JP2757733B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2757733B2
JP2757733B2 JP5056679A JP5667993A JP2757733B2 JP 2757733 B2 JP2757733 B2 JP 2757733B2 JP 5056679 A JP5056679 A JP 5056679A JP 5667993 A JP5667993 A JP 5667993A JP 2757733 B2 JP2757733 B2 JP 2757733B2
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伸 橋本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は 半導体装置の製造方法
に関し、特に半導体記憶装置、ダイナミックランダムメ
モリー(DRAM)の製造方法における平坦化技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、スタック型DRAMは微細化、高
集積化されるにしたがって電荷蓄積量を確保するために
記憶ノードの高さが増加する傾向にある。
【0003】以下図面を参照しながら、上記した従来の
半導体装置、特に半導体記憶装置の製造方法の一例につ
いて説明する。
【0004】図11、図12及び図13は従来の半導体
記憶装置の形成技術を示すものである。
【0005】図11(a)に示すように、まずワード線
24を形成する。次に図11(b)に示すように、シリ
コン酸化膜25を堆積した後、ビット線26を形成し、
さらにシリコン酸化膜27を堆積する。次に図11
(c)に示すように、p型シリコン基板23上に形成し
たスイッチングトランジスタのn+活性領域に達するよ
うにコンタクト窓28を異方性エッチングにより開口
し、その上に不純物を含む第1多結晶シリコン29を堆
積し、その上に第1レジストパターン30を形成する。
次に図11(d)に示すように、この第1レジストパタ
ーン30をマスクとして、RIEを用いて不純物を含む
第1多結晶シリコン29を異方性エッチングし、記憶ノ
ードパターン31を形成する。次に図12(e)に示す
ように、記憶ノードパターン31の表面にシリコン酸化
膜とシリコン窒化膜からなる誘電体膜32を形成し、こ
の誘電体膜32を介して不純物を含む第2多結晶シリコ
ン33を堆積し、その上に第2レジストパターン34を
形成する。次に図12(f)に示すように、この第2レ
ジストパターン34をマスクとして、不純物を含む第2
多結晶シリコン膜33をエッチングして、セルプレート
電極パターン36を形成する。次に図12(g)に示す
ように、セルプレート電極パターン36上の全面にBP
SG膜40を堆積する。次に図13(h)に示すよう
に、熱処理を加えBPSG膜40を粘性流動させる。最
後に図13(i)に示すように、BPSG膜40の上に
アルミ配線45を形成する。
【0006】以上のように構成された半導体記憶装置の
製造方法について、以下その特徴について説明する。
【0007】まずスタック型DRAMにおいては、電荷
蓄積部を形成するために、記憶ノードパターンからのマ
スクずれを考慮した重ね合わせ寸法でセルプレート電極
パターンが設計される(例えば特許公報 昭和61ー5
5258参照)。この重ね合わせ寸法は、一般に光学縮
小露光装置を使った場合にはマスクずれ寸法0.15μ
m程度であり、メモリーセルアレイ部分と周辺回路部分
の境界領域叉はワード線用裏打ちコンタクト形成領域に
おけるBPSG膜の下地段差は、主に記憶ノードとセル
プレート電極によって生じ、記憶ノードの高さが低けれ
ばBPSG膜の粘性流動によってBPSG表面の傾斜角
(フロー角44)が小さくなり、配線歩留まりを低下し
ない程度に十分緩和される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、半導体記憶装置が高集積化されるにした
がって、スイッチングトランジスタのショートチャネル
効果を防ぐために、BPSG膜の粘性流動用熱処理を低
温・短時間化しなければならず、それに伴い段差の平滑
化が難しくなる。またさらに高集積化に伴い、電荷蓄積
量を確保するために、記憶ノード用の多結晶シリコンの
膜厚を大きくしなければならず、メモリーセルアレイ部
分と周辺回路部分の境界領域及びメモリーセルワード線
用裏打ちコンタクト形成領域での段差がきびしくなり、
従来条件のBPSG膜の粘性流動では十分に段差を平滑
化し緩和することができなくなり、アルミ配線が境界領
域で断線したり、ワード線裏打ちコンタクト形成用の埋
め込み電極(例えばタングステン)のエッチング残りが
生じたりするので、アルミ配線の歩留まりを著しく損な
うという問題点を有していた。
【0009】BPSG膜の粘性流動による段差の平滑化
を大きくする方法としては、(1)下地段差自身を小さ
くする、(2)BPSG膜の膜厚を増やす、(3)BP
SG膜内の不純物濃度を上げる、(4)BPSG膜の熱
処理を高温・長時間化する等の方法が考えられる。
【0010】方法(1)を使って、メモリーセルアレイ
部分と周辺回路部分の境界領域におけるこのような段差
を軽減するための従来技術の1例としては、メモリーセ
ル部を形成する前にメモリセル形成領域のみを選択酸化
した後、酸化膜を除去してメモリーセル形成領域を予め
周辺回路形成領域よりも低くする方法がある(例えば、
