JP2775166B2 - 節水効率の優れた自動現像装置及び該装置を用いたハロゲン化銀黒白感光材料の処理方法 - Google Patents

節水効率の優れた自動現像装置及び該装置を用いたハロゲン化銀黒白感光材料の処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はハロゲン化銀黒白感光材料用自動現像装置に
関し、更に詳しくは水洗水の再生利用を可能にし節水効
率に優れた自動現像装置及び該自動現像装置を用いたハ
ロゲン化銀黒白感光材料の処理方法に関するものであ
る。
[従来の技術] 現在、ハロゲン化銀感光材料の現像処理は自動現像機
を用いて行われるのが一般的であるが、このような自動
現像機は通常、現像、定着、水洗、乾燥の各工程からな
っており、現像及び定着処理を終えた感光材料は水洗工
程において材料中に含まれる前工程の処理液成分、特に
定着液成分を水洗除去される。この水洗が不十分である
場合、特に黒白ハロゲン化銀感光材料においては材料中
の残留定着液成分に起因する画像の経時劣化等の性能上
の問題が生じてくる。従って、感光材料中の残留定着液
成分を十分に除去するため十分な水洗が行われる必要が
あるが、自動現像機中の水洗槽に収容される水洗水量で
は上記の如き充分な水洗は不可能であった。このため、
水洗処理時には水道水を常時供給し、オーバーフローす
る水洗水はそのまま上下水道へ排水する方法がとられる
のが現状であった。
上記の如き状況において、近年、省資源及び生産コス
ト低減の観点から自動現像機の水洗時における節水要求
が強まってきており、これに伴う技術改善要求も高まっ
ている。即ち、都市部における地盤沈下等の問題、下水
処理設備の立ち遅れに対する設備投資等による上下水道
料金の上昇、また、特定地域における夏場の特異的気象
状況に起因する断水等に対処するための水洗水節約に関
する要求は、近年の製版所での処理量の増大及び排水総
量規制の問題と相まって益々強まってきている。
このような節水要求に対して、従来例えば水洗処理を
向流水洗法にて行ったり、水洗処理の代わりに薬品処理
を行う無水洗・無配管システム等が提案され、これらの
方法は実際にカラー処理プロセスにおいては既に実用化
されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、現在の黒白ハロゲン化銀感光材料用、
特に印刷製版用自動現像装置は通常、現像、定着、水洗
の各工程が各々1槽ずつで構成されているにもかかわら
ず比較的大型であり、上記の如き向流水洗法又は無水法
・無配管システムを該自動現像装置に適用することは、
処理槽の増大等装置の更なる大型化を招く。この結果、
処理ライン長が長くなり、感光材料の処理時間が長くな
るという、近年の大量処理に伴う処理の迅速化の観点か
らは全く逆行する方向にあり、実用化が困難であった。
更に、上記のような装置において処理の迅速化をはかろ
うとした場合、処理ライン速度を更に増大させる必要が
あるが、このような場合、感光材料に与える物理的負担
が大きくなり、例えば感光材料の膜面のキズ、はがれ
等、または摩擦による感光材料の帯電等の問題点が生じ
てくる。
従って、本発明の第1の目的は水洗水の再生利用を可
能にし、その結果節水効率の改善された自動現像装置及
び該装置を用いたハロゲン化銀黒白感光材料の処理方法
を提供することにある。
また、本発明の第2の目的はコンパクトでありかつメ
ンテナンスやコスト面の改善された節水効率の優れた自
動現像装置を提供することにある。
更に本発明の第3の目的は水洗時におけるハロゲン化
銀黒白感光材料の残留定着液成分の増大を防ぎ、優れた
画像特性を与える自動現像装置及び処理方法を提供する
ことにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明者等は上記の如き問題点に鑑みて鋭意研究の結
果、本発明の上記目的は、少なくとも、現像部、定着部
及び水洗部からなるハロゲン化銀黒白感光材料用自動現
