JP2776903B2 - 感熱転写記録媒体 - Google Patents

感熱転写記録媒体

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は感熱転写記録媒体に関し、さらに詳しく言う
と、たとえば、蓄熱し易いファクシミリ装置等の高温環
境においても濃度の低下がなく、かつ表面の光沢度が低
くて判読のし易い印字画像を得ることができるととも
に、秘密保持性に優れ、しかもボイドの発生が少なく、
解像力の高い感熱転写記録媒体に関する。
[従来の技術と発明が解決しようとする課題] 近年、ファクシミリに感熱転写記録方式を採用するこ
とにより、従来のファクシミリに採用されている感熱発
色方式に比較して記録画像の保存性を改良するととも
に、普通紙への印字を可能にする試みがなされている。
しかしながら、従来の感熱転写記録媒体から得られる
印字画像は、表面の光沢度が高くて判読しにくいという
問題がある。
そこで、たとえば、支持体とインク層との間に、樹脂
およびツヤ消し性顔料を含有するマット層を設けること
により、印字画像の光沢の除去を図った感熱転写記録媒
体や、支持体とインク層との間に、インク層の剥離面に
微細な凹凸を形成するアンカー層を設けることにより、
印字画像の光沢の除去を図った感熱転写記録媒体などが
提案されている。
しかし、これらの感熱転写記録媒体においては、印字
画像の光沢は除去されるものの、たとえば、終日電源が
ON状態にあって蓄熱し易いファクシミリ装置等の高温環
境で使用すると、たとえば第2図に示した感熱転写記録
媒体において、熱溶融性物質を含有するインク層Aがイ
ンク層内部で剥離し易くなり、インク層Aにおける所期
の剥離面であるマット層(またはアンカー層)Bとの界
面Cでの剥離が妨げられるので、結果的に被転写媒体上
に転写されるインク層Aの膜厚が薄くなって印字濃度が
低下するという問題がある。なお、第2図中、Dは支持
体である。
また、従来の感熱転写記録媒体においては、インク層
が被転写体に転写した後に、印字画像の形状に対応して
いて判読可能な所謂白抜け部が生じるので、秘密保持性
が悪いという問題がある。
さらに、一般に感熱転写記録媒体により形成される印
字画像の品質の向上を図って鮮明な印字画像を得るため
には、ボイドの発生が少ないこと、および解像力の高い
ことが望まれる。
本発明は前記の事情に基いてなされたものである。
本発明の目的は、高温環境においても濃度の低下がな
く、また表面の光沢度が低くて判読のし易い印字画像を
得ることができるとともに、秘密保持性に優れ、しかも
ボイドの発生が少なく、解像力の高い感熱転写記録媒体
を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するために、本発明者が鋭意検討を重
ねた結果、支持体と転写層との間に、特定の物質を含有
する特定の非転写層を設けてなる特定の感熱転写記録媒
体においては、驚くべきことに、高温環境においても、
転写層における非転写層との界面近傍での凝集破壊によ
り転写層が剥離するので、濃度の低下がなく、また表面
の光沢度が低くて判読のし易い印字画像を得ることがで
きるとともに、秘密保持性に優れ、しかもボイドの発生
が少なく、解像力が高いことを見い出して、本発明に到
達した。
請求項1の発明の構成は、支持体と、熱溶融性物質お
よび色材を含有する転写層との間に、熱可塑性ポリマー
および色材を含有する非転写層を有するとともに、前記
非転写層中の前記熱可塑性ポリマーが下記のA群から選
ばれる少なくとも一種と下記のB群から選ばれる少なく
とも一種との混合物であることを特徴とする感熱転写記
録媒体である。
[A群] α−オレフィン重合体、α−オレフィン−無水マレイ
ン酸共重合体、α−オレフィン−アルキル(メタ)アク
リレート共重合体、α−オレフィン−酢酸ビニル共重合
体、α−オレフィン(メタ)アクリル酸共重合体、酢酸
ビニル重合体、アルキル(メタ)アクリレート重合体、
(メタ)アクリル酸重合体、スチレン系エラストマー。
[B群] ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニ
ル。
以下に、本発明の感熱転写記録媒体について、支持
