JP2763619B2 - 電気素子 - Google Patents

電気素子

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    • Y02E10/549Organic PV cells

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、光起電力素子(太陽電池)、発光素子、ト
ランジスタ等の電気素子として応用できる電気素子に関
する。
[従来の技術] 有機物を能動材料として用いた光起電力素子が多く研
究されている。その理由として、有機材料の半導体特性
の改良、特性の多様化、薄膜化技術の進歩が挙げられ
る。
上記素子は1mA/cm2以上の電流容量を持つことが望ま
しい共通の必要特性を有している。例えば、光起電力素
子では、太陽光下で5%以上の変換効率を達成するには
10mA/cm2以上の短絡光電流が必要であり、又、有機エレ
クトロルミネッセンス素子では1000cd/m2程度の高輝度
を得るにはやはり10mA/cm2程度の電流密度が必要であ
る。更にトランジスタにおいては作動時の電流が大きい
方が用途が広い。
以上のように、高い電流容量を有することが上記素子
の実用化にとって必須の技術課題である。
電荷担体として、正電荷(ホール)と電子があるが、
上記素子ではこの両者が素子の内部を抵抗なく移動する
必要がある。しかし、有機物ではその内部をホール、電
子の両方とも効率よく移動できるものがほとんどないの
で電流容量が必要な素子は、電子伝導とホール伝導の層
を分けて行う改良が提案されている。
しかし、それでも移動の際にエネルギ障壁等があると
それが抵抗成分として作用し、電流容量が低下する。こ
の障壁は素子構成上必要な異種材料層の接合部に生成す
る。従って、上記素子ではその機能サイト以外の接合部
分は電荷移動に障壁のないオーミック接触である必要が
ある。
しかし、電子移動層とホール移動層を別個に備えた有
機電子素子を用いて高い電流密度を得るという課題を達
成しようと試みた報告を検討すると重大な問題があるこ
とが分かる。それは陰電極(以下陰極という)材料に関
するものである。
陰極材料として、通常、金属が用いられており、有機
半導体とオーミック接触を達成するために仕事関数の小
さな金属が用いられていた。
例えば、光起電力素子の場合、特公昭62−4871では、
短絡光電流として、最高3mA/cm2の例が記載されている
が、この際に用いられている陰極はAgやInである。周知
の通り、これらは、耐酸化性に乏しい材料である。
又、電界発光の例では、R.H.Partridgeがポリビニル
カルバゾールを発光材料に用いた例を報告しており、こ
の例では[Polymer,24,748(1983)]陰極にセシウムを
用いている。
又、別の例として、C.Tangが報告しているアルミニウ
ムキノリン錯体とジアミンの福層型素子では陰極にMg−
Ag合金が用いられているが[Appl.Phys.Lett.,51.913
(1987)]これらの金属材料も、又、耐酸化性に乏し
い。
この種の金属ではなく、仕事関数の大きなものを陰極
材料として使用できれば、電極の安定性が増し、素子の
実用化が近づくものと考えられる。しかし、直接、これ
らの材料を用いると、電流密度が大幅に低下し、素子の
特性の低下が起きてしまう。これは、これらの金属を用
いると、電子伝導性の有機物層と金属との間に、電子伝
導に対する障壁が生成するためと考えられる。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、電子伝導性である電子受容性有機半
導体を用い、かつ、電流密度を低下させずに安定な金属
を陰極として使用できる電気素子を提供しようとするも
のである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、鋭意検討した結果、陰極側
の構成として、酸化亜鉛を主成分とする電極とそこに連
続して電子受容性有機物層が重なったものであると、大
きな電流が安定して得られることが判明した。
すなわち、本発明は、酸化亜鉛を主成分とする電極と
電子受容性有機物層を順次積層してなる電気素子、およ
び酸化亜鉛を主成分とする電極、電子受容性有機物、電
子供与性有機物と仕事関数の高い金属である電極を順次
積層してなり、該両電極のうち少なくとも一方が透光性
であることを特徴とする電気素子である。
酸化亜鉛は、それ自体でも亜鉛リッチであったり、Al
のような3価の元素がドープされると低抵抗化し、それ
自体で電極として十分使用できる。又、これを陰極とし
て使用した場合、電子受容性の有機物層とオーミック接
触し、素子全体の電流容量の低下が生じない。
本発明に使用する酸化亜鉛電極としては、亜鉛組成が
リッチな酸化亜鉛、3価の元素がドープされた酸化亜鉛
等がある。又、本発明に使用する電子受容性有機物層を
構成する材料には、例えば、 ペリレン系顔料Pigment Red(以下PR)179,PR190,PR14
9,PR189,PR123,Pigment Brown26等; ペリレン系顔料 Pigment Orange 43,PR194等; アントラキノン系顔料 PR168,PR177,Vat Yellow4等; フラバンスロン等の含キノン黄色顔料; クリスタルバイオレット、メチルバイオレット、マラカ
イトグリーン等の染料; テトラシアノキノギメタン、テトラシアノエチレン、ジ
メチルジクロルベンズキノン、トリニトロフルオレノン
等のアクセプタ化合物; カリウム、ナトリウム等がドープされたポリアセチレ
ン、ポリチオフェン等の共役系高分子 等が挙げられる。
本発明の素子は、スパッタリング、蒸着、スピンコー
