JP2765779B2 - テープの動作状態での張力を選択する方法及び装置 - Google Patents

テープの動作状態での張力を選択する方法及び装置

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JP2765779B2
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    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B33/00Constructional parts, details or accessories not provided for in the other groups of this subclass
    • G11B33/10Indicating arrangements; Warning arrangements

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大容量データ記憶
装置及び特に磁気テープ駆動装置のためのテープ張力を
最適にするシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープ駆動装置は、一般的に大きな
データ記憶容量を提供するために用いられ、順次的なデ
ータアクセスが可能な場合にはディスク装置に代わる低
価格装置として利用される。データは、2つのハブの間
に巻かれて適当な大きさのカートリッジに収容されてい
るテープの長い帯の上に付着された強磁性物質の層の内
部に記録される。テープへ又はテープからのデータの転
送を行うため、カートリッジがテープ駆動装置に装着さ
れ、テープと読出し/書込みヘッドとの密接な接触が得
られるようにされる。
【0003】それぞれハブの1つに結合されて所定のテ
ープ速度を維持するように作用する一対のモーターによ
って、テープが読出し/書込みヘッドを通り過ぎて駆動
されるときに、データが予め定められたフォーマットに
従って順次的に記録され或いはアクセスされる。これに
加えて、良好な品質のデータ信号を得るために、後部モ
ーターの動きが前部モーターの動きに対して相対的に定
められ、テープとヘッドとの密接な接触に必要なテープ
張力が加えられる。
【0004】データ転送の高い信頼性を保つためには、
信号対雑音比を良くすること従って読出し信号の振幅を
大きくすることが必要であるが、これはテープ駆動装置
の動作中にテープと読出し/書込みヘッドとの物理的な
直接の接触を通して得られる。この接触は、テープが読
出し/書込みヘッドの外面に順応するようにテープに張
力を加えることによって得られる。このような張力付与
は、前部モーターと後部モーターとの相対的な速度の適
切な同時制御を通して行われる。
【0005】テープ張力が弱いと信頼性の低い接触にな
り、テープが断続的に読出し/書込みヘッドから離れ、
そのため読出し信号の振幅が小さくなり、データ転送の
信頼性が低下する。これに対してテープ張力が過度に大
きくなると、テープの基体材料の塑性変形に起因して媒
体欠陥を生ずる。更に一般的には、常時僅かに過度に加
えられるテープ張力によって読出し/書込みヘッドが早
く摩耗し、テープ駆動装置の寿命が短くなる。
【0006】これまでは、テープ張力は、張力センサー
を用いたフィードバックループ、真空コラム、及び/又
は、機械的な張力付与装置等によって制御されていた。
これらの方法はテープ張力を一定に保つための方法であ
る。しかしながら、これらのアプローチは、テープの寸
法及び特性、テープ駆動機構の機械的な変化、及び読出
し/書込みヘッドの外面形状等の物理的特性の変化を考
慮していない。
【0007】テープとヘッドとの直接接触はヘッド材料
の摩耗の原因になるので、時間と共にヘッドの形状が変
わる。その結果、最初は最適値であったテープ張力値に
おいても、もはや変化したヘッドの形状に対してテープ
が充分に順応しなくなり、データのエラーレートが高く
なり、必然的にデータ信号の品質及びテープ駆動装置の
信頼性の低下を招く。
【0008】テープ駆動張力を決定する上で経験された
他の問題は、同じ駆動装置でいろいろな種類のテープが
広い範囲の動作条件にわたって用いられることである。
テープの弾性特性は、温度及び湿度のような周囲の影響
により更に使用の長期化に伴って時間と共に変化するこ
とが予測される。更に、テープの厚さ、弾性及び磁気特
性のようなテープの特性は、製造ロット毎及びテープ製
品毎に変動する。前述のテープ張力の制御方法において
は、例えば温度、湿度、モーター定数の変動及びテープ
特性等の広い範囲の周囲条件についてテープ駆動装置を
動作させることにより、データ転送の信頼性を低下さ
せ、駆動装置への有効な応用の範囲を狭くしていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、テープ駆動装
置における物理的特性及び周囲条件の変動に適応できる
テープ張力調整方法の実現が望まれている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、テープ駆動シ
