JP2774213B2 - 可搬型紙葉計数取り込み装置 - Google Patents

可搬型紙葉計数取り込み装置

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JP2774213B2
JP2774213B2 JP4103248A JP10324892A JP2774213B2 JP 2774213 B2 JP2774213 B2 JP 2774213B2 JP 4103248 A JP4103248 A JP 4103248A JP 10324892 A JP10324892 A JP 10324892A JP 2774213 B2 JP2774213 B2 JP 2774213B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、顧客あるいは設置機関
操作者によって投入される銀行等の金融機関において取
引に使用する紙幣や小切手、あるいは百貨店等にて使用
される商品券等の有価証券を鑑別・計数し、取り込みに
適する紙葉はその券種、枚数等を記憶するとともに施錠
された収納部に収納する可搬型紙葉計数取り込み装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、銀行等の営業店舗で、顧客自
身が銀行カードや通帳を用いて所定の口座に入金取引を
行うことができる現金自動入金機、あるいは同時に支払
取引をも行える現金自動預払い機(ATM)等があり、
取引の自動化を計り、取引の迅速性や簡略化の実効を上
げることにより顧客サービスと業務効率の向上を促進し
ている。
【0003】これらの現金自動入金機やATMは、取引
に必要なキャッシュカードや預貯金通帳等に磁気記録等
の方法で記録されている情報の読み取り、あるいは入金
取引される現金の計数等、全ての処理を行う機構を装置
内に備えているので、装置が大型であり、金融機関のロ
ビーや自動取引コーナーあるいは公共の建物内等の特定
場所に固定的に備えられている。
【0004】また、これら装置内に取り込まれた入金紙
幣等は、内蔵する金庫ボックスに収納され、大型の装置
からこの金庫ボックスを取り外してから、その中に収納
されている現金を回収、精査を行うようにして運用され
る。また、デパート等では紙幣はもちろん、紙幣以外の
重要有価証券、例えば商品券等も取り扱うが、大量の有
価証券を取り扱う部署ではこの有価証券や紙幣の枚数を
数えるために券類計数機と称する卓上、小型の自動計数
装置が用いられている。
【0005】この、券類計数機は単にセットされた紙葉
の枚数を数えるだけの機能しかなく真偽の鑑別等は行わ
れない。また、券類計数装置にセットされる紙葉はむき
だしの状態で、計数後の紙葉もオープンにため込まれる
だけでセキュリティーの考慮はないものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術によれば、例えばATMの場合、紙幣取り込
み部をはじめ、鑑別部、取り込みに適する紙幣の収納
部、これらを結んで紙幣が搬送される搬送路等、主要構
成の大部分はATM内に独立して組み込まれ、取り込ん
だ紙幣を収納する収納部のみが施錠可能な金庫としてA
TMから取り外し移動可能に構成されており、大型の装
置となっている。このため、例えば入金紙幣の計数時に
鑑別部で紙幣づまりが発生すると、まずATM内で紙幣
の搬送に関わる箇所を全て調査し、さらに金庫を開錠し
て内部の紙幣を調査し、それぞれ検出された紙幣の金
額,枚数や、これらの合計額と取引の履歴情報を突き合
わせて、今時取引の紙幣が顧客に属する未確定の紙幣
か、すでに取引が終了し金融機関側に属する紙幣である
か等を判断,勘定する、いわゆる精査作業を行うことが
大掛かりでかつ大変煩雑であるという問題がある。
【0007】近年、この種の現金自動入金機やATM等
の紙葉取扱装置は、金融機関営業店舗から遠く離れた繁
華街等の出張店舗に設置される場合が多く、精査を行う
営業店舗から遠隔地の出張店舗までの距離を、複数の金
庫と精査情報を打ち出したレシートとを保安に留意しな
がら運ばなければならなかった。このように、紙葉取扱
装置から紙葉を回収する場合、この装置を運用する銀行
等の行員は取り込んだ紙葉を収納している施錠された金
庫と、紙葉取扱装置が運用された期間の紙葉の取り込み
履歴や操作者属性等の情報をレシートに打ち出して一緒
に持ち帰る。この場合、施錠された金庫の内容が不明で
ありながら、一方でこの中に収納されているであろう紙
葉の出入り等の明細の記入されたレシートを持って帰行
することとなり、勘定遺算の心理的不安が大きいという
問題がある。
【0008】また、銀行行員にとって、複数の紙葉取扱
装置から紙葉の回数を行うのが通常であり、複数の紙葉
移送箱と複数のレシートがあることでこれらを取り違え
て勘定遺算を発生させてしまう不安が大きいという問題
