JPH08255353A - 予書込み記憶媒体のための光走査装置及びサンプリングモードアクセスの方法 - Google Patents

予書込み記憶媒体のための光走査装置及びサンプリングモードアクセスの方法

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JPH08255353A
JPH08255353A JP7343306A JP34330695A JPH08255353A JP H08255353 A JPH08255353 A JP H08255353A JP 7343306 A JP7343306 A JP 7343306A JP 34330695 A JP34330695 A JP 34330695A JP H08255353 A JPH08255353 A JP H08255353A
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spot
radial
track
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Daniel Bec
ダニエル・ベク
Jean-Louis Gerard
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 予め書き込まれた情報をもつ光記録媒体上に
於て、光ヘッドの移動量又は絶対量を簡単に求め得る光
走査装置。 【解決手段】 光スポットでデイスク走査時の発生電気
信号Sは、識別回路28にクロック29の同期信号、サ
ンプリング回路25に送られ、データ領域のデータDと
走査中のトラックエレメントのアドレスAとを分離し、 との合致に対応するサンプルa,b取得用のサンプリン
グ回路26に送られ計算回路32の入力ではデジタル
で、径方向のメモリ付き比較回路31の入力でアナログ
である。トラックスキッピングは計算回路32のセット
ポイントCへのトラックスキッピング命令を回路32か
ら受容する制御回路33により制御される。走査光スポ
ットがトラックエレメントを読むと計算回路はアクセス
完了信号STを送出し出発期と到着地セットポイントC
に基づきアクセスモータ34へ制御信号を規定し、トラ
ックエレメントを横断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データの記憶のた
め予約されかつディスクの表面を適当に配置することに
よって規定される領域へのアクセス手段を備えた光メモ
リ装置のための光走査装置及びサンプリングモードアク
セスの方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】データは読み出し−書き込み装置によっ
て記憶されるもので、該装置は実質的にディスクの回転
用駆動装置と、微細に集束された光スポットを対物レン
ズを通して基準表面に投影する半径方向に可動な光学ヘ
ッドとから成る。ディスクはその基準表面にデータを受
容するための領域を画定すべく予書込される。これらの
領域は螺旋形のトラックまたは同心円状トラック要素の
上に位置する。光学ヘッドの主要な役割は予め書き込ま
れた情報を読み、データを書き込み、データを読み、ど
このデータを消去するか等を行なうことである。これら
種々の仕事をデータがトラック上で高密度の場合に実行
するには、集束並びに、トラック追跡装置を設ける必要
がある。トラックの走査においては同期装置を設ける必
要があり、それはデータの各要素がトラックに沿って連
続的に配置された要素位置に割当てられるからで、これ
に対して等角的分布の特定の半径方向線上に位置する同
期パターンを介して基準が形成される。
【0003】ディスクが、光学的キャラクタを可逆的に
または非可逆的に変更することにより光学的に書き込み
可能な構造を有するとすれば、同期化、トラック追跡お
よび集束機能を満足すべく同期的に走査される表面の特
定部分に対して、データ書き込みを避けることは適切な
ことである。データ書き込み予定の領域はそれでいかな
る予め書き込み情報もないか、または限定的に予め書き
込まれた溝があり、この溝は光ヘッドにより投射される
光ビーム制御には全く寄与しない。この原理に従って予
めフォーマットされたディスクは、一般に書き込み−読
み出し装置を介して読まれ、該装置は、光スポットがデ
ータブロック間に挿入された予め書き込まれたパターン
と相互作用する度に発生する電気的読み出し信号中のサ
ンプルと応答する。
【0004】光学ヘッドの半径方向位置の制御のため
に、換言すれば走査光スポットによって、トラック要素
の数千個のうちの数十個を含む組中の1つの所与のトラ
ック要素を追跡させるように、各要素はディジタル・ア
ドレスの形で認知される。
【0005】この配列はアクセスの終りに用いられるも
ので、ヘッドが位置することに対する精度をチェックす
るのが目的であるが、時間が長くかかる処理なので、そ
れ自身十分とはいえない。半径方向位置の制御は、読み
出しヘッドの進行をチェックするためにもまた準備がな
され、ヘッドの半径方向の移動がスタート位置から目的
点の近くのアドレスが読み出されるまで測定されること
によって実施される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】移動を測定することに
より、光ヘッドを移動させるためのねじ回転数が知ら
れ、その連続または段階的回転が移動の幅と方向を示
す。また他に移動モータと、光ヘッドの実際の移動を決
定する光学式尺度のような測定系との協働も知り得る。
これらの装置は遅くおよび/または複雑であるという欠
点をもっているが、何れにせよ予め書き込まれた情報に
関連して読み出し光スポットの移動量のデータを与えな
いので不満足である。予め書き込まれた情報はディスク
の回転に対して偏心しており、その結果として読み取り
光スポットが計算で求められたスペースに固定されたと
しても、それは周期的に数ゾーンのトラック要素を横切
る。
【0007】これらの欠点を軽減すべくトラック交差計
測技術の使用が知られているが、しかしこれはトラック
が連続的でありかつ計量のための信号が、直角位相で感
知される信号を発生すべく用いられる光センサから発す
るものである。連続トラックの交差計算はデータが蓄積
されている領域の予め書き込まれた溝の存在を意味し、
また比較的適用するのに困難な予め書き込まれた他の領
域の情報の採用を誘導する。
【0008】経験によるとサンプリングの技術は、正確
なトラック追跡を保証するもので、たといトラックが、
データのブロック間で互いにグループ化されたある限定
された数の予め書き込まれたパターンを介して具体化さ
れたトラックの場合も同様である。かくしてディスクは
書き込みデータがあろうとなかろうと同じ方法で走査さ
れ、それはデータを蓄積するために用いられるコーティ
ングの選択を促がすが、書き込みコントラストは予め書
き込まれたパターンのコントラストに影響を与えない。
【0009】経験によれば、サンプリング技術は、計数
トラック交差がたとえ検出された信号の2つのサンプリ
ングの間で起こっても、計数トラック交差まで延長され
得ることが証明されている。又、カウンタを有する指示
を基礎として他のアドレスからアドレスをたどるトラッ
ク交差計数方法は、トラック交差が、サンプルが軌道を
描くことを必要とするサンプリングの頻度に比べて低い
頻度であるならば、メモリ平面で走査光点スポットをよ
り正確に位置決めする「地上に落ちない間の」アドレス
指示のリードによって置換され得る。予め書き込まれた
構成に関して走査光点スポットの位置の正確な知識の利
用は、特に、交差速度の変化が比較的ゆるやかな半径方
向の接近の良好な分析を可能にするという事実からもた
らされる。これは特に、速度がおそい場合にアクセスの
始め及び最後において確かである。 本発明は、以上の
ような問題点に鑑み、予め書込まれた情報から光ヘッド
の移動量又は絶対位置を簡単な構成によって速やかに求
め得ることの可能な、予書込み記憶媒体のための光走査
装置及びサンプリングモードアクセスの方法を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの態様は、
ディスクの形状をしたデータ記憶媒体を使用するよう構
成された光学走査装置であって、前記記憶媒体は、前記
ディスクの一方の表面にあり、同心円状又は連続した螺
旋状の湾曲した中心軸を有する一組のトラックエレメン
トであって、前記ディスクの回転中心から等角度に生起
している第1組のN個の半径方向線と前記湾曲した中心
軸との交差個所に設けられた予書込みパターンと該予書
き込みパターンに続いておりデータを記憶するための領
域とを含む一組のトラックエレメントと、前記N個の半
径方向線に関して所定のオフセット角度を伴って前記回
転中心から生起している少なくとも1つの他の組の半径
方向線の上にある特定のパターンを半径方向に配置して
なる目盛りであって、該目盛りは、前記表面を前記トラ
ックエレメントの横方向に走査する光スポットと光学的
にかつ繰り返して相互に作用して、前記スポットの前記
トラックエレメント内での半径方向のずれを表す符号を
検出するよう構成されており、前記半径方向の配置は、
前記スポットが該半径方向の配置を走査する際に、前記
目盛りに対する前記スポットの瞬間的な位置を規定する
目盛りとを備えており、前記表面に走査用光スポットを
投影するよう構成された光学ヘッドと、アクセスモータ
と、前記トラックエレメントを横方向経路に沿って前記
スポットを移動するよう前記アクセスモータによって駆
動される手段と、前記光学ヘッドと協働し、前記スポッ
トに照射された前記表面から反射された前記スポットの
光を回収するよう構成された光学感知手段と、前記光学
感知手段から電気信号を受容するよう接続され、情報ア
クセス操作に関する情報をアドレスする制御手段であっ
て、該制御手段は、その動きが複数の前記トラックエレ
メントに連続的にまたがる際に、半径を示す前記目盛り
と交差する前記スポットに応じて、半径方向に前記スポ
ットの位置を限定する少なくとも1つのディジタル値を