ステムにおけるテープ張力を時宜に応じて調整すること
ができる方法に関する。テープ及びテープ駆動装置の構
成部分の物理的特性並びに動作条件の変動に応じてテー
プ張力が最適化される。テープカートリッジがテープ駆
動装置に装着される度に、このシステムがテープ張力最
適化の処理を行う。テープ表面上の一時書込み領域と呼
ばれる領域が、テープが順方向に進む時及び次いで逆方
向に進む時に消去される。
【0011】次に、一定の既知の特性を持つ試験信号が
供給され、テープ上に試験情報を記録する。試験信号が
記録されている間、テープ張力は、傾斜した直線に正弦
波状の変動を重畳した形状で漸次増加される。一定の特
性を持つ試験信号を記録することによって、異なったテ
ープ張力値で得られる読出し信号の振幅を比較するため
の便利な尺度が得られる。読出しヘッドの出力が既知の
周波数でリアルタイムでサンプリングされ、このサンプ
ルがマイクロプロセッサのメモリーにテープ張力対読出
しヘッド出力のテーブルとして記憶される。
【0012】試験信号のサンプルは、更にディジタルフ
ィルタを通して処理される。この濾波処理の結果は再び
マイクロプロセッサのメモリーのテーブルに記憶され
る。テーブルに対して、最大読出し信号振幅の位置のサ
ーチが行われる。次に、最大読出し信号振幅に基づいて
最適なテープ張力が導出される。このテープ張力値が、
テープ駆動装置のモーターに対する適切なコマンド信号
の形で実現される。次に、同様のテープ張力調整処理が
逆方向に動くテープについて実行され、対応する最適化
テープ張力値が得られ、これらの値が利用される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の更に詳細な理解は、以下
に例示として与えられ添付図面と共に読まれるべき好ま
しい実施例の説明から得られる。図面特に図1において
は、テープ駆動装置10の一部が図示されており、就中、
読出しトランスデューサ30、順方向書込みトランスデュ
ーサ40及び逆方向書込みトランスデューサ42を具えた読
出し/書込みヘッド20が含まれ、これらの書込みトラン
スデューサは、読出しトランスデューサ30の両側に対称
的に配置されている。
【0014】書込み及び読出し動作が同時にできるよう
に、順方向書込みトランスデューサ40は読出しヘッド30
の前に位置しており、テープ50が順方向に動く時には、
テープ50の表面に磁気的にコード化されたデータが直ち
に読出されるようになっている。逆方向書込みトランス
デューサ42は読出しヘッド30の後に位置しており、同様
に、テープ50が逆方向に動く時には書込み動作と読出し
動作とが同時に行われるようになっている。
【0015】図1から分かるように、読出しトランスデ
ューサ及び書込みトランスデューサは、空間的には読出
し/書込みヘッド20上に、第1即ち前部モーター60の駆
動ローラーと第2即ち後部モーター70の駆動ローラーと
の間を結ぶ直線から外れた凸面に沿って配置されてお
り、このためテープ50が読出し/書込みヘッド20の外面
に強制的に追随することによって張力が与えられてい
る。
【0016】非常に多くの動作サイクルにわたってテー
プ張力が一定に保たれるならば、読出し/書込みヘッド
20の漸進的な摩耗は、最終的にヘッドをテープとの接触
に適さないものにし、読出し信号振幅に悪影響を与え
る。本発明の目的は、テープ張力を読出し/書込みヘッ
ドの物理的特性の変化に適応させることにある。
【0017】テープ50が前部モーター60及び後部モータ
ー70からなる一対のモーターによって読出し/書込みヘ
ッド20を通過して移動する時に、データが予め定められ
たフォーマットに従ってテープ50上に書込まれる。駆動
サーボ系120 の第1出力端子が線72を経て前部モーター
60の入力端子に接続され、電流コマンド信号Ia が供給
される。駆動サーボ系120 の第2出力端子が線74を経て
後部モーター70の入力端子に接続され、電流コマンド信
号It が供給される。
【0018】図1のブロック162 は試験信号発生器であ
り、その端子は線164 を経て読出し/書込みヘッド20の
入力端子に接続されている。読出し/書込みヘッド20の
出力端子は、線174 を経てアナログ−ディジタル変換器
(A/Dと表示)180 の入力端子に接続されている。A
/D180 は、読出しトランスデューサ30からのアナログ
試験読出し信号Rt をサンプリングし、ホールドし、デ
ィジタル化するために用いられる。
【0019】線186 上におけるA/D180 の出力端子の
試験振幅サンプルTAi が、読出し信号振幅値Ai とし
てメモリー200 内にあるテーブル202 に格納される。ブ
ロック310 内に含まれる有限インパルス応答フィルタ
(FIRと表示)が線188 を介してメモリー200 と相互
作用し、テーブル202 に格納された読出し信号振幅値A
i を更に処理しそれらをメモリーに返す。これについて
次に詳しく説明する。
【0020】ブロック314 は制御装置であり、その第1
出力端子は線500 を経てメモリー200 の第2入力端子に
接続され、その第2出力端子は線510 を経て試験信号発