がある。さらに、デパート等重要有価証券を取り扱う機
関職員にとって、券類計数機を用いることで、単に有価
証券の枚数を数えるという行為に関しては効率を上げる
ことができるが、計数後の有価証券はオープンにため込
まれるだけでセキュリティーの考慮もなく、また、券類
計数機にセットされる計数前の有価証券もむき出しの状
態であるので、遺算したりあるいは計数後有価証券を紛
失するという問題があり、紛失を防ぐためには計数後、
有価証券を別の場所に移して保管するという手順が必要
になる。
【0009】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、投入される紙葉が外部を搬送されるこ
となく取り込み可能となるように施錠可能な筐体で覆わ
れているとともに、取り込んだ紙葉の枚数等、精査時に
必要な情報を記憶する小型の可搬型紙葉計数取り込み装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、外部から紙葉が投入される紙葉投入部
と、紙葉投入部と外部とを遮断する開閉可能なシャッタ
と、紙葉投入部の紙葉を1枚ずつ分離して送り出す繰り
出し部と、送り出された紙葉を鑑別,計数する鑑別・計
数部と、鑑別・計数部での鑑別結果から取り込みに適す
ると鑑別された複数種の紙葉を一括して収納する収納部
と、取り込み動作を指示する操作入力手段と、操作者情
報を入力する操作者情報入力手段とを具備する紙葉取扱
装置の、少なくとも前記紙葉投入部とシャッタと繰り出
し部と鑑別・計数部と収納部とを一体に紙葉取扱装置に
対して可搬とした筐体内に収納するとともに、前記筐体
内で繰り出し部と鑑別・計数部とを結んで紙葉を搬送す
る第1の搬送路と、鑑別・計数部と収納部とを結んで紙
葉を搬送する第2の搬送路と、鑑別・計数部と紙葉投入
部とを結んで紙葉を搬送する第3の搬送路と、第1の搬
送路を搬送される紙葉の搬送経路を第2の搬送路方向か
第3の搬送路方向かに切り替える弁別部と、繰り出し部
により繰り出されて第1の搬送路から鑑別・計数部に送
られる紙葉と、鑑別・計数部を経て第2の搬送路から紙
葉投入部に送られる紙葉とを紙葉投入部内で区別して集
積させる紙葉押さえとを具備し、収納部と外部を遮断す
る施錠可能な扉を前記筐体に設けた可搬型紙葉計数取り
込み装置である。
【0011】また、運用の履歴となる装置運用情報を記
憶する記憶手段を前記筐体内に実装することとしてもよ
い。
【0012】
【作用】上述した構成を有する本発明は、シャッタが開
いた状態で外部から紙葉が紙葉投入部に投入され、シャ
ッタを閉じた後繰り出し部で1枚ずつ分離し紙葉を第1
の搬送路を通して鑑別・計数部に送り込む。鑑別・計数
部で鑑別・計数された紙葉は第3の搬送路を通して紙葉
投入部に戻され、紙葉押さえで未だ鑑別・計数されてい
ない紙葉と区別して集積される。
【0013】全ての紙葉の鑑別・計数が終了して紙葉投
入部に戻されると、繰り出し部から第1の搬送路および
第2の搬送路を通して収納部に収納する。このとき、操
作者を特定する情報、取引の成立の有無、収納した紙葉
の券種,枚数等の装置運用情報が筐体内の記憶手段に記
憶される。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して実施例を説明する。図
1は本発明の一実施例を示す可搬型紙葉計数取り込み装
置の機構を示す側断面図である。図において、1は可搬
型紙葉計数取り込み装置、2はこの可搬型紙葉計数取り
込み装置の筐体であり、筐体2内に以下に示す構成要素
を具備している。
【0015】3は紙幣や有価証券等の紙葉、4は筐体2
外から紙葉3が投入される紙葉投入部であり、紙葉3は
紙葉投入部4に積層状態で載置される。5は紙葉投入部
4と筐体2外を遮断する開閉可能なシャッタで、後述す
る駆動手段により支点5aを軸にした回転動作を行って
紙葉投入部4を開閉する。6はシャッタ5を閉状態でロ
ックするロックレバー、6aはロックレバー6の回転動
作の軸となる支点、6bは支点6aを挟んでロックレバ
ー6の一方の開放端部側に設けられる爪部で、この爪部
6bがシャッタ5の開放端部側に設けられる切り欠き部
5bに引っ掛かることで、シャッタ5が閉状態でロック
される。
【0016】7はリセットスプリングで、このリセット
スプリング7は筐体2側とロックレバー6の支点6を挟
んで他方の開放端部との間に掛けられて、前記爪部6b
が切り欠き部5bに引っ掛かる方向(図1においては時
計方向)に支点6aを軸にしてロックレバー6を回転さ
せる方向に力を加える。8はソレノイドで、このソレノ
イド8は前記リセットスプリング7に抗して爪部6bが
切り欠き部5bから外れる方向(図1においては反時計
方向)に支点6aを軸にしてロックレバー6を回転させ
る駆動力を該ロックレバー6に加える。
【0017】9は紙葉収納部4に紙葉3が投入されてい
るか否かを検出するためのセンサ、10はシャッタ5が
