JP2769303B2 - 外階段の構造 - Google Patents

外階段の構造

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JP2769303B2
JP2769303B2 JP7189554A JP18955495A JP2769303B2 JP 2769303 B2 JP2769303 B2 JP 2769303B2 JP 7189554 A JP7189554 A JP 7189554A JP 18955495 A JP18955495 A JP 18955495A JP 2769303 B2 JP2769303 B2 JP 2769303B2
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努 河添
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ナショナル住宅産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物本体の外側に
形成される外階段の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から建物本体の外側に外階段を形成
するには、建物本体の外側において外階段の4隅に相当
する箇所に支持柱を立設し、この支持柱間に梁を架設し
て該梁によりU型階段の踊り場下面を支持していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来例に
あっては、外階段の4隅に相当する箇所にそれぞれ支持
柱を立設するため、4本の支持柱が必要となって、外観
が悪く、また、支持柱の使用本数が多いためコストがか
かり、また、外階段の4隅に支持柱が存在するため、支
持柱に邪魔されて階段下のスペースの有効利用ができな
いという問題があった。
【0004】本発明の課題は、外階段の支持柱が2本で
よくてコストダウンが図れると共に外観が良く、また、
階段下のスペースの有効利用が図れ、しかも、支持柱が
2本であるにもかかわらず強度が強く、更に、支持柱か
ら突設した梁と建物本体との連結が簡単に、しかも、建
物本体側の水密性を確保した状態で連結できる外階段の
構造を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の外階段の構造は、建物本体1の外側に建物
本体1の外壁2面に平行に一対の支持柱3を立設し、該
一対の支持柱3よりそれぞれ建物本体1側と、その反対
側に梁4を突設すると共に、これらの梁4でU型階段の
踊り場5下面を支持し、且つ建物本体1側に突設した梁
4の端部を外壁2を貫通する継ぎ梁7に接合すると共に
この外壁2を貫通する継ぎ梁7を建物本体1の架構体8
に接合して成ることを特徴とするものであり、このよう
な構成とすることで、外階段6の支持柱3としては2本
で良くなり、また外階段6の支持柱3から突設した梁4
と建物本体1の架構体8とを継ぎ梁7を介して簡単な構
成で接合することができることになる。
【0006】また、継ぎ梁7が外壁2に形成された貫通
孔9を被覆するカバー10で屋内側と屋外側とに分断さ
れている構成とすることで、継ぎ梁7で接続するように
したにもかかわらず、外壁2に形成された貫通孔9がカ
バー10で被覆され、気密性、水密性が確保されること
になる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につき詳
述する。図中1は建物本体であって、該建物本体1の外
壁2面に平行に一対の支持柱3が立設してある。該一対
の支持柱3は階段部11が踊り場5を介してU型に折れ
曲がりながら上下方向に連続するいわゆるU型階段の支
持柱となるものである。この一対の支持柱3の上下方向
の各踊り場5に対応する箇所よりそれぞれ建物本体1側
と、その反対側に梁4が突設してある。
【0008】上記支持柱3から建物本体1側と、その反
対側に突設した梁4にはそれぞれ踊り場5が支持される
ものである。つまり、踊り場5の構造体である踊り場構
造体12が梁4に固着されて支持してある。また、階段
部11の端部は梁4に接合してある。ここで、支持柱3
は建物本体1の外壁2面と平行な方向においては踊り場
5と階段部11との間に配置され、且つ建物本体1の外
壁2面と直交する方向においては踊り場5の幅方向の中
間部に配置されるものである。
【0009】上記支持柱3から突設した梁4のうち建物
本体1側に突設した梁4の端部は継ぎ梁7を介して建物
本体1の架構体8に接合してある。図5、図6において
23は建物本体1の架構体8を構成する梁、24は通し
柱、25は中間柱を示している。継ぎ梁7は建物本体1
の外壁2に設けた貫通孔9を貫通している。この継ぎ梁
7は屋外側継ぎ梁7aと屋内側継ぎ梁7bとに2分割し
てあり、屋外側継ぎ梁7a及び屋内側継ぎ梁7bの両端
部にはそれぞれ接合板部13が設けてあり、屋内側の継
ぎ梁7bの一端部の接合板部13を建物本体1の梁のよ
うな架構体8にボルトのような固着具により固着する。
外壁2に設けた貫通孔9にはカバー10が取付けられて
閉鎖されるが、該カバー10の屋内側の面に屋内側継ぎ
梁7bの他端部の接合板部13を当て、カバー10の屋
外側の面に屋外側継ぎ梁7aの一端部の接合板部13を
当て、両接合板部13をカバー10を介してボルトのよ
うな固着具により固着することで接合するものである。
外側継ぎ梁7aの他端部の接合板部13は支持柱3から
建物本体1側に突設した梁4の端部に設けた接合板部1
3aにボルトのような固着具により固着することで接合
されるが、この場合、図5、図6のように外側継ぎ梁7
aの他端部の接合板部13と梁4の端部に設けた接合板
部13aとの間に階段の側桁16を介在させて固着具に
より固着する。このようにすることで、階段の側桁16
を同時に梁4、継ぎ梁7に固着できることになる。上記
のように、継ぎ梁7が屋外側継ぎ梁7aと屋内側継ぎ梁
7bとに2分割され、屋外側継ぎ梁7aと屋内側継ぎ梁
7bとが外壁2に形成された貫通孔9を被覆するカバー
10を介して接合されていることで、支持柱3から突出
した梁4と建物本体1の架構体8とを継ぎ梁7で接続す
るようにしたにもかかわらず、外壁2に形成された貫通
孔9がカバー10で被覆され、気密性、水密性が確保さ
れるようになっている。
【0010】建物本体1の各階に対応する部分の踊り場
5には図4に示すように、建物本体1の外壁の出入り用
開口部20に通じる床部が建物本体1側に向けて突出し
てあって、建物本体1の各階の出入り用開口部20から
外階段6の踊り場5に出入りできるようにしてある。ま
た、図中21は外階段6に設ける手摺りを示している。
【0011】上記のようにして建物本体1の外壁2の外
側に外階段6が形成されるのであるが、この外階段6は
支持柱3が2本であるので、従来のように外階段6の4
隅に支持柱3をそれぞれ立設する(つまり4本支持柱3
を立設する)ものに比べて、図1においてSで示す階段
下のスペースを支持柱3に邪魔されることなく有効利用
することが可能となるものである。
【0012】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、建物本体の外側に建物本体の外壁面に平行に一対の
支持柱を立設し、該一対の支持柱よりそれぞれ建物本体
側と、その反対側に梁を突設すると共に、これらの梁で
U型階段の踊り場下面を支持し、且つ建物本体側に突設
した梁の端部を外壁を貫通する継ぎ梁に接合すると共に
この外壁を貫通する継ぎ梁を建物本体の架構体に接合し
てあるので、外階段が建物本体に接合されるため、外階
段の支持柱が2本でも強度の強い外階段を構成できるも
のであり、また、支持柱が2本であるため、簡易な構成
となると共に階段下のスペースの有効利用が図れるもの
であり、また、梁端部に接合され且つ外壁を貫通する継
ぎ梁を建物本体の架構体に接合してあるので、簡単な構
成で建物本体の架構体に外階段の梁を接合できて、少な
い支持柱で強固な階段を構成することができるものであ
る。
【0013】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、継ぎ梁が外壁に
形成された貫通孔を被覆するカバーで屋内側と屋外側と
に分断されているから、外壁に形成される貫通孔がカバ
ーで被覆されて気密性、水密性が確保できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の正面図である。
【図2】同上の1階部分の断面図である。
【図3】同上の中間階部分の断面図である。
【図4】同上の上階部分の断面図である。
【図5】同上の建物本体との接合部分の階段部及び踊り
場を省略した状態の平面断面図である。
【図6】同上の建物本体との接合部分を示す縦断面図で
ある。
【図7】同上の踊り場を梁に支持している部分の概略図
である。
【符号の説明】
1 建物本体 2 外壁 3 支持柱 4 梁 5 踊り場 6 外階段 7 継ぎ梁 8 架構体 9 貫通孔 10 カバー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物本体の外側に建物本体の外壁面に平
    行に一対の支持柱を立設し、該一対の支持柱よりそれぞ
    れ建物本体側と、その反対側に梁を突設すると共に、こ
    れらの梁でU型階段の踊り場下面を支持し、且つ建物本
    体側に突設した梁の端部を外壁を貫通する継ぎ梁に接合
    すると共にこの外壁を貫通する継ぎ梁を建物本体の架構
    体に接合して成ることを特徴とする外階段の構造。
  2. 【請求項2】 継ぎ梁が外壁に形成された貫通孔を被覆
    するカバーで屋内側と屋外側とに分断されていることを
    特徴とする請求項1記載の外階段の構造。
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JPH07197616A (ja) * 1993-12-28 1995-08-01 Tomoya Ota 階段およびその組み立て固定方法

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JPH0932227A (ja) 1997-02-04

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