JP2775463B2 - パチンコ機の管理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、パチンコ島台に列設された多数のパチンコ
機を管理するパチンコ機の管理装置に関するものであ
る。

［従来の技術］ 従来、パチンコ遊技場にTVカメラを設置して、その映
像を管理室に設けたディスプレイ（例えば、管理装置と
一体に又は別体に設けたCRT）に表示して不正遊技（特
に、ガラス扉を開放して行う不正遊技が多い）が行われ
ていないかどうかを監視する監視システムが設けられて
いた。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、従来の監視システムにおいては、TVカメラ
の操作は、管理装置と一体、又は別体に設けられた操作
手段によって遊技場の管理者が操作しなければ、特別の
駆動をするわけでなく、漫然と遊技場の内部を映し出し
ているだけであり、管理者が注意深く監視していなけれ
ば、ガラス扉を開放して不正遊技が行われている場合で
も見逃してしまう虞れがあった。

本発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、そ
の目的とするところは、ガラス扉を開放して行う不正遊
技に対して見逃すことなく対処できるパチンコ機の管理
装置を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 上記した目的を達成するために、本発明に係るパチン
コ機の管理装置は、 パチンコ島台に列設された多数のパチンコ機を管理す
るものであって、 前記パチンコ機には、ガラス扉を開放したことを検出
するガラス扉開放検出器を設け、 前記パチンコ島台に列設された複数のパチンコ機と対
面する位置に所定角度範囲内で首振り駆動されるTVカメ
ラを設置し、 前記管理装置には、前記パチンコ機に関するデータを
表示することが可能であると共に前記TVカメラによる映
像を表示可能なディスプレイと警報音を発生させる警報
装置とを設け、 前記ガラス扉開放検出器からの検出出力があったとき
に、前記TVカメラの方向をその検出出力があったパチン
コ機に向けるように駆動させて前記ディスプレイにパチ
ンコ機に関するデータに優先して検出出力があったパチ
ンコ機の映像を表示すると共に前記警報装置から警報音
を発生させることを特徴とするものである。

［作 用］ パチンコ機のガラス扉が開放されると、ガラス扉開放
検出器が作動して、その検出出力が管理装置に送られ
る。すると、管理装置は、その検出出力があったパチン
コ機を判別して、そのパチンコ機の方向にTVカメラを向
けると共に警報音を発生させる。このため、ガラス扉の
開放と同時にその開放した状態がパチンコ機に関するデ
ータに優先してディスプレイに映し出されると共に警報
音が発せられるため、遊技場の管理者は、その開放状態
が不正に行われているか否かが即座に分かり、仮に、遊
技場の管理者がディスプレイを見ていない場合でも、警
報音によってディスプレイを見るように喚起されるの
で、不正行為を見落とすことがない。

［実施例］ 以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明
する。

第１図は、パチンコ機の正面図であり、これについて
説明すると、パチンコ機１の額縁状に形成された前面枠
２の開口に金枠３が周設され、該金枠３には、一側を軸
支してガラス扉４と前面板５とが開閉自在に設けられて
いる。ガラス扉４の後方であって前記前面枠２の裏面に
は、遊技盤６が着脱自在に取付けられ、その遊技盤６の
一側上部には、ガラス扉開放検出器としてのドアースイ
ッチ７が設けられている。このドアースイッチ７は、前
記ガラス扉４が閉じられているときには、OFFとなって
おり、ガラス扉４が開放されるとONとなって、後述する
管理装置12にその検出信号が送られる。なお、図示の実
施例では、ドアースイッチ７は、遊技盤６に設けられる
ものを示したが、遊技盤６を着脱自在に取付ける遊技盤
取付枠（図示しない）、あるいは前記前面枠２、金枠３
に設けてもよい。要は、ガラス扉４が開放された状態が
検出できる位置、あるいは構成であればどのようなもの
でもよい。

また、パチンコ機１の前面枠２の下方には、打球の弾
発力を調節する操作ハンドル８や前記前面板５の表面に
取付けられる上皿（図示しない）に貯留しきれない賞品
球を貯留する下皿９が設けられている。