閉状態にあるか否かを検出するためのセンサである。1
1は紙葉投入部4の下部側に設けられるピックアップロ
ーラで、このピックアップローラ11は紙葉投入部4に
投入された紙葉4を最下位から繰り出す。12はフィー
ドローラで、このフィードローラ12は前記ピックアッ
プローラ11により繰り出された紙葉3を後述する搬送
路に送り込む。
【0018】13は前記ピックアップローラ11とフィ
ードローラ12を駆動するモータで、このモータ13か
らベルトを介してピックアップローラ11とフィードロ
ーラ12に駆動力が伝達される。14は前記フィードロ
ーラ12と対向配置されたリバースローラで、このリバ
ースローラ14は図示しない駆動手段から駆動力を受け
て紙葉3を紙葉投入部4へ戻す方向に回転しており、ピ
ックアップローラ11により複数枚の紙葉3が繰り出さ
れてしまった場合に、フィードローラ12と直接接して
いる紙葉3以外の2枚目以降の紙葉3を紙葉収納部4へ
戻す。上記ピックアップローラ11、フィードローラ1
2、リバースローラ14、さらにこれらを駆動するモー
タ等から紙葉投入部4に投入された紙葉を1枚ずつ分離
して送り出す繰り出し部が形成される。
【0019】15は紙葉押さえで、この紙葉押さえ15
は後述する駆動手段により駆動されて紙葉投入部4に投
入された紙葉3の集積方向に沿って移動可能で、紙葉投
入部4に投入された紙葉3をピックアップローラ11方
向に押圧してピクアップローラ11に繰り出し力を与え
る。また、詳細は後述するが、紙葉押さえ15は紙葉投
入部4から繰り出された紙葉3が紙葉繰り出し部4に戻
されたきたときに、この戻された紙葉3を、まだ繰り出
されていない紙葉3と区別されるように持ち上げておく
機能を有する。
【0020】16はフィードローラ12により送り出さ
れる紙葉3を搬送する第1の搬送路、17は第1の搬送
路16を搬送される紙葉3の種類,真偽の鑑別、斜行や
重走の有無および計数を行う鑑別・計数部である。18
は第1の搬送路16を搬送され、鑑別・計数部17を通
過した紙葉3を後述する収納庫へ送り込む第2の搬送
路、19は第1の搬送路16を搬送され、鑑別・計数部
17を通過した紙葉3を紙葉投入部4へ送り込む第3の
搬送路である。
【0021】20は第1の搬送路16を搬送される紙葉
3の搬送方向を、前記第2の搬送路18か第3の搬送路
19かに切り分けるブレードで、このブレード20は図
示しないアクチェータにより駆動される。21は第2の
搬送路18から送り込まれた紙葉3を立位状態で横方向
に並べて集積収納する収納部、22は収納部21へ紙葉
3を集積するために、第2の搬送路18から送り込まれ
る紙葉3の後端をたたく舌片22aを有する集積ローラ
で、この集積ローラ22は収納部21の上側で、第2の
搬送路18による紙葉3の送り込み口の近傍に、収納部
21における紙葉3の集積方向に沿って2組並んで設け
られ、図1において反時計方向に回転する。
【0022】23は収納部21へ紙葉3を集積するため
に、第2の搬送路18から送り込まれる紙葉3の先端を
叩く舌片23aを有する集積ベルトで、この集積ベルト
23は前記集積ローラ22と対向して収納部1の下側に
設けられ、集積ローラ31より遅い速度で時計方向に回
転する。前記集積ローラ22および集積ベルト23が停
止している状態においては、最上位(図1においては左
端側)の紙葉をそれぞれの舌片22a,23aで押さえ
て、第2の搬送路18による紙葉3の送り込み口側に所
定の空間が形成されている。
【0023】24は搬送路16、18および19を構成
するローラやベルト、集積ローラ22と集積ベルト23
を駆動するモータである。25は収納部21に収納され
た紙葉3aを押さえるステージ、26はステージ25を
第2の搬送路18による紙葉3の送り込み口の方向へ押
すスプリング、27はステージ25のスプリング26に
よる移動を案内するガイドである。
【0024】28は収納部21の上側の筐体2の一部を
開閉可能とする扉で、この扉28を開けることで収納部
21の紙葉3aを取り出すことができる。29は扉28
が閉状態であるか否かを検出するためのセンサである。
30は可搬型紙葉計数取り込み装置1の制御部、31は
制御部30にバッテリーバックアップする電池である。
【0025】図2は本実施例の可搬型紙葉計数取り込み
装置の外観図であり、上記したように、1は可搬型紙葉
計数取り込み装置、2は可搬型紙葉計数取り込み装置1
の筐体、5はシャッタ、28は扉である。32は扉28
を閉状態で施錠する錠、33は可搬型紙葉計数取り込み
装置1を持ち運ぶための取手、34は可搬型紙葉計数取
り込み装置1を搭載して稼働する紙葉取扱装置等と可搬
型紙葉計数取り込み装置1との間で情報の授受を行うた
めの接続部である。
【0026】図3,図4は前記シャッタ5の開閉機構を
示す可搬型紙葉計数取り込み装置の要部側断面図であ
