JP2773502B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP2773502B2
JP2773502B2 JP3342090A JP34209091A JP2773502B2 JP 2773502 B2 JP2773502 B2 JP 2773502B2 JP 3342090 A JP3342090 A JP 3342090A JP 34209091 A JP34209091 A JP 34209091A JP 2773502 B2 JP2773502 B2 JP 2773502B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチング電源装置
に関し、特に、自動復帰型の過電流保護回路を有するパ
ルス幅制御方式のスイッチング電源装置の過電流保護回
路の動作時における負荷保護に有用である。
【0002】
【従来の技術】従来のパルス幅制御方式のスイッチング
電源装置の一例を図4に示す。また、図4に示す従来の
パルス幅制御方式のスイッチング電源装置の各部信号波
形を図5に示す。図4に示すように、従来のパルス幅制
御方式のスイッチング電源装置は、入力電源1を1次側
端子に接続するトランス2、トランス2の他の1次側端
子に接続されるスイッチングトランジスタ3、トランス
2の2次側端子にアナードが接続される整流ダイオード
4、整流ダイオード4のカソードに接続される平滑コン
デンサ5、平滑コンデンサ5の両端子に接続されこの従
来のパルス幅制御方式のスイッチング電源装置の負荷8
の接続端子である出力電圧端子(+)6及び出力電圧端
子(−)7、出力電圧端子(+)6に接続される制御用
抵抗17、制御用抵抗17に入力部が接続されその制御
用抵抗17によって入力電流が制御されるフォトカプラ
9、スイッチングトランジスタ3のゲートに出力端子が
接続されるAND回路10、AND回路10の入力端子
に出力端子が接続されるパルス幅制御用比較回路11、
スイッチングトランジスタ3に流れる電流を検出して負
荷8の過電流を検出しその過電流信号をAND回路10
に出力する過電流保護回路13、パルス幅制御用比較回
路11に基本波信号を出力する基本波発振回路12、こ
のスイッチング電源装置の各制御回路の電源となる制御
回路の電源16、制御回路の電源16のON/OFF動
作を行なう回路動作スイッチ15により構成されてい
る。
【0003】基本波発振回路12は、第1の比較器21
と、第2の比較器22と、第1の比較器21の反転入力
端子端子に接続される第1の基準圧電源23と、第2の
比較器22の非反転入力端子端子に接続される第2の基
準圧電源24と、第1の比較器21の出力信号をセット
信号として第2の比較器22の出力信号をリセット信号
とする第1のフリップフロップ25と、周波数設定用コ
ンデンサ29と、周波数設定用コンデンサ29へ充電電
流を供給する第1の定電流源26と、周波数設定用コン
デンサ29の放電電流をとりこむ第2の定電流源27
と、第1のフリップフロップ25の非反転出力がハイレ
ベルのとき閉回路になりローレベルのとき開回路となり
第1の定電流源26,第2の定電流源27を駆動する第
1のスイッチ回路30とを有している。この基本波発振
回路12では、基本波信号が周波数設定用コンデンサ2
9の一端より発生する。過電流保護回路13は、基本波
発振回路12で発生した基本波信号を反転入力端子に入
力し第3の基準電源32を非反転入力端子に入力する第
3の比較器31と、スイッチングトランジスタ3のソー
ス電流を電圧に変換する電流検出用抵抗36と、電流検
出用抵抗36に生じる検出電圧を非反転入力端子に入力
し第4の基準電源35を反転入力端子に入力する第4の
比較器34と、第4の比較器34の出力信号をセット信
号として第3の比較器31の出力信号をリセット信号と
する第2のフリップフロップ33とを有している。
【0004】上述の従来のパルス幅制御方式のスイッチ
ング電源装置の動作について、図4及び図5を参照して
説明する。回路動作スイッチ15を閉じることにより、
フォトカプラ9,AND回路10,パルス幅制御用比較
器11,基本波発振回路12,過電流保護回路13に制
御回路の電源16の電圧が印加されると、フォトカプラ
9は出力電圧端子6と出力電圧端子7との間の電位差を
