JP2770080B2 - ロールの面圧制御方法 - Google Patents

ロールの面圧制御方法

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JP2770080B2
JP2770080B2 JP2309888A JP30988890A JP2770080B2 JP 2770080 B2 JP2770080 B2 JP 2770080B2 JP 2309888 A JP2309888 A JP 2309888A JP 30988890 A JP30988890 A JP 30988890A JP 2770080 B2 JP2770080 B2 JP 2770080B2
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秀雄 菅野
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、極薄金属箔を連続して供給し、案内ロール
を通り、処理、搬送する装置において、極薄金属箔の蛇
行に伴う搬送用ロール間での幅方向の不均一張力変化に
より発生するロールへの圧縮力の幅方向の差を利用し、
ロールを自在に傾動させる傾動ロールを設置して、搬送
用ロール間の幅方向の面圧を均一化させる方法を提供す
るものである。
(従来の技術) 鉄、ステンレス鋼、チタン、アルミニウム等を帯状の
まま搬送し、スリット、巻き替え、塗装、印刷、表面処
理等を行う設備では、金属箔が薄くなればなるほど剛性
が低下するため、搬送中に箔が伸びたり、箔が破断する
場合がある。そのために、一般に伸びや破断を防止すべ
く低張力での搬送が行われている。低張力搬送は、箔が
蛇行しやすく、搬送用ロール間やピンチロール等では、
蛇行のために張力が不均一になり、その結果該ロールに
与える圧縮力よって生じる面圧が不均一になり、箔が局
部的に挫屈し、いわゆる“皺”が発生しやすくなる。こ
の“皺”発生を防止するために、箔の蛇行防止装置や箔
搬送用ロール間の張力を均一化してロールと接する箔の
面圧を均一化する設備の開発がなされている。例えば、
蛇行を修正するために箔の送り出しの位置を制御して、
一定位置に送り出す方法、蛇行に応じて、巻き取り位置
を制御する方法、搬送設備の中の箔と接するロールを張
力方向に傾動させて箔とロールの摩擦を利用し蛇行を修
正する方法等の組み合わせ等、箔の蛇行を制御する方法
がある。また、面圧を均一にする方法としては、箔をベ
ルトで挟み込み搬送するベルトドライブ方式がある。あ
るいはロール間隔を短くして箔の幅方向の幅圧縮応力を
下げる方法、ピンチロールを金属ロールとゴムロールと
の組み合わせとする方法等がある。しかしながら、ステ
ンレス鋼、チタン、アルミニウム箔等の接触抵抗の高い
金属箔に金属ロールを電極として箔に電流を流して、通
電加熱、電解処理を行う場合がある。この場合、前述の
“皺”発生の問題に加えて、蛇行により幅方向の張力が
不均一になり、その結果該ロールに与える圧縮力によっ
て生じる面圧が不均一になり、箔と電極となる金属ロー
ルの接触抵抗が局部的に変化し、ロールと箔間でアーク
スポットが発生したり、電解処理が不均一になり、箔の
表面性状を著しく損なう等の問題があった。そのために
製造工程が複雑で高価になり、生産性に問題があった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、かかる現状に鑑み、ステンレス鋼、チタ
ン、アルミニウム等の極薄金属箔を連続して供給し、案
内ロールを通り、処理、搬送する場合において、“皺”
の発生を抑制し、更に箔の通電加熱や電解処理を行う際
に、アークスポット発生を抑制すると共に、均一な電解
処理を行うことのできるロールの面圧制御方法を提供す
ることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明の要旨とするところは下記のとおりである。
極薄金属箔を連続して供給し、案内ロールを通り、極
薄金属箔を搬送する装置の搬送用ロールにおいて、該ロ
ールの両端を回転できるような構造で各々支持台に固定
し、該支持台はシリンダーのシャフトに固定し、更にシ
ャフト端部はロールへの圧縮力を伝達する媒体で連結
し、箔の幅方向の張力の不均一により発生するロールへ
の圧縮力の幅方向の差によって、ロールを自在に傾動さ
せることを特徴とするロールの面圧制御方法。
以下本発明を添付図面により具体的に説明する。
第1図に本発明の構成図を示す。ロール1は両端を軸
受け2を介して支持台9でロールが回転できるように固
定され、該支持台9は油圧シリンダー7のシャフト8に
各々固定され、更に該シリンダーの端部をお互いに媒体
である油10によって連結させる。即ち、第1図の方法で
は、ロール1で生じる幅方向の張力の不均一は、ロール
の圧縮力の幅方向の不均一に対応して平衡状態になるよ
うにロール1の端部がシリンダー7を介して上下方向に
自在に傾動するようにする。支持台9を連動させる媒体
は油に特定されるものでなく、ロールの圧力の変化を伝
達する媒体であればよい。また、箔のパス方法として
は、上パス、下パスどちらでもよい。また、設置方法に
関しても張力方向に応じて設置すればよい。また、設置
位置もロールの前後両方あるいは片方どちらでもよい。
更に、本発明を具体的に説明する。
第2図に示すようにロール11、12を適宜の間隔を置い
て設置し、その上に箔13を送りロール14を経て連続供給
し、巻き取りロール15で連続的に巻き取られるようにし
た搬送装置においては、箔の蛇行により、搬送用ロール
11と搬送用ロール12間で、張力が不均一になる。その結
果、該ロールに与える圧縮力よって面圧が不均一にな
り、箔が局部的に挫屈し、いわゆる“皺”が発生しやす
くなる。
しかし、本発明に従い、第3図に示すようにロール1
1、12の間に第1図に示す本発明のロール16を設置する
ことにより、ロール11、12間で生じる幅方向の張力の不
均一はロール16の圧縮力の幅方向の不均一として伝達さ
れ、上下に自在に傾動して、ロールの圧縮力を平衡状態
にする。即ち、ロール面圧を均一化して“皺”の発生を
抑制し、安定して箔を搬送することが可能になる。な
お、搬送するものは帯状のものであれば、紙、プラスチ
ックフィルム、布等にも適用することができる。
本発明の実施例を比較例とともに説明する。
(比較例1) 第2図に示すようなロール11、12を50cmの間隔を置い
て設置し、その上に幅20cm、厚み10μmのプラスチック
フィルム18を張力制御可能な送りロール14を経て連続供
給し、巻き取りロール15で連続的に巻き取る装置におい
て、100m通板した結果、5箇所で“皺”が発生し、巻き
取り形状が悪く、正常に搬送することができなかった。
(実施例1) 比較例1において、ロール11、12を100cmの間隔をお
いて設置し、本発明によるロール16を第3図に示すよう
にロール11、12の中間に設置し、比較例1と同じフィル
ムが該ロールの下側に接するように通過させ、比較例1
と同一条件で搬送した。その結果、フィルムは通板時に
“皺”の発生することもなく、正常に搬送できた。
(比較例2) 第4図に示すようなゴムロールと金属ロール一対で構
成されるロール11、12を50cmの間隔を置いて設置し、幅
20cm、厚み10μmのアルミニウム箔19を張力制御可能な
送りロール14を経て連続供給し、該アルミニウム箔をゴ
ムロールと金属ロールで構成されるロールに挟んで搬送
して、巻き取りロール15で連続的に巻き取る装置におい
て、200m通板した結果、10箇所で“皺”が発生し巻き取
り形状が悪く、70mでアルミニウム箔が破断して、正常
に搬送することができなかった。
(実施例2) 比較例2において、ロール11、12を100cmの間隔を置
いて設置し、本発明によるロール16を第5図に示すよう
に、ロール11、12の中間に設置し、比較例2で用いた同
じアルミニウム箔19が該ロールの上側に接するように通
過させ、比較例2と同一条件で搬送した。その結果、ア
ルミニウム箔は通板時に“皺”の発生や破断がなく、正
常に搬送できた。
(比較例3) 比較例2において、上側ゴムロールと下側金属ロール
一対で構成されるロール11、12を35cmの間隔を置いて設
置し、幅18cm、厚み20μmのSUS304ステンレス鋼箔20を
張力制御可能な送りロール14を経て連続供給し、ステン
レス鋼箔をゴムロールと金属ロールで構成されるロール
対に挟んで搬送して、巻き取りロール15で連続的に巻き
取る装置において、ゴムロールと金属ロールの一対で構
成されるロール対の金属ロール側を電極として、ロール
11と12間に電源を接続して60Aの電流を流したところ、1
m/分の搬送速度で箔の温度は300℃まで上昇した。この
状態で通板した結果、巻き取りロール15で、“皺”が大
量に発生し、巻き形状が悪く、また箔と金属ロールと接
する箇所でアークスポットが発生してアークスポットに
よる穴があいた。更に、箔の端部でアークスポットが発
生し、通板を開始して20分で箔が破断し、正常に搬送す
ることができなかった。
(実施例3) 比較例3において、ロール11、12を35cmの間隔を置い
て設置し、本発明によるロール16を第6図に示すよう
に、ロール11、12の中間に設置し、比較例3で用いたス
テンレス鋼箔20を該ロールの下側に接するように通過さ
せ、比較例3と同一条件で加熱処理しながら搬送した結
果、ステンレス鋼箔は搬送時においても“皺”の発生や
アークスポットによる穴あきもなく、箔は破断するする
こともなく正常に搬送できた。
(比較例4) 第8図に示すようにロール11、12を100cmの間隔を置
いて設置し、その上に通常の方法で脱脂、酸洗した幅18
cm、厚み25μmのSUS304ステンレス鋼箔20を張力制御可
能な送りロール14を経て連続供給し、巻き取りロール15
で連続的に巻き取るようにした装置に、更に第7図に示
す電解処理槽17を設けて、給電用金属ロール22を電極と
して、硫酸銅浴による銅めっきを電流密度8A/dm2で、め
っき厚みが0.1μmになるように搬送速度を調整して銅
めっきを施しつつ通板した。その結果、箔の幅方向、長
さ方向ともに銅の色ムラが発生した。また、箔と金属ロ
ール22とが接する箇所でアークスポットが発生してアー
クスポットにより所々に穴があいた。
(実施例4) 比較例4において、本発明によるロール16を第9図に
示すように、給電用金属ロール22の手前20cmの場所に設
置し、ステンレス鋼箔を該ロールの下側に接するように
通板させ、比較例4と同一条件で銅めっきを施した。そ
の結果、ステンレス鋼箔の銅めっきの色ムラの発生、ア
ークスポットによる穴あきもなく、箔は正常に電解処理
できた。
(比較例5) 第2図に示すようなロール11、12を50cmの間隔を置い
て設置し、その上に幅20cm、厚み20μmのSUS304ステン
レス鋼箔21を張力制御可能な送りロール14で一定張力で
連続供給し、巻き取りロール15で連続的に巻き取る装置
において、毎分10mの搬送速度で通板した結果、所々で
“皺”が発生し、更に、巻き取りロール15での巻き取り
形状が“筍”状になり、10分後搬送不能となった。
(実施例5) 比較例5において、本発明によるロール16を第10図に
示すように巻き取りロール15の前20cmの場所に設置し、
比較例5で用いたステンレス鋼箔21が該ロールの下側に
接するように通板させ、比較例5と同一条件で箔の巻き
替えを行った。その結果、ステンレス鋼箔は“皺”の発
生もなく、巻き取り形状もよく、3000m正常に巻き替え
ることができた。
(発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、ステンレス鋼、
チタン、アルミニウム等の極薄金属箔を連続して搬送す
る場合に、“皺”の発生を抑制し、安定して搬送するこ
とができる。更に、箔の通電加熱や電解処理を行う際
に、アークスポット発生を制御し、均一な電解処理を行
うことができ、その効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を示す概略説明図である。 1……ロール 2……軸受け 6……支持台 7……シリンダー 8……シリンダーのシャフト 9……支持台 10……油 第2図〜第6図、第8図〜第10図は比較例及び実施例を
示す概略図である。 11、12……搬送用ロール 13……極薄金属箔 14……送り出しロール 15……巻き取りロール 16……第1図に示す内容の本発明によるロール 17……第7図に示す内容の電解槽 18……プラスチックフィルム 19……アルミニウム箔 20……ステンレス鋼箔 21……ステンレス鋼箔 第7図は電解槽の概略図である。 22……給電用金属ロール 23……シンクロール 24……デフレクタロール 25……電極 26……ゴムロール 27……電解液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−77859(JP,A) 特開 昭61−95717(JP,A) 特開 平4−123818(JP,A) 特開 平3−409(JP,A) 特開 平7−1022(JP,A) 実開 平3−62053(JP,U) 特公 昭51−23671(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21B 39/14 B21C 47/00 B21C 47/34 B65H 23/038

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】極薄金属箔を連続して供給し、案内ロール
    を通り、極薄金属箔を搬送する装置の搬送用ロールにお
    いて、該ロールの両端を回転できるような構造で各々支
    持台に固定し、該支持台はシリンダーのシャフトに固定
    し、更にシャフトの端部はロールへの圧縮力を伝達する
    媒体で連結して、箔の幅方向の張力の不均一により発生
    するロールへの圧縮力の幅方向の差によって、ロールを
    自在に傾動させることを特徴とするロールの面圧制御方
    法。
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