JP2764778B2 - 投写形テレビ用光学系 - Google Patents

投写形テレビ用光学系

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JP2764778B2 JP4292516A JP29251692A JP2764778B2 JP 2764778 B2 JP2764778 B2 JP 2764778B2 JP 4292516 A JP4292516 A JP 4292516A JP 29251692 A JP29251692 A JP 29251692A JP 2764778 B2 JP2764778 B2 JP 2764778B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、投写形テレビ受像機に
おいて、その受像管からスクリーン上に画像を投写する
ための投写形テレビ用光学系に関するものである。 【0002】 【従来の技術】テレビ受像機の画像再生面を大型化し
て、小型の画面では得られない、迫力に富んだ画像を得
たいという要求が強まるにつれ、ブラウン管(受像管)
の螢光面に再生された画像を、レンズ、ミラーなどの投
写光学系により、スクリーン上に拡大投写して大画面の
像を得るようにした、いわゆる投写形テレビが広く用い
られるようになってきた。 【0003】かかる投写形テレビにおいて、これまで色
々な改良が加えられた結果、数年前と比較すると、大き
な進歩が見られる。しかし、投写形テレビのより一層の
市場拡大を図るには、画質の向上、それに奥行き寸法、
高さ寸法の低減による全体的コンパクト化、そして低価
格化が必要である。 【0004】特に画像投写のための光学系の良否は、こ
れらの各種要因に大きな影響を及ぼす。光学系を構成す
るレンズとしては、ガラスレンズとプラスチックレンズ
が用いられているが、それぞれ一長一短がある。 【0005】プラスチックレンズを用いた代表的な光学
系としては、米国特許第4526442号明細書に記載
のものがあり、これは少ない構成枚数のレンズを用いて
F値1.0を達成しており、またミラーを内蔵している
ため、セットのコンパクト化が図られている。しかし、
そのフォーカス性能については、以下に述べるような問
題があり、ガラスレンズを用いた光学系と比べて劣って
いると言わざるを得ないのが実状である。 【0006】さて、その問題とは次のようなものであ
る。 (イ)軸上に発生する色収差に対する対策を考慮した設
計となっていないため、投写画像の画面中心部のフォー
カス特性が悪い。 【0007】(ロ)投写画像の画面周辺部についても、
フォーカス特性はガラスレンズを用いた場合よりも劣
る。 (ハ)周辺温度、湿度の環境条件により、レンズを構成
するプラスチックの性能が変動し、そのためフォーカス
特性が劣化する。 【0008】また、以上の問題のほか、投写テレビで
は、その画面を明るくするために、ブラウン管に大きな
パワー(電力)を入力しているので、そのことにより温
度が上昇し、ブラウン管が割れるかも知れないという危
険性がある。そのほかブラウン管の管面に最も近い位置
にあるレンズも高温となり、そのレンズがプラスチック
レンズの場合には、変形を生じるという問題がある。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】これらの問題を解決す
るために、従来は図9に示すような液冷ブラウン管が用
いられている。 【0010】同図において、1は冷却液、2は放熱板で
ある。すなわちブラウン管の管面前部に冷却液1が封止
されており、これの対流により管面から熱を奪って運び
放熱板2から放散されるわけである。 【0011】さらに、その他の問題としては、光学系を
構成するレンズの界面における反射により、不要光が発
生し、画面のコントラストを劣化させるという問題があ
る。 【0012】この不要光については、反射率の大きい面
からの不要光ほど、その影響が大きい。レンズ界面の反
射率は数%程度であるが、ブラウン管螢光面の反射率は
50%程もある。したがって、レンズ界面で反射し、さ
らに螢光面で反射した後、スクリーンに達する光が最も
コントラストを劣化させる。すなわち、ブラウン管に近
いレンズ面からの反射を低減させることが、コントラス
トの改善に有効である。 【0013】このような考えから、図10に示すよう
に、ブラウン管の管面と、その前部に位置する凹レンズ
3との間を、屈折率が該レンズならびにブラウン管ガラ
スのそれに近い値をもつ媒質4で満たすことによって界
面の反射を低減させ、それによってコントラストの改善