上記したパチンコ機１は、第２図に示すようにパチン
コ島台10に設置される。パチンコ島台10には、多数のパ
チンコ機１が背向配置され、そのパチンコ機１に対面し
て複数のTVカメラ11が設置されている。このTVカメラ11
は、隣り合うパチンコ島台10の上部に設けてもよいし、
あるいは遊技場の天井から釣り下げてもよい。また、TV
カメラ11は、図示の実施例においては、所定個づつのパ
チンコ機１に対応するように所定角度θ範囲内で首振り
駆動されるようになっている。しかして、TVカメラ11
は、通常状態において所定の速度で首振り駆動させても
よいし、あるいは、広角レンズで守備範囲内のすべての
パチンコ機の映像を映し出すようにしていてもよい。ま
た、前記ガラス扉４が開放されてドアースイッチ７がON
すると、そのガラス扉４が開放されたパチンコ機１に向
けて首振り駆動され、当該パチンコ機１が映し出される
と、停止するようになっている。このとき、必要に応じ
てズーミングして拡大した映像を移し出すようにしても
よい。

ところで、上記したTVカメラ11の首振り駆動制御は、
第３図に示す管理装置12によって行われる。この管理装
置12は、パチンコ遊技場の管理室に設置され、すべての
パチンコ機１に関するデータを管理したり、あるいは必
要な指令（例えば、打ち止め指令）を各パチンコ機１に
出力したりするものである。このため、管理装置12に
は、ファンクションキーやテンキー等を含むキー操作部
13と、個々の、あるいは或るブロック毎の、あるいは全
てのパチンコ機１に関する数値データ等を表示するデー
タ表示部14と、各パチンコ機１の作動状態（打ち止め状
態等）を表示するLEDパネル表示部15と、記憶手段に記
憶された数値データを記録紙に表示してタイプアウトす
るプリンター16と、前記TVカメラ11によって映し出され
た映像を表示するディスプレイ（CRT）17とが一体的に
設けられている。なお、ディスプレイ17には、前記デー
タ表示部14に表示されるデータをキー操作部13の操作に
より表示されるようにしてもよい。ただし、この場合に
おいて、ディスプレイ17にデータ等を表示しているとき
にドアースイッチ７からの信号が検出されたときには、
優先してTVカメラ11による映像が映し出されるようにす
ることが望ましい。

上記した管理装置12は、パチンコ島台10に設置される
すべてのパチンコ機１と接続されるが、その回路構成
は、第４図に示されるようになっている。すなわち、各
パチンコ機１の打込玉数を示す打込玉数信号を出力する
出力端子Ａと、補給玉数（入賞球玉数でもよい）を示す
補給玉数信号を出力する出力端子Ｂと管理装置12の演算
回路18に設けられる入力端子Pa、Pbがそれぞれ接続され
る。そして、演算回路18は、入力される打込玉数信号と
補給玉数信号に基づいて各パチンコ機１の収支や、ある
いは打ち止めのための差を演算する。このようにして演
算された結果や上記打込玉数信号及び補給玉数信号は、
マイクロコンピュータ20に送られる。このマイクロコン
ピュータ20には、記憶手段としてのRAM、制御実行手段
としてのCPU、処理手順が記憶されたROM、入出力手段等
を含んでいる。また、マイクロコンピュータ20には、出
力回路21が接続され、この出力回路21を介して各パチン
コ機１に必要な指令（打ち止め信号等）が出力される。
しかして、上記演算回路18で演算された演算結果等は、
一旦RAMに記憶され、キー操作部13のキー操作に対応し
てデータ表示部14やプリンター16にデータが表示され、
あるいはプリントアウトされる。

一方、前記ドアースイッチ７からの信号は、出力端子
Ｃから出力されるが、この出力端子Ｃが管理装置12に設
けられる入力回路19の入力端子Pcに接続される。そし
て、入力回路19は、マイクロコンピュータ20に接続され
ている。このため、ガラス扉４の開放信号は、入力回路
19を介してマイクロコンピュータ20に送られる。

マイクロコンピュータ20は、ドアースイッチ７からの
開放信号が入力されると、開放信号を発したパチンコ機
１を判別して前記TVカメラ11に首振り駆動信号を送り、
開放信号を発したパチンコ機１を映し出す位置で停止さ
せる。そして、その映し出された映像がディスプレイ17
に表示される。したがって、遊技場の管理室に居る管理
者は、ディスプレイ17に映し出された映像を見ることに
より、ガラス扉４の開放が遊技場の店員によってなされ
たものか、あるいは遊技客の不正行為によってなされた
ものか即座に判断することができ、遊技場の不正行為で
ある場合には、それに対する対応を容易に採ることがで
きる。

なお、ドアースイッチ７からの開放信号があった場合
において、TVカメラ11に首振り信号を導出するととも
に、管理装置12から警報音を発したり、ビデオテープと
接続するように構成することにより、管理者が他の仕事
をしてディスプレイ17を見ていない場合であっても、そ
の警報音でディスプレイ17を直接見ることにより、ある
いは開放状況が終了していた場合でもビデオテープレコ
ーダの再生によりディスプレイ17を見てガラス扉４の開
放状況を容易に判断することができる。

また、本発明の技術思想を発展させれば、パチンコ機
１に設けられる不正検出器（例えば、磁石防止用検出器
や電磁波防止用検出器等）と管理装置12とを接続し、い
ずれかの不正検出器からの信号が出力された場合に、TV
カメラ11を当該パチンコ機に向けるように構成すること
も可能である。この場合、パチンコ機に複数設けられる
不正検出器のうちのいずれか１つの信号があれば、TVカ
メラ11を当該パチンコ機に向けるように構成することが
好ましい。

なお、上記実施例では、パチンコン機１の収支データ
等を管理する管理装置12にディスプレイ17及び駆動指令
発生手段を設けたものを示したが、これらの機能だけを
有する管理装置を上記収支データ用の管理装置とは、別
体に構成して設けてもよい。

［発明の効果］ 以上、説明したところから明らかなように、本発明に
係るパチンコ機の管理装置は、ガラス扉開放検出器から
の検出出力があったときに、TVカメラの方向をその検出
出力があったパチンコ機に向けるように駆動させて前記
ディスプレイにパチンコ機に関するデータに優先して検
出出力があったパチンコ機の映像を表示すると共に警報
音を発生させるようにしたので、ガラス扉の開放と同時
にその開放した状態がパチンコ機に関するデータに優先
してディスプレイに映し出されるため、遊技場の管理者
は、その開放状態が不正に行われているか否かが即座に
分かり、不正に行われている場合には、その対応を素早
く採ることができ、仮に、遊技場の管理者がディスプレ
イを見ていない場合でも、警報音によってディスプレイ
を見るように喚起されるので、不正行為を見落とすこと
がない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、パチンコ機のガラス扉を開放した状態での正
面図、第２図は、TVカメラとパチンコ機を列設するパチ
ンコ島台との配置関係を示す平面図、第３図は、管理装
置の斜視図、第４図は、パチンコ機と管理装置の電気的
接続関係を示すブロック図である。 １……パチンコ機、４……ガラス扉 ７……ドアースイッチ（ガラス扉開放検出器） 10……パチンコ島台、11……TVカメラ 12……管理装置、17……ディスプレイ 20……マイクロコンピュータ

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】パチンコ島台に列設された多数のパチンコ
   機を管理するパチンコ機の管理装置において、 前記パチンコ機には、ガラス扉を開放したことを検出す
   るガラス扉開放検出器を設け、 前記パチンコ島台に列設された複数のパチンコ機と対面
   する位置に所定角度範囲内で首振り駆動されるTVカメラ
   を設置し、 前記管理装置には、前記パチンコ機に関するデータを表
   示することが可能であると共に前記TVカメラによる映像
   を表示可能なディスプレイと警報音を発生させる警報装
   置とを設け、 前記ガラス扉開放検出器からの検出出力があったとき
   に、前記TVカメラの方向をその検出出力があったパチン
   コ機に向けるように駆動させて前記ディスプレイにパチ
   ンコ機に関するデータに優先して検出出力があったパチ
   ンコ機の映像を表示すると共に前記警報装置から警報音
   を発生させることを特徴とするパチンコ機の管理装置。