JPH08227166A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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Publication number
JPH08227166A
JPH08227166A JP3326095A JP3326095A JPH08227166A JP H08227166 A JPH08227166 A JP H08227166A JP 3326095 A JP3326095 A JP 3326095A JP 3326095 A JP3326095 A JP 3326095A JP H08227166 A JPH08227166 A JP H08227166A
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JP
Japan
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group
substituent
aryl
ring
alkyl
Prior art date
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Pending
Application number
JP3326095A
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English (en)
Inventor
Michihiko Sato
道彦 佐藤
Tomoko Taniguchi
智子 谷口
Akira Ito
章 伊藤
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH08227166A publication Critical patent/JPH08227166A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高感度、高耐久性を有する電子写真感光体を提
供すること。 【構成】導電性支持体上に光導電性物質として、化1で
示されるアゾ化合物を含有させる。 【化1】 化1において、R1は水素、ハロゲン、ニトロ基、水酸
基、 置換基を有してもよいアルキル基、アルコキシ
基、アリール基、複素環基を示し、 R2は置換基を有し
てもよいアルキル基、アラルキル基、アリール基、複素
環基、アルコキシ基、アミノ基、水酸基を示す。また、
Aは化2で示されるカップラー残基を示す。 【化2】 化2において、Zはベンゼン環と縮合して、置換されて
いてもよい芳香環または複素環を形成するのに必要な原
子群を示し、R5は水素、ハロゲン、 置換基を有しても
よいアルキル基、アラルキル基、アリール基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、アミノ基、水酸基を示し、R
6、R7は水素原子、置換基を有していてもよいアルキル
基、アラルキル基、アリール基、複素環基を示す。R6
とR7は環構造を形成していてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なアゾ化合物を含有
することを特徴とする電子写真感光体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の感光体には無機系
の光導電性物質、例えばセレン、硫化カドミウム、酸化
亜鉛、シリコンなどが知られており、広く研究され、か
つ実用化されている。これらの無機物質は多くの長所を
持っているのと同時に、種々の欠点をも有している。例
えばセレンには製造条件が難しく、熱や機械的衝撃で結
晶化しやすいという欠点があり、硫化カドミウムや酸化
亜鉛は耐湿性、耐久性に難がある。シリコンについては
帯電性の不足や製造上の困難さが指摘されている。更
に、セレンや硫化カドミウムには毒性の問題もある。
【0003】これに対し、有機系の光導電性物質は成膜
性がよく、可撓性も優れていて、軽量であり、透明性も
よく、適当な増感方法により広範囲の波長域に対する感
光体の設計が容易であるなどの利点を有していることか
ら、次第にその実用化が注目を浴びている。
【0004】ところで、電子写真技術に於て使用される
感光体は、一般的に基本的な性質として次のような事が
要求される。即ち、(1) 暗所におけるコロナ放電に対し
て帯電性が高いこと、(2) 得られた帯電電荷の暗所での
漏洩(暗減衰)が少ないこと、(3) 光の照射によって帯
電電荷の散逸(光減衰)が速やかであること、(4) 光照
射後の残留電荷が少ないことなどである。
【0005】しかしながら、今日まで有機系光導電性物
質としてポリビニルカルバゾールを始めとする光導電性
ポリマーに関して多くの研究がなされてきたが、これら
は必ずしも皮膜性、可撓性、接着性が十分でなく、又上
述の感光体としての基本的な性質を十分に具備している
とはいい難い。
【0006】一方、有機系の低分子光導電性化合物につ
いては、感光体形成に用いる結着剤などを選択すること
により、皮膜性や接着性、可撓性など機械的強度に優れ
た感光体を得ることができうるものの、高感度の特性を
保持し得るのに適した化合物を見出すことは困難であ
る。
【0007】このような点を改良するためにキャリア発
