JP2765815B2 - 予書込み記憶媒体のための光走査装置及びサンプリングモードアクセスの方法 - Google Patents

予書込み記憶媒体のための光走査装置及びサンプリングモードアクセスの方法

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JP2765815B2 JP7343306A JP34330695A JP2765815B2 JP 2765815 B2 JP2765815 B2 JP 2765815B2 JP 7343306 A JP7343306 A JP 7343306A JP 34330695 A JP34330695 A JP 34330695A JP 2765815 B2 JP2765815 B2 JP 2765815B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、データの記憶のた
め確保されかつディスクの表面規定される領域へのア
クセス手段を備えた光記憶媒体のための光走査装置及び
サンプリングモードアクセスの方法に係わる。 【0002】 【従来の技術】データは読み出し−書き込み装置によっ
て記憶されるもので、該装置は実質的にディスクの回転
用駆動装置と、微細に集束された光スポットを対物レン
ズを通して基準表面に投影する半径方向に可動な光学ヘ
ッドとから成る。ディスクはその基準表面にデータを受
容するための領域を画定すべく予書込される。これらの
領域は螺旋形のトラックまたは同心円状トラック要素の
上に位置する。光学ヘッドの主要な役割は予め書き込ま
れた情報を読み、データを書き込み、データを読み、ど
このデータを消去するか等を行なうことである。これら
種々の仕事をデータがトラック上で高密度の場合に実行
するには、集束並びに、トラック追跡装置を設ける必要
がある。トラックの走査においては同期装置を設ける必
要があり、それはデータの各要素がトラックに沿って連
続的に配置された要素位置に割当てられるからで、これ
に対して等角的分布の特定の半径方向線上に位置する同
期パターンを介して基準が形成される。 【0003】ディスクが、光学的特性を可逆的にまたは
非可逆的に変更することにより光学的に書き込み可能な
構造を有するとすれば、同期化、トラック追跡および集
束機能を満足すべく同期的に走査される表面の特定部分
に対して、データ書き込みを避けることは適切なことで
ある。データ書き込み予定の領域はそれでいかなる予め
書き込み情報もないか、または限定的に予め書き込まれ
た溝があり、この溝は光ヘッドにより投射される光ビー
ム制御には全く寄与しない。この原理に従って予めフォ
ーマットされたディスクは、一般に書き込み−読み出し
装置を介して読まれ、該装置は、光スポットがデータブ
ロック間に挿入された予め書き込まれたパターンと相互
作用する度に発生する電気的読み出し信号中のサンプル
と応答する。 【0004】光学ヘッドの半径方向位置の制御のため
に、換言すれば走査光スポットによって、トラック要素
の数千個のうちの数十個を含む組中の1つの所与のトラ
ック要素を追跡させるように、各要素はディジタル・ア
ドレスの形で認知される。 【0005】この配列はアクセスの終りに用いられるも
ので、ヘッドが位置することに対する精度をチェックす
るのが目的であるが、時間が長くかかる処理なので、そ
れ自身十分とはいえない。半径方向位置の制御は、読み
出しヘッドの進行をチェックするためにもまた準備がな
され、ヘッドの半径方向の移動がスタート位置から目的
点の近くのアドレスが読み出されるまで測定されること
によって実施される。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】変位を測定するため
に、その連続的または段階的回転が変位の大きさ及び符
号を示す、ネジのような部材を光ヘッドの移動のために
使用することが知られている。変位用モータと、光ヘッ
ドの実際の変位を決定する光学式尺度のような測定系と
を協働させることも知られている。これらの装置は遅く
および/または複雑であるという欠点をもっているが、
何れにせよ予め書き込まれた情報に関連して読み出し光
スポットの移動量のデータを与えないので不満足であ
る。予め書き込まれた情報はディスクの回転に対して偏
心していることがあり、その結果として読み取り光スポ
ットが計算で求められたスペースに固定されたとして
も、それは周期的に数ゾーンのトラック要素を横切る。 【0007】これらの欠点を軽減すべくトラック交差計
測技術の使用が知られているが、しかしこれはトラック
が連続的でありかつ計数のための信号が、直角位相で感
された信号を発生すべく構成された光センサから発す
るものであることを前提としている。連続的なトラック
の交差計数はデータが格納される領域予め書き込まれ
た溝があることを意味し、他の領域には、予め書き込ま
れた情報の形態を採用することになる。 【0008】経験によるとサンプリングの技術は、たと
トラックが、データのブロック間で互いにグループ化
された限定された数の予め書き込まれたパターンにより
具体化された場合であっても、正確なトラック追跡を保
証するものである。かくしてディスクは書き込みデータ
があろうとなかろうと同じ方法で走査される。 【0009】経験によれば、サンプリング技術は、トラ
ック交差がたとえ検出された信号の2つのサンプリング
の間で起こっても、トラック交差計数まで拡張され得る
ことが証明されている。又、カウンタの指示値に基づい
他のアドレスからアドレスをたどるトラック交差計数
方法は、トラック交差が、サンプルが軌道を描くことを
必要とするサンプリングの頻度に比べて低い頻度である
ならば、メモリ平面で走査光点スポットをより正確に位
置決めする「移動中の」アドレス指示値のリードによっ
て置換され得る。予め書き込まれたパターンに関する
査光点スポットの位置の正確な認識は、特に、半径方向
のアクセスの良好な分析を可能にする比較的ゆるやかな
交差速度の変化によって入手可能となる。これは特に、
速度がおそい場合にアクセスの始め及び最後において確
かである。 【0010】本発明は、以上のような問題点に鑑み、予
め書込まれた情報から光ヘッドの移動量又は絶対位置を
簡単な構成によって速やかに求め得ることの可能な、予
書込み記憶媒体のための光走査装置及びサンプリングモ
ードアクセスの方法を提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明の一つの態様は、
ディスクの形状をしたデータ記憶媒体を使用するよう構
成された光走査装置であって、前記記憶媒体は、前記デ
ィスクの一方の表面にあり、同心円状又は連続した螺旋
状の湾曲した中心軸を有する一組のトラックエレメント
であって、等角度で隔てられかつ前記ディスクの回転中
心から生起しているN個の半径方向線と前記湾曲した中
心軸との交差個所上にある予書込みパターンと該予書き
込みパターンに続いておりデータを記憶するために確保
された領域とを含む一組のトラックエレメントと、前記
N個の半径方向線に対して所定のオフセット角度で前記
回転中心から生起している少なくとも1つの半径方向線
上にある目盛りとを備え、該目盛りは、前記一組のトラ
ックエレメント内での読み取り光スポットの半径方向の
移動の符号を検出するべく、前記表面を前記トラックエ
レメントを横切って走査する焦点合わせされた前記光ス
ポットと光学的にかつ繰り返して相互に作用するように
構成された特定のパターンの半径方向の配置からなり、
該半径方向の配置は、前記スポットが該半径方向の配置
を走査する際に、前記目盛りに対する前記スポットの瞬
間的な位置を規定し、前記光走査装置が、前記表面に焦
点合わせされた走査用光スポットを投影するよう構成さ
れた光学ヘッドと、アクセスモータと、前記トラックエ
レメントを横切る経路に沿って前記スポットを移動する
よう前記アクセスモータによって駆動される手段と、前
記光学ヘッドと協働し、前記スポットで照射された前記
表面から反射された前記スポットの光を受け取るよう構
成された光学感知手段と、前記光学感知手段からの電気
信号に応じて前記アクセスモータを制御する制御手段で
あって、該制御手段は、その動きが複数の前記トラック
エレメントに連続的にまたがる際に、半径方向線上にあ
前記目盛りと相互作用する前記スポットに応じて、半
径方向に前記スポットの位置を限定する少なくとも1つ
のディジタル値を発生するよう構成されているサンプリ
ング手段を含んでおり、前記少なくとも1つのディジタ
ル値は、少なくとも前記目盛りを特徴づける数によって
前記スポットの半径方向位置を示す絶対値を割り算して
得られた余りを表していることを特徴とする光走査装置
からなる。 【0012】別の態様においては、本発明は、ディスク
の形状をしており、前記ディスクの一方の表面にあり、
同心円状又は連続した螺旋状の湾曲した中心軸を有する
一組のトラックエレメントであって、等角度で隔てられ
かつ前記ディスクの回転中心から生起しているN個の半
径方向線と前記湾曲した中心軸との交差個所上にある予
書込みパターンと該予書き込みパターンに続いておりデ
ータを記憶するために確保された領域とを含む一組のト
ラックエレメントと、前記N個の半径方向線に対して所
定のオフセット角度で前記回転中心から生起しており特
定のパターンを半径方向に配置してなる目盛りとを備え
ているデータ記憶媒体へのサンプリングモードアクセス
の方法であって、該方法は、光スポットにより前記表面
を前記トラックエレメントを横切って走査する段階と、
前記スポットが前記走査により前記目盛りと光学的に繰
り返して相互に作用する際に、トラックエレメント内で
の前記スポットの半径方向の変位の大きさ及び符号を測
