルムの供給
側に所定の角度γだけ傾斜したプレート状のガイド部を
有し、 前記第2のガイド手段は、前記サーマルヘッドが前記
記録体に記録を行うとき、前記記録体と所定の距離β
(β<α)の間隔を有して前記インクドナーフィルムを
水平に近い状態で前記記録体から剥離するプレート状の
ガイド部を有することを特徴とする手駆動型転写装置を
提供する。
〔実施例〕
第1図は手駆動型複写装置1の全体斜視図を示し、上
部に記録部2が、下部に読取部3が設けられて構成され
る。読取部3は両側部分が上方に延びて連結アーム4が
形成され、この連結アーム4が記録部2の両側面に回転
可能に枢着されている。また、記録部2の上端中央部分
にはリード/ライトボタン5が取り付けられており、こ
のボタン5を押すことにより原稿の読み取りおよび記録
紙などの記録体への転写が行われる。さらに記録部2の
外側面には電源ボタン6、リード/ライトランプ7、転
写倍率ボタン8が配設され、これらの側方にはスピード
ランプ9、メモリランプ10、倍率表示ランプ11が配設さ
れている。電源ボタン6は電源のON、OFFを行うボタン
であり、電源ボタン6のON状態でリード/ライトボタン
5を押すことにより読み取りあるいは転写が可能とな
る。転写倍率ボタン8は転写の倍率を選択するボタンで
あり、選択された倍率は倍率表示ランプ11によって表示
される。リード/ライトランプ7はリード/ライトボタ
ン5を押した状態で点灯し、この押圧解除により消灯す
る。スピードランプ9は読み取り操作および転写操作の
場合の走査スピードを表示し、適正範囲の走査スピード
の場合には、例えば、緑色で点灯し、適正範囲を逸脱し
た走査スピードの場合は、例えば、赤色で点灯する。従
って、操作者はこのスピードランプ9の色を見ながらス
ピードランプ9が緑色状態を維持する速度で走査するこ
とにより、適正な読み取りおよび適正な転写を行うこと
ができる。メモリランプ10は読み取り可能なメモリ容量
を表示し、メモリ容量範囲内では、例えば、緑色が点灯
し、メモリ容量を越えると、例えば、赤色が点灯して読
み取り不可能となる。このような手駆動型複写装置1は
第1図の状態、すなわち、読取部3が記録部2の真下に
位置する状態、では読み取り可能状態(リードモード)
であり、第2図のように複写装置1を原稿A上に載せ、
原稿Aとの接触状態でリード/ライトボタン5を押しな
がら手前に引き寄せる(副走査)ことにより、原稿Aの
情報を読み取り、その内容を記憶する。一方、第3図
(a)のように、読取部3を手前方向に折り曲げるよう
に連結アーム4を回転させ、記録部2と読取部3とを切
り離した状態では転写可能状態(ライトモード)とな
る。このライトモードでは第3図(b)のように、記録
部2を記録紙Bなどの記録体上に載せ、記録紙Bとの接
触状態でリード/ライトボタン5を押しながら手前に引
き寄せると記憶されている情報の書き込みを行うことが
できる。
第4図および第5図は記録部2の断面図および概略斜
視図を示し、ゴムなどからなるドライブローラ13、14が
筐体12下部に設けられている。ドライブローラ13および
14は相互に平行となるように前後に配設されており、記
録部2を記録紙B上に載置させると、少なくともいずれ
か一方が記録紙Bに当接する。そして記録部2を記録紙
B上で走査すると、ドライブローラ13、14は記録紙B上
を転動する。このドライブローラ13、14はベルト15によ
って相互に連結されており、いずれか一方が回転する
と、その回転が他方に伝達されるようになっている。ド
ライブローラ13、14の内、走査方向の前方に位置するド
ライブローラ13はベルト16を介してエンコーダ17に連結
されており、ドライブローラ13の回転数、すなわち、記
録部2の移動距離がエンコーダ17によって計測され、エ
ンコーダ17は移動距離に応じた位置信号を出力するよう
になっている。また、ドライブローラ13はベルト18を介
して回転シャフト19に連結されている。回転シャフト19
はトルクリミッタ機能を有するトルク伝達部20を同軸的
に備えており、その回転がトルク伝達部20を介してイン
クドナーフィルム(以下、IDFと略する)23の巻取ロー
ル21に伝達される。IDF巻取ロール21はバックテンショ
ンを掛けられているIDF供給ロール22からのIDF23を巻き
取るものである。この場合、IDF23はIDF供給ロール22か
ら引き出され、ガイドバー24、サーマルヘッド25そして
ガイドバー26を通過した後、IDF巻取ロール21に巻き取
られる。サーマルヘッド25は制御基板27の制御部によっ
て制御され、メモリ28から読み出される画像信号に応じ
て発熱してIDF23を加熱し、IDF23に含浸されているイン
クを溶融する。これにより記録紙B上に画像が転写され
る。このように2本のドライブローラ13、14をベルト15
によって連結した構造では、記録部2を記録紙B上に置
き、手駆動で記録紙B上を走査する場合の操作性が良好
になる。一般に手駆動による走査では筐体12が操作方向
(すなわち、進行方向)の前後に傾き易く、いずれか一
方のドライブローラ13または14が記録紙B上から浮き上
がるが、この場合でも他方のドライブローラ13または14
が記録紙B上に圧接して回転する。この回転はベルト15
によって浮き上がっているドライブローラ13または14に
伝達され、そのローラを回転させる。例えば、筐体12が
進行方向の後側に傾いてドライブローラ13が浮き上がっ
た場合にはドライブローラ14が記録紙B上に接して記録
部2の移動と共に回転する。この回転はベルト15を介し
てドライブローラ13に伝達されてドライブローラ13が回
転する。従って、ドライブローラ13とベルト16、18によ
って連結されているエンコーダ17および回転シャフト19
に回転が伝達され、エンコーダ17による移動距離のカウ
ントが正確に行われて正確な位置信号が出力されるた
め、画像の正確な記録が行われると共に、回転シャフト
19の回転でIDF巻取ロール21によるIDF23の巻き取りが確
実に行われるため、IDF23にたるみやしわが生じること
なく高品質の画像とすることができる。さらに、2本の
ドライブローラ13、14が記録紙B上に接触した状態では
記録部2の蛇行が防止できるため、走査時における記録
部2の直進性を確保することができる。なお、ドライブ
13の軸と同一線上には後述する接触検知手段30の検知ロ
ーラ31が設けられている。
第6図は回転シャフト19の回転をIDF巻取ロール21に
伝達するトルク伝達部20を示し、ベルト18を介して回転
を受ける回転シャフト19と同軸回転する第1の回転部材
20aの外周にゴム部材20bが固定されている。ゴム部材20
bは複数の弾性変形する突起20cを有し、突起20cはその
外周に位置する第2の回転部材20dの内周面に弾性係合
している。第2の回転部材20dはIDF巻取ロール21と回転
的に結合されていて同一の回転運動を行う。一般に記録
が進行するにつれてIDF巻取ロール21の巻き径が大にな
るとその巻き取りに大きなトルクが必要になる。従っ
て、回転シャフト19と同一回転する第1の弾性部材20a
に固定されているゴム部材20bの突起20cが回転トルクに
応じて弾性変形し、第2の回転部材20dとの間に回転ト
ルクに応じたスリップが生じる。これによって巻取ロー
ル21が減速し、その周速を一定に保つ。このようにして
インクドナーフィルム23は記録部2の移動量に的確に対
応した巻き取り速度で巻き取られるため、手駆動操作に
よって速度が変化しても移動量とインクドナーフィルム
の周速の整合が保たれる。
第7図および第8図はサーマルヘッド25を通過するID
F23の案内部材60を設けた実施例であり、案内部材60は
サーマルヘッド25を囲むように設けられ、筐体12内にね
じ止め、溶接等によって固定されている。この案内部材
60はIDF23の供給側に位置する第1のガイド面61と、IDF
23の巻き取り側に位置する第2のガイド面62とを有して
おり、サーマルヘッド25はこれらガイド面61、62で形成
される閉断面通路内に挿入される。第35図はサーマルヘ
ッド25の案内部材60への挿入状態を示し、案内部材60は
筐体12に連結されるフランジ部63が両側に形成されてい
る。また、制御基板27およびサーマルヘッド固定プレー
ト29によって両側に挟まれてこれらと一体化された状態
のサーマルヘッド25の取付溝64が両側に形成されてい
る。この取付溝64は一体化されたサーマルヘッド25、制
御基板27、サーマルヘッド固定プレート29の両端部が嵌
入される寸法に形成されており、その挿入によりサーマ
ルヘッド25は案内部材60内に強固に固定される。この挿
入状態でサーマルヘッド25を走査した場合、取付溝64に
よって走査方向におけるサーマルヘッド25の前後方向の
支持が行われ、走査方向に移動することがないため、サ
ーマルヘッド25のがたつきがなく、安定した画質の転写
が可能となる。なお、取付溝64はサーマルヘッド25の挿
入方向(上下方向)が解放されており、転写時にサーマ
ルヘッド25に加えられる加圧に対しては自由に上下する
ため、加圧をスムーズに行うことができる。
案内部材60の第1のガイド面61および第2のガイド面
62は記録紙Bに画像を記録する際に、IDF23が摺擦す
る。これらガイド面61、62はIDF23が円滑に案内される
形状および位置に形成される。第1のガイド面61はIDF
供給ロール22から供給されるIDF23をサーマルヘッド25
に案内するものである。この第1のガイド面61からのサ
ーマルヘッド25へのIDF23の供給においては、IDF23が適
度のテンションを付与されて円滑に移動するのが好まし
い。このため、第10図のように、第1のガイド面61は下
端縁がサーマルヘッド25の下端面よりも高い位置となる
ようにサーマルヘッド25の下端面と量αを有して設けら
れると共に、IDF23の接触点における法線と水平軸との
なす角度γが所定値となるように設定される。これらα
およびγはIDF23の基材の種類、厚み等によって適宜、
選定され、例えば、IDFの基材が、例えば0.6μm厚のポ
リエステルフィルムの場合には、αは約1.5mm、γは約4
1°として設定することができる。さらに、第1のガイ
ド面61がIDF23と接触する部分(下端縁)は巾方向の両
端に比べて中央部分が幾分、下方に隆起する形状が好ま
しい。第11図はこの第1のガイド面61の下端縁61aの形
状を示し、下端縁61aの両端を結ぶ直線をx軸とし、こ
のx軸に対して第1のガイド面61の中央部分からy軸を
形成した場合、第1のガイド面61の下端縁61aはy軸と
交わる中央部分が最も低い極小値となり、この極小値の
両側は同曲率で上昇する2次曲線となっている。このよ
うな形状とすることで、第1のガイド面61の下端縁61a
に接触したIDF23はその巾方向両側に向かうテンション
が付与され、しわ、スキュー等の発生がなくなり、円滑
な供給が行われる。なお、極小値の数値としてはIDF23
が上述の基材および厚さの場合、0.15mm±50μmの範囲
が好適である。次に、IDF23の巻き取り側に設けられる
第2のガイド面62はサーマルヘッド25の発熱によって記
録紙Bに固着されたIDF23を円滑に引き剥がすために設
けられる。この場合、IDF23中のワックスが固化する間
(既述した冷却時間約0.3sec)、IDF23を記録紙Bに接
触させておき、その後、引き剥がすことが転写濃度の点
から好ましく、しかも引き剥しは記録紙Bの巾方向で同
時に行うのが好ましい。第2のガイド面62はこのような
点を考慮して形成され、第10図のように、サーマルヘッ
ド25の下端面と第2のガイド面62の下端面との間隔δお
よびサーマルヘッド25下端面からの第2のガイド面62の
下端面の高さβが適宜、選定される。これらの数値はID
F23の材質等によって変更されるものであり、例えば、
上述の場合にはδは約3.5mm、βは0.2mm以下が好まし
い。さらに、IDF23と接触する第2のガイド面62の下端
面は水平な直線で形成される。これにより、転写後のID
F23は第2のガイド面62によって円滑に記録紙Bから引
き剥がされ、鮮明な安定した画像を形成することができ