K.Sagara et al., 1992 Symposimu on VLSI Technolog
y, Digest of Techinical Papers, pp.10-11)。
【0011】また、方法(2)を用いてBPSG膜厚を
増やすとBPSG膜をエッチングしてコンタクトを形成
する際に埋め込み電極の形成が困難になったり、方法
(3)を用いて不純物濃度を過剰にすると析出物がBP
SG膜表面に発生したり、方法(3)を用いて熱処理条
件を高温・長時間化するとスイッチングトランジスタの
拡散層の深さが大きくなりショートチャネル効果を引き
起こすため、いずれの方法も好ましくない。
【0012】本発明は上記問題点に鑑み、配線(例えば
アルミ配線)の断線や、ワード線裏打ちコンタクト形成
用埋め込み電極のエッチング残りを防ぎ、配線の歩留ま
りを向上させることを目的とした半導体記憶装置の製造
方法を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明は、半導体基板あるいは第一の薄膜の上に第
二の薄膜を堆積する工程と、前記第二の薄膜の上に第一
のフォトレジストでパターンを形成し、前記第一のフォ
トレジストをマスクとして前記第二の薄膜をエッチング
したパターンを形成する工程と、前記第二の薄膜上を含
む全面に第三の薄膜を堆積する工程と、前記第三の薄膜
の上に第二のフォトレジストをマスクとして前記第三の
薄膜をエッチングして、前記第二の薄膜を覆い前記第三
の薄膜のパターン端部の表面に前記第二の薄膜のパター
ンと前記第三の薄膜パターンに起因する二つの段差を有
するパターンを形成する工程と、前記第三の薄膜の上に
不純物を含む酸化珪素膜を堆積する工程と、前記不純物
を含む酸化珪素膜を熱処理によって粘性流動させる工程
を少なくとも含み、前記第二の薄膜のパターンと前記第
三の薄膜のパターンの重ね合わせ寸法から前記第三の薄
膜の膜厚を引いた値が、前記不純物を含む酸化珪素膜の
堆積膜厚の二倍以上十倍以下であることを特徴とする半
導体装置の製造方法とする。また、半導体素子を形成し
た半導体基板上に層間絶縁膜を形成し、その半導体素子
の活性領域に達するコンタクト窓を形成する工程と、前
記コンタクト窓を通して半導体素子の活性領域に接する
ように不純物を含む第一の多結晶シリコンを堆積する工
程と、前記不純物を含む第一の多結晶シリコン上に第一
のフォトレジストでパターンを形成し、前記第一のフォ
トレジストをマスクとして前記不純物を含む第一の多結
晶シリコンをエッチングしたパターンを形成する工程
と、前記不純物を含む第一の多結晶シリコンの表面に誘
電体膜を形成してさらにこの誘電体膜を介して第二の不
純物を含む多結晶シリコンを堆積する工程と、前記不純
物を含む第二の多結晶シリコン上に第二のフォトレジス
トでパターンを形成し、その第二のフォトレジストをマ
スクとして前記不純物を含む第二の多結晶シリコンをエ
ッチングしたパターンを形成する工程と、前記第二の不
純物を含む多結晶シリコン上に不純物を含む酸化珪素膜
を堆積する工程と、前記不純物を含む酸化珪素膜を熱処
理によって粘性流動させる工程を少なくとも含み、前記
不純物を含む第二の多結晶シリコンのパターン端部の表
面に、前記不純物を含む第一の多結晶シリコンのパター
ンと第二の多結晶シリコンのパターンに起因する二つの
段差を有することを特徴とする半導体装置の製造方法と
する。また、半導体素子を形成した半導体基板上に層間
絶縁膜を形成し、その半導体素子の活性領域に達するコ
ンタクト窓を形成する工程と、前記コンタクト窓を通し
て半導体素子の活性領域に接するように不純物を含む第
一の多結晶シリコンを堆積する工程と、前記不純物を含
む第一の多結晶シリコン上に第一のフォトレジストでパ
ターンを形成し、前記第一のフォトレジストをマスクと
して前記不純物を含む第一の多結晶シリコンをエッチン
グしたパターンを形成する工程と、前記不純物を含む第
一の多結晶シリコンの表面に誘電体膜を形成してさらに
この誘電体膜を介して第二の不純物を含む多結晶シリコ
ンを堆積する工程と、前記不純物を含む第二の多結晶シ
リコン上に第二のフォトレジストでパターンを形成し、
その第二のフォトレジストをマスクとして前記不純物を
含む第二の多結晶シリコンをエッチングして、前記不純
物を含む第二の多結晶シリコンのパターン端部の表面に
前記不純物を含む第一の多結晶シリコンのパターンと第
二の多結晶シリコンのパターンに起因する2つの段差を
有するパターンを形成する工程と、前記第二の不純物を
含む多結晶シリコン上に不純物を含む酸化珪素膜を堆積
する工程と、前記不純物を含む酸化珪素膜を熱処理によ
って粘性流動させる工程を少なくとも含み、前記不純物
を含む第一の多結晶シリコンのパターンと前記不純物を
含む第二の多結晶シリコンのパターンの重ね合わせ寸法
から前記不純物を含む第二の多結晶シリコンの膜厚を引
いた値が、前記不純物を含む酸化珪素膜の堆積膜厚の二
倍以上十倍以下であることを特徴とする半導体装置の製
造方法とする。また、スイッチングトランジスタを形成
した半導体基板上に層間絶縁膜を形成し、そのスイッチ
ングトランジスタの活性領域に達するコンタクト窓を形
成する工程と、前記コンタクト窓を通してスイッチング
トランジスタの活性領域に接するように不純物を含む第
一の多結晶シリコンを堆積する工程と、前記不純物を含
む第一の多結晶シリコン上に第一のフォトレジストでパ
ターンを形成し、前記第一のフォトレジストをマスクと
して前記不純物を含む第一の多結晶シリコンをエッチン
グしたパターンを形成する工程と、前記不純物を含む第