定する段階と、前記スポットが前記半径方向の配置を走
査する際に、前記スポットの前記目盛りに関する瞬間的
な位置を決定し、この決定はトラックをアクセスするた
めにスポットの位置を計算するために用いられることを
特徴とする方法である。 【0013】その他の目的と効果は、添付図面と関連し
て考察した場合に、本発明の具体例に関する以下の記載
から明らかになろう。また、新規な特徴は特許請求の範
囲に詳細に指摘される。 【0014】 【発明の実施の形態】本発明の光走査装置で使用される
図1に示す光ディスク1は、その表面2が半径方向及び
円周方向の二方向に分割されている。半径方向の分割
は、環状領域に同心的円形要素又は連続的な螺旋曲線の
ターンからなるトラックを書入れることで達成される。
この半径方向の分割配置は、図1において表面2の上に
描かれた鎖線の中心軸3で示される。この複数の曲線か
らなる第1アレイは共通の回転中心Oを有し、ディスク
1の回転用スピンドル(不図示)の回転軸4と理想的に
は一致する。ディスク1は例えば、矢印5の方向に一定
の速度で回転する。円周方向の分割配置は図面において
実線で示した等角度に分配された半径方向線6のN本の
セットからなる。従ってディスク1はNセクタに区画さ
れた記憶平面を有し、各セクタはデータが蓄積されかつ
光スポット7によって中心付けられる方法で走査される
多数の曲った位置を有する。光スポット7は光ヘッド8
によって形成され、ヘッドは例えば半径方向線ρの方向
に平行移動が可能である。光ヘッドは同様にトラックを
横切る円弧に沿って移動可能であるが、本図では簡単の
ため光ヘッド8がリニアアクセス・モータ9を介して半
径方向に移動する場合のみを図示した。 【0015】ディスクの各々の湾曲したセグメントは
当該セグメントを含むセクタと、そのセクタにおけるセ
グメントに付与されたランク番号を指定することにより
アクセス可能である。ランク番号は同一ターンの中では
総ての湾曲したセグメントに関して同一で、特定の半径
に沿って1つのターンから次のターンに移行する際に1
単位変化する。アドレスCをもつターンを走査すべく走
査光スポット7を適用するには、モータ9をアクセス制
御回路10を介して作動する。アクセスは走査光スポット
7がディスクのいずれかの位置にある時に始まり、原則
的には光スポットが行き先アドレスCに到達した時に終
了する。一般的方式では、光学ヘッドは光スポット7が
所望トラックエレメントの上に中心合わせされる前に停
止し、それから光スポット7の微細移動は例えば、光ヘ
ッド8に内蔵されたビーム偏向器を操作する微細移動モ
ータを介して実施される。 【0016】この場合光ヘッドの半径方向運動はアクセ
スの下地の段階とも考えられ、微細アクセス装置機能が
走査光スポットの位置ぎめ終了のための所要時間を減少
させるべくできるだけ正確でなければならない。 【0017】図2を参照すると曲線110 は、時刻0とt
3 との間の走査光スポット7の半径方向の移動Dを表わ
す。この曲線の時刻t2 とt3 との間の部分は、光学ヘ
ッド8の光偏向器により実施された段階の微細移動によ
る微細アプローチを示す。時刻0からt2 にわたる曲線
部分は下地のアクセスを示す。曲線110 によって示され
る移動曲線を得るために、図2は限定的曲線120 によっ
て光学ヘッドの半径方向速度の変化をも図示し、更にこ
のモータ9により与えられた限定的曲線から、時刻0か
らt1 までの一定加速度γをまたt2 からt3 までの符
号が変った加速度をも表示している。図2に示した移動
Dは、光学ヘッドの光偏向器が作用していない場合に得
られた走査光スポット7の移動の絶対値を示している。 【0018】制御回路10は加速及びブレーキのみを制御
することのみでは正確な移動を達成し得ない。それは得
られる移動が摩擦の影響を受け従って疑似の変位である
ことによる。従ってアクセスモータ制御装置へのフィー
ドバックを備えた光学ヘッド移動測定用装置を設けると
便利である。図1において、これは光センサ11,12 を介
して達成され、これらは光学式尺度15の目盛13,14 を検
知する。センサ11,12によって発生された電気信号は制
御回路10で処理され、光ヘッド8の移動の幅と符号を表
わす信号を発生する。この種の回路は周知であるが、二
つの大きな欠点を有する。その1つは目盛13と14は増分
(間隙)Pをもち、移動の符号を示すためこの増分の四
分の一だけずれている。ディスク上のトラックエレメン
トは異なった増分をもち、それは尺度の増分とは正確な
相関を保持していない。他の欠点はディスクの偏心が、
尺度とトラックエレメントのアレイとの間に相対的移動
を生ずる点である。 【0019】これらの欠点を軽減すべく、走査光スポッ
トとディスク1によって担持される連続溝との相互作用
の適用が考えられ、それは走査光スポットの半径方向移
動によって生ずる溝との交差数のカウンティング−ダウ
ンカウンティングによって規定しようというものであ
る。 【0020】より正確に述べると、ディスクが回転して
いる時は半径方向のアクセスは、基準表面2上にある溝
の中心軸3と交差する軌道16を生じる。これらの交差は
図1においては軌道16上にドットで示された箇所で生ず
る。 【0021】光学ヘッドがディスクの上に光スポット7
を集光する対物レンズの光軸上に設けられた光電セルを
用いて、基準表面2の発光部分7からの反射光を解析す
る場合は、図3に示されるような電気信号R(t) が得ら
れる。もし溝がトラック間でギャップよりも光学的によ
り明るいならば、信号R(t)の最大値は溝との交差を
し、より早いヘッド移動速度はより相互に接近した形を
示すだろう。しかしながら信号R(t) は、ディスクの外
側縁部へ向かうものと中心部へ向かうトラック交差とを
区別するのには不十分である。 【0022】連続溝の中に蓄積されたデータへの自動ア
クセス用装置が、トムソン−ブランド(THOMSON-BRAND
T)の名儀で、1977年7月1日付けフランス特許出願 7
20373号に開示されている。 【0023】本装置の基本的機能が第4図に示される。
本図の上部分は、4つの等間隔溝3と走査光スポット7
の軌道16を有するディスク部分の軸系(ρ,t)を示
。ρ軸は遠心的な半径方向移動を、またt軸は接線方
向又は経過時間を示す。 【0024】図4のR(t) 状態図は図3と同じ意味を有
するが、溝が交差する方向についても問題となるので、
付加的電気信号I(t)を生成している。この目的のため光
学ヘッド8は第2の光感応装置を含み、これは隣接する
2つのセルをもち、この2つのセルを分離する線が対物
レンズの光軸上に位置する。これらのセルは微分増幅器
の補償入力に接続され、増幅器は信号I(t) を送出す
る。しきい値検出回路が、信号R(t) を矩形波形S(t)
に変換し、ゼロ交差点でスイッチされる別のしきい値検
出回路が、信号I(t) から矩形正方波信号S′(t) を導
く。カウンターダウンカウンタ回路が、信号S(t) の各
遷移に対応するクロック入力パルスを受信する。しかし
その増加及び減少は補助信号C/Dにより決定され、補
助信号の論理状態は排他的OR論理ゲート出力でその2
つの入力信号S(t) とS′(t) を受信するようなもので
ある。カウンタ−ダウンカウンタのカウント値Nは図4
の下に示すように変化し、これは正確に軌道16を再生す
ることが知られる。前述の特許出願に引用した装置の他
の特徴は用いられない。しかしそれらは特に螺旋トラッ
クの場合に各ターンにおけるカウンタの繰上げに関連し
ては適用される。 【0025】図1に示したディスクの区画方式に戻る
、サンプリング技術が、表面2が光を均一に反射する
平坦な表面であると考えることにより、対応する予書込
みパターンと共に導入されてもよいその場合トラック
は、走査光スポット7と相互作用をする予め書き込まれ
たパターンのグループが半径方向線6のごく近辺に存在
することにより十分実現される。 【0026】アクセス制御が実質的に半径方向線6に限
定したディスク上の予め書き込みした情報に基づくと仮
定すると、アクセス装置によって得られる軌道16のデー
タは軌道が半径方向線6と交差する点に限定されよう。
図1でそれを軌道16上の□印で示すと、これらの交差点
中心軸3との交差点程ではないにせよしばしば現われ
る。また光スポットは、連続するこれらの点の間に、そ
の存在を検出することなしにトラックエレメントを横切
ってもよい。データ記憶媒体のサンプリングモード読取
りの概念は、溝の存在やデータの書き込みのために準備
されたセグメントの認識を必要としない。すべての場合
においてサンプリングモード・アクセス制御は、格納さ
れるべきデータ及びもしある場合にはその下の連続溝と
の光相互作用なしに実行できなければならないものでは
あるが、ただ予め書き込まれたパターンのみをもつ空白
未書込みディスクに対しては完全に実行可能である。 【0027】本発明の記憶媒体をサンプリングモード・
アクセスする方法の実施は、十分な正確度の同期が、ク
ロック信号とN個の等角度の間隔を有する半径方向線の
第1ファミリとの周期的交差によって達成されていると
いう前提がある。そのような同期はその分野においては
既知の、ディスク上に予め書き込まれた情報の1部をな
す同期化フラグによって達成される。 【0028】ディスクの表面での光の集束も既知の手段
で実施されるが、それに関してはここでは省略する。 【0029】サンプリングモード・アクセス制御に割当
てられたサブ−ファミリのP個の半径方向線から得たサ
ンプルに周期の短い特徴を持たせると、走査光スポット
がこのサブ−ファミリの半径方向線とどこで交差しても
光感知電気信号が意味のあるものであることが本質的に
なる。 【0030】実際的には光感知電気信号を意味のあるも
のとすることは、サンプリングモード・アクセスに割当
