JP2765443B2 - 位相同期ループ回路 - Google Patents

位相同期ループ回路

Info

Publication number
JP2765443B2
JP2765443B2 JP5193788A JP19378893A JP2765443B2 JP 2765443 B2 JP2765443 B2 JP 2765443B2 JP 5193788 A JP5193788 A JP 5193788A JP 19378893 A JP19378893 A JP 19378893A JP 2765443 B2 JP2765443 B2 JP 2765443B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
circuit
digital
phase
memory device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5193788A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0750579A (ja
Inventor
利徳 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP5193788A priority Critical patent/JP2765443B2/ja
Publication of JPH0750579A publication Critical patent/JPH0750579A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2765443B2 publication Critical patent/JP2765443B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位相同期ループ回路に
関し、特に位相同期過程を高速に行なう位相同期ループ
回路(以下PLL回路と略記する)に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のPLL回路を示すブロッ
ク図である。図3を参照すると、このPLL回路は、周
波数fを出力する基準発振器31と、位相比較器34
と、低域通過フィルター(以下LPFと略記する)30
と、電圧制御発振器(以下、VCOと略記する)32
と、周波数FのこのPLL回路の出力信号を出力する出
力端子35と、周波数Fの出力信号を分周比指定信号に
より分周比Nにより分周し、この分周信号を位相比較器
34に入力する可変分周回路33とから構成される。
【0003】このPLL回路の可変分周回路33の分周
比Nは、分周比指定信号により当該チャネルに応じた値
に設定される。出力端子35からの信号の周波数Fが可
変分周回路33により分周されてF/Nの周波数とな
り、このF/Nの周波数の信号と基準発振器31からの
周波数fの出力信号とが位相比較器34へ入力される。
位相比較器34は、これら2つの信号の位相差を検出
し、位相差に応じた直流電圧をLPF30へ出力し、L
PF30は、VCO32の制御電圧には不要となる高域
信号を除去し、低域信号のみをVCO32へ出力する。
VCO32は、LPF30からの信号に従い、出力信号
の周波数Fを制御し、F/N=fとなるような、フィー
ドバック制御が行われる。
【0004】このVCO32→可変分周回路33→位相
比較器34→LPF30→VCO32の信号の流れのフ
ィードバック制御ループを位相ロックループ(以下PL
Lと略記する)という。
【0005】PLL回路では、LPF30のカットオフ
周波数が低い場合、PLL回路が目的とする周波数を一
致させるまでの時間(引き込み時間)がかかるため、種
々の工夫がなされている。例えば、特開平3−1691
22号公報および特公平4−35088号公報である。
【0006】まず、特開平3−169122号公報に示
されている方法について図4を参照して説明する。この
従来例のPLL回路は、基準発振器41と、位相比較器
44と、LPF40と、VCO42と、可変分周回路4
3と、デジタル−アナログ変換器(以下DACと略記す
る)48と、メモリ装置51とを有している。さらに、
このVCO42は、発振回路47と第1,第2の可変容
量ダイオードBD1およびBD2、直流阻止用キャパシ
タC1およびC2ならびに高周波阻止用インピーダンス
R1およびR2から構成されている。
【0007】次に、このPLL回路の動作について説明
する。メモリ装置51には、第2の可変容量ダイオード