生器162 の入力端子に接続され、その第3出力端子は線
530 を経てFIRの入力端子に接続されている。更に、
制御装置314 は線390 を介して駆動サーボ系120 と相互
作用する。
【0021】制御装置314 は、図1で破線で囲まれたマ
イクロプロセッサ210 内の全てのブロックの一連の動作
を制御し且つ調整する。ブロック314 は制御装置と表示
されているが、適当なハードウェア及びソフトウェアを
介してマイクロプロセッサのコマンドによって実行され
る制御機能であると考えてもよい。これら種々のブロッ
クの目的について次に詳しく説明する。
【0022】電流コマンド信号Ia 及びIt は、テープ
駆動装置10の駆動サーボ系120 で計算の結果として発生
される。それらの値は規定された時間間隔で更新され、
必要なテープ張力、テープ速度及び関連するテープ駆動
パラメーターの基礎とされる。例えば、順方向に動くテ
ープ50と良好なヘッドについて、充分なテープ接触が得
られ且つ適切な読出し信号振幅が得られるテープ張力を
与えるためには、前部モーター60に適切な回転速度を与
え、これにより必要なテープ速度を実現し且つ維持する
ことが必要であり、このために電流コマンド信号Ia が
発生される。
【0023】同時に後部モーター70に供給される電流コ
マンド信号It は、必要なテープ速度を持続させ且つテ
ープ50の2つのモーターの間にある部分に読出し/書込
みヘッド20との接触に必要なテープ張力を誘起する。テ
ープ張力最適化処理が行われる間、線164 に現れる試験
信号が読出し/書込みヘッド20の書込みトランスデュー
サに供給される。これについて次に詳しく説明する。
【0024】図2及び3によれば、本発明によるテープ
張力の調整は、図3のステップ340で表されているよう
に、新しいテープカートリッジがテープ駆動装置10に装
着される度毎に行われる。テープ50は、図2に示すよう
に、一時書込み領域56として定められた部分の始点に位
置される。データ消去ステップ350 では、最初、テープ
が順方向に動く時に、順方向書込みトランスデューサに
よってテープ50の表面に順方向トラック52(図2)に沿
って予め選択された書込み信号が記録されることによ
り、この一時書込み領域56が消去される。
【0025】順方向トラック52に沿って一時書込み領域
の終点に到達するとステップ360 が始まる。このステッ
プでは、読出し/書込みヘッド20(図1)は逆方向トラ
ック54の位置に移り、テープ50が逆方向に動く時に逆方
向書込みトランスデューサ42がトラックを消去するため
に使用される。
【0026】次のステップ364 においては、読出し/書
込みヘッド20が順方向トラック52の上に戻り、図4の線
400 で示される試験信号Wt がテープ50の一時書込み領
域56に記録される。なお図4では、横軸410 は時間を表
し、縦軸420 は試験信号Wtの振幅を表している。試験
信号Wt は、一定の周波数及び振幅のような既知のパラ
メーターを持つ信号であり、これが、試験信号発生器16
2 から線164 により順方向書込みトランスデューサ40に
印加される。テープ張力最適化処理の間、順方向書込み
トランスデューサ40の利得は一定に保たれる。
【0027】再び図1によれば、試験信号Wt が記録さ
れている間、マイクロプロセッサ210 内の制御装置314
は、テープ50の張力が徐々に増加するようなテープ張力
要求TRを、線390 を経て駆動サーボ系120 に送信し、
前部モーター60及び後部モーター70の制御を行う。この
様子は図5に示されている。この図では、横軸は時間を
表し縦軸はテープ張力を表しており、本発明によるテー
プ張力信号Tt が曲線192 で定義されている。
【0028】再び図1によれば、制御装置314 は、必要
なテープ張力値Ti (i=0,1,2,... )をテープ
張力要求TRの形で、線390 を経て駆動サーボ系120 に
対して供給する。駆動サーボ系120 は、必要なテープ張
力値Ti 及び多数のテープ駆動パラメーターを入力とし
て使用して、予め定められた計算を周期的に繰り返して
行い、線72を経て前部モーター60に供給される電流コマ
ンド信号Ia 及び線74を経て後部モーター70に供給され
る電流コマンド信号It を更新する。
【0029】適切な電流コマンド信号Ia 及びIt によ
って必要なテープ張力値Ti が実現されると、読出しト
ランスデューサ30の出力端子の試験読出し信号Rt が線
174に現れる。試験読出し信号Rt は続いてA/D180
によってサンプリングされ、A/D180 は線186 上に試
験振幅サンプルTAi を生成する。試験振幅サンプルT
Ai は次に読出し信号振幅値Ai としてメモリー200 内
のテーブル202 に格納される。このテーブルは、各テー
プ張力値Ti と試験読出し信号Rt の対応する読出し信
号振幅値Ai とを一対一に対応させて格納する。
【0030】テープ張力信号Tt は、図5の直線170 で
表される傾斜Rが曲線182 で表されるような周期的な試
験揺動Dt によって変調された信号であることが好まし
い。この試験揺動Dt は、例えば正弦波則に従い、テー
プと読出し/書込みヘッドとの間の分離状態に対応する