り、図3はシャッタ5が閉じた状態、図4はシャッタ5
が開いた状態を示す。35はシャッタ5に固定されたギ
ヤで、このギヤ35の回転軸はシャッタ5の支点5aと
同軸上となっている。
【0027】36はシャッタ5を開閉駆動するシャッタ
モータ、37はシャッタモータ36の駆動軸に固定され
たギヤ36aと前記ギヤ35と噛み合って、シャッタモ
ータ36の駆動力をシャッタ5に伝達するギヤである。
ロックレバー6によるシャッタ5のロックが解除された
状態で、シャッタモータ36を所定の方向に回転させる
と、シャッタモータ36の駆動力がギヤ35に伝達さ
れ、ギヤ35が回転することでシャッタ5が支点5aを
軸に開閉する。
【0028】ここで、図においてはシャッタモータ36
が時計方向に回転するとギヤ35も時計方向に回転して
シャッタ5が開き、シャッタモータ36が反時計方向に
回転するとギヤ5も反時計方向に回転してシャッタ5が
閉じる。図5および図6は紙葉押さえ15の駆動機構お
よび作用を示す可搬型紙葉計数取り込み装置の要部側断
面図である。
【0029】38は紙葉投入部4に投入された紙葉3の
集積方向に沿って走行するベルト、39はこのベルト3
8に紙葉押さえ15を取り付けるためのシャフトで、紙
葉押さえ15はシャフト39を軸にして回転可能にベル
ト38に取り付けられている。40,41はベルト38
が掛けられたプーリ、42はベルト38を駆動するモー
タ、43はモータ42の駆動軸に固定されたプーリ、4
4はプーリ43と41との間に掛けられたベルトで、モ
ータ42の駆動力がベルト44を介してベルト38に伝
達され、紙葉押さえ15が移動する。
【0030】紙葉押さえ15で紙葉投入部4に投入され
た紙葉3を押さえる場合は、モータ42によりベルト3
8を回転させて図4に示すように紙葉押さえ15を下降
させて集積した紙葉3を上側から押さえる。45は紙葉
押さえ15を回転させるためのピンで、紙葉投入部4に
紙葉3を投入する等で紙葉押さえ15を退避させる場合
は、モータ42によりベルト38を回転させて紙葉押さ
え15が上昇させてくると、このピン45と紙葉押さえ
15が接し、さらに紙葉押さえ15が上昇することで、
図5に示すようにシャフト39を軸として紙葉押さえ1
5の紙葉投入部4側が持ち上げられるように回転する。
【0031】図7は上記構成を有する可搬型紙葉計数取
り込み装置を搭載する紙葉取扱装置の外観斜視図であ
る。46は紙葉取扱装置の筐体、47は顧客が暗証番号
等を入力する操作入力手段をなす操作入力部、48は取
引案内および取引内容を表示する表示部、49は筐体4
6の正面に設けられたカード挿入部、5は上記した可搬
型紙葉計数取り込み装置1のシャッタである。
【0032】図8は上記筐体46の内部構造の概略を示
す紙葉取扱装置の側断面図である。1は上記した可搬型
紙葉計数取り込み装置である。50は操作者入力手段を
なすカードリーダプリンタで前記カード挿入部49を備
えている。51は可搬型紙葉計数取り込み装置1の接続
部34と接続する紙葉取扱装置側の接続部、52は紙葉
取扱装置の装置制御部である。
【0033】図9は紙葉取扱装置の制御ブロック図であ
る。30は図1に示す可搬型紙葉計数取り込み装置1の
制御部で、この制御部30は、カセット制御部53と、
このカセット制御部53に接続される鑑別回路部54、
ドライバ回路部55、センサ回路部56および記憶部5
7等より構成されている。
【0034】鑑別回路部54には図1で説明した鑑別・
計数部17の図示しないセンサから構成される鑑別セン
サ群54aが接続される。ドライバ回路部55には図1
で説明したソレノイド8、モータ13,24、ブレード
20を駆動する図示しないアクチュエータ、図3で説明
したシャッタモータ36および図5,6で説明したモー
タ42等から構成されるモータ・ソレノイド群55aが
接続される。
【0035】センサ回路部56にはセンサ9、10、2
9および図示しないが搬送路16,18,19で紙葉の
有無を検出するためのセンサ等から構成されるセンサ群
56aが接続される。記憶部57には取引の内容、操作
者情報、紙葉の券種、枚数、可搬型紙葉計数取り込み装
置1の扉28の開閉時間等が記憶される。
【0036】また、図1で説明した電池31はカセット
制御部53に接続され、記憶部57の情報をバッテリー
バックアップしている。34は図2で説明した可搬型紙
葉計数取り込み装置1側の接続部で、カセット制御部5
3に接続されている。52は図8で説明した紙葉取扱装
置の装置制御部で、操作入力部47、表示部48および
カードリーダプリンタ部50が接続されている。
【0037】51は図8で説明した紙葉取扱装置側の接
続部で、装置制御部52に接続されており、紙葉取扱装
置に可搬型紙葉計数取り込み装置1が搭載されること
で、この接続部51と可搬型紙葉計数取り込み装置1側
の接続部34が電気的に結合する。以下、本実施例の作
用について説明する。なお、本実施例においては可搬型
