JP3073823B2 - 農産物収穫機 - Google Patents

農産物収穫機

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JP3073823B2
JP3073823B2 JP03353405A JP35340591A JP3073823B2 JP 3073823 B2 JP3073823 B2 JP 3073823B2 JP 03353405 A JP03353405 A JP 03353405A JP 35340591 A JP35340591 A JP 35340591A JP 3073823 B2 JP3073823 B2 JP 3073823B2
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Japan
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seat
conveyor
sorting
digging
loading platform
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健志 小橋
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KOBASHI INDUSTRIES CO., LTD.
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KOBASHI INDUSTRIES CO., LTD.
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  • Harvesting Machines For Root Crops (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として甘藷、馬鈴
薯、玉葱、ビート、里芋、こんにゃく芋、短根人参等の
根菜類を収穫するようにした農産物収穫機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、根菜類を収穫するようにした農産
物収穫機として、例えばポテトハーベスタ、ビートハー
ベスタ、ポテトディガー、乗用トラクタあるいは歩行型
トラクタに掘取り刃を装着したもの、前記掘取り刃の後
部にリンクロッドチェンコンベヤを装着したもの、前記
リンクロッドチェンコンベヤを振動させるようにしたも
の、等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記ポテトハーベス
タ、ビートハーベスタ、ポテトディガー等は、輸入品と
同様に大型で、北海道のような大規模な圃場で使用する
のには適しているが、小規模な圃場で使用するのには適
しておらず、しかも専用機で汎用性に乏しいものであっ
た。また、乗用トラクタあるいは歩行型トラクタに掘取
り刃を装着したもの、前記掘取り刃の後部にリンクロッ
ドチェンコンベヤを装着したもの、前記リンクロッドチ
ェンコンベヤを振動させるようにしたもの、等は小規模
な圃場で使用することができるように開発されたもので
あるが、上記のような根菜類を掘り取って圃場に放出し
て行くのみで、この掘り取られた根菜類は、別途拾い上
げて選別する作業行程を必要とする、といった作業能率
上の問題点があった。本発明は、上記の問題点を解決す
ることを目的になされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、圃場に植生している農産物を収穫する自
走式の農産物収穫機1において、機体2後部の収穫農産
物が排出される位置に、該収穫農産物を収容する容器を
載置するための荷台24を上下回動可能に枢支して、機
体2から外側に張り出す使用状態と、上方に回動させて
機体2側に起立状態に収納する収納状態とに変位可能に
設けると共に、上記荷台24の外周部に、荷台24の上
面より突出する位置と、該荷台24の上面より下方位置
とに起倒可能、かつそれぞれの位置にトグルバネ25に
より保持される側枠24a,24bを設けて、容器の落
下を防止する容器落下防止手段としたことを特徴として
いる。
【0005】
【作用】上記の構成によって本発明は、荷台24を使用
