JP2758922B2 - 複写装置 - Google Patents

複写装置

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JP2758922B2 JP1081187A JP8118789A JP2758922B2 JP 2758922 B2 JP2758922 B2 JP 2758922B2 JP 1081187 A JP1081187 A JP 1081187A JP 8118789 A JP8118789 A JP 8118789A JP 2758922 B2 JP2758922 B2 JP 2758922B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は複写装置、特に普通紙やOHPフイルムなど
全ての転写材を待ち時間なく使用でき、該転写材に転写
した後、熱ローラ定着装置にて加熱加圧定着する複写装
置に関するものである。
従来の技術 この種の複写装置として、湿式現像後のトナー像を平
滑度20〜200秒の転写材へ転写し、その転写材を加熱ロ
ーラにて定着するもの(特開昭53−76042号公報)、湿
式現像後のトナー像を転写材に転写後、転写紙に転写さ
れたキャリア溶剤を定着前にヒータまたはフラッシュラ
ンプ等により熱的に蒸発除去し、その後で熱ローラ定着
するもの(特開昭62−267787号公報)、熱架橋性の湿式
トナーを用い湿式現像されたトナー像を転写材に転写
後、熱ローラ定着するもの(特開昭63−303382号公報)
などが一般に知られている。
発明が解決しようとする課題 ところで、前記した特開昭53−76042号公報に開示の
ものは、OHPフイルムや第2原図用紙などキャリア溶剤
のしみ込み難い転写材の場合、定着時に像流れが生じて
使用できない。
また、定着前に熱的に転写トナー像中のキャリア溶剤
を除去する特開昭62−267787号公報または特開昭63−30
3382号公報に開示のものは、OHPフイルムなどではキャ
リア溶剤を除去することで画質は改善されるが、普通紙
と同類に属するラグ紙(平滑性が悪く、転写性の悪い
紙)の場合、キャリア溶剤が除去されると、定着時トナ
ーの熱延展効果が小さくなり、画像濃度やベタ均一性が
低下してしまう。そのために、両者を満足できるレベル
で使用するには、OHPフイルム用としては予熱装置が十
分な程度溶剤を除去できるまで昇温する時間、またラグ
紙など普通紙では溶剤除去能力が低下し、画質に悪さを
与えなくなるまで予熱装置の温度が下がるまでの時間待
つ必要がある。
そこで、この発明は、前記のような従来の問題点を解
決し、普通紙やOHPフイルムなど全ての転写材を使用可
能とするとともに、この全ての転写材を使用する場合、
待ち時間なしで使用できる複写装置を提供することを目
的とする。
課題を解決するための手段と作用 前記目的を達成するため、この発明は、普通紙など通
常使用される転写材に適用される第1の複写モードと、
OHPフイルム、第2原図用紙などキャリア溶剤がしみ込
み難い転写材用の第2の複写モードとを切替え可能と
し、この第1または第2の複写モードで熱架橋性の湿式
トナーを用いて湿式現像されたトナー像を転写材に転写
し、その後熱ローラ定着装置にて加熱加圧定着するよう
になっている複写装置であって、 転写材に転写されたトナー像中のキャリア溶剤量を低
減する低減手段を備え、第2の複写モードでは該低減手
段を動作させるとともに、第1の複写モードでは該低減
手段を動作させないことを特徴とするものである。
また、請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明
において、第1の複写モードと第2の複写モードを自動
的に切替える切替手段が設けられていることを特徴とす
るものである。
また、請求項3に記載の発明は請求項1又は2記載の
発明において、キャリア溶剤量を低減する低減手段が、
弾性体からなるブロッタローラとバックアップローラか
らなっており、かつブロッタローラの圧力が50〜500gf/
cm2に設定されていることを特徴とするものである。
実施例 第1図は全体の構成例を示し、第2図は転写トナー量
を変えるための構成例を示す。
第1図においては12は転写材に転写されたトナー像中
のキャリア溶剤量を低減する手段としてのブロッタロー
ラであり、このブロッタローラ12は感光体ドラム13の周
囲にバックアップローラ15と接触して回転可能に、かつ
ソレノイド19によってバックアップローラ15と接離可能
に配設され、バックアップローラ15と接触した状態で転
写チャージャ16によって転写されて送られてくる転写材
Pの未定着トナー中に残存しているキャリア溶剤を除去
するようになっている。ブロッタローラ12の材質として
は例えばコットンを用いた不織布が好ましい。
17は転写材Pを加熱ローラ1側に案内するガイド板で
あり、これは搬送ベルトと代替えてもよい。20はクリー
ニングホームローラ、21はクリーニングブレード、22は
液拡散板、23は排液穴、25は除電ランプ、26は帯電チャ
ージャ、27は露光、28はイレーサ、また、30,31は第1,
第2現像ローラで、感光体ドラム13の表面と微小隙間を