紙葉計数取り込み装置1が図7、図8および図9に示す
ように紙葉取扱装置に搭載されて稼働するものとする。
【0038】図10は鑑別・計数時における紙葉の流れ
を示す可搬型紙葉計数取り込み装置の側断面図である。
図7、図8に示す紙葉取扱装置で顧客がカード挿入部4
9からカードを挿入して操作入力部47の所定のキーを
押下すると、必要なガイダンスが表示部48に表示さ
れ、本人の確認として暗証番号や取引の内容を入力す
る。
【0039】なお、この状態でシャッタ5は図3に示す
ように閉じており、また紙葉押さえ15は図6に示すよ
うに退避している。本人であることが確認されると、取
引の開始指示が図9に示す装置制御部52から接続部5
1,34を経てカセット制御部53に送られ、カセット
制御部53はドライバ回路部55に指示信号を出してモ
ータ・ソレノイド群55aのソレノイド8を駆動する。
ソレノイド8が駆動されると、スプリング7に抗してロ
ックレバー6が支点6aを軸にして反時計方向に回転
し、爪部6bと切り欠き部5bとの引っ掛かりが外れて
シャッタ5のロック状態を解く。
【0040】次に、シャッタモータ36が時計方向に回
転するように駆動され、ギヤ36a、37および35を
介してシャッタ5が支点5aを軸に時計方向に回転して
図4に示すように開放状態となり、シャッタ5が所定の
角度となったところでシャッタモータ36の駆動を停止
する。この状態では紙葉押さえ15は上方に退避してい
る。
【0041】顧客が紙葉3を紙葉投入部4に投入する
と、センサ9により投入された紙葉3が検出され、セン
サ9による紙葉3の検出から所定時間経過するとシャッ
タモータ36が反時計方向に回転するように駆動され、
ギヤ36a,37,35を介してシャッタ5が支点5a
を軸に反時計方向に回転して紙葉投入部4を外部と遮断
するように閉じる。センサ10によりシャッタ5が閉じ
たことを検出すると、シャッタモータ36の駆動を停止
するとともにソレノイド8の駆動を停止する。
【0042】ソレノイド8の駆動を停止すると、リセッ
トスプリング7によりロックレバー6が支点6aを軸に
時計方向に回転して、爪部6bが切り欠き部5bに引っ
掛かってシャッタ5が閉状態でロックされる。次に紙葉
押さえ15の動作を説明すると、上記したようにシャッ
タ5が閉状態でロックされた後、モータ42が時計方向
に駆動され、プーリ42,ベルト44,プーリ40,4
1およびベルト38を介して紙葉押さえ15を図6に示
す退避位置から下降させる。紙葉押さえ15を退避位置
から下降させると、紙葉押さえ15とピン45が離れて
該紙葉押さえ15が反時計方向に回転して、鉛直方向に
はね上げられた状態から水平状態になり、さらに紙葉押
さえ15を下降させることで、図5に示すように紙葉投
入部4に投入されて集積した紙葉3の最上面に接して紙
葉3をピックアップローラ11方向に押圧し、モータ4
2の駆動を停止する。
【0043】次に紙葉の計数の動作について説明する。
前記したように紙葉押さえ15を退避位置から下降させ
て紙葉3を押圧した後に、モータ24を駆動すること
で、搬送路16,18,19で紙葉3を搬送するための
ローラやベルト、さらには集積ローラ22,集積ベルト
23が所定方向に回転する。この時、ブレード20は第
1の搬送路16を搬送される紙葉3を再度紙葉投入部4
に戻すように、第3の搬送路19に紙葉3が送られるよ
うに切り替えられている。
【0044】次にモータ13を時計方向に回転するよう
に駆動することで、ピックアップローラ11とフィード
ローラ12が時計方向に回転すると、紙葉投入部4の紙
葉3は、最下位から1枚ずつ繰り出されて第1の搬送路
16を搬送されて鑑別。計数部17に送り込まれる。鑑
別・計数部17では繰り出された紙葉3の種類、真偽の
鑑別、斜行や重走の有無および計数を行い、鑑別・計数
部17を通過した紙葉3はブレード20により第3の搬
送路19に送り込まれて紙葉投入部4に戻される。
【0045】紙葉投入部4に戻される紙葉3は、該紙葉
投入部4の上方から放出されて紙葉押さえ15上に鑑別
済紙葉3bとして集積され、紙葉押さえ15により押圧
されている未だ繰り出されていない未鑑別の紙葉3と区
別する。紙葉3が繰り出されている間はモータ42を駆
動して、紙葉押さえ15下の紙葉3の減少に連動して該
紙葉押さえ15を下降させて該紙葉3をピックアップロ
ーラ11方向に押圧し、該ピックアップローラ11によ
る繰り出し力が落ちないようにしている。
【0046】紙葉押さえ15の下の紙葉3がなくなるま
で該紙葉3の繰り出しは続けられ、図示しないセンサ等
により紙葉押さえ15の下の紙葉3が無くなったことを
検出すると、モータ13および24さらにはモータ42
の駆動を停止して紙葉の計数動作が終了する。図11は
鑑別・計数終了時の状態を示す可搬型紙葉計数取り込み
装置の側断面図であり、紙葉投入部4から繰り出されて
