JP2764822B2 - 電子レンジ調理用生麺類 - Google Patents
電子レンジ調理用生麺類Info
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- JP2764822B2 JP2764822B2 JP1109473A JP10947389A JP2764822B2 JP 2764822 B2 JP2764822 B2 JP 2764822B2 JP 1109473 A JP1109473 A JP 1109473A JP 10947389 A JP10947389 A JP 10947389A JP 2764822 B2 JP2764822 B2 JP 2764822B2
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- noodle
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、電子レンジの調理に適する生麺類を得る
ことを目的とした電子レンジ調理用生麺類に関する。
ことを目的とした電子レンジ調理用生麺類に関する。
(従来の技術) 近来、電子レンジの普及と、調理の簡便化指向に基づ
き、従来のカップ入り即席麺のごとく3分〜5分の短時
間で喫食できると共に、本物の味を備えた麺が要求され
ていた。前記カップ入り油揚即席麺、非油揚即席麺は、
熱湯を注いで約3分間放置し、麺を復元させ、注入した
湯をスープとして使用している。しかしながら、食感、
風味共に通常の調理麺に及ばず、満足を得るまでには至
らなかった。
き、従来のカップ入り即席麺のごとく3分〜5分の短時
間で喫食できると共に、本物の味を備えた麺が要求され
ていた。前記カップ入り油揚即席麺、非油揚即席麺は、
熱湯を注いで約3分間放置し、麺を復元させ、注入した
湯をスープとして使用している。しかしながら、食感、
風味共に通常の調理麺に及ばず、満足を得るまでには至
らなかった。
従来、麺生地に遠赤外線を照射して効果的に生地を熟
成する発明が知られている(特開昭61−67451号)。ま
た、常法により生成した生麺類に遠赤外線を照射して、
生麺表層部の水分を低下させる発明も知られている(特
開昭60−172265号)。次に麺線に遠赤外線を照射して乾
燥する発明も知られている(特開平1−91750号)。
成する発明が知られている(特開昭61−67451号)。ま
た、常法により生成した生麺類に遠赤外線を照射して、
生麺表層部の水分を低下させる発明も知られている(特
開昭60−172265号)。次に麺線に遠赤外線を照射して乾
燥する発明も知られている(特開平1−91750号)。
(発明により解決すべき課題) 従来、通常の製造法により得た生麺類を電子レンジに
より調理すると次の問題点があった。
より調理すると次の問題点があった。
電子レンジ調理時に泡立ち、吹きこぼれが発生す
る。
る。
電子レンジ調理後の麺の食感が固くなる。
電子レンジ調理後の調理汁の透明度が悪化する。
食感のむら、外観、形状のむら、色調のむら等が発
生し、均一な調理が困難になる。
生し、均一な調理が困難になる。
次に、生麺類に遠赤外線を照射して製品を得ていた従
来の発明中、特開昭61−67451号は麺類の熟成を目的と
したもので、10分〜30分照射することが普通であり、電
子レンジ調理用に製造したものではない。また、特開昭
60−172265号の発明は、2μ〜100μの遠赤外線を10秒
〜5分間照射し、麺類の食感を改善すると報告されてい
るが、電子レンジ調理についての問題点改善については
示唆的記載すらない。
来の発明中、特開昭61−67451号は麺類の熟成を目的と
したもので、10分〜30分照射することが普通であり、電
子レンジ調理用に製造したものではない。また、特開昭
60−172265号の発明は、2μ〜100μの遠赤外線を10秒
〜5分間照射し、麺類の食感を改善すると報告されてい
るが、電子レンジ調理についての問題点改善については
示唆的記載すらない。
更に、特開平1−91750号の発明は、麺線の柔軟性を
保ったまま、表面水分を除去する効果が記載されている
が、電子レンジ利用の調理についての記載がないことは
勿論、その問題点の改善については示唆的記載する見当
らない。
保ったまま、表面水分を除去する効果が記載されている
が、電子レンジ利用の調理についての記載がないことは
勿論、その問題点の改善については示唆的記載する見当
らない。
(課題を解決する為の手段) 然るにこの発明は、生麺に遠赤外線を短時間照射し、
加温処理することにより、電子レンジ利用の調理に際し
