JP2762644B2 - ポリエチレンポリアミンの製造方法 - Google Patents

ポリエチレンポリアミンの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はポリエチレンポリアミンの製造方法、特に担
体に担持した酸化ニオブを触媒として使用するポリエチ
レンポリアミンの製造方法に関する。
[従来の技術] ポリエチレンポリアミンを製造する従来法として二塩
化エチレンをアンモニアと反応させる方法がある。この
方法は、広く実施されているが、副生成物として、多量
の食塩が生じ、この分離及び処理に費用がかかるという
欠点を有する。
この他に広く実施されている方法として、水素及び水
素添加触媒の存在下、モノエタノールアミン及びアンモ
ニアからポリエチレンポリアミンを製造する方法がある
が、この方法は、ピペラジン環含有の工業的に好ましく
ないポリエチレンポリアミンが多量に生成するという欠
点を有する。
モノエタノールアミンを原料とし、高品質のポリエチ
レンポリアミンを製造する方法として、酸触媒を使用す
る方法が提案されている。特開昭51−147600号公報に
は、リン酸、その塩を触媒として使用する方法が記載さ
れている。リン酸系触媒を使用する場合には、触媒が反
応液中に溶解する、活性が低い、環状で低品質のアミン
が多いなどの問題がある。これらの問題点を解決した触
媒として、特開昭63−225341号公報には、五酸化ニオブ
を触媒として使用する方法が記載されている。
[発明が解決しようとする課題] 上述の様に、ポリエチレンポリアミンの製造方法に関
しては、多くの方法が開示されているが、これらの方法
は、工業的見地からは未だ不十分なものである。本発明
者らは、ポリエチレンポリアミンの製造法、特に酸化ニ
オブ系触媒を用いるポリエチレンポリアミンの製造法に
関し詳細に検討したところ、触媒を繰り返して使用した
場合、あるいは連続して長時間使用した場合に活性低下
が生じることが明らかとなった。工業的見地から、触媒
寿命は重要であり、従って、安定した性能を示す触媒を
用いたポリエチレンポリアミンの製造法の開発が望まれ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、この現状に鑑み、担体に担持した酸化
ニオブを触媒とし、エチレンアミン及びエタノールアミ
ンからポリエチレンポリアミンを製造する方法を鋭意検
討した結果、該反応において、担体に担持した酸化ニオ
ブをホウ酸で処理することにより、触媒の活性低下が著
しく抑制されるという新規な事実を見出し、本発明を完
成させるに至った。
すなわち本発明は、エチレンアミン及びエタノールア
ミンからポリエチレンポリアミンを製造する方法におい
て、担体に担持した酸化ニオブをホウ酸で処理した物質
を触媒として使用することを特徴とするポリエチレンポ
リアミンの製造方法を提供するものである。
以下に本発明を詳しく説明する。
本発明の方法において使用される触媒は、担体に担持
した酸化ニオブをホウ酸で処理した物質である。
本発明の方法において、担持とは、担体と酸化ニオブ
が化学的あるいは物理的に相互作用を有する状態をい
う。担体としては、酸化ニオブが担持できる物質であれ
ば良いが、あえて例示すると、アルミナ,シリカ,チタ
ニア,ジルコニア等の金属酸化物、シリカ−アルミナ,
シリカ−チタニア等の複合酸化物、活性炭、多孔性ガラ
ス等があげられる。担体の形状は、粉末状でも成型体で
あっても良く、反応形式によって自由に選択できる。
本発明の方法において、ホウ酸で処理するとは、ホウ
酸と担体に担持した酸化ニオブを接触させることをい
う。ホウ酸と担体に担持した酸化ニオブとの接触方法と
しては、いかなる方法を用いても一向に差支えないが、
あえて例示すると、希釈した溶液状のホウ酸に、担体に
担持した酸化ニオブを浸漬する方法があげられる。この
場合、ホウ酸を希釈する際の溶媒は、水等の無機溶媒ま
たはアルコール等の有機溶媒があげられるがどちらを使
用しても良く、また浸漬する温度もホウ酸溶液の凝固点
以上、沸点以下の温度であれば特に限定されない。用い
るホウ酸の濃度は0.01M以上10M以下が良く、0.1M以上5M
以下が好ましい。ホウ酸の濃度が0.01M未満であると、
ホウ酸で処理した効果が小さく、10Mを越えると、酸化
ニオブの触媒活性が低下し、ホウ酸及びその塩が触媒と
して作用するため生成するポリエチレンポリアミンの品
質が低下する。担体に担持した酸化ニオブはホウ酸と接
触させた後、通常焼成するが、焼成温度は1000℃以下が
好ましい。1000℃を越える温度で焼成を行うと触媒の表
面積が低下するため触媒の初期活性も低下する。
本発明の方法において使用される原料は、エチレンア
ミン及びエタノールアミンである。エチレンアミンと
は、エチレン鎖の両端にアミノ基を有する化合物の総称
であり、エチレンジアミン,ジエチレントリアミン,ト
リエチレンテトラミン,テトラエチレンペンタミン,ペ
ンタエチレンヘキサミン,ピペラジン,N−(2−アミノ
エチル)ピペラジン等をいう。エタノールアミンとは、
エチレン鎖の両端にアミノ基及び/又は水酸基を有し、
一分子中に最低一つの水酸基を有する化合物をいい、モ
ノエタノールアミン,ジエタノールアミン,トリエタノ
ールアミン、N−(2−アミノエチル)エタノールアミ
ン等が例示される。
本発明の方法によって製造されるポリエチレンポリア
ミンとは、エチレンアミンのうち、エチレン鎖を2個以
上有するものをいう。例えば、原料としてモノエタノー
ルアミン及びエチレンジアミンを使用した場合は、生成
するポリエチレンポリアミンはジエチレントリアミン、
トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン,
ピペラジン等であり、原料としてジエチレントリアミン
及びモノエタノールアミンを使用した場合には、トリエ
チレンテトラミン,テトラエチレンペンタミン,ペンタ
エチレンヘキサミン等が生成する。以上の様に、原料と
して使用したエチレンアミンより高分子量のポリエチレ
ンポリアミンが生成する。
本発明の方法においては、反応は気相でも液相でも良
いが、高品質のポリエチレンポリアミンを製造するため
には液相で行った方が良い。
本発明の方法における反応温度は、200℃以上350℃以
下である。200℃に満たない温度では、反応速度が極端
に低下し、350℃を越える温度では、アミンの分解が生
じ、品質が低下する。
本発明の方法における反応圧力は、気相反応か液相反
応かによって大きく変動するため、範囲を限定すること
は困難であるが、例えば液相反応の場合、およそ1〜10
0kg/cm2Gである。
本発明の方法においては、反応は回分式で行っても、
連続式で行っても良い。また懸濁床で行っても固定床で
行っても良い。
[発明の効果] 本発明は、触媒を繰り返して使用した場合、あるいは
連続して長時間使用した場合に、活性低下の小さい、担
体に担持した酸化ニオブをホウ酸で処理した物質を触媒
として使用したポリエチレンポリアミンの製造方法を提
供するものであり、工業的に極めて有意義である。
[実施例] 以下、本発明を具体的に実施例にて説明するが、本発
明はこれらの実施例にのみ特に限定されるものではな
い。
表現の簡略化のため、エチレンアミン及びエタノール
アミンは以下のような記号にて略記する。
EDA エチレンジアミン MEA モノエタノールアミン 実施例1 住友化学(株)製活性アルミナKHA−24に酸化ニオブ1
9.7重量%を担持させ、1Mホウ酸水溶液に1時間浸漬さ
せた。その後乾燥空気流通下、600℃で2時間焼成し
た。元素分析の結果、ホウ酸は0.56重量%残存してい
た。この触媒3g及びEDA;60g,MEA;30gを200mlの電磁攪拌
式のオートクレーブに入れ、窒素置換した後、300℃で
5時間反応させた。これを冷却した後、ガスクロマトグ
ラフィーで反応液を分析した。その結果、MEAの転化率
は47.7%であった。この反応に使用した触媒を上記の条
件で繰り返して反応に使用した結果、3回目のMEA転化
率は49.1%,6回目は49.0%であった。
なお、原料及び生成水を除去した生成物中に占めるポ
リエチレンポリアミンの比率は、1回目;93.7重量%,3
回目;95.1重量%,6回目;94.3重量%であった。
比較例1 住友化学(株)製活性アルミナKHA−24に酸化ニオブ
を19.7重量%担持した触媒3g及びEDA;60g,MEA;30gを200
mlの電磁攪拌式のオートクレーブに入れ、窒素置換した
後、300℃で5時間反応させた。これを冷却した後、ガ
スクロマトグラフィーで反応液を分析した。その結果、
MEAの転化率は48.2%であった。この反応に使用した触
媒を上記の条件で繰り返して反応に使用した結果、3回
目のMEA転化率は45.6%,6回目は42.9%であった。
なお、原料及び生成水を除去した生成物中に占めるポ
リエチレンポリアミンの比率は、1回目;94.3重量%,3
回目;93.0重量%,6回目;90.8重量%であった。
比較例2 日揮化学(株)製酸化ニオブ成型品3g,EDA;60g及びME
A;30セを200mlの電磁攪拌式のオートクレーブに入れ、
窒素置換した後300℃で5時間反応させた。これを冷却
した後、ガスクロマトグラフィーで反応液を分析した。
その結果、MEAの転化率は47.2%であった。この反応に
使用した触媒を上記の条件で繰り返して反応に使用した
結果、3回目のMEA転化率は42.4%,6回目は42.6%であ
った。
なお、原料及び生成水を除去した生成物中に占めるポ
リエチレンポリアミンの比率は、1回目;85.6重量%,3
回目;80.0重量%,6回目;82.3重量%であった。
比較例3 日揮化学(株)製酸化ニオブ成型品3gを1Mホウ酸水溶
液に1時間浸漬した。これを乾燥空気流通下、400℃で
2時間焼成した。この触媒及びEDA;60g,MEA;30gを200ml
の電磁攪拌式のオートクレーブに入れ、窒素置換した後
300℃で5時間反応させた。これを冷却した後、ガスク
ロマトグラフィーで反応液を分析した。その結果、MEA
の転化率は46.7%であった。この反応に使用した触媒を
上記の条件で繰り返して反応に使用した結果、3回目の
MEA転化率は44.3%,6回目は43.8%であった。
なお、原料及び生成水を除去した生成物中に占めるポ
リエチレンポリアミンの比率は、1回目;87.9重量%,3
回目;83.3重量%,6回目;82.9重量%であった。
実施例2 住友化学(株)製活性アルミナKHA−24に酸化ニオブ1
3.1重量%を担持させ、0.5Mホウ酸水溶液に1時間浸漬
させた。その後乾燥空気流通下、500℃で2時間焼成し
た。元素分析の結果、ホウ酸は0.32重量%残存してい
た。この触媒3g及びEDA;60g,MEA;30gを200mlの電磁攪拌
式のオートクレーブに入れ、窒素置換した後、300℃で
5時間反応させた。これを冷却した後、ガスクロマトグ
ラフィーで反応液を分析した。その結果、MEAの転化率
は41.9%であった。この反応に使用した触媒を上記の条
件で繰り返して反応に使用した結果、3回目のMEA転化
率は39.8%,6回目は40.5%であった。
なお、原料及び生成水を除去した生成物中に占めるポ
リエチレンポリアミンの比率は、1回目;93.1重量%,3
回目;91.8重量%,6回目;92.3重量%であった。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−157249(JP,A) 特開 平2−2876(JP,A) 特開 平1−168647(JP,A) 特開 平2−172953(JP,A) 特開 平2−735(JP,A) 特開 平2−736(JP,A) 特開 平1−132550(JP,A) 特開 昭63−225341(JP,A) 特開 平3−197447(JP,A) 特開 平3−190850(JP,A) 特開 平3−56142(JP,A) 特開 平2−288847(JP,A) 特開 昭51−147600(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 211/14 C07C 209/16 C07B 61/00 B01J 23/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレンアミン及びエタノールアミンから
    ポリエチレンポリアミンを製造する方法において、触媒
    として、担体に担持した酸化ニオブをホウ酸で処理した
    物質を使用することを特徴とするポリエチレンポリアミ
    ンの製造方法。
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