JP2768842B2 - 半導体レーザ - Google Patents

半導体レーザ

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JP2768842B2 JP3024060A JP2406091A JP2768842B2 JP 2768842 B2 JP2768842 B2 JP 2768842B2 JP 3024060 A JP3024060 A JP 3024060A JP 2406091 A JP2406091 A JP 2406091A JP 2768842 B2 JP2768842 B2 JP 2768842B2
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斉 渡辺
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体レーザに関
し、特に漏れ電流の小さい電流阻止構造を有する半導体
レーザに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の電流阻止構造を有するPP
IBH(P-substrate Partially Inverted Buried Hete
rostructure )型半導体レーザの断面構造図である。図
において、1はp型基板、2はp型埋込層、3はn型ブ
ロック層、4はp型ブロック層、6はn型コンタクト
層、7は活性層、8は電極である。
【0003】PPIBH型半導体レーザとは、その作成
過程において、p型埋込層2とp型ブロック層4のキャ
リア濃度を高くして、埋込成長時にn型ブロック層3の
活性層側の先端部をp型ブロック層4及びp型埋込層2
からのp型不純物の拡散によりp型に変換することによ
り、電気抵抗の小さいn型ブロック層3とn型コンタク
ト層6とが直接接触しないようにして、p型埋込層2か
らn型ブロック層3へ流れる漏れ電流を小さくした、閾
値電流の小さいことを特徴とする半導体レーザである。
【0004】図4は図3に示したPPIBH型半導体レ
ーザの電気的特性を示す等価回路である。ここでRsは
電極8とp型基板1との接触抵抗と、p型基板の有する
広がり抵抗との和、R1 はp型基板1から活性層7の間
のチャネル抵抗、R2 はp型基板1からp型ブロック層
4の間のチャネル抵抗、Tr1 はp型埋込層2,n型ブ
ロック層3,p型ブロック層4によって構成されるpn
p型トランジスタ、Tr2 はn型ブロック層3,p型ブ
ロック層4,n型コンタクト層6によって構成されるn
pn型トランジスタ、Dはp型基板1,活性層7,n型
コンタクト層6により構成されるダイオードである。I
gはチャネル抵抗R2 を流れるトランジスタTr2 のゲ
ート電流、IA はトランジスタTr1 のエミッタ電流、
Vは半導体レーザに印加される電圧、Vaはダイオード
Dに加わる電圧である。トランジスタTr1 とTr2
サイリスタ接続されている。図3の半導体レーザの断面
図と図4の回路図との関連を図6に示す。
【0005】次にこの回路の動作について説明する。半
導体レーザの閾値電圧をVthとする。半導体レーザに
電圧Vを印加してゆくと、VaがVthよりも小さい範
囲では、Vaが上昇し、電流Igが流れる。そして、I
gによりトランジスタTr2 が導通状態になると、トラ
ンジスタTr2 とサイリスタ接続されているトランジス
タTr1 も導通状態となって大きな短絡電流IA が流れ
る。このIgとIA との和が漏れ電流Irとなって流れ
る。そして、電圧Vaが閾値電圧Vthに等しくなる
と、それ以上の印加電圧Vを増加しても、ダイオードD
の端子電圧Vaの値は閾値電圧Vthに固定されるの
で、漏れ電流Irもそれ以上増加しなくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のPPIBH構造
を有する半導体レーザは以上のような電気的特性を示す
ので、波長の短いレーザ等,閾値電圧Vthが大きい半
導体レーザでは、このような構造であってもVaの上昇
が大きくなり、トランジスタTr2 に大きなゲート電流
Igが流れてサイリスタが導通し、その結果大きな短絡
電流IA が流れ、結果として漏れ電流Irが大きくなる
という問題点があった。
【0007】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、閾値電圧が大きくても漏れ電流