像装置において、前記水洗部が少なくとも、 感光材料を水洗する水洗手段と、 該水洗手段から排出された使用済水洗水を含む水を、前
記水洗手段に供給される水洗水として一時溜めておく防
水手段と、 該使用済水洗水を再生する少なくとも一つの再生手段
と、 該水洗手段内の水洗水と貯水手段内の水洗水を前記水洗
手段と貯水手段との間で循環させる循環手段と を有することを特徴とする上記ハロゲン化銀黒白感光材
料用自動現像装置及び該自動現像装置を用いて処理する
ことを特徴とするハロゲン化銀黒白感光材料の処理方法
を提供することによって達成されることを見出した。
以下に、本発明の自動現像装置を図面に基づいて説明
する。
第1図は、本発明の自動現像装置の水洗部の一例を模
式的に示す概略図である。第1図によれば、本発明の現
像装置の水洗部は、感光材料を処理する水洗槽1と、水
洗槽1に補充するための水洗水及び上記補充により水洗
槽1からオーバーフローする水洗水を溜めておく水洗槽
1の近傍に設けられた貯水槽2と、貯水槽2から水洗槽
1に水洗水の補充を行い、水洗槽1からのオーバーフロ
ー水を貯水槽2へ送液する循環手段3と、例えば貯水槽
2から水洗槽1への経路の途中に設けられたフィルター
4等の再生手段とから基本的になっている。
即ち、現像処理開始時に水洗槽1及び貯水槽2を未使
用の水洗水で満たした後、現像及び定着処理済の感光材
料を水洗槽1にて水洗処理し、この感光処理量に応じて
貯水槽2から自動的に水洗水が補充され、この結果水洗
槽1からオーバーフローした使用済水洗水は、従来の如
くそのまま排水されることなく貯水槽2に送られ一時貯
水される。処理量が増大するにつれ、この循環を繰り返
すことにより水洗槽1内及び貯水槽2内の水洗水が感光
材料による持ち込み定着液成分又は染料、色素、界面活
性剤、ゼラチン等の感光材料からの溶出成分によって汚
染され、この結果水洗効率が低下し水洗後の感光材料の
仕上りに悪影響を与えるようになる。これを防止するた
め例えば貯水槽2から水洗槽1への経路の間、又は水洗
槽1から貯水槽2への経路の間に再生手段としてフィル
ター4を設けて、水洗水から感光材料に悪影響を及ぼす
成分、特にチオ硫酸イオンまたは水垢、カビ等を取り除
き水洗水の再生処理を行う。このようなフィルターとし
ては、吸着フィルターがあり、吸着剤成分をフィルター
繊維に付着させたものが用いられる。
フィルター繊維の素材としては耐熱性、耐薬品性の点
から炭素繊維、アラミド繊維、テフロン樹脂繊維、麻、
ガラス繊維、ポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフ
ォーム等が好ましく用いられる。また、特開昭60−2631
51号公報明細書に接触物質として記載のものも使用する
ことができる。
また、吸着剤として粉体をカートリッジ形状にして充
填ユニットに充填させてこれに水を通過させる方式とし
て用いることも好ましい。
ここでいう吸着剤としては、酸、アルカリ型吸着剤と
して酸化ケイ素、マグネシウムの混合体を微粉体化した
もの、活性炭微粉末に活性化を目的として例えばニッケ
ル、カルシウム、マグネシウム、スズ、鉄、アルミニウ
ム等の金属微粒子を混合したものなどが挙げられる。ま
たゼオライトのような天然石で網目状の細孔をもつも
の、また合成ゼオライト一般及びシリカ−アルミナ系の
吸着剤なども好ましく、特に天然ゼオライトや合成ゼオ
ライトに上記金属微粒子を担持させることで活性化さ
せ、また吸着面積を増大させて吸着剤として能力を上げ
たものも好ましく用いられる。
吸着剤としては具体的に阿波製紙(株)キョーワード
シリーズ、キョーワード400、キョーワード600、又はポ
リプロピレン長繊維不織布などが市販品として挙げられ
る。
上記フィルターは例えばゼラチン等のゲル化物による
目詰り等を防ぎそのライフタイムを延長させるため、例
えば活性炭繊維等からなるシート状フィルターを組合わ
せて用いることができ、この結果フィルター交換寿命を
延ばすことも可能である。