る。なお、上記のような第1のガイド面61および第2の
ガイド面62は、第4図および第5図に示すガイドバー24
および26を上述のような形状、寸法に形成し、所定位置
に設けることによっても得ることができる。
前記接触検知手段30は、第5図のように記録紙B上で
転動する検知ローラ31と、検知ローラ31の記録紙Bへの
接触、非接触を検出する接触検知部32と、接触検知部32
の信号によってIDF供給ロール22の回転を停止させるス
トッパ手段33とを備えている。検知ローラ31はばねなど
の付勢手段(図示せず)によって常に下方向(記録紙B
方向)に付勢されており、記録部2の筐体12を記録紙B
上に載置すると、記録紙Bによって押し上げられるた
め、この付勢力に抗して上方に移動する。一方、筐体12
を持ち上げて記録紙Bから離すと、付勢手段によって下
方向に移動する。接触検知部32はこの検知ローラ31の移
動を光学的あるいは機械的に検出する。光学的な検出
は、例えば、検知ローラ31にスリット(図示せず)を形
成し、このスリットの両側に発光素子(いずれも図示せ
ず)を設けた光センサでも良く、検知ローラ31に簡単に
マークを形成し、このマークの移動量を光学的に検知す
るイメージセンサ(図示せず)でも良い。一方、機械的
な検出は、例えば、検知ローラ31と一体的に上下動する
ロッドやアーム(いずれも図示せず)などを用い、これ
らとストッパ手段33とを連結することによって構成する
ことができる。なお、光学的な検出を行う接触検知部の
場合には、上記センサに加えて、このセンサの出力信号
によってストッパ手段33を駆動する駆動部(図示せず)
が適宜、組み込まれるものである。ストッパ手段33は接
触検知部32からの指令に基づいてIDF供給ロール22の回
転をロックしたり、このロックを解除するように作用す
る。図示例ではストッパ手段33は折曲端部が先尖形状の
ロック爪34と、IDF供給ロール22の片端部に形成された
複数条のロック溝35とからなっている。ロック爪34はロ
ック溝35に対して接近および離反するように作動し、ロ
ック溝35にロック爪34が噛合するとIDF供給ロール22の
回転が停止する一方、ロック爪34の離反によってこの噛
合が解除されると、IDF供給ロール22が回転可能な状態
となる。この場合、ロック爪34のロック溝35への噛合は
検知ローラ31が記録紙Bから離れた非接触状態、すなわ
ち、記録部2全体を記録紙Bから持ち上げる状態で行う
ように制御される。すなわち、画像の記録を終了し、記
録部2を記録紙B上から持ち上げる時にロック爪34とロ
ック溝35とが噛合してIDF供給ロール22の回転が強制的
に停止する。従って、記録部2の持ち上げとほとんど同
時にIDF供給ロール22からのIDF23の供給が停止するた
め、IDF23の余分な送り出しがなく、IDF供給ロール22側
でのIDF23のたるみやしわの発生を防止することができ
る。なお、記録部2の筐体12を記録紙B上に載置する
と、検知ローラ31が押し上げられ、これによりストッパ
爪34がストッパ溝35から離れて噛合が解除される。これ
によりIDF供給ロール22は回転可能となり、記録部2の
走査に伴って回転し、IDF23の供給が行われる。
このような接触検知手段30を備える場合には、複写装
置1を持ち上げて記録部2の筐体12を記録紙Bから離す
と、IDF供給ロール22が瞬時に強制的に回転ロックされ
てIDF23の送り出しが停止する。従って、サーマルヘッ
ド25の後方で記録紙Bに固着しているIDFをそのまま引
き剥がすことができ、鮮明な画像の記録が可能となる。
IDF23による記録紙Bへの記録はサーマルヘッド25の発
熱で行われ、この熱によりIDF23に含浸されているイン
クやワックスが溶融して記録紙B上に転写される。この
転写後、所定の冷却時間(例えば、約0.3sec)を経てワ
ックスが固化することにより確実な濃度の画像を得るこ
とができる。すなわち、鮮明な画像を得るにはインクや
ワックス溶融後のIDF23が記録紙Bと所定時間の間、固
着状態を維持する必要がある。接触検知手段30を備える
場合には、IDF供給側からのIDFの送り出しが停止される
ため、サーマルヘッド25後方へのIDFのはみ出しがな
く、サーマルヘッド25後方に位置した転写後のIDF23の
記録紙Bとの固着状態を維持することができる。これに
よりワックスの固化が確実に行われ、画像を鮮明にする
ことができる。
次に、上記構成によって記録紙Bに記録を行う操作を
説明する。
まず、第3図(a)のように読取部3を手前に約90度
折り曲げて複写装置1をライトモードとする。この状態
で記録部2下端面を記録紙B上に載置し、手でリード/
ライトボタン5を押しながら記録部2を記録紙Bに軽く
圧接し、全体を記録紙B上端から下端方向、すなわち、
副操作方向に移動させる。この状態では接触検知手段30
の検知ローラ31が上動して、ストッパ手段33のロックが
解除されるためIDF供給ロール22は回転可能状態となっ
ている。また、ドライブロール13、14の少なくとも一方
が記録紙Bに接触し、移動によってドライブローラ13が
直接またはドライブロール14およびベルト15を介して回
転し、ベルト16、18を介してエンコーダ17および回転シ
ャフト19が回転する。エンコーダ17は移動距離に応じた
位置信号を出力すると、制御部27はメモリ28から画像信
号を読み出してサーマルヘッド25を駆動する。同時に回
転シャフト19は周速差を補正するトルク伝達部20を介し
てIDF巻取ロール21を回転させ、この回転がIDF供給ロー
ル22のバックテンションに抗してIDF23を引き出して巻
き取る。これによってIDF23がサーマルヘッド25を通過
する。このとき、サーマルヘッド25の発熱抵抗体が画像
信号に応じて選択的に発熱すると、IDF23を加熱してイ
ンク等を溶融し、記録紙Bに画像を記録する。
第12図は接触検知手段30の別例の斜視図を示し、記録
紙B上を転接する検知ローラ31がブラケット36に軸支さ
れている。ブラケット36は筐体12の内側面に上下移動可
能に設けられており、ばね37によって上方へ付勢されて
いる。これにより検知ローラ31も上方に付勢されてい
る。また、ブラケット36にはエンコーダ17が支持されて
おり、エンコーダ17のシャフトと検知ローラ31との間に
ベルト38が掛け渡されている。このような構造では検知
ローラ31はばね37のばね力で記録紙B上に押し付けられ
るため、複写装置1を走査すると、検知ローラ31はその
移動量に応じて回転し、この回転がベルト38を介してエ
ンコーダ17に伝達されて移動量がカウントされる。すな
わち、検知ローラ31は複写装置の移動量を検出するロー
ラをも兼ねるものである。なお、ブラケット36にはロッ
ク爪34が一体的に形成されると共にIDF供給ロール22に
はロック爪34が噛合するロック溝35が刻設されており、
これらの噛合および解除によりIDF供給ロール22の回転
停止およびその解除が行われる。
このような構成において、記録部2の筐体12を記録紙
B上に圧接すると、検知ローラ31と共にブラケット36が
上動してロック爪34とロック溝35との噛合が解除され、
筐体12の移動に伴ってIDF供給ロール22が回転し、IDF23
の供給が円滑に行われる。そして、この供給でIDF23は
サーマルヘッド25により加熱されて記録紙Bと固着す
る。この固着状態はガイドバー26がサーマルヘッド25の
位置に移動するまで、すなわち、ガイドバー26とサーマ
ルヘッド25との距離Dの間維持されて画像の転写が行わ
れる。次に、筐体12を記録紙Bから持ち上げると、ばね
37のばね力で検知ローラ31、ブラケット36が一体的に下
動して、ロック爪34がロック溝35と噛合する。これによ
りIDF供給ロール22の回転がロックされ、余分なIDF23の
送り出しがないため、インクやワックスを固化した後
に、サーマルヘッド25後側で記録紙Bと固着しているID
F23を記録紙Bから剥離することができる。
第13図および第14図はIDF23の交換を容易にするた
め、IDF供給ロール22、IDF巻取ロール21を含む部材をカ
ートリッジ40として、記録部2の筐体12に着脱可能とし
たものである。カートリッジ40は筐体12の下端解放部分
に嵌着可能なユニットフレーム41と、ユニットフレーム
41に両端が枢支されたIDF供給ロール22およびIDF巻取ロ
ール21と、フレーム41に掛け渡された2本のドライブロ
ーラ13、14とを有し、IDF23はIDF供給ロール22から引き
出されてIDF巻取ロール21に巻き取られるようになって
いる。ユニットフレーム41は上端面に挿入窓41aが開口
されており、カートリッジ40を筐体12下端部から嵌め込
むと、挿入窓41aからサーマルヘッド25とサーマルヘッ
ド25を挟持するガイドバー42、43とがカートリッジ40内
に挿入されてサーマルヘッド25下端の発熱抵抗体がIDF2
3と接触する。図示例において、ガイドバー42、43は垂
直な板状に成形されてカートリッジ40の挿脱時の案内を
行うと共に、下端部は円弧状の突起部となってIDF23の
巻き取りの案内を行うようになっている。
第15図はカートリッジ40における機構部分を示し、ID
F供給ロール22の端部の外面およびIDF巻取ロール21の端
部の外面にはギヤ44、45がそれぞれ形成されている。ま
た、ガイドバー42、43の外面にもラック46、47がそれぞ
れ形成されている。ラック46はIDF供給ロール22のギヤ4
4に対応してガイドバー42に形成され、ラック47はIDF巻
取ロール21のギヤ45に対応してガイドバー43に形成され
ている。これらラック46、47はカートリッジ40の挿脱時
に各ギヤ44、45に噛合すると共に、カートリッジ40を筐
体12に完全に嵌着した後はギヤ44、45と噛合しないよう
な長さで形成される。カートリッジ40の嵌着状態ではID
F巻取ロール21およびIDF供給ロール22を記録部2の移動
と共に回転させる必要があるためである。
このような構成では、カートリッジ40の挿脱操作によ
ってIDF23の交換ができるため、その交換が容易であ
り、新たなIDF23あるいは有彩色のIDF23への取り換え操
作が簡単となる。この操作において、カートリッジ40を
筐体12から抜き取る場合(第10図において、カートリッ
ジ40を下方向に引く場合)、ギヤ44がラック46に噛合
し、ギヤ45がラック47に噛合する。そして、カートリッ
ジ40をさらに同方向に引くと、ギヤ44を有するIDF供給
ロール22が矢印のように時計方向に回転し、ギヤ45を有
するIDF巻取ロール21が矢印のように反時計方向に回転
する。これら各ロール22、21の回転はIDF23をそれぞれ
のロール22、21に巻き取る方向であるので、ロール22、
21間に垂れ下がった部分(この部分はサーマルヘッド25
に接触するためロール22、21間で垂れ下がっている。)
は各ロール22、21に巻き取られる。従って、カートリッ
ジ40を筐体12から引き抜いた状態ではIDF23には垂み部
分がなくなっており、その後の処理が便利となる。次
に、このような抜き取ったカートリッジ40を再び筐体12
に装着するには、カートリッジ40を筐体12下端部から挿
入して行われるが、この挿入の際にはギヤ44がラック46
と噛合してIDF供給ロール22が反時計方向に回転すると
共に、ギヤ45がラック47と噛合してIDF巻取ロール21が
時計方向に回転する。これらの回転方向はIDF23を各ロ
ール22、21から引き出す方向であるため、ID23はロール
22、21間で垂み部分が生じ、サーマルヘッド25との接触
を支障なく行うことができる。
なお、上記実施例ではIDF供給ロール22、IDF巻取ロー
ル21の双方にギヤを設けたが、いずれか一方のロールの
みに形成しても良く、この場合にはラックもいずれか一
方で良いため、構造を簡略化することができる。
第16図および第17図はカートリッジ40の別例を示し、
カートリッジ40はIDF供給ロール22およびIDF巻取ロール
21がフレーム41に掛け渡されて構成されている。すなわ
ち、ドライブローラ13、14は記録部2の筐体12内にあら
かじめ取り付けられており、IDF巻き取り関係の部材の