BD2の直流バイアスを所定値に保った状態で、F=N
・fとするため、第1の可変容量ダイオードBD1に加
えるべき直流バイアスの値が各分周比N(すなわち、各
チャネル)に対応して記憶されている。分周比指定の信
号が与えられると、可変分周回路43の分周比Nを設定
すると同時に、メモリ装置51から分周比Nに対応する
デジタル数値を読み出す。
【0008】読み出した数値は、DAC48によって、
アナログ電圧に変換され、第1の可変容量ダイオードB
D1に加えられて、周波数FがほぼN・fになるように
発振周波数を制御する。これにより、F/Nはほぼfに
等しくなり、位相比較器44からの出力を低い周波数成
分とし、PLL回路のロックを早く行うようにしてい
る。
【0009】メモリ装置51への書き込みの方法を図5
を参照して説明すると、この従来のPLL回路は、アナ
ログ−デジタル変換器(以下ADCと略記する)46、
直流電圧電源BT1および切り換えスイッチ(図示せ
ず)をさらに有し、第2の可変容量ダイオードBD2に
所定のバイアス電圧を加えた状態で、チャネルを切り換
えながら、各チャネルの周波数を発振させるときに、第
1の可変容量ダイオードBD1に加えられる直流バイア
ス電圧の値をADC46によりデジタル値に変換し、そ
のときのチャネル指定信号をアドレスとして、メモリ装
置51に書き込む。
【0010】書き込み時と読み出し時との周囲温度の変
動、電源電圧の変動などによる発振周波数Fの誤差は、
第2の可変容量ダイオードBD2を通じてのフィードバ
ック制御により除去している。
【0011】次に、特公平4−35088号公報に開示
されている従来の他のPLL回路について図6を参照し
て説明する。この他の従来例のPLL回路は、 (1)VCOの電源を周期的に切断し、間欠的に発振さ
せ、VCOの消費電力を制約する。 (2)分周期の電源を切断し、発振出力は連続して得る
が、ループの安定化動作を間欠的に行い、分周期におけ
る消費電力を制約する。
【0012】等、PLL回路のループを一定の時間開放
して使う場合に、再度ループを閉じた時に位相同期を高
速に行うことを目的としている。
【0013】この他の従来例のPLL回路は、図3に示
す従来例のPLL回路の構成にさらにPLL回路のルー
プ開閉を行うためのスイッチング回路73と、位相比較
器64から位相の遅れまたは進みの信号を電圧値に変換
するためのチャージポンプ回路72と、これらスイッチ
ング回路73とチャージポンプ回路22を制御する制御
回路71とを有している。
【0014】この他の従来例のPLL回路の動作として
は、まずVCO62の出力を分周回路63によって分周
した分周波と位相調整可能な基準発振器63の出力とを
位相比較比較器64に入力し、位相比較器64は、位相
差に応じてチャージポンプ回路72を制御する。チャー
ジポンプ回路72は、電圧保持機能を実現するためのス
イッチング回路73を介して、LPF60に接続されて
おり、位相比較器64からの信号に応じて充電路をオン
してLPF6を充電したり、放電路をオンしてLPF6
0を放電させたりする。LPF60の出力側は、VCO
62に入力されており、PLL回路を構成している。チ
ャージポンプ回路72によるLPF60の充放電は上記
位相差が少なくなるように制御されており、VCO62
の出力の周波数及び位相が安定化される。
【0015】この後、ループを開放するとき、その直前
に制御回路71の制御によってスイッチング回路73を
開くことにより、チャージポンプ回路72と、LPF6
0を遮断し、遮断直前におけるVCO62の入力電圧を
保持する。
【0016】次に、ループを再び閉じるとき、制御回路
71は、位相比較器64の出力を検出し、さらに制御回
路71の制御により、検出された位相差をほぼ零とする
ように基準発振器61の出力位相を調整する。引き続い
てスイッチング回路73を閉じて、チャージポンプ回路
72とLPF60を接続し、閉ループを再形成する。L
PF60はループ開放直前の制御電圧が保持されている
ため、VCO62の出力周波数は、ループ開放直前のも
のがほぼ維持されている。
【0017】さらに、ループを再び閉じる時に位相比較
器64へ入力する2つの信号の位相を一致させているた
め、位相についても、ループ開放直前における周期状態
とほぼ同じ状態となる。そのため、LPF60におい
て、保持されていた制御電圧が不必要に充放電されるこ
とが少なくなる。このような動作により、ループを再び
閉じた時に、位相誤差が目的とする値以下に収束するま
での時間が短くなる。
【0018】また、出力周波数を変更するPLL回路に
用いる場合は、図7に示すように、周波数周期用充放電
回路75およびスイッチング回路76を付加すると共に
分周回路63の出力を制御回路74へも接続する。
【0019】閉ループを再形成するときに、まず周波数
同期用スイッチング回路76をオン状態にして、周波数
同期用充放電回路75とLPF60を接続し、周波数同
期用充放電回路75によりLPFを急速に所定の電圧に
設定する。次に周波数同期用スイッチング回路76をオ
フ状態にする。さらに制御回路74は、分周回路63の
出力の位相を検出し、検出された位相と一致するように
基準発振器61の出力位相を調整し、同時に基準発振器
61の出力と分周回路63の出力とを位相比較器64へ
入力する。
【0020】引き続いてスイッチング回路73を閉じ
て、チャージポンプ回路72とLPF60を接続し、閉
ループを再形成する。このような動作により、初期位相
合せを行ない、位相合せに要する時間が少なくできるこ
とを示している。
【0021】通常分周回路63の分周数を変更すること
により、PLL回路の出力周波数の変更を行うが、初期
位相合せを行わないで、分周回路63の分周数のみを変
更をする場合もある。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来のPLL回路は、位相合せを高速に行なう点で、種
々の問題がある。例えば、移動体通信装置における周波
数ホッピング方式(一定時間毎に通信チャネル(周波
数)を変化させる方式)で使用するPLL回路では、高
速に位相合せを行う必要がある。と同時に、移動体通信
装置のため、電池の使用等による電源電圧の変化、およ
び使用場所の移動による周囲温度の変化等が大きくなる
が、これらの変化が起こっても、位相合せに許される時
間は一定であり、位相合せの時間が多くかかっては通信
が困難となる。
【0023】すなわち、上述の特開平3−169122
号公報に示されている方法の場合、初期位相合せのデー
タのメモリ装置への書き込み時と読み出し時との電源電
圧,周囲温度等による出力周波数の差は、PLL回路に
おけるフィードバック制御で除去するのみであり、電源
電圧,周囲温度等の差が大きいほど、位相合せにかかる
時間が多くなる問題があった。
【0024】また、特公平4−35088号公報に示さ
れている方法の場合、チャネル(周波数)を変更すると
きは、分周器の分周数を変更するのではなく、周波数同
期用充放電回路から出力される電圧を変更することによ
り行なっているが、電圧を制御する手段が複雑になって
しまう。周波数ホッピング方式の場合、要求される周波
数精度は、フェージング等の影響を考慮して、0.1p
pm程度であるが、基準発振器の出力が誤差零に補正さ
れていたとしても、周波数同期用充放電回路からの出力
電圧の精度が0.1ppm程度必要となる。分周数を変
更することなく、閉ループの外から与える電圧で制御す
る場合、0.1ppmの精度を保つためには非常に複雑
な回路が必要となる問題もあった。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の位相同期ループ
回路は、基準発振器と、電圧制御発振器と、この電圧制
御発振器の出力周波数を任意の整数比で分周する可変分
周回路と、前記基準発振器の出力信号と前記可変分周回
路の出力信号との位相差を比較する位相比較器と、初期
位相合わせのためのチャネル(周波数)に対応した前記
電圧制御発振器の制御電圧値をデジタル値で保持する第
1のメモリー装置と、前記電圧制御発振器の制御電圧を
デジタル値に変換するアナログ−デジタル変換器と、こ
のアナログ−デジタル変換器から出力されるデジタル値
を保持する第2のメモリー装置と、前記第1のメモリー
装置または前記第2のメモリー装置から読み出されるデ
ジタル値をアナログ値に変換するデジタル−アナログ変
換器と、前記位相比較器の出力と前記デジタル−アナロ
グ変換器の出力とを入力とし、前記位相比較器の出力お
よび前記デジタル−アナログ変換器の出力のいずれか一
方を出力する第1のスイッチング回路と、この第1のス
イッチング回路の出力を入力とする低域通過フィルター
と、この低域通過フィルターの出力と前記デジタル−ア
ナログ変換器の出力とを入力とし、前記低域通過フィル
ターの出力および前記デジタル−アナログ変換器の出力
いずれか一方を前記電圧制御発振器の制御電圧として
出力する第2のスイッチング回路と、前記基準発振器の
出力信号の位相検出の制御、前記可変分周回路への分周
動作のリセット信号および分周比指定信号の出力の制
御、前記アナログ−デジタル変換器および前記デジタル
−アナログ変換器への制御信号の出力制御、前記第1の
メモリー装置へのデータ読み出し信号の出力制御、前記
第2のメモリー装置へのデータ読み出しおよび書き込み
信号の出力制御ならびに前記第1のスイッチング回路お
よび第2のスイッチング回路へのスイッチング(接続切
換え)信号の出力制御のそれぞれを行なう制御回路とを
備える構成である。
【0026】また、本発明の位相同期ループ回路は、電
源電圧および周囲温度を検出する電源電圧周囲温度検出
回路と、前記第1のメモリ装置の電源電圧および周囲温
度のデータを前記電源電圧周囲温度検出回路に基づいて
補正し前記デジタル−アナログ変換器に入力する補正回
路とを有する構成とすることもできる。
【0027】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0028】図1は、本発明の第1の実施例のPLL回
路のブロック図である。
【0029】図1を参照すると、この実施例のPLL回
路は、基準発振器1と、VCO2と、VCO2の出力周
波数を任意の整数比で分周する可変分周回路3と、基準
発振器1の出力信号と可変分周回路3の出力信号との位
相差を比較する位相比較器4と、初期位相合せのために
チャネル(周波数)に対応したVCO2の制御電圧値を
デジタル値で保持する第1のメモリー装置5と、VCO
2の制御電圧値をデジタル値に変換するADC6と、A
DC6から出力されるデジタル値を保持する第2のメモ
リー装置7とメモリー装置5あるいはメモリー装置7か
ら読み出されるデジタル値をアナログ値に変換するDA
C8と、位相比較器4の出力とDAC8の出力とを入力
とし、いずれか一方を出力する第1のスイッチング回路
9と、スイッチング回路9の出力を入力とするLPF1
0と、LPF10の出力とDAC8の出力とを入力と
し、いずれか一方をVCO2の制御電圧として出力する
第2のスイッチング回路11と、基準発振器1の出力の
位相検出制御、可変分周回路3へのリセット信号および
分周比指定信号の出力制御、ADC6およびDAC8の
動作制御、メモリー装置5のデータ読み出し制御、メモ
リー装置7のデータ読み出し、および書き込み制御なら
びにスイッチング回路9およびスイッチング回路11の
制御を行なう制御回路12とから構成される。
【0030】次にこの実施例のPLL回路の動作につい
て説明する。
【0031】まず、PLL回路に電源が投入され、PL
L回路が動作を開始する場合について説明する。このP
LL回路は、動作開始時、制御回路12の制御により、
スイッチング回路9および11は、共にDAC8の出力
が出力信号へ接続された状態となっている。
【0032】この状態において、制御回路12は、可変
分周回路3へ、チャネル(周波数)に対応した分周比指
定信号を送出するとともにメモリー装置5へもチャネル
(周波数)に対応したアドレスを送出する。メモリ装置
5は、このアドレスに対応するデータをDAC8へ送出
する。DAC8はこのデータをアナログ値に変換し、ス
イッチング回路9および11へ出力する。このアナログ
値は、VCO2が対応するチャネル(周波数)を出力す
る時のVCO2の制御電圧値とほぼ等しくなるように設
定され、メモリ装置5にチャネル(周波数)に対応して
保持されている。
【0033】これらの動作により、LPF10およびV
CO2の入力は、DAC8の出力電圧値と等しくなり、
さらにLPF10の出力がDAC8の出力電圧値に従い
一定となった後、制御回路12は、基準発振器1の出力
の位相を検出し、この位相と可変分周回路3の出力の位
相が等しくなるように、可変分周回路3の分周動作をリ
セットし、分周動作を再始動させる。この時点で、VC
O2の出力周波数は、目的とする周波数にほぼ等しくな
っている。
【0034】この後、LPF10の入力に位相比較器4
の出力が接続され、VCO2の入力にLPF10の出力
が接続されるように、スイッチング回路9および11
は、制御回路12により制御される。
【0035】これにより、VCO2→可変分周回路3→
位相比較器4→LPF10→VCO2という閉ループが
形成される。閉ループを形成する直前に、LPF10お
よびVCO2の入力に位相合せ完了時とほぼ等しい電圧
が与えられていて、かつ、基準発振器1と可変分周回路
3の位相を合わせているため、閉ループ形成後の位相合
せに要する時間は、極めて短かくなる。
【0036】位相合せ完了後、制御回路12の制御によ
り、位相比較器4の出力は、ADC6によりデジタル値
に変換され、メモリー装置7へ送られる。メモリー装置
7はこの値をチャネル(周波数)と対応させて保持す
る。
【0037】次に、チャネル(周波数)を変換する場合
についてのPLLの動作を説明する。
【0038】チャネル(周波数)を変更する場合は、P
LL回路が動作開始後、それまでに位相合せが完了した
チャネル(周波数)かどうかを調べ、位相合せが完了し
た経緯が無い場合は、上述の動作開始時と同じ方法で位
相合せを行なう。位相合せが完了した経緯が有るチャネ
ルの場合は、閉ループを形成する前にDAC8から出力
されるアナログ値を、メモリー装置ではなく、メモリー
装置7に保持されているデータをアナログ値に変換し
て、スイッチング回路9および11へ出力する。
【0039】メモリー装置7に保持されているデータ
は、PLL回路が動作開始後、位相合せが完了した時の
位相比較器4の値を保持しているので、電源電圧,周囲
温度等の情報も含まれることになり、メモリー装置5に
保持しているデータよりも、精度良い値が得られ、位相
合せに要する時間は、さらに短かくなる。
【0040】またこの機能を有効に働かせるためには、
本発明のPLL回路を動作開始の際に、使用する全ての
チャネル(周波数)に位相合せを完了させておけば良
い。例えば、周波数ホッピング方式に使用する場合は、
位相合せに許される時間が、1ms程度であり、使用チ
ャネル(周波数)を100とすると、全てのチャネル
(周波数)での位相合せは、1mS×100=100m
Sであり、電源投入時の所要時間としては問題のない時
間である。これにより、全てのチャネル(周波数)にお
ける電源電圧,周囲温度等の補正ができたこととなる。
【0041】次に、本発明の第2の実施例のPLL回路
のブロック図である図2を参照すると、この第2の実施
例のPLL回路は、電源電圧,周囲温度検出回路14
と、データ補正回路15以外の構成要素は第1の実施例
のPLL回路と同一であり、同一構成要素には同一参照
符号を付して図示するに留め詳細な説明は省略する。
【0042】次に、この第2の実施例のPLL回路の動
作について説明する。PLL回路が動作開始直後、及び
位相合せが完了した経緯の無いチャネル(周波数)を使
用する場合、DAC8に入力するデジタル値を、メモリ
ー装置5から直接入力するのではなく、まず、電源電
圧,周囲温度検出回路14により、電源電圧、及び周囲
温度を検出し、このデータをもとに、メモリー装置5の
データに電源電圧、及び周囲温度に関する補正を補正回
路16において行なう。
【0043】あらかじめ電源電圧及び周囲温度と、VC
O2,ADC6,ADC6,DAC8等の関係を調べて
おけば、この補正は容易にできる。補整後のデータDA
C8へ入力し、位相合せに用いることにより、メモリー
装置51からのデータを直接DAC8へ入力する場合よ
りも、精度よく、かつ容易に位相合せに要する時間を短
縮することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のPLL回
路は、初期位相合せにおいて、LPFの入力と、VCO
の入力へチャネル(周波数)に応じた電圧値を与えると
共に、基準発振器と、可変分周回路の出力信号の位相を
合せ、また、一度PLL回路が、ロックインした状態の
VCOの制御電圧を保持しておき、この値を初期位相合
せに用いることにより、電源電圧、温度の変化による影
響を小さくし、位相合せに要する時間を短くできる、と
いう効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の位相同期ループ回路の
ブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施例の位相同期ループ回路の
ブロック図である。
【図3】従来例の位相同期ループ回路のブロック図であ
る。
【図4】他の従来例の位相同期ループ回路のブロック図
である。
【図5】図4に示す位相同期ループ回路のメモリ装置へ
の書き込み方法を説明するブロック図である。
【図6】さらに別の他の従来例の位相同期ループ回路の
ブロック図である。
【図7】図6に示す位相同期ループ回路の出力周波数を
変更する方法を説明するブロック図である。
【符号の説明】
1,31,41,61 基準発振器 2,32,42,62 VCO 3,33,43,63 可変分周回路 4,34,44,64 位相比較器 5,7,51 メモリー装置 6,46 ADC 8,48 DAC 9,11,73 スイッチング回路 10,30,40,60 LPF 12,71,74 制御回路 14 電源電圧,周囲温度検出回路 15,35,45,65 出力端子 47 発振回路 63 分周回路 72 チャージポンプ回路 75 周波数同期用充放電回路 76 周波数同期用スイッチング回路 C1,C2 容量 R1,R2 抵抗 BD1,BD2 可変容量ダイオード BT1 直流電源