おいて、該ドラムとは反対方向に回転可能に配置されて
いる。33はリバースローラで、感光体ドラム13と同じ方
向に回転可能に配置され、ドラム13上の余分な現像液を
掻き落とす。34,35,36はスクレーパ、37は給紙ローラ、
38,39は転写材Pの搬送ガイド、40は現像ユニットの外
装体で、現像液の受け皿を兼ねている。42は現像液汲上
げ用ポンプ、43は該ポンプによって現像液収容タンク44
から汲み上げられた現像液を現像ローラ30,31に供給す
る管、45はこの供給管43の先端に設けられたノズル、46
は排出穴47から排出される現像液を再使用のため元のタ
ンク44へ排出する管、48は液面検知フロートセンサ、49
はトナー濃度センサである。
また、1は加熱ローラ、2は加圧ローラ、3は加熱ロ
ーラ1に内蔵された加熱手段としてのヒータ、5は加圧
カム、6はばね、7はサーミスタ、8は温度ヒューズ、
10は分離爪、11はシリコーン塗布フェルトである。
第2図において51は原稿載置ガラス、52は露光ラン
プ、53は平面鏡、54はダハミラー、55はレンズ、56は平
面鏡である。
露光ランプ52、帯電チャージャ26および連像ローア3
0,31は、それぞれ電圧電源58,59,60に接続されている。
また、これらの電圧電源58,59,60はCPU61を介して普通
紙用スイッチ62およびOHPフイルム用スイッチ63に接続
されている。そして、このスイッチ62または63の投入に
より、CPU61は、転写材Pが普通紙の場合とOHPフイルム
の場合に、電圧電源58,59,60がそれぞれ最適な露光量、
帯電電位、現像バイアス電位となるように調整する制御
信号をこれら電圧電源に出力するようになっている。
前記実施例の作用を説明する。
転写材Pが普通紙の場合: 普通紙用スイッチ62を投入する。このスイッチ62の投
入により、CPU61から電圧電源58,59,60へ制御信号が出
力され、転写トナー量が平滑性の悪いラグ紙でも良好な
画像濃度とベタ均一性が得られるM2となるように帯電チ
ャージャ出力および現像バイアス出力が調整される(第
3図)。このとき、未露光部の現像電位コントラストは
V2になる。
次に、露光27によって原稿像が露光されて潜像が形成
される。このとき、露光ランプ52への出力電圧は帯電チ
ャージャ出力に応じて予め決められた適正露光量にな
る。感光体ドラム13上の潜像は第1、第2現像ローラ3
0,31が配置された現像ユニットで現像され、図示しない
給紙装置から給紙ローラ37によって送られる転写材P
(普通紙)へ転写チャージャ16により転写される。転写
材Pは転写後、感光体ドラム13から分離されて、ガイド
板17に沿って送られ、加熱ローラ1と加圧ローラ2が配
置された加熱加圧装置で、両ローラのニップを通過する
際、加熱ローラ1のヒータ3からの熱を受け、トナー像
が定着されたうえ、排出される。
この際、ブロッタローラ作動用のソレノイド19は不作
動状態となっており、ブロッタローラ12はバックアップ
ローラ15から離間している。そのため、転写材Pはブロ
ッタローラ12によるキャリア溶剤除去作用を受けない。
この結果、画像濃度、ベタ均一性ともに良好なコピーが
得られる。
転写材PがOHPフイルム等の場合: OHPフイルム用スイッチ63を投入する。このスイッチ6
3の投入により、CPU61から電圧電源58,59,60へ制御信号
が出力されて、帯電チャージャ出力および現像バイアス
出力の少なくとも一方が変更され、未露光部の現像電位
コントラストがV1になるように調整される。その結果、
転写トナー量はM1となる。また、同時に露光ランプ52へ
の出力電圧は、帯電チャージャ出力または現像バイアス
出力に応じて予め決められた適正露光量が得られるよう
に変えられる。
そして、感光体ドラム13上の潜像は、前記と同様に現
像ユニットで現像され、給紙ローラ37によって送られる
転写材P(OHPフイルム等)へ転写チャージャ16により
転写される。このとき、転写画像に特に問題がなければ
転写チャージャ出力は変える必要はないが、もし問題が
あれば適当な値に変えてもよい。次に、転写材Pは感光
体ドラム13から分離されて加熱加圧装置へ送られること
となるが、この場合にはソレノイド19が作動状態になっ
ていて、ブロッタローラ12がバックアップローラ15に当
接しているため、ブロッタローラ12によるキャリア溶剤
の除去作用を受け、キャリア溶剤の一部が転写材P上の
トナー像が除去されたうえ、加熱ローラ1と加圧ローラ
2のニップを通過して定着される。この結果、転写材P
(OHPフイルム等)には像流れのない良好なコピーが得
られる。
前記において、ソレノイド19の作動、不作動はモード
を切替えるスイッチ62,63と連動させておくのが好まし
い。
尚、前記実施例ではモードの切替えをスイッチ62,63
で行なうようにしたが、OHPフイルムや第2原図用紙の
場合、他の転写材に比べて光透過性が極めてよいので、
この性質を使用して例えば光透過センサを用い、自動的
にモードを切替えるようにしてもよい。
転写トナー量、つまり現像トナー量を変化させるに
は、トナー濃度、現像時間、現像ギャップにても可能で
あるが、トナー濃度については切替え動作に対する応答
