JP3348899B2 - 投写型テレビ用高速広角レンズ装置 - Google Patents
投写型テレビ用高速広角レンズ装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は投写型テレビ装置用投写
レンズ装置に関するものであり、特に、半視野が約４０
°のオーダーの広角を有し、Ｆナンバーが約１．０以下
のオーダーと小さな投写レンズ装置の改良に関するもの
である。
レンズ装置に関するものであり、特に、半視野が約４０
°のオーダーの広角を有し、Ｆナンバーが約１．０以下
のオーダーと小さな投写レンズ装置の改良に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】ＣＲＴ投写テレビ装置用投写レンズ装置
は、過去１５年以上もの間さまざまな開発がなされてき
た。このため、今日のＣＲＴ投写テレビ装置の多くは、
Ｆナンバーがｆ／１と小さく、半視野が２５°以上と広
角の高速レンズ装置が装着されている。
は、過去１５年以上もの間さまざまな開発がなされてき
た。このため、今日のＣＲＴ投写テレビ装置の多くは、
Ｆナンバーがｆ／１と小さく、半視野が２５°以上と広
角の高速レンズ装置が装着されている。
【０００３】周知の通り、このタイプのテレビ装置では
３本のカラーＣＲＴの画像を合成してカラー映像を作製
している。すなわち、赤色用ＣＲＴ，緑色用ＣＲＴ、そ
れに、青色用ＣＲＴの３本である。これらのＣＲＴの発
光スペクトルは比較的幅が狭いため、一般消費者用の分
野では色補正を行っていないレンズ装置が使用されるこ
とがよくある。
３本のカラーＣＲＴの画像を合成してカラー映像を作製
している。すなわち、赤色用ＣＲＴ，緑色用ＣＲＴ、そ
れに、青色用ＣＲＴの３本である。これらのＣＲＴの発
光スペクトルは比較的幅が狭いため、一般消費者用の分
野では色補正を行っていないレンズ装置が使用されるこ
とがよくある。
【０００４】視野が約２５°の半角を下回る場合には、
レンズ装置は３つの部材だけで構成しても十分高精度の
画質を提供することができる。一般的な構成としては、
レンズ装置の画像側にパワーの弱い非球面部材を配設
し、その横に正のパワーが強い部材を配設し、さらにそ
の横、すなわちＣＲＴに最も近い側には負のパワーが強
い部材を配設している。このようなレンズ装置として
は、例えば、Ｂｅｔｅｎｓｋｙの米国特許Ｎｏ．４，３
００，８１７やＮｏ．４，３４８，０８１やＮｏ．４，
５２６，４４２に開示されているレンズ装置が知られて
いる。
レンズ装置は３つの部材だけで構成しても十分高精度の
画質を提供することができる。一般的な構成としては、
レンズ装置の画像側にパワーの弱い非球面部材を配設
し、その横に正のパワーが強い部材を配設し、さらにそ
の横、すなわちＣＲＴに最も近い側には負のパワーが強
い部材を配設している。このようなレンズ装置として
は、例えば、Ｂｅｔｅｎｓｋｙの米国特許Ｎｏ．４，３
００，８１７やＮｏ．４，３４８，０８１やＮｏ．４，
５２６，４４２に開示されているレンズ装置が知られて
いる。
【０００５】このような構成の装置では、球面収差補正
やその他口径によって変化する収差のほとんどは前記第
一の非球面部材で補正し、前記正の部材とレンズ装置の
鏡口絞りとの相対位置で非点収差を補正することがで
き、また、ＣＲＴに近接配置されている負の部材がレン
ズの像面湾曲を補正する。
やその他口径によって変化する収差のほとんどは前記第
一の非球面部材で補正し、前記正の部材とレンズ装置の
鏡口絞りとの相対位置で非点収差を補正することがで
き、また、ＣＲＴに近接配置されている負の部材がレン
ズの像面湾曲を補正する。
【０００６】投写テレビをよりコンパクトにするためレ