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準発振器と、電圧制御発振器と、この
    電圧制御発振器の出力周波数を任意の整数比で分周する
    可変分周回路と、前記基準発振器の出力信号と前記可変
    分周回路の出力信号との位相差を比較する位相比較器
    と、初期位相合わせのためのチャネル(周波数)に対応
    した前記電圧制御発振器の制御電圧値をデジタル値で保
    持する第1のメモリー装置と、前記電圧制御発振器の制
    御電圧をデジタル値に変換するアナログ−デジタル変換
    器と、このアナログ−デジタル変換器から出力されるデ
    ジタル値を保持する第2のメモリー装置と、前記第1の
    メモリー装置または前記第2のメモリー装置から読み出
    されるデジタル値をアナログ値に変換するデジタル−ア
    ナログ変換器と、前記位相比較器の出力と前記デジタル
    −アナログ変換器の出力とを入力とし、前記位相比較器
    の出力および前記デジタル−アナログ変換器の出力のい
    ずれか一方を出力する第1のスイッチング回路と、この
    第1のスイッチング回路の出力を入力とする低域通過フ
    ィルターと、この低域通過フィルターの出力と前記デジ
    タル−アナログ変換器の出力とを入力とし、前記低域通
    過フィルターの出力および前記デジタル−アナログ変換
    器の出力のいずれか一方を前記電圧制御発振器の制御電
    圧として出力する第2のスイッチング回路と、制御回路
    とを備え、該制御回路は、前記可変分周回路に分周比を
    設定すると同時に、該分周比が以前に設定された経緯が
    ない場合には、前記第1のメモリー装置から、そして該
    分周比が以前に設定された経緯がある場合には、前記第
    2のメモリー装置から所定データを読み出し、さらに前
    記第1及び第2のスイッチング回路に前記デジタル−ア
    ナログ変換器の出力を出力させ、その後、前記低域通過
    フィルターの出力電圧が一定になった際に、前記基準発
    振器の出力の位相を検出し、該基準発振器の出力位相と
    前記可変分周回路の出力位相とが等しくなるように、前
    記可変分周回路に対して前記リセット信号を発生させ、
    さらに、前記第1及び第2のスイッチング回路に、それ
    ぞれ前記位相比較器の出力および前記低域通過フィルタ
    ーの出力を出力させ、その後、前記デジタル−アナログ
    変換器の出力を前記第2のメモリー装置に書き込む動作
    を行うことを特徴とする位相同期ループ回路。
  2. 【請求項2】 電源電圧および周囲温度を検出する電源
    電圧周囲温度検出回路と、前記電源電圧周囲温度検出回
    路の出力に基づいて、前記第1のメモリー装置の出力デ
    ータに補正を加えて、前記デジタル−アナログ変換器に
    供給する補正回路とを有する請求項1記載の位相同期ル
    ープ回路。
JP5193788A 1993-08-05 1993-08-05 位相同期ループ回路 Expired - Lifetime JP2765443B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5193788A JP2765443B2 (ja) 1993-08-05 1993-08-05 位相同期ループ回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5193788A JP2765443B2 (ja) 1993-08-05 1993-08-05 位相同期ループ回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0750579A JPH0750579A (ja) 1995-02-21
JP2765443B2 true JP2765443B2 (ja) 1998-06-18

Family

ID=16313808