一の多結晶シリコンの表面に誘電体膜を形成してさらに
この誘電体膜を介して第二の不純物を含む多結晶シリコ
ンを堆積する工程と、前記不純物を含む第二の多結晶シ
リコン上に第二のフォトレジストでパターンを形成し、
その第二のフォトレジストをマスクとして前記不純物を
含む第二の多結晶シリコンをエッチングしたパターンを
形成する工程と、前記第二の不純物を含む多結晶シリコ
ン上に不純物を含む酸化珪素膜を堆積する工程と、前記
不純物を含む酸化珪素膜を熱処理によって粘性流動させ
る工程を少なくとも含み、前記不純物を含む第一の多結
晶シリコンのパターンと前記不純物を含む第二の多結晶
シリコンのパターンの重ね合わせ寸法が前記不純物を含
む第一の多結晶シリコンの膜厚の二倍以上四倍以下であ
ることを特徴とする半導体装置の製造方法とする。
【0014】
【作用】本発明は上記した構成によって、下層の薄膜パ
ターンからの上層の薄膜の張り出し部や、記憶ノードパ
ターンからのセルプレート電極パターンの張り出し部を
設けて、張り出し量(重ね合わせ寸法)を変化させるこ
とによって、周辺回路部分におけるBPSG膜下の段差
や、メモリーセルアレイ部分と周辺回路部分の境界領域
叉はワード線用裏打ちコンタクト形成領域における記憶
ノード高さとセルプレート電極高さからなるBPSG膜
下の段差を、2つの薄膜からなる2つの段差に分割し階
段形状にしたり、記憶ノードの高さからなる段差とセル
プレート電極の高さからなる段差の2つの段差に分割し
階段形状にすることができる。また同時にその上に堆積
されるBPSG膜の表面形状を1つの段差から2つの段
差に分割された階段形状にすることができる。一般に、
段差の高さが小さいほうが、BPSG膜の粘性流動によ
る平滑化は容易であるため、1つの段差を2つの段差に
分割した方が、平滑化は容易である。また、熱処理によ
るBPSG膜の粘性流動を発生させる駆動力は重力では
なくBPSG膜の表面張力であるため(例えば、R. A.
Levy and K. Nassau, J. Electrochem. Soc., vol.133,
no.7, pp.1417-1424, 1986 参照)、BPSG膜の粘性
流動の大きさはBPSG膜の表面形状に大きく依存す
る。上層の薄膜パターンや、セルプレート電極パターン
の張り出し量を変化させてBPSG膜表面の2つの段差
間距離を最適化すると、2つの段差部に生じる粘性流動
駆動力の相互作用により、BPSG膜の粘性流動駆動力
をさらに大きくし、段差をより平滑化・緩和し、配線
(例えばアルミ配線)の断線やコンタクト形成用電極の
エッチング残りを防ぎ、配線の歩留まりを向上させるこ
とができる。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例の半導体記憶装置の製造
方法について、図面を参照しながら説明する。
【0016】(実施例1)図1、2は第1の実施例にお
ける半導体記憶装置の製造方法を示すものである。図1
(a)に示すように、シリコン基板1の上に第1の薄膜
として16nmの酸化膜2を形成した上に、第2の薄膜
として不純物を含む多結晶シリコン3を250nm堆積
した後、その上に第1レジストパターン4を形成する。
次に図1(b)に示すように、この第1レジストパター
ン4をマスクをして、RIEを用いて不純物を含む多結
晶シリコン3を異方性エッチングし多結晶シリコンパタ
ーン5を形成する。
【0017】次に図1(c)に示すように、第3の薄膜
として不純物を含まない酸化膜6(例えばHTOやNS
G)を250nm堆積した後、第1レジストパターン4
と第2レジストパターン7の重ね合わせ寸法8が0.5
μmになるように第2レジストパターン7を形成する。
次に図1(d)に示すように、この第2レジストパター
ン7をマスクとして、RIEを用いて不純物を含まない
酸化膜6を異方性エッチングし、不純物を含む多結晶シ
リコンパターン5に起因して生じる第1段差a10と不
純物を含まない酸化膜パターン9に起因して生じる第2
段差a11の2つの段差を有する不純物を含まない酸化
膜パターン9を形成する。この時、第1段差aの高さ1
0は不純物を含む多結晶シリコン5の膜厚に等しく、第
2段差aの高さ11は、不純物を含まない酸化膜6の膜
厚に等しく、トータル段差aの高さは第1段差a10と
第2段差a11の高さの和に等しい。
【0018】次に図2(e)に示すように、BPSG膜
を400nm堆積する。BPSG表面には第1段差b1
4と第2段差b15の2つの段差が形成される。この
時、第1段差bの高さ14は第1段差aの高さ10に等
しく、第2段差bの高さ15は第2段差aの高さ11に
等しく、トータル段差b16の高さはトータル段差aの
高さ12に等しい。次に図2(f)に示すように、熱処
理を加えBPSG膜を粘性流動させる。この時、BPS
G膜のフロー角17は、BPSG膜の上部に形成される
配線18の断線が起こらないように、30度以下である
ことが望まれる。最後に図2(g)に示すように、BP
SG膜の上に配線18を形成する。
【0019】このように、重ね合わせ寸法を光学縮小露
光装置のマスクずれ寸法0.15μmと不純物を含まな
い酸化膜6の膜厚250nmの和0.4μmよりも大き
い0.5μmとすることで、不純物を含まない酸化膜パ
ターン9の表面上に近接する2つの段差を形成すること
ができる。また同時に不純物を含む多結晶シリコン3と
不純物を含まない酸化膜6の膜厚の和に起因するトータ
ル段差a12を不純物を含む多結晶シリコン3の膜厚に