みによってカートリッジ40が構成されている。このカー
トリッジ40は筐体12内に設けられた支持プレート50、51
間に挿入されて、これらプレート50、51により位置決め
される。この内、支持プレート50はドライブローラ13、
14およびトルク伝達部20を軸支しており、トルク伝達部
20の出力軸(図示せず)が支持プレート50を貫通し、カ
ートリッジ40内のIDF巻取ロール21の片端部(図示例で
は左端部)内に挿入されて、IDF巻取ロール21の回転を
行うようになっている。一方、プレート51には位置決め
ピン52が設けられており、カートリッジ40のフレーム41
にはこの位置決めピン52が貫入するスリット(図示せ
ず)が形成されている。カートリッジ40はこの位置決め
ピン52およびトルク伝達部20の出力軸との係合によって
筐体12内の定位置に取り付けられる。
このような構成に加えて、筐体12の長手方向端部(図
示例では右端部)の内面にはカートリッジ固定手段53が
設けられている。カートリッジ固定手段53はカートリッ
ジ40のフレーム41を支持プレート50方向に付勢するもの
であり、この付勢によってカートリッジ40内のIDF巻取
ロール21はトルク伝達部20方向に押圧されると共に、フ
レーム41を支持プレート51方向に押圧して支持プレート
51の位置決めピン52からの脱却が阻止されている。これ
により、カートリッジ40の定位置での固定が強固になさ
れるため、記録部2の移動に伴うトルク伝達部20の回転
力によってカートリッジ40が支持プレート50、51から外
れることがなく、IDF23の巻き取りを円滑、かつ、確実
に行うことができる。また、運搬時等の衝撃、振動によ
ってもカートリッジ40が外れることがない。図示例では
カートリッジ固定手段53として、「C」字形に屈曲され
た板ばねが使用され、その屈曲片がカートリッジ40のフ
レーム41外面を押圧しているが、これに限らず、コイル
ばね、ゴム板等の他の部材であっても良い。
第18図および第19図はカートリッジ40のさらに別例を
示し、カートリッジ40はIDF供給ロール22およびIDF巻取
ロール21がカセットフレーム48に軸支されて構成されて
いる。このカートリッジ40は全体がユニットフレーム49
に挿脱可能に組み込まれるものである。ユニットフレー
ム49はフックなどの適宜の係着手段(図示せず)によっ
て記録部2の筐体の下端部に着脱可能に嵌着されて、記
録部2の一構成部材となるものである。このため、ユニ
ットフレーム49はベルト18が掛け渡された2本のドライ
ブローラ13、14を下端部に有すると共に、一方のドライ
ブローラ13にベルト(図示せず)を介して連結されて回
転する伝達駒54を有している。伝達駒54はカートリッジ
40の巻取ロール21の片端面に挿入されて巻取ロール21と
係合し、ドライブローラ13、14の回転を巻取ロール21に
伝達するものであり、これによりIDF23の巻取りが行わ
れる。また、ユニットフレーム49内にはカートリッジ40
を下方から支承する円弧形状のガイド板56が設けられて
おり、カートリッジ40の安定した保持を行うようになっ
ている。ユニットフレーム49は片側の側端部が開放され
ており、この側端部からカートリッジ40が差し込まれ
て、その着脱が行われる。このカートリッジ40のカセッ
トフレーム48は全体がプラスチックの一体成形によって
成形されて軽量化が図られており、このカセットフレー
ム48の片側端部は下方に延設され、その延設部分に位置
決め穴56が形成されている。一方、ユニットフレーム49
の外側面にはこの位置決め穴56内に挿入される位置決め
ピン55が設けられており、このピンの挿入よりカートリ
ッジ40はユニットフレーム49の定位置に固定されるよう
になっている。なお、カートリッジ40のカセットフレー
ム48は中央の上下部分が開放されてサーマルヘッド(図
示せず)がカセットフレーム48内に挿入されてIDF23と
の接触が行われる。57はIDF供給ロール22の片端面に挿
入されてIDF供給ロール22の軸支を行うピンである。こ
のようなカートリッジ40の装着状態では、その不用意な
脱落を防止する必要があり、カートリッジ40とユニット
フレーム49には相互に係合する係合部材58が設けられて
いる。本実施例ではユニットフレーム49の上部から同フ
レーム49内に突出する係合プレート58bと、カートリッ
ジ40のカセットフレーム48の上端面に突出された係合突
起58aとからなっている。ここで、係合突起58aはカート
リッジ40の装着時には係合プレート58bの一端面に係合
可能であり、かつ、カートリッジ40のユニットフレーム
49への挿入の際には係合プレート58b下面を接触通過可
能な高さとなるように形成されている。従って、係合突
起58aはカートリッジ40の挿入時には、その支障となら
ず、カートリッジ40の装着後は係合プレートに係合して
カートリッジ40の不用意な脱落を防止する。なお、係合
部材58としては相互に係脱可能なフックなどであっても
良い。一方、カートリッジ40の取り出しの際には係合プ
レート58bと係合突起58aとの係合を解除する必要があ
り、その解除機構59が設けられる。本実施例ではカート
リッジ40のカセットフレーム48がプラスチックで成形さ
れており、適宜の押圧によりその部分が窪むことから、
この性質を利用した解除機構となっている。すなわち、
解除機構59は係合突起58a近辺を押圧して係合突起58aを
押し下げる構造であり、専用の解除部材を必要としな
い。かかる押圧位置の目安および押圧時の滑り止めを行
うと共に、抜き取り方向のスライド力をカートリッジ40
に作用させるため、係合突起58a付近に複数の突条59を
形成することで解除機構が構成されている。この場合、
突条59に限らず、ローレットでも良く、また、円弧状の
凹部であっても良い。
第20図はサーマルヘッド25の転写の制御の一例を示す
ブロック図である。この制御は転写開始時点において転
写を行うことなくIDF23を空送りすることにより、転写
当初に生じているIDF23のしわを除去するためのもので
ある。転写制御手段65はドライブローラ13の回転を受け
るエンコーダ17からのパルス信号を計測して手駆動の走
査による記録部の移動量を換算するカウンタ66と、この
カウンタ66からの移動量と転写開始位置設定部68からの
設定値とを比較する比較器67と、転写開始位置を設定す
る転写開始位置設定部68と、比較器67からの信号により
サーマルヘッド25を駆動する駆動部69とを備えている。
このような転写制御手段65は、例えば、第4図および第
5図に示すサーマルヘッドの制御基板28に組み込まれる
ものである。転写開始位置設定部68はサーマルヘッド25
を記録紙B上に圧接した位置からサーマルヘッド25を記
録紙B上で移動させた場合、転写を行わない領域(無転
写領域)を設定するものである。カウンタ66はサーマル
ヘッド25を記録紙Bに圧接した時点を「0」とカウント
し、エンコーダ17から入力されたパルス信号からサーマ
ルヘッド25の移動量をmm単位あるいは0.1mm単位で計測
する。比較器67はこの移動量と設定値とを比較する(8
パルス/mm)。比較の結果、移動量<設定値の場合には
駆動部69に信号を発しないが、移動量≧設定値の場合に
は駆動部69に信号を発し、これにより駆動部69はサーマ
ルヘッド25を駆動する。この駆動によって記録紙Bへの
転写が行われるが、この駆動が開始されるまでの間、ID
F23は所定量が空送りされてIDF巻取ロール21に巻き取ら
れている。この空送りによりIDF23はバックテンション
がかけられているIDF供給ロール22と、IDFを巻き取るID
F巻取ロール21との間で引張られてテンションを付与さ
れるため、空送り中にしわ等が除去される。従って、転
写開始の際には第21図のように、IDF23は適宜の緊張状
態となっているため、転写抜け等のない良好な転写を行
うことができると共に、巻き取りも円滑に行うことがで
きる。
なお、このような作動は転写制御手段65を組み込まな
くてもIDF巻取ロール21の巻き取り量を設定することが
可能である。すなわち、IDF巻取ロール21の巻き取り量
がサーマルヘッド25を通過するIDF23の移動量よりも常
に多くなるように、IDF巻取ロール21を付勢することに
より行うことができる。
第22図は読取部3の内部構造の断面図を示し、読取部
3は記録部2の真下に位置した状態が読み取り可能(リ
ードモード)であり、この状態でリード/ライトボタン
5を押しながら原稿A上を走査することで原稿Aの情報
を読み取る。読取部3は原稿面に照射する光源としての
LEDアレイ71と、LEDアレイ71によって照射された原稿面
の画像を所定位置に結像させるセルフィォクレンズ72
と、セルフォックレンズ72よりの光画像を光電変換する
密着型のイメージセンサ73と、原稿面を転動すると共に
エンコーダ等が連結されるローラ74と、イメージセンサ
73で読み込んだ画像情報を記憶するメモリ75(記録部2
におけるメモリ28と同一のメモリ)と、メモリ75に対す
る画像情報のアドレスおよびデータの転送タイミングを
制御するコントロール部76と、ローラ74の回転に応じた
電気信号を出力する位置検出器(図示せず)と、以上の
各部材を内蔵する筐体78より構成される。
筐体78は第23図に示すように、原稿Aと接する下面が
下方に湾曲されており、略中央部分が原稿Aと密着する
平面状の接触面78aとなっている。そして接触面77にはL
EDアレイ71からの光を透過すると共に、原稿Aからの反
射光を受け入れる透明な読取窓79が設けられている。こ
の筐体78は全体が透明樹脂の一体成形により形成されて
いる。透明樹脂は可視領域の光を90%以上透過する透過
率のアクリル樹脂等が使用される。そして、筐体78の内
面には接触面78aの略中央部分を除く他の部分全体に光
遮断膜77が形成されている。光遮断膜77が形成されない
部分は読取窓79となるものであり、読取窓79は筐体78の
一体成形の後、光遮断膜77を筐体78に設けることによっ
て形成されるようになっている。光遮断膜77は光透過率
が0%に近い性質を有して形成されており、読取窓79以
外の部分からの光を遮断し、これにより読取窓79以外か
ら筐体78内に光が入射せず、誤った画像情報の読み取り
を防止することができる。光遮断膜77としては光遮断能
を有する材質からなると共に読取窓79部分が開口される
ように筐体78と同一形状で成形されたシールド部材をあ
らかじめ成形し、このシールド部材を筐体78内に嵌め込
んでも良く、さらには可視領域の光を吸収する黒色塗料
等を筐体78の外面あるいは内面、さらには両面に塗装し
て形成することができる。また、アルミニウム、銀等の
金属膜を筐体78内面に蒸着させて光を反射するようにし
ても良い。このように、筐体78全体を透明樹脂で一体的
に成形し、読取窓79を除く部分を光遮断膜77で被覆する
ことにより読取窓79が原稿面と同一面となって接触する
ため、読み取り走査時に原稿とのひっかかりがなく、原
稿が傷ついたり、読み取りができない等の不都合がなく
なる。また、原稿Aとの接触面78aが平面となり、埃が
付着しにくく、付着しても容易に除去できるため、埃を
画像情報として読み取ることがなく、画像情報の読み取
りを高精度に行うことができる。さらには、筐体78が透
明プラスチックの一体成形で成形されるため、筐体78を
大量、かつ、高精度に成形することができる。
第24図は読取部3が記録部2と別体に構成された場合
を示し、筐体78の内部の各部材は第22図と同様であるの
で説明を省略するが、筐体78は全体が透明樹脂からな
り、読取窓79(図示せず)を除く部分が光遮断膜によっ
て被覆されている。また、この例ではメモリ75が筐体75
の側面に着脱可能となっており、原稿Aの読み取り後、
メモリ75を取り外し、適宜の再生装置(図示せず)に取
り付けて画像情報をディスプレイしたり、あるいは記録
装置(図示せず)に取り付けて記録紙への転写を行うこ
とができる。また、読取部3をCRT等のディスプレイ装
置(図示せず)と接続して表示したり、ファクシミリ装
置と接続して相手方に転送することもできる。