検知してその電位差に比例した電圧をパルス幅制御用比
較器11の反転入力端子に出力し、パルス幅制御用比較
器11の非反転入力端子には基本波発振回路12の基本
波信号が入力される。ここで基本波発振回路12の動作
について説明する。第1の比較器21の非反転入力端子
と第2の比較器22の反転入力端子とを共に周波数設定
用コンデンサ29に接続し、第1の比較器21の反転入
力端子に接続された第1の基準電源23の基準電圧VH
を第2の比較器22の非反転入力端子に接続された第2
の基準電源24の基準電圧VLより高電位に設定する。
第1のフリップフロップ25の非反転出力端子の出力電
圧がロー状態で第1のスイッチ回路30が開回路の状態
であるとすると、第2の定電流源27は開回路状態とな
るため、第1の定電流源26からの定電流I1が周波数
設定用コンデンサ29へ充電電流として流れ込み、周波
数設定用コンデンサ29の電位は上昇して第1の基準電
源23の基準電圧VHまで達すると、第1の比較器21
の出力電圧はハイ状態となるため第1のフリップフロッ
プ25へセット信号が入力され、第1のフリップフロッ
プ25の非反転出力端子はハイ状態となり、従って第1
のスイッチ回路30は閉回路の状態となる。第2の定電
流源27の定電流をI2とし、I2>I1となるようにI2
を設定すると、I2−I1の値の電流が放電電流として周
波数設定用コンデンサ29から放電され、その放電に伴
い周波数設定用コンデンサ29の電位は下降し続け第2
の基準電源24の基準電圧VLまで達すると、第2の比
較器22の出力電圧はハイ状態となり、第1のフリップ
フロップ25へリセット信号が入力されて第1のフリッ
プフロップ25の非反転出力端子はロー状態となり第1
のスイッチ回路30は開回路の状態となり、以後、前記
の動作を繰り返す。従って、周波数設定用コンデンサ2
9即ち基本波発振回路12の出力には、振幅がVH−V
L,充電時定数が(VH−VL)Ct/I1,放電時定数が
(VH−VL)Ct/(I2−I1)の3角波の基本波信号
が発生する。なお、前記Ctは、周波数設定用コンデン
サ29の容量値である。
【0005】パルス幅制御用比較器11では、基本波発
振回路12の基本波信号とフォトカプラ9の出力信号と
を比較し、基本波信号の電圧がフォトカプラ9の出力信
号の電圧より小さければロー信号を出力し、又、基本波
信号の電圧がフォトカプラ9の出力信号の電圧より大き
ければハイ信号を出力する。これらパルス幅制御用比較
器11の出力信号は、AND回路10の一方の入力端子
に出力される。
【0006】過電流保護回路13は、スイッチングトラ
ンジスタ3のソース電流を電流検出用抵抗36により電
圧として検出し、その検出電圧を第4の比較器34の非
反転入力端子へ入力する。その検出電圧が第4の基準電
源35の基準電圧より小さければ第4の比較器34の出
力電圧はロー状態となるため、第2のフリップフロップ
33のセット信号入力端子もロー状態となるので第2の
フリップフロップ33の反転出力端子はハイ状態とな
り、AND回路10の他方の入力端子にはハイ信号が入
力される。一方、スイッチングトランジスタ3のソース
電流が増大して電流検出用抵抗36の検出電圧が第4の
基準電圧35の基準電圧より大きくなれば、第4の比較
器34の出力電圧はハイ状態となるため、第2のフリッ
プフロップ33にはセット信号が入力されるので、第2
のフリップフロップ33の反転出力端子はロー状態とな
り、AND回路10の他方の入力端子にはロー信号が入
力される。ここで、第2のフリップフロップ33のリセ
ット信号は、以下のように得られる。基本波発振回路1
2の基本波信号を第3の比較器31の反転入力端子に入
力し、その非反転入力端子には第3の基準電圧32を接
続する。第3の基準電圧32の基準電圧VL' を第2の
基準電圧24の基準電圧VLよりわずかに高い電位に設
定すると、基本波信号の最低レベル状態の付近の時に確
実に第3の比較器31の出力電圧はハイ状態となり、第
2のフリップフロップ33へリセット信号を入力する。
即ち、第2のフリップフロップ33のリセット信号は、
基本波発振回路12の基本波信号の1周期に必ず1回発
生する。
【0007】従って、上述したように、定常動作時にお
いては、フォトカプラ9の出力電圧と基本波発振回路1
2の基本波信号とをパルス幅制御用比較器11で比較
し、基本波信号の電圧がフォトカプラ9の出力電圧より
