JP2762185B2 - 付着防止剤 - Google Patents

付着防止剤

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JP2762185B2
JP2762185B2 JP30532591A JP30532591A JP2762185B2 JP 2762185 B2 JP2762185 B2 JP 2762185B2 JP 30532591 A JP30532591 A JP 30532591A JP 30532591 A JP30532591 A JP 30532591A JP 2762185 B2 JP2762185 B2 JP 2762185B2
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寛明 筑紫
美佐子 比護
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、付着防止剤、詳しくは
樹脂、特にエポキシ樹脂の付着防止に関する。
【0002】
【従来の技術】セラミックコンデンサー、ケミカルコン
デンサー、フイルムコンデンサー等の表面は防湿、美観
及び保護の点から主としてエポキシ樹脂などの樹脂によ
り被覆される。この被覆時に、これら樹脂がコンデンサ
ーのリード線にも付着してしまうが、集積回路の技術進
歩による電子機器の小型軽量化は、コンデンサー自身も
高い寸法精度が要求され、つまり、上記リード線部分へ
のこれらエポキシ樹脂等の付着を完全に防止することが
要求されている。このため、コンデンサー等をエポキシ
樹脂等の樹脂で被覆するとき、これらの樹脂がリード線
に付着しないように、リード線に付着防止剤を塗布する
ことが行われている。リード線への樹脂の付着を防止す
るために、従来、種種の付着防止剤、例えば、シリコン
系のもの、あるいはフッ素系のもの(特開昭56−53
116公報、および特開昭55−116782号公報)
が使用されている。しかしながら、シリコン系の付着防
止剤は、エポキシ樹脂等の樹脂の付着防止性が低いばか
りでなく、ハンダ特性が悪く、リード線に残ったシリコ
ン系付着防止剤のため導電不良が生じるという欠点を有
している。
【0003】一方、フッ素系の付着防止剤は臨界表面張
力が低く付着防止性に優れ、かつ、ハンダ特性も優れて
いる。しかし、フッ素系付着防止剤の多くは、エポキシ
樹脂等の溶剤として使われているベンゼン、トルエン、
あるいは、キシレン等に可溶であるため、エポキシ樹脂
等による表面被覆時に、該付着防止剤がこれらの溶剤に
溶解され、該付着防止剤がエポキシ樹脂等被覆剤に溶け
込み、コンデンサー表面の均一な塗膜の形成を阻害し、
塗りむら等の塗装不良が起きるという欠点が存在する。
【0004】又、フッ素系付着防止剤において、キシレ
ン、ベンゼン、トルエン等の溶剤に溶解しにくい含フッ
素ポリマーを付着防止剤として用いるものが開示されて
いる(特開昭60−262812号)。該含フッ素ポリ
マーを溶解させる溶剤としては、フッ素系有機溶剤が用
いられており、その代表的なものとしてトリクロロトリ
フルオロエタンが挙げられるが、該溶剤は、オゾン層を
破壊するとしてその使用は将来大幅に制限されようとし
ている。その他多くのフッ素系有機溶剤も、溶解性、環
境衛生上の問題で満足すべきものがない。
【0005】本発明者らは、数多くの溶剤からキシレン
ヘキサフルオライドが、含フッ素ポリマーの溶剤として
最適であることを見いだしたが、引火性が高いため、そ
のままでは実用上問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、コンデンサ
ーのリード線にエポキシ樹脂等が、付着するのを防止す
るためのフッ素系付着防止剤に関し、特にコンデンサー
やリード線に対し、濡れが良く、均一に付着し、環境上
問題がなく、特に引火性の低い付着防止剤を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【問題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、溶剤としてキシレンヘキサフルオライド
25〜90重量%と塩化メチレン11〜40重量%、お
よび付着防止成分として含フッ素ポリマーを0.5〜4
重量%を含有する付着防止剤を提供する。 本発明にお
いて用いるキシレンフェキサフルオライドとしては、環
境問題上規制対象ではないp-キシレンヘキサフルオライ
ドとm−キシレンヘキサフルオライド等の異性体が挙げ
られる。これらは単独で用いても、任意の比率で混合し
て用いてもよい。
【0008】キシレンヘキサフルオライドは、付着防止
剤全体量に対して25〜90重量%、好ましくは30〜
75重量%の範囲で配合する。配合が25重量%より少
ないと付着防止成分である含フッ素ポリマーの溶解性が
充分でなく、一方、配合量が90重量%を越えると塩化
メチレン配合によって引火性を消滅させることが出来な
い。
【0009】本発明に使用する塩化メチレンは、付着防
止剤全体量に対して11〜40重量%、好ましくは11
〜35重量%の範囲で配合する。40重量%を越えると
付着防止成分である含フッ素ポリマーの溶解を阻害す
る。
【0010】又、上記の溶剤の他に、例えばテトラクロ
ロジフルオロエタン、2,2-ジクロロ-1,1,1-トリフルオ
ロエタンなどの溶剤を付着防止成分である含フッ素ポリ
マーの溶解を阻害しない範囲で併用することができる。
【0011】本発明において付着防止剤として使用され
る含フッ素ポリマーは、特に限定的ではなく、従来から
付着防止剤として使用されている公知の含フッ素ポリマ
ーを用いることができる。特に好ましくは、キシレン、
ベンゼン、トルエン等のエポキシ樹脂等の樹脂の溶媒に
不溶の含フッ素ポリマーがよい。例えば、下記一般式
(1)で表されるペルフルオロアルケニルポリビニルフ
ェニルエーテル、
【化1】 (式中、Rfは、炭素数6〜9のペルフルオロアルケニ