等しい第1段差a10と不純物を含まない酸化膜6の膜
厚に等しい第2段差a12に分割することができる。し
たがって、大きなトータル段差a12をトータル段差a
12よりも小さい第1段差a10と第2段差a11に分
割できるので、BPSG膜13のフロー角17は、トー
タル段差a12が分割されない場合に比べて、第1段差
a10と第2段差a11に分割された場合の方が小さく
なり、BPSG膜13の上に形成される配線13は断線
しにくくなる。
【0020】ここで、第1の実施例では不純物を含む酸
化珪素膜13はBPSG膜としたが、不純物を含む酸化
珪素膜13はPSG膜としてもよい。また第1の薄膜と
して酸化膜を、第2の薄膜として不純物を含む多結晶シ
リコン膜を、第3の薄膜として不純物を含まない酸化膜
を用いたが、BPSG膜の粘性流動がおこる熱処理条件
で粘性流動及び変形しない薄膜であれば、第1、第2及
び第3の薄膜はどのような膜でもかまわないし、そのう
ちの2つあるいは3つの膜の種類が同じでもかまわな
い。
【0021】(実施例2)図3は第2の実施例における
半導体記憶装置の製造方法の特徴を示すものである。そ
の製造方法は基本的に図1および図2に示す(実施例
1)と同じであるが、図1(c)、(d)、図2(e)
及び図3に示した重ね合わせ寸法8から不純物を含まな
い酸化膜9の膜厚(ほぼ第2段差a12に等しい)を引
いた値に等しいところの不純物を含まない酸化膜パター
ン9の不純物を含む多結晶シリコンパターン5からの張
り出し量19が、BPSG膜13の堆積膜厚の2倍以上
10倍以下であるようにする。図3の場合には、BPS
G膜13の堆積膜厚が400nm、不純物を含まない酸
化膜パターン9の膜厚が250nmなので、不純物を含
まない酸化膜パターン9の張り出し量を0.8μm以上
4.0μm以下、重ね合わせ寸法を1.05μm以上
4.25μm以下とする。
【0022】以上のように構成された半導体記憶装置の
製造方法について、図4を用いてさらに詳しく説明す
る。
【0023】本発明の要件項である第2の薄膜21から
の第3の薄膜パターン22の張り出し量19によるBP
SG膜表面の段差形状の改善動作について説明する。図
4は、第2の薄膜パターン21からの第3の薄膜パター
ン22の張り出し量8とBPSG膜のフロー角17との
関係を、シミュレーションより求めた結果である(シミ
ュレーション手法としては、H.Umimoto et al., in Tec
h. Dig. of IEDM, pp.709-712, 1991 参照)。シミュレ
ーションでは、第2の薄膜の膜厚及び第1段差をh1=
500nm、第3の薄膜の膜厚及び第2段差をh2=2
00nm、トータル段差をht=700nmとしてい
る。また、BPSG膜内の不純物であるB2O3とP2
O5の総濃度を16.6mol%、熱処理条件を900
度C 30分 窒素雰囲気中とした。
【0024】図4(b)に示すように、張り出し部を設
けることにより、張り出し部を設けない場合よりもBP
SG膜のフロー角が減少することがわかる。これは、張
り出し部を設けない場合は、第2の薄膜と第3の薄膜に
よって形成される段差がトータル段差htの高さを持つ
1つの段差であるのに対して、張り出し部を設けた場合
にはh1の高さを持つ第1段差とh2の高さを持つ第2
段差の2つの段差に分割されるためである。また張り出
し量を増加すると、BPSG膜のフロー角は急激に減少
し最小値をとった後、再び増加しある一定値に漸近する
ことがわかる。張り出し量が非常に大きくなるとフロー
角が一定値を示すのは、第1段差におけるBPSG膜の
粘性流動と第2段差におけるBPSG膜の粘性流動が完
全に独立に生じるためである。このため、張り出し量が
非常に大きいとBPSG膜の最大フロー角θmaxは、
分割された2つの段差のうち大きい段差(図4の例では
h1)におけるフロー角θ1に等しくなる。
【0025】ここで注目すべきは、いろいろなBPSG
膜厚において、張り出し量19がBPSGの堆積膜厚2
0の2倍以上10倍以下の場合に最大フロー角θmax
がθ1よりも小さくなることである。この理由は、張り
出し量がBPSG膜厚の2倍以上10倍以下の場合に
は、BPSG膜表面に形成される2つの段差間の距離が
接近し、第1段差におけるBPSG膜の粘性流動と第2
段差におけるBPSG膜の粘性流動が互いに相互作用
し、第1段差におけるBPSG膜の粘性流動が第1段差
単独の場合(張り出し量がBPSG膜厚の10倍よりも
大きい場合)よりも大きくなるためである。
【0026】このように第2の薄膜パターン21と第3
の薄膜パターン22の重ね合わせ寸法8から第3の薄膜
の膜厚を引いた値に等しいところの第3の薄膜パターン
22の第2の薄膜パターン21からの張り出し量19
が、BPSGの堆積膜厚20の2倍以上10倍以下であ
るようにすることによって、トータル段差を分割して生
じた2つの段差における粘性流動の相互作用を起こさせ
て、BPSG膜のフロー角をさらに小さくし、BPSG
膜の表面に形成する配線の断線を少なくすることができ
る。
【0027】ここで、第2の実施例では不純物を含む酸
化珪素膜13はBPSG膜としたが、不純物を含む酸化
珪素膜13はPSG膜としてもよい。また第1の薄膜と
して酸化膜を、第2の薄膜として不純物を含む多結晶シ
リコン膜を、第3の薄膜として不純物を含まない酸化膜
を用いたが、BPSG膜の粘性流動がおこる熱処理条件
で粘性流動及び変形しない薄膜であれば、第1、第2及
び第3の薄膜はどのような膜でもかまわないし、そのう