ンズ装置の焦点距離を短くすると、レンズ装置がカバー
する視野も広くする必要がある。半画角が約２８°の場
合、通常、３エレメント構成で適当な高レベル光学性能
を得ることはできない。この課題に取り組むため、前記
３エレメントのうち強い正の部材と強い負の部材の間に
第４の部材（補正部材）の挿入が行われている。このよ
うな構成としては、例えば、Ｂｅｔｅｎｓｋｙの米国特
許Ｎｏ．４，６９７，８９２やＭｏｓｋｏｖｉｃｈの米
国特許Ｎｏ．４，６８２，８６２、Ｎｏ．４，７５５，
０２８、Ｎｏ．４，７７６，６８１などのレンズ装置が
周知である。このような追加部材の光学的なパワーは通
常はそれほど大きなものではない。しかしながら、サジ
タル斜球面コマ収差のように口径によって変化する軸外
し収差を補正するために非球面は備えておく必要があ
る。４エレメント構成は半画角が最大３３°−３５°ま
でであれば効果的である。これ以外に、５エレメント構
成も当該技術分野では周知である。このような構成とし
ては、例えば、上述したＭｏｓＫｏｖｉｃｈの米国特許
Ｎｏ．４，６８２，８６２やＮｏ．４，７７６，６８１
のレンズ装置が周知である。
ンズ装置の焦点距離を短くすると、レンズ装置がカバー
する視野も広くする必要がある。半画角が約２８°の場
合、通常、３エレメント構成で適当な高レベル光学性能
を得ることはできない。この課題に取り組むため、前記
３エレメントのうち強い正の部材と強い負の部材の間に
第４の部材（補正部材）の挿入が行われている。このよ
うな構成としては、例えば、Ｂｅｔｅｎｓｋｙの米国特
許Ｎｏ．４，６９７，８９２やＭｏｓｋｏｖｉｃｈの米
国特許Ｎｏ．４，６８２，８６２、Ｎｏ．４，７５５，
０２８、Ｎｏ．４，７７６，６８１などのレンズ装置が
周知である。このような追加部材の光学的なパワーは通
常はそれほど大きなものではない。しかしながら、サジ
タル斜球面コマ収差のように口径によって変化する軸外
し収差を補正するために非球面は備えておく必要があ
る。４エレメント構成は半画角が最大３３°−３５°ま
でであれば効果的である。これ以外に、５エレメント構
成も当該技術分野では周知である。このような構成とし
ては、例えば、上述したＭｏｓＫｏｖｉｃｈの米国特許
Ｎｏ．４，６８２，８６２やＮｏ．４，７７６，６８１
のレンズ装置が周知である。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ＣＲＴ投写テレビの構
成としては、背面投写型ＴＶ装置が最も一般的に採用さ
れている。この構成では、ＴＶの視聴者側から見える拡
散スクリーンの背面側にＣＲＴ画像を投写する。画像を
明るくし、輝度を均一にするため、通常投写スクリーン
にはフレネルレンズとレンチキュラーレンズレットアレ
イ(lenticular lenslet arrays) が使用されている。こ
のため、これらのスクリーンの開口数はレンズ装置の最
大半視野角（最大半画角）約３５°に対応させて一般に
約０．５７となっている。スクリーンの製造技術が向上
したため、レンズ装置の最大半視野角（最大半画角）約
４０°に対応させてスクリーンの開口数を約０．６５に
まで増加することができるようになった。このように視
野角を増加させたため、投写テレビ装置の小型化が可能
となった。しかしながら、上記の４または５エレメント
構成のレンズ装置を半視野角４０°で使用する場合は、
これらの構成では十分な高画質が得られないという問題
があった。
成としては、背面投写型ＴＶ装置が最も一般的に採用さ
れている。この構成では、ＴＶの視聴者側から見える拡
散スクリーンの背面側にＣＲＴ画像を投写する。画像を
明るくし、輝度を均一にするため、通常投写スクリーン
にはフレネルレンズとレンチキュラーレンズレットアレ