また、再生手段として別に、酸化剤供給槽を含む酸化
剤供給手段を設け適時酸化剤を貯水槽2に供給すること
により、水洗水を再生することもできる。
このような酸化剤としては、金属または非金属の酸化
物、酸化物酸系酸またはその塩、過酸化物、有機の酸系
を含む化合物等が挙げられるが、貯水槽内の使用済水洗
水中に持ち込まれた定着液成分を分解することを主に目
的としている点から上記酸系酸としては硫酸、亜硝酸、
硝酸、次亜塩素酸等が好ましく、過酸化物としては過酸
化水素水、フェントン試薬等が好ましく用いられる。ま
た、オゾンも好ましく用いられる。
これらの酸化剤は、水等で希釈して、貯水槽2に隣接
させて配置された酸化剤供給槽から貯水槽2に添加され
るが、通常は該供給槽から必要に応じ一定量ずつ自動的
に添加され、好ましくは数時間に1度位の割合で供給用
弁を開き自動落下させる形で貯水槽2に添加される。添
加量は、感光材料の種類、処理量、処理液の種類等によ
り任意に選択することができるが、もち込まれる定着液
成分に相関すると考えられることから、前述したような
タイマー設定によって数時間単位で必要量を自動的に添
加するような方式においては、もち込まれる定着液中の
チオ硫酸イオンに対して1/2モル〜数倍当量モル範囲
で、特に1/2モル〜当モル量の範囲で添加されることが
好ましい。また実際にはもち込まれる定着液成分そのも
のは処理感材量に比例するため、処理感材量によって添
加量を決定することも可能である。また、貯水槽2には
再生を効率よく行なうため、公知の攪拌手段を有するこ
とができる。
本発明においては、上記種々の再生手段を各々1種選
択して用いても良いし2種以上組み合わせて用いてもよ
い。
本発明の自動現像装置の水洗手段としては、従来公知
の種々の水洗槽及び水洗方法を用いることが出来る。ま
た、本分野で公知の種々の添加剤を含有する水を水洗水
として用いることができる。とりわけ防黴手段を施した
水洗水が貯水槽内に停滞される水中における水垢の発生
防止のために有効に用いられる。
このような防黴手段としては、特開昭60−263939号に
記された紫外線照射法、同60−263940号に記された磁場
を用いる方法、同61−131632号に記されたイオン交換樹
脂を用いて純水にする方法、特願昭60−253807号、同60
−295894号、同61−63030号、同61−51396号に記載の防
菌剤を用いる方法等を用いることができる。
更には、L.E.West“Water Quality Criteria"Photo S
ci&Eng.Vol.9 No.6(1965)、N.W.Beach“Microbiolog
ical Growths in Motion−Picture Processing"SMPTE J
ournal Vol.85,(1976).R.O.Deegan,“Photo Processi
ng Wash Water Biocides"J.Imaging Tech.Vol.10,No.6
(1984)及び特開昭57−8542号、同57−58143号、同58
−105145号、同57−132146号、同58−18631号、同57−9
7530号、同57−157244号などに記載されている防菌剤、
防バイ剤、界面活性剤などを併用することもできる。
更に水洗水には、R.T.Kreiman著 J.Image,Tech 10,
(6)242(1984)に記載されたイソチアゾリン系化合
物、RESEARCH DISCLOSURE第205巻、Item 20526(1981
年、5月号)に記載されたイソチアゾリン系化合物、同
第228巻、Item 22845(1983年、4月号)に記載された
イソチアゾリン系化合物、特願昭61−51396号に記載さ
れた化合物、などを防菌剤(Microbiocide)として併用
することもできる。
更に防バイ剤の具体例としては、フェノール、4−ク
ロロフェノール、ペンタクロロフェノール、クレゾー
ル、o−フェニルフェノール、クロロフェン、ジクロロ