ちの2つあるいは3つの膜の種類が同じでもかまわな
い。
【0028】(実施例3)図5、図6及び図7は第3の
実施例における半導体記憶装置の製造方法を示すもので
ある。図5(a)に示すように、まずワード線24を形
成する。次に図5(b)に示すように、シリコン酸化膜
25を堆積した後、ビット線26を形成し、さらにシリ
コン酸化膜27を堆積する。次に図5(c)に示すよう
に、p型シリコン基板23上に形成したスイッチングト
ランジスタのn+活性領域に達するようにコンタクト窓
28を異方性エッチングにより開口し、その上に不純物
を含む第1多結晶シリコン29を500nmだけ堆積
し、その上に第1レジストパターン30を形成する。次
に図5(d)に示すように、この第1レジストパターン
30をマスクとして、RIEを用いて不純物を含む第1
多結晶シリコン29を異方性エッチングし、記憶ノード
パターン31を形成する。
【0029】次に図6(e)に示すように、記憶ノード
パターン31の表面にシリコン酸化膜とシリコン窒化膜
からなる膜厚2nmの誘電体膜32を形成し、この誘電
体膜32を介して不純物を含む第2多結晶シリコン33
を200nm堆積した後、第1レジストパターン30と
第2レジストパターン34の重ね合わせ寸法35が1.
0μmになるように第2レジストパターン34を形成す
る。次に図6(f)に示すように、この第2レジストパ
ターン34をマスクとして、RIEを用いて不純物を含
む第2多結晶シリコン33を異方性エッチングし、記憶
ノードパターン31に起因して生じる第1段差a37と
セルプレート電極パターン36に起因して生じる第2段
差a38の2つの段差を有するセルプレート電極パター
ン36を形成する。この時、誘電体膜32の膜厚が段差
に比べて非常に小さいので、第1段差aの高さ37は不
純物を含む第1多結晶シリコン29の膜厚に等しく、第
2段差aの高さ38は、不純物を含む第2多結晶シリコ
ン33の膜厚に等しく、トータル段差a39の高さは第
1段差a37と第2段差a38の高さの和に等しい。
【0030】次に図6(g)に示すように、BPSG膜
40を400nm堆積する。BPSG表面には第1段差
b41と第2段差b42の2つの段差が形成される。こ
の時、第1段差bの高さ41は第1段差aの高さ37に
等しく、第2段差bの高さ42は第2段差aの高さ38
に等しく、トータル段差bの高さ43はトータル段差a
の高さ39に等しい。次に図7(h)に示すように、熱
処理を加えBPSG膜40を粘性流動させる。この時、
BPSG膜のフロー角44は、BPSG膜の上部に形成
される配線45の断線が起こらないように、30度以下
であることが望まれる。最後に図7(i)に示すよう
に、BPSG膜40の上にアルミ配線45を形成する。
【0031】以上のように構成された半導体記憶装置の
製造方法について、以下図8、図98を用いてさらに詳
しく説明する。
【0032】まず図8は本実施例の半導体記憶装置のマ
スクパターンの上面模式図を示すものである。実施例の
ように半導体記憶装置の製造方法において、メモリーセ
ルアレイ部分46と周辺回路部分47の境界領域48叉
はワード線裏打ち用コンタクト形成領域49におけるア
ルミ配線の段差は、記憶ノードパターン31とセルプレ
ート電極パターン36の重ね合わせ寸法35に非常に影
響される。
【0033】次に、本発明の要件項である記憶ノードパ
ターン31とセルプレート電極パターン36の重ね合わ
せ寸法35による段差形状の改善動作について説明す
る。図9は、記憶ノードパターン31からのセルプレー
ト電極パターン36の張り出し量37とBPSG膜のフ
ロー角44との関係を実験より求めた結果である。
【0034】実験では、不純物を含む第1の多結晶シリ
コンの膜厚に等しい記憶ノードパターンに起因する第1
段差をh1=630nm、470nm、360nmの3
種類、不純物を含む第2多結晶シリコンの膜厚に等しい
セルプレート電極パターンに起因する第2段差をh2=
197nmとし、トータル段差をht=827nm、6
67nm、557nmの3種類としている。また、BP
SG膜厚を500nm、BPSG膜内の不純物であるB
2O3とP2O5の総濃度を16.6mol%、熱処理条件
を900度C30分窒素雰囲気中とした。
【0035】図9に示すように、張り出し部を設けるこ
とにより、張り出し部を設けない場合よりもBPSG膜
のフロー角が減少することがわかる。これは、張り出し
部を設けない場合は、記憶ノードパターンとセルプレー
ト電極パターンによって形成される段差がトータル段差
htの高さを持つ1つの段差であるのに対して、張り出
し部を設けた場合にはh1の高さを持つ第1段差とh2
の高さを持つ第2段差の2つの段差に分割されるためで
ある。また張り出し量を増加すると、BPSG膜のフロ
ー角が減少する。この理由は次のように説明できる。張
り出し量を増加するにしたがって、第1段差と第2段差
の区別が明確になり、第1段差におけるBPSG膜の粘
性流動と第2段差におけるBPSG膜の粘性流動が独立
におこる。BPSG膜の粘性流動が各段差で独立に起こ
るようになると、フロー角はそれぞれの段差で独立に決
まる。一般に段差が大きい方がフロー角は大きいため、
張り出し部を設けた場合には、BPSG膜の最大フロー
角は段差の大きい方できまる。図9の場合は、ht(=
827nm、667nm、557nm)>h1(=63
0nm、470nm、360nm)>h2(=197
m)なので、ほぼ第1段差630nm、470nmまた
は360nmによるフロー角まで各々改善される。
【0036】このように、重ね合わせ寸法を光学縮小露
光装置のマスクずれ寸法0.15μmと不純物を含む第
2多結晶シリコンの膜厚197nmの和で0.347μ
mよりも大きくすることで、セルプレート電極パターン
の表面上に近接する2つの段差を形成することができ
る。また同時に記憶ノードパターンとセルプレート電極
パターンの膜厚の和に起因するトータル段差を記憶ノー
ドパターンの膜厚に等しい第1段差とセルプレート電極
パターンの膜厚に等しい第2段差に分割することができ
る。したがって、大きなトータル段差をトータル段差よ
りも小さい第1段差と第2段差に分割できるので、BP
SG膜のフロー角は、トータル段差が分割されない場合
に比べて、第1段差と第2段差に分割された場合の方が
小さくなり、BPSG膜の上に形成される配線は断線し
にくくなる。
【0037】以上のように本実施例によれば、記憶ノー
ドパターン31とセルプレート電極パターン36の重ね
合わせ寸法35を大きくしてセルプレート電極パターン
36の表面上に記憶ノードパターン31とセループレー
ト電極パターン36に起因する2つの段差を設けること
によりに、BPSG膜40の粘性流動による段差部での
フロー角44を減少することができる。
【0038】なお、第3の実施例において、記憶ノード
31とセルプレート電極36及びBPSG膜40は、ビ
ット線4形成後に形成したがビット線4形成前に形成し
てもよい。
【0039】また、第3の実施例では不純物を含む酸化
珪素膜40はBPSG膜としたが、不純物を含む酸化珪
素膜40はPSG膜としてもよい。
【0040】(実施例4)図10は第4の実施例におけ
る半導体記憶装置の製造方法の特徴を示すものである。
その製造方法は基本的に図5、図6及び図7に示す(実
施例3)と同じであるが、図6(e)の第1レジストパ
ターンと第2レジストパターンの重ね合わせ寸法35か
ら不純物を含む第2多結晶シリコンの膜厚33を引いて
求めたセルプレート電極パターン36の記憶ノードパタ
ーン31からの張り出し量50が、BPSG膜40の堆
積膜厚51の2倍以上10倍以下であるようにする。図
6(g)の工程断面図に相当する図10の場合には、B
PSGの堆積膜厚51が400nmなので、セルプレー
ト電極パターン36の張り出し量50を0.8μm以上
4.0μm以下とする。
【0041】本発明の要件項であるセルプレート電極パ
ターン36の記憶ノードパターン31からの張り出し量
50によるBPSG膜表面の段差形状の改善動作につい
て説明する。図10における層間絶縁膜であるシリコン
酸化膜27が完全に平坦であり誘電体膜32の膜厚が非
常に小さいと仮定すると、シリコン酸化膜27の上の記
憶ノードパターン31、セルプレート電極パターン36
及びBPSG膜40の構造は図4の場合と全く同様にな
る。したがって、セルプレート電極パターン36の記憶
ノードパターン31からの張り出し量50によるBPS
G膜40の表面の段差形状の改善動作は(実施例2)に
示すとおりとなる。
【0042】このように記憶ノードパターン31とセル
プレート電極パターン36の重ね合わせ寸法35から不
純物を含む第2多結晶シリコン33の膜厚を引いた量に
等しいところのセルプレート電極パターン36の記憶ノ
ードパターン31からの張り出し量50が、BPSG膜
40の堆積膜厚51の2倍以上10倍以下であるように
することによって、トータル段差を分割して生じた2つ
の段差における粘性流動の相互作用を起こさせて、BP
SG膜40のフロー角44をさらに小さくし、BPSG
膜40の表面に形成する配線45の断線を少なくするこ
とができる。
【0043】なお、第4の実施例において、記憶ノード
31とセルプレート電極36及びBPSG膜40は、ビ
ット線4形成後に形成したがビット線4形成前に形成し
てもよい。
【0044】また、第4の実施例では不純物を含む酸化
珪素膜40はBPSG膜としたが、不純物を含む酸化珪
素膜40はPSG膜としてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明はスイッチングトラ
ンジスタを形成した半導体基板上に層間絶縁膜を形成す
る手段と、スイッチングトランジスタの活性領域に達す
るように記憶ノードを形成する手段と、記憶ノードの表
面に絶縁膜を形成する手段と、セルプレート電極の表面
上に記憶ノードパターンとセルプレート電極パターンに
起因する2つの段差と有するようにセルプレート電極を
形成する手段と、その上に堆積したBPSG膜を熱処理
により粘性流動させる手段を設けることにより、従来の
マスク枚数を増やすことなく、半導体記憶装置のメモリ
ーセルアレイ部分と周辺回路部分の境界領域叉はワード
線用裏打ちコンタクト形成領域における段差形状を緩和
し、アルミ配線の断線やコンタクト形成用埋め込み電極
(例えばタングステン)のエッチング残りを防ぎ、アル
ミ配線の歩留まりが低下するという問題点を排除するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における半導体記憶装置
の製造方法の部分工程断面図
【図2】本発明の第1の実施例における半導体記憶装置
の製造方法の部分工程断面図
【図3】本発明の第2の実施例における半導体記憶装置
の製造方法の部分工程断面図
【図4】第1、第2、第3及び第4の実施例における作
用説明のためのBPSGフロー角の計算結果図
【図5】本発明の第3の実施例における半導体記憶装置
の製造方法の部分工程断面図
【図6】本発明の第3の実施例における半導体記憶装置
