JP2770600B2 - 空気調和機の制御装置 - Google Patents

空気調和機の制御装置

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JP2770600B2
JP2770600B2 JP3113789A JP11378991A JP2770600B2 JP 2770600 B2 JP2770600 B2 JP 2770600B2 JP 3113789 A JP3113789 A JP 3113789A JP 11378991 A JP11378991 A JP 11378991A JP 2770600 B2 JP2770600 B2 JP 2770600B2
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彰 日高
幸司 飯尾
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、使用者の位置及び温
度並びに壁、天井あるいは床面等の物体の温度に応じて
設定温度、送風速度及び送風方向を変更する空気調和機
の制御装置に関するものであり、また、使用者の温度を
精度よく検出するために使用者の位置を精度良く検出す
る人位置検知センサを備えた空気調和機の制御装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図は、例えば特開平1−167551
号公報に示された従来の空気調和機の自動温度設定装置
を示すものであり、図において3は室内の温度を検出
する室内温度センサ、4は使用者が温熱感覚を入力する
ための感覚入力部、16は使用者である人体が輻射する
赤外線を検知して人位置を検出する人位置検知手段、1
7は使用者の位置における人体の体表面温度を検知する
体表面温度センサ、18は設定温度変更量を算出する中
央処理演算手段(以下、CPUと称す)である。
【0003】19はメモリ、5は上記体表面温度センサ
17によって検出された人体の体表面温度を、上記人位
置検知手段16によって検出された人位置が変化した場
合に、人位置の変化前と変化後とに区別して記憶する体
表面温度記憶部、6は上記室内温度センサ3、上記感覚
入力部4、上記入位置検知手段16及び上記体表面温度
センサ17と上記CPU18との間のデータのやり取り
を行うインターフェースである。20はインバータ部、
9aは圧縮機である。
【0004】次に、この様に構成された空気調和機の自
動温度設定装置の動作について説明する。人位置検出手
段16にて検出された人位置を示すデータ、体表面温度
センサ17にて検出された使用者の体表面温度を示すデ
ータ及び室内温度センサ3からの室内温度を示すデータ
がインターフェース6を介してCPU18に送られる。
また、使用者が感覚入力部4から温熱感覚を入力した場
合にも、感覚入力部4から入力されたデータがインター
フェース6を介してCPU18に送られる。同時に、C
PU18から使用者の位置の移動前後における体表面温
度センサ17にて検出された使用者の体表面温度を示す
データは、体表面温度記憶部5に記憶される。
【0005】CPU18では、体表面温度記憶部5に記
憶された使用者の位置の移動前後における体表面温度セ
ンサ17にて検出された使用者の体表面温度を示すデー
タによって使用者の体表面温度変化量を求め、この体表
面温度変化量と室内温度センサ3からの室内温度を示す
データとによって室温の設定温度変化量を算出し、この
設定温度変化量に基づいて室温の設定温度を変更する。
この室温の設定温度の変更はインターフェース6を介し
てインバータ部20に送信され、このインバータ部20
は変更された室温の設定温度に基づいて圧縮機9aを制
御、つまり、空気調和機からの送風温度を調整するもの
である。
【0006】この様に構成された空気調和機の自動温度
設定装置の動作を、さらに図に示したフローチャート
によって説明を加える。まず、ステップ11にて人位置
検知手段16が使用者から輻射される赤外線を検知し、
使用者の位置を示すデータをインターフェース6を介し
てCPU18に送る。ステップ12では、CPU18が
人位置検知手段16からの人位置を示すデータに基づき
使用者の位置が変化したかを確認し、使用者の位置が変
化していると判断するとステップ13に進む。
【0007】ステップ13では、使用者の位置が変化し
たと判断してから一定時間経過したか否かを確認する。
一定時間経過していない場合はこのステップ13の処理
を一定時間経過するまで繰り返し、一定時間経過すると
ステップ14に進む。このステップ14では、体表面温
度センサ17が使用者の表面温度を検知し、使用者の表
面温度を示すデータをインターフェース6を介してCP
U18に送るとともに、体表面温度記憶部5に記憶さ
す。
【0008】ステップ15では、CPU18が体表面温
度記憶部5に記憶された使用者の位置の移動前後におけ
る体表面温度センサ17にて検出された使用者の体表面
温度を示すデータによって使用者の体表面温度変化量△
TSを求め、この体表面温度変化量△TSと室内温度セ
ンサ3からの室内温度を示すデータとによって室温の設
定温度変化量△TSETを算出し、ステップ16に進
む。このステップ16では、この設定温度変化量△TS
ETに基づいて室温の設定温度を変更する。この室温の
設定温度の変更はインターフェース6を介してインバー
タ部20に送信され、このインバータ部20は変更され
た室温の設定温度に基づいて圧縮機9aを制御、つま
り、空気調和機からの送風温度を調整するものである。
【0009】ステップ17では、CPU18が室内温度
センサ3からの室内温度を示すデータと変更された室温
の設定温度とを比較し、室内温度センサ3からの室内温
度を示すデータが変更された室温の設定温度に達してい
ない場合は、変更された室温の設定温度に達するまでこ
のステップ17の処理を繰り返し、変更された室温の設
定温度に達するとステップ11に戻り、上記した動作を
繰り返すことになる。なお、ステップ12において、C
PU18が使用者の位置が変化していないと判断した場
合は、ステップ13に進まずに、ステップ14に進み、
以降の処理が行われるものである。
【0010】
【発明が解決するための課題】しかるに、図に示した
従来の空気調和機の自動温度設定装置にあっては、人位
置検知手段16からの検知出力から使用者の位置の変化
を判定して変化したときに設定温度の変更を行なってい
るだけであるので、使用者が頻繁に移動しているときに
は空気調和機の制御が追従できず、例え追従できたとし
ても室内の温度むらが大きくなるものであった。また、
使用者の位置の変更前と変更後の体表面温度差により設
定温度を変更しているので、必ずしも、使用者が感じて
いる温感とは一致しておらず、細かい温度制御ができな
いものであった。さらに、使用者が室温、風向及び風速
を設定しない限り一定に保たれているために使用者にと
っては退屈な空調となり、しかも使用者の活動状況にか
かわらず一定であるため不快に感じる場合もあるもので
あった。
【0011】この発明は、上記した点に鑑みてなされた
ものであり、部屋全体をむらなく空調でき、しかも使用
者の活動状況に応じて室温、風向及び風速を制御できる
空気調和機の制御装置を得ることを目的とするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる空気調
和機の制御装置は、人体が輻射する赤外線を検知して人
体の存在位置及び温度を検出するとともに、壁、天井あ
るいは床面等の物体が輻射する赤外線を検知して物体の
温度を検出する輻射温度検出手段と、この輻射温度検出
手段からの人体存在位置検出出力の一定時間内の変化数
が所定値より大か小かに応じて異なった設定温度を演算
する設定温度演算手段と、輻射温度検出手段からの検出
出力の一定時間内の変化数が所定値より大か小かに応じ
て異なった送風速度を演算する送風速度演算手段と、輻
射温度検出手段からの検出出力の一定時間内の変化数が
所定値より大か小かに応じて、大の時人体の位置方向以
外の方向に、小の時人体の位置方向にそれぞれ送風方向
を演算する送風方向演算手段と、設定温度演算手段から
の演算出力を受けて設定温度を変更する設定温度変更手
段と、送風速度演算手段からの演算出力を受けて送風速
度を変更する送風速度変更手段と、送風方向演算手段か
らの演算出力を受けて送風方向を変更する送風方向変更
手段とを設けたものである。
【0013】
【作用】この発明にあっては、輻射温度検出手段が人体
の位置及び温度を検出すると共に物体の温度を検出し、
この輻射温度検出手段からの人体存在位置検出出力によ
って、設定温度演算手段及び設定温度変更手段が設定温
度を変更し、送風速度演算手段及び送風速度変更手段が
送風速度を変更し、送風方向演算手段及び送風方向変更
手段が送風方向を変更して使用者の位置及び活動状況に
よって適切な空調を行なわせしめる。
【0014】
【実施例】実施例1. 以下に、この発明の実施例1を図1ないし図に基づい
て説明すると、図1において、1は使用者である人体が
輻射する赤外線を検知して人体の存在位置及び表面温度
を検出する人体検知手段で、サーモパイル型赤外線セン
サによって構成されているものである。2は使用者の周
囲に存在する壁、天井及び床面等の物体が輻射する赤外
線を検知して物体の表面温度を検出する物体温度検出手
段で、サーモパイル型赤外線センサを放射温度計として
使用したものによって構成したものであり、上記人体検
知手段1とで輻射温度検出手段を構成しているものであ
る。
【0015】3は空気調和機の吸込口に設けられて室内
の温度を検出する室内温度センサで、サーモスタットな