体、非転写層、転写層等に分けて詳述する。
−支持体− 本発明の感熱転写記録媒体における支持体は、良好な
耐熱強度を有するとともに寸法安定性の高いことが望ま
しい。
その材料としては、たとえば、普通紙、コンデンサー
紙、ラミネート紙およびコート紙等の紙類;ポリエチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリ
プロピレンおよびポリイミド等の樹脂フィルム類;紙と
樹脂フィルムとの複合体ならびにアルミ箔等の金属シー
トなどいずれも好適に使用される。
支持体の厚みは、通常、30μm以下、好ましくは2〜
6μmの範囲内である。支持体の厚みが30μmを超える
と、熱伝導性が劣化して、印字品質の低下を招くことが
ある。
なお、本発明の感熱転写記録媒体において、支持体の
裏面側の構成については任意であり、たとえばスティッ
キング防止層等のバッキング層を設けてもよい。
−非転写層− 本発明において重要な点の一つは、前記支持体と次に
詳述する転写層との間に、前記のA群から選ばれる少な
くとも一種と前記のB群から選ばれる少なくとも一種と
の混合物を含有する非転写層を有することにある。
この非転写層を設けることにより、本発明の感熱転写
記録媒体においては、次に詳述する転写層が支持体側か
ら剥離するにあたり、高温環境においても非転写層と転
写層との界面近傍に安定な凝集破壊剥離を実現して、高
濃度であるとともに、表面の光沢度が低くて判読し易い
鮮明な印字画像を形成することが可能になる。
さらに詳しくは、高温環境においても非転写層と転写
層との界面近傍に安定な凝集破壊剥離が実現するので、
転写層は所定の厚みで被転写媒体に移行して濃度の低下
がないとともに、被転写層が転写層の剥離面、すなわち
印字画像の表面に微細な凹凸を形成することにより、表
面の光沢度の低い印字画像を形成することができる。
また、非転写層は、転写層が被転写媒体に移行した後
においても支持体上に残存するとともに、色材を含有す
るので、前述の所謂白抜け部の発生を防止して、本発明
の感熱転写記録媒体の秘密保持性を優れたものにする。
非転写層の有するこのような作用乃至機能は、主に、
非転写層に含有される前記熱可塑性ポリマーと前記色材
とによりよりもたらされる。
前記のA群から選択される熱可塑性ポリマー[以下、
これをポリマー(I)と称することがある。]と前記の
B群から選択される熱可塑性ポリマー[以下、これをポ
リマー(II)と称することがある。]との混合物におけ
る前記ポリマー(I)および前記ポリマー(II)のそれ
ぞれの割合は、前記ポリマー(I)が、通常、3〜80重
量%、好ましくは3〜50重量%であり、前記ポリマー
(II)が、通常、3〜80重量%、好ましくは20〜60重量
%である。
前記混合物における前記ポリマー(I)の割合が3重
量%未満であると、非転写層と転写層との接着力が低下
して実用に適さなくなることがある。一方、前記混合物
における前記ポリマー(II)の割合が3重量%未満であ
ると、非転写層と前記支持体との接着力が低下して、前
記転写層が被転写媒体に移行した後においても前記支持
体上に残存すべき非転写層が支持体から剥離してしまう
ことがある。いずれにせよ、前記ポリマー(I)および
ポリマー(II)のそれぞれの割合が前記の範囲を外れる
と、本発明の効果が充分に奏されないことがある。
前記ポリマー(I)は、そのメルトインデックス(MI
値)が、通常、1〜3,000、好ましくは5〜1,000の範囲
にある化合物であり、具体的には、前記A群から選ばれ
るα−オレフィン重合体、α−オレフィン−無水マレイ
ン酸共重合体、α−オレフィン−アルキル(メタ)アク
リレート共重合体、α−オレフィン−酢酸ビニル共重合
体、α−オレフィン(メタ)アクリル酸共重合体、酢酸
ビニル重合体、アルキル(メタ)アクリレート重合体、
(メタ)アクリル酸重合体およびスチレン系エラストマ
ーの少なくとも一種であることが好ましい。
さらに具体的には、エチレン重合体、プロピレン重合
体等のα−オレフィン重合体;無水マレイン酸変性エチ
レン−酢酸ビニル共重合体(無水マレイン酸変性EVA)
等のα−オレフィン−無水マレイン酸共重合体;エチレ
ン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン−
メチルメタクリレート共重合体(EMMA)等のα−オレフ
ィン−アルキル(メタ)アクリレート共重合体;エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のα−オレフィン−
酢酸ビニル共重合体;酢酸ビニル重合体;メタクリル酸
メチル(MMA)重合体、メタクリル酸ブチル(BMA)重合
体等のアルキル(メタ)アクリレート重合体;アクリル
酸(AA)重合体、メタクリル酸(MAA)重合体;および
ポリスチレン、スチレンアクリル共重合体、ポリブタジ
エン−スチレン共重合体、ポリイソプレン−スチレン共
重合体、ポリオレフィン−スチレン共重合体等のスチレ
ン系エラストマーの中から選ばれる少なくとも一種が好
ましい。
前記A群の中から選ばれる化合物の中でも好ましいの
はエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレンエ
チルアクリレートおよびスチレン系エラストマーであ
り、特に好ましいのはスチレン系エラストマーである。
前記ポリマー(II)は、その数平均分子量が、通常、
1,000〜100,000、好ましくは2,000〜50,000の範囲にあ
る化合物であり、具体的には、前記B群から選ばれるポ
リエステル樹脂、ポリウレタン樹脂およびポリ塩化ビニ
ルのいずれかであることが好ましい。
これらの中でも、好ましいのはポリエステル樹脂であ
る。
また、非転写層に含有される前記ポリマー(I)およ
びポリマー(II)の好ましい組み合わせとしては、たと
えばエチレン−酢酸ビニル共重合体とポリエステル樹脂
との組み合わせを挙げることができる。
この非転写層における前記ポリマー(I)およびポリ
マー(II)の混合物の含有率は10重量%以上、好ましく
は20〜80重量%である。
非転写層は、前記熱可塑性ポリマーとともに、前記色
材を含有する。
前記色材は、転写層が被転写媒体に移行した後に、前
記の所謂白抜け部が生じるのを防止する作用を有する。
したがって、被転写層が含有する前記色材の色は次に
詳述する転写層中の色材の色と同じであることが好まし
い。
前記色材としては、次に詳述する熱軟化性色材層中の
色材と同様のものを好適に用いることができる。
非転写層における前記色材の含有率は、通常、80重量
%以下、好ましくは10〜60重量%である。
非転写層は、前記熱可塑性ポリマーおよび前記色材と
ともに、熱溶融性物質を含有していてもよい。
前記熱溶融性物質としては、次に詳述する転写層に含
有させることのできる熱溶融性物質と同様のものを好適
に用いることができる。
非転写層が前記熱溶融性物質を含有する場合の前記熱
溶融性物質の含有率は、通常、50重量%以下、好ましく
は2〜50重量%である。
前記の成分を含有する非転写層は、たとえば水系塗布
法、有機溶媒を用いる塗布法、ホットメルト塗布法など
の塗布法により前記支持体上に塗設することができる。
非転写層の層厚は、通常、0.3〜5μmの範囲内にあ
り、好ましくは0.2〜2μmの範囲内にある。この層厚
を前記範囲内に設定することにより、本発明の目的を充
分に達成することができる。
この非転写層上には、これに隣接して次に説明する転
写層が積層される。
−転写層− 転写層は、熱溶融性物質と色材とを含有する。
前記熱溶融性物質としては、たとえばカルナバロウ、
木ロウ、オウリキュリーロウおよびエスパルロウ等の植
物ロウ;蜜ロウ、昆虫ロウ、セラックロウおよび鯨ロウ
等の動物ロウ;パラフィンワックス、マイクロクリスタ
ルワックス、ポリエチレンワックス、エステルワックス
および酸ワックス等の石油ロウ;ならびに、モンタンロ
ウ、オゾケライトおよびセレシン等の鉱物ロウ等のワッ
クス類を挙げることができ、さらにこれらのワックス類
などの他に、パルミチン酸、ステアリン酸、マルガリン
酸およびベヘン酸等の高級脂肪酸;パルミチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、マル
ガニルアルコール、ミリシルアルコールおよびエイコサ
ノール等の高級アルコール;パルミチン酸セチル、パル
ミチン酸ミリシル、ステアリン酸セチルおよびステアリ
ン酸ミリシル等の高級脂肪酸エステル;アセトアミド、
プロピオン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン
酸アミドおよびアミドワックス等のアミド類;ならびに
ステアリルアミン、ベヘニルアミンおよびパルミチルア
ミン等の高級アミン類などが挙げられる。
これらは1種単独で用いても良いし、2種以上を組み
合わせて用いてもよい。
これらの中でも、好ましいのは柳本MJP−2型を用い
て測定した融点が50〜120℃の範囲内にあるワックスで
ある。
転写層における前記熱溶融性物質の含有率は、通常、
30〜90重量%以下の範囲であることが好ましい。
前記色材としては、たとえば無機顔料および有機顔料
などの顔料ならびに染料を挙げることができる。
前記無機顔料としては、二酸化チタン、カーボンブラ
ック、酸化亜鉛、プルシアンブルー、硫化カドミウム、
酸化鉄ならびに鉛、亜鉛、バリウムおよびカルシウムの
クロム酸塩などが挙げられる。
前記有機顔料としては、アゾ系、チオインジゴ系、ア
ントラキノン系、アントアンスロン系、トリフェンジオ
キサジン系の顔料、バット染料顔料、フタロシアニン顔
料、たとえば銅フタロシアニンおよびその誘導体ならび
にキナクリドン顔料などが挙げられる。
前記有機染料としては、酸性染料、直接染料、分散染
料、油溶性染料、含金属油溶性染料などが挙げられる。
これら各種の色材の中でも、特に好ましいのはカーボ
ンブラックである。
転写層における前記色材の含有率は、通常、5〜30重
量%の範囲内にあり、好ましくは10〜25重量%の範囲内
にある。
転写層は前記熱溶融物質および前記色材とともに、さ
らに熱可塑性樹脂を含有していてもよい。前記熱可塑性
樹脂を含有すると、転写層における凝集力の調節が容易
になる。
前記熱可塑性樹脂としては、たとえばポリエチレンお
よびその共重合樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレ
ンおよびその共重合樹脂、メタクリル酸メチル樹脂、塩
化ビニル樹脂およびその共重合樹脂、塩化ビニリデン樹
脂、酢酸ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、アイオノマ
ー樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアエタール、ポリカー
ボネート、ポリエステル系樹脂、ポリフェニレンオキサ
イドおよびノリル樹脂、ポリスルフォン、ふっ素系樹
脂、シリコーン樹脂などが挙げられる。
これらは1種単独で用いても良いし、2種以上を組合
わせて用いても良い。
熱可塑性樹脂の中でも、好ましいのはエチレン共重合
体である。
前記エチレン共重合体としては、たとえばエチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重
合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸イソブチル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、
エチレン−塩化ビニル共重合体およびエチレン−アクリ
ル酸金属塩共重合体などが挙げられる。
前記熱可塑性樹脂を用いる場合の転写層における前記
熱可塑性樹脂成分の含有率は、通常、50重量%以下であ
り、好ましくは40重量%以下である。
さらに、転写層は、前記の成分のほかに、たとえばポ
リオキシエチレン鎖含有化合物などの界面活性材を含む
ものであってもよい。
転写層は、さらに、無機または有機微粒子(金属粉、
シリカゲルなど)、オイル類(アマニ油、鉱油など)を
含有していてもよい。
転写層は、たとえば水系塗布法、有機溶媒を用いた塗
布法などの塗布法を採用して前記非転写層上に塗設する
ことができる。
この転写層の層厚は、通常、0.5〜8μmの範囲内に
あり、好ましくは1.5〜6.0μmの範囲内にある。
−その他− 本発明の感熱転写記録媒体は、通常、前記支持体上
に、前記非転写層、前記転写層をこの順に塗設した後、
所望により乾燥工程、表面平滑化処理工程などを経て所
望の形状に裁断することにより、製造することができ
る。
このようにして得られる感熱転写記録媒体は、一般に
ラインプリンター等に用いられる広幅のテープ状あるい
はタイプライターリボン状などの形態で使用することが
できるが、本発明の感熱転写記録媒体の平面形状として
好ましいのはラインプリンターに使用される記録紙と実
質的に同幅のシート状である。
本発明の感熱転写記録媒体を用いる感熱転写方法は、
通常の感熱転写記録方法と異なるものではないが、熱源
として最も典型的な熱ヘッドを使用する場合を例にして
説明する。
まず、感熱転写記録媒体の転写層と被転写媒体、たと
えば普通紙とを密着させ、熱ヘッドによって熱パルスを
与え、所望の印字ないし転写パターンに対応する熱軟化
性色材層を局部的に加熱する。
転写層の被加熱部は、その温度が上昇し、たとえば第
1図(イ)に示すように、転写層1が速やかに軟化し
て、非転写層2との界面の近傍から凝集破壊により剥離
して被転写媒体上に転写される。転写層1が転写された
後においては、第1図(ロ)に示すように、支持体3上
に非転写層2が残存する。
[実施例] 次に、本発明の実施例および比較例を示し、本発明に
ついて、さらに具体的に説明する。
(実施例1) 厚み4.5μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
上に下記の非転写層組成物を、JIS規格A4の紙の横幅に
相当する長さにわたって層厚1μmになるようにワイヤ
ーバーを用いたソルベント塗布法により塗布し、本発明
の感熱転写記録媒体における非転写層を形成した。
非転写層組成物 エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含有率28
重量%) ……20重量% ポリエステル樹脂 ……60重量% [「バイロン200」;東洋紡(株)製] カーボンブラック ……20重量% 次いで、下記の熱軟化性色材層組成物を膜厚4μmに
なるように非転写層の上にグラビアを用いたホットメル
ト塗布法により塗布して転写層を形成し、本発明の感熱
転写記録媒体を得た。
転写層組成物 カーボンブラック ……20重量% エチレン−酢酸ビニル共重合体 ……10重量% パラフィンワックス ……50重量% 酸化ワックス ……20重量% 得られた感熱転写記録媒体をサーマルプリンター(26
0mm巾ラインヘッド、180 DPI、プラテンゴム硬度40度)
を用いて、普通紙(ベック平滑度20秒)に記録(印字)
し、印字画像の光沢度、解像力、ボイドおよび濃度を評
価した。
結果を第1表に示す。
なお、印字画像の光沢度、解像力、ボイド、濃度低下
および秘密保持性はそれぞれ次のようにして評価した。
光沢度:光沢度計を使用して、入射角および反射角が共
に60゜の条件下に印字画像の光沢度を測定し、光沢度15
以下を○、光沢度15以上を×とした。
解像力:1ドットのケイ線のカスレを目視観察してカスレ
なしを◎、若干のカスレが見られるものを○、カスレあ
りを×とした。
ボイド:目視により観察した。
濃度低下:マシン内温度40℃の条件で印字を行ない、濃
度1.4以下を×、濃度1.4以上を○とした。
秘密保持性:印字後のヌケについて、反射光により目視
観察を行ない、一部にでもヌケがあるものを×、ヌケが
全くないものを○とした。
(実施例2) 前記実施例1において、前記実施例1で使用した非転
写層組成物に代えて、下記の非転写層組成物を使用した
ほかは、前記実施例1と同様にして、実施した。
結果を第1表に示す。
非転写層組成物 スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体 [「クレイトンG1300」;シェル化学社製] ……10重量% ポリエステル樹脂 ……80重量% [「UE3600」;ユニチカ(株)製] カーボンブラック ……10重量% (比較例1) 前記実施例1において、前記実施例1で使用した非転
写層組成物に代えて、下記の非転写層組成物を使用した
ほかは、前記実施例1と同様にして、支持体上に、非転
写層、転写層をこの順に積層してなる感熱転写記録媒体
を製造し、この感熱転写記録媒体について、評価を行な
った。
結果を第1表に示す。
非転写層組成物 エチレン−酢酸ビニル共重合体 80重量% (酢酸ビニル含有率28重量%) カーボンブラック ……20重量% (比較例2) 前記実施例1において、前記実施例1で使用した非転
写層組成物に代えて、下記の非転写層組成物を使用した
ほかは、前記実施例1と同様にして、支持体上に、非転
写層、転写層をこの順に積層してなる感熱転写記録媒体
を製造し、この感熱転写記録媒体について、評価を行な
った。
結果を第1表に示す。
非転写層組成物 ポリエステル樹脂 ……80重量% [「バイロン200」;東洋紡(株)製] カーボンブラッック ……20重量% (比較例3) 前記実施例1において、前記実施例1で使用した非転
写層組成物に代えて、下記の非転写層組成物を使用した
ほかは、前記実施例1と同様にして、支持体上に、非転
写層、転写層をこの順に積層してなる感熱転写記録媒体
を製造し、この感熱転写記録媒体について、評価を行な
った。
結果を第1表に示す。
非転写層組成物 ポリエステル樹脂 ……60重量% カーボンブラック ……20重量% フッ素樹脂粒子(平均粒径0.3φ) ……20重量% (評価) 第1表から明らかなように、本発明の感熱転写記録媒
体は、高温環境においても濃度の低下がないとともに、
秘密保持性に優れ、しかも高解像力であるとともにボイ
ドの発生が少なくて高品質の印字画像を形成することが
できることを確認した。
[発明の効果] 本発明によると、 (1) 支持体と転写層との間の非転写層が、特定の化
合物を含有するので、たとえばファクシミリ装置のライ
ンプリンター等の高温環境においても、常に転写層と非
転写層との界面の近傍で生じる安定な凝集破壊により転
写層が剥離するので、濃度の低下がないとともに、印字
画像の表面の光沢度が低くて判読し易い印字画像を形成
することが可能であり、 (2) 転写層が被転写媒体上に転写された後におい
て、支持体上に残存する非転写層が色材を含有するの
で、判読可能な所謂白抜け部が生じることがなくて、秘
密保持性が高く、 (3) しかも、解像力が高いとともにボイドの発生が
少ない、 等の種々の利点を有する高性能の感熱転写記録媒体を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(イ)および同図(ロ)は、それぞれ本発明の感
熱転写記録媒体における転写層と非転写層との関係を示
す断面説明図、第2図は従来の感熱転写記録媒体の一例
を示す断面説明図である。 1……転写層、2……非転写層、3……支持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹山 敏久 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (72)発明者 阿部 隆夫 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−60794(JP,A) 特開 昭61−293896(JP,A) 特開 平3−38383(JP,A) 特開 平2−47090(JP,A) 特開 昭59−96992(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/40 B41M 5/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体と、熱溶融性物質および色材を含有
    する転写層との間に、熱可塑性ポリマーおよび色材を含
    有する非転写層を有すると共に、前記非転写層中の前記
    熱可塑性ポリマーが下記のA群から選ばれる少なくとも
    一種と下記のB群から選ばれる少なくとも一種との混合
    物であることを特徴とする感熱転写機録媒体。 [A群] α−オレフィン重合体、α−オレフィン−無水マレイン
    酸共重合体、α−オレフィン−アルキル(メタ)アクリ
    レート共重合体、α−オレフィン−酢酸ビニル共重合
    体、α−オレフィン−(メタ)アクリル酸共重合体、酢
    酸ビニル重合体、アルキル(メタ)アクリレート重合
    体、(メタ)アクリル酸重合体、スチレン系エラストマ
    ー。 [B群] ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニ
    ル。
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