JP2765386B2 - エアバッグ装置のパッドの成形方法 - Google Patents

エアバッグ装置のパッドの成形方法

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JP2765386B2
JP2765386B2 JP4204074A JP20407492A JP2765386B2 JP 2765386 B2 JP2765386 B2 JP 2765386B2 JP 4204074 A JP4204074 A JP 4204074A JP 20407492 A JP20407492 A JP 20407492A JP 2765386 B2 JP2765386 B2 JP 2765386B2
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雅夫 安藤
久雄 英
雄治 栗山
和己 一丸
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の助手席前方等
に配置されるエアバッグ装置のパッドを成形する方法に
関する。さらに詳しくは、成形用金型の製品キャビティ
に、成形材料をゲートを介して注入・硬化させて、エア
バッグ装置のパッドを成形する方法に関する。
【0002】 以下の説明で、パッドに埋設する可撓性
補強インサートとして、ネットインサートを例に採り説
明するが、可撓性を有する、織布、不織布、穴あきフィ
ルム等でも同様である。
【0003】
【従来の技術とその課題】この種のエアバッグ装置のパ
ッド11として、例えば、図2〜3に示す構成のものが
ある。
【0004】 当該パッド11は、蓋部13と、蓋部1
3の元部端近傍にヒンジ部15を介在させて蓋部13の
裏方向に突出形成させるブラケット部17とからなる一
体成形体である。そして、ブラケット部17からヒンジ
部15をへて蓋部13の裏面側までネットインサート
可撓性補強インサート)19が埋設されている。この
ネットインサート19は、エアバッグ作動時、蓋部13
が急激に開くため、そのときのヒンジ部補強のためのも
のである。
【0005】ブラケット部17には、複数の取付孔17
aが形成されている。これらの取付孔17aは、ケース
27に固着されたボルト29を挿通させ、ブラケット部
17をねじ止めするためのものである。
【0006】なお、上記パッド11は、自動車の助手席
前方のインストルメントパネル21の内部に配置される
エアバッグ装置Mの構成部品の一つであり、インストル
メントパネル21の開口部2に配置される。
【0007】エアバッグ装置Mは、所定時拡開するエア
バッグ25と、折り畳まれたエアバッグ25を覆うパッ
ド11と、エアバッグ25とパッド11とを保持するケ
ース27と、ケース27内に保持されてエアバッグ25
に所定のガスを供給する図示しないインフレーターと、
を備えた構成である。
【0008】上記構成のパッドは、例えば、成形用金型
の製品キャビティに、成形材料をゲートを介して注入・
硬化させて成形する。このとき、製品キャビティへの材
料注入口となる製品ゲートは、通常、蓋部の先端側に位
置していた。
【0009】なお、成形材料としては、ポリエステル系
・ポリオレフィン系等の熱可塑性エラストマー、又は、
ポリウレタン等の弾性高分子材料を使用していた。ま
た、ネットインサート19は、ポリアミド等の繊維を編
目状に織ったものを使用する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記パッドの成形に際
して、ネットインサートが可撓性を有することから、材
料流れによるネットの移動・変形の防止、特に、ネット
インサートがセットピンから部分的に外れて蓋部外表面
(意匠面)側に表われるを防止するため、ネットインサ
ート用の多数のセットピン(ネット押えピンを含む。)
を成形用金型の所定の型面に配設しておく必要がある。
【0011】しかし、この様なセットピンの数の増大
は、ネットインサートのセットに時間がかかる、あるい
は、自動化に不向きとなり、さらに、成形用金型が複雑
となり、望ましくない。
【0012】 本発明の目的は、上記にかんがみて、
撓性補強インサートの保持するセットピンの数を少なく
することができるエアバッグ装置のパッドの成形方法を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を下
記構成により、解決するものである。
【0014】 従って、引用例1においては、可撓性
強インサートは材料流れによりセット位置が移動するお
それはなく、本願発明の如く、材料流れに工夫をする必
要は全くない。
【0015】
【実施例】以下、この発明の一実施例を、図例に基づい
て説明する。既述例と同一部分似ついては、同一図符号
を付してそれらの説明の全部又は一部を省略する。
【0016】 (1)実施例の成形方法で適用するパッ
ド11の構成について、再度、概説しておく(図2〜
3)。
【0017】蓋部13と、該蓋部13の元部端近傍にヒ
ンジ部15を介在させて蓋部13の裏方向に突出形成さ
れるブラケット部17とからなる、一体成形体である。
ブラケット部17からヒンジ部15をへて蓋部13の裏
面側までネットインサート(可橈性補強インサート)1
9が埋設されている。
【0018】(2) 実施例の成形方法に使用する成形用金
型31は、通常、射出成形用のものであり、例えば、図
1に示すような構成を有している。
【0019】型締め時にパッド11を成形できる製品キ
ャビティ33を形成するための、固定型(上型)35と
可動型(下型)37とからなり、可動型37のブラケッ
ト賦形部45の先端部位には、ブラケット部17の取付
け孔17aを形成するピン39が上方へ突出するように
形成されている。また、製品を離型可能に水平方向にス
ライドするスライドコア41が組み込まれている。そし
て、製品キャビティ33は、蓋部賦形部43とブラケッ
ト部賦形部45とからなる。
【0020】そして、上記構成において、成形材料注入
のためのゲート47が、蓋部端賦形部43の元部端に位
置している。即ち、固定型35と可動型37のパーティ
グラインP.L上で、蓋部賦形部43のブラケット部賦
形部45側の端部に形成されている。なお、図例中、4
9はランナーであり、図示しない、スプルーと接続され
ている。
【0021】(3) 次に、上記成形用金型を使用しての、
パッドの成形方法を説明する。
【0022】型開き状態でスライドコア41を後退さ
せた状態の可動型37に対しネットインサート19を広
げて所定位置に載置する。このとき、ネットインサート
19は、網目をピン(セットピン)39に係止させて保
持する。この状態では、ネットインサートを、蓋部賦形
部43の先端側へ引っ張ってもネットインサート19は
移動することがない。なお、ここでは、ネットインサー
トのセットピンは、取付け孔形成用のピン39で兼用し
たが、別にセットピンを設けてもよく、さらには、該セ
ットピンの形成面は、ブラケット部賦形部のどちら側の
面でもよく、保持態様も、係止でなくても、ピン先端と
蓋部賦形面との間で挟持固定する態様であっても良い。
【0023】続いて、型締めして、図1に示すよう
に、成形機から成形材料を射出してスプルー、ランナー
49を経て、成形キャビティ33内にゲート25から成
形材料を注入すれば、パッド11を成形することができ
る。
【0024】のとき、成形材料注入時の材料流れ
(図1矢印参照)が、蓋部附形部43の先端側及びブラ
ケット附形部45の先端側に分岐する。このため、材料
流れは、ネットインサート19を蓋部附形部43の先端
側及びブラケット附形部45の先端側の双方向に引っ張
る方向に作用し、かつ、蓋部裏面附形面側43b側へ押
え込むように作用する。従って、ネットインサート19
が蓋部13の意匠面側に露出して成形されたり、また、
大きなしわを有して成形されるおそれがない。また、成
形材料流れは、通常、材料注入方向の蓋部附形部43側
へが、ブラケット部附形部45側へよりも若干優勢であ
るが、ネットインサート19は、ブラケット部附形部4
5にピン保持されているため、ネットインサート19が
流されるおそれがない。
【0025】その後、型開きさせてパッド11を離型さ
せ、バリ切り等の後加工を施す。
【0026】
【発明の作用・効果】 本発明のパッドの成形方法は、
ネットインサート(可撓性補強インサート)を、製品キ
ャビティのブラケット賦形部へ金型から突出して形成さ
れたセットピンで保持するとともに、ゲートを蓋部賦形
部の元端部に位置され、該ゲートから成形材料を注入さ
せる構成なので、下記のような作用効果を奏する。
【0027】成形材料注入時の材料流れは、ネットイン
サートを蓋部賦形部先端側、及び、ブラケット賦形部先
端側の双方向に、即ち、ネットインサートを引っ張る方
向に作用し、かつ、蓋部裏面賦形面側へ押え込む用に作
用するため、ネットインサーが蓋部の意匠面側に露出し
て成形されたり、また、大きなしわを有して成形される
おそれがない。そして、また、樹脂流れは、通常、材料
注入方向の蓋部先端賦形部側へが、ブラケット部賦形部
側へよりも若干優勢であるが、ネットインサートは、ブ
ラケット部賦形部でピン保持されているため、ネットイ
ンサートが流されるおそれがない。
【0028】 従って、ネットインサートを保持するセ
ットピンを、製品キャビティのブラケット部賦形部に形
成されたピン以外に、設ける必要がない。即ち、従来に
比して、可撓性補強インサートを保持する保持ピンの数
を少なくすることができる。即ち、金型構造を簡単なも
のにすることができ、かつ、それらのセット部の配置数
を低減することも可能となるため、ネットインサートの
セット部へのセット作業が簡便化され、インサートセッ
トの自動化も容易となり、パッド製造工数・製造コスト
の低減に寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に使用する成形用金型の、型
締め時の状態を示す断面図。
【図2】本発明を適用するパッドの一例を示す断面図。
【図3】同じくパッドの斜視図。
【符号の説明】
11…パッド、 13…パッドの蓋部、 15…パッドのヒンジ部、 17…ブラケット部、 31…成形用金型、 33…製品キャビティ、 35…固定型、 37…可動型、 39…取付け孔形成用ピン(セットピン)、 41…スライドコア、 43…蓋部賦形部、 45…ブラケット部賦形部、 47…ゲート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 一丸 和己 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑 1番地 豊田合成株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−138117(JP,A) 特開 昭59−78830(JP,A) 特公 昭58−48162(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形用金型の製品キャビティに、成形材
    料をゲートを介して注入・硬化させて、エアバッグ装置
    のパッドを成形する方法であって、 前記パッドが、蓋部と、該蓋部の元部端近傍にヒンジ部
    を介在させて前記蓋部の裏方向に突出形成されるブラケ
    ット部とからなる一体成形体であり、前記ブラケット部
    から前記ヒンジ部を経て前記蓋部の裏面側まで可撓性
    強インサートが埋設されている構成において、 前記可撓性補強インサートを、前記製品キャビティのブ
    ラケット附形部へ金型から突出して形成されたセットピ
    ンで保持するとともに、 前記ゲートを前記蓋部附形部の元部側に位置させ、該ゲ
    ートから前記成形材料を注入して、該成形材料の流れが
    前記蓋部附形部の先端側及びブラケット附形部の先端側
    に分岐するようにしたこと、を特徴とするエアバッグ装
    置のパッドの成形方法。
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