発生するよう構成されているサンプリング手段を含んで
おり、前記少なくとも1つのディジタル値は、少なくと
も前記目盛りを特徴づける数によって前記スポットの半
径方向位置を示す絶対値を分割することによって得られ
た残りの部分を表していることを特徴とする光学走査装
置からなる。
【0011】別の態様においては、本発明は、ディスク
の形状をしており、前記ディスクの一方の表面にあり、
同心円状又は連続した螺旋状の湾曲した中心軸を有する
一組のトラックエレメントであって、前記ディスクの回
転中心から等角度に生起している第1組のN個の半径方
向線と前記湾曲した中心軸との交差個所に設けられた予
書込みパターンと該予書き込みパターンに続いておりデ
ータを記憶するための領域とを含む一組のトラックエレ
メントと、前記N個の半径方向線に対して所定のオフセ
ット角度を伴って前記回転中心から生起している少なく
とも1つの他の組の半径方向線の上にあり、特定のパタ
ーンを半径方向に配置してなる目盛りとを備えているデ
ータ記憶媒体へのサンプリングモードアクセスの方法で
あって、該方法は、光スポットにより前記表面を前記ト
ラックエレメントの横方向に走査する段階と、前記スポ
ットが前記走査により前記目盛り光学的に繰り返して相
互に作用する際に、トラックエレメント内での前記スポ
ットの幅及び半径方向のずれの符号を決定する段階と、
前記スポットが前記半径方向の配置を走査する際に、前
記スポットの前記目盛りに関する瞬間的な位置を決定
し、この決定はトラックをアクセスするためにスポット
の位置を計算するために用いられることを特徴とする方
法である。
【0012】その他の目的と効果は、添付図面と関連し
て考察したは場合に、本発明の具体例に関する以下の記
載から明らかになろう。また、新規な特徴は特許請求の
範囲に詳細に指摘される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の光走査装置で使用される
図1に示す光ディスク1は、その表面2が半径方向及び
円周方向の二方向に分割されている。半径方向の分割
は、環状領域に同心的円形要素又は連続的な螺旋曲線の
ターンからなるトラックを書入れることで達成される。
この第1の領域の再分的配置は、図1において表面2の
上に描かれた鎖線の中心軸3で示される。この複数の曲
線からなる第1アレイは共通の回転中心Oを有し、ディ
スク1の回転用スピンドル(不図示)の回転軸4と理想
的には一致する。ディスク1は例えば、矢印5の方向に
一定の速度で回転する。領域の第2の再分的配置は図面
において実線で示した等角度に分配された半径方向線6
のN本のセットからなる。従ってディスク1はNセクタ
に区画された記憶平面を有し、各セクタはデータが蓄積
されかつ光スポット7によって中心付けられる方法で走
査される多数の曲った位置を有する。光スポット7は光
ヘッド8によって形成され、ヘッドは例えば半径方向線
ρの方向に平行移動が可能である。光ヘッドは同様にト
ラックを横切る円弧に沿って移動可能であるが、本図で
は簡単のため光ヘッド8がリニアアクセス・モータ9を
介して半径方向線方向に移動する場合のみを図示した。
【0014】ディスクの各々の湾曲したセグメント3
は、当該セクタの中に含まれておりかつランク番号を付
したセクタを設計することによりアクセス可能である。
ランク番号は同一ターンの中では総ての湾曲したセグメ
ントに関して同一で、特定の半径に沿って1つのターン
から次のターンに移行する際に1単位変化する。アドレ
スCをもつターンを走査すべく走査光スポット7を適用
するには、モータ9をアクセス制御回路10を介して作動
する。アクセスは走査光スポット7がディスクの所定位
置に載置された時に始まり、原則的には光スポットが行
き先アドレスCに到達した時に終了する。一般的方式で
は、光学ヘッドは光スポット7が所望トラックエレメン
トの上に中心合わせされる前に停止し、それから光スポ
ット7の微細移動は例えば、光ヘッド8に内蔵されたビ
ーム偏向器に基づいて操作される微細移動モータを介し
て実施される。
【0015】この場合光ヘッドの半径方向運動はアクセ
スの下地の段階とも考えられ、微細アクセス装置機能が
走査光スポットの位置ぎめ終了のための所要時間を減少
させるべくできるだけ正確でなければならない。
【0016】図2を参照すると曲線110 は、時刻0とt
3 との間の走査光スポット7の半径方向の移動Dを表わ
す。この曲線の時刻t2 とt3 との間の部分は、光学ヘ
ッド8の光偏向器により実施された段階の微細移動によ
る微細アプローチを示す。時刻0からt2 にわたる曲線
部分は下地のアクセスを示す。曲線110 によって示され
る移動曲線を得るために、図2は限定的曲線120 によっ
て光学ヘッドの半径方向速度の変化をも図示し、更にこ
のモータ9により与えられた限定的曲線から、時刻0か
らt1 までの一定加速度γをまたt2 からt3 までの符
号が変った加速度をも表示している。図2に示した移動
Dは、光学ヘッドの光偏向器が作用していない場合に得
られた走査光スポット7の移動の絶対値を示している。
【0017】制御回路10は加速及びブレーキのみを制御
することのみでは正確な移動を達成し得ない。それは得
られる弾道的機能が摩擦の影響を受け従って疑似の変位
であることによる。従ってアクセスモータ制御装置への
フィードバックを備えた光学ヘッド移動測定用装置を設
けると便利である。図1において、これは光センサ11,1
2 を介して達成され、これらは光学式尺度15の目盛13,1
4 を検知する。センサ11,12 によって発生された電気信
号は制御回路10で処理され、光ヘッド8の移動の幅と符
号を表わす信号を発生する。この種の回路は周知である
が、二つの大きな欠点を有する。その1つは目盛13と14
は増分(間隙)Pをもち、移動の符号を示すためこの増
分の四分の一だけずれている。ディスク上のトラックエ
レメントは異なった増分をもち、それは尺度の増分とは
正確な相関を保持していない。他の欠点はディスクの偏
心が、尺度とトラックエレメントのアレイとの間に相対
的移動を生ずる点である。
【0018】これらの欠点を軽減すべく、走査光スポッ
トとディスク1によって担持される連続溝との相互作用
の適用が考えられ、それは走査光スポットの半径方向移
動によって生ずる溝との交差数のカウンテング−ダウン
カウンテングによって規定しようというものである。
【0019】より正確に述べると、ディスクが回転して
いる時は半径方向のアクセスは軌道16を生じ、これは基
準表面2の上の書込みと中心軸3との交差である。これ
らの交差は図1においては軌道16上にドットで示された
箇所で生ずる。
【0020】光学ヘッドがディスクの上に光スポット7
を集光する対物レンズの光軸上に設けられた光電セルを
用いて、基準表面2の発光部分7からの偏光を解析する
場合は、図3に示されるような電気信号R(t) が得られ
る。もし溝がトラック間でギャップよりも光学的により
明るいならば、信号R(t)の最大値は溝との交差数を示
し、より早いヘッド移動速度はより相互に接近した形を
示すだろう。しかしながら信号R(t) は、ディスクの外
側縁部へ向かうものと中心部へ向かうトラック交差とを
区別するのには不十分である。
【0021】連続溝の中に蓄積されたデータへの自動ア
クセス用装置が、トムソン−ブランド(THOMSON-BRAND
T)の名儀で、1977年7月1日付けフランス特許出願 7
20373号に開示されている。
【0022】本装置の基本的機能が第4図に示される。
本図の上部分は、4つの等間隔溝3と走査光スポット7
の軌道16を有するディスク部分の軸関係(ρ,t)を示
す。これら2つの変数は相互に接線方向速度により関係
づけられるので、ρ軸は遠心的な半径方向移動を、また
t軸は接線方向又は経過時間を示す。
【0023】図4のR(t) 状態図は図3と同じ意味を有
するが、溝が交差する点において付加的電気信号I(t)が
生じ、正しい位置を規定する点においてなお問題があ
る。この目的のため光学ヘッド8は第2の光感応装置を
含み、これは隣接する2つのセルをもち、それを分離す
る導線は対物レンズの光軸の上に位置される。これらの
セルは微分増幅器の補償入力に接続され、増幅器は信号
I(t) を送出する。しきい値検出回路が、信号R(t) を
矩形波形S(t)に変換し、ゼロ交差点でスイッチされる
別のしきい値検出回路が、信号I(t) から矩形正方波信
号S′(t) を導く。カウンターダウンカウンタ回路が、
信号S(t) の各遷移に対応するクロック入力パルスを受
信する。しかしその増加及び減少は補助信号C/Dによ
り決定され、補助信号の論理状態は排他的OR論理ゲー
ト出力でその2つの入力信号S(t)とS′(t) を受信す
るようなものである。カウンタ−ダウンカウンタの指数
Nは図4の下に示すように変化し、これは正確に軌道16
を再生することが知られる。前述の特許出願に引用した
装置の他の特徴は用いられない。しかしそれらは特に螺
旋トラックの場合に各ターンにおけるカウンタの繰上げ
に関連しては適用される。
【0024】図1に示したディスクの区画方式に戻る
と、そのサンプリング技術は、表面2が平坦な表面で光
を均一に反射するという点に基づき、対応の予書込みで
あるパターンに沿って実施できる。それは次にトラック
が予め書き込まれたパターンのグループが半径方向線6
のごく近辺に存在することにより十分具体化され、かつ
パターンが走査光スポット7にだけ相互作用をすること
で実現される。
【0025】アクセス制御が実質的に半径方向線6に限
定したディスク上の予め書き込みした情報に基づくと仮
定すると、アクセス装置によって得られる軌道16のデー
タは軌道が半径方向線6と交差する点に限定されよう。
図1でそれを軌道16上の4角(口)で示すと、これらの
交差点は軸線3との交差点程ではないにせよしばしば現
われる。また光スポットは横切るトラックエレメントを
有し、その要素は存在が検出されないまでも連続する点
の間にある。データ記憶媒体を読取るサンプリング方式
によって得られるデータは、溝の存在やデータを書くた
