JP2774178B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JP2774178B2 JP7964490A JP7964490A JP2774178B2 JP 2774178 B2 JP2774178 B2 JP 2774178B2 JP 7964490 A JP7964490 A JP 7964490A JP 7964490 A JP7964490 A JP 7964490A JP 2774178 B2 JP2774178 B2 JP 2774178B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (A)産業上の利用分野 本発明は新規なビスアゾ化合物を含有することを特徴
とする電子写真感光体に関するものである。
(B)従来技術及び問題点 従来、電子写真方式の感光体には無機系の光導電性物
質、例えばセレン、硫化カドミウム、酸化亜鉛、シリコ
ンなどが知られていて、広く研究され、且つ実用化され
ている。これらの無機物質は多くの長所を持っていると
同時に、種々の欠点をも有している。例えばセレンには
製造条件が難しく、熱や機械的衝撃で結晶化しやすいと
いう欠点があり、硫化カドミウムや酸化亜鉛は対湿性、
耐久性に難がある。シリコンについては帯電性の不足や
製造上の困難さが指摘されている。更にセレンや硫化カ
ドミウムには毒性の問題もある これに対し、有機系の光導電性物質は成膜性がよく、
可撓性も優れていて、軽量であり、透明性もよく、適当
な増感方法により広範囲の波長域に対する感光体の設計
が容易であるなどの利点を有していることから、次第に
その実用化が注目を浴びている。
ところで、電子写真技術に於て使用される感光体は、
一般的に基本的な性質として次のような事が要求され
る。即ち、(1)暗所におけるコロナ放電に対して帯電
性が高いこと、(2)得られた帯電電荷の暗所での漏洩
(暗減衰)が少ないこと、(3)光の照射によって帯電
電荷の散逸(光減衰)が速やかであること、(4)光照
射後の残留電荷が少ないことなどである。
しかしながら、今日まで有機系光導電性物質としてポ
リビニルカルバゾールを始めとする光導電性ポリマーに
関して多くの研究がなされてきたが、これらは必ずしも
成膜性、可撓性、接着性が十分でなく、又上述の感光体
としての基本的な性質を十分に具備しているとはいい難
い。
一方、有機系の低分子光導電性化合物については、感
光体形成に用いる結着剤などを選択することにより、皮
膜性や接着、可撓性など機械的強度に優れた感光体を得
ることができうるものの、高感度の特性を保持し得るの
に適した化合物を見出すことは困難である。
このような点を改良するためにキャリァ発生機能とキ
ャリャ輸送機能とを異なる物質に分担させ、より高感度
の特性を有する有機感光体の開発が成されている。機能
分離型と称されているこのような感光体の特徴はそれぞ
れの機能に適した材料を広い範囲から選択できることで
あり、任意の性能を有する感光体を容易に作成し得るこ
とから多くの研究が進められてきた。
(C)発明の目的 以上述べたように電子写真感光体の作成には種々の改
良が成されてきたが、先に掲げた感光体として要求され
る基本的な性質や高い耐久性などの要求を満足するもの
は今だ十分に得られていない。
本発明の目的は、高感度で高耐久性を有し、帯電電位
が高く、繰返し使用しても感度の低下が殆んど起らず、
帯電電位の安定した電子写真感光体を提供することであ
る。
(D)発明の構成 本発明者らは高感度、高耐久性を有する光導電性物質
の研究を行なった結果、下記の一般式(I)で示される
新規なビスアゾ化合物が有効であることを見出し、本発
明に至った。
〔式(I)において、R1は水素原子、置換基を有してい
てもよいアルキル基、アラルキル基、アリール基、複素
環基を示し、R2は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、
置換基を有していてもよいアルキル基、アラルキル基、
アリール基を示し、Ar1、Ar2は置換基を有していてもよ
いアリーレン基を示し、m、nは0または1を示す。
A1、A2は水酸基を有するアリール基または複素環基を示
すが、同一になることはない。) ここでR1の具体例としてはメチル基、エチル基、プロ
ピル基等のアルキル基、ベンジル基、メチルベンジル
基、クロロベンジル基、β−フェニルエチル基、α−ナ
フチルメチル基等のアラルキル基、フェニル基、メトキ
シフェニル基、メチルフェニル基、クロロフェニル基、
ナフチル基等のアリール基、チエニル基、ピリジル基、
フェノキシサチイニル基、カルバゾリル基等の複素環基
を挙げることができる。R2の具体例としては、水素原
子、フッソ素原子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン
原子、シアノ基、メチル基、エチル基、プロピル基等の
アルキル基、ベンジル基、メチルベンジル基、クロロベ
ンジル基、β−フェニルエチル基、α−ナフチルメチル
基等のアラルキル基、フェニル基、メチルフェニル基、
クロロフェニル基、ナフチル基等のアリール基を挙げる
ことができる。Ar1、Ar2の具体例としては、フェニレン
基、メトキシフェニレン基、メチルフェニレン基、クロ
ロフェニレン基、ナフチレン基等のアリーレン基を挙げ
ることができる。A1、A2の具体例としては例えば、以下
に示されるような化合物を挙げることができる。
本発明の一般式(I)で示されるビスアゾ化合物を、
具体的に示せば以下のようになる。A1、A2は第1表より
選ばれる。第2表では省略した。
本発明のビスアゾ化合物は、例えば下記一般式(II) (式中、R1、R2、Ar1、Ar2、m、n、は前記一般式
(I)と同義である。)で表されるジアミンを常法によ
ってジアゾ化し、対応する2種のカプラーの混合物と反
応させることにより得ることができる。次に、合成例を
具体的に記す。なお、下記の合成法によれば、(II)に
同一のカプラーが結合したビスアゾ化合物も一部生成す
るが、その割合は全体の半分に満たない。
合成例(例示化合物C−14、A1=A−21、A2=A−115
の合成) 上記ジアミノ体(0.35g)をDMF(5ml)と2規定塩酸
(5ml)に溶かし、約5℃にて亜硝酸ナトリウム(0.15
g)の水溶液(1ml)を加えた。30分後、42%ホウフッ化
水素酸(4ml)を加え、析出したテトラゾニウム塩を濾
取した。このものとA−21に対応する化合物(0.30
g)、A−115に対応する化合物(0.38g)をDMF(50ml)
に溶かし、酢酸ナトリウム(0.66g)の水溶液(3ml)を
5〜10℃で5分間かけて滴下した。同温で2時間、さら
に室温で2時間撹拌したのち、析出物を濾取し、DMF、
アセトン、水各100mlで洗浄した。
収量0.89g 融点270℃以上 本発明の電子写真感光体は、一般式(I)で示される
ビスアゾ化合物を1種類あるいは2種類以上含有するこ
とにより得られる。感光体の形態としては種々のものが
知られているが、そのいずれにも用いることができる。
例えば、導電性支持体上にビスアゾ化合物、公知の電荷
輸送物質、及びフィルム形成性結着剤樹脂からなる感光
層を設けたものがある。また、導電性支持体上に、ビス
アゾ化合物と結着剤樹脂からなる電荷発生層と、電荷輸
送物質と結着剤樹脂からなる電荷輸送層を設けた積層型
の感光体も知られている。電荷発生層と電荷輸送層はど
ちらが上層となっても構わない。
電荷輸送物質には正孔輸送物質と電子輸送物質があ
る。前者の例としては、例えば特公昭34−5466号公報に
示されているオキサジアゾール類、特公昭45−555号公
報に示されているトリフェニルメタン類、特公昭52−41
88号公報に示されているピラゾリン類、特公昭55−4238
0号公報に示されているヒドラゾン類、特開昭56−12354
4号公報に示されているオキサジアゾール類、特公昭58
−32372号公報に示されているトリアリールアミン類、
特開昭58−198043号公報に示されているスチルベン類等
をあげることができる。一方、電子輸送物質としては、
例えばクロラニル、テトラシアノエチレン、2,4,7−ト
リニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ
キサントン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェンな
どがある。これらの電荷輸送物質は単独または2種以上
組み合わせて用いることが出来る。
本発明の化合物を用いて感光体を作成する支持体とし
ては金属製ドラム、金属板、導電性加工を施した紙、プ
ラスチックフィルムのシート状、ドラム状あるいはベル
ト状の支持体などが使用される。
それらの支持体上へ感光層を形成するために用いるフ
ィルム形成性結着剤樹脂としては利用分野に応じて種々
のものがあげられる。例えば複写用感光体の用途ではポ
リスチレン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリスル
ホン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、
ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリアリレート樹脂、
アクリル樹脂、メタクリル樹脂、フェノキシ樹脂などが
あげられる。これらの中でも、ポリスチレン樹脂、ポリ
ビニルアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリアリレート樹脂等は感光体としての電
位特性に優れている。又、これらの樹脂は、単独あるい
は共重合体として2種以上を混合して用いることができ
る。
感光層に含有されるこれらの樹脂は、アゾ顔料に対し
て10〜500重量%が好ましく、50〜150重量%がより好ま
しい。樹脂の比率が高くなりすぎると電荷発生効率が低
下し、また樹脂の比率が低くなりすぎると成膜性に問題
が生じる。
これらの樹脂の中には、引っ張り、曲げ、圧縮等の機
械的強度に弱いものがある。この性質を改良するため
に、可塑性を与える物質を加えることができる。具体的
には、フタル酸エステル(例えばDOP、DBP等)、リン酸
エステル(例えばTCP、TOP等)、セバシン酸エステル、
アジピン酸エステル、ニトリルゴム、塩素化炭化水素な
どがあげられる。これらの物質は、必要以上に添加する
と電子写真特性の悪影響を及ぼすので、その割合は結着
剤樹脂に対し20%以下が好ましい。
その他、感光体中への添加物として酸化防止剤やカー
ル防止剤などを必要に応じて添加することができる。
次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、
本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
実施例1 例示化合物C−14(A1、A2=A−6、115)1重量部
とポリエステル樹脂(東洋紡製バイロン200)1重量部
をテトラヒドロフラン100重量部に混合し、ペイントコ
ンディショナー装置によりガラスビーズと共に2時間分
散した。こうして得た分散液をアプリケーターにて、ア
ルミ蒸着ポリエステル上に塗布して、膜厚約0.2μの電
荷発生層を形成した。次に、p−ジベンジルアミノベン
ズアルデヒド=ジフェニルヒドラゾンを、ポリアリレー
ト樹脂(ユニチカ製U−ポリマー)と1:1の重量比で混
合し、ジクロロエタンを溶媒として10%の溶液を作り、
上記の電荷発生層の上にアプリケーターにより塗布し
て、膜厚約20μの電荷輸送層を形成した。
このようにして作成した積層型感光体を、静電記録試
験装置(川口電気製SP−428)により電子写真特性評価
を行なった。
測定条件:印加電圧−6kV、スタティックNo.3。
その結果、半減露光量が2.3ルックス・秒と非常に高
感度の値を示した。
更に同装置を用いて、帯電−除電(除電光:白色光で
400ルックス×1秒照射)を1サイクルとする繰り返し
使用に対する特性評価を行なった。1000回での繰り返し
による帯電電位の変化を求めたところ、1回目の初期電
位−910Vに対し、1000回目の初期電位は−890Vであり、
繰り返しによる電位の低下が少なく安定していることが
わかった。
実施例2〜5 第3表に示されるビスアゾ化合物を、実施例1に使用
したビスアゾ化合物の代わりに用いた以外は実施例1と
同様にして積層感光体を作成した。この感光体を用い
て、実施例1と同様の条件で、1回目および1000回繰り
返し後の光半減露光量E1/2(ルックス・秒)と初期電位
Vo(V)を測定した。結果を第3表に示した。
比較例1、2 下記の比較化合物1、2を実施例1に使用した化合物
の代わりに用いるほかは、実施例1と同様に感光体を作
成して、その特性を評価した。結果を第4表に示す。
比較化合物1 比較化合物2 実施例6〜9 第5表に示されるビスアゾ化合物を、実施例1に使用
したビスアゾ化合物の代わりに用いる他は実施例1と同
様にして、電荷発生層を形成した。次に、p−ベンジル
エチルアミノベンズアルデヒド=ジフェニルヒドラゾン
とポリエステル樹脂(バイロン−200)を1:1の重量比で
混合し、ジクロロエタンを溶媒に用いて10%の溶液を作
り、上記の電荷発生層の上にアプリケーターにより塗布
して、膜厚約20μの電荷輸送層を形成した。
このようにして作成した積層型感光体の電子写真特性
を、実施例1と同様にして求めた。結果を第5表に示
す。
(E)発明の効果 以上から明らかなように、本発明によれば高感度で高
耐久性を有する電子写真感光体を提供することができ
る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)で示されるビスアゾ化合
    物を含有することを特徴とする電子写真感光体。 〔式(I)において、R1は水素原子、置換基を有してい
    てもよいアルキル基、アラルキル基、アリール基、複素
    環基を示し、R2は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、
    置換基を有していてもよいアルキル基、アラルキル基、
    アリール基を示し、Ar1、Ar2は置換基を有していてもよ
    いアリーレン基を示し、m、nは0または1を示す。
    A1、A2は水酸基を有するアリール基または複素環基を示
    すが、同一になることはない。)
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