JP2757418B2 - 袋用基材 - Google Patents

袋用基材

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JP2757418B2
JP2757418B2 JP1024364A JP2436489A JP2757418B2 JP 2757418 B2 JP2757418 B2 JP 2757418B2 JP 1024364 A JP1024364 A JP 1024364A JP 2436489 A JP2436489 A JP 2436489A JP 2757418 B2 JP2757418 B2 JP 2757418B2
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正一 岩崎
雄一 馬場
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は袋用の熱可塑性樹脂フイルム積層物に関す
る。
(従来の技術) 多くの場合、熱可塑性フイルムは、好ましくない高い
程度に、静電気を帯電するという欠点を有する。この不
利な特性を避ける為に、熱可塑性フイルムの組成物に、
帯電防止剤を添加するか、または、熱可塑性フイルムに
帯電防止剤の薄い表面被膜を設けることは知られてい
る。
(発明が解決しようとする問題点) 熱可塑性フイルムを前者の方法で処理する場合、得ら
れる帯電防止効果は不十分であり、帯電防止剤の添加量
を増加すれば、その機械的特性は明らかに悪くなる。
材料に表面被覆する後者の方法で処理した場合はより
良い帯電防止効果が、観察される。多くの場合、使用さ
れる帯電防止剤は水溶性で、低分子量または重合体の生
成物である。その結果、この被膜は、吸湿することによ
り高い帯電防止効果を発すると共に水被覆により、表面
被覆層同士の静摩擦係数が低下してしまい袋状にした場
合に、袋がずれたり、荷崩れを起こすことがある。従っ
て、本発明の課題は、高い帯電防止作用を有すると同時
に袋がずれたり荷崩れしたりしない静摩擦係数を有する
熱可塑性フイルムを提供することである。
(問題点を解決するための手段) この課題は、熱可塑性フイルムに帯電防止剤と、基材
との密着力を上げ、静摩擦係数を上げるウレタン系樹脂
との混合によって得られたプライマー層を形成すること
によって解決される。
すなわち本発明は、熱可塑性フイルムの少なくとも片
面に水溶性または、水分散性のポリウレタン樹脂と水溶
性帯電防止剤とからなるプライマー層が積層されたフイ
ルムからなり、このプライマー層同士を重ね合せたとき
の傾斜法による静摩擦係数が0.8以上である袋用基材で
ある。
この傾斜法はJIS P8147−1987に定められる試験方法
に基づくものである。
本発明を構成するポリウレタン樹脂の主要な構成成分
は、ポリイソシアネート、ポリオール、鎖長延長剤、架
橋剤などである。ポリイソシアネートの例としては、ト
リレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネー
ト、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネートなどが
ある。ポリオールの例としてはポリオキシエチレングリ
コール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシ
テトラメチレングリコールのようなポリエーテル類、ポ
リエチレンアジペート、ポリエチレン−ブチレンアジペ
ート、ポリカプロラクトンのようなポリエステル類、ア
クリル系ポリオール、ひまし油などがある。鎖長延長
剤、あるいは架橋剤の例としては、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブタンジオール、トリメチ
ロールプロパン、ヒドラジン、水などがある。
また、水溶性帯電防止剤については、イオン性もしく
は非イオン性界面活性剤等一般に広く用いられているも
のを使用することができる。
本発明における塗布液をプラスチックシートに塗布す
る方法は、リバースロールコーター、グラビアコーター
等の公知の塗布装置により、未延伸、一軸延伸、二軸延
伸フイルムに塗布し、工程は、製膜完了後、もしくは製
膜工程中に組み込まれる方法もとられる。
本発明における、帯電防止剤とポリウレタン樹脂の比
率は、5:59〜30:70重量%が好ましく、さらに好ましく
は10:90〜20:80重量%である。帯電防止剤が5%を下ま
わると、帯電防止性が発揮されなくなり、また、20%を
上まわると、基材との密着性が悪くなり、コート剤が脱
落してしまう恐れがある。また、プライマー層の厚みは