大きければAND回路10の他方の入力端子は常にハイ
状態となるためスイッチングトランジスタ3のドレイ
ン,ソース間は導通状態となり、また、基本波信号の電
圧がフォトカプラ9の出力電圧より小さければAND回
路10の他方の入力端子は常にロー状態となるためスイ
ッチングトランジスタ3のドレイン,ソース間は遮断状
態となる。以上により、出力電圧端子6,7間の出力電
圧に応じてスイッチングトランジスタ3の導通時間を制
御し、出力電圧端子6,7間に安定した出力電圧を発生
させている。スイッチングトランジスタ3のソース電流
が過大となる異常動作状態においては、上述したよう
に、第2のフリップフロップ33の反転出力端子がロー
状態となり、ロー信号をAND回路10の他方の入力端
子に入力するため、スイッチングトランジスタ3のドレ
イン,ソース間を遮断状態としてスイッチングトランジ
スタ3を過電流による破壊から保護する。第2のフリッ
プフロップ33のリセット端子には、上述したように、
1周期毎にリセット信号が入力されるため、過電流保護
回路13は、基本波発振回路12の基本波信号の1周期
毎にリセットがかかり1周期毎に過電流保護回路13が
働く自動復帰機能を有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のパルス幅制
御方式のスイッチング電源装置では、過電流保護回路1
3によってスイッチングトランジスタ3のソース電流の
異常を基本波発振回路12の基本波信号の1周期毎に検
出しているため、スイッチングトランジスタ3のソース
電流の過大により過電流保護回路13が動作しスイッチ
ングトランジスタ3は遮断状態になるが、その過大であ
るソース電流が減少して定常状態に復帰すると、スイッ
チングトランジスタ3は再び導通して定常動作によるス
イッチングトランジスタ3の遮断を繰り返す。即ち、自
動復帰型の特性を有する。
【0009】ところが、過電流保護回路13が動作して
スイッチングトランジスタ3が遮断する場合において、
過電流保護回路13,AND回路10,スイッチングト
ランジスタ3等には遅延時間が必ず存在する。基本波発
振回路12の基本波信号の周期が上記遅延時間と比較し
て十分に長ければ、出力電圧端子6,7間の出力電圧と
負荷8の出力電流との関係は垂下特性又は”フ”の字特
性となるので、トランス2の2次側に蓄積されたエネル
ギーは完全に放出されるため出力電圧端子6,7間の出
力電圧が低下した際に負荷8の負荷電流が増大すること
はないが、基本波発振回路12の基本波信号の周期が上
記遅延時間と比較して短く、上記遅延時間が無視できな
い程の値となった場合は、トランス2の2次側に蓄積さ
れたエネルギーは完全に放出されず蓄積された状態とな
っているため、出力電圧端子6,7間の出力電圧が低下
しても蓄積されたエネルギーの影響で負荷8の負荷電流
が増大してしまう。即ち、出力電圧対負荷電流の関係
が”L”字形となってしまい、負荷電流の増大により負
荷を破壊してしまうことがある。
【0010】特に、近年におけるスイッチング電源装置
の小型化,高効率化を図るために基本波発振回路12の
基本波信号の周期が短くなる傾向があり、上記の過電流
保護回路13,AND回路10,スイッチングトランジ
スタ3等の遅延時間による出力電圧端子6,7間の出力
電圧低下時の負荷8の負荷電流の増大は、スイッチング
電源装置の負荷8を破壊してしまうという問題点があ
る。
【0011】更に、過電流保護回路13,AND回路1
0,スイッチングトランジスタ3等の遅延時間が必ず一
定時間存在する、即ち、スイッチングトランジスタ3が
遮断できない時間が一定時間存在するということは、基
本波発振回路12の基本波信号の周期が短くなった場
合、スイッチングトランジスタ3の熱設計及び安全動作
領域の余裕がなくなるという問題点もある。
【0012】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、自動復帰型の過電流保護回路を有するパル
ス幅制御方式のスイッチング電源装置において、過電流
保護回路の動作時における負荷保護が可能でありスイッ
チングトランジスタの熱設計及び安全動作領域の余裕を
十分とることができるスイッチング電源装置を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスイッチン
グ電源装置は、過電流を検出すると動作して基本波発振
回路の基本波信号で動作を停止する自動復帰型の過電流
保護回路を有するパルス幅制御方式のスイッチング電源
装置において、前記過電流保護回路が過電流を検出する
と、前記基本波発振回路の基本波信号の放電の時定数を
変化させる時定数変換用スイッチ回路を有することを特
徴とする。
【0014】
【作用】本発明に係るスイッチング電源装置において
は、時定数変換用スイッチ回路14を設けることによ
り、スイッチングトランジスタ3のソース電流が増大し
て過電流保護回路13が動作する異常動作状態におい
て、基本波発振回路12の基本波信号の放電の時定数を
定常動作状態と比較して著しく長く設定することができ
るので、過電流保護回路13,AND回路10,スイッ
チングトランジスタ3等に一定の遅延時間が存在し、そ
の遅延時間が基本波発振回路12の基本波信号の周期に
対して無視できない値であっても、異常動作状態での基
本波発振回路12の基本波信号の周期が上記遅延時間に
較べて十分長くなるので、トランス2の2次側の蓄積さ
れたエネルギーは、完全に放出が可能となる。従って、
出力電圧端子6と出力電圧端子7との間の出力電圧が低
下した際に、負荷8の負荷電流が増大することはなく、
負荷電流と出力電圧の関係は垂下特性か又は”フ”の字
特性となり、スイッチング電源装置の負荷8が破壊され
るのを防ぐことができる。
【0015】また、上記遅延時間が存在しても、異常動
作状態では基本波発振回路12の基本信号の周期が十分
長くなり、基本信号の周期に対する遅延時間のデューテ
ィー比が十分小さく設定できるので、スイッチングトラ
ンジスタ3の熱設計及び安全動作領域に対する余裕が十
分とれる。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例について添付の図面を
参照して説明する。
【0017】図1は、本発明の実施例に係るスイッチン
グ電源装置を示すブロック図である。図2は、図1に示
す本発明の実施例に係るスイッチング電源装置の各部に
おける信号波形図である。なお、図中、図4に示す従来
のスイッチング電源装置と共通する部分に関しては同一
符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0018】図1に示すように、本発明の実施例に係る
パルス幅制御方式のスイッチング電源装置は、入力電源
1を1次側端子に接続するトランス2、トランス2の他
の1次側端子に接続されるスイッチングトランジスタ
3、トランス2の2次側端子にアナードが接続される整
流ダイオード4、整流ダイオード4のカソードに接続さ
れる平滑コンデンサ5、平滑コンデンサ5の両端子に接
続されこの従来のパルス幅制御方式のスイッチング電源
装置の負荷8の接続端子である出力電圧端子(+)6及
び出力電圧端子(−)7、出力電圧端子(+)6に接続
される制御用抵抗17、制御用抵抗17に入力部が接続
されその制御用抵抗17によって入力電流が制御される
フォトカプラ9、スイッチングトランジスタ3のゲート
に出力端子が接続されるAND回路10、AND回路1
0の入力端子に出力端子が接続されるパルス幅制御用比
較回路11、スイッチングトランジスタ3に流れる電流
を検出して負荷8の過電流を検出しその過電流信号をA
ND回路10に出力する過電流保護回路13、パルス幅
制御用比較回路11に基本波信号を出力する基本波発振
回路12、このスイッチング電源装置の各制御回路の電
源となる制御回路の電源16、制御回路の電源16のO
N/OFF動作を行なう回路動作スイッチ15、時定数
変換用スイッチ回路14により構成されている。
【0019】基本波発振回路12は、第1の比較器21
と、第2の比較器22と、第1の比較器21の反転入力
端子端子に接続される第1の基準圧電源23と、第2の
比較器22の非反転入力端子端子に接続される第2の基
準圧電源24と、第1の比較器21の出力信号をセット
信号として第2の比較器22の出力信号をリセット信号
とする第1のフリップフロップ25と、周波数設定用コ
ンデンサ29と、周波数設定用コンデンサ29へ充電電
流を供給する第1の定電流源26と、周波数設定用コン
デンサ29の放電電流をとりこむ第2の定電流源27
と、第2の定電流源27に対して並列に設けられる第3