イ(lenticular lenslet arrays) が使用されている。こ
のため、これらのスクリーンの開口数はレンズ装置の最
大半視野角（最大半画角）約３５°に対応させて一般に
約０．５７となっている。スクリーンの製造技術が向上
したため、レンズ装置の最大半視野角（最大半画角）約
４０°に対応させてスクリーンの開口数を約０．６５に
まで増加することができるようになった。このように視
野角を増加させたため、投写テレビ装置の小型化が可能
となった。しかしながら、上記の４または５エレメント
構成のレンズ装置を半視野角４０°で使用する場合は、
これらの構成では十分な高画質が得られないという問題
があった。
【０００８】本発明は上記従来技術の有する課題に鑑み
なされたものであり、その目的は投写型テレビ装置用改
良型投写レンズ装置を提供することにあり、特に、背面
投写型テレビ装置用改良型投写レンズ装置を提供するこ
とにある。
なされたものであり、その目的は投写型テレビ装置用改
良型投写レンズ装置を提供することにあり、特に、背面
投写型テレビ装置用改良型投写レンズ装置を提供するこ
とにある。
【０００９】本発明のその他の目的はＦナンバーが１．
０以下のオーダーの時に最大４０°の半視野をカバーす
ることができ、また、現在の消費者向け投写型テレビ装
置の条件を十分満足するだけの高画質を作製可能な投写
レンズ装置を提供することにある。
０以下のオーダーの時に最大４０°の半視野をカバーす
ることができ、また、現在の消費者向け投写型テレビ装
置の条件を十分満足するだけの高画質を作製可能な投写
レンズ装置を提供することにある。
【００１０】本発明のさらにその他の目的は、上記特性
を備え、妥当な費用で製造可能な投写レンズ装置を提供
することにある。
を備え、妥当な費用で製造可能な投写レンズ装置を提供
することにある。
【００１１】
【発明の構成】上記目的を達成するために、ＣＲＴと組
み合わせて使用する本発明の投写レンズ装置は、画像側
から順番に、画像側に凸面を備えたパワーの弱い非球面
メニスカス部材と、画像側に凹面を備えたパワーの弱い
非球面メニスカス部材と、レンズ装置のパワーの大半を
付与しているパワーが強い正の部材と、前記ＣＲＴ側に
凹面を備えたパワーの弱い非球面メニスカス部材と、前
記ＣＲＴ側に凹面を備えたパワーの弱い非球面メニスカ
ス部材と、前記ＣＲＴに近接して配設されており、レン
ズ装置の像面湾曲の殆どの補正を行うパワーが強い負の
ユニットから構成されていることを特徴とする。
み合わせて使用する本発明の投写レンズ装置は、画像側
から順番に、画像側に凸面を備えたパワーの弱い非球面
メニスカス部材と、画像側に凹面を備えたパワーの弱い
非球面メニスカス部材と、レンズ装置のパワーの大半を
付与しているパワーが強い正の部材と、前記ＣＲＴ側に
凹面を備えたパワーの弱い非球面メニスカス部材と、前
記ＣＲＴ側に凹面を備えたパワーの弱い非球面メニスカ
ス部材と、前記ＣＲＴに近接して配設されており、レン
ズ装置の像面湾曲の殆どの補正を行うパワーが強い負の
ユニットから構成されていることを特徴とする。
【００１２】本願明細書で使用している「弱い」という
用語は、焦点距離がレンズ装置全体の有効焦点距離の少
なくとも約２．０倍ある部材をいうものであり、一方、
「強い」という用語は、焦点距離がレンズ装置全体の有
効焦点距離の約１．５倍以下の強さの部材をいうもので
ある。
用語は、焦点距離がレンズ装置全体の有効焦点距離の少
なくとも約２．０倍ある部材をいうものであり、一方、
「強い」という用語は、焦点距離がレンズ装置全体の有
効焦点距離の約１．５倍以下の強さの部材をいうもので
ある。
【００１３】以下、図面を参照しながら本発明に係るレ
