WO2021038696A1 - 空気調和装置および空気調和方法 - Google Patents

空気調和装置および空気調和方法 Download PDF

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淳一 岡崎
弘志 ▲廣▼▲崎▼
薦正 田辺
卓也 神田
弘憲 服部
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三菱電機株式会社
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    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/70Control systems characterised by their outputs; Constructional details thereof
    • F24F11/72Control systems characterised by their outputs; Constructional details thereof for controlling the supply of treated air, e.g. its pressure
    • F24F11/79Control systems characterised by their outputs; Constructional details thereof for controlling the supply of treated air, e.g. its pressure for controlling the direction of the supplied air

Definitions

  • the wind direction plate can be appropriately directed to an object (for example, a person) detected by efficiently acquiring a thermal image in the air-conditioned space by a plurality of scanning methods using sensors. , The temperature does not always feel comfortable for people in the air-conditioned space.
  • the sensor information analysis unit 204 extracts at least one of the coordinates of the position of the detected person and the coordinates of the area including the position.
  • the area corresponds to a small space obtained by dividing the space to be air-conditioned into a plurality of spaces. Hereinafter, the area in the air-conditioned space will be described.
  • the second reference plane on the left and right wind direction plates 5 is perpendicular to the ⁇ direction and exists in each region ⁇ .
  • the second reference plane of the left and right wind direction plates 5 is the same in the plurality of regions ⁇ in which the values of ⁇ match.
  • the second reference plane of each region ⁇ of the left and right wind direction plates 5 refers to the surface of the left and right wind direction plates 5 when the wind direction is directed in the direction in which the value of ⁇ in each region ⁇ is the smallest.
  • the first reference plane and the second reference plane are examples of reference planes.
  • FIG. 4 there is a person 301 in the air-conditioned space ⁇ .
  • the sensor information analysis unit 204 shown in FIG. 3 extracts at least one of the coordinates of the position of the person 301 and the information indicating the area where the person 301 is located.
  • the information indicating the area where the person 301 is located is, for example, the coordinates of the area.
  • the coordinates of the position of a person and the information indicating the area where the person is located are examples of position information.
  • the determination unit 211 determines whether or not the temperature of the human body surface is in the temperature range of the temperature Ta or higher and the temperature Tb or lower when a predetermined time has elapsed since the wind direction plate was controlled by the control unit 200. After the determination, it may be determined whether or not the absolute value of the amount of change in the body surface temperature at the predetermined time is equal to or greater than the threshold value. It is assumed that the threshold value is a positive value.
  • the control unit 200 may adjust the wind direction plate according to the information indicating how the cold air or the warm air flows, which is derived from the tendency of the temperature distribution. For example, when the air conditioner 100 is performing the heating operation, the warm air goes upward, and therefore, when the first information does not satisfy the condition for comfort, the control unit 200 moves downward.
  • the wind direction plate is controlled so that the air is blown to. However, in the case where the wind is controlled to be blown downward and the wind does not reach the person, and the first information does not satisfy the condition for comfort, the control unit 200 is set on the wind direction plate. Adjust the angle in the horizontal direction.

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Abstract

空調対象空間の空調を行う空気調和装置は、風向板とセンサとセンサ情報解析部と制御部と判定部とを備える。風向板は、空調対象空間に吹き出す風向を制御する。センサは、空調対象空間の温度分布を検知する。センサ情報解析部は、センサが検知した温度分布から、空調対象空間に存在する人、および、当該人の位置または位置を含む領域を検知し、当該位置または当該領域における温度に関する第1の情報を取得する。制御部は、風向が前記位置または前記領域へと向くよう風向板を制御する。判定部は、第1の情報が、人の快適性のための条件を満たすか否かを判定する。制御部は、第1の情報が快適性のための条件を満たさない場合には、第1の情報が該快適性のための条件を満たすよう風向板を制御する。

Description

空気調和装置および空気調和方法
 この発明は、空調対象空間の温度分布を検知して、その検知結果を用いて空調動作を行う空気調和装置および空気調和方法に関するものである。
 従来から、空気調和装置には、使用者の快適性の向上のために、空調対象空間内の温度および人の存在等を検知するためのセンサが設けられることが多かった。このようなセンサは、空気調和装置の運転時において、例えば、空調対象空間の床面に平行な水平面に沿って回動し、空調対象空間内における検知処理を行う。
 このような検知処理として、例えば特許文献1には、赤外線センサを用いて第1の走査手法で空調対象空間を走査して第1の熱画像を抽出し、第1の熱画像から対象物熱画像を抽出して、抽出した対象物熱画像が閾値サイズよりも小さい場合には、赤外線センサを用いて、第1の走査手法とは異なる第2の走査手法で、閾値サイズよりも小さい対象物熱画像に対応する特定の領域を走査して第2の熱画像を取得する、センサの制御方法について記載されている。このように異なる2種類の走査手法により、特許文献1における空気調和装置は、空調対象空間内の熱画像を効率的に取得できる。
国際公開第2015/182061号
 しかし、センサを用いての複数の走査手法によって効率的に空調対象空間内の熱画像を取得して検知した対象物(例えば人)に対して、適切に風向板を向けることができたとしても、空調対象空間内にいる人が快適と感じる温度になるとは限らない。
 本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、空調対象空間における人の快適性を向上させる空気調和装置および空気調和方法を提供することを目的とする。
 本発明に係る空気調和装置は、空調対象空間の空調を行う空気調和装置であって、前記空調対象空間に吹き出す風向を制御する風向板と、前記空調対象空間の温度分布を検知するセンサと、前記センサが検知した温度分布から、前記空調対象空間に存在する人、および、該人の位置または該位置を含む領域を検知し、該位置または該領域における温度に関する第1の情報を取得するセンサ情報解析部と、前記風向が前記位置または前記領域へと向くよう前記風向板を制御する制御部と、前記第1の情報が、前記人の快適性のための条件を満たすか否かを判定する判定部と、を備え、前記制御部は、前記第1の情報が前記快適性のための条件を満たさない場合には、該第1の情報が該快適性のための条件を満たすよう前記風向板を制御する。
 本発明に係る空気調和方法は、空調対象空間に吹き出す風向を制御する風向板を備え、該空調対象空間の空調を行う空気調和装置によって実行される空気調和方法であって、前記空調対象空間の温度分布を検知するステップと、検知した温度分布から、前記空調対象空間に存在する人、および、該人の位置または該位置を含む領域を検知するステップと、前記位置または前記領域における温度に関する第1の情報を取得するステップと、前記風向が前記位置または前記領域へと向くよう前記風向板を制御するステップと、前記第1の情報が、前記人の快適性のための条件を満たすか否かを判定するステップと、前記第1の情報が前記快適性のための条件を満たさない場合には、該第1の情報が該快適性のための条件を満たすよう前記風向板を制御するステップと、を含む。
 本発明に係る空気調和装置によれば、センサ情報解析部は、センサによって検知された空調対象空間の温度分布から、空調対象空間に存在する人、および、人の位置または当該位置を含む領域を検知し、当該位置または当該領域における温度に関する第1の情報を取得する。空気調和装置における制御部は、風向が当該位置または当該領域へと向くよう風向板を制御する。判定部は、第1の情報が、人の快適性のための条件を満たすか否かを判定する。制御部は、第1の情報が快適性のための条件を満たさない場合には、該第1の情報が該快適性のための条件を満たすよう風向板を制御する。すなわち、空気調和装置は、人へ風向を向けるだけではなく、人が快適であるか否かの判断材料となる、人の位置またはその領域の温度に関する第1の情報と、人の快適性のために第1の情報が満たすべき条件と、を用いて判定を行い、第1の情報が、人の快適性のための条件を満たさない場合には、第1の情報が当該条件を満たすよう風向板を制御する。このような、人の位置または人が位置する領域の温度に関する情報を用いた判定に基づく風向板の制御により、人が冷えすぎること、または暖まりすぎることの抑制を図ることができると共に、風向が向けられていても人が快適に感じない場合において、より快適な風向へと制御が行われるため、人の快適性の向上を図ることができるようになる。
実施の形態に係る空気調和装置の外観の一例を示す図である。 実施の形態におけるセンサユニットの一例の拡大図である。 実施の形態に係る空気調和装置の機能ブロックを例示する図である。 空調対象空間における領域を例示する図である。 人の快適性のための条件について説明するための図である。 実施の形態に係る空気調和装置による空気調和方法を例示するフローチャートである。
 以下、実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
 実施の形態.