を図る試みがなされている。しかしこのようにすると、
今度は構造が複雑となり、コストが増大するという問題
が発生する。 【0014】この問題を解決するために構造の簡略化を
図った液冷投写管として、図11に示す如き構成が考え
られる。すなわち、図11に示す構成は、冷媒1をブラ
ウン管の管面とレンズ3とで直接封止する構成をとった
ものである。 【0015】この際凹レンズ3として、プラスチックレ
ンズを用いたとすると、冷媒がレンズ構成体であるプラ
スチックを通して、失水するという問題、温度上昇のた
めプラスチックレンズが変形するという問題、冷媒とこ
れに接するプラスチックとの間で化学反応が起こり、プ
ラスチックレンズが変質するという問題などが発生する
ことがあり、これらの問題を解決するためには、凹レン
ズ3としてガラスレンズを用いることが有利であると考
えられる。 【0016】しかし、一般に米国特許第4526442
号明細書で述べられている如きタイプの光学系では、そ
こに用いられている凹レンズは、非球面形状をとるもの
でないと、十分な光学性能が得られないという問題があ
る(ガラスレンズで非球面形状を構成することは技術的
に困難とされている。)。 【0017】またさらに、凹レンズの寸法としては、大
略ブラウン管螢光面の有効サイズと同じ位の大きさ寸法
を確保する必要があるので、凹レンズをガラスで構成し
たときには、プラスチックで構成する場合に比べて値段
が高くなるという問題がある。 【0018】本発明の目的は、投写距離の短縮ならびに
レンズ系の全体長、レンズ系の口径寸法の短縮を図り、
しかもフォーカス性能の向上、投写形テレビセットのコ
ンパクト化を可能とし、更にまたブラウン管の冷却方法
およびブラウン管の管面とレンズとの間の結合構造の簡
略化を図って信頼性の向上、コストダウンを可能とした
投写形テレビ用光学系(レンズ系)を提供することにあ
る。 【0019】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、以下に述べるような広画角短焦点レン
ズ系を用いることにした。 【0020】米国特許第4526442号にかかるレン
ズで代表される投写形プラスチックレンズでは、その軸
上色収差を取り除いていない。これは、光源として、
青、緑、赤の3本のブラウン管を用いるため、それぞれ
のブラウン管から単色光を投写するという考えに基づい
ているからである。 【0021】しかし実際には青、緑、赤の螢光体の螢光
スペクトルは完全な輝線となっておらず、図12に示す
ようなスペクトル幅を持っている。上記米国特許明細書
に記載の実施例について言えば、スクリーン上280T
V本のMTF(Modulation Transfer Function)は、スペ
クトル分布を理想的な輝線分布としたときには、ほとん
ど100%であるが、実際の螢光体の、幅をもった螢光
スペクトル分布のもとでは70%位に劣化し、普通に用
いられているガラスレンズのそれよりも悪い。 【0022】したがってプラスチックレンズのMTF改
善のためには色収差を低減する必要がある。色収差低減
のために、一般には低分散の凸レンズ、高分散の凹レン
ズを組合わせることが行われているが、そうすると所要
のレンズ枚数が増し、低コストというプラスチックレン
ズの長所を損なうことになる。 【0023】色収差は一般に焦点距離に比例する。そこ
で米国特許第4526442号明細書に示す如きレンズ
タイプの場合、焦点距離を短くすることが有効である。
しかし一般に焦点距離を短くすると、倍率を同一とした
とき画角が増大し、レンズ設計としては非常に困難とな
る。 【0024】 【作用】本発明では後述するようなレンズ構成とするこ
とによって広画角化を達成し、スクリーン中心のみなら
ず周辺部のMTFをも従来より格段に改善したものであ
る。またブラウン管に管面に最も近い位置にあるレンズ
には、温度、冷媒等により劣化しない球面のガラスレン
ズを用いるのが好都合である。その場合、ガラスレンズ
の形状としては、スクリーン側を凹面とした凹メニスカ
スレンズを用いることとして、その重量、外径を低減さ
せ、低コスト化を図っている。 【0025】以上述べた事柄を実現するために、本発明
による光学系は、スクリーン側から受像管の管面にかけ
て (イ)パワー(焦点距離の逆数)が相対的に小さく,ス
クリーン側の面の中央部及び受像管側の面の中央部が共
にスクリーン側に向けて凸の形状をなしており,さら
に,前記スクリーン側の面の周辺部の曲率を中央部の曲
率よりも小さくなる形状とした第1のレンズ, (ロ)正のパワーが最も大きく,スクリーン側球面の曲
率を受像管側球面の曲率よりも大きく設定した両凸レン