フェン、ホルムアルデヒド、グルタールアルデヒド、ク
ロルアセトアミド、p−ヒドロキシ安息香酸エステル、
2−(4−チアゾリン)−ベンゾイミダゾール、ベンゾ
イソチアゾリン−3−オン、ドデシル−ベンジル−ジメ
チルアンモニウム−クロライド、N−(フルオロジクロ
ロメチルチオ)−フタルイミド、2,4,4′−トリクロロ
−2′−ハイドロオキシジフェニルエーテルなどが挙げ
られる。
また、種々攪拌を行いながら処理する方法、水洗促進
剤の使用、感光材料の処理面積に応じた水洗水供給、水
洗槽へのキャリーオーバー減少を目的としたスクイズの
使用等の方法も組み合わせて使用することができる。
本発明における貯水槽2は水垢防止及び腐食等の観点
からタンクの材質として塩化ビニルに防菌剤等を含有さ
せたり、またタンクの内側をナイロン加工する等の方法
で加工を施してもよい。
本発明における循環手段としては、貯水槽2から水洗
槽1への水洗水の補充には例えば、感光材料を自動現像
機に挿入する際にセンサーにより検知し、これにより自
動的に貯水槽2から水洗槽1へ水洗水が供給され、感光
材料を検知していない時は水洗水の供給が停止されると
いう電磁弁設計を用いてもよい。この際、ポンプにより
水洗水を強制移送することが好ましく、補充水洗水量と
しては、処理感材面積1m2あたり10〜30が好ましく、1
5〜25が更に好ましい。また、上記補充により水洗槽
1からオーバーフローした水洗水はそのまま、貯水槽2
に接続された配管を通して貯水槽2に送られ一時溜めら
れる。
以上に述べた如く、本発明におけるように貯水槽を設
けることにより水洗水を循環使用し、更に該水洗水を再
生利用することにより節水効率を増大させるという考え
方は本発明者等が鋭意研究の結果初めて見出したもので
あり従来技術には全く見られないものである。
本発明の自動現像装置に適用しうるハロゲン化銀感光
材料は黒白感光材料であり、特に黒白ネガフィルム、黒
白反転フィルム、Xレイフィルム、複写用フィルム、印
刷用フィルム、グラビアフィルム等が挙げられる。
また、本発明の自動現像装置の現像部、定着部、乾燥
部については従来公知の種々の方式全てもちいることが
できる。
本発明に適用される黒白現像液には現像主薬としてジ
ヒドロキシベンゼン類と1−フェニル−3−ピラゾリド
ン類の組合せが好ましく用いられる。勿論この他にp−
アミノフェノール系現像主薬を含んでもよい。
本発明に用いるジヒドロキシベンゼン現像主薬として
はハイドロキノン、クロロハイドロキノン、ブロムハイ
ドロキノン、イソプロピルハイドロキノン、メチルハイ
ドロキノン、2,3−ジクロロハイドロキノン、2,5−ジク
ロロハイドロキノン、2,3−ジブロムハイドロキノン、
2,5−ジメチルハイドロキノンなどがあるが特にハイド
ロキノンが好ましい。
1−フェニル−3−ピラゾリドン又はその誘導体の現
像主薬としては1−フェニル−4,4−ジメチル−3−ピ
ラゾリドン、1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキ
シメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4,4−ジ
ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドンなどがある。
p−アミノフェノール系現像主薬としてはN−メチル
−p−アミノフェノール、p−アミノフェノール、N−
(β−ヒドロキシエチル)−p−アミノフェノール、N
−(4−ヒドロキシフェニル)グリジン、2−メチル−
p−アミノフェノール、p−ベンジルアミノフェノール
等があるが、N−メチル−p−アミノフェノールが好ま
しい。
現像主薬は通常0.01モル/〜1.2モル/の量で用
いられるのが好ましい。
本発明に用いる現像液のpHは9から13の範囲のものが
好ましい。更に好ましくはpH10から12の範囲である。