第25図は読取部3の内部機構を示す。同図は第26図に
示すように、読取部3を原稿A上で距離X(例えば、X
=1mm)走査したときにメモリに記憶されている前画像
情報を消去しながら原稿Aの画像情報Gを新たに記憶す
る構成である。なお、第26図中、破線Fは画像入力位
置、実線Eは読取部の走査方向前方側の端縁を示す。読
取部3の内部構成は複写装置1がリードモード(第2図
々示)であるかライトモード(第3図々示)であるかを
検知するリーダ・ライタ検知部81と、リード/ライトボ
タン5(第1図)を押すことにより閉成動作するスイッ
チ83と、リーダライタ検知部81の出力信号とスイッチ83
の信号との論理積をとるアンドゲート82と、アンドゲー
ト82からの信号によりスタート信号を発生するスタート
シグナル発生回路84と、ローラ74(第22図)に連結され
たエンコーダ85と、スタートシグナル発生回路84からの
スタート信号とエンコーダ85からのパルス信号との論理
積をとるアンドゲート86と、アンドゲート86からのパル
スに基づいて読取部3の移動距離Xを計測し駆動パルス
発生信号を出力する距離カウント回路87と、距離カウン
ト回路87からの信号に基づいてイメージセンサ89に対し
駆動パルスを発生するイメージセンサ駆動パルス発生回
路88と、原稿からの反射光を光電変換して読み取るイメ
ージセンサ89と、イメージセンサ89からのビデオ信号を
2値化する2値化回路92と、イメージセンサ駆動パルス
発生回路88からの駆動パルスに同期して2値化回路92か
ら出力される信号をパラレルデータに変換するシリアル
・パラレルレジスタ90と、イメージセンサ駆動パルス発
生回路88からの駆動パルスを、例えば、1/8に分周する
分周回路91(分周比は1mmに何ビットを読むかによって
決まる)と、分周回路91の出力パルスをカウントしてメ
モリ94に対するアドレスを決定するアドレス発生用カウ
ンタ93と、シリアル・パラレルレジスタ90から出力され
るデータをアドレス発生用カウンタ93で指定されたアド
レスに格納するメモリ94とを有している。
以上の構成において、複写装置(リードモード)の読
取部3を原稿上に載置し、リード/ライトボタン5を押
してスイッチ83をオンにすると、リーダ・ライタ検知部
81の信号とスイッチ83の信号の論理積がアンドゲート84
でとられ、アンドゲート84の出力信号によりスタートシ
グナル発生回路84がスタート信号を発生する。一方、エ
ンコーダ85はローラ74の回転に応じたパルス信号を発生
しており、このエンコーダ85のパルス信号とスタートシ
グナル発生回路84のスタート信号との論理積をアンドゲ
ート86がとり、アンドゲート86からのパルスに基づいて
距離カウント回路87が移動距離をカウントする。距離カ
ウント回路87は移動距離が所定値X(例えば、1mm)に
達するまでイメージセンサ駆動パルス発生回路88にパル
ス信号を出力することなく、距離Xが所定値に達したと
き初めてイメージセンサ駆動パルス発生回路88に出力す
る。すなわち、移動距離が所定値になるまでイメージセ
ンサ89は読み取りを開始せず、所定値までの移動の間、
メモリ94には前回読み取った画像情報が保存される。従
って、誤操作の場合でも所定値以下の距離の移動中に操
作を停止することにより前画像情報はメモリ94に保存さ
れているので、その再生が可能となる。この場合、操作
の停止は装置の移動をストップするか、またはリード/
ライトボタン5の押圧を解除することにより行うことが
できる。次に、移動距離が所定値Xに達した後は距離カ
ウント回路87がイメージセンサ駆動パルス信号を順次出
力する。そして、イメージセンサ89で読み取られたビデ
オ信号は2値化回路92で2値化された後、シリアル・パ
ラレルレジスタ90によってパラレルデータに変換されて
メモリ94に出力される。この場合、イメージセンサ89へ
の駆動パルスと同期してイメージセンサ駆動パルス発生
回路88から分周回路91に駆動パルスが出力され、分周回
路91はこれをカウントし、駆動パルスを8カウントする
毎にアドレス発生用カウンタ93をカウントアップする。
カウンタ93はカウントアップする毎にアドレスデータを
メモリ94へ供給し、これによって指定されたアドレスへ
分周回路91の分周パルスに同期した8ビットの画像デー
タが記憶される。
このような構成によると、所定値以下の移動量ではイ
メージセンサ89の読み取りが禁止され、メモリ94には前
回の画像データが保存されているため、誤操作による画
像データの消去を防止することができる。なお、以上の
構成は読取部について説明したが、記録部2に対しても
距離カウント回路87を組み込み、この回路87からの信号
でサーマルヘッド25をスタート駆動するようにしても良
い。これにより記録時の誤操作によるデータ消去も防止
することができる。
第27図はイメージセンサ89と2値化回路92との間に設
けられる信号処理手段のブロック図であり、イメージセ
ンサ89からのビデオ信号を所定の電源電圧に基づいて反
転増幅して出力する反転増幅回路105と、反転増幅回路1
05から出力されたビデオ信号の高周波成分をカットする
積分回路(ローパスフィルタ回路)101を有している。
2値化回路92は反転増幅回路105からのビデオ信号と積
分回路101から出力信号を比較して出力するようになっ
ている。第28図は積分回路101および2値化回路92を含
む部分の回路図であり、積分回路101は反転増幅回路105
からのビデオ信号の高周波成分をカットする比較器107
を有している。一方、2値化回路92はこの積分回路101
に接続される分圧回路95と、分圧回路95に接続されるコ
ンパレータ102とを有している。分圧回路95は抵抗r1、r
2、r3を有し、積分回路101で積分されたビデオ信号を分
圧し、2値化を行うための2値化基準信号(スレッシュ
ホールドレベル)として、これをコンパレータ102に出
力する。コンパレータ102はこの2値化基準信号に基づ
いて反転増幅回路105からのビデオ信号を2値化して、H
igh信号およびLow信号からなるパルス信号として出力す
る。ここで、分圧回路95の抵抗r1、r2、r3の内、コンパ
レータ102に直列接続されるr1は環境温度を検出してそ
の温度に応じて抵抗値が変化するサーミスタが使用さ
れ、環境温度の変動があっても常に一定の分圧を行う。
すなわち、サーミスタr1は分圧回路95における分圧が環
境温度に応じて変動しないように温度補償する分圧制御
手段となっており、これによりスレッシュホールドレベ
ルを常に一定の範囲内の値で出力することができる。そ
してコンパレータ102ではこのように一定のスレッシュ
ホールドレベルに基づいて2値化を行うため、原稿の画
像情報と同一の濃度の画像を再生することができる。第
29図は以上の構成に基づいた動作を示すタイミングチャ
ートである。反転増幅回路105によって反転増幅された
イメージセンサ89のビデオ信号Hと、積分回路101で処
理された後、分圧回路95で分圧されたスレッシュホール
ドレベルVTHとがコンパレータ102によって比較されて2
値化信号Jが出力される。この2値化に際してはビデオ
信号Hに対してスレッシュホールドレベルVTHが低い場
合にLow信号(0)を出力し、高い場合にHigh信号
(1)を出力する。同図Vは分圧回路95の抵抗r1として
固定抵抗器を使用した場合のスレッシュホールドレベル
である。同一環境内で環境温度が上昇(例えば20℃)す
ると、分圧回路95の固定抵抗器の抵抗値が大きくなるた
め、スレッシュホールドレベルVは大きくなるが、サー
ミスタr1を使用した場合には温度上昇に伴って抵抗値が
変化するため、スレッシュホールドVTHは一定値を保
つ。従って、コンパレータ102で得られる2値化信号J
は画像情報と同一の濃度となって出力される。
第12図は感度90V/lx・sec等の高感度のCCDからなるイ
メージセンサ100を用いた読取部の内部機構を示し、第3
1図はその回路図を示す。ここで、感度90V/lx・secとは
1lxの光量を1秒間照射することにより90Vの出力が得ら
れることを言う。このような高感度のイメージセンサ89
は光に対する応答が鋭敏なため、原稿からの僅かな反射
光量の変化に対して応答し、露光量が増大する。この露
光量が増大すると積分処理に大きな時間的遅れが生じ、
2値化基準信号とビデオ信号との間でずれを生じ、2値
化処理に支障となるため、これを正しい原稿情報として
読取るように補正する必要がある。このため、第30図に
示すように、イメージセンサ89、反転増幅回路105、積
分回路101、2値化回路92に加えてイメージセンサ89の
出力が所定値以上となったとき、これを電気的にカット
する信号処理制御回路103と、この回路103からの信号と
2値化回路92からの2値化信号との論理積をとって出力
するアンドゲート104を設けている。反転増幅回路105は
第31図に示すように、イメージセンサ89からのビデオ信
号を電源VDDの電圧に基づいて反転増幅する増幅器106を
有し、この反転増幅されたビデオ信号を積分回路101、
2値化回路92および信号処理制御回路103に出力する。
積分回路101は反転増幅回路105で増幅されたビデオ信号
の高周波成分をカットするものであり、そのための比較
器107を有している。2値化回路92はコンパレータ102お
よび分圧回路95を有しており、この積分回路101からの
出力信号と、反転増幅回路105からのビデオ信号とを比
較して2値化する。この2値化回路92では反転増幅回路
105からのビデオ信号に対して積分回路101の出力信号が
低い場合にLow信号(0)を出力し、高い場合にHigh信
号(1)を出力する。この2値化回路92で2値化された
2値化信号はアンドゲート104に出力される。一方、信
号処理制御回路103は反転増幅回路105で増幅されたビデ
オ信号が入力される判定器109を有している。また、電
源電圧VDDを分圧して一定の基準値電圧を与える抵抗
r4、r5を有し、この基準値電圧が判定器109に入力され
るようになっている。判定器109ではこれらの信号を比
較し、反転増幅されたビデオ信号が基準値電圧以上の場
合にはLow信号を出力する。アンドゲート104はこのLow
信号と2値化回路92からの2値化信号の論理積をとって
出力する。
以上の構成における動作を第32図のタイミングチャー
トに基づいて説明する。反転増幅回路105で反転増幅さ
れるイメージセンサ89のビデオ信号Hに対し、積分回路
101からの積分値信号Iは時間的に遅れて発生する。こ
こで、ビデオ信号HにおけるHa部分はイメージセンサの
飽和出力(例えば、飽和出力電圧/V)に対して3〜4倍
の飽和出力となっており、原稿から通常受光する光量の
3〜4倍の光が入射した部分である。すなわち、原稿と
密着していない隙間からの光の反射光を受光した部分で
ある。2値化回路92はビデオ信号Hと積分値信号Iとを
比較し、H>Iの場合にLow信号(0)を出力し、H<
Iの場合にHigh信号(1)を出力して2値化されたパル
ス信号Jに変換する。また、反転増幅回路105からのビ
デオ信号Hは信号処理制御回路103の判定器109に入力さ
れる。判定器109では抵抗r4、r5から基準値電圧Kが入
力され、ビデオ信号Haが基準値電圧K以上の場合に(Ha
部分)には、Low信号Lをアンドゲート104に出力する。
アンドゲート104はこのLow信号Lと2値化回路92からの
2値化信号Jとの論理積をとる。この論理積によってイ
メージセンサ89から出力された過飽和部分Haはカットさ
れる。すなわち、原稿との隙間から侵入した光に基づい
た反射光による信号が削除され、原稿の画像情報と一致
した正確な信号をメモリに出力することができる。これ
により隙間から入る光に起因する誤信号の読取りが生じ
ることがなくなり、良質な再生画像とすることができ
る。
第33図ないし第36図は原稿の読取り領域を指定するこ
とが可能となっている読取部の実施例を示し、原稿の画
像情報を読取る読取手段200と、読取手段200の読取り制
御を行う読取制御手段201と、読取り位置を検出する位
置検出器202と、読取手段200で読取られた画像情報が格
納されるメモリ203と、読取手段200で読取られる読取り