生機能とキャリア輸送機能とを異なる物質に分担させ、
より高感度の特性を有する有機感光体が開発されてい
る。機能分離型と称されているこのような感光体の特徴
はそれぞれの機能に適した材料を広い範囲から選択でき
ることであり、任意の性能を有する感光体を容易に作成
し得ることから多くの研究が進められてきた。
【0008】このうち、キャリア発生機能を担当する物
質としては、フタロシアニン、スクエアリウム顔料、ア
ゾ顔料、ペリレン顔料等の多種の物質が検討され、中で
もアゾ顔料は多様な分子構造が可能であり、また、高い
電荷発生効率が期待できることから広く研究され、実用
化も進んでいる。しかしながら、このアゾ顔料において
は、分子構造と電荷発生効率の関係はいまだに明らかに
なっていない。膨大な合成研究を積み重ねて、最適の構
造を探索しているのが実情であり、多くの改良がなされ
てきたが、先に掲げた感光体として求められている基本
的な性質や高い耐久性などの要求を満足するものは、未
だ十分に得られていない。
【0009】以上述べたように電子写真感光体の作成に
は種々の改良が成されてきたが、先に掲げた感光体とし
て要求される基本的な性質や高い耐久性などの要求を満
足するものは未だ十分に得られていないのが現状であ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高感
度で高耐久性を有し、帯電電位が高く、繰返し使用して
も感度の低下が殆んど起らず、帯電電位の安定した電子
写真感光体を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは高感度、高
耐久性を有する光導電性物質の研究を行なった結果、前
記化1で示される新規なアゾ化合物が有効であることを
見出し、本発明に至った。
【0012】化1において、R1は水素原子、ハロゲン
原子、 ニトロ基、水酸基、置換基を有していてもよい
アルキル基、アルコキシ基、アリール基、複素環基を示
し、R2は置換基を有していてもよいアルキル基、アラ
ルキル基、 アリール基、複素環基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アミノ基、ヒドラジノ基、または水酸
基を示し、R3、R4は水素原子、ハロゲン原子、シアノ
基、置換されていてもよいアリール基または複素環基を
示す。R3とR4とが結合して環構造を形成していてもよ
い。また、Aはカップラー残基を示す。
【0013】ここでR1の具体例としては、水素原子、
塩素原子、 臭素原子などのハロゲン原子、ニトロ基、
水酸基、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプ
ロピル基などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、
プロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシ基、フェニ
ル基、メトキシフェニル基、メチルフェニル基、クロロ
フェニル基、ナフチル基、アントリル基などのアリール
基、ピリジル基、フリル基、チエニル基などの複素環基
を挙げる事ができ、 またR2の具体例としてはメチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、アリ
ル基、メタリル基などのアルキル基、ベンジル基、β−
フェニルエチル基、α−ナフチルメチル基などのアラル
キル基、フェニル基、メトキシフェニル基、メチルフェ
ニル基、クロロフェニル基、ナフチル基、アントリル基
などのアリール基、ピリジル基、フリル基、チエニル基
などの複素環基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基、ブトキシ基などのアルコキシ基、フェノキシ基、ナ
フトキシ基などのアリールオキシ基、ジメチルアミノ
基、ジエチルアミノ基、ジフェニルアミノ基などのアミ
ノ基、メチルヒドラジノ基、フェニルヒドラジノ基、プ
ロピリデンヒドラジノ基などのヒドラジノ基、水酸基な
どを挙げる事ができ、またR3、R4の具体例としては水
素原子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子、シア
ノ基、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、ピレニ
ル基などのアリール基、ピリジル基、ピラゾリル基、フ
リル基、チエニル基などの複素環基を挙げる事ができ
る。
【0014】さらに本発明者らは、Aが前記化2で示さ
れるカップラー残基であるとき特に高い特性が示される
ことを見出した。
【0015】化2において、Zはベンゼン環と縮合し
て、置換されていてもよい芳香環または複素環を形成す
るのに必要な原子群を示し、 R5は水素原子、ハロゲン
原子、置換基を有していてもよいアルキル基、アラルキ
ル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
アミノ基または水酸基を示し、R6、R7は水素原子、置
換基を有していてもよいアルキル基、アラルキル基、ア
リール基、または複素環基を示す。R6とR7とが結合し
て環構造を形成していてもよい。
【0016】ここでZがベンゼン環とともに形成する芳
