JP2849175B2 - 車両用空気調和装置の制御方法 - Google Patents
車両用空気調和装置の制御方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は体感温度検出器を車室内に設けた車両用空気
調和装置の制御方法に関する。
調和装置の制御方法に関する。
従来、自動車では、空気調和を行うときには、設定温
度,車室内温度,外気温度等の出力信号を制御要因の一
つとして使用している。この場合、車室内温度を検出す
る室内温度センサは車体や、直射日光の輻射の影響を受
けることが避けられないものである。
度,車室内温度,外気温度等の出力信号を制御要因の一
つとして使用している。この場合、車室内温度を検出す
る室内温度センサは車体や、直射日光の輻射の影響を受
けることが避けられないものである。
しかしながら従来の制御方法では、車室内が目標とす
る温度になり、室温が温度センサの出力信号上では安定
していても、インパネ等車体からの輻射熱,散乱日射の
状態,人体からの発熱の状態により、搭乗者の体感温度
は変化し、不快感を与えることがあった。
る温度になり、室温が温度センサの出力信号上では安定
していても、インパネ等車体からの輻射熱,散乱日射の
状態,人体からの発熱の状態により、搭乗者の体感温度
は変化し、不快感を与えることがあった。
従来では体感温度の変化を検出できないので、快適な
空調制御ができないという欠点があった。
空調制御ができないという欠点があった。
体感温度を検出するものとして、赤外線センサを用い
て制御ユニット内でゲイン調整を行い、各種演算を行え
ば可能であるが、これらのセンサ,制御ユニットの論理
回路構成,取付け等が複雑で高価になるという問題があ
った。
て制御ユニット内でゲイン調整を行い、各種演算を行え
ば可能であるが、これらのセンサ,制御ユニットの論理
回路構成,取付け等が複雑で高価になるという問題があ
った。
更に特開昭63−65318号開示のように気流速と輻射熱
をとらえる受熱板を備えて近似的な体感温度信号すなわ
ち、気流速と周りの輻射熱を制御要因とした空調制御も
あるが、ゆらぎの制御又は、吹出しグリルのスイング制
御実行中は、吹き出して来る気流速の状態が大きく変化
するため、これに反応してエアミックスドア等の空調機
器の位置が大きく変化してしまい、搭乗者に不快感を与
えてしまうという欠点があった。
をとらえる受熱板を備えて近似的な体感温度信号すなわ
ち、気流速と周りの輻射熱を制御要因とした空調制御も
あるが、ゆらぎの制御又は、吹出しグリルのスイング制
御実行中は、吹き出して来る気流速の状態が大きく変化
するため、これに反応してエアミックスドア等の空調機
器の位置が大きく変化してしまい、搭乗者に不快感を与
えてしまうという欠点があった。
この発明では正しい体感温度を検出して制御可能とす
るとともに、ゆらぎ制御中、すなわり、空調始動時,冷
房開始時等のように空調機器が目標に向って制御される
過程にあるとき、又は吹出し空気のスイング中等のよう
に気流速が大きく変化している状態でも快適な空気調和
を行うことができる車両用空気調和装置の制御方法を提
供することを目的としている。
るとともに、ゆらぎ制御中、すなわり、空調始動時,冷
房開始時等のように空調機器が目標に向って制御される
過程にあるとき、又は吹出し空気のスイング中等のよう
に気流速が大きく変化している状態でも快適な空気調和
を行うことができる車両用空気調和装置の制御方法を提
供することを目的としている。
この発明においては、所定の熱量で加熱されるととも
に周りの輻射熱量及び気流速の影響を受ける受熱板12、
上記受熱板12の温度を検出する第1温度検出器(サーミ
スタ8)、上記受熱板12の周りの気流温度を検出する第
2温度検出器(サーミスタ9)とから成る体感温度検出
器1と、上記受熱板12を制御する発熱量制御手段(投入
電力量制御手段15)と、上記第1,第2温度検出器の出力
を演算して体感温度TTを演算する演算手段2aと、上記体
感温度TTと設定温度TDと車室内温度Trとを演算して総合
信号Mを算出して空調機器(コンプレッサ又は送風機又
はエアミックスドア)を制御する制御ユニット2とを備
え、 空調始動時,冷房開始時等のように上記空調機器が目
標に向って制御される過程にありその動作量が所定値よ
り大きければ、上記受熱板12の加熱量を最小にして上記
体感温度TTが輻射熱量に対応した大きさとなるようにし
た。