てられた半径方向線上の特定のパターンが、予め規定さ
れた値、換言すれば走査光スポットが表面の完全平坦部
分に当った際に得られるものとは異なる値の感知信号を
発生するために走査光スポットと相互作用することを意
味する。パターンが走査光スポットより大きい場合は
パターンとその周囲とのコントラストが感知されるべき
光の波面の変更以外の原因によるものである以 外は、
端での相互作用でだけこの相違を確立できることは明ら
かである。パターン間の異常に大きいスペースは、走査
光スポットの瞬間的位置として定義されていない値を生
ずるであろう。 【0031】サンプリングモード・アクセスの場合は、
ディスクの表面に中心軸3 に関係した半径方向の目盛手
段を設ける必要があり、そのような目盛手段の要素は連
続してサンプリングした半径方向線のグループを占有す
る。連続溝を用いる解決法は、単一でかつ極めて基本的
な目盛の法則を適用できるので、これは本発明の1つの
利点である。 【0032】目盛の概念に対しては、2つのレベルが適
応できる。より基本的な方のレベルはディスクの1つの
半径方向線に沿って周期的スケールを割り当てると共
に、非常に近接した半径方向線に沿って同様な、しかし
位相が90度オフセットされた周期的スケールを割り当
てることからなり、この二重スケールに沿った移動方向
指示値を与えることができる。光を微分的に解釈する
光感知装置から第2のスケールが得られるならば、単1
のスケールで十分である。直角位相の2つの関数のサン
プリングのために隣接した半径方向線を選択するのは、
もし軌道がこれらの半径方向線と直角に交差しないと、
得られる2つの関数の直角位相の関係を劣化させる僅か
な半径方向のオフセットが生じるという事実に起因す
る。 【0033】集成のより複雑なレベルは、半径方向線に
沿う各々の位置に絶対値を割当てる非周期目盛を設ける
ものである。この場合は目盛は符号化されたアドレスで
表示され、目盛はより多くのスペースを占めるけれども
1回転の走査での読み回数は少ない。これら二種の集成
レベルは共存し得、後に説明されるであろう。 【0034】図5は図1のディスクの表面2の1部分の
等角観察図で、軸線x,y,ρの系が関与している。半
径方向線ρとx軸は表面を規定し、またy軸はディスク
の回転軸4と平行である。データ領域17が、複数の隣接
トラックエレメントの中心軸3に中心付けられた点線の
輪郭で表示される。これらデータ領域17は半径方向線ρ
から走査方向xへと延伸し、その前にはサンプリング用
の半径方向線ρa とρb上に2つの配置を形成する予め
書き込まれたパターン18がある。半径方向線ρa上に中
心をもつパターン18の半径方向の配置は、走査光スポッ
ト7との相互作用により平面(y,ρ)上に描かれた余
弦曲線で示される電気的読出し信号を発生する。直角位
相にオフセットされた半径方向線ρb に中心をもつパ
ターン18の半径方向の配置は、走査光スポット7と相互
作用し、平面(ρ,x)上に描かれた正弦曲線で示される
電気的読出し信号を発生する。二つの三角関数19,20 は
ベクトルの成分を示し、それの(x,y)面への投影が
OMである。このベクトルは走査光スポットの半径方向
線ρに沿う進行を完全に示しており、その端部は螺旋21
を形成し、その線はねじの回転から得られるものに相当
する傾斜目盛を描く。光スポットの移動をベクトルOM
の回転へ書き換えた場合のパターン18により与えられる
この描像は、0〜 360°間で規定されるベクトルOMの
角φが分っても位置Φの絶対的指標を示すものではな
く、Φはただ1つの切断部分に過ぎない。信号が進行の
連続性を追跡するに十分なほど相互に接近した間隙でサ
ンプル化されるならば、図5のパターンはトラックの信
頼できるカウンティング−ダウンカウンティングを提供
する。図5に示された配置の利点は、それがトラックエ
レメントに沿って殆んどスペースを占めない点で、トラ
ック交差に関連する情報を得るべく二つの反復のサンプ
リングに作用するのに十分だからである。この解決法の
欠点は解決するプロセスが不確実なことであって、それ
は二つの連続したサンプリング間における半径方向の
動速度が、Φの変化がベクトルOMの1より多い回転
対応するような速度であるかもしれないからである。 【0035】図5に示された解決法の特定の利点は、パ
ターン18がサンプリングモード・アクセスを達成するの
に用いられ、かつトラックエレメントの追従のために用
いられる。図5に示すように半径方向線ρa に中心を持
つパターン18は中心軸3に対して正のオフセットをも
ち、一方半径方向線ρbに中心を持つパターン18は同一
幅であって負のオフセットを有する。この配列において
オフセットがトラックエレメントの増分Pの8分の1で
あるとすると、半径ρa,ρb に沿って得られるサンプ
ルは正確に走査光スポット7 の中心と被走査トラックエ
レメントの中心軸3との間隔を決定すべく必要なサンプ
ルと同じものになる。 【0036】このようなパターン18の二重使用に適した
予書込みパターンの一例を第6図に示す。 【0037】この図には2つのトラックエレメントの中
心軸3とデータ記憶領域17とを示した。図6では予書込
み情報は、サンプリングによって同期とトラックの追跡
とカウンティング−ダウンカウンティングによるアクセ
スとを達成するために使用されるパターンの両側に存在
する境界線24の間に斜線部分で示されている。 【0038】パターン18は、記録単位として選択された
長さLの1.5 倍に等しい走査方向に測定された長さを有
する。中央のパターン23はパターン18と同じ長さを有
し、末端パターン22と協働してトラック走査速度を同期
する。そのためにパターン22及び23の走査を示す変化
が読み取り信号に含まれ得る他の総ての変化から見極め
られるように2つの特定距離2.5 L及び6.5 Lが採用さ
れている。半径方向線ρa及びρb に沿ったサンプリ
ングは、アクセス段階及び光スポットがアクセスの行な
われたトラックエレメントを再度追従するようにされる
次の段階の間の、パターン22及び23の適切な走査に依存
して同期するクロック信号によって規定される。 【0039】図7は本発明によるサンプリングモードア
クセス走査装置をブロック図で示している。光スポット
7でディスク1を走査した時に発生する電気信号Sは光
学ヘッド30を介して識別回路28に送られ、この回路はパ
ターン22及び23の構成を識別してクロック29の同期信号
を送出する。信号Sはまたサンプリング回路25にも送ら
れる。この回路はクロック29によって制御され、データ
領域17に書き込まれたデータDと走査中のトラックエレ
メントの特定アドレスAとを他から分離する。 【0040】信号Sは更に、半径方向線ρa及びρb
との合致に対応するサンプルa及びbを取得すべく、や
はりクロック29によって制御される別のサンプリング回
路26にも送られる。これらのサンプルはアクセスを制御
する計算回路32の入力ではディジタル形態で存在し、公
知のようにトラックエレメント3からの走査光スポット
7の径方向距離を測定するメモリ付き比較回路31の入力
ではアナログ形態で存在する。光学ヘッド30には走査光
スポットを偏向させる装置27が組み込まれており、この
装置は図2のごときトラックスキッピングによるアクセ
スを終了させるのに使用される。トラックスキッピング
は計算回路32に与えられたセットポイント値Cへの最終
的アプローチに必要なトラックスキッピング命令を回路
32から受容する制御回路33によって制御される。走査光
スポットがセットポイントCにより指定されたトラック
エレメントを読みに来ると、前記計算回路はアクセスの
完了を指示する信号STを送出する。アクセス期間以外の
時点では、回路31によって発生する径方向距離信号が2
つのスイッチK1及びK2を介して偏向装置27に移送され、
その結果読み取り光スポット7が所定トラックを追跡す
ることになる。スイッチK2は回路33の制御下でトラック
スキッピングが行なわれる毎に一時的に開放される(そ
の結果、点線で示した接続線36がこれら2つの回路を接
続する)。大まかなアクセスの段階ではスイッチK1によ
って偏向装置27が制御ライン0に接続され、その結果中
立位置にロックされる。第7図ではこの中立状態を点線
の接続線37で示した。大まかなアクセス段階は計算回路
32によって制御される。この回路はディジタル化された
サンプルa及びbを受容し、出発地アドレスAと到着地
セットポイントCとに基づいて、アクセスモータ34に与
えられるべき制御信号を規定する。前記モータは鎖線35
で示されている結線によって光学ヘッドを移動させ、出
発点を到着点から分離するトラックエレメントを横断さ
せる。一例として、ピッチ 1.6μm 、巻き数30,000の螺
旋トラックを有し且つ 1,200回転/分で回転する直径30
0mm のディスクは50kHz の周波数でサンプリングされ
る。これはディスク1回転当たり2,500 対のパターン18
に相当する。従って予書込みパターンを図6のごとく構
成し且つLの平均値を1ミクロンに等しい長さとすれ
ば、予書込み情報によって取られる一回転についての量
は23.75mm を超えることはない。この値は1巻きの長さ
に比べればわずかである。 【0041】以上本発明の第1の実施の形態の概要を説
明してきたが、ここで計算回路32によるサンプルa及び
bの処理法をより詳細に説明する必要がある。 【0042】図5は、通常アクセス時には可動部材の絶
対位置を時間の関数として表す関数Φ(t) が存在するこ
とを示している。この関数は限定された数の予書込みパ
ターンから比較的正確に合成され、図2のごとき機械的
法則に従う変化を表す。 【0043】図8のグラフに示したように、実線の曲線