香環、複素環の具体例としては、ベンゼン環、メチルベ
ンゼン環、メトキシベンゼン環、クロロベンゼン環、ナ
フタレン環、アントラセン環、フラン環、ピリジン環、
エチルピリジン環、カルバゾール環、キノリン環、ベン
ゾチオフェン環、クロロベンゾチオフェン環、ベンゾフ
ラン環、ベンゾカルバゾール環などを挙げることができ
る。 また、R5の具体例としては水素原子、塩素原子、
臭素原子などのハロゲン原子、メチル基、エチル基、n
−プロピル基、イソプロピル基、トリフルオロメチル基
などのアルキル基、ベンジル基、β−フェニルエチル
基、α−ナフチルメチル基などのアラルキル基、フェニ
ル基、メトキシフェニル基、メチルフェニル基、クロロ
フェニル基、ナフチル基、アントリル基などのアリール
基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ
基などのアルコキシ基、フェノキシ基、ナフトキシ基な
どのアリールオキシ基、ジメチルアミノ基、ジエチルア
ミノ基、ジフェニルアミノ基などのアミノ基、または水
酸基が挙げられる。R6、R7の具体例としては、水素原
子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、トリフルオロメチル基などのアルキル基、ベンジ
ル基、β−フェニルエチル基、α−ナフチルメチル基な
どのアラルキル基、フェニル基、メトキシフェニル基、
メチルフェニル基、クロロフェニル基、ナフチル基、ア
ントリル基などのアリール基、ピリジル基、フリル基、
チエニル基などの複素環基を挙げることができる。ま
た、R6とR7とが結合して形成する環構造の例としては
後述の化2の具体例に例示される構造を挙げることがで
きる。
【0017】化1においてカップラー残基Aの具体例と
しては、例えば表1〜14に示されるものが挙げられ
る。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0022】
【表5】
【0023】
【表6】
【0024】
【表7】
【0025】
【表8】
【0026】
【表9】
【0027】
【表10】
【0028】
【表11】
【0029】
【表12】
【0030】
【表13】
【0031】
【表14】
【0032】さらに化2で示されるカップラー残基の具
体例としては、例えば表15〜30に示されるものが挙
げられる。
【0033】
【表15】
【0034】
【表16】
【0035】
【表17】
【0036】
【表18】
【0037】
【表19】
【0038】
【表20】
【0039】
【表21】
【0040】
【表22】
【0041】
【表23】
【0042】
【表24】
【0043】
【表25】
【0044】
【表26】
【0045】
【表27】
【0046】
【表28】
【0047】
【表29】
【0048】
【表30】
【0049】本発明の化1で示されるアゾ顔料の具体例
としては、例えば表31〜70に示すものが挙げられ
る。式中、Aはカップラー残基を示す。
【0050】
【表31】
【0051】
【表32】
【0052】
【表33】
【0053】
【表34】
【0054】
【表35】
【0055】
【表36】
【0056】
【表37】
【0057】
【表38】
【0058】
【表39】
【0059】
【表40】
【0060】
【表41】
【0061】
【表42】
【0062】
【表43】
【0063】
【表44】
【0064】
【表45】
【0065】
【表46】
【0066】
【表47】
【0067】
【表48】
【0068】
【表49】
【0069】
【表50】
【0070】
【表51】
【0071】
【表52】
【0072】
【表53】
【0073】
【表54】
【0074】
【表55】
【0075】
【表56】
【0076】
【表57】
【0077】
【表58】
【0078】
【表59】
【0079】
【表60】
【0080】
【表61】
【0081】
【表62】
【0082】
【表63】
【0083】
【表64】
【0084】
【表65】
【0085】
【表66】
【0086】
【表67】
【0087】
【表68】
【0088】
【表69】
【0089】
【表70】
【0090】本発明のアゾ顔料は化3(式中R1、R2
3、R4は化1と同じ)で示されるジアミノ化合物を常
法によってテトラゾニウム塩とし、対応するカップラー
とアルカリの存在下に反応させることによって容易に得
る事ができる。
【0091】
【化3】
【0092】本発明の電子写真感光体は、化1で示され
るアゾ化合物を1種類あるいは2種類以上含有すること
により得られる。感光体の形態としては種々のものが知
られているが、そのいずれにも用いることができる。例
えば、導電性支持体上にアゾ化合物、電荷輸送物質、及
びフィルム形成性結着剤樹脂からなる感光層を設けたも
のがある。また、導電性支持体上に、アゾ化合物と結着
剤樹脂からなる電荷発生層と、電荷輸送物質と結着剤樹
脂からなる電荷輸送層を設けた積層型の感光体も知られ
ている。電荷発生層と電荷輸送層はどちらが上層となっ
ても構わない。また、必要に応じて導電性支持体と感光
層の間に下引き層を、感光体表面にオーバーコート層
を、積層型感光体の場合は電荷発生層と電荷輸送層との
間に中間層を設けることもできる。本発明の化合物を用
いて感光体を作成する支持体としては金属製ドラム、金