の定電流源28と、第1のフリップフロップ25の非反
転出力がハイレベルのとき閉回路になりローレベルのと
き開回路となり第1の定電流源26,第2の定電流源2
7,第3の定電流源28を駆動する第1のスイッチ回路
30とを有している。この基本波発振回路12では、基
本波信号が周波数設定用コンデンサ29の一端より発生
する。過電流保護回路13は、基本波発振回路12で発
生した基本波信号を反転入力端子に入力し第3の基準電
源32を非反転入力端子にする第3の比較器31と、ス
イッチングトランジスタ3のソース電流を電圧に変換す
る電流検出用抵抗36と、電流検出用抵抗36に生じる
検出電圧を非反転入力端子に入力し第4の基準電源35
を反転入力端子に入力する第4の比較器34と、第4の
比較器34の出力信号セット信号として第3の比較器3
1の出力信号をリセット信号とする第2のフリップフロ
ップ33とを有している。時定数変換用スイッチ回路1
4は、第2のスイッチ回路37、第3のスイッチ回路3
8を有している。尚、第1のスイッチ回路30,第2の
スイッチ回路37,第3のスイッチ回路38は、制御信
号がハイ状態の場合に閉回路となり、制御信号がロー状
態の場合に開回路となる。
【0020】定常動作時においては、図4に示す従来の
スイッチング電源装置で説明したように、第2のフリッ
プフロップ33の反転出力端子はハイ状態となり、第2
のフリップフロップ33の非反転出力端子はロー状態と
なるので、第2のスイッチ回路37は閉回路となり,第
3のスイッチ回路38は開回路となる。従って、第3の
定電流源28は開回路状態となるため、基本波発振回路
12の基本波信号は、振幅がVH−VL,充電時定数が
(VH−VL)Ct/I1,放電時定数が(VH−VL)Ct
/(I2−I1)の3角波となる。
【0021】スイッチングトランジスタ3のソース電流
が増大して電流検出用抵抗36の検出電圧が第4の基準
電源35の基準電圧より大きくなる異常動作状態の場合
は、第4の比較器34の出力電圧はハイ状態となるた
め、第2のフリップフロップ33にはセット信号が入力
される。従って、第2のフリップフロップ33の反転出
力端子はロー状態となり、非反転出力端子はハイ状態と
なるため、AND回路10の一方の入力端子にはロー信
号が入力され、AND回路10の出力はロー状態とな
り、スイッチングトランジスタ3は遮断されソース電流
が過大となるのを防いでいる。
【0022】この状態のとき、過電流保護回路13にお
ける第2のフリップフロップ33の反転出力端子はロー
状態で非反転出力端子はハイ状態となるため、時定数変
換用スイッチ回路14の第2のスイッチ回路37は開回
路、第3のスイッチ回路38は閉回路となる。従って、
第1のフリップフロップ25の非反転出力はロー状態と
なり、スイッチ回路30は開回路となるため、基本波発
振回路12の周波数設定用コンデンサ29の充電電流
は、第1の定電流源26の定電流I1となる。過電流保
護回路13が動作する前、即ち定常動作状態では、第2
のフリップフロップ33の反転出力がハイ状態で非反転
出力がロー状態となるため、時定数変換用スイッチ回路
14の第2のスイッチ回路37は閉回路、第3のスイッ
チ回路38は開回路となる。従って、周波数設定用コン
デンサ29の放電電流は、図4に示す従来のスイッチン
グ電源装置と同様にI2−I1となる。
【0023】ところが、過電流保護回路13が動作する
異常動作状態では、前述したように時定数変換用スイッ
チ回路14の第2のスイッチ回路37は開回路、第3の
スイッチ回路38は閉回路となり、第3の定電流源28
の定電流をI3とすると、第2の定電流源27は開回路
の状態であるので、周波数設定用コンデンサ29の充電
電流は、I3−I1となる。ここで、第3の定電流源28
の定電流I3を第2の定電流源27の定電流I2より十分
小さく、かつ、第1の定電流源26の定電流I1より極
く僅かに大きくなるように設定すると、異常動作時の周
波数設定用コンデンサ29の放電電流は定常動作時と較
べて極めて小さく設定できるため、異常動作状態におい
て、周波数設定用コンデンサ29の放電時定数は、定常
動作状態と比較して十分に長く設定することができる。
即ち、スイッチングトランジスタ3のソース電流が増大
して過電流保護回路13が動作すると、基本波発振回路
12の基本波信号の放電時の周期は、定常状態と比較し