どによって構成されている。4は使用者が感じた暑い、
寒い、むす及び快適等の温熱感覚をキー入力するための
感覚入力部、5は上記人体検知手段1及び物体温度検知
手段2からの検出出力を記憶する体表面温度記憶部で、
検出された人体の体表面温度を、人位置が変化した場合
に、人位置の変化前と変化後とに区別して記憶するもの
である。
【0016】6は上記人体検知手段1、上記物体温度検
知手段2、上記室内温度センサ3及び上記感覚入力部4
からのデータのやり取りを行なうインターフェース、7
は上記人体検知手段1及び上記物体温度検知手段2から
の検出出力と上記感覚入力部4によって入力された情報
とを上記インターフェース6を介して入力され、最適な
室温の設定温度、送風速度及び送風方向を演算する演算
手段で、上記人体検知手段1及び物体温度検知手段2か
らなる輻射温度検出手段からの検出出力を受けて設定温
度を演算する設定温度演算手段7aと、上記輻射温度検
出手段からの検出出力を受けて送風速度を演算する送風
速度演算手段7bと、上記輻射温度検出手段からの検出
出力を受けて送風方向を演算する送風方向演算手段7c
とによって構成されているものである。
【0017】8は上記演算手段7からの演算結果を上記
インターフェース6を介して受け、室温の設定温度、送
風速度及び送風方向を変更する変更手段で、上記設定温
度演算手段7aからの演算出力を受けて設定温度を変更
する設定温度変更手段8aと、上記送風速度演算手段7
bからの演算出力を受けて送風速度を変更する送風速度
変更手段8bと、上記送風方向演算手段7cからの演算
出力を受けて送風方向を変更する送風方向変更手段8c
とから構成されているものである。
【0018】9は上記変更手段8からの出力を受けて制
御される空調制御手段で、冷媒を圧縮する圧縮機9a
と、送風を行なう送風機9bと、送風方向を変更して配
風を行なう風向変更翼9cとからなるものである。な
お、上記インターフェース6、演算手段7及び変更手段
8はマイクロコンピュータによって構成しても良いもの
である。また、図3の(a)及び(b)は使用者10が頻繁
に活動している状態を示す図及び使用者10が静止して
いる状態を示す図であり、11は空気調和機、12は
壁、13は天井、14は床面、15は高温部を示してい
る。
【0019】次に、この様に構成された空気調和機の制
御装置の動作について説明する。人体検知手段1にて検
出された使用者10の位置を示す人位置及び使用者の体
表面温度を示すデータと、物体温度検知手段2にて検出
された壁12、天井13及び床面14等の物体の表面温
度を示すデータがインターフェース6を介して演算手段
7に送られる。また、使用者10が感覚入力部4から温
熱感覚を入力した場合にも、感覚入力部4から入力され
たデータがインターフェース6を介して演算手段7に送
られる。同時に、演算手段7から使用者10の位置の移
動前後における人体検知手段1にて検出された使用者1
0の体表面温度を示すデータは、体表面温度記憶部5に
記憶される。
【0020】演算手段7では、設定温度演算手段7a、
送風速度演算手段7b及び送風方向演算手段7cそれぞ
れが入力された人体検知手段1からの使用者10の体表
面温度及び物体温度検知手段2からの物体の表面温度を
示すデータに基づいて室温の設定温度、送風速度及び送
風方向を演算する。
【0021】ここで、図3の(a)に示すように使用者1
0が活動状況にあるときの演算手段7の演算方法を説明
する。人体検知手段1から検出された人位置が一定時間
に何回か移動していたことにより使用者10が活動状況
にあることを判断して活動状態の演算が行なわれる。演
算手段7における設定温度演算手段7aでは、室内温度
センサ3によって検出された室温に応じて設定されてい
た設定温度から1〜2℃低い設定温度に再設定する。例
えば、室内温度センサ3によって検出された室温が24
℃以上の場合には再設定温度を設定温度より2℃低い温
度に、室温が24℃以下の場合には再設定温度を設定温
度より1℃低い温度に、室温が20℃以下の場合には再
設定温度を設定温度と同じ温度に再設定する。
【0022】また、演算手段7における送風速度演算手
段7bでは、例えば、設定温度演算手段7aにて設定さ
れた再設定温度と室内温度センサ3によって検出された
室温が2℃以上違う場合には急ノッジに、2℃以下の場
合には弱ノッジに設定するとともに、物体温度検知手段
2によって検知した壁12、天井13及び床面14等の
物体の温度が再設定温度より高い場合には急ノッジに、
低い場合には弱ノッジに設定する。さらに、演算手段7
における送風方向演算手段7cでは、人体検知手段1に
より検出した使用者10の位置方向以外に送風するよう
に送風方向を演算するものであり、物体温度検知手段2
によって検出された壁12、天井13及び床面14等の
物体の表面温度の情報によって輻射利用の空調を行なう
ように送風方向を演算するものであり、例えば、太陽光
が差し込む床面14の表面温度が壁12や天井13の表
面温度に比較して高い場合には、暖房時は壁12方向
に、冷房時は床面14方向に送風方向を設定するもので
ある。
【0023】一方、図3の(b)に示すように使用者10
が静止状態である場合の演算手段7における演算、即
ち、設定温度演算、送風速度演算及び送風方向演算は、
使用者10が活動状況にあるときとは異なり以下のよう
に行なっているものである。つまり、演算手段7におけ
る設定温度演算手段7aでは、室内温度センサ3によっ
て検出された室温に応じて設定されていた設定温度から
1〜2℃高い設定温度に再設定する。例えば、室内温度
センサ3によって検出された室温が24℃以上の場合に
は再設定温度を設定温度と同じ温度に、室温が24℃以
下の場合には再設定温度を設定温度より1℃高い温度
に、室温が20℃以下の場合には再設定温度を設定温度
より2℃高い温度に再設定する。
【0024】また、演算手段7における送風速度演算手
段7bでは、物体温度検知手段2により検出された壁1
2、天井13及び床面14等の物体の表面温度が再設定
温度より低い場合は、使用者10が活動状況にあるとき
とは異なった送風速度、例えば、送風停止、弱ノッジ、
強ノッジ及び急ノッジを一定間隔で行なうように送風速
度を演算するか、1/f揺らぎ制御に従った送風速度を
演算するとともに、物体の表面温度が再設定温度より高
い場合は急ノッジに、低い場合は弱ノッジに設定するも
のである。さらに、演算手段7における送風方向演算手
段7cでは、人体検知手段1により検出した使用者10
の位置方向に送風するように送風方向を演算するもので
あり、物体温度検知手段2によって検出された壁12、
天井13及び床面14等の物体の表面温度の情報によっ
て輻射利用の空調を行なうように送風方向を演算するも
のである。
【0025】そして、上記のようにして演算手段7によ
って演算された演算結果は、インターフェース6を介し
て変更手段8に送られる。この変更手段8における設定
温度変更手段8aでは、演算手段7における設定温度演
算手段7aからの演算結果から設定温度の再設定を行な
い、空調制御手段9における圧縮機9a及び送風機9b
を室内温度センサ3にて検出された室温が再設定温度に
なるように制御する。
【0026】また、変更手段8における送風速度変更手
段8bでは、演算手段7における送風速度演算手段7b
からの演算結果に基づいて空調制御手段9における送風
機9bの回転数を制御して送風速度を変更するように制
御する。さらに、変更手段8における送風速度変更手段
8cでは、演算手段7における送風速度演算手段7cか
らの演算結果に基づいて空調制御手段9における風向変
更翼9cの向きを制御して送風方向を変更するように制
御する。
【0027】この様に構成された空気調和機の制御装置
の動作を、さらに図2に示したフローチャートによって
図3の(a)及び(b)に示した冷房の場合について説明を
加える。まず、ステップ1にて、人体検知手段1によっ
て使用者10の存在位置及び使用者10の体表面温度が
検出されるとともに、物体温度検知手段2からの壁1
2、天井13及び床面14等の物体の表面温度が検出さ
れる。そして、この検出されたデータはステップ2にて
記憶部5に記憶されてステップ3に進む。
【0028】ステップ3では人体検知手段1にて使用者
10の検知動作を開始してから一定時間経過したかどう
かを確認し、一定時間経過していなければステップ1に
戻る。このステップ3では、例えば、人体検知手段1に
て使用者の検知を行い、10秒毎に記憶部5の内容を演
算手段7に転送し、その都度記憶部5の記憶内容をクリ
アにする構成にしておけば記憶部5の記憶容量を比較的
少なくできるものである。ステップ3で一定時間経過し
ていると確認されるとステップ4に進み、このステップ
4では使用者が一定時間内に一定回数以上存在位置を移
動したか否かを確認する。例えば、人体検知手段1にて
使用者の位置を確認した回数をカウントし、このカウン
ト数が3回/10秒以上であれば使用者10の活動が頻
繁に行なわれているとみなし、3回/10秒以下であれ
ば使用者10は静止しているとみなす。
【0029】そして、このステップ4で使用者が一定回
数以上存在位置を移動したと確認すると、使用者が活動
状態であると判断してステップ5以降のステップに進
み、一定回数以下であると確認すると使用者が静止状態
であると判断してステップ8以降のステップに進む。ス
テップ5では、演算手段7において人体検知手段1及び
物体温度検知手段2からの検知出力に基づいて演算して
ステップ6に進む。ステップ6では、演算手段7にて演
算された演算結果に基づき変更手段8が空調制御手段9
を制御する。すなわち、送風方向は使用者10を避け、
演算結果に基づいた風速に従って、演算結果により再設
定された設定温度になるまで、図3の(a)に示したよう
に、使用者を包み込むような輻射を利用した空調が行な
われることになる。そして、ステップ7に進み、室内温
度センサ3からの室温が再設定温度になったか否かを確
認し、再設定温度に達したならばステップ1に戻って上
記した動作を繰り返すものである。
【0030】一方、ステップ8に進むと、ステップ8に
て演算手段7において人体検知手段1及び物体温度検知
手段2からの検知出力に基づいて、ステップ5とは異な
るよう演算してステップ9に進む。ステップ9では、演
算手段7にて演算された演算結果に基づき変更手段8が
空調制御手段9を制御する。すなわち、送風方向は使用
者10の方向に、演算結果に基づいた風速に従って演算
結果により再設定された設定温度になるように、図3の
(b)に示したように、自然感覚のドラフト感のある送風
が行なわれるものである。そして、ステップ10に進
み、ステップ9による空調を始めてから一定時間、例え
ば1分間、経過したかどうかを確認し、一定時間経過し
ていればステップ1に戻って上記した動作を繰り返すも
のである。
【0031】
【発明の効果】この発明は、以上に述べたように、人体
が輻射する赤外線を検知して人体の存在位置及び温度を
検出するとともに、壁、天井あるいは床面等の物体が輻
射する赤外線を検知して物体の温度を検出する輻射温度
検出手段と、この輻射温度検出手段からの人体存在位置
検出出力の一定時間内の変化数が所定値より大か小かに
応じて異なった設定温度を演算する設定温度演算手段
と、輻射温度検出手段からの検出出力の一定時間内の変
化数が所定値より大か小かに応じて異なった送風速度を
演算する送風速度演算手段と、輻射温度検出手段からの
検出出力の一定時間内の変化数が所定値より大か小かに
応じて、大の時人体の位置方向以外の方向に、小の時人
体の位置方向にそれぞれ送風方向を演算する送風方向演
算手段と、設定温度演算手段からの演算出力を受けて設
定温度を変更する設定温度変更手段と、送風速度演算手
段からの演算出力を受けて送風速度を変更する送風速度
変更手段と、送風方向演算手段からの演算出力を受けて
送風方向を変更する送風方向変更手段とを設けたので、
使用者の活動状況及び使用者の周囲の環境を考慮した空
調が行なえ、部屋全体をむらなく空調でき、しかも使用
者の活動状況に応じて常に最高の快適感が得られるよう
な室温、風向及び風速に制御できるという効果を有する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示すブロック線図。
【図2】この発明の実施例1の動作を説明するためのフ
ローチャート。
【図3】この発明の実施例1における制御状態を説明す
るための図。
【図4】従来の空気調和機の自動温度設定装置を示すブ
ロック線図。
【図5】図に示したものの動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【符号の説明】
1 人体検知手段 2 物体温度検知手段 7 演算手段 7a 設定温度演算手段 7b 送風速度演算手段 7c 送風方向演算手段 8 変更手段 8a 設定温度変更手段 8b 送風速度変更手段 8c 送風方向変更手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 11/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体が輻射する赤外線を検知して人体の
    存在位置及び温度を検出するとともに、壁、天井あるい
    は床面等の物体が輻射する赤外線を検知して物体の温度
    を検出する輻射温度検出手段、この輻射温度検出手段か
    らの上記人体存在位置検出出力の一定時間内の変化数が
    所定値より大か小かに応じて異なった設定温度を演算す
    る設定温度演算手段、上記輻射温度検出手段からの検出
    出力の一定時間内の変化数が所定値より大か小かに応じ
    て異なった送風速度を演算する送風速度演算手段、上記
    輻射温度検出手段からの検出出力の一定時間内の変化数
    が所定値より大か小かに応じて、大の時人体の位置方向
    以外の方向に、小の時人体の位置方向にそれぞれ送風方
    向を演算する送風方向演算手段、上記設定温度演算手段
    からの演算出力を受けて設定温度を変更する設定温度変
    更手段、上記送風速度演算手段からの演算出力を受けて
    送風速度を変更する送風速度変更手段、及び上記送風方
    向演算手段からの演算出力を受けて送風方向を変更する
    送風方向変更手段を備えた空気調和機の制御装置。
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