 図1は、実施の形態に係る空気調和装置の外観の一例を示す図である。実施の形態の空気調和装置100は、冷媒を循環させる不図示の冷媒回路によって互いに接続された室内機1と不図示の室外機とを有する。なお、冷媒回路としては、空気調和装置100の属する技術分野において周知の各種冷媒回路を利用することができる。室内機1は、室外機において室外の空気と熱交換がなされた冷媒と、空調対象空間内の空気とを熱交換することにより、当該空調対象空間の空調を行う。
 室内機1は、筐体1Aと、当該筐体1Aの内部に不図示の熱交換器および送風機等とを有する。筐体1Aには、空調対象空間内の空気を内部に取り入れるための吸込み口2が形成されている。送風機によって、空調対象空間内の空気は、吸込み口2から室内機1の内部に取り込まれ、熱交換器によって、冷媒と熱交換を行う。図1に例示する吸込み口2は、室内機1が設置された場合における筐体1Aの上面に形成されているが、これに限定されず、筐体1Aの下面または側面等に形成されてもよい。
 筐体1Aには、冷媒との熱交換後の空気が、送風機によって空調対象空間に送り出されるための吹き出し口3が形成されている。図1に例示する吹き出し口3は、室内機1が設置された場合における筐体1Aの下面に形成されているが、これに限定されず、筐体1Aの前面、側面、または上面等に形成されてもよい。
 吹き出し口3の形成位置には、空気の吹き出し方向の、鉛直方向からの角度を制御するための、上下風向板4aと上下風向板4bと前面駆動パネル10とが設けられている。上下風向板4a、上下風向板4b、および前面駆動パネル10は、室内機1から吹き出される空気の鉛直方向(上下方向)に対する向きを制御する。なお、実施の形態に係る室内機1は、上下風向板4aと上下風向板4bの、2枚の上下風向板を有するが、これに限定されず、1枚の上下風向板のみを有してもよいし、3枚または4枚等の複数枚の上下風向板を有してもよい。
 上下風向板4bには、空気の吹き出し方向の、水平方向における角度を制御するための、左右風向板5が設けられている。実施の形態における左右風向板5は、室内機1から吹き出される空気の水平方向(左右方向)における向きを制御する。上下風向板4a、上下風向板4b、および左右風向板5は、それぞれ風向板の例である。実施の形態における左右風向板5は、上下風向板4bに配置されているが、上下風向板4aに配置されるものであってもよい。あるいは左右風向板5は、上下風向板4aにも上下風向板4bにも配置されず、例えば上下風向板4aと上下風向板4bとの間に配置されるものでもよい。
 室内機1は、センサユニット20を有する。図1に例示されるセンサユニット20は、室内機1が設置された場合における筐体1Aの下面に設けられているが、室内機1の種類および設置方法等によっては、その前面または上面等に設けられてもよい。センサユニット20は、焦電型赤外線センサまたは熱起電力型温度センサ等の赤外線センサを搭載する。なお、センサユニット20は、赤外線センサに代えて、可視光カメラ、ボロメータ、光センサ、マイクロフォン、SOI(Silicon On Insulator)イメージセンサ、ドップラーセンサ、測距センサ、またはTOF(Time-of-Flight Camera)センサ等を搭載してもよい。
 図2は、実施の形態におけるセンサユニットの一例の拡大図である。図2に示すセンサユニット20は、図1において示したものと同一のものである。図2には、センサユニット20に形成されているセンサ収納口6から突出しているセンサ30が示されている。実施の形態におけるセンサ30は、空気調和装置100が停止状態にある場合には、センサユニット20の内部に収納されているが、空気調和装置100が運転を開始すると、センサ収納口6から突出する。そして、センサ30は、空気調和装置100の運転中には、センサ収納口6から突出した状態で、鉛直方向を軸に回転または回動し、空調対象空間を走査する。センサ30を用いることによって、空調対象空間内の人体、温度分布、体表温度、手の温度、足の温度、人体の位置、床の温度、壁の温度、天井の温度、日射量、光量、部屋の広さ、および部屋の間取り等のうちの少なくとも1つを検出することができる。なお、実施の形態においては、センサ30を用いることによって、空調対象空間内の人体、当該人体の位置、体表温度、および空調対象空間内の温度分布等を検知することができる。
 図3は、実施の形態に係る空気調和装置の機能ブロックを例示する図である。空気調和装置100は、制御部200、室温検知部201、センサ202、センサ駆動部203、センサ情報解析部204、記憶部205、空調動作部206、吹出温度検知部207、吸込温度検知部208、風速制御部209、風向制御部210、および判定部211を備える。実施の形態においては、これらの機能ブロックは、室内機1に含まれる機器により構成される。制御部200は、室温検知部201、湿度検知部212、センサ202、センサ駆動部203、センサ情報解析部204、記憶部205、空調動作部206、吹出温度検知部207、吸込温度検知部208、風速制御部209、風向制御部210、および判定部211等を制御する。室温検知部201は、例えば温度計であり、室温(空調対象空間内の温度)を検知する。湿度検知部212は、例えば湿度計であり、空調対象空間内の湿度を検知する。
 センサ202は、上述のセンサ30に対応し、センサ駆動部203により駆動されて回動または回転することによって、空調対象空間を走査して、空調対象空間における温度分布を検知する。センサ202とセンサ駆動部203とは、例えば上述したセンサユニット20に内蔵されてもよい。ここで、センサ202の視野角が空調対象空間全域に亘る場合には、センサ202は、回動することも回転することもなく、空調対象空間の温度分布を取得してもよい。この場合には、空気調和装置100は、センサ駆動部203を含まなくともよい。
 センサ情報解析部204は、センサ202が検知した温度分布において、人体の表面温度に相当する部分、および当該表面温度の変化等を抽出することによって、空調対象空間内の人の存在を検知する。また、センサ情報解析部204は、人の形状を形作っている部分から人の存在を検知してもよい。この場合には、センサ情報解析部204、または後述する記憶部205には、例えばAI(Artificial Intelligence)による学習などによって、人の全体の形状または一部分の形状を示す情報であって、種々のパターンの形状の情報が記憶されている。そしてセンサ情報解析部204は、記憶されている、人の全体または一部分の形状を示す情報を用いて、空調対象空間内における人を検知する。
 センサ情報解析部204は、検知した人の位置の座標と、当該位置を含む領域の座標の少なくとも一方を抽出する。なお、領域とは、空調対象空間を複数に分割して得られる小空間に対応する。以下、空調対象空間における領域について説明する。
 図4は、空調対象空間における領域を例示する図である。なお、図4に示す空調対象空間αは、図1および図2に例示した空気調和装置100の空調対象となる空間に相当する。図4に例示する領域βは、空調対象空間αを、r方向とθ方向の各方向に沿って複数に分割して得られる領域である。空気調和装置100は、上下風向板4a、上下風向板4b、および左右風向板5を制御することにより、各領域βに対して風を送ることができる。例えば、上下風向板4aおよび上下風向板4bの第1基準面からの各角度の調整により、室内機1から吹き出される風の、r方向における到達位置を変化させることができる。また、左右風向板5の第1基準面からの角度の調整により、風向をθ方向において変化させることができる。なお、空調対象空間αの範囲は、任意であり、図4に示す範囲に限定されない。また、領域βは、どのように分割されていてもよい。
 以下、第1基準面について説明する。上下風向板4a、上下風向板4b、および左右風向板5等の各風向板には、予め定められた第1の基準となる状態があり、その状態における各風向板の面を第1基準面とする。実施の形態における上下風向板4aの第1基準面は、鉛直方向に平行な方向の状態における上下風向板4aの面であって、当該上下風向板4aが空調対象空間の床に対して風を送り出す際の面を指すものとする。同様に、実施の形態における上下風向板4bの第1基準面は、鉛直方向に平行な方向の状態における上下風向板4bの面であって、当該上下風向板4bが空調対象空間の床に対して風を送り出す際の面を指すものとする。実施の形態における左右風向板5の第1基準面は、θ方向に垂直であって、θの範囲を例えば0°から160°まで、あるいは0°から360°までとした場合において、例えば、0°における左右風向板5の面を指すものとする。
 上下風向板4aと上下風向板4bの少なくとも一方の第2基準面からの角度の調整により、室内機1から吹き出される風のr方向における到達位置を、領域β内において変化させることができる。左右風向板5の第2基準面からの角度の調整により、領域β内で、風向をθ方向において変化させることができる。
 以下、第2基準面について説明する。上下風向板4a、上下風向板4b、および左右風向板5等の各風向板には、予め定められた第2の基準となる状態があり、その状態における各風向板の面を第2基準面とする。上下風向板4a(上下風向板4b)の第2基準面は、領域β毎に存在する。ただし、上下風向板4a(上下風向板4b)の第2基準面は、室内機1からの距離rが一致する複数の領域βに対しては同一である。実施の形態において、上下風向板4a(上下風向板4b)の各領域βにおける第2基準面は、当該各領域βにおいて、室内機1からの距離rが最も短い位置に対して室内機1が送風するための上下風向板4a(上下風向板4b)の面を指すものとする。各領域βにおける、室内機1からの距離rがより長くなる位置に対して送風される際に、上下風向板4a(上下風向板4b)は、第2基準面を基準にして、第2基準面との間の角度が調整される。各領域βにおいて、送風される位置の距離rがより長くなるに従って、上下風向板4a(上下風向板4b)の第2基準面に対する角度が大きくなる。左右風向板5に第2基準面は、θ方向に垂直であって、領域β毎に存在する。ただし、左右風向板5の第2基準面は、θの値が一致する複数の領域βでは同一である。実施の形態において、左右風向板5の各領域βの第2基準面は、各領域βにおけるθの値が最も小さい方向に風向を向ける場合の左右風向板5の面を指すものとする。第1基準面と第2基準面は、基準面の例である。
 図4において、空調対象空間αには人301が存在する。図3に示すセンサ情報解析部204は、人301の位置の座標と、人301が位置する領域を示す情報の少なくとも一方を抽出する。なお、人301が位置する領域を示す情報は、例えば、当該領域の座標である。人の位置の座標と、人が位置する領域を示す情報は、位置情報の例である。
 センサ情報解析部204は、センサ202が検知した温度分布を用いて抽出した、人の全部または一部の形状が占める範囲における温度分布から、人体の表面温度の平均温度を算出する。当該平均温度は、人の体表温度の一例である。なお、体表温度は、センサ202により検知された人体の占める範囲の中心位置の温度、手の温度、または足の温度等の、当該範囲における一部分の温度であってもよい。
 記憶部205は、空気調和装置100から空調対象空間へと吹き出される風の向き(風向)を示す情報を記憶する。当該風向を示す情報とは、風向板の第1基準面または第2基準面からの角度を示す情報である。風向を示す情報が、風向板の第2基準面からの角度である場合には、記憶部205は、第2基準面の第1基準面からの角度を記憶していてもよいし、風向板の面が第2基準面と一致する場合において当該風向板を介して送風される領域βを示す情報を記憶してもよい。以下、単に、風向板の角度と記載する場合、当該風向板の基準面を基準とした、当該風向板の角度を指すものとする。記憶部205は、風向板の角度以外にも、例えば送風機の回転数などの、空気調和装置100からの空調対象空間への風速を示す情報を記憶してもよい。
 空調動作部206は、室内機1が室外機と通信するための通信インターフェース回路を含み、当該室外機に含まれる圧縮機(不図示)と送風機(不図示)と膨張弁(不図示)等を制御するなどして、空調運転のための制御を行うためのものである。吹出温度検知部207は、例えば温度計であり、室内機1から空調対象空間へと吹き出される空気の温度を検知する。吸込温度検知部208は、例えば温度計であり、空調対象空間から室内機1へと流入する空気の温度を検知する。風速制御部209は、送風機と、当該送風機を駆動するモータ等とを含み、当該送風機の回転数を制御するなどして、室内機1から吹き出される空気の風速を制御する。
 風向制御部210は、風向板、および、風向板を駆動するモータ等を含み、室内機1から吹き出される空気の風向を制御する。制御部200は、風向制御部210に含まれるモータを制御することにより風向板を制御する。制御部200は、センサ情報解析部204によって抽出された、人の位置を示す位置情報および体表温度等に基づいて風向板を制御する。具体的には、制御部200は、人が存在する位置または領域へと風向が向くよう風向板を制御する。また制御部200は、当該位置、または当該領域の範囲において、風向を調整するよう風向板を制御する。制御部200による風向板の制御は、以下に説明する判定部211による判定結果に基づいて行われる。
 判定部211は、人の快適性の度合いを示す第1の情報が、人の快適性のための条件を満たすか否かを判定する。第1の情報は、人の体表温度、当該体表温度の時間的な変化量の絶対値、または当該人が位置する床の温度等である。図5は、人の快適性のための条件について説明するための図である。予め行われた実験などにより、判定部211または記憶部205には、人が快適であると感じる体表温度の範囲、人が暑いと感じる体表温度の範囲、人が寒いと感じる体表温度の範囲等を示す情報が記憶されている。図5は、当該情報を、グラフを用いて模式的に示したものである。図5においては、体表温度が温度Ta以上であって温度Tb以下である場合において、人は快適であると感じることが示されている。また、図5には、体表温度が温度Ta未満の場合において、人は寒さまたは非常な寒さを感じ、体表温度が温度Tbより高い場合において、人は暑さまたは非常な暑さを感じることが示されている。なお、冷房運転の場合における温度Taと暖房運転の場合における温度Taは、互いに異なる値であってもよい。同様に、冷房運転の場合における温度Tbと暖房運転の場合における温度Tbは、互いに異なる値であってもよい。温度Taおよび温度Tbの各値は、設定温度とは独立に決められた値であってもよいし、設定温度、輻射熱、および人体の活動量等から得られた値であってもよい。
 判定部211は、制御部200によって風向板が制御されてから、予め定められた時間が経過した時点において、人の体表温度が温度Ta以上且つ温度Tb以下の温度範囲にあるか否かを判定する。体表温度が、温度Ta以上であって温度Tb以下の範囲にある場合には、判定部211は、快適性のための条件が満たされていると判定する。この場合において、第1の情報は、人の体表温度を指し、快適性のための条件は、温度Ta以上且つ温度Tb以下の範囲の温度であることを指す。
 判定部211は、制御部200によって風向板が制御されてから、予め定められた時間が経過した時点において、人の体表温度が温度Ta以上且つ温度Tb以下の温度範囲にあるか否かを判定した後、当該予め定められた時間における体表温度の変化量の絶対値が閾値以上か否かを判定してもよい。なお、当該閾値は正の値であるとする。この場合において、判定部211は、人の体表温度が温度Ta以上且つ温度Tb以下の温度範囲にない場合には、体表温度の変化が、上記温度範囲に向かうものであって、体表温度の変化量の絶対値が閾値以上の場合において、快適性のための条件が満たされていると判定する。その理由は、空気調和装置100の運転によって、予め定められた時間が経過しても、人が快適と感じない体表温度から所望の変化が見られない場合には、快適性が担保されているとは言えないためである。
 また判定部211は、人の体表温度が温度Ta以上且つ温度Tb以下の温度範囲にある場合には、体表温度の変化量の絶対値が閾値未満の場合において、快適性のための条件が満たされていると判定する。その理由は、空気調和装置100の運転によって、体表温度が、人が快適と感じる温度Ta以上且つ温度Tb以下の温度範囲にあっても、体表温度の変化が大きい場合には、時間の経過とともに冷え過ぎたり暖まり過ぎたりしてしまう可能性があり、このような状態は快適とは言えないからである。
 判定部211が体表温度の変化量の絶対値を用いて判定する場合において、第1の情報は、体表温度の変化量の絶対値を指す。そして、快適性のための条件は、体表温度が、温度Ta以上且つ温度Tb以下の範囲にない場合には、体表温度の変化量の絶対値が閾値以上であることを指し、体表温度が、温度Ta以上且つ温度Tb以下の範囲にある場合には、体表温度の変化量の絶対値が閾値未満であることを指す。なお、快適性のための条件として、体表温度が温度Ta以上且つ温度Tb以下の範囲にない場合における体表温度の変化が、上記温度範囲に向かうという内容がない理由は、空気調和装置100による空調運転によって、体表温度は、上記温度範囲以外における温度から、人がより快適と感じる当該温度範囲における温度へと変化していくものであるからである。判定部211による第1の情報を体表温度の変化量の絶対値とした上記判定に先立つ、体表温度が上記温度範囲にあるか否かの判定は、当該体表温度に代えて床温度により行われてもよい。
 判定部211は、体表温度に代えて、人が存在する位置または領域における床の温度(床温度)を上記判定に用いてもよい。この場合には、第1の情報は、床温度を指し、快適性のための条件は、温度Ta以上且つ温度Tb以下の範囲にあることを指す。ただし、上記温度Taは、人が快適さを感じる体表温度の下限ではなく、人が快適さを感じる床温度の下限であり、上記温度Tbは、人が快適さを感じる体表温度の上限ではなく、人が快適さを感じる床温度の上限である。
 制御部200は、第1の情報が快適性のための条件を満たす場合には、風向板の制御を行わず、第1の情報が快適性のための条件を満たさない場合には、風向板の制御を行い、当該風向板の角度を調整する。当該調整による風向板の角度の変化分は、任意の1つの領域における全ての位置に送風する際における風向板の角度の上限と下限との間の差より小さく、例えば2°である。判定部211は、当該調整の度に上述した判定を行い、制御部200は、判定部211による判定結果において第1の情報が快適性のための条件を満たさない場合には、更に風向板の角度の調整を行う。
 実施の形態において、制御部200による風向板の調整の回数(調整回数)の上限は、予め定められ、制御部200は、予め定められた第1の回数N1の範囲内において、第1の情報が快適性のための条件を満たすまで風向板の角度の調整を繰り返す。
 制御部200は、第1の情報が快適性のための条件を満たす場合における風向を示す情報が記憶部205に記憶されていない場合には、当該風向を示す情報を記憶部205に記憶する。なお、第1の情報が快適性のための条件を満たす場合における風向を示す情報であって、人が存在する位置または領域を示す位置情報と関連付けた情報を、第2の情報とする。制御部200は、空気調和装置100が、運転を開始し、人の位置を検知した場合であって、記憶部205が、当該位置、または当該位置を含む領域に応じた第2の情報を記憶する場合には、当該第2の情報に対応する風向板の角度へと風向板を制御する。
 制御部200は、第1の情報が快適性のための条件を満たさない場合における第1の情報と、風向を示す情報とを互いに関連付けて記憶部205に記憶する。この場合における、互いに関連付けられた、第1の情報と風向を示す情報とを第3の情報とする。制御部200は、第1の回数N1の風向板の調整後において、第1の情報が快適性のための条件を満たさない場合には、以下の制御を行う。制御部200は、第1の情報が体表温度または床温度の場合には、Ta[℃]以上且つTb[℃]以下の温度範囲に最も近い第1の情報を含む第3の情報に含まれる風向を示す情報に基づいて、風向板を制御する。また制御部200は、第1の情報が体表温度の変化量の絶対値である場合には、体表温度または床温度が上記温度範囲にない場合において、体表温度の変化量の絶対値のうち、最も大きい(閾値以上の範囲に近い)、体表温度の変化量の絶対値に相当する第1の情報を含む第3の情報に含まれる風向を示す情報に基づいて、風向板を制御する。また、制御部200は、第1の情報が体表温度の変化量の絶対値である場合には、体表温度または床温度が上記温度範囲にある場合において、体表温度の変化量の絶対値のうち、最も小さい(閾値未満の範囲に近い)、体表温度の変化量の絶対値に相当する第1の情報を含む第3の情報に含まれる風向を示す情報に基づいて、風向板を制御する。
 図4において、空調対象空間αには人301が存在するため、制御部200は、センサ情報解析部204が人301を検知した場合において、人301が存在する領域βに向けて送風が行われるよう風向板を制御する。そして、人301が当該領域βから移動しない場合であって、第1の情報が快適性のための条件を満たさない場合には、制御部200は、第1の回数N1を限度として、第1の情報が快適性の基準を満たすまで風向板の制御を行う。
 なお、上述したように、領域βではなく、人301の位置に送風されてもよく、制御部200は、人301の体が占める範囲の各位置に順次、風向が向くよう、上記風向板の角度の調整を順次行ってもよい。また、空調対象空間α内には複数の人間が存在してもよく、上下風向板4a、上下風向板4b、および左右風向板5の各々は、複数の方向へと風を送り出す複数の風向板を含むものであってもよい。あるいは、上下風向板4a、上下風向板4b、および左右風向板5は、複数の方向への送風のために、枢動するものであってもよい。
 実施の形態に係る空気調和装置100の制御部200、センサ情報解析部204、および判定部211等は、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサ、および、ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access memory)等のメモリ等によって構成可能である。また記憶部205は、ROMもしくRAM等のメモリ、またはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置等によって構成可能である。制御部200、センサ情報解析部204、および判定部211等の各機能は、プロセッサが、メモリに記憶されている各種プログラムおよびデータ等を読み出して実行することにより実現できる。なお、制御部200、センサ情報解析部204、および判定部211等は、その全部または一部を専用のハードウェアとしてもよい。