ト、ディッピング等の方法で上記電極、電子受容性有機
物層を順次積層することにより形成される。更にこの上
に必要に応じて他の層及び陽極を積層することができ
る。例えば、有機光起電力素子では電子供与性の有機色
素層と電極が設けられ、2つの層の界面で光電変換が行
われる。EL素子では発光層等が更に設けられる。
このような電子供与性有機色素層としては、例えばフ
タロシアニン系顔料(中心金属がCu,Zu,Co,Ni,Pb,Pt,F
e,Mg等の2価のもの、無金属フタロシアニン、アルミニ
ウムクロルフタロシアニン、インジウムクロムフタロシ
アニン、ガリウムクロルフタロシアニン等のハロゲン原
子が配位した3価金属のフタロシアニン、その他バナジ
ルフタロシアニン、チタニルフタロシアニン等の酸素が
配位したフタロシアニン); インジコ、チオインジゴ系顔料(Pigment Blue 66,Pi
gment Violet 38等);キナクリドン系顔料(Pigment V
iolet 19,Pigment Red 122等); メロシアニン化合物、シアニン化合物、スクアリウム
化合物等の染料を挙げることができる。
これらは蒸着、スピンコート、ディッピング等での方
法で成膜される。この中で、簿膜化、均一化には蒸着が
好ましい。
陽極としては、例えば、Au、Pt、Ni、Pd、Cu、Cr、Ag
等の仕事関数の高い金属が挙げられる。特にAuは安定で
好ましい。膜厚は50〜3000Åが好ましい。又、支持体と
して、ガラス、プラスチックフィルム等を用いることが
できる。
[実施例] 以下に実施例を挙げ、本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 コーニング7059ガラス上に基板温度約300℃で、導入
ガスとしてアルゴンを用い、DCマグネトロンスパッタ法
で、酸化亜鉛を約3000Åの厚さで設けた。その上に、真
空蒸着法で電子受容性物質であるペリレンテトラカルボ
ン酸メチルイミド(PL−ME)を約2000Åの厚さで設け、
その上に金を真空蒸着した。酸化亜鉛と金がなす面積は
0.25cm2とした。2つの電極に銀ペーストにてリード線
を取り付けた。
この素子の酸化亜鉛側に6mV/sで掃引される電圧を印
加して±1Vでの電流を測定したところ、−1Vでの電流密
度[J(−1V)]として−0.73mA/cm2が得られた。
比較例1 ZnO電極をITO(松崎真空製)とした以外は実施例1と
同様に試料を作製して電流測定を行ったところ、[J
(−1V)]として−0.07mA/cm2であった。
実施例2 実施例1の酸化亜鉛をアルミニウムを2atom%ドープ
した酸化亜鉛ターゲットから作製した以外は実施例1と
同様に試料を作製し、電流測定を行ったところ、[J
(−1V)]として−1.5mA/cm2が得られた。
実施例3 実施例の電子受容性物質を下記の化学構造の化合物に
変え、その厚さを2000Åにした以外は実施例2と同様に
試料を作製し、電流測定を行ったところ、[J(−1
V)]として−1.3mA/cm2が得られた。
比較例2 ZnO電極をITO(松崎真空製)とした以外は実施例3と
同様に試料を作製して電流測定を行ったところ、[J
(−1V)]として−0.023mA/cm2であった。
実施例4 実施例2の電子受容性物質を下記の化学構造の化合物
に変え、その厚さを2000Åにした以外は実施例2と同様
に試料を作製し、電流測定を行ったところ、[J(−1
V)として−2.3mA/cm2が得られた。
比較例3 ZnO電極をITO(松崎真空製)とした以外は実施例4と
同様に試料を作製して電流測定を行ったところ、[J
(−1V)]として−0.045mA/cm2であった。
実施例5 実施例1と同様に作製した酸化亜鉛電極上に、実施例
1と同様に真空蒸着法でPL−MEを約500Åの厚さで、次
いでアルミニウムクロルフタシアニンを約400Åの厚さ
で設け、その上に金を真空蒸着した。酸化亜鉛と金がな
す面積は0.25cm2とした。2つの電極に銀ペーストにて
リード線を取り付けた。
この素子の酸化亜鉛に75mW/cm2の白色光を照射しなが
ら、6mV/sで掃引される電圧を印加して変換効率を測定
したところVoc=0.43V、Jsc=2.1mA/cm2、ff=0.38とな
り変換効率0.46%が得られた。
比較例4 ZnO電極をITO(松崎真空製)とした以外は実施例5と
同様に試料を作製して変更効率測定を行ったところ、Vo
c=0.26V、Jsc=2.0mA/cm2、ff=0.33となり変換効率0.
23%が得られた。なお、本例でのVocのばらつきは大き
く、0.26V以下のものが大半であった。
[発明の効果] 本発明の素子の効果を要約すると以下の通りである。
1.電流密度の低下が起こらない。
2.電子受容性有機物層が簿膜でも(簿膜の方が電流密度
が高い。これは有機物層のバルク抵抗で電流が制限され
ているためと考えられる。)ピンホールによる短絡確率
が低下する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 33/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化亜鉛を主成分とする電極と電子受容性
    有機物層を順次積層してなることを特徴とする電気素
    子。
  2. 【請求項2】酸化亜鉛を主成分とする電極、電子受容性
    有機物、電子供与性有機物と仕事関数の高い金属である
    電極を順次積層してなり、該両電極のうち少なくとも一
    方が透光性であることを特徴とする電気素子。
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