ても、泡立ち、吹きこぼれがなく、食感良好でスープの
透明度が良いと共に、均質調理を可能にし、前記従来の
問題点を悉く改善したのである。
加温処理することにより、電子レンジ利用の調理に際し
ても、泡立ち、吹きこぼれがなく、食感良好でスープの
透明度が良いと共に、均質調理を可能にし、前記従来の
問題点を悉く改善したのである。
即ち、この発明は麺帯又は麺線の成形直後に、遠赤外
線を照射することを特徴とした電子レンジ調理用生麺類
に関するものである。この発明に用いる遠赤外線は、波
長2.5μ〜1000μ、好ましくは2.5μ〜30μで、例えば、
セラミック遠赤外線ヒーター、シーズヒーター、面状放
射素子などを使用することができる。この発明における
遠赤外線の照射時間は、加工装置の構造、電圧、照射距
離、麺帯又は麺線の品質形状などによって異なるが、概
ね10秒〜40秒である。
線を照射することを特徴とした電子レンジ調理用生麺類
に関するものである。この発明に用いる遠赤外線は、波
長2.5μ〜1000μ、好ましくは2.5μ〜30μで、例えば、
セラミック遠赤外線ヒーター、シーズヒーター、面状放
射素子などを使用することができる。この発明における
遠赤外線の照射時間は、加工装置の構造、電圧、照射距
離、麺帯又は麺線の品質形状などによって異なるが、概
ね10秒〜40秒である。
即ち、麺帯又は麺線が過度に加熱されたり、乾燥され
たりしない程度であって、麺帯又は麺線中の澱粉が糊化
しない品温(ほぼ35℃〜65℃)で処理する。好ましくは
品温35℃〜45℃に止める。
たりしない程度であって、麺帯又は麺線中の澱粉が糊化
しない品温(ほぼ35℃〜65℃)で処理する。好ましくは
品温35℃〜45℃に止める。
この発明における生麺類とは、生麺の他に、半生麺、
乾麺、冷凍生麺及びこれらの麺類の表面に軽度蒸煮処理
した麺類を含む。即ち、即席麺以外の麺であって、実質
的にα化されていない麺類をいう。例えば、うどん、そ
ば、中華麺、スパゲッティ、ギョーザの皮、ワンタンの
皮などである。
乾麺、冷凍生麺及びこれらの麺類の表面に軽度蒸煮処理
した麺類を含む。即ち、即席麺以外の麺であって、実質
的にα化されていない麺類をいう。例えば、うどん、そ
ば、中華麺、スパゲッティ、ギョーザの皮、ワンタンの
皮などである。
この発明における生麺類の製造は、従来行われている
常法により行うものである。例えば、小麦粉を主原料と
し、要すればタピオカ澱粉、その他の澱粉を添加し、更
に天然ガム、乳化剤、食用油脂、食塩などを水と共に加
えて、5分〜20分間混練する。前記混練に際し、バイタ
ルグルテン、大豆たん白、カゼイン、増粘材、着色料、
香料、卵白、かん粉、アルコール、デキストリン、ソル
ビトールなどを添加することもできる。前記所定の物を
加え、混練により得た麺生地を熟成した後、圧延して麺
帯とし、この麺帯を細断して麺線、その他所望の生地を
成形する。
常法により行うものである。例えば、小麦粉を主原料と
し、要すればタピオカ澱粉、その他の澱粉を添加し、更
に天然ガム、乳化剤、食用油脂、食塩などを水と共に加
えて、5分〜20分間混練する。前記混練に際し、バイタ
ルグルテン、大豆たん白、カゼイン、増粘材、着色料、
香料、卵白、かん粉、アルコール、デキストリン、ソル
ビトールなどを添加することもできる。前記所定の物を
加え、混練により得た麺生地を熟成した後、圧延して麺
帯とし、この麺帯を細断して麺線、その他所望の生地を
成形する。
(作用) この発明は、麺帯又は麺線の外面に遠赤外線を短時間
照射するので、麺帯又は麺線の表面は加温され、僅に水
分を失う。
照射するので、麺帯又は麺線の表面は加温され、僅に水
分を失う。
(実施例1) 小麦粉100部(重量)に澱粉5部、天然ガム0.2部、か
ん粉1部、食塩1部及び水34部を加えた混合物を横型ミ
キサーで12分間混練した後、複合圧延ロールで圧延成型
して、厚さ2mmの麺帯を得る。この麺帯を2時間熟成し
た後、20番切刃で切断し、麺線とする。前記麺帯と麺線
に照射距離10cmで波長5μ〜10μの遠赤外線を15秒間照
射した所、この時の品温は夫々38℃及び40℃であった。
麺帯照射の場合には、その後、細断して麺線とした。
ん粉1部、食塩1部及び水34部を加えた混合物を横型ミ
キサーで12分間混練した後、複合圧延ロールで圧延成型
して、厚さ2mmの麺帯を得る。この麺帯を2時間熟成し
た後、20番切刃で切断し、麺線とする。前記麺帯と麺線
に照射距離10cmで波長5μ〜10μの遠赤外線を15秒間照
射した所、この時の品温は夫々38℃及び40℃であった。