0.01〜1μが好ましく、さらに好ましくは0.01〜0.1μ
の範囲である。膜厚が厚くなると、プロッキング性を示
したり、プライマー層の表面硬度や耐摩耗性が低下し、
また薄くなるとプライマー層に塗布ムラを生じたり、帯
電防止性が低下したりして好ましくない。
また、このプライマー層は、必要に応じて消泡剤、塗
布性、改良剤、増粘剤、有機、無機滑剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤などを含有していてもよい。
本発明における塗布液の媒体は、水を主成分とするも
のであるが、ポリマーの凝集安定性、プラスチックシー
トへの塗布性改良、塗膜形成性などの改良のためにアル
コール類、セルソルブ類、N−メチルピロリドリンなど
の有機化合物を水以外に含有しても良い。
本発明の基材となる熱可塑性フイルムは、種々の高分
子フイルムが利用でき、例えば、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステ
ル重合体、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオ
レフィン、セルローズエステルなどのセルローズ誘導
体、高分子主鎖に五員環イミドを有するポリイミド等が
あげられるが必ずしもこれらに限定されない。
(効果) 本発明の袋用材料は、製袋後の袋の荷崩れが起こりに
くく、かつ、帯電防止性を付与したものである。本発明
の袋用材料は積み重ねて展示もしくは保存する商品の保
存に利用され、特に荷崩れを起こすと、災害の原因とも
なる重量物の包装たとえば米袋等に利用される。
実施例1 厚さ15μの二軸延伸ポリアミドフイルム(東洋紡績
(株)製“ハーデン”)の片面に水性ポリウレタン樹脂
(固形分22%)16重量部、水性帯電防止剤(固形分40
%)1重量部および溶剤として水/イソプロピルアルコ
ールが6/4の液を83重量部加えて調製した塗布液を、固
形分重量が0.1g/m2となるようにグラビアコーターで塗
布し、140℃で、10秒間乾燥して袋用積層フイルムを得
た。
このフイルムの帯電防止剤面同士の静摩擦係数を傾斜
法で測定した所0.90であった。
比較例1 実施例1のポリアミドフイルムに、水性帯電防止剤
(固形分40%)をフイルム上の帯電防止剤の量が実施例
1の帯電防止剤の量と一致するように塗布し、140℃で1
0秒間乾燥して積層フイルムを得た。このフイルムの帯
電防止剤面同士の静摩擦係数を傾斜法で測定した所、0.
42であった。
実施例1、比較例1で得られたフイルムを製袋し、10
kg入りの米袋を作成した。この袋をパレット上に5段に
積み重ねて、ホークリフトで時速10kmで運搬した所、本
発明の袋の場合には、荷崩れしなかったのに対し、比較
品の場合には荷崩れを生じ、最上部の袋が落下して破袋
した。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00 C08J 5/18 B65D 65/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性フイルムの少なくとも片面に水溶
    性または水分散性のポリウレタン樹脂と、水溶性帯電防
    止剤からなるプライマー層が積層されたフイルムからな
    り、かつこのプライマー層同士を重ね合せた時の傾斜法
    における静摩擦係数が0.8以上であることを特徴とする
    袋用基材。
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US6132780A (en) * 1998-10-09 2000-10-17 General Mills, Inc. Container for storing fine particles
NO20001904L (no) 1999-04-14 2000-10-16 Dow Chemical Co Polyuretanfilmer fremstilt ved elektrolytisk utfelling fra polyuretandispersjoner
NO20001903L (no) 1999-04-14 2000-10-16 Dow Chemical Co Polyuretan-filmer fremstilt fra polyuretan-dispersjoner
CN103722799B (zh) * 2013-12-16 2016-06-08 江苏圣夫岛纺织生物科技有限公司 一种抗静电纺织面料

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