Irを小さく抑えることのできる半導体レーザを得るこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体レ
ーザは、活性層に近接してサイリスタ構造の電流阻止層
を有し、コンタクト層とブロック層との間にこれらより
も高抵抗の層を有するものである。
【0009】またこの発明に係る半導体レーザは、活性
層に近接してサイリスタ構造の電流阻止層を有し、該サ
イリスタ構造を構成するn型ブロック層の活性層側先端
部がp型ブロック層及びp型埋込層からのp型不純物の
拡散により反転したPPIBH構造であり、該p型ブロ
ック層とその上に設けられたn型コンタクト層との間に
両層よりも高抵抗の層を備えたものである。
【0010】
【作用】この発明においては、半導体レーザのサイリス
タ構造の電流阻止層は、高抵抗層を介して接地されてい
るので、漏れ電流がこの高抵抗層を流れることにより電
圧降下が生じサイリスタは導通状態にならないため、半
導体レーザへの印加電圧を大きくしても、サイリスタを
流れる電流は小さく保たれることになり、その結果閾値
電圧の比較的大きいレーザにおいても、漏れ電流を小さ
くすることができる。
【0011】またこの発明においては、サイリスタ構造
の電流阻止層が高抵抗層を介して接地されているので、
漏れ電流がこの高抵抗層を流れることにより電圧降下が
生じサイリスタは導通状態にならないため、半導体レー
ザへの印加電圧を大きくしても、サイリスタを流れる電
流は小さく保たれることになり、閾値電流の小さいPP
IBH型半導体レーザにおいてさらに漏れ電流を小さく
することができる。
【0012】
【実施例】以下本発明の一実施例によるPPIBH型半
導体レーザを図について説明する。図1はこの発明の一
実施例によるPPIBH型半導体レーザを示す断面構造
図である。図において、1はp型基板、2はp型埋込
層、3はn型ブロック層、4はp型ブロック層、5はn
- 型高抵抗層、6はn型コンタクト層、7は活性層、8
は電極である。
【0013】図2は図1に示した半導体レーザの電気的
特性を示す等価回路である。ここでRsは電極8とp型
基板1との接触抵抗とp型基板の有する広がり抵抗との
和、R1 はp型基板1から活性層7の間のチャネル抵
抗、R2 はp型基板1からp型ブロック層4の間のチャ
ネル抵抗、Rn- はn- 型高抵抗層5のもつ抵抗、Tr
1 はp型埋込層2,n型ブロック層3,p型ブロック層
4によって構成されるpnp型トランジスタ、Tr2
n型ブロック層3,p型ブロック層4,n- 型高抵抗層
5によって構成されるnpn- 型トランジスタ、Dはp
型基板1,活性層7,n型コンタクト層6により構成さ
れるダイオードである。Igはチャネル抵抗R2 を流れ
るゲート電流、IA はトランジスタTr1 のエミッタ電
流、Vは半導体レーザに印加される電圧、Vaはダイオ
ードDに加わる電圧である。トランジスタTr1 とTr
2 は、サイリスタ接続されている。半導体の閾値電圧を
Vthとする。Irは漏れ電流であり、IgとIA との
和である。図5に図1の断面図と図2の回路図との関連
を示す。
【0014】この等価回路の動作を以下に説明する。半
導体レーザに電圧Vを印加していくと、VthがVaよ
りも大きい領域ではVaが上昇するが、同時に抵抗Rn
- を流れるサイリスタの電流Irによる電圧降下が生じ
るので、トランジスタTr2 のエミッタ電圧は高く保た
れ、ゲート電流Igは大きくならない。従ってサイリス
タは導通状態とならないので、大きな短絡電流は流れ
ず、結果として漏れ電流Irを小さくすることができ
る。そして、電圧Vaが閾値電圧Vthに等しくなる
と、それ以上印加電圧Vを増加しても、ダイオードDの
端子電圧Vaの値は閾値電圧Vthに固定されるので、
漏れ電流Irもそれ以上増加しなくなる。
【0015】このように本実施例においては、p型ブロ
ック層4とn型コンタクト層6との間にn- 型高抵抗層
を形成し、漏れ電流により生じる電圧降下のためにサイ
リスタを導通させないようにしたから、大きな短絡電流
は流れず、漏れ電流を小さくすることができる。
【0016】なお、上記実施例では高抵抗層5をn-
半導体としたが、i型半導体であってもよく、またP-
型半導体であってもよい。
【0017】また、上記実施例ではPPIBH型半導体
レーザにおける適用例を示したが、この発明は埋め込み
ヘテロ(BH)型やDCPBH(DoubleChannel Planar
Buried Heterostructure)型などの活性層に近接して
サイリスタ構造の電流阻止層を有する全ての半導体レー
ザに適用でき、上記実施例と同様の効果を奏する。
【0018】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、活性層
に近接してサイリスタ構造の電流阻止層を有する半導体
レーザをコンタクト層とブロック層の間に高抵抗層を有
する構造とし、この高抵抗層を流れる漏れ電流によって
電圧降下が生じサイリスタを導通しないようにしたの
で、大きな短絡電流が流れることなく、結果として漏れ
電流Irを小さくすることができる効果がある。
【0019】またこの発明によれば、活性層に近接して
サイリスタ構造の電流阻止層を有するPPIBH型半導
体レーザをコンタクト層とブロック層の間に高抵抗層を
備えた構造とし、この高抵抗層を流れる漏れ電流によっ
て電圧降下が生じサイリスタを導通しないようにしたの
で、大きな短絡電流が流れることなく、結果として閾値
電流の小さなPPIBH型半導体レーザの漏れ電流Ir
をより小さくすることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるPPIBH型半導体
レーザを示す断面構造図である。
【図2】図1のPPIBH型半導体レーザの等価回路図
である。
【図3】従来のPPIBH型半導体レーザの断面構造図
である。
【図4】図3のPPIBH型半導体レーザの等価回路図
である。
【図5】図1の断面図と図2の等価回路図との関連を示
す図である。
【図6】図3の断面図と図4の等価回路図との関連を示
す図である。
【符号の説明】
1 p型基板 2 p型埋め込み層 3 n型ブロック層 4 p型ブロック層 5 n- 型高抵抗層 6 n型コンタクト層 7 活性層 8 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柿本 昇一 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電 機株式会社 光・マイクロ波デバイス研 究所内 (56)参考文献 特開 昭64−82589(JP,A) 特開 平2−165685(JP,A) 特開 昭63−92078(JP,A) 特開 昭63−169084(JP,A) 特開 平3−97290(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01S 3/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性層に近接して、第1の導電型を有す
    る第1のブロック層,第1のブロック層の下側に設けら
    れた第2の導電型を有する埋込層,第1のブロック層の
    上側に設けられた第2の導電型を有する第2のブロック
    層,及び第2のブロック層の上側に設けられた第1の導
    電型を有するコンタクト層よりなるサイリスタ構造の電
    流阻止層を有する半導体レーザにおいて、 上記コンタクト層と上記第2のブロック層との間に該コ
    ンタクト層,該第2のブロック層よりも高抵抗の層を備
    えたことを特徴とする半導体レーザ。
  2. 【請求項2】 活性層に近接して、n型ブロック層,該
    n型ブロック層の下側に設けられたp型埋込層,前記n
    型ブロック層の上側に設けられたp型ブロック層,及び
    前記p型ブロック層の上側に設けられたn型コンタクト
    層よりなるサイリスタ構造の電流阻止層を有し、該サイ
    リスタ構造を構成する前記n型ブロック層の活性層側の
    先端部がその上下に設けられた前記p型ブロック層及び
    前記p型埋込層からのp型不純物の拡散によりp型に反
    転したPPIBH構造の半導体レーザにおいて、 前記p型ブロック層とその上部に設けられたn型コンタ
    クト層との間に該n型コンタクト層と該p型ブロック層
    よりも高抵抗の層を備えたことを特徴とする半導体レー
    ザ。
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