JP2766949B2 - リレー整定値設定装置及び保護リレー装置 - Google Patents
リレー整定値設定装置及び保護リレー装置Info
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Description
ーのリレー整定値設定装置に関する。
設定装置として、従来、電気協同研究第41巻、第4
号、131〜133ページに記載されたものが知られて
いる。これによると、リレー整定値設定装置は、表示器
と、要素選択スイッチと、整定開始スイッチと、整定値
設定スイッチと、メモリへの書込みスイッチと、整定完
了スイッチと、要素表示用の発光ダイオード(LED)
とからなる。そして、整定値変更は整定開始、リレー要
素選択、整定値入力、書き込み、整定完了の順で行うよ
うになっている。リレー要素の選択時は、表示器に整定
値の入力書式を表示し操作者へ知らせる。新整定値は書
き込み時に内部メモリにセットされ、整定完了後に保護
リレーに使用される。
式の場合、操作者の誤入力による整定値不良があった場
合、内部メモリに整定値がセットされた後でなければ、
整定値チェックを行うことができない。したがって、整
定値設定の不良が検出されたとき、整定値の設定入力作
業を再度行わなければならないという煩わしさがあっ
た。
係等を検定する合理性チェックは、整定完了後に行われ
ているが、合理性不良の場合も、再設定入力作業が必要
となる。
ことなく整定値を設定できるディジタル式保護リレーの
リレー整定値設定装置を提供することにある。
め、本発明のリレー整定値設定装置は、保護リレーの整
定値と整定値設定に必要な情報とを入力する入力手段
と、整定値設定に係る処理を行う設定処理手段と、表示
画面を有する表示手段とを具備してなり、前記設定処理
手段は、前記入力手段から入力される設定対象の整定値
の許容範囲と入力される整定値とを前記表示手段の画面
に表示することを特徴とする。
数に応じた桁枠を有する整定値表示エリアを前記画面に
表示し、その整定値表示エリアに入力される整定値を表
示するようにすることが好ましい。
桁から下位桁に至る各桁の設定可能な数値を前記画面の
入力数値表示エリアに桁ごとに順次表示するものとし、
その桁ごとの数値を順次表示するにあたって、上位桁か
ら順次入力される数値を前記整定値表示エリアの桁枠に
表示した後、その上位桁の数値と前記許容範囲との関係
で定まる次の桁の設定可能な数値を求めて前記入力数値
表示エリアに表示するようにすることが好ましい。
入力された整定値が前記許容範囲を満足するか否かを判
定し、満足していないときはその旨を前記画面に表示す
る不良判定機能を設けることが好ましい。
値との関係が予め定められている規定を満足するか否か
を判定し、満足していないときはその旨を前記画面に表
示する合理性判定機能を設けることが好ましい。
定値の数値入力手段を、前記入力数値表示エリアに表示
された数値をカーソル、タッチパネル、タブレット、ラ
イトペン等により選択して入力する方式のもので形成す
ることが好ましい。
ば次の作用により、上記目的が達成される。
される整定値を画面に表示することから、操作者は自己
が入力した数値が許容範囲に入っているか否かを、簡単
に判断できる。したがって、誤入力の発見を直ちに行う
ことができ、また直ちに再入力できるから、整定値の設
定作業が短縮される。
に桁枠で表示するようにしたものによれば、一層誤入力
を防止できる。
値のみを設定可能な数値として画面に表示するようにし
たものによれば、更に整定値の入力作業が容易になり、
かつ誤入力の防止に一層効果がある。
更に合理性判定機能を設けたものによれば、信頼性が向
上する。
表示エリアに表示された数値をカーソル、タッチパネル
などにより選択入力するようにしたものによれば、一層
誤入力を防止できる。
例に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の好敵な
一実施例の整定値設定装置の主要部である設定処理部の
処理手順を示す。図2は、本発明が適用されてなる保護
リレー装置の全体構成図を示す。図3は、本発明の一実
施例の整定値設定装置のブロック構成図を示す。図4
は、保護リレー装置の外観図を示す。図4乃至図8は、
それぞれ表示内容の一例を示す。図9は、許容数値表示
エリアに表示する整定値入力スイッチの表示処理手順を
示すフローチャートである。
力される電力系統の電圧・電流等の系統状態を表すデー
タを、それぞれフィルタ1によりノイズ等を除去し、一
定の周期でサンプリングホルダ2にサンプリングする。
このサンプリングされた系統データはマルチプレクサ3
により順番にアナログ/ディジタル(A/D)変換部4
に入力される。A/D変換部4によりディジタル変換さ
れた系統データは、内部バス9を介して中央演算処理部
(BPU)5に取り込まれる。BPU5は取り込んだ系
統データに基づいて事故の有無を判定する規準となる判
定量(物理量)を求め、この求めた判定量とメモリ6内
に格納されている整定値とを比較して事故の有無を判定
する。事故有りと判定した場合は、ディジタル出力部
(DO)7を介してリレー出力を出力する。これによっ
て、図示していない電磁リレーを介して事故系統の遮断
器などにトリップ指令が出力され、健全な系統が保護さ
れる。また、ディジタル入力部(DI)8からは、遮断
器の開閉状態などを表す接点情報が入力されるようにな
っている。このような保護リレー装置において、整定値
は保護リレーの適用場所に応じて設定しなければならな
い。また、一度設定しても、系統の構成変化等による事
故判定規準の変化に対応させて設定変更することが要求
される。そこで、整定値を可変設定とするために、整定
装置10が内部バス9に接続されている。
すように、入力部11と、設定処理部12と、表示部1
3と、リレーデータテーブル14と、表示画面フォーマ
ットテーブル15と、二重化された整定値メモリA1
7、B18とを含んで構成されている。入力部11から
は、保護リレーの整定値と整定値設定に必要な情報とが
整定値の設定処理部12に入力される。リレーデータテ
ーブル14には、設定対象のリレー種類、各リレーに係
る整定値種別、各整定値の許容範囲等が規定されてい
る。設定処理部12は、図1に示す手順に従って、後述
するように整定値設定に係る処理を行い、液晶表示装置
やCRT表示装置等からなる表示部13の画面に、表示
画面フォーマットテーブル15の対応するフォーマット
に従って各種の表示を行う。
うになっている。保護リレー装置は全体が自立キュービ
クルに収納されており、電源ユニット41、前記フィル
タ1、サンプルホルダ2、マルチプレクサ3、A/D変
換部4入力装置42、ディジタル保護リレー本体43、
ディジタル入出力装置44、補助リレー装置45、試験
端子装置46から構成されている。入力装置42は、図
2のフィルタ1を含んで構成されている。ディジタル保
護リレー本体43は、図2のサンプルホルダ2、マルチ
プレクサ3、A/D変換部4、BPU5、メモリ6、整
定値設定装置10を含んで構成されている。ディジタル
入出力装置44は、図2のDO 7、DI 8を含んでい
る。また、ディジタル保護リレー本体43の表面部に、
図3に示した表示部13の画面47が配置されており、
その画面の前面に入力部11を形成するタッチパネル4
8が設けられている。
を、以下、図1の処理手順に沿って動作とともに説明す
る。
と、表示部13の画面に図5に示すメニュー画面51を
表示する。整定値設定装置10は他の機能(故障表示、
状態表示等)にも兼用するようにしていることから、図
5のメニュー画面に他の機能の表示がなされている。
「リレー整定」が表示された領域52のタッチパネル4
8に指を触れると、リレー整定メニューが選択され、図
6に示す整定値表示画面61が表示される。その表示に
は、図6のように、保護リレーの名称とそのリレーに係
る「整定値種別」が表示される領域62と、その整定値
種別に対応する「現整定値」が表示される領域63と、
「整定開始」が表示される領域64と、「メニュー画面
戻り」が表示される領域65等が含まれる。
で、領域64のタッチパネル48に指を触れると「整定
開始」が選択され、図7に示す整定値変更画面71が表
示される。その表示には、図7に示すように、整定値種
別ごとに対応させて整定値の許容範囲を表す、「最小
値」と「最大値」が表示される領域72,73と、変更
後の「新整定値」が表示される整定値表示エリア74
と、設定可能な数値を表示する入力数値表示エリア75
と、設定された新整定値をメモリ17,18に書き込み
を指令する「書き込み」が表示された領域76と、「運
用開始」指令が表示された領域77が含まれる。
で、領域62の1つの「整定値種別」に対応した位置の
タッチパネル48に触れると、1つのリレーにかかる1
つの整定値の設定処理が選択され、その「整定値種別」
の表示が反転表示に代わって、選択された整定値種別を
容易に認識できるようにしている。
に応じた桁枠が、整定値表示エリア74に表示される
(図8)。また、桁枠とともに、必要に応じて、小数点
及び単位を表示する。例えば、整定値の許容範囲の最小
値が60で、最大値が110であったとする。この場
合、桁数は3桁であるから整定値表示エリア74に、ま
ず3つの桁枠74a,b,cが表示される(図8
(a))。数値の入力は最上位桁から順次入力させるも
のとし、入力待ちの桁枠74aを他の桁枠74b,cと
異なる表示にする。
値の許容範囲に基づいて整定値の最上位桁から下位桁に
至る各桁について設定可能な数値のみを、画面の入力数
値表示エリア75に、桁ごとに順次表示するための整定
値範囲の検定を行う。上記の例の場合は、最上位桁の採
りうる数値は「0」と「1」で有ると検定することにな
る(ステップ104)。
示エリア75に表示する(ステップ105、図8
(a))。このように、最上位桁には「0」と「1」以
外の数値を入力することができない。
れた領域のタッチパネル48に指を触れると、最上位桁
の設定値として「0」が選択され、整定値表示エリア7
4の表示は図8(b)に変わる(ステップ106)。
の数値入力が終了したか否かを判断し、終了していなけ
れば、ステップ104に戻って上記の処理が繰返し行わ
れる。 上記の例の場合は、ステップ104において、
2桁目の数値範囲の検定がなされる。この場合、最上位
桁に「0」が設定されたので、2桁目として設定可能な
数値は、「6〜9」である。そこで、ステップ105に
て、整定値表示エリア74の入力待ちを桁枠74bにす
るとともに、入力数値表示エリア75に「6〜9」の数
値のみを表示する(図8(b))。これに対して、タッ
チパネル48により「7」が選択されると、桁枠74b
にその数値が表示される。
桁目の設定可能な数値が検定され、上記例の場合は「0
〜9」の数値が入力数値表示エリア75に表示される。
これに対応して、数値「5」が選択されると、桁枠74
cにその数値が表示される。 (ステップ108)ステップ107の判断により全桁入
力が終了したと判断されると、領域76に「書き込み」
の表示がされる。ここで、新整定値を確認してから「書
き込み」の表示領域76のタッチパネル48に指を触れ
ると、新整定値が二重の整定値メモリA 16に格納さ
れる。
記許容範囲を満足しているか否かの不良判定と、新整定
値と他のリレー整定値との関係が、予め定められている
規定を満足するか否かの合理性判定を行う。少なくとも
一方が満足していないときは、その旨を前記画面に表示
して、再設定を促す。
ー及び整定値について設定が完了したか否かを判断す
る。この判断は、表示画面71の「運用開始」の表示領
域74のタッチパネル48が指で触れられたか否かによ
り行う。終了していないときはステップ103に戻り、
終了したときは整定完了し、二重の整定値メモリA 1
6の内容を整定値メモリB 17に複写するとともに、
その内容を図2のメモリ2へ転送する(ステップ11
1)。
整定値の許容範囲と入力された新整定値を画面に表示す
るようにしていることから、操作者は自己が入力した数
値が許容範囲に入っているか否かを、簡単に判断でき
る。したがって、誤入力の発見を直ちに行うことがで
き、また直ちに再入力できるから、整定値の設定作業が
短縮される。
74に桁枠で表示するようにしたから一層誤入力を防止
できる。
値のみを設定可能な数値として画面に表示するように
し、しかもタッチパネル式の入力方式としたから、更に
整定値の入力作業が容易になり、かつ誤入力の防止に一
層効果がある。
更に合理性判定機能を設けたから、メモリ異常等で異常
な整定値が格納された否かをチェックできるから、整定
値の信頼性が向上する。また、二重化された不輝発性メ
モリ16,17の内容が一致しているかの判定を加える
ことにより、一層信頼性が向上する。
表示エリアに表示された数値をカーソル、タッチパネル
などにより選択入力するようにしたものによれば、一層
誤入力を防止できる。
範囲の検定ステップ104の検定手順を、入力桁数が3
桁の整定値を例に説明する。処理手順を図9に示す。整
定値範囲の最小値の1桁目、2桁目、3桁目をそれぞれ
X1min,X2min,X3minとする。また最大値のそれをX
1max,X2max,X3maxとする。整定値の1桁目、2桁
目、3桁目の入力値をX1in,X2in,X3inとする。
1minからX1maxと判定できる。
場合に分けられる。
入力可能数はXmin2から9である。
数は0からX2maxである。
ある。
行う。3桁目についても、3通りの場合分けが必要であ
る。
inに等しい場合、3桁目の入力可能数はX3minから9で
ある。
axに等しい場合、入力可能数は0からX3maxである。
ある。
規定しておけば、各桁ごとに入力可能な数値を判定する
ことができる。
にかかる入力手段としてタッチパネルを適用した例を示
したが、これに代えて、マウスとカーソルの組合せ方
式、タブレット方式、ライトペン方式などの周知の座標
入力型の入力手段を適用できる。
め、整定値の誤入力の危険性がなくなる。(3)整定値
入力後は、整定値範囲チェックが省略できる。
が短縮できる。
手順を示すフローチャートである。
例の全体ブロック図である。
ある。
の外観図である。
を示す図である。
を示す説明図である。
トである。
Claims (5)
- 【請求項1】 保護リレーの整定値と整定値設定に必要
な情報とを入力する入力手段と、整定値設定に係る処理
を行う設定処理手段と、表示画面を有する表示手段とを
具備し、前記設定処理手段は、前記入力手段から入力さ
れる設定対象の整定値の許容範囲の桁数に応じた桁枠を
有する整定値表示エリアを前記画面に表示するととも
に、前記許容範囲に基づいて整定値の最上位桁から下位
桁に至る各桁について設定可能な数値のみを、前記画面
の入力数値表示エリアに桁ごとに順次表示するものと
し、その数値を桁ごとに順次表示するにあたって、上位
桁から順次入力される数値を前記整定値表示エリアの桁
枠に表示した後、その上位桁の数値と前記許容範囲との
関係で定まる次の桁の設定可能な数値を求めて前記入力
数値表示エリアに表示することを特徴とするリレー整定
値設定装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記設定処理手段
は、前記整定値の入力が完了したとき、その入力された
整定値が前記許容範囲を満足するか否かを判定し、満足
していないときはその旨を前記画面に表示する不良判定
機能を具備してなることを特徴とするリレー整定値設定
装置。 - 【請求項3】 請求項1において、前記設定処理手段
は、前記整定値の入力が完了したとき、その入力された
整定値と他のリレー整定値との関係が予め定められてい
る規定を満足するか否かを判定し、満足していないとき
はその旨を前記画面に表示する合理性判定機能を具備し
てなることを特徴とするリレー整定値設定装置。 - 【請求項4】 請求項1,2,3のいずれかにおいて、
前記入力手段にかかる整定値の数値入力手段が、前記入
力数値表示エリアに表示された数値をカーソル、タッチ
パネル、タブレット、ライトペン等により選択するもの
であることを特徴とするリレー整定値設定装置。 - 【請求項5】 電力系統の事故判定に係る整定値が格納
された整定値メモリと、電力系統の状態量を入力して事
故の判定に必要な判定量を求め、その判定値に対応する
整定値を前記メモリから読み出し、その読み出した整定
値と前記判定量とを比較して事故の有無を判定する事故
判定手段と、前記整定値メモリ内の整定値を可変設定す
る整定値設定手段とを備えてなる保護リレー装置におい
て、前記整定値設定手段が、前記請求項1乃至4のいず
れかに記載のリレー整定値設定装置であることを特徴と
する保護リレー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4112713A JP2766949B2 (ja) | 1992-05-01 | 1992-05-01 | リレー整定値設定装置及び保護リレー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4112713A JP2766949B2 (ja) | 1992-05-01 | 1992-05-01 | リレー整定値設定装置及び保護リレー装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05308712A JPH05308712A (ja) | 1993-11-19 |
JP2766949B2 true JP2766949B2 (ja) | 1998-06-18 |
Family
ID=14593650
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4112713A Expired - Fee Related JP2766949B2 (ja) | 1992-05-01 | 1992-05-01 | リレー整定値設定装置及び保護リレー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2766949B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
JP3162226B2 (ja) * | 1993-05-14 | 2001-04-25 | 三菱電機株式会社 | 電力系統保護・制御システム |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5674016A (en) * | 1979-11-20 | 1981-06-19 | Hitachi Ltd | Device for setting set value of rpotection relay |
JPS60226717A (ja) * | 1984-04-25 | 1985-11-12 | 株式会社東芝 | デイジタル保護継電器 |
-
1992
- 1992-05-01 JP JP4112713A patent/JP2766949B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05308712A (ja) | 1993-11-19 |
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