鑑別の終了した紙葉3が全て鑑別済紙葉3aとして紙葉
押さえ15上に集積されている。
【0047】次に取引の内容の確認および確認後の動作
について説明する。鑑別・計数部17による鑑別結果か
ら紙葉の種類,枚数等が明らかになると、カセット制御
部53は接続部34,51を経て紙葉の券種,枚数等の
情報信号を装置制御部52に送るとともに、記憶部57
に取引の内容、操作者情報、紙葉の券種、枚数等の情報
を記憶する。装置制御部52は紙葉の券種,枚数等の情
報を表示部48に表示し、顧客に取引の内容を確認させ
る。
【0048】顧客は表示内容を確認すると、図示しない
が表示の案内に従って操作入力部47の確認キーを押下
する。確認キー押下による信号に従って、装置制御部5
2は接続部51,34を経てカセット制御部53に収納
処理の信号を送り、カセット制御部53は記憶部57に
取引が確定したことを記憶する。
【0049】図12は収納開始時の状態を示す可搬型紙
葉計数取り込み装置の側断面図である。カセット制御部
53は記憶部57に取引が確定したことを記憶するとと
もに、図5,図6に示すモータ42を駆動して紙葉押さ
え15を図11に示す位置から上昇させる。
【0050】紙葉押さえ15を上昇させると、紙葉押さ
え15上に集積された鑑別済の紙葉3bが持ち上げられ
るとともに、図6に示すように紙葉押さえ15がピン4
5に接し、さらに紙葉押さえ15を退避位置まで上昇さ
せることで、該紙葉押さえ15はシャフト39を軸に回
転して上方にはね上げられ、図12に示すように紙葉3
bは紙葉押さえ15上から下に落下する。
【0051】図13は収納時の紙葉の流れを示す可搬型
紙葉計数取り込み装置の側断面図であり、次にモータ4
2を前記と逆回転させて紙葉押さえ15を退避位置から
所定の位置まで下降させて、紙葉押さえ15により鑑別
済の紙葉3bをピックアップローラ11方向に押圧す
る。紙葉押さえ15により紙葉3bを押圧した後、モー
タ24を駆動して搬送路16,18,19のローラ,ベ
ルト類、集積ローラ22,集積ベルト23を所定方向に
回転させる。このとき、ブレード20は第1の搬送路1
6を搬送される紙葉を収納部21に送り込むように、紙
葉の搬送方向を第2の搬送路18側に切り替えている。
【0052】次にモータ13が時計方向に回転するよう
に駆動することでピックアップローラ11とフィードロ
ーラ12が時計方向に回転すると、鑑別済の紙葉3b
は、最下位から1枚ずつ繰り出されて第1の搬送路16
から第2の搬送路18を経て収納部21に送り込まれ
る。収納部21に送り込まれた紙葉3bは、その後端が
集積ローラ22の舌片22aによりステージ25方向に
押されるとともに、先端が集積ベルト23の舌片23a
によりステージ25方向に押されて、立位状態で横方向
に並んで集積される。収納部21に送り込まれる紙葉は
集積ローラ22の舌片22aと集積ベルト23の舌片2
3aによりステージ25方向に押されているので、ステ
ージ25は収納紙葉の増加とともにスプリング26に抗
して移動する。
【0053】紙葉投入部4の鑑別済の紙葉3bが無くな
るまで該紙葉の繰り出しは継続され、センサ等の図示し
ない手段により紙葉押さえ15の下の紙葉3bの繰り出
しが終了したことを検出すると、モータ13,24の駆
動を停止して、紙葉の収納動作が終了となる。可搬型紙
葉計数取り込み装置1で紙葉の収納が終了すると、紙葉
取扱装置側ではカードリーダプリンタ50で取引内容を
印字して明細票を発行し、カードとともにカード挿入部
49から排出する。以上により取引が終了する。
【0054】次に前記した取引の内容の確認時に取引の
取消があった場合について説明する。投入された紙葉の
計数が終了すると、紙葉の券種,枚数等の情報を表示部
48に表示され、顧客はこの表示内容を見て取消と判断
すれば、表示の案内に従って操作入力部47の取消キー
を押下する。取消キーを押下することによる信号に従っ
て、装置制御部52は接続部51,34を経てカセット
制御部53に取消処理の信号を送る。
【0055】カセット制御部53は記憶部57に取引が
取り消されたことを記憶するとともに、ソレノイド18
を駆動してロックレバー6を支点6aを軸に反時計方向
に回転させて爪部6bと切り欠き部5bとの引っ掛かり
を外してシャッタ5のロックを解除する。次にシャッタ
モータ36を時計方向に所定量回転するように駆動し、
ギヤ36a,37,35を介して駆動力の伝達を受け、
シャッタ5が支点5aを軸に時計方向に所定角度回転し
て開放状態となる。このとき、可搬型紙葉計数取り込み
装置1内における紙葉は図11に示す状態で、投入され
た紙葉はすべて紙葉押さえ15上に集積されており、シ
ャッタ5を開放することで顧客へ紙葉が返却される。さ
らに、カード挿入部49からカードを返却する。
【0056】次に前記した紙葉の計数時において、鑑別
・計数部17で紙葉の鑑別が不明の場合の動作について
