JP2761920B2 - 小型の広角ズームレンズ - Google Patents

小型の広角ズームレンズ

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JP2761920B2
JP2761920B2 JP1104574A JP10457489A JP2761920B2 JP 2761920 B2 JP2761920 B2 JP 2761920B2 JP 1104574 A JP1104574 A JP 1104574A JP 10457489 A JP10457489 A JP 10457489A JP 2761920 B2 JP2761920 B2 JP 2761920B2
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lens
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伸芳 森
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Konica Minolta Inc
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はコンパクトなズームレンズ、特にレンズシャ
ッター式のコンパクトカメラなどに適したズームレンズ
に関する。
(従来技術) 近年、コンパクトカメラにおいてもズームレンズを搭
載したものが主流になりつつあるが、コンパクトカメラ
用のズームレンズは、レンズ自体がコンパクトであるだ
けでなく、一眼レフにおけるようなバックフォーカスに
ついての制限も無く、バックフォーカスを含めて全長が
小さいことが要求される。また、低コストであることが
求められる。このような目的に使用されるズームレンズ
としては、特開昭57−201213号公報、特開昭58−224322
号公報、特開昭62−113120号公報、特開昭63−113120号
公報、および特開昭63−148223号公報に開示されたもの
が知られている。
(この発明が解決しようとしている問題点) コンパクトカメラ用ズームレンズにおいては、広角を
含むものが求められているが、従来知られているこれら
のズームレンズでは、広角端での画角が32゜〜28゜程度
で画角が狭かったり、画角が35゜以上ではあるが、3群
ズームで機構が複雑であるなど、必ずしも要求を満たす
ものではなかった。
この発明は、簡単な2群ズームの構成で、広角端での
画角が、35゜以上で2倍程度の変倍比を持つ広角ズーム
レンズを提供しようとするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明のズームレンズは、上記の目的を達成するた
め、正の焦点距離の第1レンズ群と負の焦点距離を持つ
第2レンズ群より構成され、上記第1レンズ群と第2レ
ンズ群の間隔を短縮することによって短焦点端から長焦
点端へと変倍する2群ズームレンズにおいて、上記第1
レンズ群は、物体側から、正レンズと少なくとも1枚の
負レンズ、および2枚以上の正レンズから成り、上記第
2レンズ群が、物体側から、像側に凸面を向けた正レン
ズ、少なくとも1枚の負レンズ、及び第2レンズ群の最
も像側に、像側に凸面を向けた負のメニスカスレンズを
配置し、上記第1レンズ群の焦点距離をf1、上記第2レ
ンズ群の焦点距離をf2とし、短焦点端の全系の焦点距離
をfwとするとき、以下の条件式を満たすようにしたもの
である。
1.0<fw/f1<1.23 |f2/f1|<1.1 より具体的には、第1レンズ群が物体側から順に物体
側に凸面を向けた正のメニスカス形状の第1レンズ、負
の第2レンズ、負の第3レンズと両凸の第4レンズと両
凸の第5レンズより構成され、第2レンズ群が物体側か
ら順に、像側に凸面を向けた正の第6レンズ、負の第7
レンズ、像側に凸面を向けたメニスカス形状の第8レン
ズから構成されており、また、上記負の第3レンズと両
凸の第4レンズが貼り合わせられ、正レンズを構成する
ことが望ましい。
さらに、上記のレンズは、以下の条件式を満たすのが
よい。
(n4+n5)/2<1.65 ν−ν>10 (n7+n8)/2>1.7 (ν−ν)/2>44 ここでn4、n5、n7、n8はそれぞれ第4、第5、第7、
第8レンズの屈折率であり、ν、ν、ν、ν
それぞれ第3、第4、第7、第8レンズのアツベ数であ
る。
(作用) 一眼レフ用の撮影レンズと異なり、レンズシャッター
カメラにおいては、バックフォーカスの制限がない。こ
の条件を活かし、バックフォーカスを含めたレンズ全長
を小さくするために、正の第1レンズ群と負の第2レン
ズ群とからなる、テレフォト型の2群ズームレンズとす
る。この型のレンズ構成を採用すると、短焦点端のバッ
クフォーカスが短くなるが、全長を非常に短くすること
ができ、コンパクト性を特徴とするレンズシャッターカ
メラに最適である。また、この型のズームレンズでは、
長焦点端で第1レンズ群の像側主点と第2レンズ群の物
体側主点が近接する。したがって、物体側から正レン
ズ、その後に2枚以上の負レンズを配置し、さらにその
後に2枚以上の正レンズを配置することによって、第1
レンズ群の像側主点をできるだけレンズの後方に位置さ
せ、十分な変倍比を得られるようにしている。
一般に、画角を35゜以上に広角化しようとすると軸外
収差の補正が難しくなるが、この型のズームレンズでも
例外ではない。前述したように、変倍比を確保するため
に、第1レンズ群中の像側にある2枚以上の正レンズに
屈折力を集中させたので、コマ収差や、像面湾曲などの
軸外収差の劣化は大きい。そこで条件の式を満たすよ
うに第1レンズ群の屈折力を小さく設定すると、これら
の軸外収差の補正は容易になる。
また、この型のズームレンズでは、長焦点端で第1、
第2両レンズ群が前方に移動し、短焦点端と長焦点端で
バックフォーカスの差が非常に大きい。そのため、倍率
色収差の変倍による変動が大きくなる。第2レンズ群の
焦点距離をf2とし長焦点端での全系の焦点距離をfTとす
ると、バックフオーカスの差ΔRCは以下の式であらわさ
れる。
ΔRC=−(fT−fW)f2/f1 (fT−fW)はレンズのスペックで決まる定数であるか
ら、ΔRCを小さくするためには、 |f2/f1|を小さくする必要がある、そこで条件式を満
たすようにf1、f2を設定する。
このようにすると、変倍における、倍率色収差の差を
小さくし、短焦点端から、長焦点端まで倍率色収差を良
好に補正できる。
また、本発明のズームレンズは第1レンズ群が物体側
より順に物体順に凸面を向けた正のメニスカス形状の第
1レンズ、負の第2レンズ、負の第3レンズと両凸の第
4レンズと両凸の第5レンズより構成され、第2レンズ
群が物体側より像側に凸面を向けた正の第6レンズ、負
の第7レンス、像側に凸面を向けたメニスカス形状の第
8レンズより構成することによって、軸外収差を良好に
補正した広角の小型のズームレンズとすることができ
る。
更に上記負の第3レンズと両凸の第4レンズを貼り合
わせることによって非点収差や、色収差を良好に補正で
きる。
式の上限を越えると、また式の下限をしたまわると
ペッツバール和が負となり、像面がオーバーになる。
式の下限をしたまわると、第1レンズ群で発生する軸上
色収差、倍率色収差がアンダーとなり、第2レンズ群で
の補正量を大きくしなければならない。このようにする
と、短焦点端と、長焦点端でのバックフォーカスの差の
ために短焦点端で倍率色収差を適正に補正すると長焦点
端ではオーバーになり過ぎる。式はこの第2レンズ群
での色収差の補正量に関係する条件である。式の下限
をしたまわると第2レンズ群での補正量が過剰となり、
変倍域全域で倍率色収差を良好に補正することが困難に
なる。
(実施例) 以下に、上記各条件を満たす本発明の実施例を示す。
第1、第3、第4実施例は、広角端で焦点距離が29mm、
画角が36.7゜から長焦点端55mmまでの約1.9倍の変倍比
をもつ広角ズームレンズであり、倍率色収差をはじめ軸
外収差を良好に補正している。第2実施例は広角端29mm
から長焦点端59mmの2倍の変倍比を有している。第5実
施例は第3レンズと第4レンズを貼合せとせず、若干の
空気間隙を持たせた例である。この実施例でも軸外収差
を良好に補正するとともに、他の実施例に比して明るさ
を増した2倍の変倍比を持つズームレンズを実現してい
る。
尚、本発明による焦点合わせは、第1レンズ群を繰り
出すことによって行う。繰出し量は全体繰出しより少な
くてすみ、レンズシヤッターカメラなどのオートフォー
カス機構に最適である。更に近距離の被写体をマクロ撮
影をする場合には、第1レンズ群を繰り出すだけでは、
メリジオナル像面がアンダーとなる傾向があるが、第1
レンズと第2レンズの間隔、または第2レンズと第3レ
ンズの間隔を開けつつ、第1レンズ群を繰り出すことに
より、像面の変動を押さえ良好なマクロ撮影ができる。
なお、表中の各記号は、Rは各屈折面の曲率半径、D
は屈折面間隔、Ndはレンズ材料の屈折率、νは同じく
アッベ数、fはレンズ全系の焦点距離、ωは半画角、F
はFナンバーを示す。
(発明の効果) 本発明の小型の広角ズームレンズは、その実施例およ
び各収差図にみるように、2群ズームという簡単な構成
で、広角端の半画角が約37゜程度に及ぶ広角を含み、2
倍程度の変倍比を持つズームレンズとなっているにもか
かわらず、全変倍域にわたり収差も良好に補正されてい
る。またバックフォーカスの変倍による変化が小さいた
め、レンズ鏡胴もコンパクトにまとめることができ、レ
ンズシャッターカメラに最適である。
【図面の簡単な説明】
第1図、第4図、第7図、第10図、第13図は、それぞれ
本発明の第1〜第5実施例の断面図であり、第1図に
は、本発明のズームレンズの変倍のための移動軌跡を示
す。第2図、第5図、第8図、第11図、第14図はそれぞ
れ本発明の第1〜第5実施例の収差図である。各収差図
において、(A)は短焦点端、(B)は中焦点、(C)
は長焦点端での収差図である。第3図、第6図、第9
図、第12図、第15図は、それぞれ本発明の第1〜第5実
施例の倍率色収差図であり、右側から順に収差図での
(A)、(B)、(C)に対応する。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正の焦点距離を持つ第1レンズ群と負の焦
    点距離を持つ第2レンズ群より構成され、上記第1レン
    ズ群と第2レンズ群の間隔を短縮することによって短焦
    点端から長焦点端へと変倍する2群ズームレンズにおい
    て、 上記第1レンズ群は、物体側から、正レンズと少なくと
    も1枚の負レンズ、および2枚以上の正レンズからな
    り、 上記第2のレンズ群は、物体側から、像側に凸面を設け
    た正レンズ、少なくとも1枚の負レンズ、および第2レ
    ンズ群の最も像側に、像側に凸面を向けた負のメニスカ
    スレンズを配置し、 上記第1レンズ群の焦点距離をf1、上記第2レンズ群の
    焦点距離をf2とし、短焦点端の全系の焦点距離fwとする
    とき、以下の条件式を満たすことを特徴とする小型の広
    角ズームレンズ 1.0<fw/f1<1.23 |f2/f1|<1.1
  2. 【請求項2】第1レンズ群が、物体側より順に、物体側
    に凸面を向けた正のメニカスレンズ形状の第1レンズ、
    負の第2レンズ群、負の第3レンズと両凸の第4レンズ
    と両凸の第5レンズより構成され、 第2レンズ群が、物体側より順に、像側に凸面を向けた
    正の第6レンズ、負の第7レンズ、像側に凸面を向けた
    メニスカス形状の第8レンズより構成されたことを特徴
    とする請求項1項記載の小型の広角ズームレンズ
  3. 【請求項3】上記負の第3レンズと両凸の第4レンズが
    貼り合わせられ、正レンズを構成したことを特徴とする
    請求第2項記載の小型の広角ズームレンズ
  4. 【請求項4】以下の条件を満たす請求第2項記載の小型
    の広角ズームレンズ (n4+n5)/2<1.65 ν−ν>10 (n7+n8)/2<1.7 (ν−ν)/2>44 ここでn4、n5、n7、n8はそれぞれ第4、第5、第7、第
    8レンズの屈折率であり、ν、ν、ν、νはそ
    れぞれ第4、第5、第7、第8レンズのアッベ数であ
    る。
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