pHの設定のために用いるアルカリ剤には水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、第三リン酸ナトリウム、第三リン酸カリウムの如き
pH調節剤を含む。
特開昭61−28708号(ホウ酸塩)、特開昭60−93439号
(例えば、サッカロース、アセトオキシム、5−スルホ
サルチル酸)、リン酸塩、炭酸塩などの緩衝剤を用いて
もよい。
上記成分以外に用いられる添加剤としては亜硫酸ナト
リウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸アン
モニウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウ
ム、ホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウムなどの亜硫酸
塩;臭化ナトリウム、臭化カリウム、沃化カリウムの如
き現像抑制剤:エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、ジメチルホルムアミ
ド、メチルセロソルブ、ヘキシレングリコール、エタノ
ール、メタノールの如き有機溶剤:1−フェニル−5−メ
ルカプトテトラゾール、2−メルカプトベンツイミダゾ
ール−5−スルホン酸ナトリウム塩等のメルカプト系化
合物、5−ニトロインダゾール等のインダゾール系化合
物、5−メチルベンツトリアゾール等のベンツトリアゾ
ール系化合物などのカブリ防止剤を含んでもよく、更に
必要に応じて色調剤、界面活性剤、消泡剤、硬水軟化
剤、特開昭56−106244号記載のアミノ化合物などを含ん
でもよい。
本発明においては現像液に銀汚れ防止剤、例えば特開
昭56−24347号に記載の化合物を用いることもできる。
本発明に用いる現像液には、特開昭56−106244号に記
載のアルカノールアミンなどのアミノ化合物を用いるこ
とができる。
この他L.F.A.メソン著「フォトグラフィック・プロセ
シン・ケミストリー」、フォーカル・プレス刊(1966
年)の226〜229頁、米国特許第2,193,015号、同2,592,3
64号、特開昭48−64933号などに記載のものを用いても
よい。
本発明に用いられる定着液はチオ硫酸塩を含む水溶液
であり、pH3.8以上、好ましくは4.2〜5.5を有する。
定着剤としてはチオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモ
ニウムがあるが、チオ硫酸イオンとアンモニウムイオン
とを必須成分とするものであり、定着速度の点からチオ
硫酸アンモニウムが特に好ましい。定着剤の使用量は適
宜変えることができ、一般には約0.1〜約6モル/で
ある、 定着液には硬膜剤として作用する水溶性アルミニウム
塩を含んでも良く、それらには、例えば塩化アルミニウ
ム、硫酸アンモニウム、カリ明ばんなどがある。
定着液には、酒石酸、クエン酸あるいはそれらの導体
を単独で、あるいは2種以上、併用することができる。
これらの化合物に定着液1につき0.005モル以上含む
ものが有効で、特に0.01モル/〜0.03モル/が特に
有効である。
具体的には、酒石酸、酒石酸カリウム、酒石酸ナトリ
ウム、酒石酸カリウムナトリウム、クエン酸、クエン酸
ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸リチウム、ク
エン酸アンモニウムなどがある。
定着液には所望により保恒剤(例えば、亜硫酸塩、重
亜硫酸塩)、pH緩衝剤(例えば、酢酸、硝酸)、pH調整
剤(例えば硫酸)、硬水軟化能のあるキレート剤や特願
昭60−213562号記載の化合物を含むことができる。
[実施例] 以下に、本発明の実施例を述べる。
<実施例1> 以下のような実験条件にて行なった。
自動現像機…印刷フイルム・ペーパー用処理機器コニカ
オートマチックプロセッサーGR−27 現像液…コニカディベロッパータイプ651K 定着液…コニカフィクサータイプ851 処理感材…コニカクリアライトコンタクトフィルムCRH,