ンズ装置の好適な実施例を詳細に説明する。
ンズ装置の好適な実施例を詳細に説明する。
【００１４】上述したように、本発明のレンズ装置は６
つの部材で構成されている。すなわち、レンズ装置の長
共役点から短共役点の方向に順番に、すなわち、スクリ
ーン側からＣＲＴ側の方向へ順番に、長共役点側に凸面
を有したパワーの弱いメニスカス部材と、短共役点側に
凸面を有したパワーの弱い第二のメニスカス部材と、レ
ンズ装置のパワーの大半を付与しているパワーが強い正
の部材と、長共役点側に凸面を有したパワーの弱いメニ
スカス部材と、短共役点側に凸面を有したパワーの弱い
メニスカス部材と、ＣＲＴに近接して配設されており、
レンズ装置の像面湾曲の殆どの補正を行うパワーが強い
負のユニットとから構成されている。
つの部材で構成されている。すなわち、レンズ装置の長
共役点から短共役点の方向に順番に、すなわち、スクリ
ーン側からＣＲＴ側の方向へ順番に、長共役点側に凸面
を有したパワーの弱いメニスカス部材と、短共役点側に
凸面を有したパワーの弱い第二のメニスカス部材と、レ
ンズ装置のパワーの大半を付与しているパワーが強い正
の部材と、長共役点側に凸面を有したパワーの弱いメニ
スカス部材と、短共役点側に凸面を有したパワーの弱い
メニスカス部材と、ＣＲＴに近接して配設されており、
レンズ装置の像面湾曲の殆どの補正を行うパワーが強い
負のユニットとから構成されている。
【００１５】前記メニスカス部材は、レンズ装置の収差
補正を容易にするため非球面を少なくとも一面はそれぞ
れ備えている。レンズ面が非球面であるため、光軸に対
する部材の曲率半径ではなく、最適球面という点から部
材の全体形状を説明するものである。（Ｄｕｎｈａｍ，
Ｃ．Ｂ．，とＣＲ．Ｃｒａｗｆｏｒｄらの「半円による
ミニマックスの近似法」産業応用数学協会(Society for
Industrial and Applied Mathematics)編、第１７巻、
Ｎｏ．１、１９８０年２月参照）このように、以下の実
施例で使用しているメニスカス部材の光軸に対する曲率
半径は、通常のメニスカスレンズ（特に、第１及び３実
施例の第５部材（両凸レンズ）と第実施例の第４部材
（両凹レンズ））よりはむしろ両凸または両凹レンズに
等しい。しかしながら、これらの部材に最適な球面半径
はメニスカス球面半径であり、従って、このような部材
は本願明細書ではメニスカス部材と称している。
補正を容易にするため非球面を少なくとも一面はそれぞ
れ備えている。レンズ面が非球面であるため、光軸に対
する部材の曲率半径ではなく、最適球面という点から部
材の全体形状を説明するものである。（Ｄｕｎｈａｍ，
Ｃ．Ｂ．，とＣＲ．Ｃｒａｗｆｏｒｄらの「半円による
ミニマックスの近似法」産業応用数学協会(Society for
Industrial and Applied Mathematics)編、第１７巻、
Ｎｏ．１、１９８０年２月参照）このように、以下の実
施例で使用しているメニスカス部材の光軸に対する曲率
半径は、通常のメニスカスレンズ（特に、第１及び３実
施例の第５部材（両凸レンズ）と第実施例の第４部材
（両凹レンズ））よりはむしろ両凸または両凹レンズに
等しい。しかしながら、これらの部材に最適な球面半径
はメニスカス球面半径であり、従って、このような部材
は本願明細書ではメニスカス部材と称している。
【００１６】レンズ装置を低価格に抑えるため、非球面
メニスカス部材は全て光学プラスチック材で製造するよ
う設計されている。特に、成形を簡略化するため、これ
らの部材の口径はそれぞれ、全体の厚みが略均等となる
ように形成されている。これらの部材はプラスチックで
できているため、周囲温度の変化に伴うレンズ装置の焦
