JP2760722B2 - 水田作業機 - Google Patents

水田作業機

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JP2760722B2
JP2760722B2 JP1581593A JP1581593A JP2760722B2 JP 2760722 B2 JP2760722 B2 JP 2760722B2 JP 1581593 A JP1581593 A JP 1581593A JP 1581593 A JP1581593 A JP 1581593A JP 2760722 B2 JP2760722 B2 JP 2760722B2
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竹男 久保下
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Kubota Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行機体の後部に駆動
機構により駆動昇降自在に対地作業装置を連結するとと
もに、この対地作業装置に後部軸芯周りで上下揺動自在
に備えた接地フロートの接地圧変動に基づく相対上下動
量により、前記対地作業装置の対地高さを所定値に維持
するべく前記駆動機構を制御する昇降制御手段を備え、
前記接地フロートの対泥面感知荷重を調節可能に構成し
てある水田作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記水田作業機において、従来では、例
えば特開平4‐141016号公報に示されるように、
機体に搭載されるエンジンの出力回転数と変速装置の変
速位置情報より、機体の走行速度を求めるとともに、そ
の走行速度が高速になると、接地フロートの後部支点位
置をサイドフロートに対して相対上昇させて感度を鈍感
側に変更させるよう制御するとともに、泥土内に突入し
て上下揺動する泥硬さセンサからの泥硬さ検出情報に基
づいて、上記支点位置の上昇駆動量を変化させるよう構
成したものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構造は、機体
の走行速度が高速になると、泥面上を接地追従しながら
上下揺動する接地フロートに対する泥土からの反力に起
因した浮上力が作用して初期設定感度よりも感知荷重が
敏感側に変化するので、このような変化に対する感度補
正を行うようにしたものである。しかし、上記従来構造
においては、泥硬さセンサによる泥硬さ情報に基づいて
感度補正値を修正するようにしているので、泥土内に混
入しているワラ屑や雑草等が前記センサに引っ掛かり堆
積して泥面を荒らす欠点がある。又、感度補正量の変化
は泥硬さにより変更されるけれども、上記したような感
度補正が開始される機体走行速度はほぼ一定であるから
次のような弊害がある。上記感度補正が開始される基準
速度を低めに設定しておくと、泥土が硬い場合には作業
者によって作業開始前に予め感知感度が鈍感側に設定さ
れるから、上記感度補正が開始されると更に鈍感側に変
化するので、接地フロートによる泥押し抵抗が大となり
走行負荷が大きくなる弊害がある。逆に、上記感度補正
が開始される基準速度を高めに設定しておくと、泥土が
軟かい場合には作業開始前に予め感知感度が敏感側に設
定されるから、上記感度補正が開始されるまでに泥土に
よる前記浮上力による影響を受け易く、対地作業深さが
目標値よりも浅めになってしまうという弊害が生じる。
本発明は上記不具合点を解消することを目的としてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴構成は、冒
頭に記載した水田作業機において、前記走行機体の走行
速度が設定値を超えると、前記接地フロートの対泥面感
知荷重を初期調節値よりも大きくした鈍感側に自動的に
変更制御する感知荷重変更手段を備えるとともに、前記
接地フロートの対泥面感知荷重が、前記初期調節値より
も鈍感側に設定されているときは走行速度の前記設定値
を高速側に変更させ、敏感側にあるときは走行速度の前
記設定値を低速側に変更させる基準速度変更手段を備え
てある点にある。
【0005】
【作用】水田での作業走行中に、機体走行速度が設定値
を越える速い速度になると、接地フロートに対する泥土
の反力による浮上力が作用するから、接地フロートの対
泥面感知荷重を鈍感側に変更制御することで、この浮上
力に起因する感度誤差を修正することができる。そし
て、作業開始前に圃場の状況より作業者が判断して、作
業開始前に予め接地フロートの対泥面感知荷重を適切な
位置に調節するのであるが、この初期設定値により圃場
での泥土の硬軟を判断して、鈍感側〔感知荷重大側〕即
ち泥土が硬めであるときは、走行速度が比較的高速状態
で上記した感知荷重変更作動が開始されるから、低速側
で走行している際に予め鈍感側に設定された状態から更
に感知荷重が大になり泥土による走行抵抗が大になるの
を極力避けることができる。又、前記初期設定値が敏感
側〔感知荷重小側〕即ち泥土が軟かめであるときは、比
較的低速状態で感知荷重変更作動が開始されるから接地
フロートに対する浮上力による影響を回避して作業深さ
を適正な値に維持できるものとなる。
【0006】
【発明の効果】従って、圃場状況に基づいて予め人為設
定される感知荷重調節の値を利用することで、泥土内に
硬さセンサを突入させてワラ屑や雑草が堆積する等の弊
害が生じることなく泥硬さを判断しながら、接地反力に
起因する感知荷重の補正作動を圃場状況に応じて適切な
走行速度から開始することにより、走行負荷が過大にな
ったり、昇降制御の誤差が大になったりする弊害を極力
阻止することができるものとなった。
【0007】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図5
に水田作業機の一例である乗用型田植機を示している。
この田植機は、乗用型走行機体1の後部にリンク機構2
を介して苗植付装置3〔対地作業装置の一例〕をリフト
シリンダ4〔駆動機構の一例〕により駆動昇降自在並び
に前後軸芯周りでローリング自在に連結してある。
【0008】走行機体1には、前部にエンジン5を搭載
するとともに、このエンジン5の動力がベルト式無段変
速装置6及びミッションケース7を介して前後車輪8,
9及び苗植付装置3の夫々に供給されるよう伝動系を構
成してある。前記無段変速装置6は、図1に示すよう
に、エンジン5の出力プーリ10とミッションケース6
の入力プーリ11とに亘って伝動ベルト12を巻回し、
各プーリ10,11を割りプーリ型に構成し、電動シリ
ンダ13により駆動される乗り上がりカム機構14を介
して各プーリ10,11のベルト幅方向の間隔を背反的
に変更させて無段階に変速操作できるよう構成してあ
る。機体操縦部に配備したポテンショメータ型速度設定
器15による設定速度に設定されるようストロークセン
サ16により実作動量をフィードバックしながらマイク
ロコンピュータを備えた制御装置17により電動シリン
ダ13を駆動制御するサーボ制御系を構成してある。
又、エンジン5の出力回転数を検出する回転数検出セン
サ18を備え、作業走行負荷に起因してエンジン5の回
転数が所定値以下に低下すると、前記設定速度にかかわ
らず、電動シリンダ13を最低速度まで減速制御させる
自動減速手段Aを制御装置17に制御プログラム形式で
備えてある。
【0009】苗植付装置3の対地高さを所定値に維持し
て苗の植付け深さを一定に維持できるようリフトシリン
ダ4を制御する昇降制御手段Bを備えてある。つまり、
図4に示すように、苗植付装置3の下部に後部横軸芯X
周りで上下揺動自在に接地フロート19を備え、この接
地フロート19の前部側が接地圧の変動に基づいて上下
揺動するその変化量を対地高さの検出値として検出する
ポテンショメータ型のフロートセンサ20を備えてあ
る。そして、このフロートセンサ20の出力が前記制御
装置17に与えられ、機体操縦部に配備されるポテンシ
ョメータ型の感知荷重調節器21により設定された値と
前記フロートセンサ20の検出値とが合致するようリフ
トシリンダ4に対する電磁式油圧制御弁Vを制御装置1
7によって駆動制御するのである。つまり、昇降制御手
段Bは制御装置17に制御プログラム形式で備えられ
る。接地フロート19はバネ22により下方側に向けて
押圧付勢されている。前記感知荷重調節器21は8段階
に切り換え可能であり、圃場状況に応じて作業者が作業
開始前に予め接地フロート19による感知荷重を設定し
ておくためのものである。即ち、圃場での泥土が硬い場
合は感知荷重を鈍感側に設定しておくと、接地フロート
19の制御目標基準姿勢が前上がり気味の姿勢となり感
知感度が鈍感になり、感知荷重を敏感側に設定しておく
と接地フロート19の制御目標が前下がり気味の姿勢と
なり、泥土の高さ変化を敏感に検出し易いものとなる。
【0010】走行機体1の走行速度が設定値を超える
と、接地フロート19の対泥面感知荷重を初期調節値よ
りも大側、つまり鈍感側に自動的に変更制御する感知荷
重変更手段Cを備えるとともに、接地フロート19の対
泥面感知荷重の初期調節値が、鈍感側にあるときは走行
速度の前記設定値を高速側に変更させ、敏感側にあると
きは走行速度の前記設定値を低速側に変更させる基準速
度変更手段Dを備えてある。感知荷重変更手段Cと基準
速度変更手段Dは夫々制御装置17に制御プログラム形
式で備えられ、制御装置17は以下のように制御を実行
する。図3に示すように、先ず、回転数検出センサ18
及びストロークセンサ16の出力を読み込み、機体走行
速度を演算する〔ステップ1、2〕。つまり、エンジン
5の回転数と無段変速装置6の変速位置並びに伝動系に
介装されるギア減速機構(図示せず)の予め定まる減速
比等より機体走行速度を求めるのである。そして、感知
荷重調節器21による設定値を読み込み、この感知荷重
設定値に応じて後述する接地フロート19の対泥面感知
荷重変更制御が開始される基準速度を、例えば図2に示
すように、対泥面感知荷重の設定値が、前記初期調節値
よりも鈍感側にあるときは基準速度S1が高速側になる
ように、又、敏感側にあるときは基準速度S2が低速側
になるよう設定する〔ステップ3、4〕。そして、走行
速度が前記基準速度S1(あるいはS2)よりも大にな
ると感知荷重特性を初期設定値よりも大側に変更設定す
る〔ステップ5〕。このとき、対泥面感知荷重の設定値
が初期調節値よりも、鈍感側にあるときは感知荷重の増
大量K1を多くし、敏感側にあるときは感知荷重の増大
量K2を少なめに設定する〔図2参照〕。以降、このよ
うに変更設定された感知荷重特性に基づいて上述した昇
降制御作動を実行するのである〔ステップ6〕。
【0011】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】制御ブロック図
【図2】制御特性図
【図3】制御フローチャート
【図4】接地フロート支持構造を示す側面図
【図5】田植機の側面図
【符号の説明】
1 走行機体 3 対地作業装置 4 駆動機構 19 接地フロート B 昇降制御手段 C 感知荷重変更手段 D 基準速度変更手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体(1)の後部に駆動機構(4)
    により駆動昇降自在に対地作業装置(3)を連結すると
    ともに、この対地作業装置(3)に後部軸芯周りで上下
    揺動自在に備えた接地フロート(19)の接地圧変動に
    基づく相対上下動量により、前記対地作業装置(3)の
    対地高さを所定値に維持するべく前記駆動機構(4)を
    制御する昇降制御手段(B)を備え、前記接地フロート
    (19)の対泥面感知荷重を調節可能に構成してある水
    田作業機であって、前記走行機体(1)の走行速度が設
    定値を超えると、前記接地フロート(19)の対泥面感
    知荷重を初期調節値よりも大きくした鈍感側に自動的に
    変更制御する感知荷重変更手段(C)を備えるととも
    に、前記接地フロート(19)の対泥面感知荷重が、前
    記初期調節値よりも鈍感側に設定されているときは走行
    速度の前記設定値を高速側に変更させ、敏感側にあると
    きは走行速度の前記設定値を低速側に変更させる基準速
    度変更手段(D)を備えてある水田作業機。
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