ル基、nは、10〜85の数を表す)
【0012】あるいは、一般式(2)で表される含フッ
素アクリルモノマーを反応させて得られる共重合体(特
開昭60−262812号公報)
【化2】 (式中、Rは、HもしくはCH3、Rf′は、炭素数6
〜12のペルフルオロアルキル基を示す)
【0013】あるいは、下記一般式(3)で表される2-
(ペルフルオロアルケニルオキシ)エチルアクリレー
ト、またはメタクリレートの重合体、もしくは、これら
と前記一般式(2)で表される(ペルフルオロアルキ
ル)エチルアクリレートまたはメタクリレートとの共重
合体
【化3】 (式中、Rは、前記一般式(2)におけるのと同意義、
Rf″は、炭素数3〜12のペルフルオロアルケニル基
を示す)
【0014】さらには、上記一般式(3)で示される2
−(ペルフルオロアルケニルオキシ)エチルアクリレー
トまたはメタクリレートと上記一般式(1)で表される
ペルフルオロアルケニルポリビニルフェニルエーテルと
の共重合体(特開昭61−12777号公報)等が挙げ
られる。又、それぞれの共重合体を任意の割合で混合し
て使用してもよい。
【0015】含フッ素ポリマーは、付着防止剤全体量に
対して0.5〜4重量%、好ましくは0.7〜3.5重
量%の範囲内で配合する。配合量が、0.5重量%より
少ないと付着防止効果が劣り、一方、配合量が、4重量
%を越えても付着防止効果は頭打ちとなるので、経済性
の点から好ましいとはいえない。
【0016】これらの成分の配合順序は、特に限定され
るものではないが、一般に含フッ素ポリマーをキシレン
ヘキサフルオライドに完全に溶解させた後、その他の溶
剤を加えるのが好ましい。含フッ素系ポリマーが完全に
溶解しない前に塩化メチレンを加えると均一な溶液にな
らない場合がある。本発明の付着防止剤は、使用前に液
温を20℃前後にした後、よく攪拌して用いることが望
ましい。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 付着防止成分として2-(ペルフルオロアルケニルオキ
シ)エチルアクリレート(ペルフルオロアルキル)エチ
ルアクリレート共重合体0.7重量部とペルフルオロア
ルケニルポリビニルフェニルエーテル(ペルフルオロア
ルキル)エチルアクリレート共重合体0.3重量部を用
い、メタキシレンヘキサフルオライド70重量部に加え
て完全に溶解させた後にテトラクロロジフルオロエタン
18重量部を加えた。その後、塩化メチレン11重量部
を加えて、付着防止剤を調整した。
【0018】この付着防止剤の溶液中での付着防止成分
の溶解度及び付着防止剤の引火性を調べた結果を表1に
示す。さらに、この付着防止剤を用いて、コンデンサー
用樹脂組成物溶液(エポキシ樹脂、及びアクリル樹脂と
エポキシ樹脂1:1混合物)の付着に対する防止性を調
べた。その結果を表1に示す。
【0019】付着防止性の測定、及び判定基準は以下の
方法によった。 付着防止性試験方法 コンデンサー用リード線6cmの一端から4cmの部分を各
付着防止剤に浸漬し、引き上げた後、100℃で10分
間乾燥した。次いで、リード線の反対側の端から5cmの
部分をコンデンサー用樹脂組成物溶液に浸漬し、引き上
げ後、1分間常温で放置し、各リード線の付着防止剤塗
布部分を観察しコンデンサー用樹脂組成物溶液の付着状
況を下記の基準で判定した。 判定基準 ◎:付着防止剤塗布部分には全く付着しない ○:付着防止剤塗布部分に微少量の樹脂が付着するが、
指先で触れるだけで容易に剥離される ×:付着防止効果は全くなく、非塗装部分と同様に樹脂
が付着する
【0020】実施例2〜11、及び比較例1〜5 付着防止剤成分を表1に示すように変えたこと以外は実
施例1と同様にして付着防止剤を調整し、該付着防止剤
中の付着防止成分の溶解度、該付着防止剤の引火性及び
付着防止性を調べた。その結果を表1に示す。
【0021】
【表1】 注)表1中、Aは、2-(ペルフルオロアルケニルオキ
シ)エチルアクリレート(ペルフルオロアルキル)エチ
ルアクリレート共重合体。Bは、ペルフルオロアルケニ
ルポリビニルフェニルエーテル(ペルフルオロアルキ
ル)エチルアクリレート共重合体。
【0022】
【発明の効果】本発明の付着防止剤は、コンデンサーの
リード線にエポキシ樹脂等が付着するのを有効に防止
し、特にコンデンサーやリード線に対し、濡れがよく均
一に付着する。又、環境上問題がなく、引火性もない。
また、エポキシ樹脂等の樹脂塗膜への悪影響の懸念がな
い。また、本発明の付着防止剤は、エポキシ樹脂等の樹
脂の付着防止のみならず、その他、接着性の強い樹脂、
潤滑油、水等の付着防止、又それらの洩れ防止等の機能
を有し、印刷インキの付着防止、精密機械の防食防錆、
さらには、撥水撥油剤等の種種の用途に有効である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 5/00 C09D 125/18 C09D 133/16 C09K 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶剤としてキシレンヘキサフルオライド2
    5〜90重量%、塩化メチレン11〜40重量%、およ
    び付着防止成分として含フッ素ポリマーを0.5〜4重
    量%を含有する付着防止剤。
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EP2468778B1 (en) 2009-08-20 2016-10-12 AGC Seimi Chemical Co., Ltd. Fluoroalkyl group-containing n-substituted (meth)acrylamide compound, polymer thereof, and use thereof

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