の製造方法の部分工程断面図
【図7】本発明の第3の実施例における半導体記憶装置
の製造方法の部分工程断面図
【図8】第3の実施例における半導体記憶装置のマスク
パターンの上面模式図
【図9】第3の実施例における作用説明のためのBPS
Gフロー角の実験結果図
【図10】本発明の第4の実施例における半導体記憶装
置の製造方法の部分工程断面図
【図11】従来の半導体記憶装置の製造方法の部分工程
断面図
【図12】従来の半導体記憶装置の製造方法の部分工程
断面図
【図13】従来の半導体記憶装置の製造方法の部分工程
断面図
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 酸化膜 3 不純物を含む多結晶シリコン 4 第1レジストパターン 5 不純物を含む多結晶シリコンパターン 6 不純物を含まない酸化膜 7 第2レジストパターン 8 重ね合わせ寸法 9 不純物を含まない酸化膜パターン 10 第1段差a 11 第2段差a 12 トータル段差a 13 BPSG膜 14 第1段差b 15 第2段差b 16 トータル段差b 17 フロー角 18 配線 19 張り出し量 20 BPSG膜厚 21 第2の薄膜パターン 22 第3の薄膜パターン 23 p型シリコン基板 24 ワード線 25 シリコン酸化膜 26 ビット線 27 シリコン酸化膜 28 コンタクト窓 29 不純物を含む第1多結晶シリコン 30 第1レジストパターン 31 記憶ノードパターン 32 誘電体膜 33 不純物を含む第2多結晶シリコン 34 第2レジストパターン 35 重ね合わせ寸法 36 セルプレート電極パターン 37 第1段差a 38 第2段差a 39 トータル段差a 40 BPSG膜 41 第1段差b 42 第2段差b 43 トータル段差b 44 フロー角 45 アルミ配線 46 セルアレイ部分 47 周辺回路部分 48 境界領域 49 ワード線用裏打ちコンタクト形成領域 50 張り出し量 51 BPSG膜厚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−192762(JP,A) 特開 平3−82077(JP,A) 特開 平3−147364(JP,A) 特開 平4−329668(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 27/108 H01L 21/28 H01L 21/3205 H01L 21/768 H01L 21/8242

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板あるいは第一の薄膜の上に第二
    の薄膜を堆積する工程と、前記第二の薄膜の上に第一の
    フォトレジストでパターンを形成し、前記第一のフォト
    レジストをマスクとして前記第二の薄膜をエッチングし
    たパターンを形成する工程と、前記第二の薄膜上を含む
    全面に第三の薄膜を堆積する工程と、前記第三の薄膜の
    上に第二のフォトレジストをマスクとして前記第三の薄
    膜をエッチングして、前記第二の薄膜を覆い前記第三の
    薄膜のパターン端部の表面に前記第二の薄膜のパターン
    と前記第三の薄膜パターンに起因する二つの段差を有す
    るパターンを形成する工程と、前記第三の薄膜の上に不
    純物を含む酸化珪素膜を堆積する工程と、前記不純物を
    含む酸化珪素膜を熱処理によって粘性流動させる工程を
    少なくとも含み、前記第二の薄膜のパターンと前記第三
    薄膜のパターンの重ね合わせ寸法から前記第三の薄膜
    の膜厚を引いた値が、前記不純物を含む酸化珪素膜の堆
    積膜厚の二倍以上十倍以下であることを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】第一の薄膜、第二の薄膜及び第三の薄膜と
    して、不純物を含む酸化珪素膜よりも粘性流動の小さな
    薄膜を用いたことを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置の製造方法。
  3. 【請求項3】不純物を含む酸化珪素膜としてボロフォス
    フォシリケイトガラスを用いたことを特徴とする請求項
    2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】半導体素子を形成した半導体基板上に層間
    絶縁膜を形成し、その半導体素子の活性領域に達するコ
    ンタクト窓を形成する工程と、前記コンタクト窓を通し
    て半導体素子の活性領域に接するように不純物を含む第
    一の多結晶シリコンを堆積する工程と、前記不純物を含
    む第一の多結晶シリコン上に第一のフォトレジストでパ
    ターンを形成し、前記第一のフォトレジストをマスクと
    して前記不純物を含む第一の多結晶シリコンをエッチン
    グしたパターンを形成する工程と、前記不純物を含む第
    一の多結晶シリコンの表面に誘電体膜を形成してさらに
    この誘電体膜を介して第二の不純物を含む多結晶シリコ
    ンを堆積する工程と、前記不純物を含む第二の多結晶シ
    リコン上に第二のフォトレジストでパターンを形成し、
    その第二のフォトレジストをマスクとして前記不純物を
    含む第二の多結晶シリコンをエッチングしたパターンを
    形成する工程と、前記第二の不純物を含む多結晶シリコ