状態にして、収穫された農産物を選別して容器に収容し
ながら移動することが出来る。また、収穫作業を行わな
いときは、荷台24を収納状態にすることによって、移
動時や収穫機収納時に邪魔にならない。さらに、荷台2
4上に収穫農産物を収容した容器を積載しているとき
は、側枠24a,24bを荷台24の上面より突出する
位置にして容器の落下を防ぎ、収穫農産物を収容した容
器を運搬車の荷台等に移し変えるときには、側枠24
a,24bを荷台24の上面より下方位置に倒すことに
より、移し変え作業が容易に行える。側枠24a,24
bの起倒操作はトグルバネ25により簡単に行われる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の図面を参照
して具体的に説明する。図1ないし図3において、符号
1はいも類収穫機で、このいも類収穫機1は、機体2に
クローラ3を装備し、機体2の一側にエンジン部4を設
けてその上側に燃料タンク4aを配設している。エンジ
ン部4には、エンジンのほか、エンジンにより駆動され
る発電機、油圧ポンプなど(図示せず)を搭載してい
る。エンジン部4の後方には操縦部5が設けられ、操縦
部5のさらに後方に操縦席兼作業用座席6を設けてい
る。機体2の下部前方から機体中央上部にかけて、農産
物を掘取り、後方に向け搬送を行う,先端側が下降する
ように傾斜した掘取りコンベア装置7を設けている。
【0007】上記掘取りコンベア装置7は、左右の側枠
(フレーム)8,8の先端部に掘取り刃9を取付け、側
枠8,8間にリンクロッドからなる掘取りコンベヤ10
を巻装し、その傾斜上端部の回動部10aを中心に傾斜
下端側が上下方向に回動可能で、機体2と側枠8,8間
に設けた油圧シリンダ11,11の伸縮作動によって上
下動調節、即ち、掘取り深さの調節が行われるようにな
っている。掘取りコンベヤ10は、その移動速度を、無
段または有段に変速調節可能となっている。また、左右
の側枠8,8から前方に向け突出したブラケット12,
12には、収穫対象畝の長さ方向に沿って機体の移動と
共に追従する畝追従装置13を設けている。
【0008】この畝追従装置13は、収穫対象畝の傾斜
両肩部に転接する一対のホィール14,14を対向させ
て設け、この両ホィール14を掘取りコンベア装置7に
対し上下調節機構15により上下調節可能、かつスライ
ド機構16,16により左右移動調節可能に支持してい
る。上記一対のホィール14,14は、キャンバー角及
びトーインを有している。上記掘取りコンベア装置7の
側部に、掘取りコンベヤ10により搬送されて来る収穫
物の選別などを行う補助作業者用座席17を着脱可能に
設けている。掘取りコンベア装置7の後方の機体後部位
置には、収穫物を載置して移送しながら選別作業を行う
ための平ベルト状の選別コンベア装置18を配設し、こ
の選別コンベア装置18の移送方向両側において選別作
業が行えるようになっている。
【0009】上記操縦席兼作業用座席6は、操縦部5と
対向すると共に、選別コンベア装置18の側方に位置し
ており、この操縦席兼作業用座席6と反対側の機体に作
業者用座席19及びステップ20を設け、操縦席兼作業
用座席6に座った作業者は、同位置で操縦作業と選別作
業の両方が行えるようになっており、操縦席兼作業用座
席6に対して機体下部に操縦部ステップ5aと選別用ス
テップ21とが設けられている。上記操縦席兼作業用座
席6、補助作業者用座席17、及び作業者用座席19
は、その場回転が可能で、かつ高さ調節及びスライド調
節が可能になっている。また、上記ステップ20,21
は、使用状態と非使用状態とに変位(折り畳み)可能と
し、少なくとも非使用時には機体2の幅内に収まるよう
に構成されている。
【0010】上記作業者用座席19の近傍には、操縦部
5に設けた走行クラッチレバー及び掘取りコンベア10
のクラッチレバーと連動して操作出来るクラッチレバー
22が設けられ、機体の左右両側部のどちらからでも、
走行クラッチ及び掘取りコンベアのクラッチの操作が出
来るようになっている。選別コンベア装置18の終端部
下方に図2及び図16に示すレーキ状の篩線23を設け
ている。また、選別コンベア装置18の後方に、収穫し
た農産物を収容する容器(例えばコンテナ)を載置する