めに予備したセグメントの認知を必要としない。それは
従って空白でただ予め書き込まれたパターンのみをもつ
未書込みディスクにとって全く便利であり、すべての場
合サンプリングモード・アクセス制御は、蓄積データ及
びその下にある連続溝との光相互作用がなく、また仮に
あったにしても便利である。
【0026】本発明の記憶媒体をサンプリングモード・
アクセスする方法の実施は、十分な正確度の同期が、ク
ロック信号とN個の等角度の間隔を有する半径方向線の
第1ファミリとの周期的交差によって達成されていると
いう前提がある。そのような同期はその分野にいおて
は、ディスク上に予め書き込まれた情報の1部をなす同
期化フラグ手段の方式で達成される。
【0027】ディスクの表面での光の集束も既知の装置
で実施されるが、それに関してはここでは省略する。
【0028】サンプリングモード・アクセス制御に割当
てられた第1のファミリ以外のサブ−ファミリのP半径
方向線から得たサンプルの短期的特徴が与えられるとす
ると、走査光スポットがこのサブ−ファミリの半径方向
線とどこで交差するとしても、この特徴は光感応電気信
号にとっては重要である。
【0029】実際的にはこの条件は、サンプリングモー
ド・アクセスに割当てられた特定パターンが、予め規定
された値の感知信号を発生するために走査光スポットと
相互作用することを意味し、換言すれば走査光スポット
が表面の完全平坦部分に当った際に得られるものとは異
なる。パターンが走査光スポットより大きい場合は縁端
での相互作用でだけこの相違が生ずることは明らかであ
り、ただしパターンとその周囲のコントラストが感知さ
れるべき光の波面の変更以外の原因である場合は上記と
は異なる。パターン間の異常に大きいスペースは、走査
光スポットの瞬間的位置に対して規定されない値を生ず
る。
【0030】サンプリングモード・アクセスの場合は、
ディスクの表面に中心軸3 に関係した半径方向の目盛手
段を設ける必要があり、そのような目盛手段の要素は連
続してサンプリングした半径方向線のグループを占有す
る。連続溝を用いる解決法は、単一でかつ極めて基本的
な目盛の法則を適用できるので、これは本発明の1つの
利点である。
【0031】目盛の考え方に対しては、2つの集成レベ
ルが適応できる。より基本的な方のレベルはディスクの
1つの半径方向線に沿って周期的目盛を再生することか
らなり、非常に近接した半径方向線に沿って周期的目盛
は同様の一般性をもつが、この二重目盛に沿った移動方
向の指示を与えるべく直角位相の中に片寄りを設ける。
もし第2のスケールが、感知されるべき光を微分的に解
明する光感知装置から誘導されるならば、単1のスケー
ルで十分である。直角位相の機能のサンプリング用の隣
接半径の選択は次の事実、即ちもし軌道がこれら半径方
向線と直角に交差しないと僅かの半径方向の片寄りが生
じ、これが直角位相の関係を劣化させるという事実に因
る。
【0032】集成のより複雑なレベルは、半径方向線に
沿う各々の位置に絶対値を割当てる非周期目盛を設ける
ものである。この場合は目盛はコード化されたアドレス
で表示され、目盛はより多くの分割部分を有するけれど
も1回転の走査での読み回数は少ない。これら二種の集
成レベルは共存し得、後に説明されるであろう。
【0033】図5は図1のディスクの表面2の1部分の
等角観察図で、軸線x,y,ρの系が関与している。半
径方向線ρとx軸は表面を規定し、またy軸はディスク
の回転軸4と平行である。データ領域17が、複数の隣接
トラックエレメントの中心軸3に中心付けられた点線の
輪郭で表示される。これらデータ領域17は半径方向線ρ
から走査方向xへと延伸し、その前にはサンプリング用
の半径方向線ρa とρb 上に2つの配置を形成する予め
書き込まれたパターン18がある。半径方向線ρa 上に中
心をもつパターン18の半径方向の配置は、走査光スポッ
ト7との相互反応により平面(y,ρ)上に描かれた余
弦曲線で示される電気的読出し信号を発生する。同様の
ただし、半径方向線ρb に中心をもつパターン18の直角
位相にオフセットされた片寄り半径方向の配置は、走査
光スポット7と相互作用し、平面(ρ,x)上に描かれた
正弦曲線で示される電気的読出し信号を発生する。二つ
の円関数19,20 はベクトルの成分を示し、それの(x,
y)面への投影がOMである。このベクトルは走査光ス
ポットの半径方向線ρに沿う進行を完全に示しており、
その端部は螺旋21を形成し、その線はねじの回転から得
られるものに相当する傾斜目盛を描く。光スポットの移
動をベクトルOMの回転へ転写している場合のパターン
18により与えられるこの描像は、0〜 360°間で規定さ
れるベクトルOMの角φが分っても位置Φの絶対的指標
を示すものではなく、Φはただ1つの切断部分に過ぎな
い。信号が進行の連続性を追跡するに十分なほど相互に
接近した間隙でサンプル化されるならば、図5のパター
ンはトラックの信頼できるカウンテング−ダウンカウン
テングを提供する。図5に示された配置の利点は、それ
がトラックエレメントに沿って殆んどスペースを占めな
い点で、トラック交差に関連する情報を得るべく二つの
反復のサンプリングに作用するのに十分だからである。
この解決法の欠点は分解能過程が不確実なことであっ
て、それは二つの連続したサンプリングの間で半径方向
の移行が、Φの変化が表示するベクトルOMの1つの回
転よりも多く対応するかもしれぬことである。
【0034】図5に示された解決法の特定の利点は、パ
ターン18がサンプリングモード・アクセスを達成するの
に用いられ、かつトラックエレメントの次のものを入手
する点である。図5に示すように半径方向線ρa に中心
を持つパターン18は中心軸3に対して正のオフセットを
もち、一方半径方向線ρb に中心を持つパターン18は同
一幅であって負のオフセットを有する。この配列におい
てオフセットがトラックエレメントの増分Pの8分の1
であるとすると、半径ρa,ρb に沿って得られるサンプ
ルは正確に走査光スポット7 の中心と被走査トラックエ
レメントの中心軸3との間隔を決定すべく必要なサンプ
ルと同じものになる。
【0035】このようなパターン18の二重使用に適した
予書込みパターンの一例を第6図に示す。
【0036】この図には2つのトラックエレメントの中
心軸3とデータ記憶領域17とを示した。図6では予書込
み情報は、サンプリングによって同期とトラックの追跡
とカウンティング−ダウンカウンティングによるアクセ
スとを達成するために使用されるパターンの両側に存在
する境界線24の間に斜線部分で示されている。
【0037】ここでもパターン18は第5図と同様に、転
写単位として選択された長さLの1.5 倍に等しい走査方
向に測定した長さを有する。中央のパターン23はパター
ン18と同じ長さを有し、末端パターン22と協働してトラ
ック走査速度を同期する。そのためにはパターン22及び
23の走査を特徴付ける遷移が読み取り信号に含まれ得る
他の総ての遷移に対して識別され得るように2つの特定
距離2.5 L及び6.5 Lを選択する。半径方向線ρa 及び
ρb 上でのサンプリングは、アクセス段階とその次の段
階、即ち光スポットがアクセスの行なわれたトラックエ
レメントに従って再び移動しなければならない段階で、
パターン22及び23の適切な走査に依存して同期するクロ
ック信号によって制御される。
【0038】図7は本発明によるサンプリングモードア
クセス走査装置をブロック図で示している。光スポット
7でディスク1を走査した時に発生する電気信号Sは光
学ヘッド30を介して識別回路28に送られ、この回路はパ
ターン22及び23の構成を識別してクロック29の同期信号
を送出する。信号Sはまたサンプリング回路25にも送ら
れる。この回路はクロック29によって制御され、データ
領域17に書き込まれたデータDと走査中のトラックエレ
メントの特定アドレスAとを他から分離する。
【0039】信号Sは更に、半径方向線ρa 及びρb と
の合致に対応するサンプルa及びbを取得すべく、やは
りクロック29によって制御される別のサンプリング回路
26にも送られる。これらのサンプルはアクセスを制御す
る計算回路32の入力ではディジタル形態で存在し、公知
のようにトラックエレメント3からの走査光スポット7
の径方向距離を測定するメモリ付き比較回路31の入力で
はアナログ形態で存在する。光学ヘッド30には走査光ス
ポットを偏向させる装置27が組み込まれており、この装
置は図2のごときトラックスキッピングによるアクセス
を終了させるのに使用される。トラックスキッピングは
計算回路32に与えられたセットポイント値Cへの最終的
アプローチに必要なトラックスキッピング命令を回路32
から受容する制御回路33によって制御される。走査光ス
ポットがセットポイントCにより指定されたトラックエ
レメントを読みに来ると、前記計算回路はアクセスの完
了を指示する信号STを送出する。アクセス期間以外の時
点では、回路31によって発生する径方向距離信号が2つ
のスイッチK1及びK2を介して偏向装置27に移送され、そ
の結果読み取り光スポット7が所定トラックを追跡する
ことになる。スイッチK2は回路33の制御下でトラックス
キッピングが行なわれる毎に一時的に開放される(その
結果、点線で示した接続線36がこれら2つの回路を接続
する)。大まかなアクセスの段階ではスイッチK1によっ
て偏向装置27が制御ライン0に接続され、その結果中立
位置にロックされる。第7図ではこの中立状態を点線の
接続線37で示した。大まかなアクセス段階は計算回路32
によって制御される。この回路はディジタル化されたサ
ンプルa及びbを受容し、出発地アドレスAと到着地セ
ットポイントCとに基づいて、アクセスモータ34に与え
られるべき制御信号を規定する。前記モータは鎖線35で
示されている結線によって光学ヘッドを移動させ、出発
点を到着点から分離するトラックエレメントを横断させ
る。一例として、ピッチ 1.6μm 、巻き数30,000の螺旋
トラックを有し且つ 1,200回転/分で回転する直径300m
m のディスクは50kHz の周波数でサンプリングされる。
