JP2760733B2 - 缶体洗浄剤組成物 - Google Patents
缶体洗浄剤組成物Info
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Description
する。特に、本発明は、繊維染色機械装置の缶体洗浄に
好適な洗浄剤に関する。
着染料および使用薬剤あるいはそれらの分解生成物が残
留し、あるいは繊維に付着した油分、糊剤、オリゴマ
ー、その他の汚れ成分が脱落してきて、繊維染色機械装
置の内壁に付着し、該表面を汚染する。また、近年の工
業用水の水質悪化により、それらの汚染はより脱落しに
くくなっている。ところが、これらの汚染物を完全に除
去しないと染色作業時の不上がり率が増大し、作業効率
も低下する。従って、従来より、これらの問題に対応
し、各種の薬剤や洗浄剤などを使用して該汚染物を洗浄
除去する方法が採られてきた。
は、過酸化水素洗浄法、アルカリ洗浄法などが行われて
いるが、いずれの方法も充分な効果を示さず、次のよう
な欠点を有する。すなわち、過酸化水素洗浄法において
は、洗浄時の圧力が異常に上昇する危険性があり、また
広く一般に行われているアルカリ洗浄法においては、ハ
イドロサルファイトナトリウム塩および苛性アルカリを
主として用い、これにノニオン界面活性剤、4級アンモ
ニウム塩型界面活性剤および/または両性界面活性剤を
併用して洗浄する方法が行われているが、多量の薬剤を
使用するにもかかわらず、それにみあった充分な洗浄効
果が得られていない。また、パークレン等の塩素系溶
剤、フロン系溶剤、芳香族系溶剤等を用いた溶剤洗浄法
も一部行われているが、比較的高い洗浄性は得られるも
のの、毒性、臭気、引火性などに起因する作業環境の悪
化やオゾン層破壊、水質汚染などの地球環境への悪影響
が懸念される。
染は、未固着染料および使用薬剤あるいはそれらの分解
生成物、および繊維に付着した油分、糊剤、オリゴマ
ー、その他の汚染物の複合物が繰り返し熱処理されるこ
とにより、内壁に強固に付着することにより生じるもの
で、通常の硬質表面の汚染と比較すると洗浄が非常に困
難な複合汚染になっている場合が多い。また、最近は、
合理化の目的のためや人手不足に起因して、缶体洗浄の
回数や処理時間が減らされる傾向にあり、ますます汚染
物が溜まりやすい状況にある。この問題を解決するた
め、缶体洗浄剤には従来のものよりさらに強力な洗浄性
(親和性、乳化性、溶解性、分散性等)が要求される。
め、鋭意研究の結果、本発明に到達したものであり、従
って、本発明は、繊維染色機械装置の汚染に対し、強力
な洗浄性を有する缶体洗浄剤を提供しようとするもので
ある。
決するため、それぞれ特定した量の、下記の成分a)
と、成分c)と、および残部の水とを含む繊維染色機械
用缶体洗浄剤組成物を提供する。 a)テルペン炭化水素および/またはテルペンアルコー
ル 5.0〜40重量% c)下記一般式で表される化合物 5.0〜40重量%
ピレン基を表し、lは2〜100の整数であり、mは0
または1〜4の整数であり、nは2または3である)
下記の成分a)と、成分c)と、成分b)およびd)の
少なくとも1つと、および残部の水とを含む繊維染色機
械用缶体洗浄剤組成物を提供する。 a)テルペン炭化水素および/またはテルペンアルコー
ル 5.0〜40重量% b)ノニオン界面活性剤および/またはアニオン界面活
性剤 1.0〜30重量% c)下記一般式で表される化合物 5.0〜40重量%
ピレン基を表し、lは2〜100の整数であり、mは0
または1〜4の整数であり、nは2または3である) d)金属イオン封鎖剤 1.0〜15重量%
水素および/またはテルペンアルコールを従来使用され
ているノニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、前記
一般式で表される化合物および/または金属イオン封鎖
剤と配合して用いることにより、洗浄性を大幅に向上さ
せることができ、染色作業時の不上がり率の低減および
作業効率の向上を達成し得るということが見出されたの
である。
ン炭化水素としては、α−リモネン、ピネン、ミルセ
ン、テルピネン、カンフェン、トリシクレン、ターピノ
ーレン等が挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。また、テルペンアルコールとしては、リナロー
ル、ミルセノール、メントール、ゲラニオール、ターピ
ネオール、ボルネオールなどを挙げることができるが、
これらに限定されるものではない。
素および/またはテルペンアルコールの配合量は5.0
〜40重量%、好ましくは5〜30重量%である。テル
ペン炭化水素および/またはテルペンアルコールの配合
量が5.0重量%より少ない場合には十分な洗浄効果が
得られず、40重量%より多く配合しても洗浄性はそれ
以上向上せず、経済的にも好ましくない。
は、アルキルポリオキシアルキレンエーテル、アルキル
アリールポリオキシアルキレンエーテル、アルキルアミ
ンポリオキシアルキレンエーテル、アルキルアリールア
ミンポリオキシアルキレンエーテル、脂肪酸エタノール
アミド等が挙げられるが、これらの化合物に限定される
ものではない。アニオン界面活性剤の例としてはアルキ
ルアリールスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、α−
オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸メチルエス
テル、アルキル硫酸エステル塩、N−メチル−アシルタ
ウリン、石鹸などが挙げられるが、これらに限定される
ものではない。これらのアニオン界面活性剤は、すべて
のアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニア、アル
カノールアミン等の塩の形で使用できる。ノニオン界面
活性剤またはアニオン界面活性剤は、それぞれ単独に使
用しても良好な結果が得られるけれども、洗浄性、製品
安定性、使い易さなどの点より、両者を組み合わせて用
いるのが好ましい。ノニオン界面活性剤および/または
アニオン界面活性剤の配合量は、1.0〜30重量%、
好ましくは5.0〜25重量%である。界面活性剤の配
合量が1.0重量%より少ない場合、十分な洗浄性が得
られず、製品形態も不良となる。また、界面活性剤が3
0重量%を越える場合には、洗浄性はそれ以上向上せ
ず、逆に濯ぎ性が悪く、作業性の低下につながる。
%、好ましくは10〜30重量%である。この成分の配
合量が5.0重量%より少ない場合、十分な洗浄性が得
られない。また、40重量%を越える場合には、洗浄性
はそれ以上向上せず、経済的に好ましくない。成分d)
の金属イオン封鎖剤としては、トリポリリン酸ソーダ等
のポリ燐酸塩、エチレンジアミンテトラアセテート塩、
ニトリロトリアセテート塩、ジエチレントリアミンペン
タアセテート塩などのアミノ酢酸塩、蓚酸塩、クエン酸
塩、グルコン酸塩、オキシカルボン酸塩、アミノ−トリ
メチレンホスホン酸塩、エチレンジアミン−テトラメチ
レンホスホン酸塩、ジエチレントリアミン−ペンタメチ
レンホスホン酸塩、アクリル酸系重合体、マレイン酸系
重合体などが挙げることができる。金属イオン封鎖剤の
配合量は1.0〜15重量%、好ましくは3.0〜12
重量%である。1.0重量%より少ないと十分な効果が
得られず、15重量%を越えると、製品の安定性上、好
ましくない。
繊維染色機械装置、例えばウインス、ジッガー、液流染
色機など、の洗浄を行う場合、一般には本発明の洗浄剤
を0.5〜10g/l、苛性ソーダ(フレーク)を1〜
5g/lおよびハイドロサルファイトナトリウム塩また
は二酸化チオ尿素を1〜5g/lを溶解した水溶液にて
80〜135℃の温度で20〜60分間洗浄する。この
際、捨て布を併用するとさらに効果的である。なお、本
発明の組成物は、ハイドロサルファイトナトリウム塩ま
たは二酸化チオ尿素を併用しなくても従来の洗浄剤に比
べ、優れた洗浄効果を示す。
械装置の内壁に付着する複合汚染の諸成分(染料、薬
剤、油分、糊剤、オリゴマー、金属、その他)に強力な
親和性を示し、強固に付着した汚染物を解きほぐし、汚
染物のそれぞれの成分を分散可溶化することにより、強
力な洗浄効果を示すのであると思われる。
る。実施例1 染色工場の染色機内に蓄積した汚染物を採取し、以下の
如く濾過試験および缶壁汚染性試験を行う。
取した汚染物0.5g/lを加え、120℃で30分間
処理し、80℃に降温後、速やかにNo.5A濾紙にて
吸引濾過し、濾紙上に残留する汚染物量を下記の基準に
より肉眼で判定する。
壁を、アセトンで十分濡らした綿布を用いて、一定面積
部分を2回ふきとり、その汚染程度を下記の基準により
肉眼で判定する。 ◎ 濾紙あるいは缶壁にほとんど残留物がない ○ 濾紙あるいは缶壁にやや残留物あり △ 濾紙あるいは缶壁にかなり残留物あり × 濾紙あるいは缶壁に非常に多くの残留物あり 得られた結果を下記の表Iに示す。また、試験に用いた
洗浄剤組成物の組成を表IIに示す。
て、Rがエチレン基であり、lが40であり、mが1で
あり、nが2である化合物である。また、表I中の市販
品1、2および3は、下記のものである。 市販品 1 多環系フェノールポリエチレングリコー
ルエーテル 2 ベタイン型両性界面活性剤 3 アルキルフェノールポリエチレングリコールエーテ
ル
験を行う。処理レサイプ 缶体洗浄剤 x g/l NaOH(48%) 3.3 g/l 二酸化チオ尿素 0.5 g/l 液量を2000リットルとし、135℃で30分間処理
する。
肉眼で判定する。結果を下記の表III に示す。
染色機械装置の汚染に対して強力な洗浄性を有する缶体
洗浄剤組成物が得られる。
Claims (2)
- 【請求項1】 それぞれ特定した量の、下記の成分a)
と、成分c)と、および残部の水とを含む繊維染色機械
用缶体洗浄剤組成物。 a)テルペン炭化水素および/またはテルペンアルコー
ル 5.0〜40重量% c)下記一般式で表される化合物 5.0〜40重量% 【化1】 (式中、Rは、それぞれ独立に、エチレン基またはプロ
ピレン基を表し、lは2〜100の整数であり、mは0
または1〜4の整数であり、nは2または3である) - 【請求項2】 それぞれ特定した量の、下記の成分a)
と、成分c)と、成分b)およびd)の少なくとも1つ
と、および残部の水とを含む繊維染色機械用缶体洗浄剤
組成物。 a)テルペン炭化水素および/またはテルペンアルコー
ル 5.0〜40重量% b)ノニオン界面活性剤および/またはアニオン界面活
性剤 1.0〜30重量% c)下記一般式で表される化合物 5.0〜40重量% 【化2】 (式中、Rは、それぞれ独立に、エチレン基またはプロ
ピレン基を表し、lは2〜100の整数であり、mは0
または1〜4の整数であり、nは2または3である) d)金属イオン封鎖剤 1.0〜15重量%
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5143345A JP2760733B2 (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 缶体洗浄剤組成物 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP5143345A JP2760733B2 (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 缶体洗浄剤組成物 |
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JPH073296A JPH073296A (ja) | 1995-01-06 |
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JP5143345A Expired - Fee Related JP2760733B2 (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 缶体洗浄剤組成物 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6185496A (ja) * | 1984-09-28 | 1986-05-01 | オプチコン リミテツド | 洗浄剤 |
JPS6185498A (ja) * | 1984-10-02 | 1986-05-01 | ライオン株式会社 | 液体洗浄剤組成物 |
JPS62164798A (ja) * | 1986-01-14 | 1987-07-21 | 日本エンバイロ工業株式会社 | 洗浄液 |
JPH01272700A (ja) * | 1988-04-25 | 1989-10-31 | Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd | 精密部品の洗浄方法 |
-
1993
- 1993-06-15 JP JP5143345A patent/JP2760733B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH073296A (ja) | 1995-01-06 |
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