が悪い。特に、現像トナー量を低下させることが簡単に
はできない。他のものについては、装置的に容易ではな
い。したがって、前記したような帯電チャージャまたは
現像バイアスを変更することで現像電位コントラストを
調整する方法が最もよい。
発明の効果 この発明は前記のような構成からなるもので、次のよ
うな優れた効果がある。
すなわち、請求項1の場合には普通紙とOHPフイルム
等キャリア溶剤のしみ込み難い転写材とで転写トナー量
の条件を分離したことにより、ランニング時の感光体ド
ラムの電位低下、現像剤劣化による現像トナー量の低下
に対して画質低下が生じない程度に予め余裕のあるレベ
ルに調整でき、かつOHPフイルム等については第4図に
示すようにブロッタローラの効果に多少の変化があって
も像流れを生じない余裕あるレベルに独立して調整でき
る。しかもキャリア溶剤のしみ込み難い転写剤は、トナ
ーの転写性がよく、現像トナー量が少ない条件にても濃
度的にも十分な均一の転写像が得られる。また、通常使
用される転写材(普通紙)を用いる場合には、ブロッタ
ローラとバックアップローラによる低減手段が作動せず
転写材からキャリア溶剤が除去されることはないため、
キャリア溶剤の不足により定着時のトナー熱延展効果が
小さくなり、画像濃度及びベタ均一性が低下するという
弊害が生じることがなくなる。
請求項2の場合にはモード切替えの自動化が可能とな
り、操作性がよくなって操作の過ちを防ぐことができ
る。
請求項3の場合にはブロッタローラとバックアップロ
ーラを用いて機械的にキャリア溶剤量を低減するので、
故障が少なく、またその加圧力が低すぎず、しかも強す
ぎることのない50〜500g/cm2に設定されているため、第
5図に示すように転写トナー像が潰れず、良好な画像形
成ができる。
【図面の簡単な説明】
添付図面はこの発明の一実施例を示し、第1図はその全
体構成例の正面図、第2図は転写トナー量を変えるため
の構成例の正面図、第3図は現像電位コントラストと転
写トナー量の関係を示すグラフ、第4図はOHPフイルム
の像流れと転写トナー量の関係を示すグラフ、第5図は
像流れランクとブロッタローラの加圧力の関係を示すグ
ラフである。 12…ブロッタローラ、15…バックアップローラ、19…ソ
レノイド、26…帯電チャージャ、27…露光、30,31…現
像ローラ、52…露光ランプ、58,59,60…電圧電源、61…
CPU、62…普通紙用スイッチ、63…OHPフィルム用スイッ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 21/00 378 G03G 21/00 (72)発明者 越後 勝博 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 鶴岡 一郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭53−141042(JP,A) 特開 昭47−41634(JP,A) 特開 昭55−41405(JP,A) 特開 平2−176769(JP,A) 特開 平2−79054(JP,A) 特開 昭64−82049(JP,A) 実開 昭62−68152(JP,U) 実開 平2−95356(JP,U) 実開 平2−95355(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 21/00 G03G 21/00 370 - 384 G03G 15/10 - 15/10 112 G03G 15/00 510 - 534

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】普通紙などの通常使用される転写材に適用
    される第1の複写モードと、OHPフイルム、第2原図用
    紙などキャリア溶剤がしみ込み難い転写材用の第2の複
    写モードとを切替え可能とし、この第1または第2の複
    写モードで熱架橋性の湿式トナーを用いて湿式現像され
    たトナー像を転写材に転写し、その後熱ローラ定着装置
    にて加熱加圧定着するようになっている複写装置であっ
    て、 転写材に転写されたトナー像中のキャリア溶剤量を低減
    する低減手段を備え、第2の複写モードでは該低減手段
    を動作させるとともに、第1の複写モードでは該低減手
    段を動作させないことを特徴とする複写装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の複写装置において、第1の
    複写モードと第2の複写モードを自動的に切替える切替
    手段が設けられていることを特徴とする複写装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の複写装置において、
    キャリア溶剤量を低減する低減手段が、弾性体からなる
    ブロッタローラとバックアップローラからなっており、
    かつブロッタローラの圧力が50〜500gf/cm2に設定され
    ていることを特徴とする複写装置。
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