麺帯照射の場合には、その後、細断して麺線とした。
前記麺帯で処理した麺線170g、処理麺線170gと、遠赤
外線照射しない同一材質の麺線170gを、夫々96℃の熱湯
500ccをポリプロピレン製の容器に入れ、2450Hz、出力6
00Wの電子レンジで3分間調理した所、表1の結果を得
た。
外線照射しない同一材質の麺線170gを、夫々96℃の熱湯
500ccをポリプロピレン製の容器に入れ、2450Hz、出力6
00Wの電子レンジで3分間調理した所、表1の結果を得
た。
(実施例2) 小麦粉65部(重量)に、そば粉35部及び水30部を混練
し、30分間熟成後、ロール圧延して麺帯とし、20番切刃
で切断して麺線を得た。この麺線に、20cmの距離より遠
赤外線を20秒照射し品温45℃になった。雰囲気温度105
℃の乾燥器に入れて10分間乾燥させ、水分26%前後にし
て半生そばを得た。
し、30分間熟成後、ロール圧延して麺帯とし、20番切刃
で切断して麺線を得た。この麺線に、20cmの距離より遠
赤外線を20秒照射し品温45℃になった。雰囲気温度105
℃の乾燥器に入れて10分間乾燥させ、水分26%前後にし
て半生そばを得た。
前記半生そば170gと、遠赤外線処理しない同一材質の
半生そば170gとを96℃の熱湯と共に夫々発泡スチロール
の容器に入れ、2450Hz、出力600Wの電子レンジで3分間
調理し、これに粉末和風スープ10gを加えて、かけそば
を得た所、表2の結果を得た。
半生そば170gとを96℃の熱湯と共に夫々発泡スチロール
の容器に入れ、2450Hz、出力600Wの電子レンジで3分間
調理し、これに粉末和風スープ10gを加えて、かけそば
を得た所、表2の結果を得た。
(発明の効果) この発明によれば、生麺に遠赤外線を短時間照射して
麺の表面を加熱するので、その製品を電子レンジ調理し
た場合に、吹きこぼれ、泡立ちがなく、調理汁の透明度
と食感が良好であり、しかも調理の均一性が認められる
などの諸効果がある。
麺の表面を加熱するので、その製品を電子レンジ調理し
た場合に、吹きこぼれ、泡立ちがなく、調理汁の透明度
と食感が良好であり、しかも調理の均一性が認められる
などの諸効果がある。
Claims (3)
- 【請求項1】麺帯又は麺線に遠赤外線を照射することを
特徴とした電子レンジ調理用生麺類 - 【請求項2】遠赤外線は、波長2.5μ〜1000μで10秒〜4
0秒間照射することとした請求項1記載の電子レンジ調
理用生麺類 - 【請求項3】遠赤外線の照射により品温は35℃〜65℃と
した請求項1記載の電子レンジ調理用生麺類
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1109473A JP2764822B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | 電子レンジ調理用生麺類 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1109473A JP2764822B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | 電子レンジ調理用生麺類 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02286052A JPH02286052A (ja) | 1990-11-26 |
JP2764822B2 true JP2764822B2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=14511127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1109473A Expired - Fee Related JP2764822B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | 電子レンジ調理用生麺類 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2764822B2 (ja) |
-
1989
- 1989-04-28 JP JP1109473A patent/JP2764822B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02286052A (ja) | 1990-11-26 |
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