に周りの輻射熱量及び気流速の影響を受ける受熱板12、
上記受熱板12の温度を検出する第1温度検出器(サーミ
スタ8)、上記受熱板12の周りの気流温度を検出する第
2温度検出器(サーミスタ9)とから成る体感温度検出
器1と、上記受熱板12を制御する発熱量制御手段(投入
電力量制御手段15)と、上記第1,第2温度検出器の出力
を演算して体感温度TTを演算する演算手段2aと、上記体
感温度TTと設定温度TDと車室内温度Trとを演算して総合
信号Mを算出して空調機器(コンプレッサ又は送風機又
はエアミックスドア)を制御する制御ユニット2とを備
え、 空調始動時,冷房開始時等のように上記空調機器が目
標に向って制御される過程にありその動作量が所定値よ
り大きければ、上記受熱板12の加熱量を最小にして上記
体感温度TTが輻射熱量に対応した大きさとなるようにし
た。
また、体感温度検出器を収納したケースを、シートあ
るいは内装材の所定部位に形成した穴に嵌合するように
した。
るいは内装材の所定部位に形成した穴に嵌合するように
した。
空気調和の始動時又は冷房開始時等のようにゆらき制
御中あるいはグリルの向きを左右に振って気流を大きく
変化させるときには、体感温度を検出する受熱板12の加
熱量を最小にする。かくして輻射熱量を大きくとらえ
て、主としてこの輻射熱量に基づいて空調機器の動作量
の制御を行う。空調が安定してくると、受熱板12に電力
を供給して気流速及び輻射熱の両方、すなわち体感温度
を検出して空調制御を行う。
御中あるいはグリルの向きを左右に振って気流を大きく
変化させるときには、体感温度を検出する受熱板12の加
熱量を最小にする。かくして輻射熱量を大きくとらえ
て、主としてこの輻射熱量に基づいて空調機器の動作量
の制御を行う。空調が安定してくると、受熱板12に電力
を供給して気流速及び輻射熱の両方、すなわち体感温度
を検出して空調制御を行う。
空調始動時の不必要な気流速の変動に伴なう影響を少
なくできるので、快適な空調を短時間に得ることができ
る。
なくできるので、快適な空調を短時間に得ることができ
る。
本発明の実施例を図面に従って説明する。
第1図において、車室内に設けた体感温度検出器1の
出力信号は制御ユニット2に送られている。又制御ユニ
ット2には、車室内温度(内気温度)Tr,外気温度Ta,日
射量Ts,エバポレータ下流側温度TE及び設定温度TDが入
力されている。制御ユニット2はエアミックス制御手段
3,送風機制御手段4,コンプレッサ制御手段5に制御信号
を出力している。また、体感温度TTの演算手段2aも有し
ている。
出力信号は制御ユニット2に送られている。又制御ユニ
ット2には、車室内温度(内気温度)Tr,外気温度Ta,日
射量Ts,エバポレータ下流側温度TE及び設定温度TDが入
力されている。制御ユニット2はエアミックス制御手段
3,送風機制御手段4,コンプレッサ制御手段5に制御信号
を出力している。また、体感温度TTの演算手段2aも有し
ている。
体感温度検出器1は発熱体としてのヒータ7,ヒータ7
の表面温度を検出する第1の温度検出器としてのサーミ
スタ8,周囲の温度を検出する第2の温度検出器としての
サーミスタ9からなり、サーミスタ8,9及び制御ユニッ
ト2には電源部から5VDCが与えられている。
の表面温度を検出する第1の温度検出器としてのサーミ
スタ8,周囲の温度を検出する第2の温度検出器としての
サーミスタ9からなり、サーミスタ8,9及び制御ユニッ
ト2には電源部から5VDCが与えられている。
第2図において、体感温度検出器1は、断熱材のケー
ス10の前面の開口をスリットを形成した前蓋11で閉じた
箱の中に、受熱板12,前記ヒータ7,前記サーミスタ8,9を
配設している。第2の温度検出器のサーミスタ9は仕切
り板13で分離した下方に別室mに設け、ケース10の天井
及び仕切板13には通気孔16,17を形成している。通気孔1
7は別室mに熱気がこもるのを防止するためのものであ
る。またヒータ7及びサーミスタ8は受熱板12に設けら
れ、この受熱板12は前蓋11に対向し、かつケース10内の
下側に水平に位置する仕切板13の上に立設されている。
従って、前蓋11側からの輻射熱と気流速は受熱板12に温
度影響を与え、また、一部の気流速が別室mから孔17を
経て室nに経り、孔16を介して外部に逃げる。
ス10の前面の開口をスリットを形成した前蓋11で閉じた
箱の中に、受熱板12,前記ヒータ7,前記サーミスタ8,9を
配設している。第2の温度検出器のサーミスタ9は仕切
