JP2769767B2 - 農産物収穫機 - Google Patents

農産物収穫機

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JP2769767B2
JP2769767B2 JP5079395A JP7939593A JP2769767B2 JP 2769767 B2 JP2769767 B2 JP 2769767B2 JP 5079395 A JP5079395 A JP 5079395A JP 7939593 A JP7939593 A JP 7939593A JP 2769767 B2 JP2769767 B2 JP 2769767B2
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明彦 垣見
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  • Harvesting Machines For Root Crops (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば甘藷、馬鈴薯、
玉葱、ビート、里芋、こんにゃく芋、短根人参、ラッキ
ョウ等の根菜類を圃場から収穫すると共に、同時に選別
して収容するようにした農産物収穫機の座席に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、甘藷、馬鈴薯、こんにゃく芋のよ
うな根菜類を圃場から収穫して選別して収容するように
した農産物収穫機として、圃場に植生している農産物を
収穫し搬送を行う収穫コンベアと、収穫コンベアにより
搬送された収穫物を選別する選別コンベアと、選別コン
ベアにより選別された収穫物をコンテナに収容して搭載
するコンテナ搭載台と、操縦者あるいは作業者が座る座
席と、を備える自走式のものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記農産物収穫機の操
縦者あるいは作業者が座る座席は、上下高さ調節、及び
左右回動を可能としたものはあるが、シートを角度調節
できるようにしたものはなかった。このため、操縦者あ
るいは作業者が、座席位置で立った状態で選別作業、あ
るいは空のコンテナまたは収穫物を収容したコンテナを
移動させる作業を行うときは、座席が不用意に操縦者あ
るいは作業者の体に接触して作業がやりにくくなること
がある、といった問題点があった。本発明は、上記の問
題点を解決することを目的になされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、 A.圃場に植生している農産物を収穫し搬送を行う収穫
コンベア10と、この収穫コンベア10により搬送され
た収穫物を選別する選別コンベア19と、該選別コンベ
ア19により選別された収穫物をコンテナ32に収容し
て搭載するコンテナ搭載台39と、操縦者あるいは作業
者が座る座席20b,21bと、を備える自走式の農産
物収穫機において、上記座席20b,21bは、垂直方
向に設けた座席支持パイプ41に対して上端側から椅子
支持パイプ42を嵌挿し、この椅子支持パイプ42の上
端部に支持枠43を取付けて背もたれ兼シート支持金具
44に固着し、該シート支持金具44の前部にシート4
6の前部をピン45を介して前後方向に回動自在に枢支
し、このシート46にはシート金具47を介して上記椅
子支持パイプ42に嵌挿される角度調節棒48を取付け
てシート46が前後方向に複数段に角度調節可能とした
こと、
【0005】 B.上記座席20b,21bは、座席支持パイプ41に
対して椅子支持パイプ42を上下に摺動させ、また左右
方向に回動させることにより、高さ調節、及び左右回動
を可能としたこと、 C.上記座席20b,21bは、少なくともシート46
が、ピン45を支点として前後方向に回動可能としたこ
と、 D.上記座席20b,21bは、シート46と背もたれ
兼シート支持金具44とに分離して構成し、そのシート
46がピン45を支点として前後方向に複数段に角度調
節可能としたこと、をそれぞれ特徴とする。
【0006】
【作用】上記の構成によって本発明の農産物収穫機は、
次の作用を行う。 .シート46が前後方向に複数段に角度調節可能とし
たので、操縦者あるいは作業者は着座姿勢でも立ち姿勢
でも作業が行える。また、立ち姿勢のときには、体格や
作業姿勢に応じてシート46の角度を変え、シート46
を腰当てにして体を支えた状態で楽に作業が行える。 .座席20b,21bを、高さ調節及び左右回動を可
能としたので、操縦者あるいは作業者の体格に応じて座
席20b,21bの高さを調節し、また、作業目的方向
に対して座席20b,21bを左右回動させて容易に対
応させられる。
【0007】 .座席20b,21bを、少なくともシート46が、
その前端側をピン45を支点として前後方向に回動可能
としたので、操縦者あるいは作業者が立ち姿勢で作業す
るとき、シート46を腰当てにするよう角度調節して楽
な姿勢で作業が行える。 .座席20b,21bを、シート46と背もたれ兼シ
ート支持金具44とに分離して構成し、そのシート46
が前後方向に複数段に角度調節可能としたので、操縦者
あるいは作業者が立ち姿勢で作業するとき、シート46
のみを腰当てにするよう角度調節して、楽な姿勢で作業
が行える。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の図面を参照
して具体的に説明する。図3ないし図5において、符号
1はいも類収穫機で、このいも類収穫機1は、機体2に
左右対をなしスピン旋回を可能にしたクローラ3,3を
装備している。このクローラ3,3の前側の機体2にエ
ンジン4を搭載し、その近傍に、エンジン4により駆動
される発電機、油圧ポンプなど(図示せず)を搭載して
いる。クローラ3,3間で、機体2の前側下部位置にト
ランスミッション5を設けている。また、機体2の下部
前方からトランスミッション5上を通り機体中央上部に
かけて、圃場に植生している農産物を掘取り、後方に向
け搬送を行う,先端側が下降するように傾斜した掘取り
コンベア装置6を設け、このコンベア装置6は前側部分
が上下動可能に基端部を枢支している。エンジン4と反
対側の機体2の他側には、操縦部7を設けている。
【0009】掘取りコンベア装置6は、左右の側枠(フ
レーム)8,8の先端部に掘取り刃9を取付け、側枠
8,8間にリンクロッドからなり、所定間隔にスラット
を設けた掘取りコンベア10を巻装し、その傾斜上端部
の回動部10aを中心に傾斜下端側が上下方向に回動可
能で、機体2と側枠8,8間に設けた油圧シリンダ11
の伸縮作動によって上下動調節、即ち、掘取り深さの調
節が行われるようになっており、また、側枠8,8の途
中から掘取りコンベア10と共に機体側に折り畳めるよ
うになっていて、その折り畳み,折り畳み解除操作を油
圧シリンダ12により行うようにしている。掘取りコン
ベア10は、その移動速度が、無段または有段に変速調
節可能となっている。また、左右の側枠8,8から前方
に向け突出したブラケット13,13には、収穫対象畝
の長さ方向に沿って機体の移動と共に追従する畝追従装
置14を設けている。
【0010】この畝追従装置14は、収穫対象畝の傾斜
両肩部に転接する一対のホィール15,15を対向させ
て設け、この両ホィール15を掘取りコンベア装置6に
対し上下調節機構16により上下調節可能、かつスライ
ド機構17,17により左右移動調節可能に支持してい
る。また、一対のホィール15,15は、キャンバー角
を有している。上記掘取りコンベア装置6の側枠8に
は、その折り畳み部の近傍に図示しないが動力断接機構
を設けている。掘取りコンベア装置6の側方に、掘取ら
れて搬送されてくる収穫物の前処理を行う補助作業者が
搭乗する補助作業者搭乗装置18を配設している。この
補助作業者搭乗装置18は、ステップ18aと、上下調
節,回動可能の座席18bと、手摺18cとにより構成
され、不要の場合には取り外し可能となっている。
【0011】掘取りコンベア装置6の後方の機体後部位
置に、ロッド(バー)コンベアタイプの選別コンベアで
ある第2のコンベア19を配設し、第2のコンベア19
の搬送終端に、レーキ状の受渡し体31を設けて、ロー
プコンベアタイプの選別コンベアである第3のコンベア
33に接続させている。第3コンベア33の下方にはコ
ンテナ搭載台25に載置されるコンテナ32のうちの小
玉収容用コンテナ32aが、図4及び図6に示すように
配置されている。
【0012】上記第2のコンベア19の移送方向一側
に、操縦部7の操縦操作及び選別作業を行う作業者が搭
乗する作業者搭乗装置20が、他側に選別作業を行う作
業者が搭乗する選別作業者搭乗装置21が設けられてい
る。選別作業者搭乗装置21の近傍に、操縦部7に設け
た走行クラッチレバー及び掘取りコンベア10のクラッ
チレバーと連動して操作できるクラッチレバー22が設
けられている。上記両搭乗装置20,21は、それぞれ
ステップ20a,21aと上下調節,回動可能の座席2
0b,21bとにより構成されている。また、両搭乗装
置20,21の選別コンベア19に臨む前側位置に、機
体2の強度メンバーを兼ねる手摺23,23が設けられ
ている。
【0013】上記座席20b,21bは、図1に示すよ
うに、機体2から屈曲して立ち上がるようにして設けら
れたパイプ材からなる椅子支柱41に、椅子支持パイプ
42を上下方向に摺動、左右方向に回動自在に嵌挿し、
椅子支柱41に穿設された高さ調節孔41a,41a…
の一つを選択して支持ピン41bを挿通し、椅子支持パ
イプ42の下面を支持することにより、椅子支持パイプ
42の高さを調節し、かつ左右方向の回動を自在にして
いる。この椅子支持パイプ42の上端に支持枠43を固
着し、この支持枠43に背もたれ兼シート支持金具44
を一体的に固着し、このシート支持金具44の先端にピ
ン45を介してシート46を固着した左右一対のシート
金具47の前部を前後方向に回動自在に枢着している。
【0014】上記シート金具47には前後方向の長孔4
7aが設けられ、この長孔47aには、椅子支持パイプ
42に上下動可能に嵌挿された角度調節棒48の上端突
起48aが摺動可能に挿通され、角度調節棒48に穿設
された角度調節孔48b,48b…を選択して椅子支持
パイプ42に穿設した孔を介して角度調節ピン49を挿
通することによって、シート46の前後角度が調節され
るようになっている。また、座席20b,21bは、図
2に示すように、シート46aに対して高さの低い背も
たれ44aを一体的に固着して、シート46aと共に前
後角度を調節するようにしてもよいものである。
【0015】第3のコンベアである選別コンベア33
は、必要に応じて選別形態の異なる他の形式のものと容
易に交換することが可能であるが、この実施例のロープ
タイプのコンベア33は、左右の側枠34,34間に、
前後一対のプーリ35,35を軸支し、このプーリ3
5,35間に多数本のロープ36を所定間隔に巻回して
いる。これらロープ36,36…の一本おきのものに、
短い横バーを所定間隔に多数個固着している。また、各
ロープ36のうち横バーが設けられていないものには、
プーリ35,35間に巻回された状態で前部下方から、
側枠34,34に支持された張りローラ37によってテ
ンションが掛けられており、ロープ36の上下間隔を接
近させている。
【0016】図6ないし図9に示すように、第3のコン
ベア33の搬送終端に臨んでコンテナ搭載台25に、中
・大玉収容用コンテナ32bを載置して前後方向に所定
の範囲で回動可能のコンテナ支持枠28を設けている。
このコンテナ支持枠28は、コンテナ搭載台25上に立
設された左右一対の支柱38にピン28aを介して枢支
され、コンテナ支持枠28とコンテナ搭載台25との間
に支持装置29が設けられている。支持装置29は、摺
動可能に嵌挿された2つの筒体からなる伸縮シリンダ3
0に、軽荷重支持部材である軽荷重スプリング29a
と、重荷重支持部材である重荷重スプリング29bとを
重設している。また、伸縮シリンダ30には、伸縮ガイ
ド30aが設けられ、さらに、伸縮シリンダ30が収縮
してコンテナ支持枠28がコンテナ搭載台25及び支柱
38と重なった状態のとき、コンテナ支持枠28をその
位置に保持する保持体30bが支柱38に設けられてい
る。
【0017】そして、中・大玉収容用コンテナ32bを
図4及び図6に示すように、コンテナ支持枠28に斜め
姿勢に載せ、第3のコンベア33の搬送終端からコンテ
ナ32bに順次収容される収穫物の重量に応じて、ある
重量範囲まではバネ定数の小さい軽荷重スプリング29
aにより支持し、それ以後は軽荷重スプリング29aと
これよりバネ定数の大きい重荷重スプリング29bの両
方で支持するようにしている。また、コンテナ支持枠2
8を、コンテナ32bを第3のコンベア33の搬送終端
に臨ませて斜めに支持する位置から、ほぼ水平に支持す
る位置まで回動可能であり、支持装置29の収縮により
コンテナ32bがほぼ水平に支持された位置に、保持体
30bによりコンテナ支持枠28を保持するようにして
いる。
【0018】第3コンベア33の後方に設けたコンテナ
搭載台25は、収穫物を収容したコンテナ32を複数個
搭載でき、このコンテナ搭載台25に、上記のようにコ
ンテナ支持枠28を設けると共に、左右一対の支柱38
上に、空のコンテナ32cを載置するためのコンテナ載
置台39を設けている。また、第3のコンベア33の搬
送終端には、その搬送終端から排出される収穫物を中・
大玉収容用コンテナ32b内に案内するゴム垂れ40を
設け、収穫物を傷つけることなくコンテナ32bに収容
するようにしている。なお図示しないが、上記両搭乗装
置20,21のステップ20a,21aに張り出し部を
設けて、収穫物を収容する空のコンテナ32cを載置す
るようにしてもよい。
【0019】上記手摺23,23を延長するようにし
て、第2コンベア19及び掘取りコンベア10の上方を
跨ぐ跨ぎフレーム26が設けられ、この跨ぎフレーム2
6に機体の前後両方向を照らすライト27が取付けられ
ている。また、図示しないが跨ぎフレーム26に支持ア
ームを固定して、その先端にパラソルを支持して作業者
搭乗装置20及び選別作業者搭乗装置21に座った作業
者の日除けを行うようにしてもよく、さらに、パラソル
の支柱に扇風機やラジオを取り付けるようにしてもよ
い。
【0020】エンジン4から動力を受けて変速するトラ
ンスミッション5においては、図示しないが無段変速す
る油圧無段変速装置(HST)を具備しており、変速ギ
ヤを介して無段と有段とに変速するようにし、サイドク
ラッチ、デファレンシャル装置を介して動力伝達を接,
断してクローラ3,3を無段と有段とに変速走行させる
ようにしている。そして、操向レバーを大きく操作した
とき、サイドクラッチ、差動機構の作動により機体をス
ピン旋回させるようにしている。
【0021】また、上述のように掘取りコンベア10
は、その移動速度が無段と有段とに変速調節可能であ
り、これにクローラ3,3の無段または有段走行と組合
せることにより、掘取り作業速度が自由に設定可能であ
る。上記掘取りコンベア装置6は、いも類収穫機1の非
使用時には、掘取りコンベア装置6全体を回動部10a
を中心に回動させるか、あるいは図6に示すように、先
端側部分を折り畳んで機体側に回動させて収納状態に
し、機体前後長を短くしてトラックの荷台に積載して運
搬でき、また、倉庫などに収納できると共に、枕地旋回
を少ない面積で行えるようにしている。
【0022】次に 上記のように構成されたいも類収穫
機1の作用について説明する。いも類収穫機1は、例え
ば、馬鈴薯を圃場から収穫するとき、畝追従装置14の
ホィール15,15を、収穫対象畝の傾斜両肩部に転接
させ、掘取りコンベア装置6の掘取り刃9を油圧シリン
ダ11によって上下動調節して掘取り深さを調節し、機
体の前進により収穫物を掘取り刃9により掘取り、これ
を掘鍛りコンベア10により土と共に搬送しながら機体
斜め上方に揚上する。この搬送の間にリンクロッド間か
ら土が落下し、補助作業者搭乗装置18に座った作業者
により、いも以外のつるや茎葉、大きな土塊、石等を除
去する前処理が行われる。
【0023】掘取りコンベア10の搬送終端から第2コ
ンベア19上に排出された収穫物のうちのいもを残すよ
うに、作業者搭乗装置20の座席20b及び選別作業者
搭乗装置21の座席21bに座ったり、あるいは立った
姿勢の作業者が手摺23,23越しに選別して 第2コ
ンベア19の移動により搬送し、搬送終端から受渡し体
31を介して第3コンベア33に送られる。第3コンベ
ア33においては、いも(例えば馬鈴薯)がロープ3
6,36…と横バーにより支持されて搬送される間に小
さいいもを落下させて下方の小玉収容用コンテナ32a
に収容し、残った中・大粒のいもは、その搬送終端から
前方のコンテナ支持枠28に斜め姿勢に載せられた中・
大玉収容用コンテナ32内にゴム垂れ40を介して収容
される。
【0024】操縦者あるいは作業者が座席20b及び座
席21bに座って作業するときは、操縦者あるいは作業
者の体格に応じて座席の高さを支持ピン41bを差し替
えることにより調節し、作業目的方向に対しては椅子支
持パイプ42を介して座席を左右回動させて容易に対応
させることができる。また、作業者あるいは操縦者が座
席20b及び座席21bに座らずに、立った姿勢で作業
するときは、作業者あるいは操縦者の体格や作業姿勢に
応じてシート46,46aの角度を角度調節ピン49の
差替えにより変え、シート46,46aを腰当てにして
体を支えた状態で楽に作業を行うことができる。
【0025】コンテナ支持枠28に載せられた中・大玉
収容用コンテナ32においては、第3のコンベア33か
ら順次収容される収穫物の重量に応じて、まず支持装置
29の軽荷重スプリング29aが圧縮されて伸縮シリン
ダ30を収縮させ、これと共にコンテナ支持枠28はピ
ン28aを中心に図4及び図6で時計方向に回動し、中
・大玉収容用コンテナ32も回動する。中・大玉収容用
コンテナ32内の収穫物がある重量に達すると、伸縮シ
リンダ30が重荷重スプリング29bの上面に当接し
て、それ以後は軽荷重スプリング29aとこれよりバネ
定数の大きい重荷重スプリング29bの両方で支持する
ことになる。そして、コンテナ支持枠28がコンテナ搭
載台25及び支柱38と重なってコンテナ32bがほぼ
水平に支持されたときに、コンテナ支持枠28は保持体
30bによりを保持される。
【0026】このときにはコンテナ32b内に中・大玉
のいもがほぼ一杯になっており、機体の走行を一旦停止
し、搭乗装置20,21で作業している作業者のいずれ
かがコンテナ32bをコンテナ搭載台25上に滑らせて
移動させ、コンテナ載置台39に載置されている空のコ
ンテナ32cをコンテナ支持枠28上に載置する。そし
て、保持体30bによるコンテナ支持枠28の保持を解
除するようにコンテナ支持枠28を引っ張ってやると、
支持装置29の軽荷重スプリング29a及び重荷重スプ
リング29bの弾発力により、コンテナ支持枠28はピ
ンを中心に反時計方向に回動して空のコンテナ32cは
中・大玉のいもを収容する位置に復帰し、収穫作業を再
開する。
【0027】ここで、いも類収穫機1は、クローラ(走
行装置)3,3の前方側にエンジン4、トランスミッシ
ョン5、操作部(操作系)7を配設し、後方側に作業者
搭乗装置20,選別作業者搭乗装置21及びコンテナ搭
載台25を配設することにより、機体2の前後,左右の
バランスがよくなり、作業性,作業精度が良好となり、
機体2の走行性,旋回性能,安定性が向上している。ま
た、走行装置(クローラ3,3)をスピン旋回が可能に
構成すると共に、トランスミッション5を機体前側中央
部に配設していることにより、機体2がスピン旋回する
ときに左右何れの方向にもバランスよく旋回できる。従
って、クローラ3,3によって圃場の土を大きくかき寄
せることがない。
【0028】掘取りコンベア装置6の前方には収穫対象
畝の長さ方向に沿って機体の移動と共に追従する畝追従
装置14を設け、その収穫対象畝の傾斜両肩部に転接す
る一対のホィール15を対向させて設けて掘取りコンベ
ア装置6に対し上下調節、かつ左右調節可能に支持して
いるので、両ホィール15は収穫対象畝に対し正確に追
従して機体を自動操向し、掘取りコンベア装置6による
自動掘取り・搬送が行われる。従って、作業者搭乗装置
20に座った作業者は収穫対象畝の畝端における機体操
向操作以外は、ほとんどの時間を選別作業に当てること
ができる。また、圃場端で枕地旋回を行うときは、油圧
シリンダ12で掘取りコンベア装置6を折り畳むことに
より、クローラ3,3のスピン旋回とともに小さい旋回
半径で旋回できる。
【0029】なお、本発明のいも類収穫機1は、いも類
収穫作業のほか、例えば海岸や砂丘地などにおいて、放
置されている空かん,空き瓶,木片等を回収する作業に
も用いることができる。その際には、畝追従装置14を
取外すか、あるいは畝追従装置14を掘取り刃9の掘取
り深さ調節装置として機能させればよい。また、第2コ
ンベア19、受渡し体31及び第3選別コンベア33
は、いも類収穫機1に限らず、定置式の選別装置として
も使用できるものである。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明の農産物収穫
機によれば、以下の効果を奏することができる。 .座席20b,21bは、垂直方向に設けた座席支持
パイプ41に対して上端側から椅子支持パイプ42を嵌
挿し、この椅子支持パイプ42の上端部に支持枠43を
取付けて背もたれ兼シート支持金具44に固着し、該シ
ート支持金具44の前部にシート46の前部をピン45
を介して前後方向に回動自在に枢支し、このシート46
にはシート金具47を介して上記椅子支持パイプ42に
嵌挿される角度調節棒48を取付けてシート46が前後
方向に複数段に角度調節可能としたので、操縦者あるい
は作業者は、着座姿勢はもちろん、立ち姿勢でも作業を
行うことができる。また、立ち姿勢のときには、操縦者
あるいは作業者の体格や作業姿勢に応じてシート46の
角度を変え、シート46を腰当てにして体を支えた状態
で楽に作業を行うことができる。 .座席20b,21bは、座席支持パイプ41に対し
て椅子支持パイプ42を上下に摺動させ、また左右方向
に回動させることにより、高さ調節、及び左右回動を可
能としたので、操縦者あるいは作業者の体格に応じて座
席20b,21bの高さを調節し、また、作業目的方向
に対して座席20b,21bを左右回動させて容易に対
応させることができる。
【0031】 .座席20b,21bは、シート46と背もたれ兼シ
ート支持金具44とに分離して構成し、そのシート46
がピン45を支点として前後方向に複数段に角度調節可
能としたので、操縦者あるいは作業者が立ち姿勢で作業
するとき、シート46を腰当てにするよう角度調節し
て、楽な姿勢で作業を行うことができる。 .座席20b,21bは、シート46と背もたれ兼シ
ート支持金具44とに分離して構成し、そのシート46
がピン45を支点として前後方向に複数段に角度調節可
能としたので、操縦者あるいは作業者が立ち姿勢で作業
するとき、シート46のみを腰当てにするよう角度調節
して、楽な姿勢で作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による座席の側面図である。
【図2】本発明による座席の他の実施例の側面図であ
る。
【図3】本発明を適用したいも類収穫機全体の平面図で
ある。
【図4】同側面図である。
【図5】同斜視図である。
【図6】コンテナ搭載台及びコンテナ支持枠部分の側面
図である。
【図7】コンテナ支持枠の支持装置の側面図である。
【図8】伸縮シリンダの伸縮ガイドの正面図である。
【図9】コンテナ支持枠の保持体の側面図である。
【符号の説明】
1 いも類収穫機 2 機体 3 クローラ 4 エンジン 5 トランスミッション 6 掘取りコンベア装置 7 操縦部 8 側枠(フレーム) 9 掘取り刃 10 掘取りコンベア 10a 回動部 11 掘取りコンベア装置の上下動調節用油圧シリンダ 12 掘取りコンベア装置の折り畳み用油圧シリンダ 13 ブラケット 14 畝追従装置 15 ホィール 16 上下調節機構 17 スライド機構 18 補助作業者搭乗装置 18a ステップ 18b
座席 19 第2コンベア(バータイプ選別コンベア) 20 作業者搭乗装置 20a ステップ 20b 座
席 21 選別作業者搭乗装置 21a ステップ 21b
座席 22 クラッチレバー 23 機体の強度メンバーを兼ねる手摺 24 空間部 25 コンテナ搭載台 26 跨ぎフレーム 27 ライト 28 コンテナ支持枠 28a ピン 29 支持装置 29a 軽荷重支持部材である軽荷重
スプリング 29b重荷重支持部材である重荷重スプリ
ング 30 伸縮シリンダ 30a 伸縮ガイド 30b 保
持体 31 受渡し体 32 コンテナ 32a 小玉収容用コンテナ 32b
中・大玉収容用コンテナ 32c 空のコンテナ 33 第3のコンベア(ロープタイプ選別コンベア) 34 側枠 35 プーリ 36 ロープ 37 張りローラ 38 支柱 39 空のコンテナ載置台 40 ゴム垂れ 41 座席支持パイプ 41a 高さ調節孔 41b
支持ピン 42 椅子支持パイプ 43 支持枠 44 背もたれ兼シート支持金具 44a 高さの低い
背もたれ 45 ピン 46,46a シート 47 シート金具 47a 長孔 48 角度調節棒 49 角度調節ピン
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01D 67/00 - 67/04 A01D 17/00 - 33/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圃場に植生している農産物を収穫し搬送
    を行う収穫コンベア(10)と、この収穫コンベア(1
    0)により搬送された収穫物を選別する選別コンベア
    (19)と、該選別コンベア(19)により選別された
    収穫物をコンテナ(32)に収容して搭載するコンテナ
    搭載台(39)と、操縦者あるいは作業者が座る座席
    (20b,21b)と、を備える自走式の農産物収穫機
    において、上記座席(20b,21b)は、垂直方向に
    設けた座席支持パイプ(41)に対して上端側から椅子
    支持パイプ(42)を嵌挿し、この椅子支持パイプ(4
    2)の上端部に支持枠(43)を取付けて背もたれ兼シ
    ート支持金具(44)に固着し、該シート支持金具(4
    4)の前部にシート(46)の前部をピン(45)を介
    して前後方向に回動自在に枢支し、このシート(46)
    にはシート金具(47)を介して上記椅子支持パイプ
    (42)に嵌挿される角度調節棒(48)を取付けてシ
    ート(46)が前後方向に複数段に角度調節可能とした
    ことを特徴とする農産物収穫機。
  2. 【請求項2】 上記座席(20b,21b)は、座席支
    持パイプ(41)に対して椅子支持パイプ(42)を上
    下に摺動させ、また左右方向に回動させることにより、
    高さ調節、及び左右回動を可能としたことを特徴とする
    請求項1記載の農産物収穫機。
  3. 【請求項3】 上記座席(20b,21b)は、少なく
    ともシート(46)が、ピン(45)を支点として前後
    方向に回動可能としたことを特徴とする請求項1又は2
    記載の農産物収穫機。
  4. 【請求項4】 上記座席(20b,21b)は、シート
    (46)背もたれ兼シート支持金具(44)とに分離
    して構成し、そのシート(46)ピン(45)支点
    として前後方向に複数段に角度調節可能としたことを特
    徴とする請求項1、2又は3記載の農産物収穫機。
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