属板、導電性加工を施した紙、プラスチックフィルムの
シート状、ドラム状あるいはベルト状の支持体などが使
用される。
【0093】それらの支持体上へ感光層を形成するため
に用いるフィルム形成性結着剤樹脂としては利用分野に
応じて種々のものがあげられる。例えば複写用感光体の
用途ではポリスチレン樹脂、ポリビニルアセタール樹
脂、ポリスルホン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリアリ
レート樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、フェノキ
シ樹脂などがあげられる。これらの中でも、ポリスチレ
ン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアリレート樹脂等は感光
体としての電位特性に優れている。又、これらの樹脂
は、単独あるいは共重合体として2種以上を混合して用
いることができる。
【0094】感光層に含有されるこれらの樹脂は、アゾ
顔料に対して10〜500重量%が好ましく、50〜1
50重量%がより好ましい。樹脂の比率が高くなりすぎ
ると電荷発生効率が低下し、また樹脂の比率が低くなり
すぎると成膜性に問題が生じる。
【0095】これらの樹脂の中には、引っ張り、曲げ、
圧縮等の機械的強度に弱いものがある。この性質を改良
するために、可塑性を与える物質を加えることができ
る。具体的には、フタル酸エステル(例えばDOP、D
BP等)、リン酸エステル(例えばTCP、TOP
等)、セバシン酸エステル、アジピン酸エステル、ニト
リルゴム、塩素化炭化水素などがあげられる。これらの
物質は、必要以上に添加すると電子写真特性の悪影響を
及ぼすので、その割合は結着剤樹脂に対し20%以下が
好ましい。
【0096】その他、感光体中への添加物として構成有
機化合物の劣化を防止するために、例えば、”高分子添
加剤の最新技術(株式会社シーエムシー発行、1988
年)”に記載されているような、ベンゾフェノン系やベ
ンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤、ヒンダードアミン
系、フェノール系、イオウ系、リン系の酸化防止剤等を
添加してもよい。また、カール防止剤なども必要に応じ
て添加することができる。
【0097】電荷輸送物質には正孔輸送物質と電子輸送
物質がある。前者の例としては、例えば特公昭34−5
466号公報に示されているオキサジアゾール類、特公
昭45−555号公報に示されているトリフェニルメタ
ン類、特公昭52−4188号公報に示されているピラ
ゾリン類、特公昭55−42380号公報に示されてい
るヒドラゾン類、特開昭56−123544号公報に示
されているオキサジアゾール類、特公昭58−3237
2号公報に示されているトリアリールアミン類、特開昭
58−198043号公報に示されているスチルベン類
等をあげることができる。一方、電子輸送物質として
は、例えばクロラニル、テトラシアノエチレン、2,
4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,
7−テトラニトロキサントン、1,3,7−トリニトロ
ジベンゾチオフェンなどがある。これらの電荷輸送物質
は単独または2種以上組み合わせて用いることができ
る。
【0098】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではな
い。
【0099】実施例1 例示化合物B−55(カプラー残基:A−621)を1
重量部とポリエステル樹脂(東洋紡製バイロン200)
1重量部をテトラヒドロフラン100重量部に混合し、
ペイントコンディショナー装置によりガラスビーズと共
に2時間分散した。こうして得た分散液をアプリケータ
ーにて、アルミ蒸着ポリエステル上に塗布して、膜厚約
0.2μの電荷発生層を形成した。次にp−ジベンジル
アミノベンズアルデヒド=ジフェニルヒドラゾンを、ポ
リアリレート樹脂(ユニチカ製U−ポリマー)と1:1
の重量比で混合し、ジクロロエタンを溶媒として10%
の溶液を作り、上記の電荷発生層の上にアプリケーター
で塗布して、膜厚約20μの電荷輸送層を形成した。
【0100】このようにして作成した積層型感光体を、
静電記録試験装置(川口電気製SP−428)により電
子写真特性評価を行なった。 測定条件:印加電圧−6kV、スタティックNo. 3(タ
ーンテーブルの回転スピードモード:10m/min
)。 その結果、帯電電位V0が−580V、半減露光量E1/2
が1.3ルックス・秒と高感度の値を示した。
【0101】更に同装置を用いて、帯電−除電(除電
光:白色光で400ルックス×1秒照射)を1サイクル
とする繰返し使用に対する特性評価を行った。5000
回での繰返しによる帯電電位の変化を求めたところ、1
回目の初期電位−580Vに対し、5000回目の初期
電位は−560Vであり、繰返しによる電位の低下が少
なく安定していることがわかった。また、1回目の半減
露光量1.3ルックス・秒に対して5000回目の半減
露光量は1.3ルックス・秒とほとんど変化がないこと
がわかった。
【0102】実施例2〜6 アゾ化合物として、例示化合物B−55(A=A−62
1)の代わりに表71に示すアゾ顔料を用いる他は、実
