JPH05258319A - 利得調整装置 - Google Patents

利得調整装置

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JPH05258319A
JPH05258319A JP8615292A JP8615292A JPH05258319A JP H05258319 A JPH05258319 A JP H05258319A JP 8615292 A JP8615292 A JP 8615292A JP 8615292 A JP8615292 A JP 8615292A JP H05258319 A JPH05258319 A JP H05258319A
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JP
Japan
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coefficient
signal
gain
ambient temperature
temperature
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JP8615292A
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English (en)
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Yoshio Sasaki
義雄 佐々木
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 設定モード時に上記システムコントローラ8
が、該設定モード時における上記エラー信号に乗算する
最適な係数を検出し、これを係数の初期値として記憶す
るとともに、そのときに上記温度計7から供給された温
度信号から周囲温度を検出し、これを周囲温度の初期値
として記憶する。そして、再生時となった時に、該再生
時における周囲温度を検出し、この再生時の周囲温度と
上記係数の初期値を記憶したときの周囲温度に差が生じ
た場合に、この温度差及び予め記憶されている補正量の
関数データから上記係数の初期値の補正量を算出し、こ
の補正量に応じて上記係数の初期値を自動的に補正す
る。 【効果】 周囲温度の変化に関わらず、常に安定して上
記光ピックアップ系3を駆動することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ピックアップのサー
ボ系に供給するサーボ信号の利得を調整する利得調整装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日において、高速アクセス及び記録デ
ータの半永久的な保存が可能であることから記録媒体と
して光ディスクが多く用いられるようになり、この光デ
ィスクに記録された記録データの再生を行うディスク再
生装置が広く普及している。従来、上記ディスク再生装
置に設けられている光ピックアップを駆動する駆動信号
の利得は、RFアンプや、該光ピックアップを構成する
ディテクタ及びアクチュエータ等の特性が部品やロット
に応じて異なるため、該光ピックアップを製造する毎に
サーボループの利得を調整する必要がある。
【0003】上記サーボループの利得を調整する従来の
利得調整装置は、図6に示すように、フォーカスサーボ
機構、トラッキングサーボ機構、スライド機構が設けら
れており、光ディスク50に記録されている記録データ
の読み取りを行う光ピックアップ系51と、上記光ピッ
クアップ系51から供給されるフォーカスエラー信号
(FE信号)及びトラッキングエラー信号(TE信号)
を所定の利得で増幅して出力するRFアンプ52と、後
に説明するマニュアル調整用の可変抵抗器,位相補償回
路及び発振器等を有するサーボ制御回路53と、上記サ
ーボ制御回路53からの駆動信号に応じて上記光ピック
アップ系51に設けられている上記フォーカスサーボ機
構、トラッキングサーボ機構、スライド機構を駆動する
駆動回路54とから構成されている。
【0004】上記サーボループの利得を調整する際は、
上述のような構成を有する上記利得調整装置内の上記サ
ーボ制御回路53を表示装置55に接続する。そして、
図7の機能ブロック図に示すように、上記サーボ制御回
路53が発振器56から外乱信号Gを発振する。上記外
乱信号Gは、加算器57,位相補償回路58及び可変抵
抗器59を介して上記光ピックアップ系51に供給され
る。これにより、上記光ピックアップ系51が上記外乱
信号Gにより駆動され、上記光ディスク50にレーザビ
ームが照射され戻り光が生じ、この戻り光から上記FE
信号及びTE信号であるエラー信号Xが形成される。上
記エラー信号Xは、上記加算器57に供給される。上記
加算器57は、上記発振器56から供給される外乱信号
G及び上記エラー信号Xを加算処理してサーボ信号Yを
形成し、これを上記位相補償回路58に供給する。上記
位相補償回路58は、上記サーボ信号Yの位相補償を行
い、これを上記可変抵抗器59を介して上記光ピックア
ップ系51に供給する。上記可変抵抗器59を介したサ
ーボ信号Y及び上記光ピックアップ系51からのエラー
信号Xの波形は、上記図6に示した表示装置55に表示
される。調整者は、上記表示装置55に表示されるサー
ボ信号Yの位相と上記エラー信号Xの位相差が無くなる
ように上記可変抵抗器59をマニュアル調整する。そし
て、このようなマニュアル調整を行うことにより、上記
サーボ信号Yの位相と上記エラー信号Xの位相差が無く
なったときを利得調整の終了としていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の利得調
整装置は、上記利得調整を低温状態で行った場合と、常
温状態で行った場合とでは、同じ光ディスク及び同じ光
ピックアップ系を用いても上記可変抵抗器59の設定値
が異なってくる。すなわち、上記利得調整時において適
正な抵抗値に上記可変抵抗器59を設定しても、例えば
室内温度の上昇等の環境の変化によって利得が変化して
しまい、上記利得調整が無駄なものとなっていた。具体
的には、上記利得調整を低温時に行い、上記記録データ
の再生時に室温が上昇すると、上記調整した利得が高く
なってしまい発振する不具合が生じ、逆に、上記利得調
整を高温時に行い、上記記録データの再生時に室温が下
降すると、上記調整した利得が低くなってしまい少しの
振動で音飛びする不具合が生ずる。
【0006】また、上記利得調整をマニュアルでなく自
動的に行えるような利得調整装置の開発が望まれてい
る。
【0007】本発明は上述の課題に鑑みてなされたもの
であり、温度の上昇等の環境の変化に左右されることな
く、常に安定した利得調整を自動的に行うことができる
ような利得調整装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る利得調整装
置は、設定モード時に、光ピックアップのサーボ系に外
乱信号を与えて、該光ピックアップのサーボ系の利得を
自動調整する利得調整装置であって、上記サーボ系の使
用環境係数を検出する環境係数検出手段と、上記環境係
数検出手段により検出された使用環境係数により、上記
光ピックアップのサーボ系の利得を補正する補正手段と
を有することを特徴として上述の課題を解決する。
【0009】
【作用】本発明に係る利得調整装置は、設定モード時
に、光ピックアップのサーボ系に外乱信号を与えて、該
光ピックアップのサーボ系の利得を自動調整する利得調
整装置であって、環境係数検出手段により上記光ピック
アップのサーボ系の使用環境係数を検出し、補正手段
が、上記環境係数検出手段により検出された使用環境係
数に応じて、上記光ピックアップのサーボ系の利得を補
正して、使用環境に関係なく、常に最適な利得で上記サ
ーボ系を駆動する。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る利得調整装置の好ましい
実施例について図面を参照しながら説明する。本実施例
に係る利得調整装置は、例えば図1に示すようにいわゆ
るコンパクトディスク(CD)プレーヤ装置に設けるこ
とがてきる。
【0011】この図1において、上記CDプレーヤ装置
は、例えばいわゆるEFM(8−14)変調処理やイン
ターリーブ処理が施された記録データが記録されている
光ディスク1を線速度一定で回転駆動するスピンドルモ
ータ2と、フォーカスサーボ機構,トラッキングサーボ
機構,スライド機構を有し、上記光ディスク1にレーザ
ビームを照射して反射光の検出を行う光ピックアップ系
3と、上記光ピックアップ系3により検出された戻り光
からトラッキングエラー信号(TE信号),フォーカス
エラー信号(FE信号)及びRF信号を形成して出力す
るRFアンプ4と、設定モード時に外乱信号を発振する
とともに、上記TE信号及びFE信号に基づいて、トラ
ッキングを制御するトラッキング制御信号及びフォーカ
シングを制御するフォーカス制御信号を出力するサーボ
制御回路5と、上記サーボ制御回路5からのトラッキン
グ制御信号及びフォーカス制御信号に応じて上記光ピッ
クアップ系3のトラッキングサーボ機構及びフォーカス
サーボ機構を駆動する駆動回路6と、現在の温度を検出
し使用環境係数である温度検出信号を出力する環境係数
検出手段である温度計7と、後に説明するが設定モード
時に設定した上記TE信号及びFE信号を増幅する利得
を、上記温度計7からの温度検出信号に応じて可変する
ように制御するシステムコントローラ8とを有してい
る。
【0012】また、上記CDプレーヤ装置は、上記RF
アンプ4からの上記RF信号にEFM復調処理やデイン
ターリーブ処理等の信号処理を施し記録データを再生し
て出力するとともに、上記RF信号に基づいて上記スピ
ンドルモータ2を線速度一定で回転駆動するように制御
する信号処理回路9と、上記信号処理回路9からの上記
記録データをアナログ化し再生信号として出力するD/
A変換器10とを有している。
【0013】なお、上記サーボ制御回路5及びシステム
コントローラ8で補正手段を構成している。
【0014】次に、このような構成を有するCDプレー
ヤ装置に設けられた本実施例に係る利得調整装置の動作
説明を、図2に示す本実施例に係る利得調整装置の機能
ブロック図及び図3に示す本実施例に係る利得調整装置
の一連の動作を示すフローチャートを用いて行う。上記
図3に示すフローチャートは、図2に示す係数乗算部2
6の利得の初期値(K0 )を設定する上記設定モードと
なることによりスタートとなる。これは、例えば光ディ
スクを当該利得調整装置にセットすることにより自動的
にスタートするようにしてもよいし、また、上記設定モ
ードを指定するスイッチ等を設け調整者がそのスイッチ
をオン操作することによりスタートするようにしてもよ
い。
【0015】まず、ステップ30では、上記係数乗算部
26の利得の初期値(K0 )を設定してステップ31に
進む。すなわち、上記設定モードとなると、上記システ
ムコントローラ8の制御により、上記サーボ制御回路5
内の係数可変部20が、例えば1KHzの正弦波である
外乱信号を発振する。上記外乱信号は第2の加算器21
及び上記光ピックアップ系3の伝達関数ブロック22を
介して上記駆動回路6に供給されるとともに、第1の加
算器24にフィードバックされる。上記駆動回路6は、
上記外乱信号に応じて上記光ピックアップ系3を駆動す
る。これにより、図1に示す上記光ピックアップ系3
が、上記光ディスク1にレーザビームを照射し、この戻
り光から上記RF信号及びTE信号,FE信号を形成し
て出力する。上記RF信号は上記信号処理回路9に供給
され、上記TE信号,FE信号はエラー信号として上記
サーボ制御回路5に供給される。
【0016】上記信号処理回路9は、上記RF信号にE
FM復調処理やデインターリーブ処理等の信号処理を施
すことにより記録データを再生し、この再生データを上
記D/A変換器10に供給する。上記D/A変換器10
は、上記再生データをアナログ化して再生信号を形成
し、これを出力端子11を介して出力する。上記出力端
子11を介して出力された上記再生信号は、例えばスピ
ーカ装置等に供給され発音される。
【0017】一方、上記サーボ制御回路5に供給された
上記エラー信号は、図2に示す入力端子25を介して第
1の加算器24に供給される。上記第1の加算器24に
は、上述のように上記伝達関数ブロック22を介した上
記外乱信号がフィードバックされている。上記第1の加
算器24は、上記エラー信号と上記外乱信号とを、該外
乱信号を逆極性として加算処理し、これを係数乗算部2
6に供給するとともに、係数可変部20を介してシステ
ムコントローラ8に供給する。
【0018】ここで、温度計7は現在の温度を計測して
おり、この計測した現在の温度を示す使用環境係数であ
る温度信号を上記システムコントローラ8に供給する。
上記システムコントローラ8は、上記第1の加算器24
から上記係数可変部20を介して供給されるエラー信号
に応じて係数可変信号を上記係数可変部20に供給す
る。上記係数可変部20は、上記システムコントローラ
8から供給される係数可変信号に応じて上記係数乗算部
26の係数を可変するように制御する。
【0019】上記係数乗算部26は、上記係数可変部2
0により可変された係数を、上記第1の加算器24から
供給されるエラー信号に乗算処理することにより、該エ
ラー信号を増幅し、これを上記第2の加算器21に供給
する。上記第2の加算器21は、上記係数乗算部26か
ら供給されるエラー信号と、上記係数可変部20からの
外乱信号とを加算処理して出力する。上記エラー信号と
外乱信号とが加算処理された信号である駆動信号は、上
記伝達関数ブロック22を介して上記光ピックアップ系
3に供給されるとともに上記第1の加算器24にフィー
ドバックされる。これにより、上記光ピックアップ系3
は上記駆動信号により駆動され、また、この光ピックア
ップ系3からの上記エラー信号が上記第1の加算器24
に再度供給される。上記第1の加算器24は、上記光ピ
ックアップ系3から入力端子25を介して供給される上
記エラー信号と、上記フィードバックされた駆動信号と
を上述のように加算処理して出力する。上記第1の加算
器24で加算処理された加算信号であるエラー信号は、
上記係数可変部20を介して上記システムコントローラ
8に供給される。上記システムコントローラ8は、上記
第1の加算器24から上記係数可変部20を介して供給
されるエラー信号を検出し、該エラー信号の振幅が所定
の振幅以下となるような係数可変信号を上記係数可変部
20に供給する。上記係数可変部20は、上記システム
コントローラ8からの係数可変信号に応じて上記係数乗
算部26の係数を可変する。上記係数乗算部26は、上
記システムコントローラ8からの上記係数可変信号に応
じた係数で上記第1の加算器24からのエラー信号を増
幅し出力する。これにより、上記第2の加算器21から
伝達関数部22を介して出力される駆動信号を自動的に
安定したものとすることができる。
【0020】上記システムコントローラ8は、上記第1
の加算器24から供給されるエラー信号の振幅が所定の
振幅以下となると、そのときの上記係数可変信号の値を
上記係数乗算部26の係数の初期値(K0 )として記憶
する。
【0021】次に、図3に示す上記ステップ31におい
て、上記システムコントローラ8は、上記係数乗算部2
6の利得の初期値(K0 )を記憶したときに上記温度計
7から供給される温度信号から周囲温度を検出し、これ
を周囲温度の初期値(T0 )として記憶する。上記シス
テムコントローラ8が、上記係数乗算部26の係数の初
期値(K0 )及び上記周囲温度の初期値(T0 )をそれ
ぞれ記憶すると、この設定モードを終了する。この設定
モードが終了するとステップ32に進む。
【0022】上記設定モードが終了し、上記光ディスク
1に記録された記録データの再生が開始されると、上記
システムコントローラ8は、上記ステップ32におい
て、上記温度計7から供給される温度信号から現在の周
囲温度(T)を検出し、ステップ33に進む。
【0023】一方、上記記録データの再生が開始される
と、上述のように再生された記録データが図1に示すD
/A変換器10によりアナログ信号である記録信号とし
て出力端子11を介してスピーカ装置等に供給されると
ともに、上記光ピックアップ3からのエラー信号が図2
に示す上記サーボ制御回路5内の係数乗算部26に供給
される。上述のように、上記係数乗算部26における上
記エラー信号に乗算する係数は、上記設定モード時に設
定された初期値(K0 )となっており、該係数乗算部2
6は、この初期値(K0 )の係数を上記エラー信号に乗
算することにより該エラー信号を増幅して出力する。こ
のエラー信号は、上記伝達関数ブロック22を介して上
記光ピックアップ系3に供給される。
【0024】ここで、上記ステップ32において、上記
システムコントローラ8は、上記温度計7からの温度信
号により現在の周囲温度(T)を検出している。また、
上記システムコントローラ8は、上述のように上記設定
モード時における上記係数乗算部26の係数の初期値
(K0 )及び周囲温度の初期値(T0 )を記憶してい
る。上記システムコントローラ8には、例えば図3に示
すような周囲温度に対する補正量の関数データがプログ
ラムされている。上記システムコントローラ8は、上記
係数乗算部26の係数の初期値(K0 )を設定したとき
の周囲温度とは異なる周囲温度が検出されると、上記ス
テップ33において、上記図3のグラフに示すプログラ
ムに従って上記係数乗算部26における係数のの初期値
(K0 )を補正するように制御する。
【0025】すなわち、上記システムコントローラ8は
上記ステップ33において、上記温度計7からの温度信
号から現在の周囲温度(T)を検出すると、上記図3に
示すグラフから該現在の周囲温度(T)に応じた補正量
(RT )を検出するとともに、上記予め記憶されている
周囲温度の初期値(T0 )に応じた補正量(RT0)を検
出する。そして、上記周囲温度の初期値(T0 )に応じ
た補正量(RT0)から上記現在の周囲温度(T)に応じ
た補正量(RT )を減算処理(RT0−RT )し、この減
算処理した値であるRT0−RT を上記係数乗算部26の
係数の初期値(K0 )から減算処理するような演算を行
う。この演算結果は、K0 −(RT0−RT )として得る
ことができ、上記システムコントローラ8は、この演算
結果に基づいて上記係数可変部20に係数補正信号を供
給する。上記係数可変部20は、上記係数補正信号に応
じて上記係数乗算部26の係数を補正する。
【0026】具体的には、上記設定モード時の周囲温度
が“−10度”であり、このときの上記係数の初期値を
0 として上記再生を行ったところ、この再生中に温度
が“0度”に変化したとすると、上記システムコントロ
ーラ8は、図3に示すように現在の温度の補正量である
“1”(図中、0度の温度の補正量=1)を、上記設定
モード時の温度の補正量である“6”(図中、−10度
の温度の補正量=6)から減算処理し(6−1=5)、
この減算処理することにより得られる値である“5”を
上記係数の初期値をK0 から減算処理する(K0
5)。そして、このK0 −5の係数となるように上記係
数補正信号を出力する。上記係数可変部20は、上記係
数補正信号に従って、上記係数乗算部26の係数がK0
−5となるように係数の補正を行う。
【0027】上記システムコントローラ8は、このよう
なステップ33の動作が終了するとステップ32に戻り
現在の周囲温度(T)を検出し、ステップ33において
上述のような演算を行いこの演算結果に基づいて係数の
補正を行う。このような係数の補正である利得制御は、
この再生の間中繰り返される。
【0028】このように、本実施例に係る利得調整装置
は、設定モード時に上記システムコントローラ8が、該
設定モード時における上記エラー信号に乗算する最適な
係数を検出し、これを係数の初期値として記憶するとと
もに、そのときに上記温度計7から供給された温度信号
から周囲温度を検出し、これを周囲温度の初期値として
記憶する。そして、再生時となった時に、該再生時にお
ける周囲温度を検出し、この再生時における周囲温度と
上記係数の初期値を記憶したときの周囲温度に差が生じ
た場合に、この温度差及び予め記憶されている補正量の
関数データから上記係数の初期値の補正量を算出し、こ
の算出した補正量に応じて上記係数の初期値を補正する
動作を自動的に行う。
【0029】これにより、周囲温度の変化に関わらず、
常に最適な係数を上記エラー信号に乗算(常に最適な利
得で上記エラー信号を増幅)した駆動信号で上記光ピッ
クアップ系3を駆動することができる。このため、再生
時の周囲温度が、上記設定モード時の周囲温度に対して
変化し、上記係数乗算部26の利得が変化することによ
り生ずる、発振や音飛び等の不具合を防止することがで
きる。
【0030】また、本発明に係る利得調整装置を、例え
ばいわゆるカーステレオ装置に設けた場合、車は温度の
変化が激しいが、上述の効果から温度変化に影響される
ことなく、安定した記録データの再生を可能とすること
ができる。
【0031】なお、上述の実施例の説明では、本発明に
係る利得調整装置に設けられている上記環境検出手段は
温度を検出することとしたが、これは、例えば湿度又は
振動を検出し、この検出した湿度又は振動に応じて上記
係数乗算部26の係数を可変するようにしても良い。ま
た、上記システムコントローラ8は、上記係数乗算部2
6の係数の補正を、図3に示すような温度変化に対する
補正量を関数状のグラフで表したプログラムに従って上
述の演算を行い補正することとしたが、これは、例えば
図5に示すような温度変化に対する補正量を階段状のグ
ラフで表したプログラムに従って上述の演算を行い補正
する等のように、温度変化(又は上記湿度,振動等の環
境の変化を含む。)に応じて補正量を可変するようなも
のであれば、本発明の主旨を逸脱しない範囲で変更可能
であることは勿論である。
【0032】
【発明の効果】本発明に係る利得調整装置は、設定モー
ド時に、光ピックアップのサーボ系に外乱信号を与え
て、該光ピックアップのサーボ系の利得を自動調整する
利得調整装置であって、環境係数検出手段により上記光
ピックアップのサーボ系の使用環境係数を検出し、補正
手段が、上記環境係数検出手段により検出された使用環
境係数に応じて、上記光ピックアップのサーボ系の利得
を補正することにより、使用環境に左右されることな
く、常に最適な利得で上記光ピックアップのサーボ系を
駆動することができる。
【0033】このため、例えば室温の上昇により上記利
得が大きくなってしまい発振するのを防止することがで
きるうえ、逆に、室温の下降により上記光ピックアップ
のサーボ系の利得が小さくなってしまい音飛びが生ずる
のを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る利得調整装置の実施例のブロック
図である。
【図2】上記実施例の利得調整装置の機能的なブロック
図である。
【図3】上記実施例の利得調整装置の動作を示すフロー
チャートである。
【図4】上記実施例の利得調整装置に設けられている係
数乗算部の係数補正用のプログラムを示すグラフであ
る。
【図5】上記実施例の利得調整装置に設けられている係
数乗算部の係数補正用の他のプログラムを示すグラフで
ある。
【図6】従来の利得調整装置のブロック図である。
【図7】従来の利得調整装置の機能的なブロック図であ
る。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・光ディスク 2・・・・・・・・・・スピンドルモータ 3・・・・・・・・・・ピックアップ系 4・・・・・・・・・・RFアンプ 5・・・・・・・・・・サーボ制御回路 6・・・・・・・・・・ピックアップ系の駆動回路 7・・・・・・・・・・温度計 8・・・・・・・・・・システムコントローラ 9・・・・・・・・・・信号処理回路 10・・・・・・・・・D/A変換器 20・・・・・・・・・係数可変部 21・・・・・・・・・第2の加算器 22・・・・・・・・・伝達係数ブロック 24・・・・・・・・・第1の加算器 26・・・・・・・・・係数乗算部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設定モード時に、光ピックアップのサー
    ボ系に外乱信号を与えて、該光ピックアップのサーボ系
    の利得を自動調整する利得調整装置であって、 上記光ピックアップのサーボ系の使用環境係数を検出す
    る環境係数検出手段と、 上記環境係数検出手段により検出された使用環境係数に
    より、上記光ピックアップのサーボ系の利得を補正する
    補正手段とを有することを特徴とする利得調整装置。
JP8615292A 1992-03-10 1992-03-10 利得調整装置 Pending JPH05258319A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08297841A (ja) * 1995-04-26 1996-11-12 Nec Gumma Ltd 光ディスク装置
US6301207B1 (en) 1998-06-18 2001-10-09 Fujitsu Limited Information storage device and servo gain compensating method in information storage device
WO2006072915A1 (en) * 2005-01-10 2006-07-13 Koninklijke Philips Electronics, N.V. Gain adjusting method and apparatus for adjusting the signal gain of an optical disc pick-up

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