    ン上に不純物を含む酸化珪素膜を堆積する工程と、前記
    不純物を含む酸化珪素膜を熱処理によって粘性流動させ
    る工程を少なくとも含み、前記不純物を含む第二の多結
    晶シリコンのパターン端部の表面に、前記不純物を含む
    第一の多結晶シリコンのパターンと第二の多結晶シリコ
    ンのパターンに起因する二つの段差を有することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】不純物を含む酸化珪素膜としてボロフォス
    フォシリケイトガラスを用いたことを特徴とする請求項
    4記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】第二の多結晶シリコンのパターン端部の二
    つの段差に起因して形成された不純物を含む酸化珪素膜
    の表面の二つの段差における不純物を含む酸化珪素膜の
    粘性流動が、互いに独立でないことを特徴とする請求項
    4記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】不純物を含む酸化珪素膜としてボロフォス
    フォシリケイトガラスを用いたことを特徴とする請求項
    6記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】半導体素子を形成した半導体基板上に層間
    絶縁膜を形成し、その半導体素子の活性領域に達するコ
    ンタクト窓を形成する工程と、前記コンタクト窓を通し
    て半導体素子の活性領域に接するように不純物を含む第
    一の多結晶シリコンを堆積する工程と、前記不純物を含
    む第一の多結晶シリコン上に第一のフォトレジストでパ
    ターンを形成し、前記第一のフォトレジストをマスクと
    して前記不純物を含む第一の多結晶シリコンをエッチン
    グしたパターンを形成する工程と、前記不純物を含む第
    一の多結晶シリコンの表面に誘電体膜を形成してさらに
    この誘電体膜を介して第二の不純物を含む多結晶シリコ
    ンを堆積する工程と、前記不純物を含む第二の多結晶シ
    リコン上に第二のフォトレジストでパターンを形成し、
    その第二のフォトレジストをマスクとして前記不純物を
    含む第二の多結晶シリコンをエッチングして、前記不純
    物を含む第二の多結晶シリコンのパターン端部の表面に
    前記不純物を含む第一の多結晶シリコンのパターンと第
    二の多結晶シリコンのパターンに起因する2つの段差を
    有するパターンを形成する工程と、前記第二の不純物を
    含む多結晶シリコン上に不純物を含む酸化珪素膜を堆積
    する工程と、前記不純物を含む酸化珪素膜を熱処理によ
    って粘性流動させる工程を少なくとも含み、前記不純物
    を含む第一の多結晶シリコンのパターンと前記不純物を
    含む第二の多結晶シリコンのパターンの重ね合わせ寸法
    から前記不純物を含む第二の多結晶シリコンの膜厚を引
    いた値が、前記不純物を含む酸化珪素膜の堆積膜厚の二
    倍以上十倍以下であることを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  9. 【請求項9】不純物を含む酸化珪素膜としてボロフォス
    フォシリケイトガラスを用いたことを特徴とする請求項
    8記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】スイッチングトランジスタを形成した半
    導体基板上に層間絶縁膜を形成し、そのスイッチングト
    ランジスタの活性領域に達するコンタクト窓を形成する
    工程と、前記コンタクト窓を通してスイッチングトラン
    ジスタの活性領域に接するように不純物を含む第一の多
    結晶シリコンを堆積する工程と、前記不純物を含む第一
    の多結晶シリコン上に第一のフォトレジストでパターン
    を形成し、前記第一のフォトレジストをマスクとして前
    記不純物を含む第一の多結晶シリコンをエッチングした
    パターンを形成する工程と、前記不純物を含む第一の多
    結晶シリコンの表面に誘電体膜を形成してさらにこの誘
    電体膜を介して第二の不純物を含む多結晶シリコンを堆
    積する工程と、前記不純物を含む第二の多結晶シリコン
    上に第二のフォトレジストでパターンを形成し、その第
    二のフォトレジストをマスクとして前記不純物を含む第
    二の多結晶シリコンをエッチングしたパターンを形成す
    る工程と、前記第二の不純物を含む多結晶シリコン上に
    不純物を含む酸化珪素膜を堆積する工程と、前記不純物
    を含む酸化珪素膜を熱処理によって粘性流動させる工程
    を少なくとも含み、前記不純物を含む第一の多結晶シリ
    コンのパターンと前記不純物を含む第二の多結晶シリコ
    ンのパターンの重ね合わせ寸法が前記不純物を含む第一
    の多結晶シリコンの膜厚の二倍以上四倍以下であること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】不純物を含む酸化珪素膜としてボロフォ
    スフォシリケイトガラスを用いたことを特徴とする請求
    項10記載の半導体装置の製造方法。
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