JP2939023B2 - 電子写真感光体 - Google Patents
電子写真感光体Info
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Description
物を含有することを特徴とする電子写真感光体に関する
ものである。
の光導電性物質、例えばセレン、硫化カドミウム、酸化
亜鉛、シリコンなどが知られていて、広く研究され、か
つ実用化されている。これらの無機物質は多くの長所を
持っていると同時に、種々の欠点をも有している。例え
ばセレンには製造条件が難しく、熱や機械的衝撃で結晶
化しやすいという欠点があり、硫化カドミウムや酸化亜
鉛は対湿性、耐久性に難がある。シリコンについては帯
電性の不足や製造上の困難さが指摘されている。更にセ
レンや硫化カドミウムには毒性の問題もある。
性がよく、可撓性も優れていて、軽量であり、透明性も
よく、適当な増感方法により広範囲の波長域に対する感
光体の設計が容易であるなどの利点を有していることか
ら、次第にその実用化が注目を浴びている。
る感光体は、一般的に基本的な性質として次のようなこ
とが要求される。即ち、(1) 暗所におけるコロナ放電に
対して帯電性が高いこと、(2) 得られた帯電電荷の暗所
での漏洩(暗減衰)が少ないこと、(3) 光の照射によっ
て帯電電荷の散逸(光減衰)が速やかであること、(4)
光照射後の残留電荷が少ないことなどである。
質としてポリビニルカルバゾールを始めとする光導電性
ポリマーに関して多くの研究がなされてきたが、これら
は必ずしも皮膜性、可撓性、接着性が十分でなく、又上
述の感光体としての基本的な性質を十分に具備している
とはいい難い。
いては、感光体形成に用いる結着剤などを選択すること
により、皮膜性や接着、可撓性など機械的強度に優れた
感光体を得ることができうるものの、高感度の特性を保
持するのに適した化合物を見出すことは困難である。
生機能とキャリア輸送機能とを異なる物質に分担させ、
より高感度の特性を有する有機感光体が開発されてい
る。機能分離型と称されているこのような感光体の特徴
はそれぞれの機能に適した材料を広い範囲から選択でき
ることであり、任意の性能を有する感光体を容易に作成
し得ることから多くの研究が進められてきた。
写真感光体の作成には種々の改良がなされてきたが、先
に掲げた感光体として要求される基本的な性質や高い耐
久性などの要求を満足するものは未だ十分に得られてい
ない。本発明の目的は、高感度で高耐久性を有し、帯電
電位が高く、繰返し使用しても感度の低下が殆んど起ら
ず、帯電電位の安定した電子写真感光体を提供すること
である。
耐久性を有する光導電性物質の研究を行なった結果、化
1で示される新規なインドール型化合物が有効であるこ
とを見出し、本発明に至った。
ゲン原子、置換基を有していてもよいアルキル基、アラ
ルキル基、アルコキシ基、アミノ基、アリール基、また
は複素環基、R3、R4、R5は水素原子、置換基を有し
ていてもよいアルキル基、アラルキル基、アリール基、
または複素環基を示し、R4とR5とが結合して環を形成
していてもよい。nは0または1である。
原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、メチル
基、エチル基などのアルキル基、ベンジル基、β−フェ
ニルエチル基、α−ナフチルメチル基などのアラルキル
基、メトキシ基、エトキシ基、メチレンジオキシ基など
のアルコキシ基、ジエチルアミノ基、ジフェニルアミノ
基、ジベンジルアミノ基などのアミノ基、フェニル基、
メトキシフェニル基、メチルフェニル基、クロロフェニ
ル基、ナフチル基などのアリール基、チエニル基、フリ
ル基、ピリジル基、カルバゾリル基等の複素環基を挙げ
ることができる。R3、R4、R5の具体例としては、水
素原子、メチル基、エチル基などのアルキル基、ベンジ
ル基、β−フェニルエチル基、α−ナフチルメチル基な
どのアラルキル基、フェニル基、メトキシフェニル基、
メチルフェニル基、クロロフェニル基、ナフチル基など
のアリール基、チエニル基、フリル基、ピリジル基、カ
ルバゾリル基等の複素環基を挙げることができる。
すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
チルエーテル20mlとともに150℃に加熱し、融解
後、攪拌しつつ放冷する。この混合物へ、ジフェニルヒ
ドラジンと1−インダノンの反応で得られる、N−フェ
ニルインデノ[1,2-b]インドール2.81gとp−ア
ニスアルデヒド1.36gを加え、90℃にて1時間加
熱する。冷却後反応物を水にあけ、生成物をトルエンで
抽出し、シリカゲルカラムクロマトにて精製した。 収量:1.65g 収率:41% 融点:162.7〜163.4℃
ルカルバゾール−3−カルボアルデヒド2.2gを用
い、反応を室温で行う点を除いては、合成例1と同様な
操作を行い例示化合物34を合成した。 収量:2.70g 収率:56% 融点:204.7〜205.7℃
るインドール型化合物を1種類あるいは2種類以上含有
することにより得られる。感光体の形態としては種々の
ものが知られているが、そのいずれにも用いることがで
きる。例えば、導電性支持体上に公知の電荷発生物質、
本発明の化合物、及びフィルム形成性結着剤樹脂からな
る感光層を設けたものがある。また、導電性支持体上
に、電荷発生物質と結着剤樹脂からなる電荷発生層と、
本発明の化合物と結着剤樹脂からなる電荷輸送層を設け
た積層型の感光体も知られている。電荷発生層と電荷輸
送層はどちらが上層となっても構わない。本発明の化合
物を用いて感光体を作成する支持体としては金属製ドラ
ム、金属板、導電性加工を施した紙、プラスチックフィ
ルムのシート状、ドラム状あるいはベルト状の支持体な
どが使用される。
に用いるフィルム形成性結着剤樹脂としては利用分野に
応じて種々のものがあげられる。例えば複写用感光体の
用途ではポリスチレン樹脂、ポリビニルアセタール樹
脂、ポリスルホン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリアリ
レート樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、フェノキ