ズから成る第2のレンズ, (ハ)正のパワーが相対的に小さく,受像管側の面の中
央部を前記第2のレンズの受像管側の面の中央部と同じ
方向に湾曲させるとともに,受像管側の面の周辺部の曲
率を中央部の曲率よりも小さくなる形状にした第3のレ
ンズ, (ニ)負のパワーが相対的に大きく,スクリーン側の面
及び受像管側の面は共にスクリーン側に曲率中心を有す
るよう湾曲したメニスカス形状としたレンズから成る第
4のレンズ, (ホ)スクリーン側に曲率中心を有する湾曲した面の前
記受像管の蛍光面,の順序で,前記レンズ及び蛍光面を
相互に離間して配置することにより構成したことを特徴
としている。 【0026】 【実施例】次に図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明の一実施例としての投写形テレ
ビ用光学系を示す断面図である。 【0027】同図において、5はブラウン管螢光面、6
はスクリーン、7は第1レンズ、8は第2レンズ、9は
第3レンズ、10は第4レンズ、11は冷却液、12は
ガラスバルブである。 【0028】図1に示した光学系は、ブラウン管螢光面
5上の長さ4.5インチのラスターをスクリーン6上に
45インチにつまり10倍に拡大したときに最良性能が
得られるように構成してある。第1レンズ7からスクリ
ーン6までの距離Lいわゆる投写距離は700mmとな
っている。画角にすると約40度となり、従来普通に用
いられているレンズ系による投写距離及び画角はそれぞ
れ1200mm、約25度であるから、これに比べて超
広角レンズとなっていることが分かるであろう。 【0029】第1レンズ7は口径に基づく球面収差を除
くために非球面形状となっている。第2レンズ8は、温
度変化によるフォーカスドリフトを低減するために、ガ
ラスレンズとし、かつパワーを出来るだけ大きくしてい
る。第3レンズ9は、高次のコマ、非点収差を除くため
に非球面構成とし、かつパワーは出来るだけ小さくして
いる。第4レンズ10は像面湾曲補正用レンズである
が、前述したようにブラウン管から発生する発熱を受け
るので、これによる加熱等に耐えられるようにガラスレ
ンズとして構成し、またコストを出来るだけ安くするた
めに、凹メニスカスレンズとしている。 【0030】またブラウン管螢光面5は像面湾曲を補正
するために、曲率を持たせている。特に高次の像面湾曲
を補正するために非球面形状となっている。一般に、ブ
ラウン管の螢光面側はプレス加工を施すのみで後加工は
しないため、その形状が非球面であっても製法自体は変
わらない。中心部については、本発明によるレンズ系
(光学系)は球面収差が殆どゼロであり、色収差のみ発
生する。前述した米国特許明細書に記載のものと比べて
色収差は、(700/1,200)となり、約40%の
センターフォーカス改善となる。 【0031】本レンズ系で用いられているプラスチック
レンズは非常にパワーが小さい。すなわち薄肉でかつ中
心と周辺の肉厚差小さく、成形で作りやすいレンズとな
っている。本レンズ系のとり得る具体的レンズデータを
表1乃至表4にそれぞれ示す。全てレンズのFナンバー
は1.0であり、非常に高輝度を達成している。画角
40度である。 【0032】 【表1】 【0033】 【表2】【0034】 【表3】【0035】 【表4】【0036】表1の読み方を以下、説明する。光軸付近
のレンズ領域を扱う近軸系とその外周部の非球面系とに
分けてデータを示してある。 【0037】先ず、スクリーン6は、曲率半径が∞(す
なわち平面)であり、光学性能的に保証される有効半径
(クラップ半径)が600mm、スクリーン面から第1
レンズ7の面S1までの光軸上の距離(面間隔)が70
1.0mm、その間の(空気の)屈折率が1.0である
ことが示されている。 【0038】また第1レンズ7のS1面の曲率半径は8
9.5209mmであり、クラップ半径(光学性能的に
有効な半径)は40.0mmであり、レンズ面S1とS
2の間の光軸上の間隔(面間隔)が7.049mmであ
り、その間の屈折率が1.4936であることが示され
ている。 【0039】以下、同様にして、ガラスバルブ12の螢
光面5(P1)の曲率半径が−171.05mm、クラ
ップ半径が65.00mm、ガラスバルブ12の光軸上
の厚みが13.3mm、屈折率が1.5401であるこ
とが示されている。 【0040】次に第1レンズ7の面S1およびS2と第
3レンズ9の面S5およびS6と螢光面5(P1)につ
いて非球面係数が示されている。ここで、非球面係数と
は、面形状を次式で表現したときの係数である。 【0041】 【数1】 【0042】但し、Zは、図2に見られる如く、光軸方