領域を指定する読取領域指定手段210を備えている。読
取手段200は原稿Aからの反射光を受光し画像信号に光
電変換することにより原稿を読取るものである。光源、
CCDなどのイメージセンサ206を有している。読取制御手
段201はこの読取手段200を制御するものであり、第34図
のように中央制御回路(CPU)204、イメージセンサ駆動
回路205などを有している。位置検出器202は手駆動によ
って読取部を副走査方向に移動させた場合の読取り位置
を検出するものであり、例えば、第25図のようなエンコ
ーダ85、距離カウント回路87などを有している。次に、
読取領域指定手段210は読取手段200が読取る領域を主走
査方向で指定するものである。読取手段200の手イメー
ジセンサ206、光源は多数が主走査方向に長く配列され
ており、原稿の読取り幅に合わせて領域の読取手段200
だけを駆動させる場合に、読取領域指定手段210により
その指定を可能とするものである。従って、多種多様の
原稿の読取り領域に対応させる必要があることから、読
取領域指定手段210はオペレータの手動による指定が好
適である。本実施例において、読取領域指定手段210は
第35図および第36図のように、読取りの主走査方向に設
けられたスケール211と、スケール211の長さ方向に移動
するリニアエンコーダ213と、リニアエンコーダ213をス
ライドさせるためのスライドノブ214とを備えている。
スケール211には所定間隔でスリット、バーコードなど
の目盛212が形成されている。リニアエンコーダ213はこ
のスケール211を長さ方向に移動し、所定位置で停止さ
れると、その停止位置が目盛212の通過数で計測されて
読取制御手段201に出力される。読取制御手段201はスラ
イド開始端から停止位置までの間が主走査方向の読取り
領域と判定する。これにより読取制御手段201は指定さ
れた領域内の読取手段200だけを駆動し、指定領域以外
の読取手段200が駆動しないように制御する。そして、
指定領域で読取られた画像情報は位置検出器202からの
位置情報に基づいてメモリ203に順次格納される。この
ような構成では、原稿の読取り幅が読取手段200よりも
短尺の場合に必要な長さ分の読取手段200のみを駆動さ
せることができるため、電力を削減できると共に、光
源、イメージセンサなどの部材の延命化が可能となる。
第35図は本実施例の読取領域指定210が装着された読取
部3の内部構造の一例を示し、原稿Aに光を照射する光
源207(LEDアレイ)と、原稿からの反射光を結像させる
セルフォックレンズ208と、CCDアレイからなる結像され
た像を読取るイメージセンサ206とにより読取手段200が
構成されている。また、副走査方向の移動により原稿A
上で転動するローラ220と、このローラ220にベルトで連
結されたエンコーダ221とにより位置検出器202および読
取制御手段201、メモリ203が筐体222内の所定位置に配
設されている。読取領域指定手段210はこの読取部の筐
体222の前面側に設けられており、リニアエンコーダ213
およびスケール211が筐体222内に配設され、スライドノ
ブ214が筐体222の外面に配設されている。このような構
造では筐体222の外側面に沿ってスライドノブ214をスラ
イドさせることで読取領域の指定が可能となる。この場
合、筐体222の外側面にはスライドノブ214のスライド量
の目安となるmm表示などのマークを印刷することもでき
る。なお、図示例において、スライドノブ214およびリ
ニアエンコーダ213のスライド開始端(第36図左端側)
ではリニアエンコーダ213の計測値が「0」にリセット
され、この状態では主走査方向全域が読取領域となる。
第37図は別の読取領域指定手段210を有する読取部3
の断面図、第38図はその斜視図を示し、筐体222の全面
には透明部材からなる覗き窓215が形成されている。こ
の覗き窓215は原稿Aを黙視することが可能なように設
けられ、オペレータは覗き窓215から原稿Aの主走査方
向における読取領域を視認することができる。一方、読
取手段200の光源としてはLEDアレイ207が使用されてお
り、このLEDアレイ107から出射した光が原稿を照射した
後、その一部が覗き窓215に反射するようにLEDアレイ20
7が設けられている。図中、223はLEDアレイ207から出射
し、原稿Aから反射した光が通過してイメージセンサ20
6に入射するための読取窓である。前記LEDアレイ207の
点灯は第39図に示すようにLED駆動回路224によって行わ
れ、このLED駆動回路224の駆動は読取制御手段201のCPU
204によって制御されている。LED駆動回路224はLEDアレ
イの発光ダイオードを主走査方向の一端側から他端側に
向かって順次、点灯させるスイッチ(図示せず)を有し
ており、CPU204は点灯すべき発光ダイオードの数を指定
するため、このスイッチの制御を行う。かかるCPU204に
よる点灯数の指定は手走査でオペレータが行う操作部材
225によって行われる。図示例において、操作部材225は
第39図のように筐体222の外面に設けられた領域指定ス
イッチ225によって行われるようになっており、この領
域指定スイッチ225を押し続けると、CPU204はLED駆動回
路224の駆動を続行し、これによりLEDアレイ207は主走
査方向の一端側(例えば、左端側)から他端側(例え
ば、右端側)に向かって順次、点灯される。一方、領域
指定スイッチ225の押圧を解除すると、LED駆動回路224
の駆動が停止して、LEDアレイ207はそれ以上の点灯を停
止する。図示例においては、かかるLEDアレイ207の点灯
長を原稿の読取幅と一致させることにより、読取領域の
指定を行うものである。このため、CPU204は領域指定ス
イッチ225によって点灯されたLEDアレイ207の数を読取
領域の長さに換算し、読取り操作の間、このLEDアレイ2
07を点灯させるようにLED駆動回路224を制御するように
なっている。これにより指定された読取領域はクリアが
行われない限り、保持される。なお、上記領域指定スイ
ッチ225の押圧による読取領域の指定においては、覗き
窓215近辺の筐体222外面にマーク226を形成して指定の
際の目安とすることも可能である。
第40図および第41図は読取部および記録部を個々独立
させ、これらをコードによって接続した手駆動型複写装
置を示し、第40図は読取装置110を、第41図は記録装置1
20を示す。読取装置110は原稿Aに光を照射するLEDアレ
イ等の光源111と、光源111によって照射された原稿面の
画像を結像させるレンズアレイ112と、レンズアレイ112
からの光画像を光電変換するCCDアレイ等のイメージセ
ンサ113と、光源等に電気を供給するバッテリ114と、イ
メージセンサ113によって読み取られた画像情報を処理
する読取処理部115(積分回路、2値化回路を含む)
と、以上の各部材を内蔵する筐体116とから構成され
る。筐体116の下端面には原稿Aへの光通路となる読取
窓117が形成されている。また、この読取装置110の読取
処理部115と記録装置120のメモリ128とはコード118によ
り接続されており、読取装置110の読取窓117を原稿面に
密着させて副走査(矢印方向)を行うことにより、原稿
Aの画像情報は記録装置120のメモリ128内に格納され
る。
次に、記録装置120は第41図に示すように、サーマル
ヘッド121およびドライブローラ121、123が下部に取り
付けられ上下に移動可能なヘッドケース124と、IDF125
をサーマルヘッド121に供給するIDF供給ロール126と、I
DF125を巻き取るIDF巻取ロール127と、読取装置110から
の画像情報を記録するメモリ128と、メモリ128から画像
情報の信号を読み出すと共にこの信号に対応してサーマ
ルヘッド121を発熱させるコントローラ129と、サーマル
ヘッド121に電気エネルギを供給するバッテリ130と、以
上の部材を収納する筐体131とを備えている。また、ヘ
ッドケース124を記録体Bに押圧するばね132等の付勢手
段と、このばね132による付勢力に抗してヘッドケース1
24の下動を規制するストッパ133とが筐体131内に設けら
れている。さらに、筐体131の上部外面にはスイッチ134
を備えた表示手段135が設けられている。表示手段135は
ディスプレイ部(図示せず)を有しており、スイッチ13
4を押すと、コントローラ129からの指示によってメモリ
128に記憶された情報の表示を行うようになっている。
このような記録装置120を紙、壁、板材などの記録体B
に押し付けると、ばね132の付勢力によりIDF125とサー
マルヘッド121は適圧で記録体Bに押圧される。この状
態で記録装置120全体を矢印方向(副走査方向)にスラ
イドさせると、IDF125はIDF供給ロール126からIDF巻取
ロール127に順次、巻き取られサーマルヘッド121に供給
される。一方、コントローラ129はメモリ128から画像情
報を読み出すと同時に、読み出された画像情報に対応し
てサーマルヘッド121を発熱させるため、IDF125のイン
クが記録体Bに転写されて画像の記録が行われる。
このような記録に先立って表示手段135のスイッチ134
をONすると、コントローラ129はメモリ128に格納されて
いる画像情報を読み出し、これをディスプレイ部に表示
する。この表示はメモリ128内の画像情報の主走査方向
のサイズ(すなわち、画像情報の巾)および副走査方向
のサイズ(すなわち、走査すべき距離)を絶対値(例え
ば、mm)や数直線等に換算して行う。操作者はこの表示
を見て、転写に必要な巾および長さを有する記録体を選
択することができるため、記録体の寸法不足がなく、過
不足のない転写が可能となる。ここで、主操作方向およ
び副操作方向のサイズの表示は所定の長さのLEDアレイ
からなる長さ表示を有し、メモリ内の画像情報をその大
きさに対応して点灯表示しても良く、主走査方向の場合
は最大サイズを100とした場合の相対比であっても良
い。また、表示はスイッチ134をONしたときのみでも良
く、転写が完了するまで継続しても良い。さらには主走
査方向および副走査方向を交互に表示しても良く、これ
らの内、いずれか一方だけを表示しても良い。なお、表
示手段135の取り付け位置は操作者が見易い位置であれ
ば筐体の側面であっても良い。
上記表示手段135での表示においては、メモリ128に格
納されている画像情報の最大巾と最小巾とを表示するよ
うにしても良い。この最大巾および最小巾の表示はメモ
リ128にストックされている画像情報のイメージ巾をコ
ントローラ129によってチェック表示するものである。
この場合の表示は最大巾および最小巾を絶対値で行って
も良く。最大巾を100としたパーセント値で行っても良
く、あるいは各巾に対応してLEDアレイを点灯表示して
も良い。
なお、上記構成は記録装置110がコード118によって接
続されているが、読取装置110で読み取られた画像情報
を磁気カード等の外部記憶媒体に格納し、記録装置120
はこの記憶媒体を使用して記録するようにしても良く、
これによりコードが不要となる。また、表示手段は第1
図のように、記録部と読取部を一体化した複写装置にも
同様に適用することができ、この場合、表示手段は記録
部の外面に設けるのが好ましい。
第42図は一の筐体141に記録機構と読取機構とが組み
込まれた手駆動型複写装置140を示す。この複写装置140
は第40図の読取装置と第41図の記録装置を同一筐体141
内に収納したものであるため、第40図および第41図と同
一要素は同一符号を付して対応させてある。すなわち、
記録機構はサーマルヘッド121およびドライブローラ12
2、123が取り付けられたヘッドケース124と、ヘッドケ
ース124を付勢するばね132と、ヘッドケース124の下動
を規制するストッパ123と、IDF125の供給ロール126およ
び巻取ロール127と、メモリ128と、コントローラ129と
を備えており、一方、読取機構は光源111と、レンズア
レイ112と、イメージセンサ113と、読取処理部115とを