施例1と同様にして感光体を作成してその特性を評価し
た。結果を表71に示す。
【0103】
【表71】
【0104】実施例7 例示化合物B−55(カプラー残基:A−621)1重
量部とテトラヒドロフラン40重量部を、ボールミル装
置によりジルコニアビーズと共に48時間分散処理し
た。こうして得た分散液に、N−エチルカルバゾール−
3−カルボアルデヒド=ジフェニルヒドラゾン2.5重
量部、ポリカーボネート樹脂(PCZ−200;三菱ガ
ス化学製)10重量部、テトラヒドロフラン60重量部
を加え、さらに2分間の超音波分散処理を行った後、ア
プリケーターにて、アルミ蒸着ポリエステル上に塗布し
て、膜厚約10μの感光体を形成した。この感光体の電
子写真特性を、実施例1と同様にして測定した。ただ
し、印加電圧のみ+5kVに変更した。その結果、+3
00V、半減露光量1.0ルックス・秒、5000回繰
り返し後の初期電位+320V、半減露光量1.0ルッ
クス・秒と、高感度でしかも変化の少ない、優れた特性
を示した。
【0105】実施例8〜12 アゾ化合物として、例示化合物B−55(A=A−62
1)の代わりに表72に示すアゾ顔料を用いる他は、実
施例7と同様にして感光体を作成して、その特性を評価
した。結果を表72に示す。
【0106】
【表72】
【0107】比較例1 アゾ化合物として、例示化合物B−55(A=A−62
1)の代わりにアゾ顔料化4を用いるほかは、実施例1
と同様に感光体を作成して、その特性を評価した。その
結果、1回目の帯電電位は−640V、 半減露光量E1
/2は1.7ルックス・秒と比較的良好な結果であった
が、5000回目の初期電位は−310Vと繰り返しに
よる大幅な帯電電位の低下がみられた。
【0108】比較例2、3 アゾ化合物として、例示化合物B−55(A=A−62
1)の代わりにアゾ顔料化4、化5を用いる他は、実施
例7と同様にして感光体を作成して、その特性を評価し
た。その結果化4では初期帯電電位が290V、 半減
露光量E1/2が4.1ルックス・秒と感度不足であっ
た。また、化5は全く分散できず、均質な塗膜を得られ
なかった。従って、光減衰も評価できなかった。
【0109】
【化4】
【0110】
【化5】
【0111】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明によれ
ば高感度で高耐久性を有する電子写真感光体を提供する
ことができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に下記化1で示されるア
    ゾ化合物を含む感光層を有することを特徴とする電子写
    真感光体。 【化1】 (化1において、 R1は水素原子、ハロゲン原子、ニト
    ロ基、水酸基、置換基を有していてもよいアルキル基、
    アルコキシ基、アリール基、複素環基を示す。R2は置
    換基を有していてもよいアルキル基、 アラルキル基、
    アリール基、複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ
    基、アミノ基、ヒドラジノ基、または水酸基を示し、R
    3、R4は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、置換され
    ていてもよいアリール基または複素環を示す。R3とR4
    とが結合して環構造を形成していてもよい。また、Aは
    カップラー残基を示す。)
  2. 【請求項2】 Aが化2で示されるカップラー残基であ
    るアゾ化合物を含む請求項1記載の電子写真感光体。 【化2】 (化2において、Zはベンゼン環と縮合して、置換され
    ていてもよい芳香環または複素環を形成するのに必要な
    原子群を示し、 R5は水素原子、ハロゲン原子、置換基
    を有していてもよいアルキル基、アラルキル基、アリー
    ル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基また
    は水酸基を示し、R6、R7は水素原子、置換基を有して
    いてもよいアルキル基、アラルキル基、アリール基、ま
    たは複素環基を示す。R6とR7とが結合して環構造を形
    成していてもよい。)
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0940725A1 (en) * 1998-03-04 1999-09-08 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic photosensitive member, process cartridge and electrophotographic apparatus
US6139997A (en) * 1998-03-06 2000-10-31 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic photosensitive member, process cartridge and electrophotographic apparatus

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