点ずれが最小となるようメニスカス部材のパワーを比較
的低く抑えておくのが望ましい。パワー部材（部材３）
は好ましくはガラスで作製する。
メニスカス部材は全て光学プラスチック材で製造するよ
う設計されている。特に、成形を簡略化するため、これ
らの部材の口径はそれぞれ、全体の厚みが略均等となる
ように形成されている。これらの部材はプラスチックで
できているため、周囲温度の変化に伴うレンズ装置の焦
点ずれが最小となるようメニスカス部材のパワーを比較
的低く抑えておくのが望ましい。パワー部材（部材３）
は好ましくはガラスで作製する。
【００１７】図１−３には本発明に係るレンズ装置の複
数の態様が図示されている。表１−３には各レンズの処
方が記されている。
数の態様が図示されている。表１−３には各レンズの処
方が記されている。
【００１８】
【表１】
【００１９】
【表２】
【００２０】
【表３】
【００２１】また、表４にはこれらのレンズ装置の各特
性がまとめられている。
性がまとめられている。
【００２２】
【表４】
【００２３】これらの図及び表において、”Ｌ”は各レ
ンズを、”Ｓ”はレンズ面を、また”ＳＣ”はＣＲＴの
スクリーンをそれぞれ示している。
ンズを、”Ｓ”はレンズ面を、また”ＳＣ”はＣＲＴの
スクリーンをそれぞれ示している。
【００２４】表１−３に記載されているＮe とＶe の値
は、０．５４６１ミクロンの波長でのレンズの屈折率お
よびアッベ数を表している。上記表に記載されている非
球面係数は以下の等式に使用するものである。
は、０．５４６１ミクロンの波長でのレンズの屈折率お
よびアッベ数を表している。上記表に記載されている非
球面係数は以下の等式に使用するものである。
【００２５】
【数１】
【００２６】ここで、ｚはレンズ装置の光軸から距離ｙ
離れた地点の面サグを、ｃは光軸でのレンズの曲率を、
ｋは円錐定数をそれぞれ表しており、前記円錐定数は表
１−３のレンズの場合ゼロである。
離れた地点の面サグを、ｃは光軸でのレンズの曲率を、
ｋは円錐定数をそれぞれ表しており、前記円錐定数は表
１−３のレンズの場合ゼロである。
【００２７】図１−３の各レンズ装置では、パワーが強
い正部材の両側にそれぞれメニスカスレンズが２個づつ
配設されている。それぞれの側に配設されているメニス
カスレンズ対の凹面は反対側の共役点を向いて配設され
ており、すなわち、メニスカス対はそれぞれレンズ装置
の長共役点を向いた凹面とレンズ装置の短共役点を向い
た凹面を有している。実際、このように配列することに
より、口径によって変化する軸外れ残存収差の補正が優
れていることが確認された。
い正部材の両側にそれぞれメニスカスレンズが２個づつ
配設されている。それぞれの側に配設されているメニス
カスレンズ対の凹面は反対側の共役点を向いて配設され
ており、すなわち、メニスカス対はそれぞれレンズ装置
の長共役点を向いた凹面とレンズ装置の短共役点を向い
た凹面を有している。実際、このように配列することに
より、口径によって変化する軸外れ残存収差の補正が優
れていることが確認された。
【００２８】図からも分かるように、像面湾曲を補正す
るパワーの強い負のユニットはレンズ部材Ｌ6 で構成さ
れており、当該レンズ部材とＣＲＴ管の表面との間に
は、使用時には、屈折率が約１．４４の冷却液が充填さ
れている。上記の表において、このスペースはＬ7 で示
されており、また、Ｌ6 とＬ7 を合わせた場合の焦点距
離はｆ6/7 で示されている。
るパワーの強い負のユニットはレンズ部材Ｌ6 で構成さ
れており、当該レンズ部材とＣＲＴ管の表面との間に
は、使用時には、屈折率が約１．４４の冷却液が充填さ
れている。上記の表において、このスペースはＬ7 で示
