JPH05142841A - 電子写真感光体 - Google Patents
電子写真感光体Info
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- JPH05142841A JPH05142841A JP33004691A JP33004691A JPH05142841A JP H05142841 A JPH05142841 A JP H05142841A JP 33004691 A JP33004691 A JP 33004691A JP 33004691 A JP33004691 A JP 33004691A JP H05142841 A JPH05142841 A JP H05142841A
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- Japan
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- resin
- azo compound
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高感度で高耐久性を有し、帯電電位が高く、
繰返し使用しても感度の低下が殆んど起らず、帯電電位
の安定した電子写真感光体を提供する。 【構成】 導電性支持体上に下記化1で示されるアゾ化
合物を含有することを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 化1において、nは0〜2の整数、Aはカプラー残基、
R1およびR2は水素原子、アルキル基、置換基を有して
いてもよいアラルキル基、アリール基、複素環基を示
し、R1とR2および2つのAはそれぞれ同一であって
も、異なっていてもよい。
繰返し使用しても感度の低下が殆んど起らず、帯電電位
の安定した電子写真感光体を提供する。 【構成】 導電性支持体上に下記化1で示されるアゾ化
合物を含有することを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 化1において、nは0〜2の整数、Aはカプラー残基、
R1およびR2は水素原子、アルキル基、置換基を有して
いてもよいアラルキル基、アリール基、複素環基を示
し、R1とR2および2つのAはそれぞれ同一であって
も、異なっていてもよい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なアゾ化合物を含有
することを特徴とする電子写真感光体に関するものであ
る。
することを特徴とする電子写真感光体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の感光体には無機系
の光導電性物質、例えばセレン、硫化カドミウム、酸化
亜鉛、シリコンなどが知られていて、広く研究され、か
つ実用化されている。これらの無機物質は多くの長所を
持っていると同時に、種々の欠点をも有している。例え
ばセレンには製造条件が難しく、熱や機械的衝撃で結晶
化しやすいという欠点があり、硫化カドミウムや酸化亜
鉛は対湿性、耐久性に問題がある。シリコンについては
帯電性の不足や製造上の困難さが指摘されている。更に
セレンや硫化カドミウムには毒性の問題もある。
の光導電性物質、例えばセレン、硫化カドミウム、酸化
亜鉛、シリコンなどが知られていて、広く研究され、か
つ実用化されている。これらの無機物質は多くの長所を
持っていると同時に、種々の欠点をも有している。例え
ばセレンには製造条件が難しく、熱や機械的衝撃で結晶
化しやすいという欠点があり、硫化カドミウムや酸化亜
鉛は対湿性、耐久性に問題がある。シリコンについては
帯電性の不足や製造上の困難さが指摘されている。更に
セレンや硫化カドミウムには毒性の問題もある。
【0003】これに対して、有機系の光導電性物質は成
膜性がよく、可撓性も優れていて軽量であり、透明性も
よく、適当な増感方法により広範囲の波長域に対する感
光体の設計が容易であるなどの利点を有していることか
ら、次第にその実用化が注目を浴びている。
膜性がよく、可撓性も優れていて軽量であり、透明性も
よく、適当な増感方法により広範囲の波長域に対する感
光体の設計が容易であるなどの利点を有していることか
ら、次第にその実用化が注目を浴びている。
【0004】ところで、電子写真技術に於て使用される
感光体は、一般的に基本的な性質として次のような事が
要求される。即ち、暗所におけるコロナ放電に対して帯
電性が高いこと、得られた帯電電荷の暗所での漏洩(暗
減衰)が少ないこと、光の照射によって帯電電荷の散逸
(光減衰)が速やかであること、光照射後の残留電荷が
少ないことなどである。
感光体は、一般的に基本的な性質として次のような事が
要求される。即ち、暗所におけるコロナ放電に対して帯
電性が高いこと、得られた帯電電荷の暗所での漏洩(暗
減衰)が少ないこと、光の照射によって帯電電荷の散逸
(光減衰)が速やかであること、光照射後の残留電荷が
少ないことなどである。
【0005】しかしながら、今日まで有機系光導電性物
質としてポリビニルカルバゾールを始めとする光導電性
ポリマーに関して多くの研究がなされてきたが、これら
は必ずしも皮膜性、可撓性、接着性が十分でなく、又上
述の感光体としての基本的な性質を十分に具備している
とはいい難い。
質としてポリビニルカルバゾールを始めとする光導電性
ポリマーに関して多くの研究がなされてきたが、これら
は必ずしも皮膜性、可撓性、接着性が十分でなく、又上
述の感光体としての基本的な性質を十分に具備している
とはいい難い。
【0006】一方、有機系の低分子光導電性化合物につ
いては、感光体形成に用いる結着剤などを選択すること
により、皮膜性や接着性、可撓性など機械的強度に優れ
た感光体を得ることが出来得るものの、高感度の特性を
保持し得るのに適した化合物を見出すことは困難であ
る。
いては、感光体形成に用いる結着剤などを選択すること
により、皮膜性や接着性、可撓性など機械的強度に優れ
た感光体を得ることが出来得るものの、高感度の特性を
保持し得るのに適した化合物を見出すことは困難であ
る。
【0007】このような点を改良するためにキャリア発
生機能とキャリア輸送機能とを異なる物質に分担させ、
より高感度の特性を有する有機感光体が開発されてい
る。機能分離型と称されているこのような感光体の特徴
はそれぞれの機能に適した材料を広い範囲から選択でき
ることであり、任意の性能を有する感光体を容易に作成
し得ることから多くの研究が進められてきた。
生機能とキャリア輸送機能とを異なる物質に分担させ、
より高感度の特性を有する有機感光体が開発されてい
る。機能分離型と称されているこのような感光体の特徴
はそれぞれの機能に適した材料を広い範囲から選択でき
ることであり、任意の性能を有する感光体を容易に作成
し得ることから多くの研究が進められてきた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように電子
写真感光体の作成には種々の改良が成されてきたが、先
に掲げた感光体として要求される基本的な性質や高い耐
久性などの要求を十分に満足するものは未だ得られてい
ない。本発明の目的は、高感度で高耐久性を有し、帯電
電位が高く、繰返し使用しても感度の低下が殆んど起ら
ず、帯電電位の安定した電子写真感光体を提供すること
である。
写真感光体の作成には種々の改良が成されてきたが、先
に掲げた感光体として要求される基本的な性質や高い耐
久性などの要求を十分に満足するものは未だ得られてい
ない。本発明の目的は、高感度で高耐久性を有し、帯電
電位が高く、繰返し使用しても感度の低下が殆んど起ら
ず、帯電電位の安定した電子写真感光体を提供すること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは高感度、高
耐久性を有する光導電性物質の研究を行なった結果、化
1で示される新規なアゾ化合物が有効であることを見出
し、本発明に至った。
耐久性を有する光導電性物質の研究を行なった結果、化
1で示される新規なアゾ化合物が有効であることを見出
し、本発明に至った。
【0010】化1において、nは0〜2の整数、Aはカ
プラー残基、R1およびR2は水素原子、アルキル基、置
換基を有していてもよいアラルキル基、アリール基、複
素環基を示し、R1とR2および2つのAはそれぞれ同一
であっても、異なっていてもよい。
プラー残基、R1およびR2は水素原子、アルキル基、置
換基を有していてもよいアラルキル基、アリール基、複
素環基を示し、R1とR2および2つのAはそれぞれ同一
であっても、異なっていてもよい。
【0011】ここでR1およびR2の具体例としては、水
素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基、ブチル基、tert-ブチル基などのアルキル基、ベ
ンジル基、2−フェニルエチル基、2−トリルエチル
基、2−(クロロフェニル)エチル基などのアラルキル
基、フェニル基、ナフチル基、、アントリル基、ピレニ
ル基、クロロフェニル基、トリフルオロメチルフェニル
基、トリル基、エチルフェニル基、プロピルフェニル
基、イソプロピルフェニル基、ブチルフェニル基、tert
-ブチルフェニル基、メトキシフェニル基などのアリー
ル基、ピリジル基、フリル基、チエニル基、キノリル基
などの複素環基を挙げることができる。Aの具体例とし
ては、例えば表1〜7に示したものを挙げることが出来
る。
素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基、ブチル基、tert-ブチル基などのアルキル基、ベ
ンジル基、2−フェニルエチル基、2−トリルエチル
基、2−(クロロフェニル)エチル基などのアラルキル
基、フェニル基、ナフチル基、、アントリル基、ピレニ
ル基、クロロフェニル基、トリフルオロメチルフェニル
基、トリル基、エチルフェニル基、プロピルフェニル
基、イソプロピルフェニル基、ブチルフェニル基、tert
-ブチルフェニル基、メトキシフェニル基などのアリー
ル基、ピリジル基、フリル基、チエニル基、キノリル基
などの複素環基を挙げることができる。Aの具体例とし
ては、例えば表1〜7に示したものを挙げることが出来
る。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】
【表4】
【0016】
【表5】
【0017】
【表6】
【0018】
【表7】
【0019】化1で示される本発明に有用なアゾ化合物
の具体例としては、例えば表8〜29に示した構造式を
有するものが挙げられる。
の具体例としては、例えば表8〜29に示した構造式を
有するものが挙げられる。
【0020】
【表8】
【0021】
【表9】
【0022】
【表10】
【0023】
【表11】
【0024】
【表12】
【0025】
【表13】
【0026】
【表14】
【0027】
【表15】
【0028】
【表16】
【0029】
【表17】
【0030】
【表18】
【0031】
【表19】
【0032】
【表20】
【0033】
【表21】
【0034】
【表22】
【0035】
【表23】
【0036】
【表24】
【0037】
【表25】
【0038】
【表26】
【0039】
【表27】
【0040】
【表28】
【0041】
【表29】
【0042】化1で示されるアゾ化合物は、公知の方法
で容易に合成することが出来る。具体的な合成例の一つ
を次に示す。
で容易に合成することが出来る。具体的な合成例の一つ
を次に示す。
【0043】
【化2】
【0044】
【化3】
【0045】合成例(例示化合物B−13(A=A−2
1)の合成) 化2で示されるジアミン体(0.44g)をDMF(1
5ml)と2規定塩酸(2.2ml)に溶かし、約5℃
にて亜硝酸ナトリウム(0.15g)の水溶液(2m
l)を加えた。30分後42%ホウフッ化水素酸(4m
l)を加え、析出したテトラゾニウム塩を濾取した。こ
のものと化3で示されるカプラー成分(0.60g)を
DMF(25ml)とジオキサン(25ml)の混合溶
媒に溶かし、酢酸ナトリウム(0.66g)の水溶液
(3ml)を5〜10℃で5分間かけて滴下した。同温
で2時間、さらに室温で2時間攪拌したのち、析出物を
濾取し、DMF、アセトン、水各100mlで洗浄し
た。 収量 0.72g 収率 72% 融点 230℃以上 得られたアゾ化合物の、KBr法による赤外分光吸収ス
ペクトルを図1に記す。
1)の合成) 化2で示されるジアミン体(0.44g)をDMF(1
5ml)と2規定塩酸(2.2ml)に溶かし、約5℃
にて亜硝酸ナトリウム(0.15g)の水溶液(2m
l)を加えた。30分後42%ホウフッ化水素酸(4m
l)を加え、析出したテトラゾニウム塩を濾取した。こ
のものと化3で示されるカプラー成分(0.60g)を
DMF(25ml)とジオキサン(25ml)の混合溶
媒に溶かし、酢酸ナトリウム(0.66g)の水溶液
(3ml)を5〜10℃で5分間かけて滴下した。同温
で2時間、さらに室温で2時間攪拌したのち、析出物を
濾取し、DMF、アセトン、水各100mlで洗浄し
た。 収量 0.72g 収率 72% 融点 230℃以上 得られたアゾ化合物の、KBr法による赤外分光吸収ス
ペクトルを図1に記す。
【0046】本発明の電子写真感光体は、化1で示され
るアゾ化合物を1種類あるいは2種類以上含有すること
により得られる。感光体の形態としては種々のものが知
られているが、そのいずれにも用いることができる。例
えば、導電性支持体上にアゾ化合物、公知の電荷輸送物
質、及びフィルム形成性結着剤樹脂からなる感光層を設
けたものがある。また、導電性支持体上に、アゾ化合物
と結着剤樹脂からなる電荷発生層と、電荷輸送物質と結
着剤樹脂からなる電荷輸送層を設けた積層型の感光体も
知られている。電荷発生層と電荷輸送層はどちらが上層
となっても構わない。本発明の化合物を用いて感光体を
作成する支持体としては金属製ドラム、金属板、導電性
加工を施した紙、プラスチックフィルムのシート状、ド
ラム状あるいはベルト状の支持体などが使用される。
るアゾ化合物を1種類あるいは2種類以上含有すること
により得られる。感光体の形態としては種々のものが知
られているが、そのいずれにも用いることができる。例
えば、導電性支持体上にアゾ化合物、公知の電荷輸送物
質、及びフィルム形成性結着剤樹脂からなる感光層を設
けたものがある。また、導電性支持体上に、アゾ化合物
と結着剤樹脂からなる電荷発生層と、電荷輸送物質と結
着剤樹脂からなる電荷輸送層を設けた積層型の感光体も
知られている。電荷発生層と電荷輸送層はどちらが上層
となっても構わない。本発明の化合物を用いて感光体を
作成する支持体としては金属製ドラム、金属板、導電性
加工を施した紙、プラスチックフィルムのシート状、ド
ラム状あるいはベルト状の支持体などが使用される。
【0047】それらの支持体上へ感光層を形成するため
に用いるフィルム形成性結着剤樹脂としては利用分野に
応じて種々のものがあげられる。例えば複写用感光体の
用途ではポリスチレン樹脂、ポリビニルアセタール樹
脂、ポリスルホン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリアリ
レート樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、フェノキ
シ樹脂などがあげられる。これらの中でも、ポリスチレ
ン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアリレート樹脂等は感光
体としての電位特性に優れている。又、これらの樹脂
は、単独あるいは共重合体として2種以上を混合して用
いることができる。
に用いるフィルム形成性結着剤樹脂としては利用分野に
応じて種々のものがあげられる。例えば複写用感光体の
用途ではポリスチレン樹脂、ポリビニルアセタール樹
脂、ポリスルホン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリアリ
レート樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、フェノキ
シ樹脂などがあげられる。これらの中でも、ポリスチレ
ン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアリレート樹脂等は感光
体としての電位特性に優れている。又、これらの樹脂
は、単独あるいは共重合体として2種以上を混合して用
いることができる。
【0048】感光層に含有されるこれらの樹脂は、アゾ
顔料に対して10〜500重量%が好ましく、50〜1
50重量%がより好ましい。樹脂の比率が高くなりすぎ
ると電荷発生効率が低下し、また樹脂の比率が低くなり
すぎると成膜性に問題が生じる。
顔料に対して10〜500重量%が好ましく、50〜1
50重量%がより好ましい。樹脂の比率が高くなりすぎ
ると電荷発生効率が低下し、また樹脂の比率が低くなり
すぎると成膜性に問題が生じる。
【0049】これらの樹脂の中には、引っ張り、曲げ、
圧縮等の機械的強度に弱いものがある。この性質を改良
するために、可塑性を与える物質を加えることができ
る。具体的には、フタル酸エステル(例えばDOP、D
BP等)、リン酸エステル(例えばTCP、TOP
等)、セバシン酸エステル、アジピン酸エステル、ニト
リルゴム、塩素化炭化水素などがあげられる。これらの
物質は、必要以上に添加すると電子写真特性の悪影響を
及ぼすので、その割合は結着剤樹脂に対し20%以下が
好ましい。
圧縮等の機械的強度に弱いものがある。この性質を改良
するために、可塑性を与える物質を加えることができ
る。具体的には、フタル酸エステル(例えばDOP、D
BP等)、リン酸エステル(例えばTCP、TOP
等)、セバシン酸エステル、アジピン酸エステル、ニト
リルゴム、塩素化炭化水素などがあげられる。これらの
物質は、必要以上に添加すると電子写真特性の悪影響を
及ぼすので、その割合は結着剤樹脂に対し20%以下が
好ましい。
【0050】その他、感光体中への添加物として酸化防
止剤やカール防止剤などを必要に応じて添加することが
できる。
止剤やカール防止剤などを必要に応じて添加することが
できる。
【0051】電荷輸送物質には正孔輸送物質と電子輸送
物質がある。前者の例としては、例えば特公昭34−5
466号公報に示されているオキサジアゾール類、特公
昭45−555号公報に示されているトリフェニルメタ
ン類、特公昭52−4188号公報に示されているピラ
ゾリン類、特公昭55−42380号公報に示されてい
るヒドラゾン類、特開昭56−123544号公報に示
されているオキサジアゾール類、特公昭58−3237
2号公報に示されているトリアリールアミン類、特開昭
58−198043号公報に示されているスチルベン類
等をあげることができる。一方、電子輸送物質として
は、例えばクロラニル、テトラシアノエチレン、2,
4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,
7−テトラニトロキサントン、1,3,7−トリニトロ
ジベンゾチオフェンなどがある。これらの電荷輸送物質
は単独または2種以上組み合わせて用いることが出来
る。
物質がある。前者の例としては、例えば特公昭34−5
466号公報に示されているオキサジアゾール類、特公
昭45−555号公報に示されているトリフェニルメタ
ン類、特公昭52−4188号公報に示されているピラ
ゾリン類、特公昭55−42380号公報に示されてい
るヒドラゾン類、特開昭56−123544号公報に示
されているオキサジアゾール類、特公昭58−3237
2号公報に示されているトリアリールアミン類、特開昭
58−198043号公報に示されているスチルベン類
等をあげることができる。一方、電子輸送物質として
は、例えばクロラニル、テトラシアノエチレン、2,
4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,
7−テトラニトロキサントン、1,3,7−トリニトロ
ジベンゾチオフェンなどがある。これらの電荷輸送物質
は単独または2種以上組み合わせて用いることが出来
る。
【0052】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではな
い。
するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではな
い。
【0053】実施例1 例示化合物B−13(A=A−21)を1重量部とポリ
エステル樹脂(東洋紡製バイロン200)1重量部をテ
トラヒドロフラン100重量部に混合し、ペイントコン
ディショナー装置によりガラスビーズと共に2時間分散
した。こうして得た分散液をアプリケーターにて、アル
ミ蒸着ポリエステル上に塗布して、膜厚約0.2μの電
荷発生層を形成した。次にp−ジベンジルアミノベンズ
アルデヒド=ジフェニルヒドラゾンを、ポリアリレート
樹脂(ユニチカ製U−ポリマー)と1:1の重量比で混
合し、ジクロロエタンを溶媒として10%の溶液を作
り、上記の電荷発生層の上にアプリケーターで塗布し
て、膜厚約20μの電荷輸送層を形成した。
エステル樹脂(東洋紡製バイロン200)1重量部をテ
トラヒドロフラン100重量部に混合し、ペイントコン
ディショナー装置によりガラスビーズと共に2時間分散
した。こうして得た分散液をアプリケーターにて、アル
ミ蒸着ポリエステル上に塗布して、膜厚約0.2μの電
荷発生層を形成した。次にp−ジベンジルアミノベンズ
アルデヒド=ジフェニルヒドラゾンを、ポリアリレート
樹脂(ユニチカ製U−ポリマー)と1:1の重量比で混
合し、ジクロロエタンを溶媒として10%の溶液を作
り、上記の電荷発生層の上にアプリケーターで塗布し
て、膜厚約20μの電荷輸送層を形成した。
【0054】このようにして作成した積層型感光体を、
静電記録試験装置(川口電気製SP−428)により電
子写真特性評価を行なった。 測定条件:印加電圧−5kV、スタティックNo.3(タ
ーンテーブルの回転スピードモード:10m/mi
n)。その結果、半減露光量が2.4ルックス・秒と高
感度の値を示した。
静電記録試験装置(川口電気製SP−428)により電
子写真特性評価を行なった。 測定条件:印加電圧−5kV、スタティックNo.3(タ
ーンテーブルの回転スピードモード:10m/mi
n)。その結果、半減露光量が2.4ルックス・秒と高
感度の値を示した。
【0055】更に同装置を用いて、帯電−除電(除電
光:白色光で400ルックス×1秒照射)を1サイクル
とする繰返し使用に対する特性評価を行った。1000
回での繰返しによる帯電電位の変化を求めたところ、1
回目の初期電位−670Vに対し、1000回目の初期
電位は−635Vであり、繰返しによる電位の低下が少
なく安定していることがわかった。
光:白色光で400ルックス×1秒照射)を1サイクル
とする繰返し使用に対する特性評価を行った。1000
回での繰返しによる帯電電位の変化を求めたところ、1
回目の初期電位−670Vに対し、1000回目の初期
電位は−635Vであり、繰返しによる電位の低下が少
なく安定していることがわかった。
【0056】実施例2〜5 表30に示されるアゾ化合物を、実施例1に使用したア
ゾ化合物の代わりに用いた以外は実施例1と同様にして
積層感光体を作成した。この感光体を用いて、実施例1
と同様の条件で、1回目および1000回繰り返し後の
光半減露光量E1/2 (ルックス・秒)と初期電位Vo
(V)を測定した。結果を表30に示した。
ゾ化合物の代わりに用いた以外は実施例1と同様にして
積層感光体を作成した。この感光体を用いて、実施例1
と同様の条件で、1回目および1000回繰り返し後の
光半減露光量E1/2 (ルックス・秒)と初期電位Vo
(V)を測定した。結果を表30に示した。
【0057】
【表30】
【0058】比較例1、2 下記の比較化合物化4、化5を実施例1に使用した化合
物の代わりに用いるほかは、実施例1と同様に感光体を
作成して、その特性を評価した。結果を表31に示す。
物の代わりに用いるほかは、実施例1と同様に感光体を
作成して、その特性を評価した。結果を表31に示す。
【0059】
【化4】
【0060】
【化5】
【0061】
【表31】
【0062】実施例6〜9 表32に示されるアゾ化合物を、実施例1に使用したア
ゾ化合物の代わりに用いる他は実施例1と同様にして、
電荷発生層を形成した。次に、1−フェニル−3−(p
−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミ
ノフェニル)ピラゾリンとポリエステル樹脂(バイロン
−200)を1:1の重量比で混合し、ジクロロエタン
を溶媒として10%の溶液を作り、上記の電荷発生層の
上にアプリケーターにより塗布して、膜厚約20μの電
荷輸送層を形成した。このようにして作成した積層型感
光体の電子写真特性を、実施例1と同様にして求めた。
結果を表32に示す。
ゾ化合物の代わりに用いる他は実施例1と同様にして、
電荷発生層を形成した。次に、1−フェニル−3−(p
−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミ
ノフェニル)ピラゾリンとポリエステル樹脂(バイロン
−200)を1:1の重量比で混合し、ジクロロエタン
を溶媒として10%の溶液を作り、上記の電荷発生層の
上にアプリケーターにより塗布して、膜厚約20μの電
荷輸送層を形成した。このようにして作成した積層型感
光体の電子写真特性を、実施例1と同様にして求めた。
結果を表32に示す。
【0063】
【表32】
【0064】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明によれ
ば高感度で高耐久性を有する電子写真感光体を提供する
ことができる。
ば高感度で高耐久性を有する電子写真感光体を提供する
ことができる。
【図1】本発明の例示化合物B−13(A=A−21)
のKBr法による赤外分光吸収スペクトル図。
のKBr法による赤外分光吸収スペクトル図。
Claims (1)
- 【請求項1】 導電性支持体上に下記化1で示されるア
ゾ化合物を含有することを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 (化1において、nは0〜2の整数、Aはカプラー残
基、R1およびR2は水素原子、アルキル基、置換基を有
していてもよいアラルキル基、アリール基、複素環基を
示し、R1とR2および2つのAはそれぞれ同一であって
も、異なっていてもよい。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33004691A JPH05142841A (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | 電子写真感光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33004691A JPH05142841A (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | 電子写真感光体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05142841A true JPH05142841A (ja) | 1993-06-11 |
Family
ID=18228175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33004691A Pending JPH05142841A (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | 電子写真感光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05142841A (ja) |
-
1991
- 1991-11-18 JP JP33004691A patent/JPH05142841A/ja active Pending
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