て極端に長くすることが可能となる。
【0024】図3は、本発明の他の実施例に係るスイッ
チング電源装置を示すブロック図である。図3に示すよ
うに、第3の定電流源28を周波数設定用コンデンサ2
9と制御回路の電源16に接続しており、前述したよう
に、スイッチングトランジスタ3のソース電流が増大し
て過電流保護回路13が動作すると、第2のフリップフ
ロップ33の非反転出力がハイ状態となるため、時定数
変換用スイッチ回路14は閉回路となる。従って、第1
のスイッチ回路30は開回路となり、周波数設定用コン
デンサ29の充電電流は、第1の定電流源I1となる。
過電流保護回路13が動作する前、即ち、定常動作状態
では時定数変換用スイッチ回路14は開回路となってい
るため、周波数設定用コンデンサ29の放電電流は、前
述のようにI2−I1となるが、過電流保護回路13が動
作する異常動作状態では、時定数変換用スイッチ回路1
4及び第1のスイッチ回路30は閉回路であるため、第
1の定電流源26,第2の定電流源27,第3の定電流
源28の各定電流をI1,I2,I3とすると、周波数設
定用コンデンサ29の放電電流は、I2−I1−I3とな
る。ここで、第1の定電流源26,第3の定電流源28
の各定電流の和I1+I3を第2の定電流源27の定電流
I2より極く僅か小さくなるように第3の定電流源28
の定電流I3を設定すると、図1に示す本発明の実施例
に係るスイッチング電源装置と同様に、異常動作時の周
波数設定用コンデンサ29の放電電流を定常動作時に較
べて極めて小さくできるため、異常動作状態において、
周波数設定用コンデンサ29の放電時定数は、定常動作
時と比較して十分に長く設定することができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るスイッ
チング電源装置によれば、時定数変換用スイッチ回路を
設けることにより、過電流保護回路が動作する異常動作
状態において、基本波発振回路の基本波信号の放電の時
定数を定常動作状態と比較して著しく長く設定すること
ができるので、過電流保護回路,AND回路,スイッチ
ングトランジスタ等に一定の遅延時間が存在し、その遅
延時間が基本波発振回路の基本波信号の周期に対して無
視できない値であっても、トランスの2次側に蓄積され
たエネルギーは、完全に放出が可能となる。従って、本
発明に係るスイッチング電源装置の負荷への出力電圧が
低下した際に、負荷電流が増大することはなく、負荷電
流と出力電圧の関係は垂下特性か又は”フ”の字特性と
なり、負荷が破壊されるのを防ぐことができる。
【0026】又、上記遅延時間が存在しても、異常動作
状態では基本波発振回路の基本信号の周期が十分長くな
り、基本信号の周期に対する遅延時間のデューティー比
が十分小さく設定できるので、スイッチングトランジス
タの熱設計及び安全動作領域に対する余裕が十分とれ
て、本発明に係るスイッチング電源装置の設計の自由度
が増加する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るスイッチング電源装置を
示すブロック図である。
【図2】図1に示す本発明の実施例に係るスイッチング
電源装置の各部における信号波形図である。
【図3】本発明の他の実施例に係るスイッチング電源装
置を示すブロック図である。
【図4】従来のスイッチング電源装置の一例を示すブロ
ック図である。
【図5】図4に示す従来のスイッチング電源装置の各部
における信号波形図である。
【符号の説明】
1 ;入力電源 2 ;トランス 3 ;スイッチングトランジスタ 12 ;基本波発振回路 13 ;過電流保護回路 14 ;時定数変換用スイッチ回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過電流を検出すると動作して基本波発振
    回路の基本波信号で動作を停止する自動復帰型の過電流
    保護回路を有するパルス幅制御方式のスイッチング電源
    装置において、前記過電流保護回路が過電流を検出する
    と、前記基本波発振回路の基本波信号の放電の時定数を
    変化させる時定数変換用スイッチ回路を有することを特
    徴とするスイッチング電源装置。
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