されており、また、Ｌ6 とＬ7 を合わせた場合の焦点距
離はｆ6/7 で示されている。
【００２９】表４より、実施例では半視野は全て約３
７．５°以上であり、また、ｆナンバーも全て０．９８
以下であることが分かる。また、各実施例では、
ｆ１ 、ｆ２，ｆ４ ，ｆ５ の大きさは全てｆ０ の
少なくとも２．０倍あり、ｆ３ とｆ６／７ の大きさ
は、ｆ０ の１．５倍以下である。通常、この種のタイ
プのレンズ装置の場合、ｆ３ ／ｆ０ は０．９−１．
５の範囲であり、また、−ｆ６／７ ／ｆ０ は０．８
−１．６の範囲に設定するほうがよい。図に示されてい
るようなタイプの凹面を内側に備えているＣＲＴの場
合、表４に示しているように、通常、ｆ５ は正であ
る。尚、本発明の投写型テレビ装置は、２つのさらなる
陰極線管と２つのさらなる投写レンズ装置を備え、それ
ら陰極線管と投写レンズ装置がそれぞれ連接されている
ように構成しても良い。この場合、それらさらなる投写
レンズ装置の各々は、これまで説明してきた投写レンズ
装置と同じ部材及び構成を有するものである。
７．５°以上であり、また、ｆナンバーも全て０．９８
以下であることが分かる。また、各実施例では、
ｆ１ 、ｆ２，ｆ４ ，ｆ５ の大きさは全てｆ０ の
少なくとも２．０倍あり、ｆ３ とｆ６／７ の大きさ
は、ｆ０ の１．５倍以下である。通常、この種のタイ
プのレンズ装置の場合、ｆ３ ／ｆ０ は０．９−１．
５の範囲であり、また、−ｆ６／７ ／ｆ０ は０．８
−１．６の範囲に設定するほうがよい。図に示されてい
るようなタイプの凹面を内側に備えているＣＲＴの場
合、表４に示しているように、通常、ｆ５ は正であ
る。尚、本発明の投写型テレビ装置は、２つのさらなる
陰極線管と２つのさらなる投写レンズ装置を備え、それ
ら陰極線管と投写レンズ装置がそれぞれ連接されている
ように構成しても良い。この場合、それらさらなる投写
レンズ装置の各々は、これまで説明してきた投写レンズ
装置と同じ部材及び構成を有するものである。
【図１−３】本発明のレンズ装置の概略側面図
Ｌ１−Ｌ８ レンズ Ｓ１−Ｓ１４ レンズ面 ＳＣ 陰極線管のスクリーン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−25408（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−264716（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−210942（ＪＰ，Ａ) 米国特許5296967（ＵＳ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G02B 9/00 - 17/08 G02B 21/02 - 21/04 G02B 25/00 - 25/04
Claims (14)
- 【請求項１】 陰極線管と共に使用する投写レンズ装置
であって、投影画像側から順番に、投影画像側に凸面を
備えた、前記レンズ装置全体の有効焦点距離の少なくと
も２．０倍の焦点距離を有する第１の非球面メニスカス
部材と、投影画像側に凹面を備えた、前記レンズ装置全
体の有効焦点距離の少なくとも２．０倍の焦点距離を有
する第２の非球面メニスカス部材と、前記レンズ装置の
パワーの大半を付与している、前記レンズ装置全体の有
効焦点距離の１．５倍以下の焦点距離を有する正の部材
と、投影画像側に凸面を備えた、前記レンズ装置全体の
有効焦点距離の少なくとも２．０倍の焦点距離を有する
第３の非球面メニスカス部材と、投影画像側に凹面を備
えた、前記レンズ装置全体の有効焦点距離の少なくとも
２．０倍の焦点距離を有する第４の非球面メニスカス部
材と、前記レンズ装置の使用中に前記陰極線管に連接さ
れており、また、前記レンズ装置の像面湾曲の補正の殆
どを提供する、前記レンズ装置全体の有効焦点距離の
１．５倍以下の焦点距離を有する負のユニットとから構
成されていることを特徴とする投写レンズ装置。 - 【請求項２】 ｆナンバーが約１．０以下であることを
特徴とする請求項１記載の投写レンズ装置。 - 【請求項３】 投写スクリーンと組み合わせて使用する
ものであり、画像方向でのレンズ装置の視野が前記投写
スクリーンの開口数に実質的に対応していることを特徴
とする請求項１記載の投写レンズ装置。 - 【請求項４】 前記投写スクリーンの開口数が約０．６
５であることを特徴とする請求項３記載の投写レンズ装
置。 - 【請求項５】 ｆナンバーが約１．０以下であることを
特徴とする請求項４記載の投写レンズ装置。 - 【請求項６】 前記第４の非球面メニスカス部材が正の
部材であることを特徴とする請求項１記載の投写レンズ
装置。 - 【請求項７】 陰極線管と、スクリーンと、前記陰極線
管から光を投影して前記スクリーン上に画像を生成する
投写レンズ装置から構成された投写型テレビ装置におい
て、 前記投写レンズ装置は前記スクリーンの方向に長共役点
を有すると共に前記陰極線管の方に短共役点を有してお
り、かつ前記長共役点側から順番に、前記長共役点の方
に凸面を備えた、前記レンズ装置全体の有効焦点距離の
少なくとも２．０倍の焦点距離を有する第１の非球面メ
ニスカス部材と、前記長共役点の方に凹面を備えた、前
記レンズ装置全体の有効焦点距離の少なくとも２．０倍
の焦点距離を有する第２の非球面メニスカス部材と、前
記レンズ装置のパワーの大半を付与している、前記レン
ズ装置全体の有効焦点距離の１．５倍以下の焦点距離を
有する正の部材と、前記長共役点の方に凸面を備えた、
前記レンズ装置全体の有効焦点距離の少なくとも２．０
倍の焦点距離を有する第３の非球面メニスカス部材と、
前記長共役点の方に凹面を備えた、前記レンズ装置全体
の有効焦点距離の少なくとも２．０倍の焦点距離を有す
る第４の非球面メニスカス部材と、前記陰極線管に連接
されており、前記レンズ装置の像面湾曲の補正の殆どを
提供する、前記レンズ装置全体の有効焦点距離の１．５
倍以下の焦点距離を有する負のユニットとを具備してな
る、投写型テレビ装置。 - 【請求項８】 画像方向での半画角が約４０°であるこ
とを特徴とする請求項７記載の投写型テレビ装置。 - 【請求項９】 ｆナンバーが約１．０以下であることを
特徴とする請求項８記載の投写型テレビ装置。 - 【請求項１０】 前記長共役点の方向での前記投写レン
ズ装置の視野が前記投写スクリーンの開口数に実質的に
対応していることを特徴とする請求項７記載の投写型テ
レビ装置。 - 【請求項１１】 前記投写スクリーンの開口数が約０．
６５であることを特徴とする請求項１０記載の投写型テ
レビ装置。 - 【請求項１２】 前記投写レンズ装置のｆナンバーが約
１．０以下であることを特徴とする請求項１１記載の投
写型テレビ装置。 - 【請求項１３】 前記陰極線管の内側面には前記投写レ
ンズ装置の方向に凹面が形成されており、また、前記投
写レンズ装置の前記第４の非球面メニスカス部材が正の
部材であることを特徴とする請求項７記載の投写型テレ
ビ装置。 - 【請求項１４】 ２つのさらなる陰極線管と２つのさら
なる投写レンズ装置を備え、それら陰極線管と投写レン
ズ装置はそれぞれ連接されており、それらさらなる投写
レンズ装置のそれぞれは、請求項７記載の投写レンズ装
置と同じ部材及び構成を有していることを特徴とする請
求項７記載の投写型テレビ装置。
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