ものである。テープと読出し/書込みヘッドとの間の分
離が起こると、テープ50は、前進しながらデータ転送動
作を行っているにも拘わらず、断続的に読出し/書込み
ヘッド20(図1)との接触を失う。
【0031】このようなテープと読出し/書込みヘッド
との間の分離状態はテープ駆動装置の動作にとって有害
であり、試験読出し信号Rt の振幅の瞬間的な減少を生
じ、これは、信号対雑音比を低下させ、データのエラー
レートを増加させる。試験揺動Dt の周波数成分は、テ
ープ駆動装置10の実際の動作時に得られる揺動の1又は
複数の周波数と一致するように選択されることが望まし
い。このような試験揺動Dt を加えると、テープ駆動装
置の動作時に起こるテープと読出し/書込みヘッドとの
間の分離の悪影響を再現することができる。
【0032】再び図2及び3によれば、試験信号Wt を
順方向トラック52の一時書込み領域56に記録している
間、図3のフローチャートに示されたステップ370 乃至
373 が実行される。ステップ370 では、A/D180 (図
1)によって試験読出し信号Rt がサンプリングされデ
ィジタル化され、試験振幅サンプルTAi が生成され
る。ステップ371 では、各試験振幅サンプルTAi に対
応する読出し信号振幅値Ai (i=0,1,2,... )
が、予め定められたサンプリング周波数fs で収集され
る。続いて、各読出し信号振幅値Ai とこれに対応する
必要なテープ張力値Ti とが一対となりテーブル202 に
格納される。ステップ372 では、以下に詳しく述べるよ
うにテープ張力が変えられる。ステップ373 では、必要
な数の試験振幅サンプルTAi が収集されるまでステッ
プ370 乃至372 が繰り返される。
【0033】テーブル202 へのエントリーを表す各読出
し信号振幅値Ai とこれに対応するテープ張力値Ti と
の対は、図6に示されるようにプロットされる。図6に
おいては、縦軸214 は読出し信号振幅値Aを表し、横軸
216 はテープ張力値Tを表す。テープ張力値Ti を実際
に観測される読出し信号振幅値Ai に対応づけると、テ
ープ張力値Tの調整は、テープ駆動装置10の前部及び後
部のモーター60及び70の物理的特性とは無関係に便利に
行うことができる。これにより、テープ駆動装置10が、
周囲の温度、湿度、読出し/書込みヘッドの摩耗のよう
な特性の物理的な変化の影響を殆ど受けなくなる。
【0034】テープ張力値Tに対する読出し信号振幅値
Aの依存性は、理想的には、図7のグラフ220 の形で表
される。初期には、テープ張力Tが大きくなるにつれて
読出し信号振幅値Aが増加する。更にテープ張力Tが大
きくなると、読出し信号振幅値Aの増加の速度は次第に
低下して結局零に近づき、線の部分230 で表されるプラ
トー領域が得られる。このプラトー領域230 において
は、テープ張力が更に増加しても読出し信号振幅は変化
しない。
【0035】テープ張力Tが更に引き続いて大きくなる
と、読出し信号振幅破壊領域232 に達する。読出し信号
振幅破壊領域232 においては、テープ張力Tの増加に対
応して読出し信号振幅値Aは減少する。この読出し信号
振幅値Aの減少は、テープ材料の過度の変形又はテープ
の歪みに起因するヘッドとテープとの接触不良によるも
のと考えられる。
【0036】テープの摩耗を減らすためには、テープ張
力Tを読出し信号振幅値Aのために充分であり、且つテ
ープ50と読出し/書込みヘッド20(図1)との間の摩擦
を最小にする値、即ちグラフ220 と線250 との交点とし
て定義される最大読出し振幅Amax に等しいか近い値に
保つことが望ましく、これによってテープ駆動装置10の
寿命を伸ばすことができる。
【0037】本発明の望ましい実施例によれば、順方向
に動くテープ50について相反する2つの目的を最も良く
満足する最適テープ張力TOFは線260 とグラフ220 との
交点によって与えられ、これはグラフ220 の膝の領域24
0 に該当する。最適テープ張力TOFはテープ50(図1)
が装着される度にヘッドの外形の経時変化に対応して選
択され、テープに過大張力がかかるのを防ぐ。
【0038】これは、テープ及び読出し/書込みヘッド
の摩耗を減らし、エラーレートを低減し、テープ50の寿
命を著しく伸ばすことになる。更に、適切なテープ張力
は、テープ50が読出し/書込みヘッド20(図1)から断
続的に離れるのを防ぐ。読出し/書込みヘッドの分離
は、張力Tが不充分なときに発生するものであるが、こ
れは読出し信号振幅Aに容認できない変動をもたらすの
で望ましくない。
【0039】図6は本発明の変更した実施例を示す図で
あり、この実施例ではテープ張力Tt は試験揺動Dt を
含み、この試験揺動Dt はテープと読出し/書込みヘッ
ドとを分離させるものである。その結果として、読出し
信号振幅Aは、時間間隔280で表されたテープ張力の低
い範囲では曲線の部分270 で示された変動Fを示す。テ
ープ張力Tt に重畳された試験揺動Dt の周期に拘わら
ず、テープ張力Tが増すに従って読出し信号振幅Aの変
動Fが減衰し、遂にはテープ50と読出し/書込みヘッド
20(図1)との間に充分に密接した接触が確立される。
【0040】再び図1を参照すると、メモリー200 中の
テーブル202 に一対の値として格納されるテープ張力値
Ti と読出し振幅値Ai とに関する情報は、試験揺動D
t の周波数より低い周波数に限られるべきである。図3
に示されたステップ374 で、読出し振幅値Ai が次の処
理のためにメモリー200 から抽出される。本発明の好ま
しい実施例によれば、各読出し振幅値Ai が有限インパ
ルス応答フィルタ(FIR)310 を通して処理される。
【0041】図8はFIR310 の周波数応答の大きさの
一例を示す図であり、横軸が周波数を表し且つ縦軸が大
きさを表している。図8で、FIR310 の周波数応答の
大きさが曲線318 で与えられるが、これは、例えば最小
二乗法で、線315 と316 との交点によって与えられる必
要なカットオフ周波数fcoを持つ曲線322 で表される理
想的な低域通過フィルタ応答に近い曲線を示している。
FIR310 は、一般的には、中央サンプルに関して対称
な有限インパルス応答特性を有する。
【0042】読出し振幅値Ai はオフラインのメモリー
200 に格納されているので、読出し振幅値Ai の帯域制
限濾波は時間の経過とは無関係に行うことができる。F
IRにおいては、次の式 Afil (k) =b-mA(k-m)+b-m+1A(k-m+1)+...+b-1A(k-1)+b0 A(k)+b+1A(k+1)+.. .+bm-1 A(k+m-1)+bm A(k+m) で示されるような有限個の読出し振幅値Ai の重み付け
された和によって、それぞれの現在のサンプルA
fil (k) が発生される。ここで、全てのkについて、b
k はフィルタ係数で定数、A(k) はそれぞれの読出し信
号サンプル、(2m+1)がフィルタの次数である。
【0043】このように時間の経過に無関係な濾波は一
連の読出し信号を時間的にシフトすることはないので、
処理が終わった後でも、各サンプルA(k) とそれに対応
するテープ張力値Tk との対応づけが可能である。濾波
されたサンプルAfil (k) によって与えられるこの読出
し振幅値AK fil は、テープ張力最適化処理のステップ
375 でメモリー200 中のテーブル202 の元の位置に格納
される。
【0044】濾波された読出し信号サンプルがテーブル
202 に再格納されると、マイクロプロセッサ210 が、テ
ーブル202 中の読出し振幅値Ai 全部をサーチするステ
ップ376 を遂行し、読出し信号振幅の基準値Aref 、例
えば最大読出し信号振幅Amax を求める。次のステップ
377 では、図6の線330 とグラフ222 との交点で与えら
れる基本振幅値Ab が、制御装置314 (図1)によっ
て、例えば最大読出し信号振幅Amax の90%に等しく
なるように計算される。
【0045】ステップ378 では、テーブル202 の最後の
読出し振幅値Al からスタートして最大読出し振幅値A
max が発見されるまで、テーブル202 の後方サーチが実
行される。テーブル202 に対するこのサーチは、続い
て、テーブル202 内に存在している基本振幅値Ab に等
しい整合読出し振幅値Am が発見されるまで続けられ
る。このような値が存在しない場合は、これに最も近い
読出し振幅値Ai 、例えば予め定められた範囲内で基本
振幅値Ab の直ぐ下又は上にある値がテーブル202に置
かれる。
【0046】本発明による好ましい実施例のステップ37
9 では、テーブル202 中の対応テープ張力値Tm から基
本テープ張力値Tb が定められる。ステップ380 では、
予め例えば3オンスの力である基本テープ張力値Tb に
選択されたオフセット値が加えられ、テープ駆動装置10
に最適の動作テープ張力値Topが計算される。基本テー
プ張力値Tb から動作テープ張力値Topを得るために用
いられる予め選択されたオフセット値は、正の値でも負
の値でもよい。
【0047】ステップ381 では、動作テープ張力値を得
るために、Topが制御装置314 によって線390 を経て駆
動サーボ系120 との間でやり取りされる。モーターを駆
動する電流コマンド信号Ia 及びIt の適切なスケジュ
ールが計算され、動作テープ張力値Topが実現される。
【0048】動作テープ張力値Topを求めるための上記
の諸ステップは次のように要約される。第1は、テーブ
ル202 のサーチが行われ、最大読出し振幅値Amax のよ
うな基準振幅値を求める。第2は、最大読出し振幅値A
max の所定の割合の値に等しい基本振幅値Ab が計算さ
れる。第3は、最大読出し振幅値Amax が見つかるまで
テーブル202 が後方サーチされる。このサーチは、基本
振幅値Ab に最も近い整合読出し振幅値Am が見つかる
まで続けられる。第4は、テーブル202 中にある対応テ
ープ張力値Tm が特定され、これが基本テープ張力値T
b を形成する。最後に、基本テープ張力値Tb に予め選
択されたオフセット値が加えられて動作テープ張力値T
opが形成され、これが適切な電流コマンド信号Ia 及び
It によって実現される。
【0049】一連のステップ370-381 、即ち図3に括弧
Bで表示されているステップに続いて、逆方向のテープ
50と読出し/書込みヘッド20の逆方向トラック54とに関
する最適テープ張力Tobを得るために、順方向動作テー
プ張力値Topを定めるためのテープ張力較正に用いられ
る手順と全く同様の手順が実行される。
【0050】本発明のテープ調整手順は、マルチ読出し
チャネルテープ駆動装置にも容易に適用できる。テープ
張力較正は、順方向トラック及び逆方向トラックのそれ
ぞれのグループについて繰り返される。テープとヘッド
との接触はトラック毎に異なるので、テープ張力最適化
の望ましい方法は、テープの動きの各方向について、最
悪のテープ対ヘッド接触特性を示すチャネルを基にして
動作テープ張力値を選択することである。
【0051】本発明の変形された実施例によれば、試験
揺動Dt の周波数範囲におけるテープ張力Tに対する読
出し信号振幅Aの依存性を分離するため、読出し信号列
は、更に帯域通過ディジタルフィルタによって処理され
る。これにより、読出し信号振幅Aの変動を許容できる
程度に低く抑えるための最適テープ張力To の選択が容
易になる。図9の線352 で表されるこの情報がメモリー
200 内の他のテーブルに格納され、最適テープ張力To
を決定するためにテーブル202 と共に用いられる。
【0052】本発明の他の実施例によれば、テープ駆動
装置10が動作している間に、例えば信号対雑音比のよう
な読出し信号の品質を表示する値が許容できなくなった
時には、制御装置314 が発する較正指令を受信して、好
ましい実施例で説明したテープ張力調整手順が実行され
る。例えば周囲の状態が変化したような場合には、テー
プデータ転送動作の進行中に、異なったテープ張力が必
要になることがある。データのエラーレートが著しく高
くなると、データ転送動作は一時的に停止され、テープ
張力が必要なレベルに再調整される。
【0053】本発明によるテープ張力調整によれば、最
適テープ張力値が個々のテープそれぞれについて決定さ
れるので、適切なデータ転送動作のために異なるテープ
張力を必要とする種々のテープカートリッジを、同じテ
ープ駆動装置で用いることが可能になる。
【0054】好ましい実施例に関する上述の説明は、単
に本発明の基本的な原理の説明のために行われたもので
ある。それら自身が、当業者にとって自明の多くの変
形、修正、及び変更を示唆しており、これらは従属クレ
ームの精神及び範囲に包含されるものと考えられるべき
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるテープ張力調整システ
ムの略図である。
【図2】マルチトラックの一時書込み領域を表すテープ
の部分を示す図である。
【図3】テープ張力最適化手順のフローチャートであ
る。
【図4】テープ張力最適化手順の間にテープに書込まれ
る試験信号の履歴を示す図である。
【図5】動作テープ張力を決定するためのテープ張力信
号の履歴を示す図である。
【図6】所定の周波数の揺動を含むテープ張力信号に応
答して読出し信号振幅が変化する様子を示す図である。
【図7】理想的な場合についてテープ張力信号に応答し
て読出し信号振幅が変化する様子を示す図である。
【図8】理想的な低域通過フィルタの周波数応答と周波
数応答の最小二乗近似を示す図である。
【図9】帯域通過フィルタを通った後の読出し信号振幅
対テープ張力の関係を示す図である。
【符号の説明】
10 テープ駆動装置 20 読出し/書込みヘッド 30 読出しトランスデューサ 40 順方向書込みトランスデューサ 42 逆方向書込みトランスデューサ 50 テープ 52 順方向トラック 54 逆方向トラック 56 一時書込み領域 60 第1(前部)モーター 70 第2(後部)モーター 120 駆動サーボ系 162 試験信号発生器 180 アナログ−ディジタル変換器 200 メモリー 202 テーブル 210 マイクロプロセッサ 310 有限インパルス応答フィルタ 314 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−108079(JP,A) 特開 昭58−88851(JP,A) 特開 昭62−267955(JP,A) 特開 昭64−82356(JP,A) 特開 平2−206053(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 15/43

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モーターで駆動されるテープの動作状態
    での張力を選択する方法において、 テープ駆動装置にテープを装着するステップ、 試験信号を供給するステップ、 テープの張力の値を変化させながら、予め定められた方
    法によって、試験信号からの試験情報をテープの定めら
    れた領域に記録するステップ、 記録された試験情報を直ちに読出し、試験読出し信号を
    得るステップ、 試験読出し信号を処理し、試験読出し信号と変化するテ
    ープ張力との間の関数関係を求めるステップ、 試験読出し信号とテープ張力との間の関数関係に基づい
    て、動作状態での最良のテープ張力の値を計算し選択す
    るステップ、及び 選択された動作状態でのテープ張力をコマンド信号の形
    式で前記テープ駆動装置のモーターに供給するステップ
    を具備し、 前記試験情報を記録するステップにおけるテープ張力を
    変化させるステップでは、時間の線形関数としてテープ
    張力を増加させ且つこの時間の線形関数の上にテープ張
    力の周期的な変動を重畳させることを特徴とするテープ
    の動作状態での張力を選択する方法。
  2. 【請求項2】 試験信号の記録に先立ち、前記テープの
    定められた領域をテープの一時書込み領域として定める
    ステップを具備することを特徴とする請求項1に記載の
    テープの動作状態での張力を選択する方法。
  3. 【請求項3】 試験信号が既知の一定のパラメーターの
    信号であることを特徴とする請求項1に記載のテープの
    動作状態での張力を選択する方法。
  4. 【請求項4】 周囲条件の変化並びにテープ駆動装置及
    びテープの物理的特性及び機能的特性の変動を補償する
    ため、テープ駆動装置の第1及び第2のモーター手段に
    供給する駆動信号によってテープ張力を調整する方法に
    おいて、 テープ駆動装置にテープを装着するステップ、 テープが順方向に移動している間に、順方向書込みトラ
    ンスデューサにより、 予め選択された書込み信号で第1トラックに定められた
    一時書込み領域を消去することによってテープ上に定め
    られた一時書込み領域を定めるステップ、 一時書込み領域の終端に到達した時にテープ移動方向を
    逆転し、逆方向書込みトランスデューサにより、予め選
    択された書込み信号で第2トラックの定められた一時書
    込み領域を消去するステップ、 第1モーター手段及び第2モーター手段に適切な電流コ
    マンドを供給することにより、順方向に移動するテープ
    にテープの移動と共に予め定められたように変化するテ
    ープ張力を与え、同時に既知のパラメーターの試験信号
    を供給し、テープの第1トラックの一時書込み領域に試
    験情報を記録するステップ、 このようにして記録された試験情報を読出しトランスデ
    ューサによって直ちに読出し、試験読出し信号を得るス
    テップ、 試験読出し信号をサンプリングするステップ、 試験読出し信号のサンプルを処理し、読出し信号振幅値
    対テープ張力値のテーブルを生成するステップ、 基準読出し信号振幅値を求めるステップ、 このようにして求められた基準読出し信号振幅値を基準
    として、動作状態でのテープ張力値を求めるステップ、
    及び このようにして求められた動作状態でのテープ張力値に
    対応して、第1モーター手段及び第2モーター手段に対
    する電流コマンドを制御し、テープ駆動装置のテープ張
    力を制御するステップを具備し、 前記変化するテープ張力を与えるステップでは、時間の
    線形関数としてテープ張力を増加させ且つこの時間の線
    形関数の上にテープ張力の周期的な変動を重畳させるこ
    とを特徴とするテープ張力を調整する方法。
  5. 【請求項5】 基準読出し信号振幅値を求めるステップ
    が、 読出し信号振幅値対テープ張力値のテーブルをサーチし
    て、最大読出し信号振幅を求めるステップ、 最大読出し信号振幅の予め定められた割合に等しい基本
    振幅値を計算するステップ、及び 計算された基本振幅値に等しいか又は最も近い読出し信
    号振幅値をテーブルで求めるステップを具備することを
    特徴とする請求項4に記載のテープ張力を調整する方
    法。
  6. 【請求項6】 基本振幅値が最大読出し信号振幅のほぼ
    90パーセントであることを特徴とする請求項5に記載
    のテープ張力を調整する方法。
  7. 【請求項7】 テープの動作状態での張力値を求めるス
    テップが、 読出し信号振幅値対テープ張力値のテーブルの中に、基
    本振幅値に合致する読出し信号振幅値に対応する基本テ
    ープ張力値の位置を定めるステップ、及び基本テープ張
    力値に予め定められたオフセットを加えるステップを含
    むことを特徴とする請求項5に記載のテープ張力を調整
    する方法。
  8. 【請求項8】 試験読出し信号のサンプルを処理するス
    テップが、 試験読出し信号のサンプルをメモリー内部のテーブルに
    記憶するステップ、 記憶された試験読出し信号のサンプルを、所定の周波数
    応答性を持つディジタルフィルタを通して濾波するステ
    ップ、及び 濾波された試験読出し信号のサンプルをテーブルに記憶
    するステップを具備することを特徴とする請求項4に記
    載のテープ張力を調整する方法。
  9. 【請求項9】 ディジタルフィルタが有限インパルス応
    答ディジタルフィルタであることを特徴とする請求項8
    に記載のテープ張力を調整する方法。
  10. 【請求項10】 試験読出し信号のサンプルを処理する
    ステップが、 試験読出し信号のサンプルをメモリー内部の第1のテー
    ブルに記憶するステップ、 記憶された試験読出し信号のサンプルを所定の低域通過
    周波数応答性を持つ第1のディジタルフィルタを通して
    濾波するステップ、 第1のディジタルフィルタで濾波された試験読出し信号
    のサンプルを第2のテーブルに記憶するステップ、 第1のテーブルに記憶された試験読出し信号のサンプル
    を帯域通過周波数応答性を持つ第2のディジタルフィル
    タを通して濾波するステップ、 第2のディジタルフィルタで濾波された試験読出し信号
    のサンプルを第3のテーブルに記憶するステップ、及び 第2のテーブル及び第3のテーブルからの試験読出し信
    号のサンプルを共に用いて動作状態でのテープ張力値を
    求めるステップを具備することを特徴とする請求項4に
    記載のテープ張力を調整する方法。
  11. 【請求項11】 請求項4に記載のテープ駆動装置にお
    けるテープの張力を調整する方法を、最初にテープが1
    つの方向に移動するトラックに対して適用し、動作状態
    でのテープ張力の順方向値を求め、次いで、テープが逆
    の方向に移動する別のトラックに対して繰り返し、動作
    状態でのテープ張力の逆方向値を求め、テープが順方向
    に進められている時に動作状態での順方向のテープ張力
    が加えられ、テープが逆方向に進められている時に動作
    状態での逆方向のテープ張力が加えられることを特徴と
    するテープ張力を調整する方法。
  12. 【請求項12】 請求項4に記載のテープ駆動装置にお
    けるテープの張力を調整する方法を、マルチチャネルテ
    ープ駆動装置の各トラックに対して適用し、各トラック
    について得られた動作状態でのテープ張力値の組からの
    選択に基づいて、テープ駆動装置に対する動作状態での
    テープ張力が加えられることを特徴とするテープ張力を
    調整する方法。
  13. 【請求項13】 テープ駆動装置のモーターを制御する
    ことにより、モーターで駆動されるテープの動作状態で
    の張力を選択する装置において、 テープを受け入れる手段、 試験信号を供給する手段、 テープ張力を時間の関数として変化させる手段、 時間の関数として変化するテープ張力に周期的な変動を
    重畳させる手段、 テープの張力の値が変化する間、予め定められた方法に
    よって、試験信号からの試験情報をテープの定められた
    領域に記録する手段、 記録された試験情報を直ちに読出し、試験読出し信号を
    得る手段、 試験読出し信号を処理し、試験読出し信号とテープ張力
    との間の関数関係を求める手段、 試験読出し信号とテープ張力との間の関数関係に基づい
    て、動作状態でのテープ張力の値を計算し選択する手
    段、及び コマンド信号の形式でテープ駆動装置のモーターを制御
    し、動作状態でのテープ張力を得る手段を具備すること
    を特徴とするテープの動作状態での張力を選択する装
    置。
  14. 【請求項14】 周囲条件の変化並びにテープ駆動装置
    及びテープの物理的特性及び機能的特性の変動を補償す
    るため、テープ駆動装置の第1及び第2のモーター手段
    に供給する駆動信号によってテープ張力を調整する装置
    において、 テープ駆動装置にテープを受入れる手段、 テープが順方向に移動している間に、順方向書込みトラ
    ンスデューサにより、予め選択された書込み信号で第1
    トラックに定められた一時書込み領域を消去することに
    よってテープ上に定められた一時書込み領域を定める手
    段、 予め選択された書込み信号に従って、逆方向書込みトラ
    ンスデューサにより、第2トラックの定められた一時書
    込み領域を消去する手段、 順方向に移動しているテープの第1トラックの一時書込
    み領域に試験情報を記録するために、既知のパラメータ
    ーの試験信号を供給する手段、 このようにして記録された試験情報を直ちに読出し、読
    出しトランスデューサによって試験読出し信号を得る手
    段、 試験読出し信号をサンプリングする手段、 試験読出し信号のサンプルを処理し、読出し信号振幅値
    対テープ張力値のテーブルを生成する手段、 第1モーター手段及び第2モーター手段に対して適切な
    電流コマンドを供給し、テープ張力を時間の関数として
    変化させ且つ時間の関数として変化するテープ張力に周
    期的な変動を重畳させることによりテープ張力を変化さ
    せる手段、 基準読出し信号振幅値を求める手段、 このようにして求められた基準読出し信号振幅値を基準
    として、動作状態でのテープ張力値を求める手段、及び このようにして求められた動作状態でのテープ張力値に
    対応して、第1モーター手段及び第2モーター手段に対
    する電流コマンドを制御し、テープ駆動装置のテープ張
    力を制御する手段を具備することを特徴とするテープ張
    力を調整する装置。
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