シ樹脂などがあげられる。これらの中でも、ポリスチレ
ン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアリレート樹脂等は感光
体としての電位特性に優れている。又、これらの樹脂
は、単独あるいは共重合体として2種以上を混合して用
いることができる。
明の化合物に対して10〜500重量%が好ましく、5
0〜150重量%がより好ましい。
圧縮等の機械的強度に弱いものがある。この性質を改良
するために、可塑性を与える物質を加えることができ
る。具体的には、フタル酸エステル(例えばDOP、D
BP等)、リン酸エステル(例えばTCP、TOP
等)、セバシン酸エステル、アジピン酸エステル、ニト
リルゴム、塩素化炭化水素などがあげられる。これらの
物質は、必要以上に添加すると電子写真特性の悪影響を
及ぼすので、その割合は結着剤樹脂に対し20%以下が
好ましい。
止剤やカール防止剤などを必要に応じて添加することが
できる。
電荷発生物質としては、セレン、セレンーテルル、アモ
ルファスシリコン等の無機化合物、ベンゾピリリウム、
ベンゾチアピリリウム等のピリリウム染料、チアシアニ
ン、オキサシアニン等のシアニン染料、スクエアリリウ
ム染料、フタロシアニン顔料、アンスアンスロン系顔
料、インジゴ系顔料、キナクリドン系顔料、アゾ顔料等
を挙げることができる。
するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではな
い。
(東洋紡製バイロン200)1重量部をテトラヒドロフ
ラン100重量部に混合し、ペイントコンディショナー
装置によりガラスビーズと共に2時間分散した。こうし
て得た分散液をアプリケーターにて、アルミ蒸着ポリエ
ステル上に塗布して、膜厚約0.2μの電荷発生層を形
成した。次に化28で示される化合物を、ポリアリレー
ト樹脂(ユニチカ製U−ポリマー)と1:1の重量比で
混合し、ジクロルエタンを溶剤として10%の溶液を作
り、上記キャリア発生物質の被膜上に、この溶液をアプ
リケーターにより塗布し、乾燥膜厚20μのキャリア輸
送層を形成した。こうして作成した積層型電子写真感光
体を、静電記録試験装置(川口電機製SP−428)に
より電子写真特性評価を行った。 測定条件:印加電圧−6KV、スタティックNO.3
(ターンテーブルの回転スピードモード)。 その結果、帯電時の白色光に対する光半減露光量は、
1.5ルックス・秒と高感度の値を示した。
光:白色光で400ルックス×1秒照射)を1サイクル
とする繰返し使用に対する特性評価を行った。1000
回での繰返しによる帯電電位の変化を求めたところ、1
回目の初期電位−730Vに対し、1000回目の初期
電位は−720Vであり、繰返しによる電位の低下が少
なく安定していることがわかった。
物の代わりに用いた以外は実施例1と同様にして積層感
光体を作成した。この感光体を用いて、実施例1と同様
の条件で、1回目および1000回繰り返し後の光半減
露光量E1/2(ルックス・秒)と初期電位Vo(V)を
測定した。結果を表1に示す。
いた。即ち、この顔料1重量部とポリエステル樹脂(東
洋紡製バイロン200)1重量部とをテトラヒドロフラ
ン100重量部に混合し、ペイントコンディショナー装
置によりガラスビーズと共に2時間分散した。こうして
得た顔料分散液をアプリケーターにて実施例1と同じ支
持体上に塗布してキヤリア発生層を形成した。この薄膜
厚は約0.2μであった。次に表2に示す例示化合物を
用いてそれぞれ実施例1と同様の方法にてキャリア輸送
層を形成して、積層感光体を作成した。この感光体を実
施例1と同様の測定条件で評価した。その結果を表2に
示した。
の代わりに用いるほかは、実施例1と同様に感光体を作
成して、その特性を評価した。結果を表3に示す。
ば高感度で高耐久性を有する電子写真感光体を提供する
ことができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 導電性支持体上に下記化1で示されるイ
ンドール型化合物を含有することを特徴とする電子写真
感光体。 【化1】 (化1において、R1、R2は水素原子、ハロゲン原子、
置換基を有していてもよいアルキル基、アラルキル基、
アルコキシ基、アミノ基、アリール基、または複素環
基、R3、R4、R5は水素原子、置換基を有していても
よいアルキル基、アラルキル基、アリール基、または複
素環基を示し、R4とR5とが結合して環を形成していて
もよい。nは0または1である。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25854291A JP2939023B2 (ja) | 1991-09-09 | 1991-09-09 | 電子写真感光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25854291A JP2939023B2 (ja) | 1991-09-09 | 1991-09-09 | 電子写真感光体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0566588A JPH0566588A (ja) | 1993-03-19 |
JP2939023B2 true JP2939023B2 (ja) | 1999-08-25 |
Family
ID=17321677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25854291A Expired - Lifetime JP2939023B2 (ja) | 1991-09-09 | 1991-09-09 | 電子写真感光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2939023B2 (ja) |
-
1991
- 1991-09-09 JP JP25854291A patent/JP2939023B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0566588A (ja) | 1993-03-19 |
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