 図6は、実施の形態に係る空気調和装置による空気調和方法を例示するフローチャートである。以下、図6に従って、空気調和方法について説明する。空気調和装置100の起動後のステップS1において、制御部200は、センサ駆動部203を制御して、センサ202を回動させるとともに、センサ202を制御して、空調対象空間の走査を行わせ、当該空調対象空間の温度分布を取得させる。当該ステップS1における走査を第1の走査と記載する。
 ステップS1に続き、ステップS2において制御部200は、再度、センサ駆動部203を制御して、センサ202を回動させるとともに、センサ202を制御して、空調対象空間の走査を行わせ、当該空調対象空間の温度分布を取得させる。当該ステップS2における走査を第2の走査と記載する。第1の走査の方法と第2の走査の方法は、同じであっても異なっていてもよい。
 ステップS3において、センサ情報解析部204は、第1の走査で取得した温度分布と、第2の走査で取得した温度分布との間の差分を算出する。ステップS4においてセンサ情報解析部204は、差分があるか否かを判定する。当該判定においてセンサ情報解析部204は、空調対象空間において予め定められた面積または体積を占める範囲における各位置の、第1の走査によって取得された温度と、第2の走査によって取得された温度との差が予め定められた値以上の場合において、差分があると判定してもよい。なお、面積とは、画像によって温度分布が取得された場合において、当該画像上の面積を指す。また、差分があるか否かの判定においてセンサ情報解析部204は、空調対象空間における各位置の、第1の走査によって取得された温度と、第2の走査によって取得された温度との差の合計が、予め定められた値以上の場合において、差分があると判定してもよい。ただし、差分の有無の判定はこれらに限らなくともよい。
 ステップS4においてセンサ情報解析部204が、差分がないと判定した場合には(ステップS4:NO)、制御部200は、処理をステップS1へ戻す。ただし、制御部200は、処理をステップS1に戻す代わりに、ステップS2へ戻してもよい。この場合において、センサ情報解析部204は、ステップS1で取得した温度分布を保持していてもよい。そして、センサ情報解析部204は、保持している温度分布と、制御部200によって戻されたステップS2において取得された温度分布を用いて、ステップS3以降の処理を行ってもよい。これにより、処理のスピードが向上する。
 ステップS4においてセンサ情報解析部204が、差分があると判定した場合には(ステップS4:YES)、ステップS5においてセンサ情報解析部204は、差分を用いての人の検知処理を行う。なお、差分を用いて人の検知処理を行う理由は、人の体表温度は変化しうるものであることと、体の動きとにより空調対象空間内の温度分布に変化があるため、人と同じような形状で同じ温度の物体があったとしても、当該物体と人間とを正確に判別することができるようにするためである。また、差分があったとしてもセンサ情報解析部204が人の検知処理を行う理由は、差分の値が、人間の動き、または体表温度の変化等から想定しうるものより、大きい場合または小さい場合には、空調対象空間において人間が存在するとは考えにくいからである。このため、センサ情報解析部204は、差分の値および温度等を用いて、空調対象空間における人の有無の検知を行う。この場合において、人が検知された場合には、センサ情報解析部204は、体表温度の平均を算出する。なお、センサ情報解析部204は、体表温度の平均の算出に代えて、人体の中心となる部分の温度、足部分の温度、または人が位置する床の温度を取得してもよい。
 ステップS5における検知処理において人が検知されなかった場合には(ステップS6:NO)、制御部200は、処理をステップS1へ戻す。人が検知された場合には(ステップS6:YES)、ステップS7において判定部211または制御部200は、人が検知された位置または領域に対して風向が向く場合における風向板の角度を示す第2の情報が記憶されているか否かを判定する。図6に示す一例においては、記憶部205は、各領域に送風する際の風向板の第2の基準面の、第1の基準面に対する角度を記憶しているものとし、第2の情報と第3の情報の各々における風向を示す情報は、第2の基準面からの風向板の角度を指すものとする。以下では、風向板の第2の基準面の、第1の基準面に対する角度を初期角度と記載する。なお、人がいる領域に風向を向ける場合の、風向板の初期角度は、位置情報の例である。
 当該第2の情報が記憶されていない場合には(ステップS7:NO)、ステップS8において制御部200は、風向板の角度を、人が検知された領域に送風する場合の初期角度へと調整する。ステップS7において当該第2の情報が記憶されている場合には(ステップS7:YES)、ステップS9において制御部200は、当該第2の情報が示す角度へと、風向板の角度を調整する。なお、ステップS8、およびステップS9における処理に代えて、制御部200は、人が検知された位置に風向が向くよう風向板を制御してもよい。
 ステップS8またはステップS9の後において制御部200は、予め定められた時間t1が経過するまで(ステップS10:NO)、待機する。予め定められた時間t1が経過した場合には(ステップS10:YES)、ステップS11において判定部211は、センサ情報解析部204が取得した、第1の情報である体表温度、体表温度の変化量の絶対値、または床温度等を取得する。実施の形態においては、判定部211は、制御部200を介してセンサ情報解析部204から第1の情報を取得する。ステップS12において判定部211は、ステップS11において取得した第1の情報が快適性のための条件を満たすか否かを判定する。第1の情報が快適性のための条件を満たす場合には(ステップS12:YES)、制御部200は、処理をステップS1に戻す。なお、実施の形態における制御部200は、ステップS12からステップS1へ処理を戻す際に、空調動作部206および風速制御部209等の制御を続けているものとし、空気調和装置100による空調運転が続けられているものとする。制御部200は、ステップS12の判定後、ステップS1へと処理を戻す際に予め定められた任意の時間だけ待機してもよい。あるいは、制御部200は、ステップS1へと処理を戻すことに代え、空気調和装置100による空調運転のための制御以外の処理を終了してもよい。
 第1の情報が快適性のための条件を満たさない場合には(ステップS12:NO)、ステップS13において制御部200は、当該第1の情報と、ステップS8またはステップS9において調整した風向板の角度を示す情報とを含む第3の情報を、記憶部205に記憶する。ステップS14において制御部200は、風向板の角度を調整する。風向板の調整方法については、後に詳述する。また、ステップS14において制御部200は、風向板の調整回数をカウントする。カウントされた調整回数は、制御部200または記憶部205に記憶される。
 ステップ14における風向板の制御後のステップS15において制御部200は、予め定められた時間t2が経過するまで(ステップS15:NO)、待機する。当該時間t2の長さは、上記時間t1の長さと同じであっても異なっていてもよい。予め定められた時間t2が経過した場合には(ステップS15:YES)、ステップS16において判定部211は、センサ情報解析部204が取得した、第1の情報である体表温度、体表温度の変化量の絶対値、または床温度等を取得する。ステップS17において判定部211は、ステップS16において取得した第1の情報が快適性のための条件を満たすか否かを判定する。