り板13で分離した下方に別室mに設け、ケース10の天井
及び仕切板13には通気孔16,17を形成している。通気孔1
7は別室mに熱気がこもるのを防止するためのものであ
る。またヒータ7及びサーミスタ8は受熱板12に設けら
れ、この受熱板12は前蓋11に対向し、かつケース10内の
下側に水平に位置する仕切板13の上に立設されている。
従って、前蓋11側からの輻射熱と気流速は受熱板12に温
度影響を与え、また、一部の気流速が別室mから孔17を
経て室nに経り、孔16を介して外部に逃げる。
つまり、サーミスタ8は輻射熱温度と気流速をとら
え、サーミスタ9は気流温度をとらえる。サーミスタ9
は、別室mが小さいので輻射熱の影響は受けず、気流温
度をとらえる。
え、サーミスタ9は気流温度をとらえる。サーミスタ9
は、別室mが小さいので輻射熱の影響は受けず、気流温
度をとらえる。
第3図に体感温度検出器1の特性を示す。ヒータ7で
熱せられたサーミスタ8は受熱板12の温度TR′を、又仕
切板13より下方の別室mのサーミスタ9は周知の温度TR
を検出する。ここで受熱板12からは、ヒータ7の発熱や
気流により対流放熱が起り、また受熱板12から周囲の壁
面への輻射放熱が起る。
熱せられたサーミスタ8は受熱板12の温度TR′を、又仕
切板13より下方の別室mのサーミスタ9は周知の温度TR
を検出する。ここで受熱板12からは、ヒータ7の発熱や
気流により対流放熱が起り、また受熱板12から周囲の壁
面への輻射放熱が起る。
これらの放熱量とヒータ7の発熱量のバランスにより
決定される受熱板12の温度をサーミスタ8で検出する。
第3図において、破線Fは周囲の気流に対する人体の体
感温度特性を示し、体感温度検出器1は、ヒータ7への
加熱量(電力)Pを0.2w→0.1wにすることにより、体感
の温度に近似させることができる。この特性曲線は気流
があれば一定の気温であっても人体や体感温度検出器1
では低い気温を感じることを示している。
決定される受熱板12の温度をサーミスタ8で検出する。
第3図において、破線Fは周囲の気流に対する人体の体
感温度特性を示し、体感温度検出器1は、ヒータ7への
加熱量(電力)Pを0.2w→0.1wにすることにより、体感
の温度に近似させることができる。この特性曲線は気流
があれば一定の気温であっても人体や体感温度検出器1
では低い気温を感じることを示している。
次に第4図は受熱板12の輻射特性を示すもので、室内
の温度を一定にし、車体,シート,内装材等の壁面温度
を10℃→40℃に変えた場合における、ヒータ7の電力と
ΔT=TR′−TR(受熱板12温度−周囲温度)の関係を示
している。同一電力であっても、壁面温度が10℃→40℃
と高くなるほどΔTが大となる。即ち受熱板12は車体,
シート,内装材等の壁面から輻射熱を受け温度が上昇す
ることを示している。
の温度を一定にし、車体,シート,内装材等の壁面温度
を10℃→40℃に変えた場合における、ヒータ7の電力と
ΔT=TR′−TR(受熱板12温度−周囲温度)の関係を示
している。同一電力であっても、壁面温度が10℃→40℃
と高くなるほどΔTが大となる。即ち受熱板12は車体,
シート,内装材等の壁面から輻射熱を受け温度が上昇す
ることを示している。
第5図は同じく室内の温度を一定にして上記壁面温度
を上昇させた場合の輻射熱による受熱板12の温度変化を
示している。このときヒータ7への電力は一定とし、横
軸に室温度と壁温との差を、縦軸に受熱板12の上昇温度
をとったものである。
を上昇させた場合の輻射熱による受熱板12の温度変化を
示している。このときヒータ7への電力は一定とし、横
軸に室温度と壁温との差を、縦軸に受熱板12の上昇温度
をとったものである。
この体感温度検出器1は、車室内の座席シート上部の
側面や天井又はインパネにスリット11を車室に向けて配
設する。
側面や天井又はインパネにスリット11を車室に向けて配
設する。
第3,4,5図の特性データは制御ユニット2内のROM14に
予め格納しておき、又エアミックスドアの開閉度,送風
機及びコンプレッサの稼動率を指定する総合信号Mは次
式で与えられる。
予め格納しておき、又エアミックスドアの開閉度,送風
機及びコンプレッサの稼動率を指定する総合信号Mは次
式で与えられる。
M=aTr+bTa+cTs+dTE−eTD+A+fTT ……(1) (a,b,c,d,e,fは定数、TTは体感温度。aTrをaTT、fTrを
0としてもよい) この(1)式に関する式もROM14に記憶している。又
投入電力量制御手段15はヒータ7へ所定の電力を供給す
るように指示する。
0としてもよい) この(1)式に関する式もROM14に記憶している。又
投入電力量制御手段15はヒータ7へ所定の電力を供給す
るように指示する。
次に上記構成の空調装置の動作について第6図のフロ
ーチャートに従って説明する。エンジンの始動によりフ
ローはスタートする。まず、ステップS1では上流の送風
機の送風量が所定値以上かどうか判断する。送風量が所
定値以上なら、冷暖房を問わず空調始動時であり、車室
内温度と目標温度とは差が大きいと考えられるので、車
体やインパネからの正負の輻射熱を最大限に検出する必
要がある。従ってステップS2に進み、体感温度検出器1
の受熱板12により輻射を高精度に検知するため、ヒータ
7への給電を限りなく小さくするか、全くゼロにして、
第4,5図の特性による輻射を高感度で検出する。
ーチャートに従って説明する。エンジンの始動によりフ
ローはスタートする。まず、ステップS1では上流の送風
機の送風量が所定値以上かどうか判断する。送風量が所
定値以上なら、冷暖房を問わず空調始動時であり、車室
内温度と目標温度とは差が大きいと考えられるので、車
体やインパネからの正負の輻射熱を最大限に検出する必
要がある。従ってステップS2に進み、体感温度検出器1
の受熱板12により輻射を高精度に検知するため、ヒータ
7への給電を限りなく小さくするか、全くゼロにして、
第4,5図の特性による輻射を高感度で検出する。
次に、ステップS1で送風量変動が所定値以下ならステ
ップS3に進み下流のエバポレータの温度が所定値以下か
どうか判断する。所定値以下なら冷房の開始時であり、
車室内の温度は目標冷房温度に較べて高いと考えられる
ので、直射日光等によりインパネやシートが高温とな
り、それらからの輻射が大きいと考えられるので、ステ
ップS1と同様にステップS2に進みヒータ7の給電を限り
なくゼロにする。
ップS3に進み下流のエバポレータの温度が所定値以下か
どうか判断する。所定値以下なら冷房の開始時であり、
車室内の温度は目標冷房温度に較べて高いと考えられる
ので、直射日光等によりインパネやシートが高温とな
り、それらからの輻射が大きいと考えられるので、ステ
ップS1と同様にステップS2に進みヒータ7の給電を限り
なくゼロにする。
ステップS3でエバポレータの温度が所定値以上なら、
ステップS4に進む。ここでは吹き出しグリルが左,右又
は上下にスイング中かどうか判断する。スイング中は空
調始動時で気流の風向が大きく変化しているので、ステ
ップS2に進みヒータ7の給電を限りなくゼロにする。
ステップS4に進む。ここでは吹き出しグリルが左,右又
は上下にスイング中かどうか判断する。スイング中は空
調始動時で気流の風向が大きく変化しているので、ステ
ップS2に進みヒータ7の給電を限りなくゼロにする。
ステップS4でスイング中でなければステップS5に進
み、ここでは車室内温度をサーミスタ9又は専用の室内
温度センサより取り込み、所定の適温温度範囲になって
いるかどうか判断する。
み、ここでは車室内温度をサーミスタ9又は専用の室内
温度センサより取り込み、所定の適温温度範囲になって
いるかどうか判断する。
所定温度範囲外なら、冷暖房を問わず車室内温度と目
標温度との差が大きく、空調始動時であるので、輻射を
高感度で検出し、輻射を補正するような空調の必要があ
る。従ってステップS2に進みヒータ7への給電を限りな
くゼロにする。
標温度との差が大きく、空調始動時であるので、輻射を
高感度で検出し、輻射を補正するような空調の必要があ
る。従ってステップS2に進みヒータ7への給電を限りな
くゼロにする。
車室内温度が所定範囲であれば、空調は既に安定状態
に入っているのでステップS6に進み、体感温度検出器1
のヒータ7には所定の電力を供給し、第3図の特性に示
す人体の体感温度と類似した温度センサとして機能させ
る。
に入っているのでステップS6に進み、体感温度検出器1
のヒータ7には所定の電力を供給し、第3図の特性に示
す人体の体感温度と類似した温度センサとして機能させ
る。
さて、ステップS2でヒータ7への給電をゼロにした場
合は、第1図の制御ユニット2は、例えばウォームアッ
プ制御又はクールダウン制御中であるので、ステップS7
ではヒータ7の電力ゼロでの体感温度TT算出する。
合は、第1図の制御ユニット2は、例えばウォームアッ
プ制御又はクールダウン制御中であるので、ステップS7
ではヒータ7の電力ゼロでの体感温度TT算出する。
ステップS6でヒータ7への給電を一定に行った場合は
第1図の制御ユニットは、安定温度制御中であるので、
ステップS8ではヒータ7の電力0.1wでの体感温度TTを算
出する。
第1図の制御ユニットは、安定温度制御中であるので、
ステップS8ではヒータ7の電力0.1wでの体感温度TTを算
出する。
ステップS7,S8の後はいずれもステップS9に進み M=aTr+bTa+cTs+dTE−eTD+A+fTT………(1) に基づきエアミックスドアの開閉を制御させる。かくし
て最適なウォームアップ制御が可能となる。ウォームア
ップ制御中又は吹出しグイルのスイング中は車室内の壁
温を加味した制御となるためウォームアップ時間が短縮
され、より速く快適温度に達することができる。しか
も、気流速の変動気流の変動の影響は受けないのでエア
ミックスドア,送風機,コンプレッサの揺動を小さくす
るので、フィーリングの良い空気調和が可能となる。
て最適なウォームアップ制御が可能となる。ウォームア
ップ制御中又は吹出しグイルのスイング中は車室内の壁
温を加味した制御となるためウォームアップ時間が短縮
され、より速く快適温度に達することができる。しか
も、気流速の変動気流の変動の影響は受けないのでエア
ミックスドア,送風機,コンプレッサの揺動を小さくす
るので、フィーリングの良い空気調和が可能となる。
第7図は本発明の他の実施例を示し、第1図の体感温
度検出器1を発熱体とサーミスタとが同一に形成された
自発式サーミスタ18を第1の温度検出手段として使用し
ている。加熱された自発式サーミスタ18は風や熱輻射を
受けて、放熱し、風速に従って第3,4,5図の温度特性を
示す。その他の構成と動作は第1実施例と同様である。
度検出器1を発熱体とサーミスタとが同一に形成された
自発式サーミスタ18を第1の温度検出手段として使用し
ている。加熱された自発式サーミスタ18は風や熱輻射を
受けて、放熱し、風速に従って第3,4,5図の温度特性を
示す。その他の構成と動作は第1実施例と同様である。
また、第8図に示すように、サーミスタ8,ヒータ7,サ
ーミスタ9から成る体感温度検出器1を収納するケース
10Aの前面に受熱板12を備え、上記ケース10AをシートS
あるいはインパネ,側壁,天井等の内装材に設けた穴1S
に埋め込むように構成し、シートSあるいは内装材の熱
がケース10Aを介して受熱板12に伝わるようにすれば、
この熱も検出してより正確な体感温度が得られ、より的
確な総合信号が得られる。
ーミスタ9から成る体感温度検出器1を収納するケース
10Aの前面に受熱板12を備え、上記ケース10AをシートS
あるいはインパネ,側壁,天井等の内装材に設けた穴1S
に埋め込むように構成し、シートSあるいは内装材の熱
がケース10Aを介して受熱板12に伝わるようにすれば、
この熱も検出してより正確な体感温度が得られ、より的
確な総合信号が得られる。
以上説明してきたように、この発明によれば、空調始
動時等には気流速を無視するようにし、熱輻射を最大限
に検出して、これに基づき空調制御を行うようにしたの
で、空調始動時等の気流速変化が大きいときのミックス
ドア等の変動がなくなりフィーリングの悪化が解消でき
る。また、空調の安定期は、体感すなわち気流速及び熱
輻射をとらえて空調を行うので、良好な空調が行える。
動時等には気流速を無視するようにし、熱輻射を最大限
に検出して、これに基づき空調制御を行うようにしたの
で、空調始動時等の気流速変化が大きいときのミックス
ドア等の変動がなくなりフィーリングの悪化が解消でき
る。また、空調の安定期は、体感すなわち気流速及び熱
輻射をとらえて空調を行うので、良好な空調が行える。
第1図は本発明を実施する空気調和装置の全体ブロック
図、第2図は体感温度検出器の断面図、第3図は体感温
度特性グラフを示す図、第4図は投入電力を変化させた
ときの輻射特性グラフを示す図、第5図は投入電力を一
定としたときの輻射特性グラフ、第6図は本発明の動作
を説明するためのフローチャート、第7図は他の実施例
の空気調和装置の全体ブロック図、第8図は他の実施例
を示す体感温度検出器の断面図である。 1……体感温度検出器、2……制御ユニット、3……エ
アミックスドア制御手段、4……送風機制御手段、5…
…エアコンプレッサ制御手段、7……ヒータ、8,9……
サーミスタ、14……ROM、15……投入電力量制御手段。
図、第2図は体感温度検出器の断面図、第3図は体感温