説明する。前記図10で説明したように、紙葉投入部4
に投入された紙葉3は1枚ずつ繰り出されて鑑別・計数
部17に送り込まれ、種類,真偽の鑑別、斜行や重走の
有無および計数をが行われた後、紙葉投入部4に戻され
る。
【0057】ここで、鑑別・計数部17で鑑別不明の紙
葉があった場合でも、この紙葉は紙葉投入部4に戻され
るとともに、後続する紙葉の繰り出しも続行される。図
示しない手段により紙葉押さえ15の下の紙葉の繰り出
しが終了したことを検出すると、モータ13,24の駆
動を停止する。このとき、可搬型紙葉計数取り込み装置
1内における紙葉は図11に示す状態で、投入された紙
葉は全て紙葉押さえ15上に集積されている。
【0058】次にモータ42を駆動して紙葉押さえ15
を退避位置まで上昇させ、図12で説明したように、紙
葉押さえ15上の紙葉を下に落とす。そして、モータ4
2を逆転駆動して紙葉押さえ15を退避位置から所定量
下降させ、落下させた紙葉を押圧する。この状態から再
度紙葉を繰り出して鑑別・計数部17で鑑別を行い、紙
葉投入部4に戻して紙葉押さえ15上に集積する。
【0059】この再度の鑑別で全ての紙葉の鑑別が行え
た場合は、前記図11〜図13で説明した動作を実行す
ることで紙葉が収納部21に収納される。また、任意の
複数回鑑別を行っても未だ鑑別不明の紙葉がある場合は
顧客に紙葉を返却して取引を不成立とする。このため、
鑑別不明の紙葉を含む投入された全ての紙葉が紙葉押さ
え15上に集積されると、ソレノイド8を駆動してロッ
クレバー6を反時計方向に回転させてシャッタ5のロッ
クを解除する。次にシャッタモータ36を時計方向に所
定量回転するように駆動し、ギヤ36a,37,35を
介して駆動力の伝達を受け、シャッタ5が支点5aを軸
に時計方向に所定角度回転して開放状態となり、顧客に
紙葉が返却される。そして、センサ9により顧客が紙葉
を受け取ったことを検出するとシャッタモータ36およ
びソレノイド8をを駆動してシャッタ5を閉じてロック
するとともに、紙葉取扱装置側ではカード挿入部49か
らカードを顧客に返却し、取引を不成立とする。
【0060】上記構成を有する可搬型紙葉計数取り込み
装置1には図9で説明したように記憶部57が具備さ
れ、この記憶部57には操作者や顧客情報、取引の内
容、取引が成立したか否か、取り込んだ紙葉を券種,枚
数、さらには収納された紙葉を回数するための扉28の
開閉時間等の装置運用情報が、所定量例えば運用された
期間分累積して記憶されている。
【0061】紙葉取扱装置から精査のために取り込んだ
紙葉を回収する場合、上記可搬型紙葉計数取り込み装置
ごと持ち帰ることで行う。このとき、可搬型紙葉計数取
り込み装置に対応する装置運用情報も持ち帰る必要があ
るが、上記したように装置運用情報は可搬型紙葉計数取
り込み装置内で記憶されているので、可搬型紙葉計数取
り込み装置とともに移動する。そして、精査を行う営業
店等で開錠して扉28を開けて収納部21内の紙葉を取
り出し、また、記憶部57に記憶されている装置運用情
報を図示しない端末等に呼び出して精査を行うこととな
る。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、外部か
ら紙葉が投入される紙葉投入部と、紙葉投入部と外部と
を遮断する開閉可能なシャッタと、紙葉投入部の紙葉を
1枚ずつ分離して送り出す繰り出し部と、送り出された
紙葉を鑑別,計数する鑑別・計数部と、鑑別・計数部で
の鑑別結果から取り込みに適すると鑑別された複数種の
紙葉を一括して収納する収納部と、取り込み動作を指示
する操作入力手段と、操作者情報を入力する操作者情報
入力手段とを具備する紙葉取扱装置の、少なくとも前記
紙葉投入部とシャッタと繰り出し部と鑑別・計数部と収
納部とを一体に紙葉取扱装置に対して可搬とした筐体内
に収納するとともに、前記筐体内で繰り出し部と鑑別・
計数部とを結んで紙葉を搬送する第1の搬送路と、鑑別
・計数部と収納部とを結んで紙葉を搬送する第2の搬送
路と、鑑別・計数部と紙葉投入部とを結んで紙葉を搬送
する第3の搬送路と、第1の搬送路を搬送される紙葉の
搬送経路を第2の搬送路方向か第3の搬送路方向かに切
り替える弁別部と、繰り出し部により繰り出されて第1
の搬送路から鑑別・計数部に送られる紙葉と、鑑別・計
数部を経て第2の搬送路から紙葉投入部に送られる紙葉
とを紙葉投入部内で区別して集積させる紙葉押さえとを
具備し、収納部と外部を遮断する施錠可能な扉を前記筐
体に設けた可搬型紙葉計数取り込み装置である。
【0063】また、運用の履歴となる装置運用情報を記
憶する記憶手段を前記筐体内に実装することとしてもよ
い。したがって、紙葉が投入されてから収納されるま
で、この紙葉は可搬型紙葉計数取り込み装置外にでるこ
とがないので、紙葉の取り込み時や鑑別時に紙葉づまり
等の障害が発生した場合、該当する可搬型紙葉計数取り
込み装置のみを取り出して対応すれば済み、可搬型紙葉