これはディスク1回転当たり2,500 対のパターン18に相
当する。従って予書込みパターンを図6のごとく構成し
且つLの平均値を1ミクロンに等しい長さとすれば、予
書込み情報によって取られる一回転についての量は23.7
5mm を超えることはない。この値は1巻きの長さに比べ
ればわずかである。
【0040】以上本発明の第1の実施の形態の概要を説
明してきたが、ここで計算回路32によるサンプルa及び
bの処理法をより詳細に説明する必要がある。
【0041】図5は、通常アクセス時には可動部材の絶
対位置を時間の関数として表す関数Φ(t) が存在するこ
とを示している。この関数は限定された数の予書込みパ
ターンから比較的正確に剛性され、図2のごとき機械的
法則に従う変化を表す。
【0042】図8のグラフに示したように、実線の曲線
で表されている法則Φ(t) は時点t2、t1及びt0でサンプ
リングされ、期間τは時間単位として問題なく選択され
る。この法則はベクトルOMの回転が読み取りヘッドの径
方向移動に対応する図5の具体例を使用した場合に角度
の測定に使用される。サンプリング時点t2及びt1でのベ
クトル回転の絶対値をΦ2 及びΦ1 とし、これらの値が
アクセスの初期条件に基づいて反復ディジタル処理によ
り得られるとすれば、これら時点間での移動速度VはΦ
1とΦ2 との差によって簡単に示されることになる。
【0043】最終サンプリング時点t=t0ではφ0 =MO
D 〔Φ0,2 π〕としてΦ0 を求めなければならない。記
号MOD はΦ0 を2 πで割り算した時の残りφ0 を与える
モジュロ関数(modulo function) を表す。図8から明ら
かなように直線外挿法が有効であれば、従って可動部材
が加速νを受けなければ、時点t0での速度はやはりVで
あるが、前記加速が正確にはν=ΔV で示されることか
ら、時点t0での値は実際にはΦ0 であって直線外挿され
た値Xではない。
【0044】従って下記の方程式が成り立つ。
【0045】 V =Φ1−Φ2; X=Φ1+V; ΔV =Φ0 −X この式から、Φ0 =X +ΔV が導かれる。
【0046】m(u)=MOD [u+ π, 2 π]-πとし、且つ−
π<ΔV <+πという条件を課せば、ΔV =m(u)( φ0
−X)となり、これからΦ0 =X +m(u)( φ0 −X)が導か
れる。
【0047】この方程式は前述の想定のもと、即ちテス
トのバリデーションを行ない且つ実際に生じる加速を考
慮した場合には、Φ0 をサンプルφ0 と値Xを与える直
線外挿法とで簡単に更新できることを示している。
【0048】前述の数学的考察から明らかなように、周
期関数の合成に基づいてサンプリングモードアクセスを
行なえば可動部材の絶対位置が得られ、2πでの割り算
による残りの反復処理によってモジュロ関数の不明確性
が解消される。
【0049】本発明は、純粋に周期的であって規則的サ
ンプリングに係わる径方向の関数の使用には限定されな
いが、この種の機能を図4の具体例にできるだけ類似さ
せて図9に示した。
【0050】図5に基づき、図6のパターン18は寸法と
径方向間隔とを適切に選択すればパターンの径方向幅と
パターン相互間の間隔とに適合する直径を持つ読み取り
光スポットによって半径方向線ρa 及びρb 上で走査さ
れる時に円関数を発生させるものと想定した。この種の
変化は実際には数パーセントの正確さで容易に得られ
る。アークタンジェント関数に基づく三角法計算からは
非対称的鋸歯タイプのサンプル化法則が得られる。
【0051】第9図は軸系(ρ,t )の表面Σの一部分
を示している。この部分は半径ρ1,ρ2及びρ3に係
わり、これらの半径上で鋸歯関数F(ρ) のサンプリング
が行なわれ、この関数の正の値φ1,φ2,φ3 がサンプル
となる。
【0052】軌道T1は低速アクセスを示す。この軌道上
を右方に移動する時には、最後に得たサンプルφ2 をそ
の前のサンプルφ1 から差し引くことによって走査速度
V12が得られる。第9図ではこの引き算はベクトルφ1
の作用線上でのベクトルφ2の水平方向の並進移動によ
って示されている。この軌道がいずれのトラックの中心
軸とも交差しなければ、方程式 Vij=φj −φi を適用
するだけで十分である。前記軌道上を逆方向に移動する
場合は、最後のサンプルがφ1であり、速度V21 が方程
式 Vji=φi −φj によって得られる。この式は負の結
果を示し、従って移動が左方向に行なわれることを示
す。サンプルの時間的配列を遵守すればこれらの方程式
は等価になり、関数F(ρ) が軸系ρ,F(ρ)の単一傾斜
直線であればトラックと交差する場合にも使用できる。
関数F(ρ) の周期性は速度計算をより困難にする。
【0053】これを明らかにすべく、図9に別の軌道T2
をも示した。この軌道を左から右に描くとトラックとの
交差が2回生じ、次いで1回生じる。
【0054】この場合も3つのサンプル化値φ1,φ2 及
びφ3 を考察するが、これらの値は今度は関数F(ρ) の
同一の鋸歯上には位置しない。速度V12 及びV21の正確
な測定はφ1を含む傾斜の点線部分ABに基づく。サンプ
ルφ2 に代えてBCの測定値に該当する値を使用すれば、
水平線BDと斜線CEとを引くことによって速度V12 及びV2
1を図形的に構成することができる。問題はφ2 が与え
られているとしてBCを求めることにある。関数F(ρ) の
変化範囲が(0,2π) であればBCはφ2 を2kπだけ増加し
たものに等しい。 k=+2 はサンプリングφ1とサンプ
リングφ2 との間にトラックとの交差が2度存在するこ
とを意味する。
【0055】図9から、サンプルφ2 及びφ3 からの速
度V23 及びV32 の計算には別の値kが1つ必要とされる
ことがわかる。これは、これら2つのサンプリングの間
ではトラックとの交差が1度しか存在しないためであ
る。
【0056】サンプルモードアクセスは定義上2つのサ
ンプリングの間に生じる事件は無視するため、適切な基
準に従ってバリデートされた整数値−n、... −2−
1、0、1, 2... +nによってトラックとの交差回数
を代数的に表すような変数kを合成する必要がある。変
数kの符号はトラック交差数計数変数Nが動作N=N+
kによって新しいサンプルが得られる毎に更新され得る
ように、交差の方向を表す。
【0057】変数kのバリデーションの基準はディスク
上で軌道を描く速度を変化させる能力に関連する。この
能力は実際にはアクセスモータが光学ヘッドに伝達し得
る加速によって制限される。ディスクの回転を特徴付け
る偏心は軌道の揺れを生起させるが、これは軌道を描く
時には無視された二次的効果にすぎない。
【0058】図9では軌道T2が持続時間τの径方向前進
GCを示す折れ線で示されている。このGCはその前又は後
の同一持続時間の径方向前進CHとは異なる。光学ヘッド
が左から右へ移動する場合はヘッドが減速ν=HJを受け
たと言える。Jは減速が生じなかった場合の半径ρ3 上
の到達位置である。
【0059】非限定的具体例として、軌道T2が右から左
へ描かれ、変数kのバリデーションの基準が値φ3 及び
φ2 と値φ1 及びφ2 とを順次使用して行なった速度推
算の比較に基づくものと仮定する。図9は速度V32 の計
算がφ3 及びφ2 が既知であること、並びに先にバリデ
ートされた値k=−1に基づくことを示している。この
計算を速度V21の計算に関連付けるべく、ベクトルV21
を有する垂直線上に先に計算した値V32 を表す長さGK、
即ちφ2 −φ3 −2 πを配置した。
【0060】点kの周りには端子L及びMとの間の間隔
を、GL=V32+π及びGM=V32 −πのように符号で示し
た。πは鋸歯F(ρ) の1/2 の高さを表す。変数kに値−
2 を与えて計算した速度ベクトルV21 の先端Eは間隔L
M内に存在する。これはそのバリデーションテストを構
成する。これに対し、φ2 及びφ1 と別の変数kの選択
とから得られるV21の値は間隔LMの外におかれる。図9
では+2 πだけオフセットした図形構成によって得られ
る点R及びSが夫々値k=-1及びk=-3を用いて行なっ
た速度計算の特徴をなす。従ってテストの非実行はV32
の計算からV21の計算に移る時に変数kを変えなければ
ならないことを意味する。変数kの変化の大きさ及び方
向は軌道と移動方向とに依存するが、先にバリデートし
た値から出発すればテストがバリデートされるまでこの
変数を一単位ずつ繰り返し増分することができる。間隔
±πを選択すればkの単一の値のみがバリデートされ得
る。従ってkの正しい決定は、速度が穏健に変化すると
いう想定に基づくことになる。これを図9に点線の軌道
T2変化部分と、点Eに対する間隔LMの再調心を表す図形
構成とで示した。この図から明らかなようにKEは加速で
あり、テストによってバリデートされた値kが現実に対
応するためにはこの加速が値πを越えてはならない。
【0061】以上の説明から明らかなように、変数kの
決定法は図10のフローチャートによって表すことができ
る。ここで使用する変数は下記の通りである。−トラッ
クと交差数カウンタの指示数値N、 −速度V、 −交差量:k、 −速度の差ΔV 、 −入力値ai,bi 、 −角度φ、 −先行サンプリングに対応する角度φ−1。
【0062】このフローチャートは、セットポイントC
によって定められたトラックエレメント3に読み取り光
スポット7を合致させるための1つ以上のモータを操作
することによってセットポイントCからのアクセスを制
御するのに使用される一般的な且つ従来のフローチャー
トに組み込むためのモジュールである。前述の諸変数を
図10の下方に示した。このフローチャートは規則的間隔
τで得られるディジタル化サンプルai 及びbi の導入
操作を含む。これらの値は対応表又は三角法計算によっ
て変数φを更新するのに使用される変数a及びbに与え
られる。変数φ−1及びφと、先の計算でバリデートさ
れた変数kとは第1テスト−π<ΔV <+πを行なうた
めの速度Vの変化ΔV を計算するのに使用される。バリ
デーションの場合にはこの第1テストによって変数V、