度特性グラフを示す図、第4図は投入電力を変化させた
ときの輻射特性グラフを示す図、第5図は投入電力を一
定としたときの輻射特性グラフ、第6図は本発明の動作
を説明するためのフローチャート、第7図は他の実施例
の空気調和装置の全体ブロック図、第8図は他の実施例
を示す体感温度検出器の断面図である。 1……体感温度検出器、2……制御ユニット、3……エ
アミックスドア制御手段、4……送風機制御手段、5…
…エアコンプレッサ制御手段、7……ヒータ、8,9……
サーミスタ、14……ROM、15……投入電力量制御手段。
Claims (2)
- 【請求項1】車室内に設置され、所定の加熱量で加熱さ
れるとともに周りの輻射熱量及び気流速の影響を受ける
受熱板、上記受熱板の温度を検出する第1温度検出器、
上記受熱板の周りの気流温度を検出する第2温度検出器
とから成る体感温度検出器と、上記受熱板を制御する発
熱量制御手段と、上記第1,第2温度検出器の出力を演算
して体感温度TTを演算する演算手段と、上記体感温度TT
と設定温度TDと車室内温度Trとを演算して総合信号Mを
算出して空調機器を制御する制御ユニットとを備え、 空調始動時,冷房開始時等のように上記空調機器が目標
に向って制御される過程にありその動作量が所定値より
大きければ、上記受熱板の加熱量を最小にして上記体感
温度TTが輻射熱量に依存した大きさとなり、気流速に依
存しない大きさとなるようにしたことを特徴とする車両
用空気調和装置の制御方法。 - 【請求項2】車室内に設置され、所定の加熱量で加熱さ
れるとともに周りの輻射熱量及び気流速の影響を受ける
受熱板、上記受熱板の温度を検出する第1温度検出器、
上記受熱板の周りの気流温度を検出する第2温度検出器
とから成る体感温度検出器と、この体感温度検出器を収
納し、かつシートあるいは内装材の所定部位に形成され
た穴に嵌合されたケースと、上記受熱板を制御する発熱
量制御手段と、上記第1,第2温度検出器の出力を演算し
て体感温度TTを演算する演算手段と、上記体感温度TTと
設定温度TDと車室内温度Trとを演算して総合信号Mを算
出して空調機器を制御する制御ユニットとを備え、 空調始動時,冷房開始時等のように上記空調機器が目標
に向って制御される過程にありその動作量が所定値より
大きければ、上記受熱板の加熱量を最小にして上記体感
温度TTが輻射熱量に依存した大きさとなり、気流速に依
存しない大きさとなるようにしたことを特徴とする車両
用空気調和装置の制御方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-90951 | 1990-04-05 | ||
JP9095190 | 1990-04-05 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH042521A JPH042521A (ja) | 1992-01-07 |
JP2849175B2 true JP2849175B2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=14012786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18741890A Expired - Lifetime JP2849175B2 (ja) | 1990-04-05 | 1990-07-16 | 車両用空気調和装置の制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2849175B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102007043424A1 (de) * | 2007-09-12 | 2009-03-19 | Preh Gmbh | Sensoranordnung für die Ermittlung einer Innenraumtemperatur in einem Kraftfahrzeug |
-
1990
- 1990-07-16 JP JP18741890A patent/JP2849175B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH042521A (ja) | 1992-01-07 |
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