で表されている関数Φ(t) は時点t2、t1及びt0でサンプ
リングされ、期間τは時間単位として適切に選択され
る。この法則はベクトルOMの回転が読み取りヘッドの径
方向移動に対応する図5の具体例を使用した場合に角度
の測定に使用される。サンプリング時点t2及びt1でのベ
クトル回転の絶対値をΦ2 及びΦ1 とし、これらの値が
アクセスの初期条件に基づいて反復ディジタル処理によ
り得られるとすれば、これら時点間での移動速度VはΦ
1とΦ2 との差によって簡単に示されることになる。 【0044】最終サンプリング時点t=t0ではφ0 =MO
D 〔Φ0,2 π〕としてΦ0 を求めなければならない。記
号MOD はΦ0 を2 πで割り算した時の余りφ0 を与える
モジュロ関数(modulo function) を表す。図8から明ら
かなように直線外挿法が有効であれば、従って可動部材
が加速νを受けなければ、時点t0での速度はやはりVで
あるが、前記加速が正確にはν=ΔV で示されることか
ら、時点t0での値は実際にはΦ0 であって直線外挿され
た値Xではない。 【0045】従って下記の方程式が成り立つ。 【0046】 V =Φ1−Φ2; X=Φ1+V; ΔV =Φ0 −X この式から、Φ0 =X +ΔV が導かれる。 【0047】 m(u)=MOD [u+ π, 2 π]-πとし、且つ −π<ΔV <+πという条件を課せば、 ΔV =m(φ0 −X)となり、これから Φ0 =X +m(φ0 −X)が導かれる。 【0048】この方程式は前述の想定のもと、即ちテス
トの妥当性の確認を行ない且つ実際に生じる加速を考慮
した場合には、Φ0 をサンプルφ0 と値Xを与える直線
外挿法とで簡単に更新できることを示している。 【0049】前述の数学的考察から明らかなように、周
期関数の合成に基づいてサンプリングモードアクセスを
行なえば可動部材の絶対位置が得られ、2πでの割り算
による残りの反復処理によってモジュロ関数の不明確性
が解消される。 【0050】本発明は、純粋に周期的であって規則的サ
ンプリングに係わる径方向の関数の使用には限定されな
いが、この種の機能を図4の具体例にできるだけ類似さ
せて図9に示した。 【0051】図5に基づき、図6のパターン18は寸法と
径方向間隔とを適切に選択すればパターンの径方向幅と
パターン相互間の間隔とに適合する直径を持つ読み取り
光スポットによって半径方向線ρa 及びρb 上で走査さ
れる時に三角関数を発生させるものと想定した。この種
の変化は実際には数パーセントの正確さで容易に得られ
る。アークタンジェント関数に基づく三角法計算からは
非対称的鋸歯タイプのサンプル化パターンが得られる。 【0052】第9図は軸系(ρ,t )の表面Σの一部分
を示している。この部分は半径方向線ρ1,ρ2及びρ
3に係わり、これらの半径方向線上でその形状が鋸歯
となる関数F(ρ) のサンプリングが行なわれ、この関数
の正の値φ1,φ2,φ3 がサンプルとなる。 【0053】軌道T1は低速アクセスを示す。この軌道上
を右方に移動する時には、最後に得たサンプルφ2 をそ
の前のサンプルφ1 から差し引くことによって走査速度
V12が得られる。第9図ではこの引き算はベクトルφ1
の作用線上でのベクトルφ2の水平方向の並進移動によ
って示されている。この軌道がいずれのトラックの中心
軸とも交差しないという条件においては走査速度を求
めるには方程式 Vij=φj −φi を適用するだけで十分
である。前記軌道上を逆方向に移動する場合は、最後の
サンプルがφ1であり、速度V21 が方程式 Vji=φi −
φj によって得られる。この式は負の結果を示し、従っ
て移動が左方向に行なわれることを示す。サンプルの時
間的配列を遵守すればこれらの方程式は等価になり、関
数F(ρ)が軸系ρ,F(ρ)の単一傾斜直線であればトラ
ックと交差する場合にも使用できる。関数F(ρ) の周期
性は速度計算をより困難にする。 【0054】これを明らかにすべく、図9に別の軌道T2
をも示した。この軌道を左から右に描くとトラックとの
交差が2回生じ、次いで1回生じる。 【0055】この場合も3つのサンプル化値φ1,φ2 及
びφ3 を考察するが、これらの値は今度は関数F(ρ) の
同一の鋸歯上には位置しない。速度V12 及びV21の正確
な測定はφ1を含む傾斜の点線部分ABに基づく。サンプ
ルφ2 に代えてBCの測定値に該当する値を使用すれば、
水平線BDと斜線CEとを引くことによって速度V12 及びV2
1を図形的に構成することができる。問題はφ2 が与え
られているとしてBCを求めることにある。関数F(ρ) の
変化範囲が(0,2π) であればBCはφ2 を2kπだけ増加し
たものに等しい。 k=+2 はサンプリングφ1とサンプ
リングφ2 との間にトラックとの交差が2度存在するこ
とを意味する。 【0056】図9から、サンプルφ2 及びφ3 からの速
度V23 及びV32 の計算には別のkの値が1つ必要とされ
ることがわかる。これは、これら2つのサンプリングの
間ではトラックとの交差が1度しか存在しないためであ
る。 【0057】サンプルモードアクセスは定義上2つのサ
ンプリングの間に生じる事象は無視するため、適切な基
準に従って妥当性を確認された整数値−n、... −2−
1、0、1, 2... +nによってトラックとの交差回数
を代数的に表すような変数kを合成する必要がある。変
数kの符号はトラック交差数を計数した変数NがN=N
+kによって新しいサンプルが得られる毎に更新され得
るように、交差の方向を表す。 【0058】変数kの妥当性の確認の基準はディスク上
で軌道を描く速度を変化させる能力に関連する。この能
力は実際にはアクセスモータが光学ヘッドに伝達し得る
加速によって制限される。ディスクの回転を特徴付ける
偏心は軌道の揺れを生起させるが、これは軌道を描く時
には無視された二次的効果にすぎない。 【0059】図9では軌道T2が持続時間τの径方向前進
GCを示す破線で示されている。このGCはその前又は後の
同一持続時間の径方向前進CHとは異なる。光学ヘッドが
左から右へ移動する場合はヘッドが減速ν=HJを受けた
と言える。Jは減速が生じなかった場合の半径ρ3 上の
到達位置である。 【0060】具体例として、軌道T2が右から左へ描か
れ、変数kの妥当性の確認の基準が値φ3 及びφ2 と値
φ1 及びφ2 とを順次使用して行なった推定速度の比較
に基づくものと仮定する。図9は速度V32 の計算がφ3
及びφ2 が既知であること、並びに先に妥当性が確認
れた値k=−1に基づくことを示している。この計算を
速度V21の計算に関連付けるべく、ベクトルV21 を有す
る垂直線上に先に計算した値V32 を表す長さGK、即ちφ
2 −φ3 −2 πを配置した。 【0061】点kの周りには端子L及びMとの間の間隔
を、GL=V32+π及びGM=V32 −πのように符号で示し
た。πは鋸歯F(ρ) の1/2 の高さを表す。変数kに値−
2 を与えて計算した速度ベクトルV21 の先端Eは間隔L
M内に存在する。これはその妥当性の確認テストを構成
する。これに対し、φ2 及びφ1 と別の変数kの選択と
から得られるV21の値は間隔LMの外におかれる。図9で
は+2 πだけオフセットした図形構成によって得られる
点R及びSが夫々値k=-1及びk=-3を用いて行なった
速度計算の特徴をなす。従ってテストが成り立たないこ
とはV32 の計算からV21の計算に移る時に変数kを変え
なければならないことを意味する。変数kの変化の大き
さ及び方向は軌道と移動方向とに依存するが、先に妥当
性を確認した値から出発すればテストの妥当性を確認
れるまでこの変数を一単位ずつ繰り返し増分することが
できる。間隔±πを選択すればkの単一の値のみが妥当
性を確認され得る。従ってkの正しい決定は、速度が穏
健に変化するという想定に基づくことになる。これを図
9に点線の軌道T2変化部分と、間隔LMをその中心が点E
に一致するように移動させることを表す図形構成とで示
した。この図から明らかなようにKEは加速であり、テス
トによって妥当性が確認された値kが現実に対応するた
めにはこの加速が値πを越えてはならない。 【0062】以上の説明から明らかなように、変数kの
決定法は図10のフローチャートによって表すことができ
る。ここで使用する変数は下記の通りである。 【0063】 −トラックと交差数カウンタの指示値N、 −速度V、 −交差量:k、 −速度の差ΔV 、 −入力値ai,bi 、 −角度φ、 −先行サンプリングに対応する角度φ−1。 【0064】このフローチャートは、セットポイントC
によって定められたトラックエレメント3に読み取り光
スポット7を合致させるための1つ以上のモータを操作
することによってセットポイントCからのアクセスを制
御するのに使用される一般的な且つ従来のフローチャー
トに組み込むためのモジュールである。前述の諸変数を
図10の下方に示した。このフローチャートは規則的間隔
τで得られるディジタル化サンプルai 及びbi の導入
操作を含む。これらの値は対応表又は三角法計算によっ
て変数φを更新するのに使用される変数a及びbに与え
られる。変数φ−1及びφと、先の計算で妥当性が確認
された変数kとは第1テスト−π<ΔV<+πを行なう
ための速度Vの変化ΔV を計算するのに使用される。
当性が確認された場合にはこの第1テストによって変数
V、N及びφ−1の更新が開始される。更新が完了する
と全体的アクセスフローチャートに戻る。テストが妥当
性を確認されなければ、それは変数kを一単位増加又は
減少しなければならないことを意味する。その選択は第
1テストが妥当性を確認されるまで繰り返し機能し得る
2つのループにつながる第2テスト、ΔV >0によって
決定される。勿論、このフローチャートは読み取りエラ
ーに対する事前防備として、より多数のサンプルを考慮
するように調整することもできる。 【0065】前記テストは固定境界線+π及び−πを特
徴とするが、これらの境界線はアクセス時に生じる加速
に応じて移動させるようにすることもできる。速度Vの
更新は任意的である。ただしこれを知ることは、径方向
制御の安定性及び擬似の曲率の測定に関して有用であ
る。 【0066】このフローチャートは初期化動作は含まな
い。なぜならこれらの動作は主フローチャートによって
制御されるからである。これらの初期化動作はアクセス
開始時に変数V及びkにゼロ値を与えることからなる。
変数Nにはトラック追跡ループの開放時に出発位置を規
定する値N0 を与え得る。 【0067】ここまでの説明において、ディスクの半径
に沿ってサンプル化された目盛はそれぞれ正弦曲線的及
び余弦曲線的なものとされている。 【0068】この場合、関数F(ρ)の値はサンプル対
(ai,bi)から、演算φ=arc tan b/a
によって演繹される。言うまでもなく、走査光スポット
の半径方向位置に割り当てられたパターンの半径方向の
配置は、例えば表によって規定される適当な対応規則が
値の決定のために適用される場合鋸歯形関数F(ρ)の
取得を妨げない三角関数とは異なる周期的関数を発生し
得る。 【0069】階段形の周期関数F(ρ)の使用も本発明
の範囲内である。図11は、階段形関数の具現に基づくカ
ウントアップ−カウントダウンの一プロセスを非限定的
な具体例によって示す。 【0070】この図は図10に関連し、ディスクΣの、3
本の半径ρ1、ρ2及びρ3の部分を示している。3本
の半径方向線ρ1、ρ2及びρ3に沿って、予書込みパ
ターンが配置されている。 【0071】等間隔に位置する複数個のトラックエレメ
ントの組を、半径方向線ρ1、ρ2及びρ3に対する垂
直線で示す。トラックエレメントは16個ずつパケットに
まとめられ、図11ではより明瞭となるように、上記16個
のエレメントのうち両端の4個のエレメントを実線で、
また中央のエレメントを点線で示す。即ち、ステップP
のパケットは4個のエレメントの組四つから成ることが
知見され、これらのエレメントの組は半径方向線ρ1、
ρ2及びρ3のいずれかの側に伸長するパターンの組み
合わせによって互いに区別され得る。用いられるパター
ンは例えばトラックエレメントに中心を合わせて各半径
方向線ρ1、ρ2及びρ3沿いに配置され、その際例え
ば左から4個の上側パターンが4個のエレメントの第一
の組を示し、続いてパターンの全くの不在が4個のエレ
メントの第二の組を示し、更に次の4個の下側パターン
が4個のエレメントの第三の組を示し、最後に4個の上
側パターン及び4個の下側パターンが4個のエレメント
の第四の組を符号化する。パターン列は、対応する読み
取り信号のレベルが平滑な領域の走査において得られる
レベルより低くなるような寸法を有しなければならな
い。 【0072】平滑な領域の走査において得られるレベル
を閾値回路を用いて分離することによって、パターンの
最上列の半径方向線ρ1に沿った走査は図示した波形b
(ρ)を生成し、一方パターンの最下列の走査は波形a
(ρ)を生成する。波形F(ρ)は、下表によるような
波形a(ρ)及びb(ρ)から推論される場合図11に示
した形態を取る。 【0073】 【表1】 【0074】Fの値は、4個のトラックの組の通過に関
し度数で表された1/4回転の概念を表すべく選択され
る。 【0075】図11は右から左へ走査する軌道Tを示し、
この軌道Tはサンプル化時点t3、t2及びt1におい
て半径方向線ρ3、ρ2及びρ1と連続的に遭遇する。
こうして、トラックエレメントのパケットを横切る速度
に値V32を割り当てるのに用いられるサンプルφ3及
びφ2が得られる。 【0076】測定方法は先に述べたものと実質的に異な
らず、特にパケットの境界(縦の一点鎖線)が時点t3
及びt2間で横切られていることが適当に勘案され、こ
のことは、この場合には+1である変数kの値と関連す
る。上記を、階段形関数の点線で示した延長部によって
図示する。サンプルφ2及びφ1を用いて速度V21の
新たな測定が値k=0に対応して実施され、上記値kは
時点t2及びt1間での走査が境界を一切横切らずに、
完全にパケット内部で行なわれたことを示している。 【0077】図11に示さなかったが、パターンはトラッ
クエレメントの方向において読み取り光スポットの寸法
より大きい長さを有し得る。 【0078】ここで、パターンのサンプル化には通常、
読み取り光スポットによるパターンの走査を表す信号部
分より広いかあるいは狭いサンプリングのためのウイン
ドウが用いられることも特に指摘されるべきである。上
ウインドウが狭い場合、サンプル化された信号のレベ
ルはパターンを有しない領域の走査を表す信号のレベル
から区別されるものとする。 【0079】他方、ウインドウがパターンに比較して広
い場合は、サンプル化された信号は1対の遷移的レベル
変化を含み、これらの変化は光スポットがパターンの前
縁及び後縁に遭遇したことを示す。サンプリングのため
のウインドウ内で上記二つの変化が確認されれば、ウイ
ンドウの中程で転送されるレベルがディスクのブランク
領域を表すレベルに等しいままであったとしても、パタ
ーンの存在が結論付けられ得る。連続する2個のパター
ンの存在を認識するには、パターンの光スポットとの
相互作用を完全に捕捉するべく互いにずれた2個のサン
プリングのためのウインドウを設置しなければならな
い。2個のパターンが十分な間隔を有せずに連続する場
合は外側の縁部のみが認識され、通常パターンに関連す
るレベル変化は同じウインドウの中に同時に存在せず、
その結果共存する2個のパターンが存在すると結論付け
られ得る。従って、半径方向の目盛を生成するために
1に示した2個のパターンの組み合わせの4つのケース
を区別することが可能である。 【0080】上述の実施の形態では二つのパターン列が
用いられ、これらのパターン列には走査光スポット7
が、目盛を規定する二つの周期的な、互いに対して直角
位相を取る半径方向法則を得るべく連続的に当てられ
る。 【0081】上記法則はサンプル化によって得られるの
で、アクセスを絶対的に規定するのに反復的方法を用い
ることが必要となる。アクセス手続きの間のディジタル
変数更新は、トラック交差をカウントする演算に対応す
る。 【0082】各半径方向線に関して設定されるべき法則
の数を減少することによって上記のような2つの周期的
関数によるものとは異なる目盛りとすることができ、即
ち例えば唯一つの法則を、1個の中心セルを有する光セ
ンサシステム並びに2個のハーフセルを有する光センサ
システムを光ヘッド内に用いて読み取る。この場合、唯
一つの周期的関数を創出するパターンは互いに対して直
角位相を取る2個の信号を発生し、また該パターンはト
ラックの中心軸3に中心を合わせられ得る。 【0083】トラック走査方向における占有スペースを
最小化するために、1本のトラック中心軸から次の中心
まで多くの異なる値を取り得るサンプルをもたらすパ
ターンの幅並びにパターン同士の間隔が半径方向の目盛
に用いられ得ることが既に示されている。パターンの形
状が例外的である場合は、連続する3個あるいは4個に
わたるサンプルを処理するアルゴリズムを用意するのが
賢明であり、それによって基準から外れたいかなる異常
な値に外挿法が適用され得る。 【0084】図11は、時間をあまりかけずにパケットレ
ベルでカウントアップ−カウントダウンを行なうことに
よって、階段形周期関数の符号化レベルに2エレメント
の法則が用いられ得ることを示す。この方法はパターン
中の欠陥によって損なわれにくく、かつパターン列を
トラック走査方向においてより広いかあるいは狭い幅の
半径方向の帯状のもので置き換えることさえも可能にす
。 【0085】より大きいスペースの使用を認め、従って
個々の半径方向線に関してより多数のサンプル取得
必要を認めることによって目盛はより細かくされ得、最
終的な分析によれば、サンプル化のためのアクセス法は
『移動中の』絶対アドレス読み取りの概念を用いること
により簡略化される。 【0086】図12は、階段形の目盛関数F(ρ)を示
す。実線40は細かい目盛を規定し、一方点線41の方は分
解能が上記目盛の1/4でしかない別の目盛を規定す
る。細かい目盛40がより粗い方の目盛の各ステップに三
つのレベルを加え、上記粗い方の目盛は3個のステップ
を周期とする、図11の目盛にあらゆる点で類似の差分的
目盛をもたらす。線40及び41が、ディスク上での絶対的
な半径方向位置ρの読み取りを可能にする、規則的に増
大する関数を表すことに留意されたい。 【0087】図12の下方部分は、ディスク1の基準表面
2の一部を示す。複数本の縦線はトラック間の区切り
表す。サンプリング用の半径方向線ρ1及びρ2は互い
に対して平行に離隔して位置し、その際1サンプリング
周期τは半径方向線ρ1とρ2との間隔に対応する。 【0088】ディスク上での半径方向の目盛を実現する
ために、半径方向線ρ1及びρ2の周囲にまとまって等
間隔に位置する複数本の半径方向線に分配して予め書き
込まれた2個のパターン42が用いられる。図12では、上
記のような半径方向線のうちの5本が半径方向線ρ1及
びρ2に平行なパターン42の線によって規定されてい
る。 【0089】パターン42は上記5本の線上に、図12中央
部分に示した特定コードに従って配置される。コード
は各列に、トラックに関連する5ビットのアドレスを含
む。このアドレスは図12下方部分に、パターン42の不在
が二進値“0”を表し、パターン42の存在が二進値
“1”を表すことによって具現されている。各5ビット
アドレスの全体は、階段形関数40の値を示す。点線で示
した長方形43は、階段形関数41の値を規定するより大き
い桁の3個のビットから成るアドレス部分を囲んでい
る。より小さい桁の2個のビットは、関数41を関数40に
変換するのに用いられる周期関数の値を表すアドレス部
分を構成する。 【0090】図12に示したような符号化は特定的に選択
され、その結果連続する2列に含まれるアドレスは、
1ビットを反転させるだけで互いに相違する。より正確
に言えば、最上行にモジュール“01”を左から右へ繰
り返して、かつ繰り返す度に反転させて書き込むことに
よって構成され得る交番二進コードである。上から二番
目の行にはモジュール“0011”について上記と同じ
手続きを用い、以下同様に実施する。F(ρ) の値を、
それぞれan、an-1、……、aj、……、a2、a1、a0
と表されるn+1ビットのアドレスから決定するのに、
次の方程式が用いられる。 【0091】 【数1】 【0092】図13に、5ビットのアドレスに関する上記
方程式を実行する回路のブロック図を示す。各二進加算
器44はアドレス46に含まれたビット値を受け取り、より
大きい桁のビット値の和に加算する。各加算器44の出力
に現れる結果は図示した重みに割り当てられて、回路45
によって互いに加算され、回路45はF(ρ)の適当な値
を発生する。 【0093】図12に示した解決法の一利点は、1個のト
ラックエレメントから次のトラックエレメントへの移行
によってアドレス全体のうちの1ビットしか変更されな
いことである。図12に示した軌道Tに関し、走査光スポ
ット7はサンプル化された半径方向線ρ1に、該半径方
向線ρ1が2個のトラックエレメント17にまたがる地点
で遭遇することが知見される。この走査段階で読み取ら
れるアドレスをF(ρ)即ちρのグラフにおける長方形
46によって示すが、より小さい桁のビットは安定的な方
法では読み取られ得ず、なぜなら軌道における僅かな
動でも上記ビットの1個が別様に読み取られる原因とな
のに十分だからである。このサンプル化は長方形47あ
るいは長方形48も良好に示し得るが、長方形47あるいは
48のF(ρ)の値への影響は僅かでしかない。より小さ
い桁のビットが周期的な細かい目盛を生成することは既
に知見され、これに関してサンプルの処理がアクセスに
関する絶対的な指示の獲得を可能にすることが判明し
ている。また図12からは、より大きい桁のビットを含む
アドレス部分が軌道の僅かな移動に対しては安定である
ことも知見される。上記アドレス部分から絶対的な変位
の概念がおおよそ得られ、なぜならこのアドレス部分は
階段形の単調な関数を表すからである。軌道Tのサンプ
ル化半径ρ2との遭遇のし方について考慮しても、同様
の結論に達する。 【0094】ここまでの説明は、各トラックエレメント
に交番二進コードのアドレスを割り当てることによっ
て、前記アドレスのより小さい桁のビットが重視されれ
ばされるほどより細かいステップの絶対目盛が得られる
ことを示している。即ち、同じアドレスを用いた場合、
より大きい桁のビットが重視されるにつれ増大する周期
全体にわたってより細かい周期的目盛が得られる。これ
ら二つの方法は、アクセス特性の変化のし方に応じ任意
の比率で組み合わせられ得る。トラックエレメントの絶
対的なアドレス指定を規定する予書込みパターンの使用
は、ディスク上でより多くのスペースを必要とする。 【0095】第一の選択はディスクの完全な1回転に関
し限られた数のサンプル化のための半径方向線を設定す
ることであり、前記半径方向線は各々1回転につき 250
回サンプル化される15ビットの完全なアドレスを含む。
このアドレスは、アクセス速度が緩やかである時、即ち
アクセスの開始時及び終了時に全体が読み取られ得る。
アクセスの際にアドレスが部分的に読み取られることに
よって、アクセスモータの動作条件が決定され得る。 【0096】第二の選択はトラックエレメントに完全な
アドレスの一部を該アドレスのその他の部分より狭い間
隔で配置することで、この場合少なくとも2種のサンプ
リングレートを用いることが必要となる。例えば、より
小さい桁のビットによって構成されたアドレス部分をよ
り狭い間隔で配置することが、アクセスが継続される間
中適用可能な周期的目盛関数を得るために選択され得
る。より大きい桁のビットによって構成されたアドレス
部分はより広い間隔で配置され、その結果アクセスはア
ドレス全体の認識によって終了され得る。 【0097】完全なアドレスのより大きい桁のビットを
安定的に、かつ頻繁に読み取ることによってアクセスの
制御を達成することが問題である場合、別の方法も実施
され得、その際横断速度が漸減する結果として最終的な
読み取りはほぼ完全となる。最終的な分析によれば、互
いに対して直角位相を取る周期関数に基づく目盛と、交
番二進コードの絶対的アドレスの存在に基づく目盛との
間に根本的な相違は無い。 【0098】前記の記載において半径方向の目盛の合成
がアクセス用特定パターンの半径方向寸法に依存し
トラックエレメントに沿ったパターンの長さは特に重要
でないことが理解されよう。絶対アドレスはビットセル
シーケンスに内包されてもよく、その内容は該ビットセ
ルを読取り光スポットで走査することによって多少とも
完全に検出される。 【0099】サンプリング技術の決して無視できない
つの利点は、トラックエレメントに沿ったパターンの長
さから種々のパターンを識別し得ることである。従って
半径方向の目盛はこのパラメータに基づいてもよい。但
し、連続溝ディスクの場合を除く。この技術は既に非整
数距離2.5L及び6.5Lが定義された図6に示すような同期
パターンの形成に適用されている。 【0100】アクセスパターンの持続時間の符号化シス
テムの採用も本発明の範囲内に包含される。 【0101】図14はρ、t軸系を示す。t は経過時間であ
り、トラックの中心軸3に沿った移動距離として示され
る。この軸系で、隣接トラックエレメントは予書込みパ
ターン18を含む領域に図示される。左縁の線FGはパター
ン18の前縁の包絡線を形成し、右縁の別の線FDはパター
ン18の後縁の包絡線を形成する。半径方向線ρは読取り
光スポット7によるパターン走査のための時間基準を示
す。線FG及びFDは半径方向の目盛を設定すべく機能する
関数を示すと考えてよい。線FGが半径なので間隔TGはト
ラックエレメント毎に変化しない。他方、線FDはディス
ク半径に対して一定の角度を成すので間隔TDは直線
変化する。 【0102】走査光スポット7が軌道T を追跡するとき
に、光学相互作用によって曲線50で示される光感知信
号S(t)が発生する。該曲線はパターン18の検出に対応す
る凹状領域をもつ。 【0103】この領域外の信号S(t)のレベルは、走査光
スポットがディスク1の基準表面2の平滑部を照明する
ので最大である。凹部50の底部はこのレベルより十分に
低く線51で示す検出閾値より低い。従って、信号S(t)が
閾値51より低くなる時点tGと閾値より高くなる時点tDと
を検出することが可能である。半径方向線ρで定義され
る基準時点でカウンタをトリガすると、カウンタの指示
C を示す時間の関数としての階段状関数52が得られ
る。従って時点TG及びTDでのカウンタ指示値を記録する
ことが可能である。換言すれば光スポット7と線FG及び
FDの交差に対応するサンプルCG及びCDを得ることが可能
である。アクセス用の目盛を得ることを可能とする関数
を発生するようにパターン18の位置及び長さを調整し得
る。 【0104】サンプリング精度は、カウンタの分解能と
パターン18との遭遇に関する軽度の変動(fluctuation)
とに左右される。 【0105】この変動は図15に示される。図15は軸系ρ
x で信号S(t)の減衰が開始又は終了するときの走査光ス
ポット7 の位置を示す。線53は光スポット7の中心の幾
何学的軌跡であり、半径方向に分離されたパターン18の
場合、線53は軽度の変動を生じ、時間tGとtDとの測定が
ある程度不正確になる。パターン18が図15の右側部分に
示すように1つのパターンとして結合すると線53の変動
は生じない。後者の場合、図14の信号S(t)は点線曲線55
で示す2つの凹部を含む。これら遷移を検出することに
よって時点tG及びtDが正確に測定できる。曲線55の平坦
域の縁端は図15の線54に対応し、線54はパターン18の縁
端56に関する線53の像である。 【0106】サンプルCG及びCDの採取に関しては、図7
の幾つかの素子を含む図16を参照するとよい。光学ヘッ
ド30は回路28に読取信号S(t)を送出する。回路28は同期
パターンを識別しクロック29を同期する。 【0107】クロック29は図14のアクセスパターン18の
走査に対応する時間範囲を包含するに十分な持続時間を
もつサンプリングパルスを送出する。このパルスはウイ
ンド を定義し、サンプリング回路57を制御する。サン
プリング回路57はアクセスパターンとの相互作用を含む
部分を信号S(t)から分離する。この部分は閾値回路59に
伝送され、該閾値回路はサンプリング回路60に選択パル
スを送出することによって時点tC及びtDを検出する。 【0108】回路60は、クロック29からのクロックパル
スとリセットパルスとを受信するカウンタ58の指示値C
をサンプリングする。このリセットパルスは第14図の基
準半径方向線ρの光スポット7による走査と同期する。 【0109】サンプルCG及びCDの処理は前記の記載と同
様に行なわれる。サンプルCG及びCDは直角位相の2つの
周期関数の一部を形成すると想定し得る。また、CGとCD
とを部分アドレスとする反復アドレシングによってトラ
ックエレメントのパケットPのグループG を識別するた
めにサンプルCGが階段関数から得られたサンプルであ
り、サンプルCDが鋸歯関数から得られたサンプルである
と考えてもよい。 【0110】図17は位置及び長さが均一でない特定
ターン18によってアクセス用半径方向目盛を生成するた
めの予書込み情報の1つの例を示す。 【0111】図17は連続する2つの半径方向線ρ1,ρ2
を実際の間隔にかかわりなく示す。図中の中断領域がデ
ータ領域であると想定する。半径方向にディスクは中心
軸3をもつ16個のトラックエレメントからなるグループ
G に分割されている。グループG 内のトラックエレメン
トは各々が4つのエレメントを含むパケットP にまとめ
られている。図17ではアクセス用特定パターン18が
台形輪郭の領域61に配置されている。各台形輪郭の左辺
はディスクの半径方向線に沿って配向され、4つのトラ
ックエレメントを含む各パケットには基準の半径方向線
62に対する左縁のオフセットを示す値TGが割当てられ
る。各台形輪郭の右辺はディスクの半径方向線に対して
傾斜しており、各パケットを構成するトラックエレメン
トの各々には半径方向線63に対する右端のオフセットを
示す値TDが割当てられる。パターンのこの配列によっ
て、2つの階段関数即ち周期4pの1つの階段関数と周期
16p の1つの階段関数とによる目盛が形成される。p は
トラックエレメントの増分を示す。図17によれば、アク
セス用特定パターン18が同期パターン66,67 と関連
し、該同期パターンは中心軸3上に存在する連続する
ターンで識別されるべく所定の時間間隔TA及びTBをも
つ。走査光スポットが中心軸3に対して傾斜した軌道T
に沿うときにも走査光スポットとの交差時点を正確に決
定するために、パターン66の縁端は基準の半径方向線6
2,63 に位置合わせされている。第17図は更に、半径64
と65との間に含まれた範囲をサンプリングすることによ
ってトラック追跡機能を実行すべく、トラックエレメン
トの中心軸3 に対してオフセットしたパターン68,69 を
含む予書込み情報を示す。 【0112】図17の具体例で台形輪郭61の左辺は粗い目
盛として機能し右辺は細かい目盛として機能する。2つ
の目盛は必ずしも共通の台形輪郭内部に結合されていな
くてもよい。異なる台形パターンによって囲まれたパタ
ーン18がトラックエレメントに沿って配列されている
合は、2つの目盛が交互に配置されていてもよい。 【0113】図18は本発明の予書込みパターンの別の具
体例を示す。例として8個のトラックエレメント17を含
むパケットP が図18に示されている。トラックエレメン
トの中心軸3は間隔p ずつ離間している。更に、図の上
部に前のパケットの最後のエレメントが示されており、
下部に後続パケットの最初のエレメントが示されてい
る。パケットP は、例えば8つのグループを形成し、従
って予書込みパターン構成の半径方向の1周期は64個の
間隔p に等しい。また予書込みパターン18,66 が存在す
る図18の中央領域の両側に点線で囲まれたデータ領域が
図示されている。半径方向線ρ及び中心軸3に軸合わせ
されたパターン66は一定の長さをもち、それらの縁端は
半径方向線に沿って位置合わせされている。本文中で
「長さ」なる用語は、中心軸3が実際には湾曲している
ことに留意すべきであるから角度範囲の概念を含む。 【0114】これらに留意すると、各パターン66が、
心軸3に軸合わせされておりその内側縁端が半径方向線
62及び63に位置合わせされている2つのパターン18の間
にあ ことが理解されよう。図18は中央パターン66の前
縁がその右側に位置するパターン18の前縁から2.5Uだけ
離間していることを示す。同様にパターン66の後縁は左
側のパターン18の後縁から2.5Uだけ離間している。 【0115】記号U はデータ記憶用特定パターンの
位置検出に役立つトラックに沿った基準長さを示す。従
てトラック走査は、図18に示す組み合わせ18-66-18に
対してパターンの前縁端間又は後縁端間の距離2.5Uを与
る。従ってこの組み合わせは、連続パターン66,67 に
よって得られた図17と同じ特性をもつ同期用配列を形成
する。 【0116】本発明によるパターン18は、パターンの外
側縁端の位置を変調することによって図18で得られた半
径方向の目盛を設定すべく機能する。この変調は、図14
の如き包絡線FG及びFDを生成するが、図18ではこのため
に使用されるパターン18の縁端がトラック中心軸3に対
して半径方向にオフセットしている。この独特の特徴
は、アクセス機能に必要な周期的目盛の実現を阻止する
ことなくトラック追跡機能と同期機能とを実行するとい
う利点を与える。この機能を極限まで達成するように本
発明では、少なくとも1つの軸合わせされた部分と1つ
のオフセット部分とを含むパターン18の使用を提案して
いる。この結果、アクセス機能とトラック追跡機能とを
実行するために同様のパターンを使用する図6と同じ結
果が得られる。 【0117】同様の考察から、全長にわたってオフセッ
トした予書込みパターンを用いこれらの機能を結合して
もよい。 【0118】図19はデータ領域17によって隔てられた2
つの領域にパターンを配列することによってスペースを
節約する具体例を示す。予書込みパターンによって占有
された領域の周期的配置をより明らかにするためにトラ
ックエレメントの中心軸3は上下2つの部分に分けてジ
グザグに記載されている。図19の上部に示す奇数ランク
の部分は目盛101 に基づいて互いに2.5Uだけ離間した2
つの同期パターン66,67 で始まる。パターン66,67 の後
に適当な間隔だけ離間してオフセットパターン18が続
く。このパターンの前縁及び後縁は左側に点線で示す4
つの半円と右側に点線で示す4つの半円とによって示さ
れる4つの位置を占有し得る。従ってパターン18は、1
つのパケットを形成する16個のトラックエレメントを互
識別すべく使用されるアドレシング配列である。図
19の下部に示す偶数ランク部分もパターン18を含み、こ
のパターンは 256個のトラックエレメントから成る1グ
ループを形成する16個のエレメントパケットをアドレ
スすべく機能し得る。このようなグループがディスクの
使用可能領域内で周期的に反復される。図19ではパター
ン18が、中心軸3に対する読取り光スポットの偏心を決
定すべく使用されるオフセットεG とεD とを交互にも
つ。 【0119】従って、偏心評価に割当てられるパター
ン対のサンプリング周波数は、同期パターン66,67 のサ
ンプリング周波数に比較して1/2 の値に低減されてい
る。 【0120】図20の配列では、図19の2つのパターン18
が2つのデータブロック17を隔てる区間に連接している
ので走査光スポットの偏心を2倍の頻度でサンプリング
する。この構成は前記の構成よりもやや小型化されてい
るが、トラック追跡とアクセス目盛機能とに対してより
高いサンプリング周波数を与える。 【0121】絶対型又は周期型の半径方向目盛用に特定
された予書込みパターンを備えたディスクは極めて多様
な構成をもつことができ、前記のごとく多少とも頻繁な
サンプリングを行う。トラック連続性の概念を放棄する
、トラックへのアクセスが、読取りスポットによるデ
ィスク走査の追跡、集束及び同期で用いられる処理と同
種の処理になるので操作が極めて簡単になる。サンプリ
ングが十分に頻繁でさえあれば、完全に満足すべき実用
精度で明確に移動を決定し得ることが理解されよう。簡
単な形状の予書込みパターンを選択ししかも高い情報容
量の維持が可能である。更に、このような情報容量が、
ディスク上の極めて小さい占有スペースに関連して達成
されることが理解されよう。アクセス用特定予書込
みパターンの形成は、ディスクの光学的書込みに先行す
る段階で行なわれてもよく又は書込みを行った後の処理
段階で行なわれてもよい。この場合、ユーザーデータと
の違いは、ディスク上での位置及び該位置を条件付ける
情報源のみに関して存在する。これらの条件から、ディ
スク上へのユーザーデータの書込みに先行する全て
は、本発明の意図する意味における予書込みに関連す
。同様に、この結果を得るために特に構成されたパタ
ーンは、本文中で適当な構成を示唆しなかった別のスポ
ットに割当てられたとしても、アクセス用の特定パタ
ーンである。 【0122】前記の記載では、単位長の1/2 の距離の
使用に基づく同期パターン識別する技術に関して説明
したが、本発明はこの特定例に限定はされない。 【0123】 【発明の効果】本発明の光走査装置によれば、特定のパ
ターンの半径方向配置から構成される目盛りを備える予
書込みパターンを有するデータ記憶媒体を光学的に走査
する際に、制御手段が目盛りと交差する光スポットに応
答してその位置を限定するディジタル値を創出するサン
プリング手段を含むことにより、光ヘッドの位置を速や
かに検出し得る。 【0124】本発明のサンプリングモードアクセスの方
法によれば、予書込みパターンを光スポットで走査され
ることにより相互に明瞭に区別されるディジタル・アド
レスが発生されるよう構成されていることにより、光ヘ
ッドの絶対的位置を速やかに検出し得る。
【図面の簡単な説明】 【図1】データ記憶媒体及び光走査装置の部分斜視図で
ある。 【図2】光ヘッドの移動例を示すグラフである。 【図3】移動の際に反射光から得られる信号を示すグラ
フである。 【図4】反射光からヘッドの軌跡を求めるプロセスを示
すグラフである。 【図5】本願の予書込みパターンを示す斜視図であ
る。。 【図6】図5のパターンの構成を示す図である。 【図7】本発明の光走査装置のブロック図。 【図8】光ヘッドの移動を示すグラフである。 【図9】図5のパターンとトラック交差数との関連を示
す説明図である。 【図10】サンプリングデータから交差数を求めるフロ
ーチャートである。 【図11】予書込みパターンの別の例を示す説明図であ