N及びφ−1の更新が開始される。更新が完了すると全
体的アクセスフローチャートに戻る。テストがバリデー
トされなければ、それは変数kを一単位増加又は減少し
なければならないことを意味する。その選択は第1テス
トがバリデートされるまで繰り返し機能し得る2つのル
ープにつながる第2テストΔV >0によって決定され
る。勿論、このフローチャートは読み取りエラーに対す
る事前防備として、より多数のサンプルを考慮するよう
に調整することもできる。
【0063】前記テストは固定境界線+π及び−πを特
徴とするが、これらの境界線はアクセス時に生じる加速
に応じて移動させるようにすることもできる。速度Vの
更新は任意的である。ただしこれを知ることは、径方向
制御の安定性及び円のひずみの測定に関して有用であ
る。
【0064】このフローチャートは初期化動作は含まな
い。なぜならこれらの動作は主フローチャートによって
制御されるからである。これらの初期化動作はアクセス
開始時に変数V及びkにゼロ値を与えることからなる。
変数Nにはトラック追跡ループの開放時に出発位置を規
定する値N0 を与え得る。
【0065】ここまでの説明において、ディスクの半径
に沿ってサンプル化された目盛はそれぞれ正弦曲線的及
び余弦曲線的なものとされている。
【0066】この場合、関数F(ρ)の値はサンプル対
(ai,bi)から、演算φ=arc tan b/a
によって演繹される。言うまでもなく、走査光スポット
の半径方向位置に割り当てられたパターンの半径方向の
配置は、例えば表によって規定される適当な対応規則が
値の決定のために適用される場合鋸歯形関数F(ρ)の
取得を妨げない円関数とは異なる周期的法則を発生し得
る。
【0067】階段形の周期関数F(ρ)の使用も本発明
の範囲内である。図11は、階段形関数の具現に基づくカ
ウントアップ−カウントダウンの一プロセスを非限定的
な具体例によって示す。
【0068】この図は図10に関連し、ディスクΣの、3
本の半径ρ1、ρ2及びρ3の部分を示している。3本
の半径方向線ρ1、ρ2及びρ3に沿って、予書込みパ
ターンが配置されている。
【0069】等間隔に位置する複数個のトラックエレメ
ントの組を、半径方向線ρ1、ρ2及びρ3に対する垂
直線で示す。トラックエレメントは16個ずつパケットに
まとめられ、図11ではより明瞭となるように、上記16個
のエレメントのうち両端の4個のエレメントを実線で、
また中央のエレメントを点線で示す。即ち、ステップP
のパケットは4個のエレメントの組四つから成ることが
知見され、これらのエレメントの組は半径方向線ρ1、
ρ2及びρ3のいずれかの側に伸長するパターンの組み
合わせによって互いに区別され得る。用いられるパター
ンは例えばトラックエレメントに中心を合わせて各半径
方向線ρ1、ρ2及びρ3沿いに配置され、その際例え
ば左から4個の上側パターンが4個のエレメントの第一
の組を示し、続いてパターンの全くの不在が4個のエレ
メントの第二の組を示し、更に次の4個の下側パターン
が4個のエレメントの第三の組を示し、最後に4個の上
側パターン及び4個の下側パターンが4個のエレメント
の第四の組を符号化する。パターン列は、対応する読み
取り信号のレベルが平滑な領域の走査において得られる
レベルより低くなるような寸法を有しなければならな
い。
【0070】平滑な領域の走査において得られるレベル
を閾値回路を用いて隔離することによって、パターンの
最上列の半径方向線ρ1に沿った走査は図示した波形b
(ρ)を生成し、一方パターンの最下列の走査は波形a
(ρ)を生成する。波形F(ρ)は、下表によるような
波形a(ρ)及びb(ρ)から推論される場合図11に示
した形態を取る。
【0071】
【表1】
【0072】Fの値は、4個のトラックの組の通過に関
し度数で表された1/4回転の概念を表すべく選択され
る。
【0073】図11は右から左へ走査する軌道Tを示し、
この軌道Tはサンプル化時点t3、t2及びt1におい
て半径方向線ρ3、ρ2及びρ1と連続的に遭遇する。
こうして、トラックエレメントのパケットを横切る速度
に値V32を割り当てるのに用いられるサンプルφ3及
びφ2が得られる。
【0074】測定方法は先に述べたものと実質的に異な
らず、特にパケットの境界(縦の一点鎖線)が時点t3
及びt2間で横切られていることが適当に勘案され、こ
のことは、この場合には+1である変数kの値と関連す
る。上記を、階段形関数の点線で示した延長部によって
図示する。サンプルφ2及びφ1を用いて速度V21の
新たな測定が値k=0に対応して実施され、上記値kは
時点t2及びt1間での走査が境界を一切横切らずに、
完全にパケット内部で行なわれたことを示している。
【0075】図11に示さなかったが、パターンはトラッ
クエレメントの方向において読み取り光スポットの寸法
より大きい長さを有し得る。
【0076】この種の構成が用いられる場合、パターン
をその周囲から識別するのが幾分困難となる恐れがあ
る。
【0077】ここで、パターンのサンプル化には通常、
読み取り光スポットによるパターンの走査を表す信号部
分より広いかあるいは狭いサンプリング窓が用いられる
ことも特に指摘されるべきである。上記窓が狭い場合、
サンプル化されたレベルはパターンを有しない領域の走
査を表すレベルから区別されるものとする。
【0078】他方、窓がパターンに比較して広い場合
は、サンプル化された信号は1対の遷移的レベル変化を
含み、これらの変化は光スポットがパターンの前縁及び
後縁に遭遇したことを印付ける。サンプリング窓内で上
記二つの変化が確認されれば、窓の中程で転送されるレ
ベルがディスクの空白の領域を表すレベルに等しいまま
であったとしても、パターンの存在が結論付けられ得
る。連続する2個のパターンの存在を認識するには、両
パターンの相互作用を完全に捕捉するべく偏心し合った
2個のサンプリング窓を設置しなければならない。2個
のパターンが十分な間隔を有せずに連続する場合は外側
の縁部のみが認識され、通常パターンに関連するレベル
変化は同じ窓の中に同時に存在せず、その結果重なり合
った2個のパターンが存在すると結論付けられ得る。従
って、半径方向の目盛を創出するために、生起し得る四
つの事例を区別することが可能である。
【0079】上述の実施の形態では二つのパターン列が
用いられ、これらのパターン列には走査光スポット7
が、目盛を規定する二つの周期的な、互いに対して直角
位相を取る半径方向法則を得るべく連続的に当てられ
る。
【0080】上記法則はサンプル化によって得られるの
で、アクセスを絶対的に規定するのに回帰的方法を用い
ることが必要となる。アクセス手続きの間のディジタル
変数更新は、トラック交差をカウントする演算に対応す
る。
【0081】各半径方向線に関して設定されるべき法則
の数を減少することによって上記のような関数化を免れ
得、即ち例えば唯一つの法則を、1個の中心セルを有す
る光センサシステム並びに2個のハーフセルを有する光
センサシステムを光ヘッド内に用いて読み取る。この場
合、唯一つの周期的法則を創出するパターンは互いに対
して直角位相を取る2個の信号を発生し、また該パター
ンはトラックの軸線3に中心を合わせられ得る。
【0082】トラック走査方向における占有スペースを
最小化するために、1本のトラック軸線から次の軸線ま
で多くの異なる値を取り得るサンプルをもたらすパター
ンの幅並びにパターン同士の間隔が半径方向の目盛に用
いられ得ることが既に示されている。パターンの形状が
不規則である場合はサンプリング処理用のアルゴリズム
を用いるのが好ましく、このアルゴリズムは連続する3
個あるいは4個のサンプルに適用され、それによって基
準から外れたいかなる異常値にも外挿法が適用され得
る。
【0083】図11は、時間を掛けすぎずにパケットレベ
ルでカウントアップ−カウントダウンを行なうことによ
って、階段形周期関数のレベルの符号化に2エレメント
の法則が用いられ得ることを示す。この方法はパターン
中の欠陥によって損なわれにくく、かつパターン列をト
ラック走査方向においてより広いかあるいは狭い半径方
向のベルトで置き換えることを可能にしさえする。
【0084】より大きいスペースが用いられ、従って個
々の半径方向線に関してより多数のサンプルが取得され
ることによって目盛はより細かくされ得、最終的な分析
によれば、サンプル化のためのアクセス法は“飛ぶよう
な(on the fly)”絶対アドレス読み取りの概念を用いる
ことにより簡略化される。
【0085】図12は、階段形の目盛関数F(ρ)を示
す。実線40は細かい目盛を規定し、一方点線41の方は分
解能が上記目盛の1/4でしかない別の目盛を規定す
る。細かい目盛40がより粗い方の目盛の各ステップに三
つのレベルを加え、上記粗い方の目盛は3個のステップ
を周期とする、図11の目盛にあらゆる点で類似の微分目
盛をもたらす。線40及び41が、ディスク上での絶対的な
半径方向位置ρの読み取りを可能にする、規則的に増大
する関数を表すことに留意されたい。
【0086】図12の下方部分は、ディスク1の基準表面
2の一部を示す。複数本の縦線はトラック間軸線を表
す。サンプル化半径方向線ρ1及びρ2は互いに対して
平行に離隔して位置し、その際1サンプリング周期τは
半径方向線ρ1とρ2との間隔に対応する。
【0087】ディスク上での半径方向の目盛を実現する
ために、半径方向線ρ1及びρ2の周囲にまとまって等
間隔に位置する複数本の半径方向線に分配して予め書き
込まれた2個のパターン42が用いられる。図12では、上
記のような半径方向線のうちの5本が半径方向線ρ1及
びρ2に平行なパターン42の線によって規定されてい
る。
【0088】パターン42は上記線上に、図12中央部分に
示した特定コードに従って配置される。コードは各列
に、トラックに関連する5ビットのアドレスを含む。こ
のアドレスは図12下方部分に、パターン42の不在が二進
値“0”を表し、パターン42の存在が二進値“1”を表
すことによって具現されている。各5ビットアドレスの
全体は、階段形関数40の値を示す。点線で示した長方形
43は、階段形関数41の値を規定するより大きい桁の3個
のビットから成るアドレス部分を囲んでいる。より小さ
い桁の2個のビットは、関数41を関数40に変換するのに
用いられる周期関数の値を表すアドレス部分を構成す
る。
【0089】図12に示したような符号化は特定的に選択
され、その結果コードの連続する2列に含まれるアドレ
スは、1ビットを反転させるだけで互いに相違する。よ
り正確に言えば、最上行にモジュール“01”を左から
右へ繰り返して、かつ繰り返す度に反転させて書き込む
ことによって構成され得る鏡面対称型二進コードが得ら
れる。上から二番目の行にはモジュール“0011”に
ついて上記と同じ手続きを用い、以下同様に実施する。
F(ρ) の値を、それぞれan 、an-1 、……、aj、
……、a2 、a1 、a0 と表されるn+1ビットのアド
レスから決定するのに、次の方程式が用いられる。
【0090】
【数1】
【0091】図13に、5ビットのアドレスに関する上記
方程式を実行する回路のブロック図示す。各二進加算器
44はアドレス46に含まれたビット値を受け取り、より大
きい桁のビット値の和に加算する。各加算器44の出力に
現れる結果は図示した重みに割り当てられて、回路45に
よって互いに加算され、回路45はF(ρ)の適当な値を
発生する。
【0092】図12に示した方法の一利点は、1個のトラ
ックエレメントから次のトラックエレメントへの移行に
よってアドレス全体のうちの1ビットしか変更されない
ことである。図12に示した軌道Tに関し、走査光スポッ
ト7はサンプル化された半径方向線ρ1に、該半径方向
線ρ1が2個のトラックエレメント17にまたがる地点で
遭遇することが知見される。この走査段階で読み取られ
るアドレスをF(ρ)における長方形46、即ちρダイア
グラムによって示すが、より小さい桁のビットは安定的
な方法では読み取られ得ず、なぜなら軌道における僅か
な変移も上記ビットの1個が別様に読み取られる事態を
惹起するのに十分だからである。このサンプル化は長方
形47あるいは長方形48も良好に示し得るが、長方形47あ
るいは48のF(ρ)の値への影響は僅かでしかない。よ
り小さい桁のビットが細かい目盛を周期的にもたらすこ
とは既に知見され、これに関してサンプルの処理がアク
セスに関する絶対的な指示の獲得を可能にすることが判
明している。また図12からは、より大きい桁のビットを
含むアドレス部分が軌道の僅かな移動に対しては安定で
あることも知見される。上記アドレス部分から絶対的な
変位の概念がおおよそ得られ、なぜならこのアドレス部
分は階段形の単調な関数を表すからである。軌道Tのサ
ンプル化半径ρ2との遭遇のし方について考慮しても、
同様の結論に達する。
【0093】ここまでの説明は、各トラックエレメント
に鏡面対称型二進コードのアドレスを割り当てることに
よって、前記アドレスのより小さい桁のビットが重視さ
れればされるほどより細かいステップの絶対目盛が得ら
れることを示している。即ち、同じアドレスを用いた場
合、より大きい桁のビットが重視されるにつれ増大する
周期全体にわたってより細かい周期的目盛が得られる。
これら二つの方法は、アクセス特性の変化のし方に応じ
任意の比率で組み合わせられ得る。トラックエレメント
の絶対的なアドレス指定を規定する予書込みパターンの
使用は、ディスク上でより多くのスペースを必要とす
る。
【0094】第一の選択はディスクの完全な1回転に関
し限られた数のサンプル化のための半径方向線を設定す
ることであり、前記半径方向線は各々1回転につき 250
回サンプル化される15ビットの完全なアドレスを含む。
このアドレスは、アクセス速度が緩やかである時、即ち
アクセスの開始時及び終了時に全体が読み取られ得る。
アクセスの際にアドレスが部分的に読み取られることに
よって、アクセスモータのための関数化条件が決定され
得る。
【0095】第二の選択はトラックエレメントに完全な
アドレスの一部を該アドレスのその他の部分より狭い間
隔で配置することで、この場合少なくとも2種のサンプ
リングレートを用いることが必要となる。例えば、より
小さい桁のビットによって構成されたアドレス部分をよ
り狭い間隔で配置することが、アクセスが継続される間
中適用可能な周期的目盛関数を得るために選択され得
る。より大きい桁のビットによって構成されたアドレス
部分はより広い間隔で配置され、その結果アクセスはア
ドレス全体の確認によって終了され得る。
【0096】完全なアドレスのより大きい桁のビットを
安定的に、かつ頻繁に読み取ることによってアクセスの
制御を達成することが問題である場合、別の方法も実施
され得、その際横断速度が漸減する結果として最終的な
読み取りはほぼ完全となる。最終的な分析によれば、互
いに対して直角位相を取る周期関数に基づく目盛と、鏡
面対称型二進コードの絶対的アドレスの存在に基づく目
盛との間に根本的な相違は無い。
【0097】前記の記載において半径方向の目盛の合成
がアクセス用特定パターンの半径方向寸法に依存しトラ
ックエレメントに沿ったパターンの長さは特に重要でな
いことが理解されよう。絶対アドレスはビットセルシー
ケンスに内包されてもよく、その内容は該ビットセルを
読取り光スポットで走査することによって多少とも完全
に検出される。
【0098】サンプリング技術の少なからず重要な1つ
の利点は、トラックエレメントに沿ったパターンの長さ
から種々のパターンを識別し得ることである。従って半
径方向の目盛はこのパラメータに基づいてもよい。但
し、連続溝ディスクの場合を除く。この技術は既に非整
数距離2.5L及び6.5Lが定義された図6に示すような同期
パターンの形成に適用されている。
【0099】アクセスパターンの持続時間のコード化シ
ステムの採用も本発明の範囲内に包含される。
【0100】図14はρ、t軸系を示す。t は経過時間であ
り、トラックの中心軸3に沿った移動距離として示され
る。この軸系で、隣接トラックエレメントは予書込みパ
ターン18を含む領域に図示される。左縁の線FGはパター
ン18の前縁の包絡線を形成し、右縁の別の線FDはパター
ン18の後縁の包絡線を形成する。半径ρは読取り光スポ
ット7によるパターン走査のための時間基準を示す。線
FG及びFDは半径方向の目盛を設定すべく機能する関数を
示すと考えてよい。線FGが半径なので間隔TGはトラック
エレメント毎に変化しない。他方、線FDはディスク半径
に対して一定の角度を成すので間隔TDは直線状に変化す
る。
【0101】走査光スポット7が軌道T を追跡するとき
に、光学相互作用によって曲線50で示される光感知信号
S(t)が発生する。該曲線はパターン18の検出に対応する
凹状領域をもつ。
【0102】この領域外の信号S(t)のレベルは、走査光
スポットがディスク1の基準表面2の平滑部を照明する
ので最大である。凹部50の底部はこのレベルより十分に
低く線51で示す検出閾値より低い。従って、信号S(t)が
閾値51より低くなる時点tGと閾値より高くなる時点tDと
を検出することが可能である。半径方向線ρで定義され
る基準時点でカウンタをトリガすると、カウンタの経時
的表示C を示す階段法則52が得られる。従って時点TG及
びTDでのカウンタ表示を記録することが可能である。換
言すれば光スポット7と線FG及びFDの交差に対応するサ
ンプルCG及びCDを得ることが可能である。アクセス用の
目盛を設定せしめる関数を発生するようにパターン18の
位置及び長さを調整し得る。
【0103】サンプリング精度は、カウンタの分解能と
パターン18の検出に関する軽度の変動(fluctuation) と
に左右される。
【0104】この変動は図15に示される。図15は軸ρx
系で信号S(t)の減衰が開始又は終了するときの走査光ス
ポット7 の位置を示す。線53は光スポット7の中心の幾
何学的軌跡であり、半径方向に分離されたパターン18の
場合、線53は軽度の変動を生じ、時間tGとtDとの測定が
ある程度不正確になる。パターン18が図15の右側部分に
示すように1つのパターンとして結合すると線53の変動
は生じない。後者の場合、図14の信号S(t)は点線曲線55
で示す2つの凹部を含む。これら遷移を検出することに
よって時点tG及びtDが正確に測定できる。曲線55の平坦
域の縁端は図15の線54に対応し、線54はパターン18の縁
端56に関する線53の像である。
【0105】サンプルCG及びCDの採取に関しては、図7
の幾つかの素子を含む図16を参照するとよい。光学ヘッ
ド30は回路28に読取信号S(t)を送出する。回路28は同期
パターンを識別しクロック29を同期する。
【0106】クロック29は図14のアクセスパターン18の
走査に対応する時間範囲を包含するに十分な持続時間を
もつサンプリングパルスを送出する。このパルスは窓を
定義し、サンプリング回路57を制御する。サンプリング
回路57はアクセスパターンとの相互作用を含む部分を信
号S(t)から分離する。この部分は閾値回路59に伝送さ
れ、該閾値回路はサンプリング回路60に選択パルスを送
出することによって時点tC及びtDを検出する。
【0107】回路60は、識別回路28からクロックパルス
と帰零パルスとを受信するカウンタ58の表示C をサンプ
リングする。これらパルスは第14図の基準半径方向線ρ
の光スポット7による走査と一致する。
【0108】サンプルCG及びCDの処理は前記の記載と同
様に行なわれる。サンプルCG及びCDは直角位相の2つの
周期関数に属すると想定し得る。また、CGとCDとを部分
アドレスとする反復アドレシングによってトラックエレ
メントのパケットP のグループG を計数するためにサン
プルCGが階段関数から得られたサンプルであり、サンプ
ルCDが鋸歯関数から得られたサンプルであると考えても
よい。
【0109】図17は位置及び長さが均一でない特定パタ
ーン18によってアクセス用半径方向目盛を生成するため
の予書込み情報の1つの例を示す。
【0110】図17は連続する2つの半径ρ1,ρ2 を実際
の間隔にかかわりなく示す。図中の中断領域がデータ領
域であると想定する。半径方向にディスクは中心軸3を
もつ16個のトラックエレメントのグループG に分割され
ている。グループG 内のトラックエレメントは各々が4
つのエレメントを含むパケットP を形成する。図17では
アクセス用特定パターン18が台形輪郭の領域61に設けら
れている。各台形輪郭の左辺はディスクの半径方向線に
沿って配向され、4つのトラックエレメントを含む各パ
ケットには基準の半径方向線62に対する左縁のオフセッ
トを示す値TGが割当てられる。各台形輪郭の右辺はディ
スクの半径方向線に対して傾斜しており、各パケットを
構成するトラックエレメントの各々には半径方向線63に
対する右端のオフセットを示す値TDが割当てられる。パ
ターンのこの配列によって、2つの階段関数即ち周期4p
の1つの階段関数と周期16p の1つの階段関数とによる
目盛が形成される。p はトラックエレメントの増分を示
す。図17によれば、アクセス用特定パターン18が同期パ
ターン66,67 と結合し、該同期パターンは軸線3に存在
するパターンストリーム中で識別されるべく所定の時間
間隔TA及びTBをもつ。走査光スポットが軸線3に対して
傾斜した軌道T を追跡するときにも走査光スポットとの
交差時点を正確に決定するために、パターン66の縁端は
基準の半径方向線62,63 に位置合わせされている。第17
図は更に、半径64と65との間に含まれた範囲をサンプリ
ングすることによってトラック追跡機能を実行すべく、
トラックエレメントの中心軸3 に対してオフセットした
パターン68,69 を含む予書込み情報を示す。
【0111】図17の具体例で台形輪郭61の左辺は粗い目
盛として機能し右辺は精密目盛として機能する。2つの
目盛は必ずしも共通の台形輪郭内部に結合されていなく
てもよい。異なる台形パターンによって包囲されたパタ
ーン18がトラックエレメントに沿って配列されていると
き、2つの目盛が交互に配置されればよい。
【0112】図18は本発明の予書込みパターンの別の具
体例を示す。例えば8個のトラックエレメント17を含む
トラックエレメントパケットP が図18に示されている。
トラックエレメントの中心軸3は間隔p ずつ離間してい
る。更に、図の上部に先行パケットの最終エレメントが
示されており、下部に後続パケットの最初のエレメント
が示されている。パケットP は、例えば8つのグループ
を形成し、従って予書込みパターン構成の半径方向の1
周期は64個の間隔p に等しい。また予書込みパターン1
8,66 が存在する図18の中央領域の両側に点線で囲まれ
たデータ領域が図示されている。半径方向線ρ及び中心
軸3に軸合わせされたパターン66は一定の長さをもち、
それらの縁端は半径方向線に沿って位置合わせされてい
る。本文中で「長さ」なる用語は、中心軸3が実際には
湾曲していることに留意すべきであるから角度範囲の概
念を含む。
【0113】これらに留意すると、各パターン66が2つ
のパターン18の間に存在し、中心軸3に軸合わせされた
その内側縁端が半径方向線62及び63に位置合わせされて
いることが理解されよう。図18は中央パターン66の前縁
がその右側に位置するパターン18の前縁から2.5Uだけ離
間していることを示す。同様にパターン66の後縁は左側
のパターン18の後縁から2.5Uだけ離間している。
【0114】記号U はデータ記憶用特定パターンの位置
検出に役立つトラックに沿った基準長さを示す。従って
図18に示す組み合わせ18-66-18を使用しないとトラック
走査によってパターンの相同縁端間の距離2.5Uを与える
ことができない。従ってこの組み合わせは、連続パター
ン66,67 によって得られた図17と同じ特性をもつ同期デ
バイスを形成する。
【0115】本発明に適したパターン18は、パターンの
外側縁端の位置を変調することによって図18で得られた
半径方向の目盛を設定すべく機能する。この変調は、図
14の如き包絡線FG及びFDを生成するが、図18ではこのた
めに使用されるパターン18の縁端がトラック軸線3に対
して半径方向にオフセットしている。この違いは、アク
セス機能に必要な周期的目盛の設定を阻止することなく
トラック追跡機能と同期機能とを実行するという利点を
与える。この機能を最高度に発揮できるように本発明で
は、少なくとも1つの軸合わせされた部分と1つのオフ
セット部分とを含むパターン18の使用を提案している。
この結果、アクセス機能とトラック追跡機能とを実行す
るために同じパターンを使用する図6と同じ結果が得ら
れる。
【0116】同様の考察から、全長にわたってオフセッ
トした予書込みパターンを用いこれらの機能を結合して
もよい。
【0117】図19はデータ領域17によって隔てられた2
つの領域にパターンを配列することによってスペースを
節約する具体例を示す。予書込みパターンによって占有
された領域の周期的位置検出をより明らかにするために
トラックエレメントの中心軸3はジクザクに2つに折り
畳まれている。図19の上部に示す奇数ランクの部分は目
盛101 に基づいて互いに2.5Uだけ離間した2つの同期パ
ターン66,67 で始まる。パターン66,67 の後に適当な間
隔だけ離間してオフセットパターン18が続く。このパタ
ーンの前縁及び後縁は左側に点線で示す4つの半円と右
側に点線で示す4つの半円とによって示される4つの位
置を占有し得る。従ってパターン18は、1つのパケット
を形成する16個のトラックエレメントを互いから識別す
べく使用されるアドレシング配列である。図19の下部に
示す偶数ランク部分もパターン18を含み、このパターン
は 256個のトラックエレメントから成る1グループを形
成する16個のエレメントパケットをアドレスすべく機能
し得る。このようなグループがディスクの有効領域内で
周期的に反復される。図19ではパターン18が、中心軸3
に対する読取り光スポットの偏心度を決定すべく使用さ
れるオフセットεGとεD とを交互にもつ。
【0118】従って、偏心度の測定に割当てられるパタ
ーン対のサンプリング周波数は、同期パターン66,67 の
サンプリング周波数に比較して1/2 の値に低減してい
る。
【0119】図20の配列では、図9の2つのパターン18
が2つのデータブロック17を隔てる区間に集合している
ので走査光スポットの偏心度を2倍の頻度でサンプリン
グする。この構成は前記の構成よりもやや小型化されて
いるが、トラック追跡とアクセス目盛とに対してより高
いサンプリング周波数を与える。
【0120】絶対型又は周期型の半径の方向目盛用に特
定された予書込みパターンを備えたディスクは極めて多
様な構成をもつことができ、前記のごとく多少とも頻繁
なサンプリングを行う。トラックが連続であるという観
念に固執しなければ、トラックアクセスの処理動作が、
読取りスポットによるディスク走査の追跡、集束及び同
期における処理動作と同種の処理になるので操作が極め
て簡単になる。サンプリングが十分に頻繁でさえあれ
ば、完全に満足すべき実用精度で明確に移動を測定し得
ることが理解されよう。簡単な形状の予書込みパターン
を選択ししかも高い情報容量の維持が可能である。更
に、このような情報容量が、ディスク上の極めて小さい
占有スペースで得られることが理解されよう。アクセス
用に特定された予書込みパターンの形成は、ディスクの
光学的書込みに先行する段階で行なわれてもよく又は書
込みを行う後処理段階で行なわれてもよい。この場合、
ユーザーデータとの違いは、ディスク上での位置及び該
位置を条件付ける情報源のみに関して存在する。このよ
うな事情から、ディスクに対するユーザーデータの書込
みに先行する全ての操作が本発明の予書込みに包含され
ると考えてよい。同様に、この結果を得るために特に構
成されたパターンは、本文中で適当な構成を示唆しなか
った別のタスクに割当てられたときにも、アクセス用の
特定パターンである。
【0121】前記の記載では、整数の1/2 の距離の使用
に基づく同期パターンの識別のための技術に関して説明
したが、本発明はこの特定例に限定はされない。
【0122】同様に、走査光スポットは、パターンの輪
郭の完全に内部に存在するか完全に外部に存在するかに
かかわりなく同様の方法でパターンと光学相互作用し得
ることが理解されよう。後者の場合、走査光スポットに
よるパターンの検出ミスが生じないように、パターンの
完全サンプリングの代わりに限界サンプリングを使用す
る。
【0123】
【発明の効果】本発明の光走査装置によれば、特定のパ
ターンの半径配置から構成される目盛りを備える予書込
みパターンを有するデータ記憶媒体を光学的に走査する
際に、制御手段が目盛りと交差する光スポットに応答し
てその位置を限定するディジタル値を創出するサンプリ
ング手段を含むことにより、光ヘッドの位置を速やかに
検出し得る。
【0124】本発明のサンプリングモードアクセスの方
法によれば、予書込みパターンを光スポットで走査され
ることにより相互に明瞭に区別されるディジタル・アド
レスが発生されるよう構成されていることにより、光ヘ
ッドの絶対的位置を速やかに検出し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】データ記憶媒体と光学走査デバイスの部分等角
投影図。
【図2】説明ダイヤグラム。
【図3】交差トラックを含む走査中の電気読取信号の説
明図。
【図4】連続トラックエレメント交差に基づくカウント
アップ−カウントダウン技術の説明図。
【図5】サンプリングモードアクセスに適した予書込み
パターンを使用するデバイスの部分等角投影図。
【図6】データ記憶媒体の予書込み情報の第1具体例の
説明図。
【図7】本発明の光学走査デバイスのブロック図。
【図8】説明ダイヤグラム図。
【図9】サンプリングモードアクセスに基づく光学走査
デバイスの機能の説明図。
【図10】アクセス中に採取されたサンプルの処理方法
を示す流れ図。
【図11】トラックエレメントのパケットによるアクセ
スに基づく光学走査デバイスの機能の説明図。
【図12】絶対アドレシングモードとサンプリングモー
ドアクセス中でのその使用方法とを示す説明図。
【図13】復号回路の説明図。
【図14】データ記憶媒体の予書込みパターンの変形具
体例の説明図。
【図15】説明ダイヤグラム。
【図16】位置又は長さに関してコード化されたパター
ンから得られたディジタルサンプルの検出回路のブロッ
ク図。
【図17】トラックエレメントパケットグループから成
る予書込み情報の1つの例を示す説明図。
【図18】図17に示す予書込み情報の変形具体例の説明
図。
【図19】予書込み情報の別の具体例の説明図である。
【図20】予書込み情報の別の具体例の説明図である。
【符号の説明】
1 光学ディスク 2 表面 7 光スポット 10 制御手段 17 トラックエレメント 18 予書込みパターン 26 サンプリング手段 30 光検出手段
フロントページの続き (72)発明者 ジヤン−ルイ・ジエラール フランス国、31520・ラモンブイユ・サ ン・タニユ、リユ・ロマン・ロラン・52、 レジダンス・ラ・ゴエレツト

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク(1) の形状をしたデータ記憶媒
    体を使用するよう構成された光学走査装置であって、 前記記憶媒体は、前記ディスクの一方の表面(2) にあ
    り、同心円状又は連続した螺旋状の湾曲した中心軸(3)
    を有する一組のトラックエレメントであって、前記ディ
    スクの回転中心(O) から等角度に生起している第1組の
    N個の半径方向線(6) と前記湾曲した中心軸(3) との交
    差個所に設けられた予書込みパターン(18)と該予書き込
    みパターンに続いておりデータを記憶するための領域(1
    7)とを含む一組のトラックエレメントと、前記N個の半
    径方向線(6) に関して所定のオフセット角度を伴って前
    記回転中心から生起している少なくとも1つの他の組の
    半径方向線(ρa ,ρb )の上にある特定のパターン(1
    8)を半径方向に配置してなる目盛り(21,40,41)であっ
    て、該目盛りは、前記表面(2) を前記トラックエレメン
    トの横方向に走査する光スポット(7) と光学的にかつ繰
    り返して相互に作用して、前記スポット(7) の前記トラ
    ックエレメント内での半径方向のずれを表す符号を検出
    するよう構成されており、前記半径方向の配置は、前記
    スポット(7) が該半径方向の配置を走査する際に、前記
    目盛りに対する前記スポットの瞬間的な位置を規定する
    目盛り(21,40,41)とを備えており、 前記表面に走査用光スポット(7) を投影するよう構成さ
    れた光学ヘッド(8) と、 アクセスモータ(9) と、 前記トラックエレメントを横方向経路に沿って前記スポ
    ットを移動するよう前記アクセスモータによって駆動さ
    れる手段と、 前記光学ヘッドと協働し、前記スポットに照射された前
    記表面から反射された前記スポットの光を回収するよう
    構成された光学感知手段と、 前記光学感知手段から電気信号を受容するよう接続さ
    れ、情報アクセス操作に関する情報をアドレスする制御
    手段(10)であって、該制御手段は、その動き(16)が
    複数の前記トラックエレメントに連続的にまたがる際
    に、半径を示す前記目盛りと交差する前記スポットに応
    じて、半径方向に前記スポットの位置を限定する少なく
    とも1つのディジタル値(φ)を発生するよう構成され
    ているサンプリング手段(26)を含んでおり、前記少
    なくとも1つのディジタル値は、少なくとも前記目盛り
    を特徴づける数によって前記スポットの半径方向位置を
    示す絶対値(Φ)を分割することによって得られた残り
    の部分を表していることを特徴とする光学走査装置。
  2. 【請求項2】 前記ディジタル値が、前記絶対値と一致
    しており、前記目盛りを特徴づける数が単1である請求
    項1に記載の光走査装置。
  3. 【請求項3】 前記特徴づける数が単1ではなく、且つ
    前記目盛の増分を表わしている請求項1に記載の光走査
    装置。
  4. 【請求項4】 前記増分が前記トラックエレメントの増
    分と同じである特請求項3に記載の光走査装置。
  5. 【請求項5】 前記増分が隣り合う複数のトラックエレ
    メントを包含する請求項3に記載の光走査装置。
  6. 【請求項6】 前記サンプリング手段が、前記電気信号
    から生じる一対のサンプルを獲得するための手段と、前
    記同期パターンの走査に同期するサンプリング制御手段
    と、前記一対のサンプルをディジタル化するための手段
    と、前記一対のサンプルから前記ディジタル値を決定す
    るための手段とを有する請求項1のに記載の光走査装
    置。
  7. 【請求項7】 前記ディジタル値が成分としての前記一
    対のサンプルを有するベクトル角である請求項6に記載
    の光走査装置。
  8. 【請求項8】 前記サンプリング手段は、前記特定のパ
    ターンの縁に出合う前記走査光スポットに対応する遷移
    部を含む前記電気信号の一部分を獲得する手段と、前記
    同期化パターンの走査に基づいて同期化されるサンプリ
    ング制御手段と、前記制御手段によって初期化される計
    数手段と、少なくとも前記遷移部の一つと一致する前記
    ディジタル値を獲得し、前記計数手段によって与えられ
    る指示を形成する手段とからなる請求項1に記載の光走
    査装置。
  9. 【請求項9】 前記遷移部の複数は前記特定のパターン
    の先端と後端との出合の特徴を示すディジタル値を与え
    る請求項1に記載の光走査装置。
  10. 【請求項10】 前記サンプリング手段は、前記同期化
    パターンの走査と同期化され、反射された二進コードの
    制御サンプリングにおけるアドレスに基づいて前記ディ
    ジタル値を表わすべく構成されたサンプルを獲得する手
    段からなる請求項1に記載の光走査装置。
  11. 【請求項11】 前記ディジタル値は、少なくとも前記
    アドレスの一部の解釈から生じる請求項10に記載の光走
    査装置。
  12. 【請求項12】 前記アドレスの部分は前記中心軸に沿
    って不連続位置でサンプルされる請求項10に記載の光走
    査装置。
  13. 【請求項13】 選択されたアドレスの部分は、他の部
    分よりもより頻繁にサンプルされる請求項12に記載の
    光学的走査装置。
  14. 【請求項14】 前記サンプリング手段は、前記特定の
    パターンの縁に出合う前記走査スポットに基づいて前記
    ディジタル値を獲得する手段を含み、前記の如き出合
    は、前記同期化パターンの走査によっつて生成された同
    期化パルスに対して決定されたオフセットを特徴付ける
    サンプリング時に生じるよう構成されている請求項1に
    記載の光学的走査装置。
  15. 【請求項15】 直線外挿と先にサンプルされたディジ
    タル値の考慮とによって、新しい絶対値の大きさが有効
    化され前の値に与えられるように前記ディジタル値を処
    理する手段を有する請求項1に記載の光走査装置。
  16. 【請求項16】 前記サンプリング手段は、制御トラッ
    ク追跡に用いられるサンプルを与える請求項1に記載の
    光走査装置。
  17. 【請求項17】 前記サンプリング手段は、同期化パタ
    ーンの識別に有用な遷移部を与える請求項1に記載の光
    走査装置。
  18. 【請求項18】 ディスク(1) の形状をしており、前記
    ディスクの一方の表面(2) にあり、同心円状又は連続し
    た螺旋状の湾曲した中心軸(3) を有する一組のトラック
    エレメントであって、前記ディスクの回転中心(O) から
    等角度に生起している第1組のN個の半径方向線(6) と
    前記湾曲した中心軸(3) との交差個所に設けられた予書
    込みパターン(18)と該予書き込みパターンに続いており
    データを記憶するための領域(17)とを含む一組のトラッ
    クエレメントと、前記N個の半径方向線に対して所定の
    オフセット角度を伴って前記回転中心から生起している
    少なくとも1つの他の組の半径方向線(ρa ,ρb )の
    上にあり、特定のパターンを半径方向に配置してなる目
    盛りとを備えているデータ記憶媒体へのサンプリングモ
    ードアクセスの方法であって、該方法は、 光スポット(7) により前記表面(2) を前記トラックエレ
    メントの横方向に走査する段階と、 前記スポット(7) が前記走査により前記目盛り(21, 40,
    41)と光学的に繰り返して相互に作用する際に、トラッ
    クエレメント内での前記スポットの幅及び半径方向のず
    れの符号を決定する段階と、 前記スポット(7) が前記半径方向の配置を走査する際
    に、前記スポットの前記目盛りに関する瞬間的な位置を
    決定し、この決定はトラックをアクセスするためにスポ
    ットの位置を計算するために用いられることを特徴とす
    る方法。
  19. 【請求項19】 前記目盛が、前記配置の半径方向走査
    によって、実質的な位相差を有する同じ周期の2つの周
    期的関数を発生するように構成されている請求項18に記
    載の方法。
  20. 【請求項20】 半径方向に沿った前記スポットの絶対
    位置の決定は、スポットの変位スピードの決定及び前記
    絶対位置を直線外挿するための二つの既知の点を使用し
    て決定される請求項18に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記目盛りが半径に沿った各位置の絶
    対値を割り当てる非周期的目盛りである請求項18に記載
    の方法。
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