向をZ軸にとり、レンズの半径方向をr軸にとったとき
のレンズ面の高さ(rの関数)を表わし、rは半径方向
の距離を示し、RDは曲率半径を示している。従って、
CC、AD、AE、AF、AGの各係数が与えられれ
ば、上記式に従ってレンズ面の高さ、つまり形状が定ま
るわけである。 【0043】以上により、表1に示したデータの内容が
理解できるようになったであろう。なお、図1におい
て、第2レンズ8と第4レンズ10は、球面レンズであ
るので、非球面係数はすべて零であることを申し添えて
おく。 【0044】表2乃至表4は、それぞれ他のレンズデー
タの具体例を示した説明図である。これらの図の読み方
は、表1のそれと同じであるから繰り返さない。本発明
による光学系は、以上説明した如き、構成のレンズ及び
ブラウン管を用いることによって、従来よりも大幅に投
写距離を短くし、かつフォーカス性能を向上することが
できた。 【0045】次に、以上説明した如き本発明による光学
系を用いて、螢光面上の4.5インチの像をスクリーン
上に、45インチに拡大して投写したときのMTF(M
odulation Transfer Functi
on)によるフォーカス特性の評価結果を図3乃至図6
に示す。このときの螢光体発光スペクトルは図12に示
すものを用いた。 【0046】ここで、図3は表1に対応した特性図、図
4は表2に対応した特性図、図5は表3に対応した特性
図、図6は表4に対応した特性図である。なお、ブラウ
ン管上での黒、白の縞信号の周波数として、140TV
本をとった場合と、280TV本をとった場合について
示している。 【0047】図3乃至図6から本発明の実施例は、非常
に良好なMTF特性を示していることが分かる。280
TV本のMTF特性については、米国特許第45264
42号明細書に示すものと比べて、全画角をならして見
たとき、50%以上改善されている。 【0048】図7は、表1に示した実施例に対するディ
ストーション特性図である。他の実施例についてもこれ
と近い値となっている。図7によれば、ディストーショ
ンが7.3%と若干大きくでている。しかしこのディス
トーション特性は単調関数に従う特性であり、ブラウン
管上にバレル歪を発生させることによってディストーシ
ョンを打ち消し、スクリーン上に歪のないラスターを生
成することができる。 【0049】このバレル歪は、偏向ヨークに補正電流を
流すか、あるいは偏向ヨーク後部に設けたコンバーゼン
スヨークに補正電流を流すことによって発生させること
ができる。 【0050】また本発明による光学系は、投写距離が従
来の光学系と較べて短縮されているが、同時に全体寸法
も非常に小型になっている。米国特許第4526442
号明細書に示すものと比べて、レンズ系の長さ、口径と
も30〜50%短縮されている。その結果、安価なレン
ズ系を実現でき、また投写テレビセットもコンパクト化
できる。 【0051】表1乃至表4に示す各実施例について、全
系のパワーをP0 ,第1レンズ、第2レンズ、第3レン
ズおよび第4レンズの各パワーをそれぞれP1 ,P2
3及びP4 としたとき、表5に示した関係が成立して
いる。 【0052】 【表5】 【0053】表5から 0.1<P1/P0<0.19 0.86<P2/P0<0.9 0.25<P3/P0<0.33 0.82<P4/P0<0.95 の関係が成立していることが分かる。 【0054】また螢光面の非球面形状について次のこと
が云える。以下、図8を参照して説明する。図8は螢光
面5の非球面形状を示す説明図である。 【0055】同図に見られるように、中心軸上の曲率半
径をR、中心から2.25インチ、すなわち57mmだ
け中心軸に直交する方向に隔たったところの螢光面上の
一点と螢光面中心相当位置との間の軸方向偏位をΔzと
すると、螢光面がもし球面であったとすると、 【0056】Δz=(572 )/(2R) 【0057】の関係が成立するのであるが、この場合、
球面ではなく非球面であるから、上記の関係は成立せ
ず、それから少しずれる。そこで(572 )/(2R)
=Δz1とおき、表1乃至表4に示した各実施例につ
き、実際に得られるΔzの寸法をΔz1と比較し、どれ
だけずれるかを整理して示した説明が表6である。 【0058】 【表6】【0059】この表6に示したデータから 0.4<Δz/Δz1<0.7 −300<R<−100 となっていることが分かる。 【0060】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
投写画像の画面中心部及び周辺部のフォーカス性能を従
来技術によるものと比べて大幅に改善することができ
る。また投距離およびレンズ長(光学系の長さ)が短く
なった結果、投写形TVセットをコンパクト化できる。 【0061】例えば、スクリーンサイズ45インチのセ
ットについて言えば、米国特許第4526442号明細
書に示されたレンズの場合に比べて、奥行きを15〜2
0mmも短縮できる。またレンズ(光学系)も小型化で
きた結果、大幅にコストを下げることができる。 【0062】さらに使用する凹レンズをメニスカス形状
のガラスレンズとすることも可能であり、ブラウン管と
このレンズの間を冷却液で満たしたときには、冷却構造
を従来より簡略な構造で実現できたことになり、また信
頼性も向上する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。 【図2】レンズの面形状の定義の説明に用いる説明図で
ある。 【図3】本発明の実施例に対するMTF特性を示した特
性図である。 【図4】本発明の実施例に対するMTF特性を示した特
性図である。 【図5】本発明の実施例に対するMTF特性を示した特
性図である。 【図6】本発明の実施例に対するMTF特性を示した特
性図である。 【図7】本発明の実施例に対するディストーション特性
図である。 【図8】螢光面の非球面形状の説明図である。 【図9】従来の液冷投写管の構造を示す断面図である。 【図10】コントラストの改善を図った従来の投写管の
構造を示す断面図である。 【図11】構造の簡略化を図った従来の液冷投写管の構
造を示す断面図である。 【図12】螢光体の発光スペクトル特性図である。 【符号の説明】 1…冷媒(冷却液)、2…放熱板、3…凹レンズ、4…
媒質、5…ブラウン管螢光面、6…スクリーン、7…第
1レンズ、8…第2レンズ、9…第3レンズ、10…第
4レンズ、11冷却液、12…ガラスバルブ
フロントページの続き (72)発明者 平田 浩二 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 家電研究所内 (72)発明者 森 繁 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 家電研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−11717(JP,A) 特開 昭61−11716(JP,A) 特開 昭61−9613(JP,A) 特開 昭60−49311(JP,A) 特開 昭59−155818(JP,A) 特開 昭59−133517(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.テレビ受像機の受像管からスクリーン上に画像を投
    写するための投写形テレビ用光学系において、スクリー
    ン側から受像管の管面にかけて (イ)パワー(焦点距離の逆数)が相対的に小さく,ス
    クリーン側の面の中央部及び受像管側の面の中央部が共
    にスクリーン側に向けて凸の形状をなしており,さら
    に,前記スクリーン側の面の周辺部の曲率を中央部の曲
    率よりも小さくなる形状とした第1のレンズ, (ロ)正のパワーが最も大きく,スクリーン側球面の曲
    率を受像管側球面の曲率よりも大きく設定した両凸レン
    ズから成る第2のレンズ, (ハ)正のパワーが相対的に小さく,受像管側の面の中
    央部を前記第2のレンズの受像管側の面の中央部と同じ
    方向に湾曲させるとともに,受像管側の面の周辺部の曲
    率を中央部の曲率よりも小さくなる形状にした第3のレ
    ンズ, (ニ)負のパワーが相対的に大きく,スクリーン側の面
    及び受像管側の面は共にスクリーン側に曲率中心を有す
    るよう湾曲したメニスカス形状としたレンズから成る第
    4のレンズ, (ホ)スクリーン側に曲率中心を有する湾曲した面の前
    記受像管の蛍光面, の順序で,前記レンズ及び蛍光面を相互に離間して配置
    することにより構成したことを特徴とする投写形テレビ
    用光学系。 2.請求項1に記載の投写形テレビ用光学系において、
    全系のパワーをP0 前記第1のレンズ,第2のレン
    ズ,第3のレンズ,及び第4のレンズのパワーをそれぞ
    れP1 ,P2 ,P3 ,P4 としたとき, 0.1<P1 /P0 <0.19 0.86<P2 /P0 <0.9 0.25<P3 /P0 <0.33 0.8<|P4 /P0 |<0.95 であることを特徴とする投写形テレビ用光学系。
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