る。 【図12】絶対アドレスを有する予書込みパターンの例
を示す説明図である。 【図13】図12のパターンの復号回路の説明図。 【図14】データ記憶媒体の予書込みパターンの変形例
の説明図。 【図15】図14のパターンの走査の説明図である。 【図16】図14のパターンに適したサンプル検出回路
のブロック図。 【図17】予書込みパターンの別の変形例を示す説明
図。 【図18】予書込みパターンの更に別の変形例の説明
図。 【図19】予書込みパターンの他の変形例の説明図であ
る。 【図20】予書込みパターンの他の変形例の説明図であ
る。 【符号の説明】 1 光ディスク 2 表面 7 光スポット 10 制御手段 17 トラックエレメント 18 予書込みパターン 26 サンプリング手段 30 光検出手段
フロントページの続き (72)発明者 ジヤン−ルイ・ジエラール フランス国、31520・ラモンブイユ・サ ン・タニユ、リユ・ロマン・ロラン・ 52、レジダンス・ラ・ゴエレツト (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 7/085

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.ディスク(1) の形状をしたデータ記憶媒体を使用す
    るよう構成された光走査装置であって、 前記記憶媒体は、前記ディスクの一方の表面(2) にあ
    り、同心円状又は連続した螺旋状の湾曲した中心軸(3)
    を有する一組のトラックエレメントであって、等角度で
    隔てられかつ前記ディスクの回転中心(O) から生起して
    いるN個の半径方向線(6) と前記湾曲した中心軸(3) と
    の交差個所上にある予書込みパターン(18)と該予書き込
    みパターンに続いておりデータを記憶するために確保さ
    れた領域(17)とを含む一組のトラックエレメントと、前
    記N個の半径方向線(6) に対して所定のオフセット角度
    で前記回転中心から生起している少なくとも1つの半径
    方向線(ρa,ρb)上にある目盛り(21,40,41)とを備
    え、該目盛りは、前記一組のトラックエレメント内での
    読み取り光スポット(7) の半径方向の移動の符号を検出
    するべく、前記表面(2) を前記トラックエレメントを横
    切って走査する焦点合わせされた前記光スポット(7) と
    光学的にかつ繰り返して相互に作用するように構成され
    た特定のパターン(18)の半径方向の配置からなり、該半
    径方向の配置は、前記スポット(7) が該半径方向の配置
    を走査する際に、前記目盛りに対する前記スポットの瞬
    間的な位置を規定し、前記 光走査装置が、 前記表面に焦点合わせされた走査用光スポット(7) を投
    影するよう構成された光学ヘッド(8) と、 アクセスモータ(9) と、 前記トラックエレメントを横切る経路に沿って前記スポ
    ットを移動するよう前記アクセスモータによって駆動さ
    れる手段と、 前記光学ヘッドと協働し、前記スポットで照射された前
    記表面から反射された前記スポットの光を受け取るよう
    構成された光学感知手段と、 前記光学感知手段からの電気信号に応じて前記アクセス
    モータを制御する制御手段(10)であって、該制御手段
    は、その動き(16)が複数の前記トラックエレメントに連
    続的にまたがる際に、半径方向線上にある前記目盛りと
    相互作用する前記スポットに応じて、半径方向に前記ス
    ポットの位置を限定する少なくとも1つのディジタル値
    (φ)を発生するよう構成されているサンプリング手段
    (26)を含んでおり、前記少なくとも1つのディジタル値
    は、少なくとも前記目盛りを特徴づける数によって前記
    スポットの半径方向位置を示す絶対値(Φ)を割り算し
    て得られた余りを表していることを特徴とする光走査装
    置。 2.前記ディジタル値が、前記絶対値と一致している請
    求項1に記載の光走査装置。 3.前記特徴づける数が前記目盛の増分を表わしている
    請求項1に記載の光走査装置。 4.前記増分が前記トラックエレメントの増分と同じで
    ある特請求項3に記載の光走査装置。 5.前記増分が複数の隣接するトラックエレメントに対
    応する請求項3に記載の光走査装置。 6.前記サンプリング手段が、前記電気信号から生じる
    一対のサンプルを獲得するための手段と、前記予書き込
    みパターンに含まれる同期パターンの走査に同期するサ
    ンプリング制御手段と、前記一対のサンプルをディジタ
    ル化するための手段と、前記一対のサンプルから前記デ
    ィジタル値を決定するための手段とを有する請求項1に
    記載の光走査装置。 7.前記ディジタル値が成分としての前記一対のサンプ
    ルを有するベクトル角である請求項6に記載の光走査装
    置。 8.前記サンプリング手段は、前記特定のパターンの縁
    に出合う前記走査光スポットに対応する遷移部を含む前
    記電気信号の一部分を獲得する手段と、前記予書き込み
    パターンに含まれる同期パターンの走査に基づいて同期
    化されるサンプリング制御手段と、前記制御手段によっ
    て初期化される計数手段と、少なくとも前記遷移部の一
    つと一致する前記ディジタル値を獲得し、前記計数手段
    によって与えられる指示を形成する手段とからなる請
    求項1に記載の光走査装置。 9.前記遷移部の複数は前記特定のパターンの先端と後
    端との出合の特徴を示すディジタル値を与える請求項1
    に記載の光走査装置。 10.前記サンプリング手段は、前記予書き込みパター
    ンに含まれる同期パターンの走査と同期化され、交番二
    進コードの制御サンプリングにおけるアドレスに基づい
    て前記ディジタル値を表わすべく構成されたサンプルを
    獲得する手段を含む請求項1に記載の光走査装置。 11.前記ディジタル値は、少なくとも前記アドレスの
    一部の解釈から生じる請求項10に記載の光走査装置。 12.前記アドレスの部分は前記中心軸に沿って不連続
    位置でサンプルされる請求項10に記載の光走査装置。 13.選択されたアドレスの部分は、他の部分よりもよ
    り頻繁にサンプルされる請求項12に記載の光走査装
    置。 14.前記サンプリング手段は、前記特定のパターンの
    縁に出合う前記走査スポットに基づいて前記ディジタル
    値を獲得する手段を含み、前記の如き出合は、前記予書
    き込みパターンに含まれる同期パターンの走査によって
    生成された同期化パルスに対して決定されたオフセット
    を特徴付けるサンプリング時に生じるよう構成されてい
    る請求項1に記載の光走査装置。 15.直線外挿と先にサンプルされたディジタル値の考
    慮とによって、新しい絶対値の大きさが有効化され前の
    値に与えられるように前記ディジタル値を処理する手段
    を有する請求項1に記載の光走査装置。 16.前記サンプリング手段は、トラック追跡の制御に
    用いられるサンプルを与える請求項1に記載の光走査装
    置。 17.前記サンプリング手段は、前記予書き込みパター
    ンに含まれる同期パターンの識別に有用な遷移部を与え
    る請求項1に記載の光走査装置。 18.ディスク(1) の形状をしており、前記ディスクの
    一方の表面(2) にあり、同心円状又は連続した螺旋状の
    湾曲した中心軸(3) を有する一組のトラックエレメント
    であって、等角度で隔てられかつ前記ディスクの回転中
    心(O) から生起しているN個の半径方向線(6) と前記湾
    曲した中心軸(3) との交差個所上にある予書込みパター
    ン(18)と該予書き込みパターンに続いておりデータを記
    憶するために確保された領域(17)とを含む一組のトラッ
    クエレメントと、前記N個の半径方向線(6) に対して所
    定のオフセット角度で前記回転中心から生起しており特
    定のパターンを半径方向に配置してなる目盛りとを備え
    ているデータ記憶媒体へのサンプリングモードアクセス
    の方法であって、該方法は、 光スポット(7) により前記表面(2) を前記トラックエレ
    メントを横切って走査する段階と、 前記スポット(7) が前記走査により前記目盛り(21, 40,
    41)と光学的に繰り返して相互に作用する際に、トラッ
    クエレメント内での前記スポットの半径方向の変位の大
    きさ及び符号を測定する段階と、 前記スポット(7) が前記半径方向の配置を走査する際
    に、前記スポットの前記目盛りに関する瞬間的な位置を
    決定し、この決定はトラックをアクセスするためにスポ
    ットの位置を計算するために用いられることを特徴とす
    る方法。 19.前記目盛が、前記配置の半径方向走査によって、
    実質的な位相差を有する同じ周期の2つの周期的関数を
    発生するように構成されている請求項18に記載の方法。 20.半径方向に沿った前記スポットの絶対位置の決定
    は、スポットの変位スピードの決定及び前記絶対位置を
    直線外挿するための二つの既知の点を使用して決定され
    る請求項18に記載の方法。 21.前記目盛りが半径に沿った各位置の絶対値を割り
    当てる非周期的目盛りである請求項18に記載の方法。
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