ための荷台24を、機体2から外側に張り出す使用状態
と、機体2側に収納する収納状態とに折り畳み可能に設
けている。この荷台24は、機体2に対し着脱可能に、
また、上下調節可能に設けてもよいものである。
【0011】上記荷台24には、図14ないし図16に
詳細に示すように、その外周部に、荷台24の上面より
突出する位置と、荷台24の上面より下方位置とに起倒
(回動)可能、かつそれぞれの位置に保持される,左右
の側枠24a,24a及び後部側枠24bを設けてい
る。これら側枠24a,24bを荷台24の上面より突
出する位置と荷台24の上面より下方位置とに起倒(回
動)し、それぞれの位置に保持するためにトグルバネ2
5が設けられている。図1に示す実施例では、操縦部5
に操向レバー26,26を設けているが、この操向レバ
ー26,26に代えて、図5及び図6に示すステアリン
グハンドル27を設けてもよい。
【0012】図4及び図5を参照して、変速装置28及
び操縦操作部29について説明する。変速装置28は、
エンジン4からベルト伝動系4bを介して動力を受け、
無段変速する油圧無段変速装置(HST)30の出力軸
30aに、変速ギヤ31を装着して無段と有段とに変速
するようにし、サイドクラッチ32をクラッチ操作アー
ム32a及びクラッチ操作ロッド32bにより操作し
て、デファレンシャル装置33を介してクローラ駆動軸
34,34への動力伝達を接,断してクローラ3,3に
より無段と有段とに変速走行するようにしている。ま
た、デファレンシャル装置33に関連してブレーキ装置
35が設けられ、ブレーキ操作アーム35a及びブレー
キ操作ロッド35bにより操作されるようになってい
る。
【0013】操縦操作部29は、ステアリングハンドル
27を連結したステアリングシャフト27aが作動ギヤ
27bを介してタイトアーム36に連繋され、このタイ
トアーム36に上記クラッチ操作ロッド32bを連繋し
ている。タイトアーム36の後部にはカム37,37が
形成され、このカム37,37に、ステアリングハンド
ル27を左右いずれかに大きく旋回させたときに選択的
に接するカムフォロワ(ローラ)38,38が設けら
れ、このカムフォロワ38,38に上記ブレーキ操作ロ
ッド35bが連繋されている。そして、ステアリングハ
ンドル27を左右いずれかに大きく旋回させたとき、サ
イドクラッチ32、差動機構33、ブレーキ35の作動
により機体を超信地旋回させるようにしている。
【0014】また、上述のように掘取りコンベヤ10
は、その移動速度が無段と有段とに変速調節可能であ
り、これにクローラ3,3の無段または有段走行と組合
せることにより、掘取り作業速度が自由に設定可能であ
る。上記掘取りコンベア装置7は、いも類収穫機1の非
使用時には、掘取りコンベア装置7全体を回動させる
か、あるいは図7に示すように、先端側部分を長さ方向
ほぼ中間位置で屈折して機体側に回動させて収納出来る
ようになっており、機体前後長を短くして軽トラックの
荷台に積載して運搬出来、また、倉庫などに収納出来る
ようにしてある。図13に示すように、上記掘取りコン
ベヤ10のうち、少なくとも搬送用ロッド10bの外周
に、弾性体からなる筒体10cを回動自在に嵌挿してあ
る。
【0015】上記選別コンベア装置18は、図8に示す
ように、受渡しコンベア18aと選別コンベア18bと
に分けて連続して設け、受渡しコンベア18aの移動速
度を選別コンベア18bの移動速度より早くなるように
構成してもよいものである。上記操縦席兼作業用座席6
及び作業者用座席19は、図9ないし図11に示すよう
に、回動式の背もたれを有していて、背もたれ,座席兼
用式のものにして、作業者が座った状態、立った状態の
いずれでも選別作業が出来る操縦席兼作業用座席6a及
び作業者用座席19aを構成してもよいものである。ま
た、図12に示すような、回動式の背もたれと座席兼用
式の縦席兼作業用座席6b及び作業者用座席19bにし
てもよい。この両形式の座席とも、その場回転が可能
で、かつ高さ調節及びスライド調節が可能である。
【0016】図9及び図10に示すように、機体側部に
支柱取付け座39を角度調節及び高さ調節可能に設け、
この取付け座39にパラソル40の支柱を取り付けて、
操縦席兼作業用座席6、補助作業者用座席17、及び作
業者用座席19に座った作業者の日除けを行うようにし
ている。また、パラソル40の支柱に扇風機41を取り
付けて上記発電機により発電された電力により作動させ
て作業者に風を送るようにしてもよく、また、扇風機4
1のほかにもラジオ等の家庭用弱電製品が使用可能であ
る。
【0017】次に、上記のように構成されたいも類収穫
機1の作用について説明する。いも類収穫機1は、例え
ば、甘藷、馬鈴薯、玉葱、ビート、里芋、こんにゃく
芋、短根人参等の根菜類を圃場から収穫するとき、畝追
従装置13のホィール14,14を、収穫対象畝の傾斜
両肩部に転接させ、掘取りコンベア装置7の掘取り刃9
を油圧シリンダ11,11によって上下動調節して掘取
り深さを調節し、機体の前進により収穫物を掘取り刃9
により掘取り、これを掘取りコンベヤ10により土と共
に搬送しながら機体斜め上方に揚上する。この搬送の間
にリンクロッド間から土が落下し、掘取りコンベヤ10
の搬送終端から選別コンベア装置18上に排出された収
穫物を、操縦席兼作業用座席6及び作業者用座席19に
座った作業者が選別して、荷台24に載置された容器
(コンテナ)に収容する。選別コンベア装置18上に残
った土や夾雑物はその搬送終端から圃場に落下する。
【0018】掘取りコンベア装置7の前方には収穫対象
畝の長さ方向に沿って機体の移動と共に追従する畝追従
装置13を設け、その収穫対象畝の傾斜両肩部に転接す
る一対のホィール14を対向させて設けて掘取りコンベ
ア装置7に対し上下調節、かつ左右調節可能に支持して
いるので、両ホィール14は収穫対象畝に対し正確に追
従して機体を自動操向し、掘取りコンベア装置7による
自動掘取り・搬送が行われる。従って、操縦席兼作業用
座席6に座った作業者は収穫対象畝の畝端における機体
操向操作以外は、ほとんどの時間を選別作業に当てるこ
とが出来る。
【0019】そして、選別コンベア装置18の移送方向
両側において選別作業を行うので、掘取りコンベア装置
7で掘り取った収穫物を能率よく選別出来る。掘取りコ
ンベア10の移動速度が、無段または有段に変速調節可
能なので、収穫対象作物の種類、収穫量、圃場状態等に
よって、掘取りコンベア10の移動速度を適宜選択し、
適正な作業を行うことが出来る。選別コンベア装置18
は平ベルト状なので、多くの収穫対象作物に対応出来、
また、選別作業者の危険も少ない。選別コンベア装置1
8を、受渡しコンベア18aと選別コンベア18bに分
けたときには、掘取りコンベア装置7からの収穫物の受
渡しがよりスムーズに行われる。選別コンベア装置18
の搬送終端から篩線23上に落下する夾雑物、収穫物及
び土のうち、土が篩線23の間から先に圃場に落ち、そ
の上に収穫物が落ちて土の上に露出することになり、収
穫物の回収が容易となる。操縦席兼作業用座席6及び作
業者用座席19に対応してそれぞれステップ20,21
が設けられているので、安定した姿勢で選別作業が行え
る。
【0020】走行機体2のクローラ走行装置3を、走行
機体2側に設けられた無段変速機構30、ブレーキ35
を有する差動機構33、ブレーキ付き走行変速機構31
により駆動するようにしたので、超信地旋回が可能とな
り、比較的小規模の圃場においても効率のよい収穫作業
が行われる。また、上記クローラ走行装置3の操向操作
を、1つのステアリングハンドル27により行う場合に
は、左右別々の操向レバーにより操作するのに比べ操向
操作が容易となり、超信地旋回が簡単に行える。さら
に、収穫装置7は、少なくとも掘取り刃9の後部に掘取
りコンベヤ10を設け、この掘取りコンベヤ10の回転
速度を無段と有段とに変速調節可能とし、機体走行速度
との組合せが自由に設定出来るので、圃場条件、圃場に
植生している農産物の状態等に応じて掘取りコンベヤ1
0の回転速度を調節し、適正な収穫作業が行われる。
【0021】機体2の後部に、収穫した農産物を収容す
る容器(コンテナ)を載置するための荷台24を、機体
2から外側に張り出す使用状態と、機体2側に収納する
収納状態とに折り畳めるように設けているので、荷台2
4を使用状態にして、収穫された農産物を選別して容器
に収容しながら移動することが出来る。また、収穫作業
を行わないときは、荷台24を収納状態にすることによ
って、移動時や収穫機収納時に邪魔にならない。さら
に、荷台24の外周部に、荷台上面より突出する位置
と、荷台上面より下方位置とに起倒可能、かつそれぞれ
の位置に保持される側枠24a,24bを設けたので、
荷台24上に収穫農産物を収容した容器を積載している
ときは、側枠24a,24bを荷台24の上面より突出
する位置にして容器の落下を防ぎ、収穫農産物を収容し
た容器を運搬車の荷台等に移し変えるときには、側枠2
4a,24bを荷台24の上面より下方位置に倒すこと
により、移し変え作業が容易に行える。
【0022】機体後方寄りの一側に操縦装置5、座席6
及びステップ21を、操縦装置5の反対側に作業者用座
席19及びステップ20をそれぞれ設け、操縦装置5側
の作業者は、操縦作業と選別作業の両方が行え、しかも
座席6,19は、その場回転が可能で、高さ調節及びス
ライド調節が可能なので、操縦装置5の座席6に座った
作業者は操縦作業と選別作業への姿勢転換が容易で、ま
た、作業者用座席19に座った作業者も楽な姿勢で選別
作業が行える。また、ステップ20,21は、使用状態
と非使用状態とに変位可能で、非使用時には機体幅内に
収まるから、ステップ20,21を使用状態にして安定
した選別作業が行え、非使用時には機体幅内に収めて機
体移動や収納を行う。さらに、操縦装置5とクラッチレ
バー22により機体の左右両側部のどちらからでも、走
行クラッチ及び掘取りコンベアのクラッチが操作出来、
緊急時に、選別作業を行っている左右両側の作業者のど
ちらでも機体の走行及び掘取りコンベアの停止が行え、
作業を再開出来る。
【0023】掘取りコンベア装置7は、掘取りコンベア
10の前側に掘取り刃9を設け、機体2に対し回動部1
0aを中心に回動自在で、掘取り刃9による掘取り深さ
及び掘取りコンベア10の搬送角度の調節が自在に行え
る。掘取りコンベア装置7の非使用時には、掘取りコン
ベア装置全体あるいは先端側部分を機体側に回動させて
収納して、非使用時に掘取り刃9及び掘取りコンベヤ1
0を収納状態にすることによって、機体の前後長が短く
なり、運搬車等による運搬が楽に行われる。また、倉庫
等への収納時に場所を取らない。掘取りコンベア10の
うち、少なくとも搬送用ロッド10bの外周に弾性体か
らなる筒体10cを回動自在に嵌挿したので、掘取り刃
9により掘り取られた収穫物が掘取りコンベヤ10によ
って搬送される間に、収穫物と共に搬送される土は弾性
筒体10cの回動により落下し、また、収穫物の外周に
付着している土も落下する。
【0024】機体に、原動機(エンジン)により駆動さ
れる発電機を搭載し、この発電機により発電された電力
により、機体に設けた扇風機41、ラジオ等を作動する
ようにしたので、作業環境が良好となり、快適に作業が
行える。機体に作業者用座席6,17,19を設け、そ
の近傍の機体に角度調節及び高さ調節可能なパラソル取
付け座を設けたので、パラソルにより日射を防ぎ、作業
者を暑さや日焼けから守り、作業環境を良好にする。掘
取りコンベア10の側部に、補助作業者用座席17を着
脱可能に設けたので、収穫物や圃場の状態によっては補
助作業を行い、不要のときは取り外しておけばよい。ま
た、操縦席兼作業用座席6及び作業者用座席19を、回
動式の背もたれを有する6a,19a、6b,19bの
ようにすると、作業者が座った状態、立った状態のいず
れでも選別作業が行える。なお、本発明のいも類収穫機
1は、いも類収穫作業のほか、例えば海岸や砂丘地など
において、放置されている空かん,空き瓶,木片等を回
収する作業にも用いることが出来る。その際には、畝追
従装置13を取外すか、あるいは掘取り刃9の掘取り深
さ調節装置として機能させればよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明の農産物収穫
機によれば、機体2後部の収穫農産物が排出される位置
に、該収穫農産物を収容する容器を載置するための荷台
24を上下回動可能に枢支して、機体2から外側に張り
出す使用状態と、上方に回動させて機体2側に起立状態
に収納する収納状態とに変位可能に設けると共に、上記
荷台24の外周部に、荷台24の上面より突出する位置
と、該荷台24の上面より下方位置とに起倒可能、かつ
それぞれの位置にトグルバネ25により保持される側枠
24a,24bを設けて、容器の落下を防止する容器落
下防止手段としたので、荷台24を使用状態にし、収穫
された農産物を選別して容器に収容しながら移動するこ
とが出来る。また、収穫作業を行わないときは、荷台2
4を収納状態にすることによって、機体移動時や収穫機
収納時等において邪魔になることがない。さらに、荷台
24上に収穫農産物を収容した容器を積載しているとき
は、側枠24a,24bを荷台24の上面より突出する
位置にして容器の落下を防ぎ、収穫農産物を収容した容
器を運搬車の荷台等に移し変えるときには、側枠24
a,24bを荷台24の上面より下方位置に倒すことに
より、移し変え作業を容易に行うことが出来る。また、
側枠24a,24bの起倒操作は、トグルバネ25によ
り簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のいも類収穫機全体の平面図
である。
【図2】いも類収穫機全体の側面図である。
【図3】同正面図である。
【図4】変速装置の概略平面図である。
【図5】操縦操作部の説明斜視図である。
【図6】ハンドル部分の他の実施例を示すいも類収穫機
全体の平面図である。
【図7】掘取りコンベア装置の折り畳み状態を示すいも
類収穫機全体の側面図である。
【図8】選別コンベア装置の他の実施例を示すいも類収
穫機全体の側面図である。
【図9】選別作業部の座席の他の実施例を示すいも類収
穫機全体の平面図である。
【図10】操縦部の他の実施例を示すいも類収穫機全体
の側面図である。
【図11】(a)及び(b)は選別作業部の座席の説明
図である。
【図12】(a)及び(b)は選別作業部の座席の他の
実施例の説明図である。
【図13】掘取りコンベアの拡大断面図である。
【図14】荷台部分の側面図である。
【図15】荷台を折り畳んだ状態の側面図である。
【図16】荷台の側枠を倒した状態、及び篩線の平面図
である。
【符号の説明】
1 いも類収穫機 2 機体 3 クローラ 4 エンジン部(エンジン、発電機、油圧モータ) 4
a 燃料タンク 4bベルト伝動系 5 操縦部 5a 操縦部ステップ 6 操縦席兼作業用座席 7 掘取りコンベア装置 8 側枠(フレーム) 9 掘取り刃 10 掘取りコンベア 10a 回動部 10b 搬送
用ロッド 10c 弾性筒体 11 油圧シリンダ 12 ブラケット 13 畝追従装置 14 ホィール 15 上下調節機構 16 スライド機構 17 補助作業者用座席 18 選別コンベア装置 18a 受渡しコンベア 1
8b 選別コンベア 19 作業者用座席 20 ステップ 21 選別作業用ステップ 22 クラッチレバー 23 篩線 24 荷台 24a 左右の側枠 24b 後部側枠 25 トグルバネ 26 操向レバー 27 ステアリングハンドル 27a ステアリングシ
ャフト 27b 作動ギヤ 28 変速装置 29 操縦操作部 30 油圧無段変速装置(HST) 30a 出力軸 31 変速ギヤ 32 サイドクラッチ 32a クラッチ操作アーム
32b クラッチ操作ロッド 33 デファレンシャル装置 34 クローラ駆動軸 35 ブレーキ装置 35a ブレーキ操作アーム 3
5b ブレーキ操作ロッド 36 タイトアーム 37 カム 38 カムフォロワー 39 支柱取付け座 40 パラソル 41 扇風機

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圃場に植生している農産物を収穫する自
    走式の農産物収穫機(1)において、 機体(2)後部の収穫農産物が排出される位置に、該収
    穫農産物を収容する容器を載置するための荷台(24)
    を上下回動可能に枢支し、機体(2)から外側に張り
    出す使用状態と、上方に回動させて機体(2)側に起立
    状態に収納する収納状態とに変位可能に設けると共に、
    上記荷台(24)の外周部に、荷台(24)の上面より
    突出する位置と、該荷台(24)の上面より下方位置と
    に起倒可能、かつそれぞれの位置にトグルバネ(25)
    により保持される側枠(24a,24b)を設けて、容
    器の落下を防止する容器落下防止手段としたことを特徴
    とする農産物収穫機。
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