JP2772983B2 - 記録媒体の読取り方向判定方法と記録媒体の記録処理装置 - Google Patents

記録媒体の読取り方向判定方法と記録媒体の記録処理装置

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JP2772983B2
JP2772983B2 JP1236300A JP23630089A JP2772983B2 JP 2772983 B2 JP2772983 B2 JP 2772983B2 JP 1236300 A JP1236300 A JP 1236300A JP 23630089 A JP23630089 A JP 23630089A JP 2772983 B2 JP2772983 B2 JP 2772983B2
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智 宮川
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)発明が属する技術分野 この発明は、例えば、ストアードフェアカードのよう
に、カードの磁気記録面に複数のトラックを有する磁気
カードであって、上述のトラックに対して記録方向が一
方に設定している場合、すなわち、カードの挿入方向が
一方に設定されたような記録媒体の読取り方向判定方法
と記録媒体の記録処理装置に関する。
(ロ)従来の技術 上述の磁気カードの場合、読取り方向を検知するに
は、記録データ中にその方向を示すビット(データ)を
設けて、読取り時にこのビットを読取ってこれを解読す
ることで行っていた。
(ハ)発明が解決しようとする課題 しかし、上述のような方法では、記録データの中に、
方向を示すデータが必要であるため、その分他のデータ
の記録に制限を受ける問題点を有する。
また、上述の方向性を検知するには、記録されたデー
タの整列解読の処理が完了しなければできないので、検
知するまでには時間がかかる問題点を有する。
そこで、この発明は、データの記録に制限を受けるこ
となく、また、読取り方向の検知が即できる記録媒体の
読取り方向判定方法と記録媒体の記録処理装置の提供を
目的とする。
(ニ)課題を解決するための手段 この発明は、設定された記録データの読取り方向に対
応して複数トラックの記録密度を変化させてデータを記
録媒体に記録し、記録媒体の記録データの読取り時に、
トラックの記録密度の違いを判定して、記録データの読
取り方向を決定する記録媒体の読取り方向判定方法であ
ることを特徴とする。
さらに、この発明は、設定された記録データの読取り
方向に対応して複数トラックの記録密度を変化させてデ
ータを記録した記録媒体と、上記記録媒体の記録データ
を読取る読取り手段と、上記読取り手段が読取った記録
媒体の各トラックの記録密度の違いを判定して記録デー
タの読取り方向を決定する読取り方向決定手段と、上記
読取り方向決定手段の決定に基づく読取り方向に所定の
データを書込む書込み手段とを備えた記録媒体の記録処
理装置であることを特徴とする。
(ホ)作用 この発明の記録媒体の読取り方向判定方法と記録媒体
の記録処理装置によれば、例えば、記録媒体のトラック
が並列8トラックに設定している場合、両側の第1のト
ラックと第8のトラックとの記録密度を、例えば、第1
のトラックは105BPI(1インチ当りのビット数)で、第
8のトラックは210BPIでそれぞれ違えて記録する。
そして、この記録密度の違いを読取り時に判定して、
例えば、上述の第1と第8とのトラックのビットの所定
数をカウンタで計数すると、記録密度が密の第8のトラ
ックは粗の第1のトラックよりも速くカウントアップす
るので、記録密度の密の第8のトラックを即判定するこ
とができ、この判定から読取り方向の順逆を即検知する
ことができる。
(ヘ)発明の効果 上述の結果、この発明によれば、記録データの読取り
中に読取り方向を検知することができるので、処理が単
純化され、高速処理が可能になる。
また、記録データ中に読取り方向を示すビットを設け
る必要がないので、データエリアをフルに利用すること
ができる。
さらに、記録密度が違うトラックの設定に制限を受け
ることがなく、自由なトラックに設定できると共に、記
録データの記録容量に制限を加えることがない。
(ト)発明の実施例 この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は駅務で使用する乗車券をストアードフェアカー
ドとして乗車カードの読取り方向判定方法およびその装
置を示し、第1図において、乗車カード10は一方を磁性
体によって磁気記録面を形成し、この磁気記録面には8
本の記録トラックT1〜T8を設定し、そして、これら乗車
カード10の中心線Pに対して左右対象(幅方向対象)に
位置設定している。
また、これらの記録トラックT1〜T8において、記録様
式としての記録密度を第1〜第7の記録トラックT1〜T7
を105BPIに設定し、第8の記録トラックT8をその倍の21
0BPIに設定している。
そして、この乗車カード10の読取り方向を図示矢印X
のように設定する。
第2図は読取り方向判定回路であって、磁気ヘッド11
は各記録トラックT1〜T8に対応して読取り部A1〜A8を有
し、それぞれアンプ12を介して読取り信号をデータ処理
部13に入力するが、第1の記録トラックT1と第8の記録
トラックT8とはそれぞれカウンタ14,15に接続されてい
る。
上述の両カウンタ14,15は計数値が、例えば、10また
は20のように予め設定され、この設定された計数値をカ
ウントアップすることで信号を出力し、その信号をデー
タ処理部13に入力する。
すなわち、前述の各記録トラックT1〜T8はデータの記
録始めと終りとに、設定された所定量のクロック信号を
ビットに対応して記録するので、記録データの読取り時
に、このクロック信号を前述のカウンタ14,15が計数す
る。
したがって、各カウンタ14,15は計数値を等しく設定
しているので、記録密度の密のクロック信号を計数した
方のカウンタが速くカウントアップすることになり、そ
の結果、このカウントアップの速い遅いを検知すること
で、読取りトラックを検知することができる。
例えば、カウンタ15の方が速くカウントアップした場
合は、該カウンタ15が第8の記録トラックT8のクロック
信号を計数しているので、第1図に示すように、読取り
方向は矢印Xの方向であって、順方向であると判定す
る。
しかし、カウンタ14の方が速くカウントアップした場
合は、該カウンタ14が第8のトラックT8のクロック信号
を計数しているので、第1図に示す矢印Xの方向とは反
対の読取り方向であって、逆方向の読取りと判定する。
このようにして記録データの読取り方向を、記録トラ
ックの記録様式である記録密度の違いを判定すること
で、検知することができる。
その結果、データ処理部13はこの検知した読取り方向
によって、読取った記録データを整列し、解読すること
になる。
このように読取り方向を判定し、検知することによっ
て、記録データの読取り中に読取り方向を検知すること
ができるので、整列解読処理を待つ必要がなくなり、処
理が単純化され、高速処理が可能になる。
また、記録データ中に読取り方向を示すビットを設け
る必要がないので、データエリアがフルに利用すること
ができる。
第3図は、上述の乗車カード10を使用する自動改札装
置を示し、該自動改札装置16は、投入口17と放出口18と
を有し、これら投入口17と放出口18とは、搬送ベルト、
搬送ローラ、ガイド板等で構成される搬送路19で接続さ
れて、乗車カード10が投入口17に投入されると、上記搬
送路19によって、放出口18に搬送されて放出される。
上述の搬送路19の前段には幅寄せローラ20を設けた整
列部21を有し、該整列部21は投入された乗車カード10を
基準壁側に幅寄せする。
また、中段には磁気処理部22とパンチ処理部23とを有
し、磁気処理部22は、読取り部22a、書込み部22b、チェ
ック読取り部22cの3部によって構成し、読取り部22aは
乗車カード10から記録データを読取り、書込み部22bは
乗車カード10に対して更新記録データを記録し、チェッ
ク読取り部22cは更新記録データを読取って記録の可否
を判定する。
前述の第2図で示した磁気ヘッド11は前述の読取り部
22aを構成し、この部で上下に磁気ヘッド11,11を配設し
た点は、乗車カード10の表裏反転の挿入に対処するため
である。
同様に書込み部22b、チェック読取り部22cも上下に磁
気ヘッドを配設している。
このように構成した自動改札装置16の投入口17に前述
の乗車カード10を投入すると、該乗車カード10は整列部
21の幅寄せローラ20によって基準壁側に整列し、つい
で、該乗車カード10は読取り部22aの一方の磁気ヘッド1
1によって記録データが読取られ、この読取り時に、前
述の読取り方向の判定を実行し、この判定の結果に基づ
いて、更新記録データ、すなわち、料金精算後のデーの
書込み方向の整列が決定されて、次の書込み部22bで記
録され、この更新記録データをチェック読取り部22cで
読取ってチェックした後、乗車カード10は放出口18に放
出する。
このように乗車カード10の読取り方向の判定は利用さ
れる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、 この発明の記録媒体は、実施例の乗車カード10に対応
し、 以下同様に、 トラックは、記録トラックT1〜T8に対応し、 読取り手段は、読取り部22aおよび磁気ヘッド11に対
応し、 読取り方向決定手段は、カウンタ14,15に対応し、 書込み手段は、書込み部22bに対応するも、 この発明の構成は、上述の実施例の構成のみに限定さ
れるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の一実施例を示し、 第1図は乗車カードの平面図、 第2図は読取り判定回路のブロック図、 第3図は自動改札装置の内部構成図である。 10……乗車カード 11……磁気ヘッド 14,15……カウンタ T1〜T8……記録トラック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06K 7/00 G06K 17/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】設定された記録データの読取り方向に対応
    して複数トラックの記録密度を変化させてデータを記録
    媒体に記録し、 記録媒体の記録データの読取り時に、トラックの記録密
    度の違いを判定して、記録データの読取り方向を決定す
    る 記録媒体の読取り方向判定方法。
  2. 【請求項2】設定された記録データの読取り方向に対応
    して複数トラックの記録密度を変化させてデータを記録
    した記録媒体と、 上記記録媒体の記録データを読取る読取り手段と、 上記読取り手段が読取った記録媒体の各トラックの記録
    密度の違いを判定して記録データの読取り方向を決定す
    る読取り方向決定手段と、 上記読取り方向決定手段の決定に基づく読取り方向に所
    定のデータを書込む書込み手段とを備えた 記録媒体の記録処理装置。
JP1236300A 1989-09-11 1989-09-11 記録媒体の読取り方向判定方法と記録媒体の記録処理装置 Expired - Lifetime JP2772983B2 (ja)

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