 第1の情報が快適性のための条件を満たす場合には(ステップS17:YES)、ステップS18において制御部200は、ステップS14において調整した風向板の角度を示す情報を含む第2の情報を、記憶部205に記憶する。ステップS18の処理後、制御部200は、処理をステップS1に戻す。なお、制御部200は、ステップS18からステップS1へ処理を戻す際に、空調動作部206および風速制御部209等の制御を続けているものとし、空気調和装置100による空調運転が続けられているものとする。制御部200は、ステップS18の判定後、ステップS1へと処理を戻す際に予め定められた任意の時間だけ待機してもよい。あるいは、制御部200は、ステップS1へと処理を戻すことに代え、空気調和装置100による空調運転のための制御以外の処理を終了してもよい。
 第1の情報が快適性のための条件を満たさない場合には(ステップS17:YES)、ステップS19において判定部211は、制御部200がステップS14でカウントした、風向板の角度の調整回数が、第1の回数N1以上か否かを判定する。なお、当該判定は制御部200により行われてもよい。当該調整回数が第1の回数N1未満の場合には(ステップS19:NO)、制御部200は、処理をステップS13に戻す。当該調整回数が第1の回数N1以上の場合には(ステップS19:YES)、ステップS20において制御部200は、ステップS13での処理によって記憶部205に記憶されている第3の情報に含まれる第1の情報と、直近のステップS16における処理において取得した第1の情報とを参照し、比較する。ステップS21において制御部200は、ステップS20で参照した全ての第1の情報のうち、快適性のための条件を満たす範囲(例えば、上記温度範囲、上記閾値以上の範囲、または閾値未満の範囲)に最も近い第1の情報を含む第3の情報が示す角度へと、風向板の角度を制御する。
 ステップS22において制御部200は、ステップS21において調整した風向板の角度を示す情報を第2の情報として記憶部205に記憶する。ステップS22の処理後、制御部200は、処理をステップS1に戻す。なお、制御部200は、ステップS22からステップS1へ処理を戻す際に、空調動作部206および風速制御部209等の制御を続けているものとし、空気調和装置100による空調運転が続けられているものとする。制御部200は、ステップS22の処理後、ステップS1へと処理を戻す際に予め定められた任意の時間だけ待機してもよい。あるいは、制御部200は、ステップS1へと処理を戻すことに代え、空気調和装置100による空調運転のための制御以外の処理を終了してもよい。
 以下では、ステップS14における風向板の角度の調整処理について詳述する。制御部200またはセンサ情報解析部204等は、AIによる学習機能を有し、複数回に亘って取得される空調対象空間における温度分布から、その傾向性を把握し、当該傾向性を示す情報を記憶部205に記憶する。制御部200は、記憶部205に記憶した当該傾向性を示す情報を用いて風向板を制御する。例えば、制御部200は、最も高い頻度、または予め定められた頻度よりも高い頻度にて、人の全体または一部が検知される位置を抽出し、記憶部205に当該位置を示す情報を記憶する。また、制御部200またはセンサ情報解析部204等は、複数回に亘って取得された温度分布から、暖房運転で暖まりにくい位置、冷房運転で冷えにくい位置、および、室内機1からの風による暖気または冷気が流れる方向等の傾向性を導き出し、当該傾向性を示す情報を記憶部205に記憶する。また、制御部200またはセンサ情報解析部204等は、複数回に亘って取得された温度分布から、空調対象空間における家具の配置に対応する、温度分布の傾向性を示す情報を記憶部205に記憶してもよい。
 実施の形態における制御部200またはセンサ情報解析部204等は、温度分布の傾向性を示す情報から、送風時における人との間の障害物がどこにあるかを導き出すことができる。そして、制御部200は、当該障害物の配置に応じて風向板を制御する。例えば、障害物として床に置かれたソファまたは棚等の家具がある場合には、制御部200は、床と平行な水平方向であって当該家具がある方向における、床方向へ送風するための風向板の角度へと風向板を制御する代わりに、人の一部分が検知された位置もしくは領域、または人の上方へ送風が行われるよう、風向板の鉛直方向における角度を調整する。あるいは、このように家具が床に置かれ、人に送風する際に障害物となる場合において、制御部200は、家具が占める範囲の外側に送風されるよう、例えば、水平方向における風向板の角度を調整する。
 制御部200は、温度分布の傾向性から導き出される、冷気または暖気がどのように流れるかを示す情報に従って風向板を調整してもよい。例えば、空気調和装置100が暖房運転を行っている場合には、暖気は上方へ向かうため、第1の情報が快適性のための条件を満たしていない場合には、制御部200は、下方向へ送風されるよう風向板を制御する。しかし、下方向に送風されるよう制御して人に風が届かない場合であって、第1の情報が快適性のための条件を満たしていない場合には、制御部200は、風向板の水平方向における角度を調整する。
 制御部200は、温度分布の傾向性を示す情報と共に、第1の情報を風向板の調整に用いてもよい。また制御部200は、冷房運転と暖房運転の各場合において、風向板の調整処理の内容を変化させてもよい。例えば、冷房運転の場合において、体表温度が温度Ta以上且つTb以上であっても、体表温度の変化量が大きく、急激に下がっていく場合、または体表温度がTa以下となった場合には、床側ではなく人の上方、水平方向において人がいない方向、または冷気が人のいる位置へ急激に流れ込まない方向等へ送風されるよう風向板を制御してもよい。また、人体全体において例えば足下が特に冷えている場合において、制御部200は、暖房運転時には足下の方向へ送風されるよう風向板を制御し、冷房運転時には足下への風向、または足下へと冷気が流れ込みやすい風向を避けるよう風向板を制御するなど、制御部200は、人体の各部分の温度を用いて風向板を制御してもよい。
 制御部200は、温度分布の傾向性および第1の情報等によって制限されない限り、図6に示す空気調和方法における最初の(ステップS19から戻された後の処理ではない)ステップS14における処理と、当該処理以降のステップS14の処理において予め定められた第2の回数N2を限度として、風向板の鉛直方向に対する角度の調整(例えば、上下風向板4aおよび上下風向板4bの角度の調整)を行う。ただし、自然数N2は自然数N1より小さい値である。第2の回数N2における風向板の角度の調整によっても、ステップS17において第1の情報が快適性のための条件を満たさない場合において、制御部200は、次のステップS14における風向板の角度の調整において、風向板の水平方向における角度の調整(例えば、左右風向板5の角度の調整)を行う。このように、風向板の角度を水平方向に調整する前に鉛直方向に調整する理由は、暖気は上方向に移動し、冷気は下方向に移動するため、鉛直方向における風向板の最適な角度の調整により温度が定常状態になるのを待ってから、風向板の角度の水平方向における調整を行うことで、鉛直方向における風向板の角度の更なる調整を省きながら、水平方向での風向板の角度の微調整が可能となり、効率的且つ迅速に空調を行うことが可能となるためである。
 制御部200は、1つの領域において複数の第2の情報が記憶部205に記憶されている場合には、当該複数の第2の情報の最頻値を導き出し、ステップS9において当該最頻値に相当する風向板の角度へと風向板を制御してもよい。また、1つの領域において複数の第2の情報が記憶部205に記憶される場合において、制御部200は、空調対象空間における温度分布から取得される、当該1つの領域における人の位置、当該位置に人がいる場合の風向板の角度、当該領域における当該人の体表温度の変化度合い、および、空気調和装置100の運転状況等を学習し、最も早く第1の情報が快適性の基準を満たした際の第2の情報、または、最も長く第1の情報が快適性の基準を満たし続けた第2の情報に基づいて、ステップS9において風向板を制御してもよい。