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5193788A Expired - Lifetime JP2765443B2 (ja) 1993-08-05 1993-08-05 位相同期ループ回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2765443B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5926515A (en) * 1995-12-26 1999-07-20 Samsung Electronics Co., Ltd. Phase locked loop for improving a phase locking time
KR100251631B1 (ko) * 1995-12-29 2000-04-15 윤종용 위상동기시간의 개선을 위한 위상동기루프및 그 동기화방법
DE19906561B4 (de) * 1999-02-17 2005-08-25 Dosch & Amand Gmbh & Co. Kg Phasenregelkreis
CN100512011C (zh) * 2005-10-21 2009-07-08 华为技术有限公司 一种模拟锁相环实现保持功能的系统和方法
JP5381268B2 (ja) * 2009-04-15 2014-01-08 パナソニック株式会社 受信装置と、これを用いた受信モジュール及び電子機器

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2794910B2 (ja) * 1990-06-30 1998-09-10 日本電気株式会社 Pll周波数シンセサイザ
JPH04345319A (ja) * 1991-05-23 1992-12-01 Fujitsu Ltd 高速同期周波数シンセサイザ
JPH0529931A (ja) * 1991-07-24 1993-02-05 Fujitsu Ltd 周波数シンセサイザ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0750579A (ja) 1995-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5477194A (en) Temperature compensated PLL frequency synthesizer and high-speed frequency lock method using the same
US5389899A (en) Frequency synthesizer having quick frequency pull in and phase lock-in
US6687321B1 (en) Digital PLL circuit
US5661440A (en) PLL frequency synthesizer employing plural control frequencies to minimize overshoot
US5047733A (en) PLL synthesizer providing rapid frequency changeover
JP2765443B2 (ja) 位相同期ループ回路
JP2006211376A (ja) Pll回路及びそのプログラム
JP2000049597A (ja) Pll回路
JP3196409B2 (ja) Pll回路
JP2001069003A (ja) Pll制御回路及びその制御方法
KR100739998B1 (ko) 전압제어발진기의 자동보정장치를 구비한 위상동기루프
JP2004080624A (ja) 周波数シンセサイザ
JP3270586B2 (ja) フェーズ・ロックド・ループ回路
JP2885662B2 (ja) Pll回路
KR100222673B1 (ko) 위상고정루프회로
JP3226838B2 (ja) Pll周波数シンセサイザ
JP3110318B2 (ja) 位相同期ループ・周波数シンセサイザ
JP2927801B2 (ja) Pll回路
JP3473413B2 (ja) 位相同期回路
JPH0786931A (ja) 周波数シンセサイザ
JP3208887B2 (ja) Pllシンセサイザ装置
JP2004172686A (ja) 基準信号発生器
JPH0786933A (ja) Pllシンセサイザ
JPH0712176B2 (ja) 周波数変調器
JPH0818448A (ja) 位相同期式周波数シンセサイザ用制御回路

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980303