CRHE (以上コニカ(株)製) コニカクリアライトコンタクトフィルムは、大日本ス
クリーン樹脂、製版用プリンターP−607(光源:超高
圧水銀灯URT−CHM−1000)にて露光、黒化率約50%の大
全紙サイズ508×610mmのものを使用した。
まずコニカオートマチックプロセッサーGR−27(以
下、GR−27と記す)への水道からの供給弁を断ち、約50
の容積の塩化ビニル製貯水槽に接続し、該貯水槽には
40の水を入れGR−27の水洗槽にも22の水洗水を入れ
合計62の水が循環される状態にした。この状態で前述
のCRH,CRHEを連続処理した。連続処理の結果、60枚処理
時点位から循環水に泡が発生しはじめた。更に処理量が
100枚をこえた時点位からゴミ混入や泡が目立ちはじめ
た。また大全処理40枚、65枚、85枚、105枚、135枚、15
0枚、170枚、200枚、235枚、270枚、300枚の各処理時点
におけるCRH,CRHE中の残留ハイポのレベルをチェック
し、その結果を表1に示す。
残留ハイポ測定は、以下のような測定方法で行った。
<残留ハイポ測定方法> 処理済フィルムの最小濃度部分(カブリの部分)に下
記検出液1滴を落し、そのまま3分間放置する。滴下液
を吸取紙(濾紙)で吸い取り、そのまま放置乾燥する。
検出液で汚染した部分の透過濃度(D)をブルーフィル
ターを介して濃度計にて測定し、また検出液を滴下しな
い部分のカブリの濃度(Do)を同様に測定し、D−Doを
求め残留ハイポの正味汚染濃度とする。この正味汚染濃
度を検量線にて確認しハイポ濃度を読みとる。
検出液 純水 750cc 28%酢酸(3:8) 125cc 硝酸銀 7.5g 純水仕上 1000cc これを褐色保存瓶にて保存し、3ヶ月内に調液された
ものを使用する。
次に全く同様の実験を貯水槽から水洗槽への循環のた
めの配管径路途中にキョーワード600吸着剤(阿波製紙
(株)製)をフィルターエレメントとして、ポリプロピ
レン繊維に付着させ、円筒型に折り込みカートリッジ形
状に加工して形成したフィルターを介在させて行なっ
た。上記の如きフィルターはそのライフタイムを延長さ
せるために活性炭繊維をシート状にして上記カートリッ
ジの上部に組合わせとりつけて用いる。連続処理途中の
感材について同様に残留ハイポ値を測定した結果を表1
に示す。
このようにフィルターを介しない場合、残留ハイポ値
は連続処理150枚位までは0.05g/m2位であるがそれ以上
になると処理感材量に応じて水の汚染度の影響を受けて
残留ハイポ値が上昇していく、一方、フィルターを介在
させた場合、大全サイズ270枚を連続処理しても写真保
存性としてANSI(1985)に規格されている記録用フィル
ムとして保存されたときの中期〜長期保存に耐えられる
残留ハイポの値0.05〜0.100g/m2のレベルよりもその値
は下回っており、十分その画質は保証できると判断され
る。またフィルターを介在させていない、すなわち本発
明の再生手段を有しない循環方式では発生した泡やゴミ
の浮遊等もフィルターを介在させることにより全く見ら
れず、その水質は目視では泡や臭いもない状態であっ
た。
<実施例2> 実施例1の装置において、水洗槽と貯水槽の間の循環
径路のフィルターを除き、6%の希釈過酸化水素水を入
れた酸化剤供給槽を設けて貯水槽に供給可能にした以外
は実施例1と同様の装置を用いて実施例2を行なった。
処理条件としては、実施例1と同様、大全サイズのコ
ニカクリアライトコンタクトフィルムCRHとCRHE(コニ
カ(株)製)を用い、1時間当たり30枚ずつ連続処理し
た。
6%過酸化水素水は酸化剤供給槽からタイマー設定で
1時間に30ccずつ自動添加されるようにした。30枚目毎
の感光材料について残留ハイポ値を測定した結果を表−
2に示す。
表2より明らかなように大全サイズを270枚処理して
も本発明の装置を用いたものは、残留ハイポのレベルが
ANSI規格値よりも低くその画質は十分保証できるもので
ある。
<実施例3> 実施例1と同様貯水槽と水洗槽の間に実施例1と同様