 実施の形態に係る空気調和装置100は、空調対象空間に吹き出す風向を制御する風向板と、空調対象空間の温度分布を検知するセンサ202と、センサ情報解析部204と、制御部200と、判定部211とを備える。センサ情報解析部204は、センサ202が検知した温度分布から、空調対象空間に存在する人、および、当該人の位置または当該位置を含む領域を検知し、当該位置または当該領域における温度に関する第1の情報を取得する。制御部200は、風向が、人が存在する位置または領域へと向くよう風向板を制御する。判定部211は、第1の情報が、人の快適性のための条件を満たすか否かを判定する。制御部200は、第1の情報が快適性のための条件を満たさない場合には、第1の情報が該快適性のための条件を満たすよう風向板を制御する。すなわち、空気調和装置100は、人へ風向を向けるだけではなく、空気調和装置100における判定部211が、人が快適であるか否かの判断材料となる、人の位置またはその領域の温度に関する第1の情報と、人の快適性のために第1の情報が満たすべき条件と、を用いて判定を行う。第1の情報が、人の快適性のための条件を満たさない場合には、制御部200は、第1の情報が当該条件を満たすよう風向板を制御する。このように空気調和装置100が、人の位置または人が位置する領域の温度に関する第1の情報と、快適さのために温度に関する第1の情報が満たすべき条件とを用いた判定を実行し、第1の情報が、人の快適性のための当該条件を満たさない場合において、第1の情報が当該条件を満たすよう風向板を制御することにより、人が冷えすぎること、または暖まりすぎることの抑制を図ることができると共に、風向が向けられていても人が快適に感じない場合において、より快適な風向へと制御が行われるため、人の快適性の向上を図ることができるようになる。
 実施の形態における第1の情報は、センサ情報解析部204が検知した人の体の全部または一部が占める範囲における温度分布から得られる、人の体の表面温度の平均温度と、当該範囲における一部分の温度とのうちの一方である体表温度である。また、快適性のための条件は、人が快適であるとして予め定められた温度範囲に、人の体表温度が含まれることを指す。これにより、判定部211は、定量的且つ迅速に、人が快適か否かについて判定することができる。
 実施の形態における第1の情報は、センサ202が検知した温度分布を用いて、センサ情報解析部204が検知した、人が存在する位置または当該位置を含む領域の床の温度である。また、快適性のための条件は、人が快適であるとして予め定められた温度範囲に、床の温度が含まれることを指す。これにより、判定部211は、定量的且つ迅速に、人が快適か否かについて判定することができる。
 実施の形態における第1の情報は、センサ情報解析部204が検知した人の体の全部または一部が占める範囲における温度分布から得られる、人の体の表面温度の平均温度と、当該範囲における一部分の温度とのうちの一方である体表温度の、予め定められた時間における変化量の絶対値である。また、快適性のための条件は、人が存在する位置もしくは当該位置を含む領域の床の温度であってセンサ情報解析部204が温度分布を用いて取得した床の温度、または前記体表温度が、人が快適であるとして予め定められた温度範囲にない場合には、変化量の絶対値が閾値以上であることを指し、当該体表温度または当該床の温度が、人が快適であるとして予め定められた温度範囲にある場合には、当該変化量の絶対値が閾値未満であることを指す。これにより、判定部211は、定量的且つ迅速に、人が快適か否かについて判定することができる。
 実施の形態における空気調和装置100は、風向を示す第2の情報を、人が存在する位置毎または領域毎に記憶するための記憶部205を、更に備える。制御部200は、第1の情報が、快適性のための条件を満たしている場合において、人が存在している位置または領域への風向を示す第2の情報を記憶部205に記憶する。制御部200は、センサ情報解析部204が人を検知した場合において、当該人が存在する位置または当該位置を含む領域への風向を示す第2の情報が記憶部205に記憶されている場合には、風向が、当該第2の情報に示される風向となるよう、風向板を制御する。これにより、制御部200は、処理量を抑えつつ、人の快適さを満たすための風向板の制御を迅速且つ効率的に行うことができる。
 実施の形態に係る空気調和装置100は、第1の情報が快適性のための条件を満たさない場合における風向を示す情報と、第1の情報とを含む第3の情報を記憶する記憶部205を更に備える。制御部200は、第1の情報が快適性のための条件を満たさない場合には、予め定められた第1の回数N1の範囲内において、センサ情報解析部204が取得する第1の情報が快適性のための条件を満たすまで、該第1の情報が該快適性のための条件を満たすよう風向板を制御し、風向板を制御する度に、センサ情報解析部204が取得した第1の情報を含む第3の情報を記憶部205に記憶し、第1の回数N1だけ風向板を制御した場合には、記憶部205に記憶されている1以上の第3の情報のうち、快適性のための条件を満たす範囲に最も近い第1の情報を含む第3の情報が示す風向となるよう、風向板を制御する。これにより、空気調和装置100の処理量の低減を図ることができると共に省エネルギー化を図ることができる。
 実施の形態における制御部200は、センサ情報解析部204が、人が存在する位置または領域を検知した場合において、第1の回数N1だけ風向板を制御した場合には、快適性のための条件を満たす範囲に最も近い第1の情報を含む第3の情報を、第2の情報として記憶部205に記憶する。そして制御部200は、センサ情報解析部204が人を検知した場合において、当該人が存在する位置または当該位置を含む領域への風向を示す第2の情報が記憶部205に記憶されている場合には、風向が、当該第2の情報に示される風向となるよう、風向板を制御する。これにより、制御部200は、人が快適であるとする風向板の角度についての情報を取得できなかったとはいえ、複数回における風向板の角度の調整の結果を、再度の空気調和装置100による人の検知の際に活かすことができ、効率的に、人がより快適と感じる風向へと制御を行うことができる。
 実施の形態における制御部200は、センサ202によって取得された温度分布から、空調対象空間における温度分布の傾向性を示す情報を学習し、当該傾向性を示す情報に基づいて風向板を制御する。これにより、空調対象空間内における人の位置および姿勢と、冷気または暖気の流れ方等についての情報が抽出され、制御部200は、当該情報に基づいて効率的に風向板を制御することができると共に、人の快適性の向上と維持とを迅速に図ることができる。
 制御部200は、第1の情報が快適性のための条件を満たさない場合には、予め定められた第2の回数の範囲内において、センサ情報解析部204が取得する第1の情報が快適性のための条件を満たすまで、風向の鉛直方向に対する角度を調整するよう風向板を制御する。熱は鉛直方向に流れることが多いため、当該鉛直方向における風向板の最適な角度の調整により、温度が定常状態になるのを待ってから、風向板の角度の水平方向における調整を行うことで、鉛直方向における風向板の角度の更なる調整を省きながら、水平方向での風向板の角度の微調整が可能となり、効率的且つ迅速に空調を行うことが可能となる。
 1 室内機、1A 筐体、2 吸込み口、3 吹き出し口、4a、4b 上下風向板、5 左右風向板、6 センサ収納口、10 前面駆動パネル、20 センサユニット、100 空気調和装置、30、202 センサ、200 制御部、201 室温検知部、203 センサ駆動部、204 センサ情報解析部、205 記憶部、206 空調動作部、207 吹出温度検知部、208 吸込温度検知部、209 風速制御部、210 風向制御部、211 判定部、212 湿度検知部、N1 予め定められた第1の回数、N2 予め定められた第2の回数、T、Ta、Tb 温度、t1、t2 予め定められた時間。

Claims (10)

  1.  空調対象空間の空調を行う空気調和装置であって、
     前記空調対象空間に吹き出す風向を制御する風向板と、
     前記空調対象空間の温度分布を検知するセンサと、
     前記センサが検知した温度分布から、前記空調対象空間に存在する人、および、該人の位置または該位置を含む領域を検知し、該位置または該領域における温度に関する第1の情報を取得するセンサ情報解析部と、
     前記風向が前記位置または前記領域へと向くよう前記風向板を制御する制御部と、
     前記第1の情報が、前記人の快適性のための条件を満たすか否かを判定する判定部と、
     を備え、
     前記制御部は、
     前記第1の情報が前記快適性のための条件を満たさない場合には、該第1の情報が該快適性のための条件を満たすよう前記風向板を制御する、空気調和装置。
  2.  前記第1の情報は、
     センサ情報解析部が検知した前記人の体の全部または一部が占める範囲における前記温度分布から得られる、前記人の体の表面温度の平均温度と、前記範囲における一部分の温度とのうちの一方である体表温度であり、
     前記快適性のための条件は、
     前記人が快適であるとして予め定められた温度範囲に、該人の体表温度が含まれることを指す、請求項1に記載の空気調和装置。
  3.  前記第1の情報は、
     前記センサが検知した前記温度分布を用いて、前記センサ情報解析部が検知した、前記人が存在する位置または該位置を含む領域の床の温度であり、
     前記快適性のための条件は、
     前記人が快適であるとして予め定められた温度範囲に、前記床の温度が含まれることを指す、請求項1に記載の空気調和装置。
  4.  前記第1の情報は、
     前記センサ情報解析部が検知した前記人の体の全部または一部が占める範囲における前記温度分布から得られる、前記人の体の表面温度の平均温度と、前記範囲における一部分の温度とのうちの一方である体表温度の、予め定められた時間における変化量の絶対値であり、
     前記快適性のための条件は、
     前記人が存在する位置もしくは該位置を含む領域の床の温度であって前記センサ情報解析部が前記温度分布を用いて取得した該床の温度、または前記体表温度が、前記人が快適であるとして予め定められた温度範囲にない場合には、前記変化量の絶対値が閾値以上であることを指し、前記体表温度、または前記床の温度が、前記人が快適であるとして予め定められた温度範囲にある場合には、前記変化量の絶対値が閾値未満であることを指す、請求項1に記載の空気調和装置。
  5.  前記空気調和装置は、
     前記風向を示す第2の情報を、前記位置毎または前記領域毎に記憶するための記憶部を更に備え、
     前記制御部は、
     前記第1の情報が、前記快適性のための条件を満たしている場合において、前記人が存在している位置または該位置が属する領域への風向を示す前記第2の情報を前記記憶部に記憶し、
     前記センサ情報解析部が人を検知した場合において、該人が存在する位置または該位置を含む領域への風向を示す第2の情報が前記記憶部に記憶されている場合には、前記風向板が制御する前記風向が、前記第2の情報に示される風向となるよう前記風向板を制御する、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  6.  前記空気調和装置は、
     前記第1の情報が前記快適性のための条件を満たさない場合における前記風向を示す情報と、該第1の情報とを含む第3の情報を記憶する記憶部を更に備え、
     前記制御部は、
     前記第1の情報が前記快適性のための条件を満たさない場合には、予め定められた第1の回数の範囲内において、前記センサ情報解析部が取得する前記第1の情報が該快適性のための条件を満たすまで、該第1の情報が該快適性のための条件を満たすよう前記風向板を制御し、該風向板を制御する度に、前記センサ情報解析部が取得した前記第1の情報を含む前記第3の情報を前記記憶部に記憶し、前記第1の回数だけ前記風向板を制御した場合には、前記記憶部に記憶されている1以上の前記第3の情報のうち、前記快適性のための条件を満たす範囲に最も近い前記第1の情報を含む前記第3の情報が示す前記風向となるよう、前記風向板を制御する、請求項1~請求項5のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  7.  前記制御部は、
     前記センサ情報解析部が、前記人が存在する前記位置または前記領域を検知した場合において、前記第1の回数だけ前記風向板を制御した場合には、前記快適性のための条件を満たす範囲に最も近い前記第1の情報を含む前記第3の情報を、第2の情報として前記記憶部に記憶し
     前記センサ情報解析部が人を検知した場合において、該人が存在する位置または該位置を含む領域への風向を示す第2の情報が前記記憶部に記憶されている場合には、前記風向板が制御する前記風向が、前記第2の情報に示される風向となるよう前記風向板を制御する、請求項6に記載の空気調和装置。
  8.  前記制御部は、
     前記センサによって取得された前記温度分布から、前記空調対象空間における該温度分布の傾向性を示す情報を学習し、該傾向性を示す情報に基づいて前記風向板を制御する、請求項1~請求項7のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  9.  前記制御部は、
     前記第1の情報が前記快適性のための条件を満たさない場合には、予め定められた第2の回数の範囲内において、前記センサ情報解析部が取得する前記第1の情報が該快適性のための条件を満たすまで、前記風向の鉛直方向に対する角度を調整するよう前記風向板を制御する、請求項1~請求項8のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  10.  空調対象空間に吹き出す風向を制御する風向板を備え、該空調対象空間の空調を行う空気調和装置によって実行される空気調和方法であって、
     前記空調対象空間の温度分布を検知するステップと、
     検知した温度分布から、前記空調対象空間に存在する人、および、該人の位置または該位置を含む領域を検知するステップと、
     前記位置または前記領域における温度に関する第1の情報を取得するステップと、
     前記風向が前記位置または前記領域へと向くよう前記風向板を制御するステップと、
     前記第1の情報が、前記人の快適性のための条件を満たすか否かを判定するステップと、
     前記第1の情報が前記快適性のための条件を満たさない場合には、該第1の情報が該快適性のための条件を満たすよう前記風向板を制御するステップと、
     を含む空気調和方法。
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