備えている。この場合、記録機構および読取機構はバッ
テリ142を共通使用して駆動され、読取モードと記録モ
ードの切換スイッチ143によって行われる。また、読取
モードの場合にはヘッドケース124はソレノイド(図示
せず)によって筐体141内に引込んだ状態となってお
り、IDF125と原稿との接触が回避されている。一方、記
録モードではソレノイドがリリースされてばね力でヘッ
ドケース124が下降し、IDF125と記録体Bとの接触が図
られる。なお、IDF125は複数のアイドルローラ146によ
って他の部材との干渉が防止されて供給される。以上の
ような構成に加えて、筐体141外面には表示用スイッチ1
44によって作動する表示手段145が設けられている。表
示手段145は記録モードのときに記録体Bの巾とメモ
リ128の画像情報の主走査方向のサイズとの比較結果を
表示したり、あるいは記録体Bの巾を表示する。
次に、の動作を第43図のフローチャートに従って説
明する。記録モードの際にはイメージセンサ113が記録
体Bの巾を読み取ってその情報が読取処理部115に逐
時、入力され、その後、コントローラ129に出力され
る。コントローラ129はメモリ128に格納されている画像
情報を読み出し、サーマルヘッド121を発熱制御する
が、これと同時に読み出された画像情報の主走査方向の
サイズ信号(Lm)と、読取処理部115からの記録体Bの
巾のサイズ信号(Lp)とを比較する。この結果、Lm>Lp
の場合、すなわち、メモリ128の画像情報が記録体Bの
巾より大きい場合にはランプ(図示せず)を点灯あるい
は点滅して表示する(ブザーによる音声表示でも良
い)。操作者はこの表示により記録を中止し、画像情報
に合わせた適切な大きさの記録体Bを用意することがで
きるので、誤りのない転写を行うことができる。一方、
Lm≦Lpの場合、すなわち、メモリ128の画像情報よりも
記録体Bの巾が大きい場合にはランプ等の点灯はなく、
操作者は転写を続行することができる。の作動はの
作動における比較を省略したものであり、イメージセン
サ113で読み取られてコントローラ129に入力された記録
体の巾のサイズ信号Lpを表示手段145のディスプレイ
(図示せず)に直接、数値表示あるいは数値線表示す
る。操作者はこの表示によって最適な大きさの記録体B
を選択することができる。
第44図は表示装置145における別の表示方法を示す。
この場合の表示はメモリ128内の画像情報をディスプレ
イ147またはロール148に表示するものである。同図
(a)はメモリ128内の画像情報の全体を同時に表示す
るものであり、スイッチ144のONによって行われる。例
えば、1行20文字を主走査方向の最大入力能力とし、こ
れを副走査方向に40行格納するメモリの場合、同図
(a)のハッチングで示すように、1〜5行目までは左
側半分に各行10文字ずつを表示し、6〜10行目は各行全
文字を表示し、11〜15行目は右側半分に各行15文字ずつ
を表示し、16〜20行目は中央に10文字ずつを、それぞれ
ディスプレイ147に表示する。操作者はこれら表示パタ
ーンを視認することによりメモリに格納されている画像
情報の内容およびそのサイズを知ることができ、誤りの
ない転写が可能となる。同図(b)では各行のサイズ巾
を直線表示する第1のディスプレイ部148aと、対応する
行数を数値表示する第2のディスプレイ部148bとにより
ディスプレイ148が構成されており、これらディスプレ
イ部148a、148bによってメモリ内の画像情報を順に把握
することができる。
第45図は記録機構と読取機構が同一の筐体141内に組
み込まれた手駆動型複写装置140の別例を示す。この実
施例は画像の読取り操作と読取られた画像情報の記録と
を1回の走査中に同時に行うようにした複写装置であ
る。読取機構は光源111と、レンズアレイ112と、CCDア
レイなどのイメージセンサ113とを備え、イメージセン
サ113は筐体141の下端面に形成された読取窓117からの
反射光により原稿Aの画像情報を読み取る。イメージセ
ンサ113により読み取られた画像情報はコントローラ129
に入力され、コントローラ129から直接、記録機構に出
力される。記録機構は直接感熱紙156が巻回された用紙
ロール157と、直接感熱紙156を加熱して画像情報を記録
するサーマルヘッド121とを備え、前記コントローラ129
はこのサーマルヘッド121の発熱動作を制御する。ここ
で、直接感熱紙156の供給路上にはバッフル149と圧力パ
ッド150が対向して設けられており、直接感熱紙156はこ
れらの間を通過するときに画像の記録が行われる。この
ため、サーマルヘッド121はバッフル149における圧力パ
ッド150と対向する部分に設けられている。なお、筐体1
41の背面下部には用紙引出窓151が形成されており、記
録後の直接感熱紙147はこの用紙引出窓151から外部に導
き出せる。以上の構成では、用紙引出窓151から引き出
された直接感熱紙156の引き出し端を指などで押さえた
状態で全体を矢印方向に走査すると、原稿Aの画像はイ
メージセンサ113によって読取られると同時に、読み取
られた画像情報はコントローラ129に出力され、コント
ローラ129の制御によってサーマルヘッド121が発熱して
直接感熱紙156に記録される。なお、以上の動作は筐体1
41内に設けられたバッテリ142により行われる。
このような構成において、原稿からの反射光の読取光
路上にはハーフミラー152が設けられると共に、ハーフ
ミラー152の反射光の光路上にミラー153が設けられてい
る。ハーフミラー152は原稿Aから反射光の大部分は通
過させるが、その一部分を反射させる性質を有し、ハー
フミラー152から反射した反射光はミラー153によって筐
体141の側面に沿って上方に導き出される。すなわち、
ハーフミラー152、ミラー153は原稿Aから反射光の一部
を読取光路の外部に取り出す光導出路を構成するもので
ある。そして、この光導出路の出射端、すなわち、筐体
141の上端面には透明部材からなるチェックウィンド154
が設けられている。チェックウィンド154は第46図のよ
うに筐体141の主走査方向に沿って設けられており、オ
ペレータはチェックウィンド154を覗くことにより原稿
Aの画像を視認することができる。従って、複写操作開
始前には、このチェックウィンド154から原稿Aの画像
の内容を目視できるため、複写すべき画像の確認および
その画像位置に正確に合わせたセットが可能となり、誤
りのない複写を行うことができる。本実施例においてチ
ェックウィンド154の片端部には拡大レンズ155が設けら
れており、この拡大レンズ155はチェックウィンド154に
沿ってスライド可能となっている。拡大レンズ155は少
なくとも画像情報の1キャラクタ分を拡大する大きさで
設けられており、拡大レンズ155を介して原稿の画像を
拡大させることにより、その視認が容易となる。この場
合、拡大レンズ155がスライド可能となっているところ
から、原稿画像に一致させる調整が可能となっている
が、拡大レンズ155を固定しても良く、あるいは拡大レ
ンズ155を省略しても良い。第47図はこの拡大レンズ155
がチェックウィンド154の両端部に設けられた応用例で
あり、これに限らず、拡大レンズはチェックウィンド15
4の中央部分に設けることも可能であり、チェックウィ
ンド154全体を所定倍率のレンズで構成しても良い。
第48図は光導出路、チェックウィンド154を有する実
施例の応用例を示し、読取光路上に設けられるミラー15
9は下端部が枢支されて揺動し、読取光路に対して進退
作動するようになっている。ミラー159は全面が完全な
反射面となっており、読取光路156から退避している状
態では原稿Aからきた反射光を遮ることはないが、読取
光路に進出している状態では反射光の全てを反射してチ
ェックウィンド154に導き出すように作用する。このミ
ラー159の進展作動は図示しない押ボタンなどによって
切換え可能となっている。このような構成では、複写前
において原稿Aの画像内容のチェックが必要の場合や複
写後において複写完了のチェックが必要の場合などに、
ミラー159を読取光路上に移動させて、これらの視認を
行うことができる一方、ミラー159が読取光路から退避
した状態では反射光の吸収、散乱がないため、画像を正
確に読取ることができるメリットがある。
第49図はIDF、直接感熱紙などの転写媒体を省略した
手駆動複写装置160を示し、記録の際には第50図に示す
熱転写用シート171を別途使用する構成となっている。
この複写装置160は筐体161内の上部に読取機構が、下部
に記録機構が配設されている。読取機構はLEDアレイな
どの光源162と、読取窓163に対向して設けられ、光源16
2から出射して原稿から反射した反射光を受光するレン
ズアレイ164と、レンズアレイ164により結像された像を
光電変換して読取るCCDアレイなどのイメージセンサ165
と、イメージセンサ165により読取られた画像情報を記
録するメモリ166とを備えている。読取操作の場合には
筐体161を上下反転させて原稿上を副走査させて行うも
のである。これに対し、記録機構は筐体161下部の開放
口に臨むサーマルヘッド167と、メモリ166から画像情報
を読出して画像情報に応じてサーマルヘッド167を発熱
駆動させるコントローラ168とを備えている。なお、筐
体161の下部開放口にはエンコーダ(図示せず)などに
接続されたドライブローラ169が設けられている。ま
た、筐体160の前面には第15図のように読取操作、記録
操作のON、OFFを行うスタートボタン170が設けられてい
る。
熱転写シート171は第50図に示すように、IDFシート17
2と、このIDFシート172の周辺部に張設される枠体173と
を備えている。IDFシート172は下面がインク含浸面とな
っており、記録の際にはインク含浸面が記録紙Bに接す
るように載置される。枠体173はボール紙などの厚紙、
プラスチック枠など適宜の剛性を有する素材が使用され
る。このような枠体173がIDFシート172に張設すると、I
DFシート172には所定の引張力が付与されるため、記録
時におけるしわや屈曲などがなく、転写ぬけのない良好
な記録が可能となる。
第51図は以上の複写装置160および熱転写用シート171
を使用して記録を行う操作を示す。熱転写用シート171
は記録紙B上に重合するように積載され、この熱転写用
シート171上に複写装置160が載置される。そして、スタ
ートスイッチ170を押しながら複写装置160を矢印方向に
移動させると、コントローラ168の制御によってサーマ
ルヘッド167が発熱するため、IDFシート172内のインク
が記録紙B上に転写されて記録が行われる。
このような構成では複写装置160にIDFを組み込む必要
がないため、構造を簡略化することができる。また、ID
Fは消耗材であり、その交換頻度が多いが、この交換も
不要となる。さらに熱転写用シート171のIDFシート172
に種々の色のインクを含浸させたものを個々に用意する
ことにより、着色の異なった記録を容易に行うこともで
きる。
第52図は手駆動型複写装置に対して記録紙を供給する
用紙搬送装置230を示す。ベース231にブラケット232が
取り付けられ、ブラケット232の両側にはガイドピン233
が立設されている。手駆動型複写装置の記録部2の筐体
にはガイドピン233が挿入されるピン受け筒234が設けら
れ、ガイドピン233の挿入によって記録部2はベース231
の定位置に固定されて記録操作が行われるようになって
いる。手駆動型複写装置の記録部2としては第4図、第
7図、第13図、第41図に図示される各種のものを使用す
ることができるが、本実施例ではIDF23の交換を容易に
したカートリッジ形式(第4図)の読取部2への適用に
ついて説明する。すなわち、この記録部2は第53図に示
すように、筐体12下端にカートリッジ40が着脱可能に差
し込まれるものであり、カートリッジ40にはIDF供給ロ
ール22およびIDF巻取ロール21が収納されている。ま
た、記録部2の下端部にはドライブローラ13、14が配設
されており、この内、一方のドライブローラ14がエンコ