計数取り込み装置は小型の筐体内に全ての構成要素が収
納されているので、障害発生時の対応が容易に行えると
いう効果を有する。
【0064】また、精査時等紙葉取扱装置内の紙葉の有
り高を調査突き合わせする際も、該当する可搬型紙葉計
数取り込み装置のみを取り出して対応すれば済むので精
査作業が容易に行えるという効果を有する。さらに、精
査時に必要な紙葉の取り込み履歴や操作者属性等の装置
運用情報が可搬型紙葉計数取り込み装置で記憶され、常
に可搬型紙葉計数取り込み装置とともに移動するので、
金融機関外行員が精査時に金庫と装置運用情報を打ち出
したレシートとを一緒に遠隔地から持ち帰るという煩雑
さがなくなる。これにより、金融機関外行員の施錠され
た金庫の内容が不明でありながら、一方でこの中に収納
されているであろう紙葉の出入り等の明細の記入された
レシートを持って帰行することによる、勘定遺算の心理
的不安や、複数の紙葉移送箱と複数のレシートがあるこ
とでこれらを取り違えて勘定遺算を発生させてしまう不
安が解消されるという効果がある。
【0065】また、計数前あるいは計数中の紙葉は外部
と遮断されており、計数後の紙葉も施錠された筐体内に
収納されるので、デパート等重要有価証券を取り扱う機
関職員にとって、従来のむきだしで数える卓上計数装置
を使用することによる、計数後の重要券類の紛失や違算
という不安が解消されるとともに、従来セキュリティ上
の配慮からこの種省力化装置の設置がされていなかった
セクションにも配備可能で、重要券類管理の効率化が計
られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す可搬型紙葉計数取り込
み装置の側断面図である。
【図2】本実施例の可搬型紙葉計数取り込み装置の外観
斜視図である。
【図3】シャッタの開閉機構を示す可搬型紙葉計数取り
込み装置の要部側断面図である。
【図4】シャッタの開閉機構を示す可搬型紙葉計数取り
込み装置の要部側断面図である。
【図5】紙葉押さえの駆動機構および作用を示す可搬型
紙葉計数取り込み装置の要部側断面図である。
【図6】紙葉押さえの駆動機構および作用を示す可搬型
紙葉計数取り込み装置の要部側断面図である。
【図7】紙葉取扱装置の外観斜視図である。
【図8】紙葉取扱装置の側断面図である。
【図9】紙葉取扱装置の制御ブロック図である。
【図10】鑑別・計数時の紙葉の流れを示す可搬型紙葉
計数取り込み装置の側断面図である。
【図11】鑑別・計数終了時の状態を示す可搬型紙葉計
数取り込み装置の側断面図である。
【図12】収納開始時の状態を示す可搬型紙葉計数取り
込み装置の側断面図である。
【図13】収納時の紙葉の流れを示す可搬型紙葉計数取
り込み装置の側断面図である。
【符号の説明】
1 可搬型紙葉計数取り込み装置 2 筐体 3 紙葉 4 紙葉取り込み部 15 紙葉押さえ 16 第1の搬送路 17 鑑別・計数部 18 第2の搬送路 19 第3の搬送路 20 ブレード 21 収納部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から紙葉が投入される紙葉投入部
    と、 紙葉投入部と外部とを遮断する開閉可能なシャッタと、 紙葉投入部の紙葉を1枚ずつ分離して送り出す繰り出し
    部と、 送り出された紙葉を鑑別,計数する鑑別・計数部と、 鑑別・計数部での鑑別結果から取り込みに適すると鑑別
    された複数種の紙葉を一括して収納する収納部と、 取り込み動作を指示する操作入力手段と、 操作者情報を入力する操作者情報入力手段とを具備する
    紙葉取扱装置の、少なくとも前記紙葉投入部とシャッタ
    と繰り出し部と鑑別・計数部と収納部とを一体に紙葉取
    扱装置に対して可搬とした筐体内に収納するとともに、 前記筐体内で繰り出し部と鑑別・計数部とを結んで紙葉
    を搬送する第1の搬送路と、 鑑別・計数部と収納部とを結んで紙葉を搬送する第2の
    搬送路と、 鑑別・計数部と紙葉投入部とを結んで紙葉を搬送する第
    3の搬送路と、 第1の搬送路を搬送される紙葉の搬送経路を第2の搬送
    路方向か第3の搬送路方向かに切り替える弁別部と、 繰り出し部により繰り出されて第1の搬送路から鑑別・
    計数部に送られる紙葉と、鑑別・計数部を経て第2の搬
    送路から紙葉投入部に送られる紙葉とを紙葉投入部内で
    区別して集積させる紙葉押さえとを具備し、 収納部と外部を遮断する施錠可能な扉を前記筐体に設け
    たことを特徴とする可搬型紙葉計数取り込み装置。
  2. 【請求項2】 運用の履歴となる装置運用情報を記憶す
    る記憶手段を前記筐体内に実装したことを特徴とする請
    求項1記載の可搬型紙葉計数取り込み装置。
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