のフィルターを介在させ、水洗水を4/minの流量で循
環させた。また実施例2と同様に設けられた酸化剤供給
槽から6%過酸化水素希釈水をタイマー設定で30cc/時
の割合で添加した。
実施例2と同様にCRHを30枚ずつ処理して30枚毎の残
留ハイポ値を測定した。その結果を表3に示す。
表3の結果から明らかなように酸化剤とフィルターの
2つの手段によって使用済水洗水を再生処理した場合、
より本発明の効果が発揮される。
また実施例1〜実施例3においては大全270枚の処理
枚数について実施したが、処理感材の残留ハイポ値とし
て規格以下であれば画質の経時保証という点からは更に
処理量を増加することが可能であると考えられる。
[発明の効果] 以上詳細に説明したように、本発明による水洗水を循
環し更に再生することにより、節水効率が大幅に改善さ
れ、例えば水洗水を51/分で垂れ流しながら使用してい
るユーザーに対しては処理感材量により多少の差はある
ものの、40乃至60分の1程度迄節水を可能にすることが
出来る。
また本発明により、コンパクトであり、かつメンテナ
ンスやコスト面で改善された、節水効率の優れた自動現
像装置を提供することが出来る。
更に本発明の自動現像装置により、ハロゲン化銀黒白
感光材料の残留定着液成分の増大を防止し、優れた画像
特性を与える処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の自動現像装置の水洗部の一例を模式
的に示す概略図である。 1……水洗槽、2……貯水槽 3……循環手段、4……フィルター 5……排水管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 俊弼 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (56)参考文献 特開 平2−230145(JP,A) 特開 昭50−145140(JP,A) 特開 昭58−105150(JP,A) 特開 昭59−166241(JP,A) 特開 昭63−291679(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03D 3/00 - 17/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、現像部、定着部及び水洗部か
    らなるハロゲン化銀黒白感光材料用自動現像装置におい
    て、前記水洗部が少なくとも、 感光材料を水洗する水洗手段と、 該水洗手段から排出された使用済水洗水を含む水を、前
    記水洗手段に供給される水洗水として一時溜めておく貯
    水手段と、 該使用済水洗水を再生する少なくとも一つの再生手段
    と、 該水洗手段内の水洗水と貯水手段内の水洗水を前記水洗
    手段と貯水手段との間で循環させる循環手段と を有することを特徴とする上記ハロゲン化銀黒白感光材
    料用自動現像装置。
  2. 【請求項2】再生手段が水洗手段と貯水手段との間に設
    けられたフィルターである請求項(1)記載の自動現像
    装置。
  3. 【請求項3】再生手段が酸化剤を貯水手段に供給する酸
    化剤供給手段からなる請求項(1)記載の自動現像装
    置。
  4. 【請求項4】再生手段が水洗手段と貯水手段との間に設
    けられたフィルター及び酸化剤を貯水手段に供給する酸
    化剤供給手段からなる請求項(1)記載の自動現像装
    置。
  5. 【請求項5】酸化剤が過酸化水素である請求項(3)ま
    たは(4)記載の自動現像装置。
  6. 【請求項6】ハロゲン化銀黒白感光材料を請求項
    (1),(2),(3)または(4)記載の自動現像装
    置を用いて処理することを特徴とするハロゲン化銀黒白
    感光材料の処理方法。
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