ーダ(図示せず)に連結されている。IDF23はIDF供給ロ
ール22から引き出されてサーマルヘッド25を通過した
後、IDF供給ロール21に巻き取られるが、このIDF23の供
給は用紙搬送装置230に加えられた回転力によって行わ
れるようになっている。
用紙搬送装置230は3本の搬送ローラ235、236、237が
ブラケット232に平衡に掛け渡されている。これらロー
ラ235、236、237は記録紙Bが第53図右端の入口から差
し込まれると、記録紙Bをサーマルヘッド25に供給する
ものであり、ローラ235は一方のドライブローラ13と接
して記録紙Bをローラ236に供給するように作用する。
ローラ236はサーマルヘッド25に接しており、記録紙B
をサーマルヘッド25に押圧してサーマルヘッド25の発熱
によるIDF23の転写を確実に行うように作用する。ロー
ラ237は他方のドライブローラ14と接して、これを回転
させるように作用する。このドライブローラ14の回転に
よってエンコーダが位置検出を行い、その信号をコント
ローラ(図示せず)に出力するため、サーマルヘッド25
の発熱駆動を記録紙Bの供給に応じて制御することがで
きる。このような搬送ローラ235、236、237を回転させ
るため、ハンドル238がベース231の片側の側面に着脱可
能に取り付けられると共に、ハンドル238の回転軸と搬
送ローラ236の回転軸との間に複数の中間ギヤ239が設け
られている。これに対して搬送ローラ236の両側の搬送
ローラ235、237はその回転軸に噛合する回転力伝達歯車
239、240によってローラ236と連結されている。すなわ
ち、各搬送ローラ235、236、237の回転軸にはそれぞれ
歯車235a、236a、237aが形成されており、回転力伝達歯
車239、240はこれら歯車の間に設けられている。この
内、回転力伝達歯車239は搬送ローラ235の歯車235と搬
送ローラ236の歯車236aとの間に設けられ、回転力伝達
歯車240は搬送ローラ236の歯車236aと搬送ローラ237の
歯車237aとの間に設けられている。これら回転力伝達歯
車239、240はハンドル238の回転力を搬送ローラ235、23
6、237に伝達し、搬送ローラ235、236、237は同一の方
向に同一の回転速度で回転して記録紙Bの搬送する。こ
の内エンコーダ側(左側)の搬送ローラ237と記録部2
のサーマルヘッド25下方の搬送ローラ236との間に位置
する歯車240には鉛直上方に延びるコントロールアーム2
41が取り付けられている。コントロールアーム241は上
端面が記録部2の筐体12の下端面に当接し、記録部2の
自重および記録部2に作用させる押圧力を受けて歯車23
6aおよび237aに噛合させるように作用する。さらに、こ
の回転力伝達歯車240の回転軸はエンコーダ側の搬送ロ
ーラ237の回転軸と連結アーム242により連結されてい
る。連結アーム242は第54図に示すように、搬送ローラ2
37の回転軸に回転可能に取り付けられており、その回転
によって回転力伝達歯車240はサーマルヘッド25下方の
搬送ローラ236の歯車236との噛合およびその離脱を行
う。そして、回転力伝達歯車240はばねなどの適宜の付
勢手段(図示せず)によって歯車236aとの噛合離脱方向
に付勢されている。
以上の構成において、記録部2をベース231上に固定
し、記録紙Bはサーマルヘッド25下方の搬送ローラ236
に供給される。ハンドル238の回転と同時にリード/ラ
イトボタン5(第1図参照)を押しながら適宜の押圧力
を記録部2に作用させる。この押圧力はサーマルヘッド
25が記録紙Bを搬送ローラ236に押圧させる程度で十分
であり、これによりIDF23による転写が良好に行われ
る。この押圧力が不十分な場合、あるいは第53図(b)
のように記録部2のセット前の場合には、付勢手段の付
勢力によって回転力伝達歯車240が搬送ローラ236の歯車
236aとの反噛合方向に回動して噛合の離脱が行われる。
従って、搬送ローラ236と237の連結が断たれ、ハンドル
238の回転力は搬送ローラ236に伝達されない。しかも、
この搬送ローラ236はエンコーダに連結されており、エ
ンコーダの信号がコントローラに出力されないため、サ
ーマルヘッド25は発熱駆動しない。これによりメモリ内
の画像情報の読出しが停止してホールド状態となる。従
って、押圧力不足状態あるいは複写装置のセット前にか
ける記録がなされず、所定の押圧状態でのみ記録が行わ
れるため、良好な転写が可能で転写抜けもなくなる。
第55図ないし第57図は上記用紙搬送装置230の変形例
を示し、ベース231の右側にギヤボックス243が形成さ
れ、ギヤボックスからハンドル軸244が抜き出されてい
る。また、ベース231上には支持ボックス245が回転可能
に取り付けられ、この支持ボックス245の上面が開口さ
れて取付口246から挿入されて記録が行われる。前記ハ
ンドル軸244は複数の中間ギヤ239を介してエンコーダ側
の搬送ローラ237の歯車237aに連結されている。また、
回転力伝達歯車240はコントロールアーム241によってギ
ヤボックス243の側面に回転可能に軸支されており、コ
ントロールアーム241はばね246によって反噛合方向に付
勢されている。さらに、前記支持ボックス245とベース2
31との間には相互に吸着するマグネット247、248が取り
付けられて、支持ボックス245の位置決めおよびその固
定が行われるようになっている。
第58図ないし第60図は記録紙の搬送を自動で行うよう
にした用紙搬送装置230を示し、ベース231の側方にモー
タ250が設けられ、モータ250に取り付けられた駆動ギヤ
251と搬送ローラ236の歯車236aとが中間ギヤ239を介し
て連結されている。従って、モータ250の回転駆動によ
って搬送ローラ236および235、237が自動回転して記録
紙の自動供給が行われる。この場合、搬送ローラ236の
歯車236aと搬送ローラ235および237の歯車235aおよび23
7aとの間には回転力伝達歯車239、240が配設されてお
り、左側の回転力伝達歯車240はコントロールアーム241
が取り付けられると共に、ばねなどによって反噛合方向
に回動するように付勢されている。そして、この回転力
伝達歯車240の下方にスイッチ手段252が設けられてい
る。スイッチ手段252はモータ250の電源(図示せず)の
ON、OFFを行うものであり、その押圧によって電源をON
とし、押圧解除によって電源をOFFするスイッチボタン2
53を有している。さらに、このスイッチボタン253と対
応するスイッチアーム254が連結アーム242に取り付けら
れている。連結アーム242は既述したように、回転力伝
達歯車240を搬送ローラ237に対して回転可能に支持する
ものである。このような構造において、回転力伝達歯車
240が搬送ローラ236と噛合した記録可能な状態では第60
図(a)のようにスイッチアーム254がスイッチボタン2
53を押圧するため、モータ250が駆動して記録紙の搬送
が行われる。従って、良好な転写を自動的に行うことが
できる。一方、複写装置への押圧が不十分で付勢手段の
付勢力によって回転力伝達歯車240が搬送ローラ236との
噛合から離脱した状態では第60図(b)のようにスイッ
チアーム254がスイッチボタン253から離れ、スイッチボ
タン253はモータ250の駆動を停止させる。従って、不用
意な記録紙の搬送および転写が回避されるため、転写ミ
スなどを防止することができる。
第61図は記録紙の自動供給を行う搬送装置230の平面
図を示し、右側には電源スイッチ255とスタートスイッ
チ256とが設けられ、さらにモータ250の回転数を記録紙
の移動量に変換して表示する表示窓257が設けられてい
る。電源スイッチ255は電源とモータ250とのスイッチン
グを行い、スタートスイッチ256は記録の開始を指令す
る。上述の構成では、このスタートスイッチ256の開始
指令においても回転力伝達歯車240が噛合から離脱して
いれば、記録が行われることがない。
第62図は以上のような用紙搬送装置230に用紙カセッ
ト260を組み付けた例を示す。用紙カセット260は多数枚
の記録紙Bが積層されて収納されており、その送出し端
部にはフィードローラ261が設けられて最上部の記録紙
Bに圧接している。フィードローラ261はベルト262によ
ってモータ250の出力軸250aに連結されている。このよ
うに用紙カセット260を併用することにより記録紙の自
動連続供給が可能となるため、同一内容の記録操作を円
滑、かつ、迅速に行うことができる。
なお、以上の用紙搬送装置230は記録紙Bの供給だけ
でなく、原稿の供給にも同様に適用できるものであり、
この場合は複写装置の読取部がセットされる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、第1のガイド手段によ
りインクドナーフィルムが緊張状態でサーマルヘッドに
供給されると共に転写後は第2のガイド手段により記録
体から剥離されるため、インクドナーフィルムはしわや
スキューを生じることなく円滑に供給され、かつ、巻き
取られる。このため、転写画像の画質を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す説明図、第2図はリー
ドモードの操作を示す斜視図、第3図はライトモードの
操作を示す斜視図、第4図は記録部の内部を示す断面
図、第5図は記録部の概略構成を示す断面図、第6図は
トルク伝達部を示す断面図、第7図は案内部材を設けた
構成を示す断面図、第8図は第7図の概略構成を示す斜
視図、第9図は案内部材の横断面図、第10図は案内部材
の作用を示す側面図、第11図は案内部材の第1のガイド
面の形状を示す正面図、第12図は接触検知手段の一例を
示す斜視図、第13図はIDF部分をカートリッジ化した構
成の装着状態を示す断面図、第14図は第13図の取り出し
を示す断面図、第15図は第13図の腰部を示す断面図、第
16図はカートリッジ化した別例を示す斜視図、第17図は
第16図の要部を示す断面図、第18図はカートリッジ化し
たさらに別例の斜視図、第19図はその断面図、第20図は
サーマルヘッドの転写制御の一例を示すブロック図、第
21図はその転写状態を示す斜視図、第22図は読取部の内
部を示す断面図、第23図は読取部の筐体を示す断面図、
第24図は記録部と別体となっている読取部の操作を示す
斜視図、第25図は読取部の内部構成を示すブロック図、
第26図は読取方法を説明する平面図、第27図は読取部の
別の内部構成を示すブロック図、第28図は第27図の回路
図、第29図は第27図の構成による読み取りのタイミング
チャート、第30図は読取部のさらに別の内部構成を示す
ブロック図、第31図は第30図の回路図、第32図は第30図
による読み取りのタイミングチャート、第33図は読取領
域指定を可能とした読取部のブロック図、第34図はその
読取領域指定手段の一例を示すブロック図、第35図は読
取部に適用した断面図、第36図は読取領域指定手段の正
面図、第37図は別の読取領域指定手段を用いた読取部の
断面図、第38図はその斜視図、第39図は同じくそのブロ
ック図、第40図は独立した読取装置の内部を示す断面
図、第41図は独立した記録装置の内部を示す断面図、第
42図は別の手駆動型複写装置の内部を示す断面図、第43
図は第42図の作動を示すフローチャート、第44図は表示
手段の各例を示す平面図、第45図は読取部と記録部を内
蔵するさらに別の手駆動型複写装置の断面図、第46図は
その外部を示す斜視図、第47図は第46図の変形例を示す
斜視図、第48図は第45図のさらに別の変形例を示す断面
図、第49図はIDFを不要とした手駆動型複写装置の断面
図、第50図は上記複写装置に適用される熱転写用シート
の断面図および平面図、第51図はその使用状態を示す斜
視図、第52図は用紙搬送装置を示す正面図および側面
図、第53図はその作動を示す側面図、第54図は作動にお
ける要部の側面図、第55図は用紙搬送装置の別例を示す
断面図、第56図は第55図の平面図、第57図は第55図の部
分拡大図、第58図は自動化された用紙搬送装置を示す正
面図、第59図はその作動を示す側面図、第60図は作動に
おける要部の側面図、第61図は自動化された用紙搬送装
置の平面図、第62図は同装置の別の使用例を示す側面
図。 符号の説明 1……手駆動型複写装置 2……記録部、3……読取部 4……連結アーム 5……リード/ライトボタン 6……電源ボタン 7……リード/ライトランプ 8……転写倍率ボタン 9……スピードランプ 10……メモリランプ 11……倍率表示ランプ 12……筐体 13、14……ドライブローラ 15、16、18……ベルト 17……エンコーダ 19……回転シャフト 20……トルク伝達部 20a……第1の回転部材 20b……ゴム部材、20c……突起 20d……第2の回転部材 21……インクドナーフィルム巻取ロール 22……インクドナーフィルム供給ロール 23……インクドナーフィルム 24、26……ガイドバー 25……サーマルヘッド 27……制御基板、28……メモリ 29……サーマルヘッド固定用プレート 30……接触検知手段、31……検知ローラ 32……接触検知部 33……ストッパ手段、34……ロック爪 35……ロック溝、36……ブラケット 37……ばね、38……ベルト 40……カートリッジ、41……フレーム 42、43……ガイドバー 44、45……ギヤ、46、47……ラック 48……カセットフレーム 49……ユニットフレーム 54……伝達駒 55……位置決めピン 56……位置決め穴、57……ピン 58……係合部材、58a……係合突起 58b……係合プレート 59……解除機構 50、51……支持プレート 52……位置決めピン 53……カートリッジ固定手段 60……案内部材 61……第1のガイド面 62……第2のガイド面 63……フランジ部、64……取付溝 65……転写制御手段、66……カウンタ 67……比較器 68……転写開始位置設定部 69……駆動部 71……LEDアレイ 72……セルフォックレンズ 73……イメージセンサ 74……ローラ、75……メモリ 76……コントロール部 77……光遮断膜、78……筐体 79……読取窓 81……リーダ・ライタ検知部 82……アンドゲート、83……スイッチ 84……スタートシグナル発生回路 85……エンコーダ 86……アンドゲート 87……距離カウント回路 88……イメージセンサ駆動パルス発生回路 89……イメージセンサ 90……シリアル・パラレルレジスタ 91……分周回路 92……2値化回路(コンパレータ) 93……アドレス発生用カウンタ 94……メモリ 95……分圧回路 101……積分回路 103……信号処理制御回路 104……アンドゲート 105……反転増幅回路 106……演算増幅器、107……比較器 109……判定器、110……読取装置 111……光源 112……レンズアレイ 113……イメージセンサ 114……バッテリ 115……読取処理部、116……筐体 117……読取窓、118……コード 120……記録装置 121……サーマルヘッド 122……ドライブローラ 124……ヘッドケース 125……インクドナーフィルム 126……IDF供給ロール 127……IDF巻取ロール 128……メモリ 129……コントローラ 130……バッテリ、131……筐体 132……ばね、133……ストッパ 134……スイッチ、135……表示手段 140……複写装置、141……筐体 142……バッテリ 143……モード切換スイッチ 144……表示用スイッチ 145……表示手段 147、148……ディスプレイ 149……バッフル、150……パッド 151……用紙引出窓 152……ハーフミラー 153、159……ミラー 154……チェックウィンド 155……拡大レンズ 156……直接感熱紙 157……用紙供給ロール 160……手駆動型複写装置 161……筐体、162……光源 163……読取窓 164……レンズアレイ 165……イメージセンサ 166……メモリ 167……サーマルヘッド 168……コントローラ 169……ドライブローラ 170……スタートスイッチ 171……熱転写用シート 172……IDFシート 173……枠体、200……読取手段 201……読取制御手段 202……位置検出器、203……メモリ 204……CPU 205……センサ駆動回路 206……イメージセンサ 207……LEDアレイ 210……読取領域指定手段 211……スケール、212……目盛 213……リニアエンコーダ 214……スライドノブ 215……覗き窓、220……ローラ 221……エンコーダ、222……筐体 223……読取窓 224……LED駆動回路 225……領域指定スイッチ 226……マーク 230……用紙搬送装置 231……ベース 232……ブラケット 233……ガイドピン 234……ピン受け筒 235、236、237……搬送ローラ 235a、236a、237a……歯車 238……ハンドル 239、240……回転力伝達歯車 241……コントロールアーム 242……連結アーム 243……ギヤボックス 244……ハンドル軸 245……支持ボックス 246……取付口 247、248……マグネット 249……中間ギヤ、250……モータ 251……駆動ギヤ 252……スイッチ手段 253……スイッチボタン 254……スイッチアーム 255……電源スイッチ 256……スタートスイッチ 257……表示窓 260……用紙カセット 261……フィードローラ 262……ベルト A……原稿、B……記録体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 3/28 B41J 3/36 B41J 17/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】手駆動によって記録体上を移動され、画像
    信号に応じて発熱するサーマルヘッドにインクドナーフ
    ィルムが接触するように供給され、かつ、巻き取られな
    がら画像を転写する手駆動型転写装置において、 前記インクドナーフィルムの供給側に設けられ、インク
    ドナーフィルムを所定の緊張状態で前記サーマルヘッド
    に案内する第1のガイド手段と、 前記インクドナーフィルムの供給側に設けられ、前記記
    録体への転写後のインクドナーフィルムを前記記録体か
    ら剥離させるための引き上げ力を付与する第2のガイド
    手段を備え、 前記第1のガイド手段は、前記サーマルヘッドが前記記
    録体に記録を行うとき、前記記録体と所定の距離αの間
    隔を有するとともに前記インクドナーフィルムの供給側
    に所定の角度γだけ傾斜したプレート状のガイド部を有
    し、 前記第2のガイド手段は、前記サーマルヘッドが前記記
    録体に記録を行うとき、前記記録体と所定の距離β(β
    <α)の間隔を有して前記インクドナーフィルムを水平
    に近い状態で前記記録体から剥離するプレート状のガイ
    ド部を有することを特徴とする手駆動型転写装置。
JP63148303A 1988-06-17 1988-06-17 手駆動型転写装置 Expired - Fee Related JP2778039B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63148303A JP2778039B2 (ja) 1988-06-17 1988-06-17 手駆動型転写装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63148303A JP2778039B2 (ja) 1988-06-17 1988-06-17 手駆動型転写装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH023359A JPH023359A (ja) 1990-01-08
JP2778039B2 true JP2778039B2 (ja) 1998-07-23

Family

ID=15449769

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63148303A Expired - Fee Related JP2778039B2 (ja) 1988-06-17 1988-06-17 手駆動型転写装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2778039B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6211668A (ja) * 1985-07-09 1987-01-20 Fuji Xerox Co Ltd 熱転写記録装置
JPS62244670A (ja) * 1986-04-17 1987-10-26 Seiko Epson Corp ハンデイプリンタ
JPS63275265A (ja) * 1987-05-07 1988-11-11 Casio Comput Co Ltd 手動走査装置
JPS6391274A (ja) * 1986-10-06 1988-04-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd シリアルプリンタ
JPS63199674A (ja) * 1987-02-16 1988-08-18 Seiko Epson Corp 熱転写型手動プリンタ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH023359A (ja) 1990-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5754314A (en) Image input system and method for reading images from an original document
US4914452A (en) Ink sheet/recording paper cassette
US4788587A (en) Document reading apparatus utilizing printer mechanism with a color filter tape
US6571067B2 (en) Photographic camera system
JP2794712B2 (ja) 手駆動型転写装置
US5124743A (en) Photographic printer with apparatus for straightening curl of developed photographic film
JP2778039B2 (ja) 手駆動型転写装置
JP2733961B2 (ja) 手駆動型複写装置
JP2733960B2 (ja) 手駆動型画像読取装置
US6574440B2 (en) Photographic camera system
JP2692145B2 (ja) 手駆動型転写装置
JP2501622Y2 (ja) 手駆動型転写装置のインクドナ―フィルム装着装置
JP2501651Y2 (ja) 手駆動型転写装置
US6006042A (en) Photographic camera system
JPH023372A (ja) 熱転写用シート
JP2001162871A (ja) プリンタ及びそのプリンタを複数台内蔵した画像記録装置
JPH01317775A (ja) 手駆動型複写装置における用紙搬送装置
JPH023360A (ja) 手駆動型転写装置のインクドナーフィルム装着装置
JPH01314068A (ja) 手駆動型画像読取装置
JPH01317935A (ja) 手駆動型複写装置における用紙搬送装置
JP2001322329A (ja) 記録装置
JPH01309562A (ja) 手駆動型画像読取装置
JPS63292758A (ja) 画像デ−タ処理装置
JPH02146031A (ja) 写真焼付装置用印字装置
JP2000141837A (ja) デジタルカメラステーション

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees