JP2766713B2 - 空気調和機の暖房運転方法 - Google Patents
空気調和機の暖房運転方法Info
- Publication number
- JP2766713B2 JP2766713B2 JP2146573A JP14657390A JP2766713B2 JP 2766713 B2 JP2766713 B2 JP 2766713B2 JP 2146573 A JP2146573 A JP 2146573A JP 14657390 A JP14657390 A JP 14657390A JP 2766713 B2 JP2766713 B2 JP 2766713B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- room temperature
- air conditioner
- heating operation
- operation method
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Air Conditioning Control Device (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は空気調和機の暖房運転方法に関する。
(従来の技術及びその課題) 従来の空気調和機においては、その暖房運転時被空調
室内の室温が予め設定された目標温度になるように空気
調和機をフィードバック制御している。
室内の室温が予め設定された目標温度になるように空気
調和機をフィードバック制御している。
しかし、被空調室内の室温と、この室温の気流に触れ
た人が快適に感じる温度との間に相違があるため、在室
者に快適な暖房フィーリングを与えることが出来なかっ
た。
た人が快適に感じる温度との間に相違があるため、在室
者に快適な暖房フィーリングを与えることが出来なかっ
た。
そこで、環境温度、即ち、気流に触れた人が感じる温
度を温環センサで検出し、この環境センサで検出された
環境温度が目標温度となるように空気調和機をフィード
バック制御することが提案された。
度を温環センサで検出し、この環境センサで検出された
環境温度が目標温度となるように空気調和機をフィード
バック制御することが提案された。
しかし、この温環センサは人体を模擬するためのヒー
タを有するため、この出力が安定するまでに時間が掛
り、この結果、環境温度を目標温度とした場合には、空
気調和機の制御遅れにより暖房運転開始時における温調
状態が悪化するという不具合があった。
タを有するため、この出力が安定するまでに時間が掛
り、この結果、環境温度を目標温度とした場合には、空
気調和機の制御遅れにより暖房運転開始時における温調
状態が悪化するという不具合があった。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記課題を解決するために提案されたもので
あって、その要旨とするところは、室温Trが目標温度Tk
になるようにフィードバック制御される空気調和機にお
いて、ヒータを内蔵する温環センサによって検出された
環境温度をTc、暖房運転開始からの経過時間をt、暖房
開始から実温Trが安定するまでの時間tl、室温安定後に
おける上記環境温度Tcと室温Trとの偏差をToとしたと
き、上記目標温度Tkを 0≦t<tlの場合は tl<tの場合は Tk=(Tc−To) で算出することを特徴とする空気調和機の暖房運転方法
にある。
あって、その要旨とするところは、室温Trが目標温度Tk
になるようにフィードバック制御される空気調和機にお
いて、ヒータを内蔵する温環センサによって検出された
環境温度をTc、暖房運転開始からの経過時間をt、暖房
開始から実温Trが安定するまでの時間tl、室温安定後に
おける上記環境温度Tcと室温Trとの偏差をToとしたと
き、上記目標温度Tkを 0≦t<tlの場合は tl<tの場合は Tk=(Tc−To) で算出することを特徴とする空気調和機の暖房運転方法
にある。
(作用) 本発明においては、上記構成を具えているため、 0≦t<tlの場合は tl<tの場合Tk=(Tc−To) で算出される目標温度Tkを目標として空気調和機がフィ
ードバック制御される。
ードバック制御される。
(実施例) 以下、本発明を図示の実施例を参照しながら具体的に
説明する。
説明する。
第1図に示されるように、被空調室、即ち、車室1の
天井2には車室1内の室温を検知するためのサーミスタ
等からなる室温センサ3と、温環センサ4が取り付けら
れ、エンジンルーム5内には制御装置7を内臓する空気
調和機6が配設されている。
天井2には車室1内の室温を検知するためのサーミスタ
等からなる室温センサ3と、温環センサ4が取り付けら
れ、エンジンルーム5内には制御装置7を内臓する空気
調和機6が配設されている。
この制御装置7には第2図に示すように、室温センサ
3及び温環センサ4の出力が入力され、空気調和機6は
この制御装置7からの指令によってフィードバック制御
される。
3及び温環センサ4の出力が入力され、空気調和機6は
この制御装置7からの指令によってフィードバック制御
される。
温環センサ4は、第3図に示されるように、電熱ヒー
タを内蔵するヒータ膜10と、このヒータ膜10の外面に貼
着された黒化膜11と、ヒータ膜10の内面に接着されたサ
ーミスタ12と、サーミスタ12を被覆する発泡ポリエチレ
ン等からなる断熱材13と、サーミスタ12の出力を取出す
ためのリード線14等からなる。
タを内蔵するヒータ膜10と、このヒータ膜10の外面に貼
着された黒化膜11と、ヒータ膜10の内面に接着されたサ
ーミスタ12と、サーミスタ12を被覆する発泡ポリエチレ
ン等からなる断熱材13と、サーミスタ12の出力を取出す
ためのリード線14等からなる。
電熱ヒータでヒータ膜10を加熱すると同時に黒化膜11
によって輻射熱を吸収することによって、この温環セン
サ4の周囲の気温、気流及び輻射熱の変化に対応してサ
ーミスタ12の出力が変化し、人体の熱収支を模擬した環
境温度を検出することができるようになっている。
によって輻射熱を吸収することによって、この温環セン
サ4の周囲の気温、気流及び輻射熱の変化に対応してサ
ーミスタ12の出力が変化し、人体の熱収支を模擬した環
境温度を検出することができるようになっている。
しかして、空気調和機6の暖房運転を開始すると、第
4図に示すように、室温センサ3によって検知された室
温Tr及び温環センサ4によって検出された環境温度Tcは
図示のように変化し、暖房開始後時間tlが経過すると、
室温Tr及び環境温度Tcは定常状態に到達する。
4図に示すように、室温センサ3によって検知された室
温Tr及び温環センサ4によって検出された環境温度Tcは
図示のように変化し、暖房開始後時間tlが経過すると、
室温Tr及び環境温度Tcは定常状態に到達する。
第4図から明らかなように、環境温度Tcは暖房開始の
初期は室温Trより低いが途中でこれを上回り定常状態に
到達した後は偏差ToだけTrより高くなる。
初期は室温Trより低いが途中でこれを上回り定常状態に
到達した後は偏差ToだけTrより高くなる。
本発明は温環センサ4の上記特性に着目して空温が次
式によって算出された目標温度Tkになるように空気調和
機6を制御装置7によってフィードバック制御する。
式によって算出された目標温度Tkになるように空気調和
機6を制御装置7によってフィードバック制御する。
室温センサ3によって検出された室温をTr、温環セン
サ4によって検出された環境温度をTc、暖房運転開始か
らの経過時間をt、暖房開始から室温Trが安定するまで
の時間をtl、室温安定後における上記環境温度Tcと室温
Trとの偏差をToとしたとき、目標温度Tkを 0≦t<tlの場合は tl<tの場合は Tk=(Tc−To) ……(2) によって算出する。
サ4によって検出された環境温度をTc、暖房運転開始か
らの経過時間をt、暖房開始から室温Trが安定するまで
の時間をtl、室温安定後における上記環境温度Tcと室温
Trとの偏差をToとしたとき、目標温度Tkを 0≦t<tlの場合は tl<tの場合は Tk=(Tc−To) ……(2) によって算出する。
上記目標温度Tkは第4図上に実線で示されている。
第1式における第1項は目標温度Tkにおける室温Trの
比率、第2項は環境温度の比率を示している。目標温度
Tkは暖房運転開始直後は室温Trの影響を大きく受けるた
め室温Trに近い所を通るが、時間の経過に伴ってこれか
ら離れて滑らかに(Tc−To)に収斂し、室温Trが安定し
た後は第2式に示すように(Tc−To)となる。
比率、第2項は環境温度の比率を示している。目標温度
Tkは暖房運転開始直後は室温Trの影響を大きく受けるた
め室温Trに近い所を通るが、時間の経過に伴ってこれか
ら離れて滑らかに(Tc−To)に収斂し、室温Trが安定し
た後は第2式に示すように(Tc−To)となる。
温環センサ4は、例えば、室温安定後、無風で室温が
25℃のとき環境温度Tcが人体温度35℃相当となるように
設計されるため、室温Trの安定後、目標温度Tkを(Tc−
To)とすることによって気流、輻射熱等を目標温度Tkに
反影させて在室者にその体感に合致した快適な暖房フィ
ーリングを与えることができる。
25℃のとき環境温度Tcが人体温度35℃相当となるように
設計されるため、室温Trの安定後、目標温度Tkを(Tc−
To)とすることによって気流、輻射熱等を目標温度Tkに
反影させて在室者にその体感に合致した快適な暖房フィ
ーリングを与えることができる。
(考案の効果) 本発明においては、暖房開始直後は目標温度が室温Tr
に近い値となるので、温環センサの応答遅れに基づく温
調状態の悪化を防止できる。そして、時間の経過に伴っ
て目標温度Tkを室温Trから離れて(Tc−To)に滑らかに
収斂させるため、目標温度Tkの大巾な変動を回避して空
気調和機の安定した制御が可能となる。そして、室温Tr
が安定化した後は目標温度Tkを(Tc−To)とするので、
人間の体感を空気調和機の制御に反影できるので、在室
者に快適な暖房フィーリングを容易に与えることができ
る。
に近い値となるので、温環センサの応答遅れに基づく温
調状態の悪化を防止できる。そして、時間の経過に伴っ
て目標温度Tkを室温Trから離れて(Tc−To)に滑らかに
収斂させるため、目標温度Tkの大巾な変動を回避して空
気調和機の安定した制御が可能となる。そして、室温Tr
が安定化した後は目標温度Tkを(Tc−To)とするので、
人間の体感を空気調和機の制御に反影できるので、在室
者に快適な暖房フィーリングを容易に与えることができ
る。
図面は本発明の1実施例を示し、第1図は自動車への空
気調和機の搭載要領を示す配置図、第2図は空気調和機
の制御系統図、第3図は環境センサの略示的断面図、第
4図は暖房初期における各温度の時間的変化を示す線図
である。 空気調和機……6、制御装置……7、室温センサ……
3、温環センサ……4
気調和機の搭載要領を示す配置図、第2図は空気調和機
の制御系統図、第3図は環境センサの略示的断面図、第
4図は暖房初期における各温度の時間的変化を示す線図
である。 空気調和機……6、制御装置……7、室温センサ……
3、温環センサ……4
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅野 英男 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番 地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 古田 太 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番 地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 房田 泰治 東京都港区芝5丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (72)発明者 濱谷 克則 東京都港区芝5丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】室温Trが目標温度TKになるようにフィード
バック制御される空気調和機において、ヒータを内蔵す
る温環センサによって検出された環境温度をTC、暖房運
転開始からの経過時間をt、暖房開始から室温Trが安定
するまでの時間をtl、室温安定後における上記環境温度
TCと室温Trとの偏差をTOとしたとき、上記目標温度TKを 0≦t<tlの場合は tl<t k場合は TK=(TC−TO) で算出することを特徴とする空気調和機の暖房運転方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2146573A JP2766713B2 (ja) | 1990-06-05 | 1990-06-05 | 空気調和機の暖房運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2146573A JP2766713B2 (ja) | 1990-06-05 | 1990-06-05 | 空気調和機の暖房運転方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0439556A JPH0439556A (ja) | 1992-02-10 |
JP2766713B2 true JP2766713B2 (ja) | 1998-06-18 |
Family
ID=15410751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2146573A Expired - Fee Related JP2766713B2 (ja) | 1990-06-05 | 1990-06-05 | 空気調和機の暖房運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2766713B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5777842A (en) * | 1980-11-04 | 1982-05-15 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Capacity control of heat pump type air conditioner |
-
1990
- 1990-06-05 JP JP2146573A patent/JP2766713B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5777842A (en) * | 1980-11-04 | 1982-05-15 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Capacity control of heat pump type air conditioner |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0439556A (ja) | 1992-02-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7081020B2 (ja) | 車両ミクロ気候システムと制御方法 | |
JP2690803B2 (ja) | 空調制御装置 | |
US11014428B2 (en) | Controlling climate in vehicle cabins | |
JPH07115576B2 (ja) | 車両用輻射熱制御装置 | |
CN111376676A (zh) | 一种车辆空调控制方法及系统 | |
JP2766713B2 (ja) | 空気調和機の暖房運転方法 | |
JP2019147508A (ja) | 車両用室内温度制御装置 | |
JP3298124B2 (ja) | 空気調和制御装置 | |
JP2002127728A (ja) | 車両用空調装置 | |
JPS60174310A (ja) | 車両用空気調和装置 | |
JP7159855B2 (ja) | 熱流束推定装置 | |
JP3026583B2 (ja) | 空調制御装置 | |
JP2017177832A (ja) | 車両用空調装置 | |
JPS6319455U (ja) | ||
JPS62299420A (ja) | 車両用エアコンデイシヨナのための制御装置 | |
JP2808505B2 (ja) | 車両用空調システム | |
JP3233421B2 (ja) | 空気調和制御装置 | |
JP2849175B2 (ja) | 車両用空気調和装置の制御方法 | |
JP2897370B2 (ja) | 車両用空調制御装置 | |
JP2936701B2 (ja) | 自動車用空調制御装置 | |
JPH04224414A (ja) | 空調制御装置 | |
JPS5854962U (ja) | 車輛用デフオガ装置 | |
JP3033266B2 (ja) | 温感センサ | |
JPS58102047A (ja) | 空気調和装置 | |
JPH04138910A (ja) | 車両用空気調和制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |