JP2765721B2 - 茶葉エキスおよび茶葉粉末からなる燻蒸用消臭剤 - Google Patents
茶葉エキスおよび茶葉粉末からなる燻蒸用消臭剤Info
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- JP2765721B2 JP2765721B2 JP1069914A JP6991489A JP2765721B2 JP 2765721 B2 JP2765721 B2 JP 2765721B2 JP 1069914 A JP1069914 A JP 1069914A JP 6991489 A JP6991489 A JP 6991489A JP 2765721 B2 JP2765721 B2 JP 2765721B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tea leaf
- tea
- deodorant
- fumigating
- leaf extract
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- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は消臭剤さらにくわしくは酵素を作用させて得
られた緑茶の茶葉エキスおよび茶葉粉末の混合物からな
る燻蒸用消臭剤に関する。
られた緑茶の茶葉エキスおよび茶葉粉末の混合物からな
る燻蒸用消臭剤に関する。
現在消臭剤は多く市販されているが、大多数がデオド
ラント剤であり完全に消臭することが出来ないのが現状
である。
ラント剤であり完全に消臭することが出来ないのが現状
である。
従来より茶は消臭効果があるといわれており、茶葉抽
出物からなる天然消臭剤も市販されているが、これらは
茶葉抽出物の水又はアルコール溶液を食品関係例えばチ
ューインガム、ハムなどの食品に混ぜたり、香粧品関係
例えばリンス、シャンプー等に混ぜたり、家庭用関係例
えば冷蔵庫、ゴミ箱などに散布したり、その他老人医療
関係、おしぼり等に散布するものであった。
出物からなる天然消臭剤も市販されているが、これらは
茶葉抽出物の水又はアルコール溶液を食品関係例えばチ
ューインガム、ハムなどの食品に混ぜたり、香粧品関係
例えばリンス、シャンプー等に混ぜたり、家庭用関係例
えば冷蔵庫、ゴミ箱などに散布したり、その他老人医療
関係、おしぼり等に散布するものであった。
しかし上記消臭剤の消臭効果は完全なものではなかっ
たため、本発明は天然物から合成され人畜無害であり、
しかも完全なる消臭効果を有する消臭剤を提供すること
を課題とするものである。
たため、本発明は天然物から合成され人畜無害であり、
しかも完全なる消臭効果を有する消臭剤を提供すること
を課題とするものである。
お茶はツバキ科の植物で身近なものである。そしてそ
の種類には醗酵茶、非醗酵茶等があるが、我が国特有の
非醗酵茶（緑茶）の成分は、アミノ酸、糖質、繊維質、
ペクチン、クロロフィル、ビタミン、カフェイン、タン
ニン酸等であり、主要成分として繊維質を19−20％、糖
質（フラクトース、グルコース、庶糖）を48−39％含有
するものである。
の種類には醗酵茶、非醗酵茶等があるが、我が国特有の
非醗酵茶（緑茶）の成分は、アミノ酸、糖質、繊維質、
ペクチン、クロロフィル、ビタミン、カフェイン、タン
ニン酸等であり、主要成分として繊維質を19−20％、糖
質（フラクトース、グルコース、庶糖）を48−39％含有
するものである。
本発明は上記茶葉成分中、従来クロロフィルに消臭効
果があるといわれていたので、クロロフィル銅塩１％水
溶液を作り老人病室６床の室内に100cc散布実験をした
が、あまり効果は認められなかった。
果があるといわれていたので、クロロフィル銅塩１％水
溶液を作り老人病室６床の室内に100cc散布実験をした
が、あまり効果は認められなかった。
又茶葉抽出物であるＮ社の商品名カメリアID−８を10
重量％、プロピレングリコールを45重量％、エチルアル
コールを45重量％含む消臭剤を同上の様に散布及び塗布
実験したが、病室の悪臭を消すことは出来なかった。
重量％、プロピレングリコールを45重量％、エチルアル
コールを45重量％含む消臭剤を同上の様に散布及び塗布
実験したが、病室の悪臭を消すことは出来なかった。
そこで本発明はセルローズ分解酵素およびペクチン分
解酵素を作用させて得られた茶葉エキスについて同上の
消臭実験を行ったが、消臭効果はあるものの弱く、消臭
剤としての価値はないものと思われた。
解酵素を作用させて得られた茶葉エキスについて同上の
消臭実験を行ったが、消臭効果はあるものの弱く、消臭
剤としての価値はないものと思われた。
ところでこの茶葉エキスを燻蒸させると芳香と共に水
分が蒸発し、ほうじ茶特有の匂いが病室内に充満し悪臭
が消失した。
分が蒸発し、ほうじ茶特有の匂いが病室内に充満し悪臭
が消失した。
次に上記茶葉エキスに乾燥イースト菌（サッカロミセ
ス、セルビシエ）を作用させ、37℃で醗酵させ糖分解を
行い得られた液を燻蒸させたところ、水分が蒸発し煙と
共にチーズ臭、コゲ臭が室内に充満したが悪臭は残り消
臭効果は弱かった。
ス、セルビシエ）を作用させ、37℃で醗酵させ糖分解を
行い得られた液を燻蒸させたところ、水分が蒸発し煙と
共にチーズ臭、コゲ臭が室内に充満したが悪臭は残り消
臭効果は弱かった。
次に茶葉成分であるフラクトース、グルコース、庶糖
を焦したが消臭力は弱かった。
を焦したが消臭力は弱かった。
以上の事実から、消臭には茶葉成分の糖質が重要な役
割を果たし、特に糖質と繊維質との配糖体が消臭に大な
る影響を及ぼすことが推測された。
割を果たし、特に糖質と繊維質との配糖体が消臭に大な
る影響を及ぼすことが推測された。
以上の実験結果より茶葉の糖質と繊維質との配糖体の
燻蒸が多大な消臭効果を奏するという見地に立ち、本発
明はなされたものである。即ち本発明は緑茶の茶葉にセ
ルローズおよびペクチン分解酵素を作用させて得られた
茶葉エキスと茶葉粉末の混合物からなる燻蒸用消臭剤か
らなるものである。
燻蒸が多大な消臭効果を奏するという見地に立ち、本発
明はなされたものである。即ち本発明は緑茶の茶葉にセ
ルローズおよびペクチン分解酵素を作用させて得られた
茶葉エキスと茶葉粉末の混合物からなる燻蒸用消臭剤か
らなるものである。
本発明で使用される分解酵素としてはセルローズおよ
びペクチンを分解する酵素であれば何でも良いが、商品
分スミチームＣおよびスミチームMCが好適であった。
びペクチンを分解する酵素であれば何でも良いが、商品
分スミチームＣおよびスミチームMCが好適であった。
以下に実施例をあげて本発明を説明する。
イ．茶葉の酵素分解液の製造 茶葉500gを水洗し残留農薬を除去後、熱湯で２分間処
理し茶葉細胞を軟化させ精製水1000gを加えてジューサ
ーで茶葉を細片し、クエン酸でpH5.0に調整、新日本化
学工業製スミチームＣ（セルローズ分解酵素）力価1500
U/gを0.5gおよびスミチームMC（ペクチン分解酵素）0.5
gを添加し、撹拌しながら温度50℃で３時間作用させた
後綿布で濾過し1200gの分解液を得た。
理し茶葉細胞を軟化させ精製水1000gを加えてジューサ
ーで茶葉を細片し、クエン酸でpH5.0に調整、新日本化
学工業製スミチームＣ（セルローズ分解酵素）力価1500
U/gを0.5gおよびスミチームMC（ペクチン分解酵素）0.5
gを添加し、撹拌しながら温度50℃で３時間作用させた
後綿布で濾過し1200gの分解液を得た。
分解液の色調は濃緑黄色で、芳香を有し、 比 重 ｄ 20℃ 1.130 〜1.110 屈折率 15℃ 1.3404〜1.3400 28℃ 1.3385〜1.3350 糖 質 ４、３ ％ pH 5.8〜5.3 であった。
ロ．茶葉粉末 茶葉500gを水洗し熱湯で２分間処理し茶葉細胞を軟化
させ脱水し、温風60℃で乾燥後乳鉢にて撹拌により粉末
とし茶柄を分別後抹茶187.5gを得た（37.5％）。
させ脱水し、温風60℃で乾燥後乳鉢にて撹拌により粉末
とし茶柄を分別後抹茶187.5gを得た（37.5％）。
ハ．茶葉エキスおよび茶葉粉末混合物からなる燻蒸用消
臭剤 上記イで得られた茶葉エキス100gにカルボキシメチル
セルローズ5gを添加し撹拌して糊状とし、茶葉粉末45g
を入れて練りあげ、縦軸2cm厚さ3mmに型取りして乾燥し
１個約1gのペレットを作った。同ペレットを金属皿に加
熱燻蒸したところ、ほうじ茶特有の匂いが病室内に充満
し悪臭は消えていることが官能的に実証された。
臭剤 上記イで得られた茶葉エキス100gにカルボキシメチル
セルローズ5gを添加し撹拌して糊状とし、茶葉粉末45g
を入れて練りあげ、縦軸2cm厚さ3mmに型取りして乾燥し
１個約1gのペレットを作った。同ペレットを金属皿に加
熱燻蒸したところ、ほうじ茶特有の匂いが病室内に充満
し悪臭は消えていることが官能的に実証された。
又数回の燻蒸により消臭の持続することが判明した。
又このペレットは燻蒸時煙を出すこともなく室内の空気
が汚染されることもなく最適な消臭剤である。
又このペレットは燻蒸時煙を出すこともなく室内の空気
が汚染されることもなく最適な消臭剤である。
本発明によって得られた消臭剤は、燻蒸時ほうじ茶特
有の芳香を発生し、煙を出すこともないため室内の空気
を汚染することもなく悪臭を完全に消臭することが出
来、多方面での活用が期待される。
有の芳香を発生し、煙を出すこともないため室内の空気
を汚染することもなく悪臭を完全に消臭することが出
来、多方面での活用が期待される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) A61L 9/01 A61K 7/32,7/46 A01N 65/00 A23F 3/00 - 3/42
Claims (1)
- 【請求項１】セルローズおよびペクチン分解酵素を作用
させて得られた茶葉エキスおよび茶葉粉末の混合物から
なる燻蒸用消臭剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1069914A JP2765721B2 (ja) | 1989-03-22 | 1989-03-22 | 茶葉エキスおよび茶葉粉末からなる燻蒸用消臭剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1069914A JP2765721B2 (ja) | 1989-03-22 | 1989-03-22 | 茶葉エキスおよび茶葉粉末からなる燻蒸用消臭剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02249553A JPH02249553A (ja) | 1990-10-05 |
| JP2765721B2 true JP2765721B2 (ja) | 1998-06-18 |
Family
ID=13416436
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1069914A Expired - Lifetime JP2765721B2 (ja) | 1989-03-22 | 1989-03-22 | 茶葉エキスおよび茶葉粉末からなる燻蒸用消臭剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2765721B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0631161A (ja) * | 1992-05-26 | 1994-02-08 | Kisoo Kagaku Kogyo Kk | 消臭剤 |
| KR100443397B1 (ko) * | 1995-12-18 | 2004-09-30 | 주식회사 엘지생활건강 | 악취제거용습기제거제조성물 |
| CN113930974A (zh) * | 2021-11-05 | 2022-01-14 | 高梵(浙江)信息技术有限公司 | 一种植物香氛抗菌羽绒的加工方法及设备 |
-
1989
- 1989-03-22 JP JP1069914A patent/JP2765721B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02249553A (ja) | 1990-10-05 |
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